2025年8月20日(水) 月花舎
Improvisers Machine Orchestra の “Machine”に特化した会。JUNさん、Momose Yasunagaさん素晴らしいモジュラー奏者お二人をお迎えしたチャレンジ会。電子楽器と生楽器のフラットな対話の場がゴールでしたが、驚く事にそこは難なくクリアできました。ただ、楽器の特性を活かして無理なく、というよりは、ご参加くださった皆様の楽器を超越した人間性に助けられた部分が大きかったようにも感じます。
モジュラーシンセサイザーとImprovisers Orchestraは相似形の宇宙である説は証明できましたが、同時に一人一宇宙の音世界の中で、どのようにコミュニケーションをとるか、会場の雰囲気、ご参加くださった皆様の協調性など、音楽の場の実現には様々な要素が複合的成立している事も実感する内容でした。
コンダクションカフェは実験の場でもあります。一般の方のご参加もあり、皆様のユニークな発想の中に、音のみにフォーカスする日々を送っているとうっかり見逃してしまう大切な情報が含まれていて、様々な角度から発見と刺激があるイベントでした。

ゲストお二人の影響で電子音楽シーンからもたくさんのご参加頂きました。Butch MorrisのConduction はジャズの小規模なアンサンブルの密なコミュニケーションを背景の違う大規模なアンサンブルで実現できる形。電子楽器の参加も80年代からありますが、今回はよりフラットな印象で、この方法に見事に対応した電子楽器の皆様の柔軟性は大変勉強になりました。

今後、コミュニケーションの場を超越して、パフォーマンスとして成立させる場合にポイントとなる、生楽器と電子楽器の音量差も体感できました。電子楽器の方が音が強いと思っていたのですが、複数の電子楽器奏者が一台のミキサーで音を出す際は、生楽器の1人1スピーカー(身体)の音量感には敵わない事など、振り返って冷静に考えれば簡単にわかりそうな事でも、 やってみないと分からない事もたくさんあるなと。

結果的に、今回はどちらかというと生楽器の手法に電子楽器が寄り添うような形で、チャレンジだと思っていた生楽器と電子楽器の音の身体性のバランス配分は、皆様のおかげで全く問題なかったのですが、次は電子楽器の音色の質感や、音楽以前の音そのもののコンセプトなどに生楽器奏者がどう対応できるかなど、試してみたいアイディアがどんどん出てきました。
Butch MorrisのConductionをベースに始まったImprovisers Machine Orchestraも、新たなフェーズに入りつつあります。

出演
Improvisers Machine Orchestra
横川理彦(Vln)
穴田貴也(Vc)
MIYA (Modular Flute)
山田光(Wind Controller, Synth)
山田あずさ(vib)
Janmah(g)
田中教順(dr)
荒井康太(dr)
ファシリテーター
Miya
ゲスト
JUN
Momose Yasunaga
コンダクター
田中教順
荒井康太
Janmah
山田あずさ
山田光
穴田貴也
横川理彦
Momose Yasunaga
MIYA

プログラム
モジュール、そして演奏者個人。それぞれが様々な機能をもち、入力によって出力が変化してゆく。モジュラーシンセサイザーとインプロヴァイザーズオーケストラは構造が似ている。今回はゲストにMomose Yasunagaさん、JUNさんの二人のモジュラー奏者を迎え、モジュラーとIMOの相似性・フラクタルな面白さ、美しさを追求し、提示することを試みます。
1部 モジュラーシンセサイザーとオーケストラ 相似形の宇宙
トーク:
・IMOの”マシーン”の概念について
・ゲスト・ファシリテーターのモジュラーの紹介
・生楽器と電子楽器の体感時間の違いについて
実演:コンダクションの紹介
コンダクションのDirectiveの紹介実演
コンダクター:荒井康太
演奏者:Momose / JUN / Miya
休憩
2部 月花舎即興交響楽団
コンダクター:IMOメンバー
演奏者:お客様+IMOメンバー
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