元旦は、南柚木の伊勢大御神での龍笛奉納、そして江井神楽による三島神社奉納、銘醸館での神楽披露と、奉納の機会に恵まれた幕開けとなりました。江井神楽では、復興にあたり一噌幸弘先生に監修していただいた経緯もあり、私自身の笛は能管を用いて演奏しています。
和洋横笛の、それぞれ独立した魅力、あるいは統合された表現の可能性を探求する中で、フルート・能管・龍笛という異なる楽器の源流を踏まえつつ、どこまで選択的に自由な表現を広げられるのか。おそらく明確な答えはなく、常に探求を続け、繊細なラインを行き来しながら実現していく分野なのだと思います。ありがたいことに、恩師や環境に恵まれ、取り組むたびに理解が深まっていく実感があります。
2024年には、能の手組みを加えた新たな展開を含む江井神楽を復興し、銘醸館での披露にも3年連続で参加させていただきました。復活への後押しとなる機会をいただき、非常にありがたく感じています。
日本古来の土地に伝わる芸能と、中国からもたらされた散楽との融合が能のルーツであり、江井神楽の歴史自体は、確認できる年代としては決して古いものではありませんが、能の手組みを取り入れることで、革新であると同時に源流とのつながりを再確認する、双方向からのアプローチが可能になりました。
この過程は決して簡単ではなくて、7年間、一噌先生とともに熟考を重ねて実現した形です。途中、これは不可能だと思う場面が何度もありましたが、そのたびに一噌先生が、まるで笛の神様の采配のように軽やかに問題を解決し、想像もしなかった展開へと導いてくださいました。
コミュニティの形も変化し、神楽への取り組み方も以前とは違ってきています。地元に定着するまで、その時その場にいるメンバーで何ができるのかを試行錯誤しながらも、常に希望を持って楽しみ続けられているのは、一噌先生が最初に道を示してくださったからにほかなりません。
現在ご療養中の一噌先生ですが、きっとまたお元気に復帰してくださると信じています。心からの感謝と祈りを込めて。










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