大牟田ふじ 即相即入

INTER-PENETRATION

ヨーロッパ滞在中にこちらのイベントのタイトルを見た時は一瞬物議を醸したのですが💦 即相即入という仏教用語であり、湯浅譲ニの作品のタイトルにもなっている由緒ある言葉という事を学びました。

湯浅譲ニのInter Penetrationはフルート2本のための作品で、ふたりの奏者が別々に生きる時間の軸を「みはからい」によって合わせる事が要求される曲。同じくこの企画がアナウンスされた時にスイスの拡張フルート奏者Meloさんと時間をテーマに制作していた所だったので、偶然だけど偶然じゃない気がして、音が繋ぐご縁というのは本当に時空を超えるのだなと。

会場の大牟田FUJIは1960年創業のキャバレー跡で、当時の雰囲気も残りつつ、最新の設備もあって、まさに文化的なイベントにぴったりの空間。今回の九州ツアーは会場の充実度も特筆したい所で、リソースの豊かさは大変刺激になりました。実際、運営をキープするのはどこの土地も大変な事ですが、こうした素晴らしい場所で演奏できる事のありがたみを感じています。

この日の素晴らしいラインナップを紹介します。

桂トリオ
桂さん/ peeqさん/endeleacoffee 宮崎さん による詩の朗読を核にした即興トリオ。言葉による空間の彫刻と、紡ぎ出される彩り豊かな音のタペストリーが絡み合う音像。トリオとして継続して活動されているとの事で、また次に拝聴するのが楽しみです。

遇々
超ユニークな夫婦仏僧DUO。声と電子音、笙や仏具など。美しいけど、美しいだけじゃない、現実と夢の境目のような音楽。極楽浄土があるとしたら、こういう所を通っていくのかな😌

電卓
大牟田ふじの管理人も務める電卓さん!衝撃的なパフォーマンス。タイト+重厚+スピード感。めちゃ好きな方向性で、いいなあ、こういう音出したいなぁ、という音の連続でした。これがCDJでの演奏との事で、想像もつかない表現方法がまだまだあるのだなと。

三枝彩子
モンゴル民謡オルティンドーの歌手の三枝さん。本日のプログラムの中で唯一のアコースティックのアプローチでしたが、全体の中で全く違和感なく溶け込んでいて、世界の音楽は全てつながっている事を節々から感じました。

POLYPICAL
様々なバックグラウンドを持つ奏者が違和感なく有機的に場を創出できたのはPOLYPICALさんのセンスの賜物。私の演奏前に、今回のテーマ、湯浅譲ニの作品が流れ、そこから様々な加工があったのですが、自分で言うのも何ですが、本当に自分の演奏みたいで、ライブする前にもう終わっちゃった!みたいな展開😅 でも、そこからのスタートで普段は絶対にいけないような領域に行けたし、時間軸の移動がテーマの会にぴったりの内容で本当に素晴らしかったです。

全員で相互作用しながら作り上げたプログラム、企画してくださったpeeqさん、本当に感謝です!
モジュラーフルートを通して、九州の音楽シーンを見たいと言う願いで実現したツアー、大変実りのある内容でした。

今回のツアーが今年1番の目標だったのですが、自ら働きかけたツアーは本当に久しぶりで、思い切って動くと決めてから、自分のアンテナが変わったのか、周りとのつながりも変化して、予想外だったヨーロッパツアーが決まったり、その他にも色々新しい動きがありました。

音楽活動も長くなると、じっくり動かずにエネルギーを貯める時期と、色々動いて周りとつながりながら活性化していく時期と両方あるのですが、今、久しぶりに動くターンがきています。

まだしばらくこのターンは続きつつ、来年は制作も含めたじっくりと移動のハイブリッドな内容になりそうです。今回の九州ツアーでのエネルギーを次に繋いで参ります。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

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