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Miyaの最新情報︎︎︎

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Miyaが出演したライブ・イベントのレポートページがスタートしました。
写真などを交えつつ楽しくご紹介します。
Miyaの音楽活動を是非応援してください。

2021年よりライブレポートをNoteに移行します。各リンクから本文へお進みください。

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2021年1月19日 φononリリパアーカイブ
出演:森田潤 / Dave Skiipper / T・美川 / 山崎春美 / Miya
会場:Forest Limit

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2020年2月16日 Premium meets Premium
〜遊佐未森の新しい室内楽 
@ 浜離宮朝日ホール
出演:遊佐未森(vo), 大口俊輔 (p), 越川和音(vc), Miya(fl)

恒例、音の響きが自慢の浜離宮朝日ホールで開催される、
「Premium meets Premium」。
遊佐未森さん率いるアコースティックの編成で参加。

今年で3年目になる、
大口俊輔(p)さん、越川和音(vc)さんとの、
至高のトリオで未森さんをサポート。

リハから和やかな雰囲気だったという4人、
楽曲のクオリティをますます高めています。
また「アヴェ・マリア」などの古典や、
「私の青空」などの「檸檬シリーズ」も健在。

お茶目な未森さんの主導でトークもはずみ、
始終和やかな雰囲気の中、
時に荘厳に、時に切なく心を覆い、
また時に軽快に心を弾ませる、
今年も本当に素敵なコンサートになりました。

またこの4人の音楽が聴ける日がたのしみです。

栗山和男

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2020年1月26日  Andy Bolus Japan Tour
@ 秋葉原グッドマン
出演:Andy Bolus , 美川俊治, ドラ☆美保, 沖縄電子少女彩,  Miya



日本のノイズキング・美川俊治さんの盟友、
Andy Bolusさんをイギリスからを迎えてのライブ。

Miyaはトップバッターにて、
30分ガッチリエフェクトを使用してのソロ。

Goodmanでは初のビジュアライザを使用しての演奏が、
観客や共演者の興味を引いていました。

Andyさんのセットはカセットレコーダーなど、
シンプルなものを用いた高速カットアップコラージュ。
そして、ヴィジュアルアーティストとしても活躍され、
コラージュ集などのアイテムも多数持参。

ヴィジュアルと音楽の相乗効果で、
皆さん大いに楽しまれたようでした。

gyoku-chan


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2020年1月24日 南無観Vol.38  @ 四ッ谷・喫茶茶会記
出演:Miya (flute),  青木陽佳 (ヨーガ講師)



▶︎ MiyaのBlogをご覧下さい。
https://miya-music.com/Blog-20

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2020年1月11日 13VIEWS OF A BLUE EAGLE  青い鷲の視点
@  OTOOTO 東北沢
出演:  Miya 




エレクトリックのアプローチをフィーチャーした、
Miyaの新しいSOLOシリーズ、
「13VIEWS OF A BLUE EAGLE 青い鷲の視点」が、
いよいよ始まりました。

会場のOTOOTOは、
オーナーが手塩にかけた、
東北沢の人気の音楽スポット。
音楽だけでなく、映像クリエイターも集う場所。
会場の壁はスクリーンのような純白。
そしてなにより、ユニーク且つ最高の音響は、
このライブのコンセプトにマッチしています。

新年初で新シリーズ初回という事も有り、
いつもMiyaを応援して下さるお客様が多数お越し下さいました。

13回シリーズ、初回のテーマは「COSMIC」。
1部は音楽のみ、
2部は音を視覚化する、
ビジュアライザを使用してのパフォーマンス。

Miyaがエフェクタを導入してから、まだ1年経っていません。
それからエフェクト&シンセとしてのAbleton Live の導入、
doravideo(一楽)さんに背中を押されながら、
ここまで突っ走ってきました。

最高の環境で思い切りパフォーマンスできる喜びを、
「COSMIC」に炸裂させます。
客席は宇宙の胎動のようなサウンドに息を飲んでいます。

続く2部、ビジュアライザはニュージーランドのDJ、
Scott Brown 氏開発の「Ribbon」を使用。
カラーグラデーションの光のドットやラインが、
音の強弱、高低、そしてモーションセンサーに反応して、
高速で様々に形を変えてゆきます。

これはまさにCOSMIC!(見た人にしかわからない)
スクリーンを舞う圧倒的な光の粒と造形。
暗黒の宇宙に羽ばたく神秘的な鷲のようにも見えます。
お客様もMiyaの新パフォーマンスを、
驚きを持って迎えて下さったようでした。

ヴィジュアルをコントロールするデバイスとしての、
サウンドや楽器の在り方も、今後とても楽しみな課題の一つ。
13のアイディアで圧倒的な進化を続けます。
次回は3月7日(土)。
今から楽しみです。


~ お客様の声 ~

何だかすごかった。細胞のような生きるエネルギーを感じました。H様

どんなコンサートになるのかとても楽しみにしてきました。これは”クラシック”の現代音楽の夕べですね。素晴らしいエフェクトでびっくりしました。映像を勝手にイメージして聞いていました。M.H 様

音と光の新しい世界を見ました。
ありがとうございました。H.H様

新しい世界を開いてもらいました。
これからどこに行けるのか、
とても楽しみです。H.A 様

これは、全く新しいジャンルの産声の瞬間を目撃したのだろうか。
衝撃すぎて言葉がありません。T.M 様

とても面白かったです。ファーストは聞き入ってしまい、セカンドは見入ってしまいました。即興というのも驚きです。また伺います。次々にいろんな音が聞こえてきて楽しめました。K.A 様

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2019年12月22日 一楽儀光還暦誕生祭!!!!!
@ 郡山 PEAK ACTION
出演: doravideo (一楽儀光), 妖精マリチェル, Miya 他

今年2月の「GIGANOISE スピンオフ」以来、
Miyaの音楽の電子化をずっと指南して下さっている、
doravideoことモジュラ―アーティストの一楽儀光さん。

一楽さんに感化されてモジュラ―を始めた人達は全国に数知れず。
そんなわけで津々浦々で歓迎される一楽さんの還暦の誕生日を、
福島県は郡山で祝おうというPEAK ACTIONの心意気。
東北の一楽チルドレンが大集結し、
盛大なサウンドとおいしい鍋にて、
一楽さんの還暦お祝いいたしました。

Miyaはこの日初めて音を視覚化するビジュアライザを使用。
諸事情によりくっきりと写す事が出来なかったのですが、
これまでの表現とは違う方向でのパフォーマンスに、
一歩踏み出す事が出来ました。
(最後には下の画像がでる予定でした)


一楽さんいわく、モジュリストは地方色豊かで、
郡山には郡山独特のクールな音とシーンが生まれているそう。
彼らのGIGANOISE進出も一楽さんにより画策され、
今後ますます楽しいことが起きてゆきそうな予感です。

一楽さん、還暦おめでとう!
いつも本当にありがとうございます!


それにしても福島を代表するモジュリストのひとり、
橋本綾香さん考案の白菜ミルフィーユ鍋ラーメンは見事だった。

まずダシが素晴らしい。
白菜と豚肉から染み出る味に、
酒と塩だけで味付けをするのが通例だが、
素材の味だけで勝負するなど凡百の小賢しい思い込みだ。
今回の白菜鍋には惜しげもなく市販のつゆを加えてある。
しかもカツオと鶏ダシを合わせた贅沢なものだ。
カツオ、鶏、野菜、豚、これらが合わさった味、
そう、これは即ちラーメンのスープだ!

しかし、ライブスペースの電源と安全確保のため、
会場にあるのは低出力の電熱調理器のみ。
そこで橋本さんが用意したのがマルちゃんの焼きそばだ。
蒸し麺であるが故に麺にコシを求めることはできないが、
ひとたび鍋に入れてほぐしてやれば、
ほとんど待つことなくラーメンが出来上がる。
これならライブ打上で手軽にラーメンを振る舞う事が出来る。
しかも焼きそばについている油が程よく鍋に溶けだし、
スープの温度が下がるのを防ぐとともにコクも与えている。
まさに至高のメニューに加えるに相応しい逸品と言えよう。



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2019年12月日 遊佐未森クリスマスコンサート「Pianoel」
@ 大阪・島之内教会 / 鎌倉・歐林洞ギャラリーサロン/ 新宿・ルーテル市ヶ谷 出演:遊佐未森(pf,vo),  西海孝(g), Miya(fl)

いつも何かと楽しく演奏させて頂いているアーティスト・遊佐未森さん!
クリスマスツアー「Pianoel」は、
鎌倉の素敵な洋菓子店&ライブスペース「歐林洞ギャラリーサロン」や、
荘厳な雰囲気の新宿の教会「ルーテル市ヶ谷」など、
厳選された空間で味わう、未森さんの極上のクリスマスライブ。

今回は、春のツアーに引き続き、ギター・西海孝さんとのトリオ。
なんともシャレオツでお茶目な3人が奏でる、
楽しくて切なくて、ちょっと不思議な音楽たち。
コンサートが始まれば、もはや一瞬一瞬がミラクル。
窓の外で刻一刻と深まる冬のさなか、
会場は元気に明るく輝いていました。

2月16日には毎年大好評を頂いている、
浜離宮での「Premium meets Premium」も!
こちらはみたび、未森さんと、大口俊輔(p)さん、
越川和音(vc)さんとの4人でお送りします。
どうかお楽しみに。

玉ちゃん



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2019年12月12日 「風色」@ 神保町・楽屋
出演:Christopher Hardy (Perc), Frederic Viennot (P,Kb),
            沼直也 (Dr), 福田亮 (B), Miya (fl)

「風色」2nd Live @ 楽屋では福田亮さんの曲を中心に演奏!
豪華編成でお届けする「ウルトラセンチメンタルミュージック」。
福田さんの楽曲はどれも、記憶の中に仕掛けられた謎謎のよう。
息の合った雰囲気のいいバンドの表情と、
軽妙なトークも相俟って、満員の客席は大盛り上がり。

次回、3月14日は誰の曲が登場するのか?
今後がとても楽しみなバンドです。

gyoku-chang


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2019年12月11日 A Story of Jazz Great Summit 2019 in 横浜
@ 大倉山記念館ホール
出演:Miya (flute), 佐藤芳明 (accordion)

Great Summit in 横浜 2019 無事終了しました。
南相馬に引き続き、佐藤芳明さんをアコーディオンに迎えてのDuo。
12月とは思えない暖かさの宵、
熱心なリピーターのお客様に支えられ、会場も暖かな雰囲気。
今回はトークを控えめに、ふたりの音の掛け合いを、
たっぷり堪能して頂きました。


フルート&エフェクトとアコーディオンで奏でる、
チェット・ベイカー、ジョン・コルトレーン、
ホレス・シルバーという、3人の巨人の音楽。

Miyaこれまでのレギュラーシリーズでもエフェクトを使用してきました。
11月下旬のイギリスツアーにもエフェクトとシンセを持ち込み、
その成果あって、Great Summitのエフェクトはさらに進化。
楽曲の個性を際立たせながら、その宇宙を奥へと進んでいくような演奏に、
お客様も大興奮&大満足!

巨人たちの魂に祝福される、素晴らしい夜になりました。

S.O.Jシリーズも来年でいよいよ一区切り。
ファイナルに向かって走り切ります。
どうか最後まで見届けて下さいね!

栗山和男


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2019年11月20日~ 27日  Miya ロンドンツアー 2019
Miyaのレビューを以下に掲載しております。
▶︎  https://miya-music.com/BLOG-19


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2019年11月3日 トライバルノイズフェスティバル
@ 名古屋 KDハポン 
出演: doravideo+ Miya  etc...



doravideo 一楽さんにお誘い頂いた名古屋KDハポン。
進入禁止さんの主催による、民族楽器奏者と、
モジュラ―シンセ奏者が入り交じる、異色コラボライブ。
Miyaはどっち枠?

ガード下の高さのある空間を利用したKDハポンは、
二階席もあり、夢の秘密基地みたいで楽しさ満点。

ジャンベやシタールなどおなじみの民族楽器から、
ムビラ、トンコリ、ディジュリドゥなどの、
普段なかなか見れないもの、
さらにポリバケツや塩ビ管なども登場し、
それらの演奏で不思議な時間と空間が作られていきます。
瀬戸内のDommuneで共演した能勢遊神さんとも再会。

Miyaは一楽さんとDUOでトリに演奏。
一楽さんのモジュラーはオシログラフをレーザーで投射し、
映像を変化させることでサウンドをコントロール、
しかもレーザーに接触することでも、
音を変化させる事ができるという、新しい仕様に。

Miyaも負けじと過去最大量の機材を投入し、
フルート、アルトフルート、能管を駆使して、
重層的なサウンドを造り上げました。
会場はその日最高の轟音に包まれ、満場の拍手で終了。
いや~楽しかった!

オーガナイズして下さった進入禁止さん、
本当にありがとうございました!

栗山一男


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2019年10月29日 New York Dry Cut Style Collection
 @ 両国 KFCホール
出演:Eiji (ヘアスタイリスト) etc , Miya (音楽), 



伝説の美容師 ジョン・サハグのカット技術
「New York Dry Cut」を日本で伝えている、
松田加代子代表の「WORKS」。

サハグ氏亡きあと、NYに於ける現在のトップ・Eiji(山根英治)さんを、
毎年迎えて、大掛かりなヘアショーや講演を行っています。
今回、南相馬の美容室「Faiht」から東京の「WORKS」へとご縁が繋がり。
このすばらしいショーでMiyaが演奏しました。

500人規模の大きな会場にはファッションショーのような花道が組まれ、
巨大なモニターと照明装置が、迫力を醸し出しています。
会場はハッとするくらい美しいモデルさんたちが多数歩き回り、
また全国からこの日のために集結した美容師さん達が、
とても機能的かつ自主的にそれぞれの持ち場で仕事していました。
緊張感のある準備風景のなかにも、刺々しい空気は一切なく、
とても創造的で安心できる、理想のような空間にMiyaも感心しきり。

まずはEijiさんのライブ。
3人のトップモデルが登場し、
最初のカットをウォーキングで披露した後、
その場で手を加えて別のスタイルにチェンジします。

Miyaはトップモデルのウォーキングとカットに合わせて演奏。
Eijiさんの鮮やかで真剣そのものもの眼差しと手練。
忙しくはさみが動いて、彫刻のようにヘアスタイルが変わって行く、
デジタルな感覚に、エフェクトやシンセを使用したMiyaの演奏が融合。
これはもはやアートの現場。

おそらくほとんど美容師と思われる満員の客席が固唾を飲んで見守る中、
ときにユーモアを交えながら丁寧にカットを説明するEijiさん。
カットが仕上がってモデルの髪が一際光輝くと、客先は喝采に包まれました。

またこの日は、全国の各美容師が「ボブ」や「ロング」など、
テーマごとに自分の施したカットを紹介。
50人ほどのモデルのカットを丁寧に見せながらのトークは、
全くのおしゃれ門外漢をも魅了するほどの美しさと面白さ。
ヘアカットってこれほどまでに情熱を秘めたものだったのですね。
また、最先端のカラーリングも色々と展覧する事ができました。


最後はEijiさんの講演。未来を見据えて妥協なく高まってゆく技術と、
アーティストの魂。そして、自らの価値を日々創造してゆく意志。
沢山の刺激を受け、元気が漲る本当に素敵な一日でした。

マウスチャイルド・次郎吉

※ちなみにMiyaのカットも南相馬でNYDCの美容室
「Faith」のオーナースタイリスト、
水島ゆかり(中央)さんによるもの。
右のモデルさんも同じくゆかりさんのカット。

ゆかりさんの物語も必読です!
▶︎http://www.works-nydc.com/reportage/vol1/vol1title.html


追伸:
ちなみにこの日、4月にdoravideo一楽さんとツアーした、
Evicshen(Victoria Shen)さん特製の、
ミュージックコームを演奏に使用する予定でした。
ボストンから速攻でアイテムを送ってくれたビッキーですが、
僅かな時間差で間にあわず敢えなく次回以降に持ち越し。使うの楽しみ!

⬇ディレイをかけただけでこんなに面白い!


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2019年10月24日 A Story of Jazz in 横浜
Horace Silver @ 大倉山記念館ホール
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター)



SOJ横浜 ホレス編。
情熱的なご常連様各位に支えて頂き、
ホール開催の今年のレギュラーシリーズも千秋楽。

Miyaはエフェクトを着々と改良。
明るくてバンカラ、そしてキリリと引き締まった、
ホレス・シルバーの珠玉の楽曲たち。
そして未来に向かおうとするJazzの、
興味深いエピソードの数々。
それらに応えるべくMiyaも奮闘。
Jazzは過去を振り返るのではなく、
未来への航路を先へ先へと引いてゆくもの。

先人達に感謝しつつ、いよいよ12月のGreat Summit へ!


玉ちゃん

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2019年10月19日 名取市「S・空間訪問」
2019年10月20日 Yoga & Music @ 南相馬
出演:青木陽佳(ヨーガ講師), Miya (音楽) 



台風19号の爪痕が一日ごとに克明になる福島県。
このイベントの開催予定地だった烏崎海岸は、
漂流物撤去のため立ち入りできず、
蒼龍寺も墓地と檀家さまが被災したため、その対処に大忙し。
さらに参加予定者のやむないキャンセルも。

地域によっては自粛ムードもある中、
こういう時こそリラックスして体を動かすべきだろうと考え、
敢えて場所を再検討し、イベントを敢行しました。

南無観でも共演している陽佳さんのヨーガは、
参加者の体調を聞き取りながら行うため、
とても安全で、難しいことは何もありません。

19日は、陽佳さんが集めて下さった寄付を携え、
谷地ミヨ子先生の発達障がいをもつ子どもの支援施設、
「S・空間」へ。

この日の演目は、レオ・レオニ作/谷川俊太郎訳の名作、
「スイミー」。これに音楽とヨガをジョイントさせます。

沢山の子ども達が待っていてくれ、
スペースを取るのが難しい状況のなか、
子ども達は自然に周囲に気を配り、
見事に安全なスペースを確保してゆきます。

ミヨ子先生の朗読とMiyaの音楽にあわせ、
陽佳さんが次々にポーズを替えてゆくと、
子ども達もそれに続きます。
それぞれが自由闊達で、しかも、
きちんと指導されたことを守っていました。

ミヨ子先生も、安心できる指導者に一時任せることで、
離れた所から子ども達を観る事がでます。
それは発達支援にとってとても貴重な確認の時間。
類い稀な支援のスキルを持つミヨ子先生の、
役に立てることが、本当に嬉しいです。
再開を約束してS・空間を後にしました。



*  *  *


そして20日。前日までの雨がすっかり上がり、
温かく良い天気に恵まれました。

自然豊かでありながら、
また災禍をくぐり抜け、再生しようとしている南相馬の地。
その場所で、参加者それぞれが自分の体と対話し、
自分の体を再生していくことは、
きっと何かの手助けになるに違いありません。

太陽と潮風の中のヨーガで体をほぐしたあとは、
お座敷で野菜中心のお食事。

午後、コンサートの前に軽く「音を感じるからだづくり」。
よくほぐれて音が染み渡りやすくなったところで、
心地よく調整されたMiyaのフルート+エフェクト。

みなさま体の芯から疲れが抜け、
翌日はとてもさわやかな気持で体が動き出したとのこと。
こんなときだからこそ、やって良かったと実感しました。
定期的に開催できたら素敵だと思います。

蒼龍寺さまも期待を次に繋いでくださいました。
被災された皆様が一日も早くもとの生活に戻られますよう、
心からお祈りしております。

Can-On


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2019年9月17日 お楽しみコラボ企画「Merveille」
@ 南相馬・串焼アンカー
出演:Yuki Eguchi , 串焼アンカーマスター (串焼),
寳玉義彦 (レッドカーペットの似合う司会の男) , 
Miya (flute),


いつもカノンのスタッフやレヴューをして下さる、
スーパーウーマン・Yukiさんのもうひとつの顔、
それは富裕層向けワイン輸入会社
「グラマー・インターナショナル・ワイン」の代表。

寳玉義彦の突然の思いつきにより、
Miyaの南相馬でのホームグラウンド「串焼アンカー」と、
Yukiさんの、スペシャルコラボレーションが実現しました。

なんとYukiさんは明後日パリへ引っ越し予定。
忙しい合間を縫っての打ち上げ花火的イベント。
いつもMiyaのライブにお越し下さる皆様を中心に集まりました。

美味しい串焼きと大盤振る舞いのワイン、
そして○館○知郎も舌を巻く、Yukiさんのトークが冴え渡る!
立て板に水、しかも深遠なグルメレポートに、
参加者一同、唖然&大興奮。
学生時代から芸術に興味を持って、
造詣を深めて来たYukiさんがだからこそ表現できるこの妙味。
ホントにもう恐れ入りました。

みんなで楽しく酔えばそこはもうフランスです!
Miyaはシャンパーニュ騎士団・ダムシュバリエとしてゲスト出演。
エフェクトを使用した「AWA」を初披露。
参加者一同リラックスした楽しい時間を過ごしました。

Yukiさんはこれから、パリを拠点に仕事をし、
チームカノンの欧州エージェントとしても活動してくれます。

Yukiさん、本当にありがとう!



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2019年9月19日 A Story of Jazz in 横浜
John Coltrane @ 大倉山記念館ホール
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター)


SOJ横浜 コルトレーン編。
様々な方面からこのイベントをご紹介いただき、
新しいお客様も。

Miyaはチェット編から引き続きエフェクトを使用。
ジャズから精神の宇宙へ疾走したコルトレーン。

時代とリンクしなががら熱狂を引き寄せ、
モダンジャズに臨界をもたらした楽曲の数々。
今、トレーンが生きていたならばどう演奏するか?
そんなイメージを音に乗せて走らせながら、
あっという間の一時間半、充実のライブになりました。



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2019年9月8日  直書観音 Vol.14
@鶴川・武相荘 能ヶ谷ラウンジ
出演:白石雪妃(書),  Miya (flute)



8日、台風来訪直前の武相荘にて14回目の「直書観音」。
午前中の準備段階から、断続的に雨が降っていました。
猛烈な蒸し暑さの中、能ケ谷ラウンジのなかは、
ハイパワーのエアコンが効いてとても快適。

Miyaはこの日はじめて、直書観音でエフェクトを使用。
筆の走る音を聴くような繊細なパフォーマンスのため、
慎重にセッティングし、本番に臨みます。
更に笛の持ち替えに対応するため、
加速度センサーをクリップに装着し、
ワンタッチで付け替えられるように改造。

この日のテーマは「よろこぶ」。
2012年から、即興の楽しさを伝えるべく開催してきた直書観音。
省みれば当初の目的も達成し、新しい表現にむかって、
シフトチェンジしていく頃合い。
今日という日の機会を目に焼き付けるべく、
今回も沢山のお客様にお越し頂きました。

ますます多彩になり、熟成されてゆく雪妃さんの書は、
本当に凛として美しい。
ワークショップではお客様それぞれが思い思いに筆を古い、
目を見張るような出来映えの書も。

そして第3部、奇跡的に、晴れ間を利用しての、
野外でのパフォーマンスが出来ました。
次郎さん、正子さんご夫妻の魂に、
お護り頂いているような、
樹々の合間から漏れてくる美しい西日のなか、
全てのプログラムを終える事が出来ました。

なんとか交通がストップする前に、
お客様はそれぞれ家路に着かれました。
私たちが出る頃には、携帯の台風警報がなりっぱなし。

この日、客席には、
柳原陽一郎さん、山本由也さん、遊佐未森さんらにお越し頂き、
ご観覧、ご批評いただきました。大変ありがたい事でした。

武相荘スタッフの皆様、ご当主の牧山さんにも、
毎回良くして頂き、最高のパフォーマンスができています。
本当にありがとうございます。

直書観音、今後の進化が本当に楽しみです。


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2019年9月6日 LUNAR PHASE Vol.4 @ 喫茶茶会記
出演:Miya , 横川理彦




Miyaの即興セッションシリーズ LUNAR PHASEの第4回。
今回のゲストはバイオリン/コンピューターの横川理彦さん!

アコースティックとエレクトリックを駆使する演奏家としては、
まさに老舗の職人と言える存在。
ギターアンプさっと繋いだだけで断然音がいいのです。
「築四十年ですから」と謙虚に仰る横川さん。

暗闇にろうそくの光りが揺らめいて、
エフェクトのパイロットランプが青く反射する空間での、
二人の演奏。もう何度も共演しているものの、
Duoははじめてです。

阿吽というのでもなく、それぞれが自由な音で、
空間を蛇行し、しかしそれが次第に、
美しいロープに編み上げられていくような演奏。
そのロープを辿ってオーディエンスは音の深淵を見たようです。

トークセッションでは「アニミスム」や、
「都市とシャーマニズム」というお題について、面白い裏話が続出。
トークの面白さは横川さんのライブでは定番ですが、
最後までMiyaのコンセプトに寄り添って頂いた横川さんに大感謝。
本当に素晴らしいライブになりました。


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2019年9月1日 「コンタクトは無限に」
@ 早稲田RiNen 
出演:蔦木俊二, 成真妃呂子,竹田賢一, doravideo, Miya  


「突然段ボール」の蔦木俊二さん企画、
「コンタクトは無限に」に出演。
共演のdoravideo(一楽儀光)さんにお誘い頂きました。

さて、このところお引き立て頂いている一楽さん。
2月の初共演以降も何度も同じステージに上がっていますが、
よく考えたらDuoは2回目、
しかもエフェクトを使用しての共演はじめてではないですか!

RiNenでのステージからMiyaは新機材を一気に複数投入。
まずボリュームペダルを電子化し、
エフェクターボードの中に格納。
断然ちっこい(笑)。

そして出演者の多い現場で確保が難しくなるのが、
機材を乗せてそのまま撤収できる、机と板。
これが回ってこないとセッティングで出遅れ大変です。
そこでMiyaはラップトップPCサイズに格納できる、
極小の机を自分で机を用意。
これで素早いセッティングが可能に。

そしてDI(ダイレクトインボックス)。
最近電子音楽業界ですこぶる評判の高い、
TDC-YOUのdoravideoモデル。
電源のいらないパッシブです。
高品質の回路を使い、アクティブ並みに音が持ち上がり、
しかも荒れないという超逸品。
品薄のなのを一楽さんの紹介で製作者から購入。

そして、肝心の笛は、
フルート&グリッサンドヘッドジョイントだけでなく、
アルトフルート、能管まで投入。
しかも全てに重力センサーを取り付けエフェクトをかける。

この日、何よりMiyaを心強くさせたのは、
PAスタッフ様の手際の良さと的確さ。
ばっちりと調整して頂き、安心して演奏できました。

一楽さんはMiyaとのDuoではじめてレーザーを使用。
暗黒の中にフラッシュで浮かび上がる、
フルートのモーションは見物です。
また逆に暗くて動きが見えないことで、
音の想像がかき立てられる部分もあり、
オーディエンスは引き込まれるように聴き入っていました。



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2019年8月16日 A Story of Jazz in 横浜
Chet Baker @ 大倉山記念館ホール
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター)




蝉の声が響き渡る森のような小道を抜け大倉山記念館に辿り着く真夏の夜。今年も A Story of Jazz シリーズ公演が始まった。令和元年の幕開けは、大ホールでの通し演奏である。厳かな扉を開けると、歴史を想わせる匂いが、独特な建築様式と共に現れる。選ばれた空間に、Miyaのエフェクターを使用したアレンジメントが展開され、詩人・寳玉義彦の歴史解説が加わるという贅沢なライヴ。今回は毎日新聞社にも記事掲載されるなど、メディアも絶賛する新生企画となった。8月のアーティストはトランペットとヴォーカルのチェット・ベイカー。楽譜やジャズの通例に縛られない、Interpretation = 解釈の音で世界を塗り替える鬼才である。フルート・ソロで Story を反芻するとき、必然的に音の乖離と交差を生むグリッサンドと、偶発的な音の重層感が呼応するエフェクター使いは、プリズムのように反響する。まるでチェットの人生の喜怒哀楽、内面的宇宙への祈りを、プロジェクターで映し出しているかのようだ。耳で音を辿り、演奏と共に編曲を成し遂げる自由人は、みえない真実を求め続ける孤独の中で、生み出される和音にだけ純粋な幸福を感じていたのかもしれない。A Story... の冠詞が示唆するあらゆる可能性と共に。Miyaの Interpretation を通じて、それぞれの瞬間に夢想を享受した夜となった。

Yuki Eguchi



~お客様の声~

Thank you very much. I discovered Chet Baker, I only knew his “name”

…E.Mさま

Miyaさんの解釈によるChet Baker, 非常に楽しめました!
とりわけChetty’s Lullaby はエフェクター効果も十分の美しい一曲で、
たいへん良かったです。…記名無し

ロックのコンサートでギターやキーボードにエフェクターを掛けて、
色々な音を出しますが、どんな加工された音でもオリジナルの楽器は、
何となくわかります。Miyaさんのフルートをエフェクターにかけると、
全然違う音が出てきますね。まるでコンソールボックスの前で、
ツマミを調整して音を作っているみたいで、とても息を吹いて出す、
フルートの音とは思えません!不思議、不思議!(笑) …K.Tさま

内的に宇宙を拡張したというのはなるほどと思いました。
Miyaさんが美しかったです…笛の音にいざなわれて、
チェットの宇宙を垣間見た気がしました。…記名無し

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2019年8月3日 GIGA NOISE 
@瀬戸内国際芸術祭#DOMMUNE SETOUCHI
出演:Miya (flute),能勢遊神 (モジュラ—シンセ)他




やってきました瀬戸内国際芸術祭!
港町・高松の空気は暑いけど南相馬よりちょっと涼しい。

だいぶ早く着いたので、強行でフェリーに乗り込み直島へ。
2時間をフルに使って、北部の「家プロジェクト」を見て回りました。
閑静な島の港町の所々にヘンなものが出現する感覚は、
まさに「大自然と大不自然の融合(宇川直宏さん談)」。
色んな事を感じながら見て回りました。

気になる数カ所では短く演奏も集録。
さすがアートの島、都心でやるよりはだいぶ気楽!

さて、いよいよDommuneに到着。
夜のお店を改造したライブスペース。
時間制限があるため、セッティングは電光石火。
サウンドチェックもそぞろにあっという間に本番スタート!

共演・能勢遊神さんのモジュラ―に重なって、
とにかくエフェクト・シンセ全開で吹きまくるMiya。
どちらかと言えばフルートの鋭い生音に助けられた17分。

音の世界は奥が深い。そして芸術とは何か。
パフォーマンスを明瞭にリスナー受け取ってもらうために、
研鑽を重ねる決意を深めた一日でした。





いか十郎

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2019年8月1日 A Story of Jazz  Great Summit  2019
 @ゆめはっと 多目的ホール
出演:Miya (flute), 佐藤芳明 (acchordion)



本年のGreat Summit 南相馬は、平日の開催でした。
お忙しい(そして暑い)中、沢山のお客様にお越し頂き、
またお花なども頂戴して和やかなステージになりました。

今年のゲストは佐藤芳明さん!
なかなかお目にかかれない本格的なアコーディオンの演奏に、
お客様は興味津々、繊細な音色にじっと聴き入っていました。

チェット・ベイカーの切ない疾走感、
元気いっぱいオラオラ系のホレス・シルバー、
そしてのっけから宇宙へかっ飛ばすジョン・コルトレーン。

Miyaのフルートもエフェクトをおりまぜ、
どんどん彼らの音楽と一緒に飛翔してゆきました。
たまには芳明さんの絶妙のツッコミもあいまって、
楽しくて妙に深くて切ない、夏らしいステージになりました。
芳明さんの素敵なサポートに大感謝!

そしてお越し下さったお客様、そしてライブスタッフの皆さん、
遅い時間の打ち上げに協力して下さった串焼アンカーさん、
ポスターやチラシを置いて下さった各店のみなさん、
最後に、年々厳しくなる制約の中で、
いつも精一杯ステージづくりに協力して下さる、
ゆめはっと施設係スタッフの皆さん、

本当に、本当にありがとうございます。


気を抜くヒマもなく、
MiyaはDommune#瀬戸内国際芸術祭に向かうため、
飛行機に乗り込み飛び立ちました。

栗山和男

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2019年7月14日 A Story of Jazz Vol.18(振替)
John Coltrane
@野馬追通り銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩人)




S.O.J 南相馬 ジョン・コルトレーン編。
エフェクトを本格的に使用してのライブパフォーマンス。

常に変化し続けた、コルトレーンの音楽を、
7つのキーワードに分けて紹介。
エフェクトを使用した演奏が極まったとき、
嘘の様なタイミングで、壁に貼り出した7つのキーワードの内、
「Jazz」の張り紙だけが剥がれて床に落ちました。

偉大な先人が未来へ送り、現在に流れ来たそれらを、
Miyaがまた遠くへと送り出す。
まるでコルトレーンがそれを応援してくれているようでした。

MiyaのJazzの物語はGreat Summit へと続きます。

寳玉義彦

~ お客様の声 ~

10代後半から知ったコルトレーンの名前と音でしたが、
どっぷり浸るようにして聞いたのは学生時代でしょうか。
ジャズ喫茶でよくかかり、またリクエストもしていました。
レコードやCDが好きなだけ(?)買えるようになった、
社会人時代もよく聞いていましたが、なんとなく満腹感が生じて、
あまり手にすることがなくなって久しくなります。
今回、Miyaさんのコルトレーンと言うことで、何曲か聞いてきました。
今回の曲の中にも含まれていました。
やはり、いいなぁ、、。そしてMiyaさんもとても素敵でした。
コルトレーンを取り込んだMiyaさんの音楽でした。
とても充実した時を過ごせました。
ソロパフォーマンスの広がりも実感しました。
こういう音が私は好きなんだなぁとあらためて思います。
…S.Fさま

私事、20歳ごろにマイルス・デイビスのレコードを買ってジャズの入り口に立った。
(自分もトランペットをかじっていたから、多分マイルスを手にしたんだと思う。)
そして、コルトレーンも…。(中学時代ブラスバンドでクラリネットを吹いていた)
懐かしさもあって楽しみにしておりました。…Y.Sさま

素晴らしい演奏でした。サックスの曲をフルートで聴くと全然違う世界、
Miya Worldが広がり実に気持ち良い時間でした。…K.Kさま

コルトレーンてことで覚悟はしてきましたが、想像超えてすごかった。異空間にすっ飛ばされました。…T.Sさま


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2019年7月7日 A Story of Jazz in 横浜 Returns Vol.1 
@大倉山記念館 第5集会室
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩人)




爆音続きのライブから一転して、静かな洋館でジャズ。
この振り幅が最近のMiyaの面白み。

しかし、もともとフルート一本でジャズをやるわけですから、
それを聴きにきて下さるお客様ときたら年齢問わずものすごく進歩的。
フツーの演奏で満足してもらえるわけもありません。

この日のS.O.Jはジャズの初期の歴史を総括する特別編。
つまり年代的にじつに古い曲ばかりなのですが、
なんとMiyaはこれらにエフェクトをかけることを画策。
周囲の心配をよそにライブは決行されました。

そもそもこれらのMiyaのエフェクトは、
ノイズミュージックに合わせたセッティング。
基本的にメロディアスでないものに用いるエフェクトが多いのですが、
これが意外とエリントンなんかと合ったりするんですね。
モンク辺りになってくるともう何も心配要らないという(笑)。

そう考えると私たちが常々このライブシリーズで訴えてきたように、
全ての年代の今日まで愛される優れたジャズの楽曲とは、
やはり現在を飛び越え未来から来ているものなのだと痛感せざるを得ません。
よってエフェクトやシンセサイザーでのアプローチなどは、たぶん序の口。
いずれもっと過激な更新を試みるミュージシャンが出てくるかもしれませんよ。

Miyaもセッティングを洗練し、
より良い音で電子音を効果的にお楽しみ頂けるよう、
研究を重ねてゆこうと思っています。

次回は南相馬での最終回・コルトレーンの回。
つまり4月の骨折事件の振替公演です。
もちろんエフェトも登場しますよ。
お楽しみに!

Yoshi-O

~ お客様の声 ~

素晴らしい演奏をありがとうございます。フルートの魅力、一層感じました。
ジャズの詳しい歴史を興味深くききました。...Y.Yさま

エフェクターを導入しての新しいMiyaさんが
新鮮でいろんなイミでドキドキしました。
突然始まるQuizも面白かったです。(阿笠ハカセか!と心の中でツッコミました…)...K.Yさま

フルート1本でずいぶん表現できるものだと感心した
トークも良かった→知識が増えた。...K.O様

ジャズの歴史の一面、流れを楽しく聞くことができました。...H.T様

エフェクターを使ったサイケデリックな演奏での紹介な面白かった。...記名なし

Miyaさんの演奏と寳玉さんのナビゲートで生きたジャズの歴史を体感できました。
大満足です! 次回も楽しみにしております。...T.M様

非常に多彩な演奏で楽しめました。エフェクターを使った演奏は斬新でしたが、
今回の演奏では少し効果が薄かったな気がします。
(最後の曲では非常に幻想的に聞こえ効果的でした) …記名なしc

ジャズ史トークすごく面白かったです。
もちろん演奏も!エフェクター今後ますます楽しみですね。…Y.T様

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2019年7月2日,3日,4日,8日 Victoria Shen Japan Tour
@各会場(本文記載)
出演:Victoria Shen, doravideo (一楽儀光), Miya 他




アメリカの超絶アーティストVictoria Shen(ビッキー)さんの、
23カ所に及ぶ日本縦断ツアー、その口開けにガッチリ参加しました!

期せずして3/4郡山Peak Actionが追加されたことで、
Miyaはメインのビッキー、そしてdoravideo(一楽儀光)さん以外では、
最多出演(このあと追い越されなければ・笑)!最高~!

7月2日(火)秋葉原Goodman
7月3日(水)恵比寿Dommune
4月4日(木)郡山Peak Action
7月8日(月)いわきSonic

Miyaはいずれもソロ。
本格的にエフェクタとPCを使用しての演奏。

PCにはセンサー連動のエフェクタを走らせてあり、
フルートの動きに合わせて、
フルートだけでは絶対に出せない音を奏でます。
フルートを下げると地響きの様な重低音を出したり、
強く吹き込むと強烈なクリックノイズを出したり、と言った具合。
これらにループやピッチシフトを組み合わせ、
美しい音色から銀河が生まれる様な轟音まで組み合わせ、
各回20分ほどのイリュージョンを展開しました。

もともと生音でも攻める即興で知られるMiyaですが、
電子的なアプローチによって進む道が増え、
演奏もおかげさまで大好評。
Dommune中継で全国的にご視聴頂き、
ファンもどーんと増えました!やっほー!

そして一楽さんとビッキーのパフォーマンスは、
それはそれはもう圧倒的。
一楽さんは必殺レーザーモジュラーを使用、
そして時々ドラム(見れた人は超お得)。

ビッキーは自作のモジュールをバスドラ及びテーブルに固定し、
それごと動かして演奏、コントタクトマイクをつけた帯ノコや、
鞭を振り回して演奏していました。

ふたりの荒れ狂う様はまるで勇壮な祭のようでもあり、
客席も興奮、驚喜して見つめていました。
しかも毎日連続で見ても全く飽きない。
アプローチもそれぞれ全く違う。
肉体的にも知的にも凄い体力!!
きっとこれをツアー最後まで続けるのでしょう。

思えば短い期間に沢山の方に技術的なご指導を頂き、
電化Miyaはなんとかこれらのステージに立つことが出来ました。
本当に感謝です。

そして現在はセッティングを見直し、
来るべき8月3日、瀬戸内芸術祭内での、
Dommune瀬戸内でのパフォーマンスに備えています。
勿論中継あり!

進化する電化Miyaに是非是非ご期待下さい。
小さなお子様からお年寄りまで、
あっと驚いて笑顔になるようなたのしい音楽を作っていきます。

そして波瀾万丈のビッキーツアーは、
今月末まで、まだまだ続いています。
西日本の皆さん、ビッキーと一楽さんをよろしく! 

今後のツアーのスケジュールは一楽さんのFBページでチェック!
https://www.facebook.com/groups/2136328329754182/

玉ちゃん



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2019年6月28日 Areatric Sound Creation
@ 国分寺M's
出演:Miya (flute),  坂口光央 (Key/Syn)




雷鳴轟く東京都・国分寺、
M’sでの坂口光央さんとのDuo、無事終了!
坂口さんのキーボード/シンセサイザーを、Miyaはいよいよ、
本格的にエフェクトを使用したフルートで迎えました。

40分×2ステージは全て即興。
音の質感を追求し尽くしているかの様な坂口さんのシンセな、
今回はこれまでの共演の中で最もハードに聞こえました。
対するMiyaは足下に数種のエフェクトと、
フルートに小型のMIDIコンを搭載し、
これまでの演奏をより空間的に拡張。

それぞれのソロも絶妙に際立ち、
Duoでは未知の感覚に客席は息を飲みつ、
あっという間に感じる濃密な音の時間になりました。
Miyaにとっては電化本格デビュー戦で、
坂口さんに大感謝の一夜でした。
オーナーで音楽家の新井麻木さんもやんやの拍手!

そしてフルート&エフェクトの電化Miyaは、
7月2日から始まる、ヴィクトリア・シェンさんの、
ジャパンツアーに突入します。
どんな新しい音が生まれるのか、本当に楽しみです!

P子

◆7月2日(火)@秋葉原グッドマン http://www.clubgoodman.com/blog/?p=16489

◆7月3日(水)@渋谷DOMMUNE http://www.dommune.com

◆7月8日(月)  @いわきソニック http://www.sonic-project.com/~sonic-iwaki/



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2019年6月26日  天使のわけまえ*悪魔の取り分
@ 新宿ピットイン
出演:Miya (flute),  佐藤芳明 (accordion),  


アコーディオンに佐藤芳明さんを迎え、
ピットインで開催した「天使のわけまえ*悪魔の取り分」、
素晴らしいお客様多数に囲まれ、無事終了しました。

チェット・ベイカー、ジョン・コルトレーン、ホレス・シルヴァー…
今回取り上げた3人はそれぞれにファンの多い音楽家。
巨人たちの珠玉の楽曲に、Miyaのオリジナルを織り交ぜ、
ひとときの宇宙旅行?を楽しんでいただきました。

「空間を音で埋め尽くさないように」
という芳明さんのアイディアのもと、
小さな銀河のうねりにじっと耳をすませる客席。

チェットの切ないような疾走感、
ホレスの明るく力強いグルーブ、
そしてコルトレーンの爆発的なエネルギー、
それらを現在にジャンクションするMiyaの楽曲が、
渾然一体となったステージになりました。
最後はコルトレーンのJupitarに合わせて、
宇宙旅行感満点のMiyaの飛び道具(MIDIエフェクト)もお披露目。

今年はこれから、S.O.Jシリーズで佐藤芳明さんとご共演頂きます。
それに向けた期待が高まる一夜になりました。

玉やん

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2019年6月16日 A Story of Jazz Vol.19 Horase Silver
@野馬追通り銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩人)




S.O.J 南相馬 Vol.19 Horase Silver編、
大勢のお客様にお越し頂き、無事終了しました。

ビバップ、ハードバップ、ファンキーと、
自ら王道を切り開き、
真に人々のための音楽を目指して、
Dr.Jazzを名乗り精神の救済に務めた晩年。
明るく、力強く、キレがあって、ユーモラス。
ホレス・シルバーの音楽の世界を、
Miyaのフルート&エフェクトで、たっぷり堪能しました。

現代に於いてジャズをどう聴き、どう聴いてもらったら良いか、
いつも考えていることを、今回は実際に言葉にしてみました。
時間は未来から現在に向かって流れている。

今、私たちが受け取っている巨人たちの音楽も、
彼らが懸命にその時にそこで縁を起こし、
その縁により、未来から流れ来るものだということ。

S.O.Jではジャズの懐古的な側面ではなく、
ジャズのなかの普遍的且つ永続的なエッセンスを抽出し、
お聴き下さる方の活力になるよう願って、
プログラムを練り上げています。

今回とりあげたホレス・シルバーも、
ブルーノートを去った後、
独自のスピリチュアルミュージックを志向し、
本気で人々を音楽で癒したいと考えていたようです。

そしてそれらの音楽は一貫して、
明るく、力強く、キレがあって、ユーモラスなのですが、
そこに、ホレスが11歳にして「音楽と結婚した」
というほど衝撃を受けた、ビッグバンドリーダー、
ジミー・ランスフォードの音楽の面影を、私は感じます。

音楽は時代とともに変わってゆきます。
過去には何人も触れることが出来ません。
私たちも彼らと同じように、未来に向かう音を探し、
今後も鳴らしてゆきたいと考えています。

寳玉義彦


~ お客様の声 ~

いくら本を読んでも覚えられなかったが、
ここにきてつながったような気がしました。
フルートがあーゆー音が出るのにびっくりです。
企画が面白く思いました。…記名なし

久しぶりにジャズを聴き心が躍りました。
体がルンルン自然に動いてきました。
フルートでジャズとは、びっくりです!
本当に素晴らしかったです。良き時間に感謝です。…J.Mさま

ループマシンとか新しいことをやってましたね。
やはり聞きやすくなりますね。
フォレスはとても好きだし明るいので、楽しかった。
いつも素晴らしい演奏をありがとう!…T.Sさま

セッションのような演奏効果がとても良かったですよ~♪
Miyaさんの話、もうもう少しあったらよかった。
というかMiyaさんの声も聞きたい。

寳玉さんの話は解りやすいです(拍手)。…Y.Oさま

Miyaさん、復活おめでとうございます。
今後とも、怪我や病気にはくれぐれもご用心なさってください。
今回は優秀なメンバー?(エフェクタのこと)も加わって
ひと味違った音楽を楽しめました。…記名なし

わかりやすいメロディーで楽しい時間でした。…記名なし

今日も高尚な時間をありがとうございます。
アンプを使った奏法、いつもより深く深みが出て、
かつ曲のイメージが伝わりやすくて素人にはよかったです。
ポジティブなのが好きなので、
個人的にちゃんと取り入れて聞いてみたいと思いました。…S.Kさま



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2019年6月3日 南無観Vol.37  @ 四ッ谷・喫茶茶会記
出演:Miya (flute),  青木陽佳 (ヨーガ講師)


6/7「お客様の声」追加:遊苑宇様よりレヴューを頂きました(2枚目写真下へ)。


ヨーガ講師。青木陽佳さんを迎えての南無観Vol.37、
無事に終了しました。

体を音楽を聴くために整える、というコンセプトは、
なかなかにして過激なんじゃないかと思います。
アコースティックの繊細な響きも、
どんどん体の中に入ってきます。
折しもこの日は新月。
効果の程は格別ではなかったか思われます。

「Connecting Places」では、
2013年と今年の南相馬の風景を紡ぎました。
稲作が再開され照り返す初夏の水田や、
Miyaが乗馬で通っている厩舎など、
美しくユニークな音楽と映像の作品になりました。

gyoku-chang


陽佳さんのYogaの師匠シータ先生(左)と。

~ お客様の声 〜


遅刻した為、オープニングの身体のほぐしには参加出来ませんでしたけれども、
かえって最後の即興の前のヨガによる効果を感じられました。
来場した時、身体はそこそこに強張っていまた。演奏が始まって、音楽に身を委ねることでリラックスしてゆきました。

ところが、ヨガのセッションの後、状況は大きく様変わりしました。
身体全体でMiyaさんの演奏を受け入れている感
じになりました。
音の反響が全然違うのです。特に高音域が、自分の場合はその響き方が良くなりました。
奏でられる音の音量に関係なく、しっかりと聴き取れる、聴き入れられる様になったのです。
鼓膜にもビンビン波動やリズムが伝わって来ました 。

「この感じ、前にも何処かであったよなぁ……

そうそう!この感じはあの時のやつやんか!」
それは、ギガノイズ・スピンオフで、鼓膜が体験した揺れそのものでした。
もちろん、ギガノイズの時みたいに鼓膜のキャパを超える程の、振動ではありませんでした。が、
音に対して鼓膜が 鋭敏に反応する様になっていたのです。
音の広がりの豊穣さ、音色の変わり様をリラックスした状態にありながら、明瞭に聴き分けられ捉えていました。
次第次第に、快感が押し寄せて来ました。ついには、
Miyaさんのフルートの音を聴いているのではなくて、全身で吸収している様な感覚に陥りました。

前回の南無観とは異なる、初めてのこの様な音楽体験となりました。

音楽に引き込まれる感覚というのは、聴いているこちらもスイングした時にはままありますが、
音楽を身体では吸収した感じというのは、未だ経験したことがありません。驚きました…。

Miyaさんとはるか先生の相性の良さ、私自身もお二人を存じ上げていることから来る安心感、
勝手知った三度目となる会場の茶会記の雰囲気などなど、心身共に音楽を抵抗なく受け入れる条件があったにしてもです。
軽くヨガしただけで、こんな風になるなんて凄いですね。
フルセットでシヴァナンダ・ヨーガをした後に、
Miyaさんの即興演奏を聴いたらどうなるのでしょうか?
逝ってしまいますかね(笑)
普段のクラスでも、ヨーガをした前後ではマントラの響きが違うなぁと感じていましたけど、
それほど意識はしていませんでした。
今回は、ほんとうに完全にヤラレちゃった次第です。
Miyaさん、今回も、新たな音楽体験をありがとうこざいました。
…遊苑宇

とても心地よかったです。
フルートを聴いているときの馬の表情が面白かったです
…K.Aさま

フルートという楽器の色々な可能性というか、
今までに無いきき方ができて、(打楽器のように聞こえて)
感動しました。
…Y.Sさま

フルートの音は優しく、身体に入る感じでした。
時々音が和楽器の様な時もあれば、打楽器の様な時もあって、
素直な音色でした。
新月の新しい体験はとってもよいことなので、
良い夜となりました。
…M.Yさま

今日はお招きいただきありがとうございます。
気がつくと今日は新月だったんですね。
思わず目を閉じてくらやみの中で音に没頭してしまいました。
体が動き出しそうなかんじでした。
陽佳先生が筋膜のお話をしてくださいましたが、
筋膜はじめ靭帯とか腱とか諸々を結合組織といいます。
英語でConnecting tissueと言いますが、
MiyaさんのConecting Placesと重なって感慨深かったです。
Connecting tissueがなかったら
肉はお蕎麦のようにバラバラになっちゃいます。
Miyaさんの音楽がバラバラな世界をつなぐ結合組織のようでしたね。
…Y.Tさま


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2019年5月31日「TUMO」
@千駄木・Bar Isshee
出演:石原雄治(ds), 竹下雄馬(b),  Miya (flute/guest)




祝・Bar Isshee 初出演!
石原雄治(ds)さんと竹下雄馬(b)さんのDuo「TUMO」に、
Miyaがゲスト出演しました。

なんとこのライブは73回目。しかも、ゲストはダブりなしで毎回違うそうです!
驚きのブッキンッグ力!

石原さんはドラム以外にも様々な物を演奏、
打つ音、擦る音、本当に多彩な音が響きます。

竹下さんはなんと自作のシンセサイザーユニットを装着した、
サイバーパンクな見た目のエレキベースを演奏。

Miyaはエフェクタと遠隔制御による効果音を実戦投入。
懐の広いTUMOの演奏のなかを泳ぎきりました。
Miyaのエレキ化の行方はいかに。

Bar Isshee、これからますます面白いことが出来そうな予感です。

玉ちゃん


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2019年5月26日「Premium meets Premium 遊佐未森」
@築地・浜離宮朝日ホール
出演:遊佐未森(vo), 大口俊輔(p), 越川和音(vc),   Miya (flute)




例年行われている、浜離宮朝日ホールの素晴らしい音響で、
ポップスをアコースティックで楽しむコンサート「Premium Meets Premium」。
本年も最終日は遊佐未森さんの登場。

昨年に引き続き、大口俊輔(p)さん、越川和音(vc)さんとともに、
未森さんにご指名頂き、Miyaもサポートで参加しました。

透き通って独特の世界観がある遊佐未森さんの歌の世界に、
アコースティックの音色はピッタリ。
大口さんのアレンジのすばらしさが随所に光ります。

「つゆくさ」はMiyaとのDuo。
和やかでありながら、ひとりぽつんとそこにいる深遠な感覚。
ある種、孤高の風景、その自然な描きかたに、
遊佐未森というアーティストの存在の凄味を感じました。

未森さんには年内にあと数回、
コンサートのお誘いを頂いております。
回を重ねるごとにMiyaの中でも深まって行く未森さんの世界、
ますます素晴らしい響きを聴かせてくれることでしょう。

gyoku-chang

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2019年5月18日  黒田京子「耳のごちそう」
@府中・イン・ヴィーノ・ヴェリタス
出演:黒田京子(piano),  Miya (flute)



黒田京子さん主催の「耳のごちそう」。
記念すべき第1回にゲストとして出演しました。
「映画音楽」がテーマのこのライブ、
初夏の空気と、大国魂神社のすぐ隣という気持の良い立地、
会場の『イン・ヴィーノ・ヴェリタス」はお陰さまで超満員!

黒田さんのお茶目なトークも相俟って、
始終リラックスした空気で、昼下がりのコンサートを楽しみました。
Miyaもグリッサンドヘッドジョイントからアルトフルートまで使用し、
八面六臂の大活躍でした。

黒田さんのこの大人気のシリーズは今後も続き、
引き続き楽しいゲストも登場します。
黒田さんのスケジュールをぜひチェックしてみて下さい。
http://www.ortopera.com


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2019年4月末の活動報告

4月27日は遊佐未森さんのCafe Mimoで名古屋へ。未森さんが生み出す透徹された音空間。西海さん、楠さんの色彩豊かでどっしりとしたサポート。絶妙なバランスの中に入れていただき、幸せな時間でした。「つゆくさ」は1曲まるまる未森さんとDUO。このアプローチに未森さんの芯の強さ、軸のブレなさを感じます。植物の声を聴くようなファンタジックなひと時。1曲私の曲のリクエストがあって、何にするか迷ったのですが、「春の雪」に寳玉義彦氏に歌詞をつけてもらいました。三島由紀夫の小説からタイトルをもらった曲で、しばらく演奏していなかった曲ですが、新たな歌詞、未森さんの歌声で新たな命を授かりました。歌い手の方に、自分の曲を歌詞つきで歌っていただくのは初めての経験でしたが、その1回目が未森さんとは何とも贅沢な祝福です。またこの形でいろいろとやってみたいと思いましたー!思いがけないところに、チャレンジやチャンスが転がっているものです。未森さんの音楽がいつもフレッシュなのは、そういうところに常に目がいっているからだと思います。最高の経験をさせていただき、本当に感謝しています。



そして4月28日は植村昌弘さんのMUMUにゲスト出演。初めてエフェクタを使用し、今後の展開に備える足がかりに。



4月29日 本来は南相馬でStory of Jazz John Coltrane編のはずが、4月21日に右手親指を骨折してしまったため、泣く泣くこの予定は延期とさせていただきました。ご予約くださった皆様、楽しみにしてくださっていた皆様には本当に申し訳ありません。奇跡的に親指の付け根はフルート演奏には影響なく、楽器も持てますし、演奏も現時点では問題ないのですが、Soloのライブはどうしても負担が大きいということと、このライブのための準備に充てていた日程が、入院、手術になってしまったため、十分な準備ができないという理由での延期です。7月14日に振替公演をいたします。その時には万全に、さらにパワーアップした内容をお届けします。

さて、南相馬への移動は諦め、東京でおとなしくしていることにしたのですが、どうにもじっとしていられない性分で、スケジュールを見ていたら、横浜エアジンでの齋藤徹さんのDVD「スロッギーのワルツ」の発売記念ライブを発見。徹さんが7人の詩人の作品に曲をつけた作品で、歌は松本泰子さん、踊りは庄崎隆さんと、本当に本当に素晴らしい作品です。実は私も夫・寳玉義彦の詩「遠いあなたへ」にフルートで参加させていただいています。ということで、急遽お祝いに駆けつけました。超満席の会場でしたが、完全アコースティック。針の穴を通すような繊細な歌声、魂を削ってエネルギーを循環させるベースの音、言葉を超越する踊り。ハプニングの要素を残しつつ、緻密に作られた空間は異様な一体感でした。私も飛び入りで一曲演奏。怪我の様子を見た徹さんはすかさず「怪我はチャンス!」とおっしゃいました。確かに、100%いつもどおりの演奏というわけにはいかないですが、制限がある分、普段だったら絶対に思いつかないようなアプローチが出てきたりします。もちろん、怪我はしない方が良いに決まっていますが、こうなったからには、発想を変えて、いろいろと新しい事を試すチェンスを得ました。そして、あらためてまわりを見てみると、みんなそれぞれ抱えているものがあるな、という事に気がつきます。闘病中の徹さんから頂いた、怪我はチャンスという言葉は、ずっしり響きました。これから大切に育てていきます。

「スロッギーのワルツ」今後私のライブ会場でも販売いたします!とってもお勧めです~。



さらに30日は、まさかの展開で、doravideo一楽さんより、秋葉原グッドマンでの「GIGAIDOR」のトリ「ドラ☆美保」への参加依頼が!そんなわけでアイドルだらけの9時間の大トリの20分、急遽アイドルの皆さんに揉まれながら出演してきました。一楽さんの奥行きのあるモジュラーの音に、若林美保さんの妖艶なエアリアル。大音量のライブで、場面転換も早いため、音づくりは一瞬で決めなければならないのですが、そこはまたまた優秀なグッドマンスタッフの調整により、バッチリフルートの音を響かせて帰ってまいりました。 

Miya



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2019年4月14日  直書観音 Vol.13
@目黒・蟠龍寺
出演:白石雪妃(書),  Miya (flute)



Team Can-On  Yuki Eguchi  のレポートです。

直書観音 Vol.13 のテーマは「なおす」。
今回は目黒の蟠龍寺で開催され、
吉田副住職様より法話を頂いたあと、
音楽と書の世界が繰り広げられた。

なおす、という漢字は「治、直、点、療…」。
解釈はそれぞれある。
法話で副住職様が仰ったことの中で、
蝋燭の炎の例えがあった。
この炎が風で消えたとしよう。
事象だけみれば、炎が消えただけである。
もし自分がその炎で本を読んでいたら?
自分には都合が悪いことになる。
しかし炎が消えたことを問題と感じるのは、
自分の心であり、炎自体が原因ではない。
自然の世界は、常々あるがまま存在する。
その在り方を受け止め、自然の生命を享受する心は、
自分自身を癒し、人生のコンテクストを整えることになる。フルートMiya 、書の白石雪妃の即興は、
その文脈に寄り添うように、
風の音、夕闇に浮かぶ朧月と共に、
自然の時間を様々な表情で映しだす。

春の夜。
新年号の幕開けを待ちながら、
各々が心を見つめなおす素晴らしい機会であった。

Yuki Eguchi



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ライブレポート番外編
2019年 4月7日  復活・江井神楽 @江井綿津見神社



数年前からMiyaが復活に取り組んでいる、
福島県南相馬市・江井地区の獅子神楽、
5つのうち2つのパートが25年振りに復活しました。
囃子のみの復活や懇話会など、下地づくりが功を奏し、
地元から協力者が表れ、一気に復活にリーチしました。

当日、長いこと人が訪れなかった神社に人が集まり、
獅子舞を見に子ども達も来ました。
子供が減り、地区内を遊び歩くことがなくなったので、
ここに神社があって、自由に境内に入れることを、
知らなかった若い人たちもいました。

この日は前日の寒の戻りを引きずっていましたが、
まだ曇っていて寒い時間から舞い始めました。
前奏に当たる「スガ」から、復活した「幕舞」へ。
途中のまだ習得していない「幣束舞」と「鈴舞」の部分には、
Miyaのフルート即興と、太鼓の女子が北海道・岩見沢市で覚えた、
「栗山みのり太鼓」を折り込みました。
そして獅子が荒れ狂う「勇舞」。
見事に奉納することができました。

寒い一日の始まりでしたが、
25年振りの神楽奉納に神様が喜んだのか、
徐々に光が射し、夕刻まで温かな日になりました。

残るは「鈴舞」と「幣束舞」。
Miyaのライブ演奏では既に定番となりつつある、
「鈴舞」と「幣束舞」の二曲と、
開始前の余興に当たる「楽屋」。

完全復活まであと一息!
挑戦は続きます。

寳玉義彦

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2019年4月6日 一噌幸弘 バロックと即興のためのTrio @ 新宿ピットイン
出演: 一噌幸弘 (能管,リコーダーetc), 高本一郎 (リュート), Miya (フルート)




一噌幸弘さんの「バロックと即興トリオ」無事終了しました。
奏者それぞれが専門分野から出て、
違うことをやってみようという、意欲的なライブ。

一噌さんは能管とリコーダーを中心に様々な笛を演奏、
Miyaはフルートで高本さんは弦をエクステンションしたリュートで、
一噌さんをサポート。

バッハ、テレマン、ヘンデルのバロック音楽を中心に、
能楽の古典のアレンジ、一噌さんのユニークな曲、そしてジャズからも一曲。
その中に様々に即興を折り込んでいく趣向。
かなり密度の高い時間でした。

Miyaもかなりの集中力を発揮して演奏。
リュートでのジャズ、一噌さん必殺の2~5本吹き、
そしてまさかの一噌さんによるフルートまで、
堅苦しいところのない、時にお茶目なライブに、
お客様も大満足だったようです。

gyoku-chang


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2019年3月26日 4人の音楽家の自作曲自演 @アトリエ第Q藝術
出演: 高橋麻理絵 (vla), 横川理彦 (vln), 吉野弘志 (b), Miya (flute)



グラフィックスコアを使用し
高橋麻理絵(vla)さんのライブ、
「4人の音楽家による自作曲自演」に参加しました。

それぞれ個性的なアイディアとスコアで、
楽しいライブになりました。

Miyaはヒエログリフを取り入れた、
「Pink/Blue」(「Pink × Blue」改題)と、
詩人エミリー・ディキンソンの詩をモチーフにした、
グラフィックスコアで演奏しました。

「Pink × Blue」は2013年に、Miyaが、
BankART横浜の「cafe Live」を獲得し、
作成したDVDに集録されている楽曲ですが、
麻理絵さん、横川さん、吉野さん、という、
素晴らしいカルテットで立体化されることで、
改めてこの曲の面白さを認識しました。

ライブの手応えは充分で、メンバーは、
またやろう!という合意のもと解散。
今後も楽しみな企画です。


gyoku-chang

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2019年3月15日 Session Yoshiya 2019
@ 江戸川橋・絵空箱
出演:ニーシカトリオ… Miya (flute), 平山織絵 (cello), 荒井靖水 (薩摩琵琶) & 山本由也 (人形師)


SESSION YOSHIYA 2019、
ニーシカトリオの回、
盛況にて無事修了いたしました。

江戸川橋の素敵なバーのあるギャラリー、
「絵空箱」の暗闇のなかで、
今回も人形たちが、
ずらりと並んで出迎えてくれました。

これらは全て、山本由也さんのデザイン、
設計、組み立てによるもの。
しかもこれらの操作まで、
由也さんはやってしまうわけです。
それどころか、その動きには、
ダンスや腹話術に通じる要素まで含まれており、
由也さんの才能に驚くばかりです。

広くて深いニーシカトリオのレパートリーは。
山本由也さんの人形たちが織りなす、
無限の世界観にピッタリ。

フォーレの「パヴァーヌ」、
おなじみ谷川俊太郎・賢作親子の「さよなら」、
オリジナル曲や神楽曲のアレンジなどに加え、
新たに寳玉義彦作詞の「燕 ~ つばくらめ」、
Charles Mingusの、
「Better Get Hit In Your Soul」が追加されました。

「燕 ~ つばくらめ」は、
古語で書かれた現代詩を薩摩琵琶で語るために、
靖水さんのアイディアで、
ニーシカトリオが楽曲を組み上げたもの。
 Miyaの新境地・能管と、織絵さんのチェロ、
全く違う音楽の様式が、
融合せずに併走する感覚を、
このトリオ独特の感覚でまとめ上げたもの。
新ジャンルとして今後に期待できるものです。

ときに優美、ときにコミカル、
ときに勇壮、ときに不思議で怖く。
人形たちは躍動感に満ちた動きで、
ますます深まるニーシカトリオの演奏に、
応えてくれました。

様々な音楽家が登場する、
山本由也さんのセッション。
まだまた素晴らしい音楽家たちが登場します。
是非是非、会期中に「絵空箱」にお運び下さい。
(おいしいお酒もありますよ)


https://peraichi.com/landing_pages/view/sessionyoshiya

gyoku-chang


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2019年3月10日 A Story of Jazz Vol.17 Chet Baker 
@野馬追通り銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩人)



            写真協力:銘醸館

2019年の A STORY OF JAZZ 、
南相馬からいよいよ開幕しました。
満場のお客様に囲まれて、
まずはVol.17 チェット・ベイカー編。

本国アメリカ、そしてそれ以上に、
ヨーロッパでも高い人気を誇り、
そのハンサムな見た目も相俟って、
ウエストコーストのアイコンになっている
チェット・ベイカー。

今回は、チェットの音楽に光を当てた、
2013年のマシュー・ラディックの著書、
「Funny Valentine: The Story of Chet Baker」
を参考に、チェットの物語を紹介しました。

いわゆる天才。安定せず掴み難い人物像。
そう、チェットはジャコに似ているのです。
このような人は、自己の存在そのものと格闘しながら、
同時に人のなし得ない事をなし得る事があります。
ジャコはジャンルなどの壁を打ち砕いて、
ひたすら精密な表現を拡大していきました。
いわゆるトリックスターの役割を負っていました。

チェットは、活動のごく初期に、
バードからその才能を見出されています。
しかし興味深いのは、チェットの音楽的才能が、
内的宇宙に向かって拡大していったことです。
インタープリター。解釈の天才。

何かと対局にいると目され、
次々に新しい事をしたマイルスとは、
違ったプローチで、チェットは、
目の前にある宇宙の内側を革新し続けた人です。
こういう音楽家のお陰で、
拡大する宇宙は空疎を免れるのだと思うのです。
チェットが残したスタンダードの録音の、
素晴らしい解釈に耳を澄ませましょう。

チェットの音楽的思想はバードの思想にそっくりでした。
チェットはその気になれば外側にも、
音楽的宇宙を拡大する力を持っていた人だと思います。
それほど多くありませんが、オリジナル曲には、
ビバップと同様の疾走感と迫力あるものもあります。

見た目と人気だけではない、
真実のチェット像に、彼の関わってきた楽曲から迫りました。
多彩な切り口でお楽しみ頂けたのではないかと思います。

寳玉義彦


~ お客様の声 ~

Jazzを聞き始めたばかりなので、
素敵な会をありがとうございました。
チェット・ベイカーが亡くなったホテルに滞在して、
彼の人生に興味を持ちました。 H.Nさま

じつは昨日チェットのFor That Old Feelingを
カラオケで歌ってきました(笑)。
いつもこのシリーズをみるとそのミュージシャンを
もっと知りたくなります。
チェットももっとじっくり聴いてみます。 T.Sさま

いつもわかり易い説明でいいですね。
説明にもフルートにも聞きほれました♪
チェット・ベイカーのために作った2曲に心がゆらされました。
最後の曲良かった~。ジャズじゃないみたい。 Y.Oさま

Chat Baker の事があまりわからないけど、
今日のライブで少しづつわかるようになったと思います。
ありがとうございました 記名なし

すごく解りやすい説明なので、
ジャズが初心者の私ですが、
いつも楽しませて頂いております。 M.Kさま

だんだんフルートの聞き方が解ってきたような、
まだまだ修行が足りないような、そんな感じですが、
とても楽しめました。 R.Aさま

Fantastic! Great Playng!
(でも、日本語。ちょっとわかりませんwww)記名なし

ジャズは初心者ですが、
普段からきいてみようと思いました。 記名なし

ベースとドラムの音が聞こえてきました。
照明のかげがおもしろい動きでした。 記名なし

ジャズ好きの父を連れてきたかったです。
でも入院しています。
明日、病院でジャズ(今日のこと)について一緒に話します。
ありがとうございました。 記名なし

磨きのかかった、真に立て板に水の寳玉氏の解説と、
さらにMiyaさんのトークでチェット・ベイカー
(私にとっては正直なじみのなかった…というより知らなかった)
の人となりと音楽性がある程度わかったかなあと思います。
今夜も楽しくお勉強ができました。
ありがとうございます。 Y.Sさま

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2019年3月4日 LUNAR PHASE Vol.3 @ 喫茶茶会記
出演:Miya (flute), 高橋麻理絵 (vla), 坂口光央 (p/syn)


ライブにお越し下さったHさまよりレヴューを頂きました!
許可を得てここに公開致します。

~~~~~~~~~~~~~

今回はビオラとピアノ&シンセサイザーとの競演と言う事で、
どんなイメージが湧くのか興味深々でしたが…

今回イメージが浮かんだのは2つあります。

1→五行から派生する様々な自然観

火、水、木、金、土。

これから派生し様々に枝分かれして出て来る流れから,
私がイメージしたのは,

風、雷、雨、地震、空、雲、星、宇宙でした。
何事にも良い面悪い面、表と裏、陽と陰、光と影など…
とかく人間は恩恵ばかりに目も意識も行きがちですが、
逆に弊害にもキチンと目も意識も向けて、
そこから恩恵を見つめ直す事が必要な気がしています。

~ 中略

そんな感じ方は宇宙の世界観に比べたら拙いものですが、
不思議且つ神秘的な演奏と奏でるメロディーから、
先ずこんなイメージが頭に浮かんで聴いていました。

不思議且つ神秘的な演奏から次にイメージしたのは、
鑑定法の一つであるタロットカードを通じて、
様々なカード達が放つメッセージについてでした。

2→善悪のを表すカードにも色々な意味が

例えば良いイメージが湧くカードとして代表的なのは太陽や星、
悪いイメージが湧くカードとして代表的なのは悪魔や死神などが有名だと思いますが、
実際はケースにより解釈が色々変わります。

特に変わるのはカードが逆さまになって現れた場合…
普通なら良いカードが逆さまに出ると、
真逆の悪い意味なのか?
悪いカードが逆さまに出ると、
真逆の良い意味が解答になるのか?と考えがちです。

実はそうではなくもし良いカードが逆さまに現れた場合は、
「良いカードは呼び込んだけど、
そのカー ドがもたらす恩恵は、  
半減して貴方に向かっているから、
受ける恩恵プラマイ0に毛が生えた程度に思って。
もし後で振り返った時に想像以上の恩恵がもたらされたなら御の字位に考えておいて」 

であり、悪いカードが逆さまに現れた場合は、

「悪いカードを呼びこんでしまったけど、
幸いその魔力は半減して貴方に向かっているから、
落ち着いて対処すれば受けるダメージは、
最小限に防げるから慌てないで」

と解釈できる訳です。

つまり仕事も人間関係も人一人の人生も…

良いか悪いか
正しいか間違っているか
勝利か敗北か
幸か不幸か

すべて悪くなければいいし間違っていなければいいし、
負けてなければいいし不幸でなければいいのですよね。

でも真逆の考え方さえすれば、
180度違う結果が飛び込んで来る程、
何事も簡単でも単純でも楽でも甘くもない訳ですよね。

ならば様々な世の中の矛盾や玉虫色の世界観を、
肯定的に捉えてなるべく、
楽しみながら生きれる方がいいですよね。
演奏中は色々な側面から色々なイメージを湧かせて、
その時その時にパッと浮かんだものを、
フルートと言う楽器を通して、
音に具現化して表していると思いますが、
色々な矛盾や玉虫色の部分を、
綺麗な音色で奏でたり敢えて雑に奏でたり。
もしかしたらこれが即興演奏の醍醐味なのかと思います。

聴く側に対して演奏家が、
何をイメージして具現化しているのか?
これを一つでも多くのイメージを、
聴く側に考えさせる事が出来るのも、
即興演奏の醍醐味でしょう。

んな訳で今回私が強く感じたのは「面白かった」でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~

Hさま、ありがとうございました!


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2019年2月15日 ギガノイズ・スピンオフ @ 秋葉原・グッドマン
出演:灰野敬二, 美川俊治,  doravideo, Miya


※ 新しい発見や解説が多いため全3回で紹介!。


⬆ doravideoさんがMiyaとのデュオの演奏を、
Youtubeに上げて下さいました!必聴です!

第3回

最後は全員で演奏。
そろそろ~と始まりましたが、
最後はやっぱり花火大会に!どっひゃー!たのしー!
モジュラー二台が、エレキギターが、爆音でほえるほえる!
PA氏もやっちまえとばかりにフルートの音量をガンガン上げる!
灰野さんのエレキギターは、エフェクタのどれかを踏むと、
神獣の咆哮の如き音を奏でます(天国が見えるやつね)。
2017年・サンヘドリン参加のときに灰野さんが、
「次は歪み解禁だね」と仰っていたのですが、
いきなりフルボリュームでの解禁と相成りました。
ドグアコォォォ―ンギュオモモモモモバチバチバチ
グアアアアアアアアーンヒュロロロロロ!
これだけの音のビッグバンの中でフルートが存在感を発揮できるのは、
ひとえに共演者各位、PAスタッフの、
ミュージシャンシップのお陰でもあります。
アンサンブルってこういうことだよな、という素朴な幸せを、
ドグアコォォォ―ンギュオモモモモモバチバチバチ
グアアアアアアアアーンヒュロロロロロ!
…の中に感じることが出来る、
気分爽快な新体験になりました。
オーディエンスからもやんやのコメント多数!

グッドマンのお客様は音楽を愛する人ばかりですが、
一応、Miyaにとっては、
クラブという大音量の環境への初挑戦でした。
これにはロンドンの仲間達との密な即興演奏経験と、
まもなく40回を数える喫茶茶会記での即興ソロシリーズ、
「南無観」の継続が大きな力になりました。
「南無観」では暗闇や呼吸法等で集中できる環境をつくり、
最大20分ほどのフルートソロ即興を数本聴いて頂いています。
絶対的音量は違えど、聴覚を開く以上、刺激の強さは同等。
そこで心地よく過ごしてもらうため、
4回の長いソロが全て新鮮なものであるよう、
様々な音づくり、場づくりに全神経を集中させています。

「ギガノイズ・スピンオフ」は「南無観」の成果が、
4人の最高のミュージシャンシップを通して、
爆音のステージにまで大きく実ったライブでした。
灰野さん、一楽さん、美川さん、有り難うございました。
ぜひまたご一緒させて下さい!!

gyoku chang

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そして!エレクトリックとアコースティックの組み合わせと言えば、
来る3月4日(月)喫茶茶会記での「LUNAR PHASE」に、
キーボード/シンセサイザーの坂口光央さんと、
ベルリンからの才女ヴィオラニスト・高橋麻里絵さんを迎えます。

繊細で深遠な奥行きのある音の世界をたっぷりと御堪能頂きます。
必見必聴です!



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第2回

生楽器の音は繊細である反面、無遠慮にマイクを通すと、
案外、攻撃的な音を発していたりします。
Miyaがメインで愛用しているビンテージのヘインズ、
ロバート・ディック謹製の飛道具「グリッサンド・ヘッドジョイント」、
そしてMiyaの新展開、能管も初登場。
いろいろ持ち込んで音を出してみたら、
使い慣れたヘインズの音がやっぱり一番凄味がある。
複雑な倍音を纏って飛び出す切れ味鋭い音には、
鬼気迫るものがあり、
ピークではちょっと耳に危険な感じがします。

しかし毒が薬になることもあるわけで、耳障りな音だって使いよう。
ピーク付近の鬼気迫る音をカットしすぎてしまうと、
倍音まで目減りして精気の無い音になってしまう。
そこは笑顔が爽やかで超絶優秀な秋葉原グッドマンのPAスタッフ氏が、
絶妙にバランスしてくれました。何て素晴らしい環境!!
これで全力で吹きまくることが出来る!

それにしても一楽さん、美川さん、灰野さんの音を聴くと、
「爆音=不快」ではないというのがわかります。
よく考えれば当たり前なことですが、
小さな音でも耳障りなものがあるように、
優れた爆音ミュージシャン各位の演奏からは、
聴覚にとって危険な音は殆ど聴こえてきません。
そういう方たちは小さな音で演奏しても当然素晴らしい。
リスナーはクリアな音で安心して爆音にのめり込めます。

Miyaはソロ、doravideoさんとのデュオ、
灰野さんとのデュオ、全員での演奏を披露。
クラブ初登場のMiyaのいきなりのソロは、
フロアの観衆に期待をもって迎えられ、
ふたつのデュオを経るごとに、
驚きと興奮に変わってゆきました。

doravideoさんはMiyaとのデュオでモジュラーに加えフロアタムを単独で使用。
生のドラムの響きが、モジュラーの作り出す幽玄な音に、
さらに広がりを与えます。
一音ごとゲシュタルトに皹が入り、
紺碧の宇宙に意識の断片が次々に引かれていく感覚。

美川さんとdoravideoさん、美川さんと灰野さん、
手練同士の演奏、やはり大迫力。
美川さんの音色やアイディアの豊かさにMiyaもホレボレ。
今度はぜひデュオでも共演したい!

灰野さんはMiyaとのデュオでスネアドラム(ブラシで)を単独で使用。
「背後に気配を感じて」と灰野さん。
黄金の如きその音色。
モジュラー決戦の合間のアコースティックデュオが、
地味なわけは勿論ありません。
こんな派手な気配を感じたら振り返らずにはいられない(笑)。
しかも笛まで繰り出した灰野さんでした!
やはり笛・太鼓は黄金のコンビですね。

~第3回に続く

gyoku chang



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2019年2月15日 ギガノイズ・スピンオフ @ 秋葉原・グッドマン
出演:灰野敬二, 美川俊治,  doravideo, Miya


※ 新しい発見や解説が多いため全3回で紹介!。


第1回

灰野敬二さんのお誘いにより、
doravideo(一楽儀光)さんの「ギガノイズ・スピンオフ」に出演 。
重鎮・美川俊治さんを含む爆音トリオ、純米大吟醸の如きイイとこ取りに、
いきなりフルートのMiyaを投入するというワイルドカード。
演奏は全編、即興です。

灰野敬二 (エレキギター/ポリゴノーラetc)
美川俊治(モジュラー)
doravideo(モジュラーetc)
Miya(フルートetc)

モジュラーとはモジュラーシンセサイザーの略。
シンセサイザーには鍵盤楽器型、弦楽器型、
珍しいところで吹奏楽器型などがありますが、
とくに音階をフィーチャーしない場合、
従来の楽器らしい見た目ではなく、
卓上にエフェクタを沢山結合させたような見た目になります。
音の出るおもちゃを結合したり、光が出る演出があったり、
奏者によって演奏スタイルも見た目も様々で実に面白い楽器です。

特にdoravideoさんのモジュラーは、
レーザー光線とLEDが音に高度に同期する独自のもので、
それをコントロールするワイヤレスハンドセットを振り回すときの、
独特な動きも相俟って、それはそれはカッコいいものです。
しかし今回、doravideoさんは光を封印。
doravideoさんのブログも参照⬇
https://ameblo.jp/doravideo/entry-12440543564.html

今や様々なジャンルに持ち込まれているモジュラーですが、
特に爆音を奏でるモジュリスト各位とはMiyaは初顔合わせ。
この組み合わせは灰野さんの深謀遠慮があってのことですが、
「大丈夫なのか?」と心配する方や、無茶さ加減に半ば呆れる方など、
音楽仲間の中でも反応は様々(笑)。
とはいえ百戦錬磨のお三方。
Miyaは大船に乗ったつもりでお邪魔しました。

~第2回に続く 

gyoku chang

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繊細で深遠な奥行きのある音の世界をたっぷりと御堪能頂きます。
必見必聴です!


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2019年2月12日 Miya &鬼怒無月 @ 横浜市・エアジン
出演:Miya (flute), 鬼怒無月 (guitar),



Miya & 鬼怒無月 @ 横浜エアジン、
素晴らしいお客様達に見届けられて無事終了!
長年、音楽家達の気に晒されてきた、
エアジンの清廉な空間で味わう二人の音、
お客様には格別の体験だったかと思われます。

やはり人気の「江井の神楽」シリーズ。
こちらでは鬼怒さんはエレキギターを使用しました。
そうすることでまた宇宙の形が変わった感じがします。
もともとは典型的な大神楽の楽曲が、
根付いた土地のグルーブに揉まれ、微妙に形を変えていく。
さらに、それを現代的に演奏することの意義と美しさは、
味わうべき様々な音楽に共通するもののように思います。

もっともっと多くの方にこのDuoを聴いてもらいたい!

シリーズ化を目指して鋭意企画中です。

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2019年2月5日 アンカープレミアムライブ  @ 南相馬・串焼アンカー
出演:Miya (flute), 鬼怒無月 (guitar), 串焼アンカーマスター (串焼), 寳玉義彦 (ナビゲーター)


アンカープレミアムライブ2019 無事終了しました。
中国の春節と重なるこの日、テーマカラーを赤に設定したところ、
皆さん赤いものを身につけてお越し下さり、会場は温かい雰囲気に。

今回はこのライブでは初のエレキ解禁。
Miyaのオリジナル曲、神楽曲のアレンジなど、
ここ南相馬から繋がる壮大な宇宙観が、
余すところ無く表現されるライブになりました。

Can-On Music School受講生に手伝って頂きながら、
アンカーの串焼の歴史と深層に迫る「A STORY OF KUSHIYAKI」も大好評!
とても楽しく、心に残る夜になりました。
鬼怒さん、有り難うございました。

興奮も醒めやらぬ皆様の感想をお読み下さい!

~ お客様の声 ~

チャクラ(「Chakra Site 第7チャクラ ・Sahaslara」)!!
すごい!!生命を感じます…。
第7以外すべての組をお聴きしたく、また(憶測ではありますが) 、
第1には「根源」があるのでは? 数億年が感じられそうな気がします。
それが当たらずともMIyaさんはそれを表現できると思います。
…Y.Mさま

フルートって「和」にもなるんだ!とビックリ!!
エレキギターとも合うんだ!とまたビックリ!!
リハビリの職種なのですが、曲ごとに背伸びしたり、
足ぶみしたり、
ツイストっぽい動きをするMiyaさんの身体の使い方も楽しかったです。
…Mさま

今日もとっても感動しました。
地元に密着しているかんじでとても嬉しかったです。
癒されました。
…記名なし

今日は最高の1日でした。ありがとうございました。
そこで一句「春あいて、Miya思うかな 君と思うかな!!」
次回も楽しみにしています。
…定義山さま

最高でした。魂の浄化を求める最中だったので心に沁みました。
南相馬で本物の音に触れられて涙が出そうでした。
いつもはフルートOnlyでしたが、
Guitarの方がいると素晴らしい調和というかいつも以上に解せる事が出来ました。
…記名なし


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2019年1月6日 南無観Vol.36  @ 四ッ谷・喫茶茶会記
出演:Miya (flute),  青木陽佳 (ヨーガ講師)




遊苑宇さんから素敵なレビューを頂きました!
御許可頂きましたので全文掲載致します。

~~~

南無観Vol.36でMiyaさんが即興で創り出した世界は、ウォルター・ペイターの「あらゆる芸術は音楽の状態に憧れる」という言葉と、谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』で云う処の、電気のなかった時代の美的感覚や美意識(それこそが本来の日本の美的感覚や美意識なのだと彼は云うのだけれども)を、私に強く想わせるものでした。

 はじめて生で聴くMiyaさんのフルートの音は、風の様な、呻きの様な、息遣いの生々しさを伴った音色となって、静かに、掠れを帯びながら暗闇を漂い、自分に迫って来ました。それは、フルートというよりは、横笛や尺八を彷彿とさせるものでした。新月に象徴される新しい物事の始まりを、生命の始まりと置き換えますと、暗闇に響くのは生命の誕生のプロセスで、発せられたリズムは生命の誕生を告げる心臓の脈打つ鼓動の様に聞こえました。奏でられる旋律は律動する生命の展開と重なり合っていました。

 第一部の暗闇から一転、蝋燭が灯された第二部に入ってからの即興は、劇的な変化を遂げました。光の登場によって空間世界が形成され、この場所にいる人々、演奏者、フルート、物言わぬピアノと揺らめく蝋燭の炎に投影された影の世界が現出した途端に、音楽はたちどころに精神性を宿したのでした。完全なる生命体に。

 仄暗い灯りによって、私の外面においては一瞬にして具体的な空間世界が現れると共に、内面においては抽象的な概念世界が次から次へと湧き上がるのを感じました。自分自身が持ち合わせている過去の記憶だの、歴史だの、宇宙だの、神秘性や宗教性だの、趣向や美意識だのが、フルートの音色に煽り立てられて感情や情念のうねりとなりました。後は、ただそのうねりに身を委ねるばかりでした。

 ところで、第一部で獲得された肉体は時間の経過と共に、フルートの即興が放つ音楽のリズムと根源的な部分で一体化した様でした。これは演奏前と演奏中に行われたヨーガのセッションの影響ではないでしょうか。心身のリラックス効果が音の波動を抵抗なく受け入れる作用を果たしたのは言うまでもありません。が、拙いヨーガ経験者である私が僭越ながら思うポイントは、「呼吸」への意識、ヨーガをしている間ずっと意識的に呼吸をしたからだと思うのです。

ヨーガでの呼吸の目的は体内への酸素の取込みと炭酸ガスの体外への排出にあるのではなく、呼吸を通じてプラーナ(気)を体内へ吸収することとそれを循環させることにあります。これによって心身の活性化や適度な弛緩がアーサナ(ポーズ)を介して効果的に引き起こされます。その結果、フルートが奏でる音楽の波、音の気が、通常よりも私の体内を駆け巡り響き渡ったのではないでしょうか。最後には心臓の鼓動さえも、即興のリズムを刻み、私の呼吸も奏者の呼吸とシンクロする様な錯覚を覚えた程でした。

恐らくは、この時、同じ空間にいたオーディエンスは捉え方に個人差はあるにせよ、同様の体験をしたのではないだろうかと、想像を逞しくしてしまいます。調子に乗ってさらに言ってしまいますと、奏者の呼吸、息遣いと自分自身の呼吸との重なり合いはエロティックですらありました。もっと長い時間この状態がつづき、そして何某かの条件がさらに揃った時に、ひょっとするとトランス状態や変性意識状態に陥るのではないか。そんなことさえ、夢想してしまいます。
通常の音楽体験は半ば予定調和的な感動です。よく知っているミュージシャン。自分が好きな曲。好きなミュージシャンの好きな曲であればライブでのアレンジもお約束も知り尽くしています。それは、基本的にはレコード音楽からの感動の再体験や追体験ですが、それはそれで素晴らしいものです。けれども、私が南無観で体験した感覚は、こうした通常の音楽体験とは異なり、もっとも文学や絵画や映画では体験出来ない類の身体的な経験でした。この意味で、南無観での身体的体験は、単に即興の魅力だけではなく、音楽が秘めている力の底の深さを改めて知る一夜となりました。
                                                      by 遊苑宇

〜〜〜


~ 他にもお客様から様々なご感想を頂いております! ~

とても面白かったです。
ヨーガとのコラボもよくあっていたと思います。
フルートの演奏は今日は和笛の感じがありました。(お正月だから?)
…K.Aさま

暗闇の中での即興と言うのは、
とてもおもしろいチャレンジだと思います。
様々な形のコラボレーションおもしいと思います。
初心者に親切な企画で良いですね。
映像とのコラボがよかったです。
…M.Aさま

めちゃくちゃよかったです!!
YOGAと即興、どうコラボするかなって不思議に思ってましたが
想像を超えるすばらしさ!!
音をあじわうための下準備としてのYOGA、
楽器としての身体。とても楽しめました。
聞くだけでない、体験する、
しかもきもちがいい場をもうけて下さってありがとうございました。
なかなかショーゲキ的な体験でした。
お茶もおいしかったです😀
…記名なし

不思議な世界でした。別世界。こわかったです。
…記名なし

初めての即興演奏だったので、
まずはビックリしました!
耳のマッサージをしていたのか、
鼓膜の振動をガッサガサと感じるすごい感覚でした。
場の雰囲気が独特だったので新鮮でした。
チャイコフスキーやロートレックのポスターを見て、
予想した内容とは違ってビックリでした。
真っ暗の中での演奏はお寺や神社の
怪しい禁断の祭に参加している気分でした。
体の振動を利用する発想はおもしろかったです。
ヨーガでオームを唱える時も体の振動を意識していたので、
すんなり体が受け入れることができました。
ついでに机の上に王室の様なろうそくを灯す経験をすることになろうとは思ってもみませんでした(笑)
…H.Nさま

フルートの音色は小鳥のさえずりのようなイメージがあったので、
多彩な音色、音楽が奏でられることに驚きました。
一部の一曲目の暗闇で聴くMiyaさんの音楽は
異国の洞窟の中で聴いているようで、
洞窟の主(生物)がうごめいている様子をずっと見ているようでした。
2曲目は空間自体が変化している様子の音楽になっているようでした。
途中で音が身体の中に入り込むような感覚を味わいました。
…K.Oさま


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2018年12月2日 A Story of Jazz Returns Vol.1
@野馬追通り銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩人)



ジャズ創成期の巨人達による同窓会さながらの、
S.O.Jリターンズ、無事終了しました。

おりしもゆめはっとではグレンミラー楽団が演奏していました。
こちらのコンサートを経由してきて下さった方もいて、
南相馬はジャズ的に賑やかな一日でした。

サッチモからモンクまで、
音楽にのって歴史と地理の移動を楽しむ、
一年の締めくくりに相応しい豪華な夜になりました。

いや~、成長しましたねS.O.Jも。
Awayでの上演を経て、さらに内容を充実させ、
シリーズの集大成のひとつと言えるプログラムになっていると思います。

次はぜひあなたの街に私どもをお呼び下さい。
巨人達とお邪魔しますよ~!



〜 お客様の声 〜

アットホームかつハイレベルなイベントだった。
家に帰って今日の復習をしたいと思った。
伊藤銀次のチャールストンの話など、
宝玉さんのサブカル知識の深さも興味深い…
また来たいです。…R.Aさま

ブルーノートをより詳しく知ることができました。…Y.Sさま

とても勉強になりました。
南相馬の片隅に素敵な文化の植木鉢を見つけることができました。
この文化が大きな木になりますように。…S.Mさま

とても心地よかったです。
ぎすぎすした日々に一時の安らぎを感じることができました。…記名なし

ジャズの発祥とかナビゲートして頂いているので
少しずつ聞き慣れてきました。…F.Kさま

Miyaちゃんの演奏を聴くたび音楽って自由なんだよなって実感します。
迷った時の指標になります。…K.Tさま

素人にもSTORYがわかりやすく親しみを感じました。
遠くのものがすぐ側に来たような。グッドアイディア!A.Sさま

アメリカの地図を持ってジャズの流れがわかりやすく思いました。楽しく聞くことができます。…記名なし

ジャズの世界について少しわかり(すごくわかりやすい説明でした)とても楽しかったです。もっと知りたくなりました。…記名なし

トークと演奏、楽しくかつJazzの歴史面白かった。
ヤマハのエレクトーン講師のなりたての頃にこの会があれば良かったのに(40年前に)。
Miyaさんのフルート、絵画的で色々な思いが伝わってきました。
本当に好きなんですね。
また機会があれば聞きたいです。…E.Sさま

楽しいフルートの音(&トーク)
音色豊かにたくさん味わいました。
又の機会、是非❤️です。
知らない世界まだまだありますね。…Y.Tさま

今回も素敵な企画と演奏ありがとうございました。PAなしのフルートソロのJazzは初めての体験でした。
音が(Miyaさんの息づかいも含めて)生きたまま
こちらに入ってくる心地でした。…S.Fさま

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2018年11月22日 S.O.J Great Summit 2018 in 横浜
@ 大倉山記念館ホール
出演:Miya (flute),  黒田京子 (piano),  水谷浩章 (bass),




Great Summit 2018 in 横浜、無事終了しました。
常連様、初めてのお客様と入り混じり、
みなさま食い入るような感じでお楽しみ下さいました。

Miya、黒田さん、水谷さんのトリオは相変わらず、
ストイック且つ情熱的に練り上げられた、
これぞジャズの醍醐味!というような、
至高の演奏を聴かせてくれました。

「メンターとイノベーター」というテーマを持って選んだ、
ドルフィー、メアリー、ジャコの楽曲、

視点を変えるとたしかに不思議な取り合わせかもしれません。

しかし、ひとつのステージとしてのプログラムの完成度は、
聴いて頂ければ明快に納得のいくもので、
取り合わせのおもしろさに驚嘆の声も聴かれました。
これでこそ大倉山の坂を登ってきた甲斐があったというもの。

アンケートの回答率も高く、100%良いフィードバックでした。
最高の終幕で、ドルフィー、メアリー、ジャコの魂も、にこやかに天界にお帰りあそばしました。

S.O.Jシリーズ今年は南相馬も横浜も例年を上回る賑わいでした。
年々人気が出てきてそりゃもう、うれしい限りです。

さてさて、今年は最高のプログラムがもうひとつ。
南相馬での初の試み、「S.O.Jリターンズ」!
過去のプラグラムを組み替えて再演します。
見逃しの補習や再発見にぴったり(笑)。

今回(12月2日・日)は、
ジャズ最初の40年を総ざらい!
サッチモからモンクあたりまでを、
歴史を追って聴いて頂く永久保存版企画です。
南相馬の方はぜひご参集下さい。
https://miya-music.com/M-1

寳玉義彦



~ お客様の声 ~

ブルースをフルートで吹くのもいいですね。フルートの音色はあまり黒人音楽と合わないと思っていましたが、今日のMiyaさんのフルートを聴いてみてクールな中にも暑いパッションを感じました。…K.Hさま

Zodiac Suiteが良かった!Libra (てんびん) 風の星座をフルート、Scorio (さそり) 水の星座をピアノ、Capricon (やぎ) 土の星座をウッドベース、なんて、出来過ぎ!?と思える巡り合わせですね。12星座コラボ、いつか聴きたい!…K.Tさま

フルート、ピアノ、ベース それぞれミュージシャンが個性をぶつけ合いながら調和し、素敵な音楽を作り上げていく。まさにジャズの素晴らしさですね。今日ジャズを聴きながら、夫婦もジャズと同じだと思った。まったく違う人が個性をぶつけ合いけんかし、知らぬ間に仲直りし、素敵な家庭を作り上げていく。そう今日は11月22日 いい夫婦の日!外は寒いのに心を熱くしてくれた今日の素敵な演奏をありがとうございました。…N.Yさま



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2018年10月25日 Miya’s Conduction Night  @新宿Pitinn
出演:Miya (Flute),蜂谷真紀 (voice/objects/piano) ,
横川理彦 (vin/computer),  吉田隆一 (b.sax) , 坂口光央 (key/syn), 
福田亮(b), 荒井康太(ds),  植村昌弘 (dr) , 寳玉義彦(詩/朗読)




新宿ピットインに、またひとつ歴史が刻まれた。Miya 率いるコンダクションによる一年後の邂逅だ。昨年の録音CD記念ライヴであるが、演奏スタイルは常に新しく、即興ストーリーは万華鏡のように鮮やかに展開された。この演奏会では一人ずつが指揮者になり、各人の「音楽言語」によりリアルタイムで作品が描かれる。音楽のライヴでありながら、流派の連なる絵画鑑賞のようでもあり、舞台芸術のようでもある。音楽言語はそれぞれの専門パートの美学がフィルターに通され、独立した解釈が「曲」として編まれる。曲のコンテクストには無限の背景がある。メロディと言語がきめ細やかに融合され、まるで夢の中で現実の人生を観ているような、世界のリアリティが感じられる。

何とも不思議な表現の魅力で、どの一小節を切りとっても、個々の瞬間的完成作品なのである。演奏会から帰った夜、改めてCDを聴いてみると、一年前と今夜の曲想が折々で、呼応していることに気がついた。円環的時間を、昨年の奏者たちは既に予知していたのだろうか?残響の余韻は深く、記憶の音とともに反芻されていく…。

それにしても、こんなに贅沢な舞台世界は滅多に味わえないだろう。ひとの人生に垣間見る無限。変幻自在な表現。この即興の示すような可能性に耳を傾ければ、きっと誰しもが、原点回帰できる。極めてポジティブな歴史の幕開けが待っているに違いない。

Yuki Eguchi


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2018年10月19日 A Story of Jazz Eric Dolphy
@大倉山記念館・第5集会室
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩人)



今年のS.O.J in 横浜もドルフィー編で無事終了。
今回も沢山のお客様にお越し頂き、満員御礼でした!
ジャズフルートソロの企画でこの状況、
結構すごい事なんじゃないかと手前味噌ながら思います。

ドルフィーファンが多いのかと思いきや、
この企画に興味を持ってきて下さった方が多く、
「もっと早く知っていれば来たのに!」と言う声もあり、
本当にやってきて良かったなと思いました。

次はいよいよ南相馬に引き続き、横浜での Great Summit です。

沢山のお客様に聴いて頂きたい素晴らしいステージになります。

どうかご期待ください。

寳玉義彦

~お客様の声~

Jazzの歴史などが知れて楽しかったです。Miyaさんのフルートは沢山きけてうれしかったです。ドナリーはいい曲ですね。ビバップアドリブの仕組みなどが分りやすく知れて良かったです。
~M.Kさま

MiyaさんのJazz、ひいては音楽に対する情熱が伝わってきました!笑顔が素敵でした。本当にありがとうございました。Jazzはもともと好きでしたが、その背景にあるJazzの理論を知っていると、もっと深く楽しめそうだと感じました。
~記名なし

すばらしいライブでした。全半、実演付きジャズ史講座というかんじで、フルート一本でブバップまでのアドリブの変化が良くわかりました。後半、ドルフィーの革新性、なんとなくわかりました。「17west」ここにドルフィーがいるような感じがして素晴らしかった。「ドルフィーに影響を与えたミュージシャン」と言う全半のテーマから一転、ドルフィーがMiyaさんに与えた影響が見える期もしました。ジャズ評論家の柴田浩一さんが、Miyaさんを抜擢された際、「あいつドルフィーみたいだと思ったんだよ」と言っていたのがわかる気がしました。
~H.Aさま


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2018年10月10日 LUNAR PHASE Vol.2 @ 喫茶茶会記
出演:Miya (flute),
蜂谷真紀 (voice,piano,objects), 林ライガ (drums),


芸能の起源をイメージした今年のLUNAR PHASE。

第2回のゲストは蜂谷真紀さんと林ライガさんです。

暗闇とろうそくの灯明が効果的に使われる、
喫茶茶会記の素材感のある空間でのライブ。

MiyaのFluteが巡る月の光のようにときに微かに、
ときに強く響きわたります。

真紀さんはおなじみのユニークなVoiceに加え、ピアノの演奏も。

また様々なオブジェクトも、
コポコポと水の音がする不思議なスティックなど、
不思議で面白いものが沢山。

ライガさんの繊細で新鮮なDrumsの音が、
寄り添い、また猛るように全体をリード。

芸能の起源を超えて、これは生命の起源か?
と思わせるような宇宙的エロスの膨張と収縮、
暗闇のなかで、原始的な感覚が開いてゆく感じを、
存分に味わえるライブになりました。

このリフレッシュ感は、
「南無観/LUNAR PHASE」
シリーズ独特の感覚ですね。

ぜひ皆さんも体感してみて下さい。
来年からは定期開催企画になるという噂も?

gyoku-chang

〜お客様の声〜

このライブ結構難しいですよね。
フルート、ボーカル、ピアノ、ドラム、それぞれが主張して、和を成す…。
あ、やっぱ、わかんないや。
普段聴かないリズムなので、楽しめました。
頑張って下さい。…N.Hさま

暗闇だと、視覚が奪われる分、聴覚が増して、
普段聴こえない音まで聴こえてくるようでした。
弱音から跫音のダイナミズムが素晴らしかったです。あと、真っ暗だとビールも飲めない(笑)。
…S.Iさま

インプロ楽しいですね。好きです。
暗闇の演奏は集中して聴けました。…T.Iさま

3人の感性が響き合い、お互いに呼応する。
そんな音の中に身をゆだねているのが心地よかったです。
暗闇の中で音を聴いていると、普段眠っている感覚が刺激されます。
声が楽器になるのは面白いなと思いました。
…K.Mさま

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2018年9月29日 S.O.J Great Summit 2018
@ ゆめはっと 多目的ホール
出演:Miya (flute),  黒田京子 (piano),  水谷浩章 (bass),
高田玲凪(flute/特別出演)

毎度、これほどJazzレジェンド達に会える気がする企画もないな、と、自負しています。

2018年は、ゲストに黒田京子(p)さん、水谷浩章さん(b)を迎えての公演。「メンターとイノベーター」をテーマに、エリック・ドルフィー、メアリー・ルー・ウィリアムス、ジャコ・パストリアスの3人の楽曲を取り上げました。

先ずはドルフィー。
ゴリッとベースDuoの即興からスタートし、メロディが始まってもスリリングな感覚のまま疾走。
次に黒田さんが登場し、ドルフィーの曲の美しい側面を、どこまでも優雅に際立たせます。二つの展望からの「17West」。
トリッキーなグルーブで疾走を続ける3人。
アンケートによると、この時点で唸ったお客様も多かった模様。

次はメアリー・ルー。
メアリーの「Zodiac Suite(12宮星座組曲)」は、当時のメアリーが挑んだ大作。世界初のフルオケで奏でられるジャズ。

私財を抛って臨んでも予算が足りず、全員分の譜面を短期間でメアリーが一人で書いたと言われています。実際、演奏中にロストが多発し、挑戦は苦い結果に終わりました。(その上、パトロンに音源を盗まれ、今日、私たちが手にするものはなんとその海賊版…。)

「Great Summit」ではそれぞれの星座をソロで演奏。均衡のとれたMiyaの「天秤座」のイントロダクションから、黒田さんの「蠍座」にスイッチ。闇の中、赤く静かに燃えるアンタレスを思わせる演奏から、水谷さんの「山羊座」、更に静謐で内省的な宇宙へ。物音ひとつ立てず、息をのんで聴き入る客席。3つのソロが終わると拍手喝采。

そして最後はジャコ。
S.O.Jシリーズでは、毎回、2番目に紹介するミュージシャンに力点が来る事が多いです。そしてGreat Summit では同じミュージシャンをトリに持ってくる。今回はジャコをそれに当てはめようと思っていました。つまり、最初にメアリー・ルーを紹介する予定でした。

しかし、直前でMiya入れ替えを決め、ジャコを先発に。

「メアリーの音楽を沢山の人に聴いてもらいたいんだったら、俺が先に出てやるよ。俺の人気を利用して客を集めるんだ。」

ジャコがそう言った気がした、とMiyaは言います。南相馬でもジャコは人気でした。会場は満席、続くメアリー編も、満席御礼、最後のドルフィー編まで、それは続きました。面目躍如のジャコは、Great Summit ではトリに配置。

「Reza - Giant Steps - Reza」では、カノンミュージックスクール受講生・高田玲凪さんの登場。高校生がフルートで奏でる流麗なGiant Stepsに、会場が唸る!

そしてラストで披露された「3 Views of a Secret」。オリジナルのビッグバンドに対して、トリオの編成で、ジャコがこの曲で示した本質を提示し、今ここにある瞬間を書き加える事の出来る演奏、得難い時間。

ゆめはっとの壁にもたれて、愉快そうに笑うJacoの姿が確かに私にも見えた気がします。

今回は、南相馬市外からの新規のお客様が多かった事に驚き!郡山、伊達、名取などから、沢山のお客様にお越し頂きました。

11月22日にはGreat Summit 横浜編、12月2日には南相馬で初の試み、過去のSOJプログラムをお送りする「Returns」を開催します。

ますます盛り上がるS.O.J、今後の展開に注目です。

寳玉義彦

〜 お客様の声 〜

他だとこんなに近くで聞けないけれど、今回近くで聞けてとてもよかったです!私は中学校で吹奏楽をやっていますが、今回このようなすばらしい演奏をきかせていただき、吹奏楽だけでなく、改めてジャズにも興味を持ちました。このようないいきかいをつくって頂き、ありがとうございました...M.Aさま

銘醸館でもライブとはまた違って、今回初めてソロ以外のコンサートでしたが、楽しませて頂きました。心地良いひとときでした。ありがとうございました。...Cさま

ドルフィー ~ メリー・ルー ~ ジャコの流れ最高!!最後に3 views of a Secretで締めるSetは涙が出るくらい。Miyaのフルートは飛んでいきそう。黒田さんのピアノは後押しする。ベースの水谷さんのガッチリとしたひきしまったベースが今回も良かった!!...K.Hさま

ジャズフルートを生で聴くのは実は初めてでした。管楽器はサックス専門のようになっていました。Miyaさんの繊細でしなやかな強さを感じさせる音に頭がしびれました。大好きなドルフィーの曲をあんな風に聴けて幸せでした。
...S.Fさま

本年のA Story of Jazzの集大成であるグレートサミットを楽しみにしていました。ピアノ、ベースが加わって更にグレードアップした演奏で楽しめました。...Y.Sさま

迫力があって魅力的な2hでした。南相馬で皆様にお会いできたご縁に感謝です。ありがとうございました。...記名なし

ジャズのことはよく知らないのですが、ジャズの歴史や人物のことを聞くことができてとても楽しいライブでした。...記名なし


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2018年9月9日  直書観音 Vol.12
@旧白洲邸・武相荘
出演:白石雪妃(書),  Miya (flute)



初秋とはいえじりじりと太陽の照りつける、
旧白洲邸・武相荘。

大勢のお客様に囲まれて、直書観音 Vol.12 が無事終了しました。

重陽の節句でもある今回のテーマは「あう」。
菊の花弁が重なりあうイメージで、パフォーマンスは進みました。

常用漢字が設定される前の「あう」という訓読みをもつ漢字には、

値 会 合 逢 遇 期

などがあります。

第一部の定番となった最初のタイトル揮毫ではじめて黒い紙を使用。
金泥と隅で重厚に書かれました。
テーマに沿ったいくつかの歌の揮毫を経て、
観客の集中が次第に高まって行く中、
音と書で、時間軸の変化が表現されて行きました。

ワークショップではMiyaが初めてエフェクター(サンプラー)を使用し、
1拍ずつスライドして重ねられて行く、9拍子のフルートにあわせて、
音楽のグループは音を重ね、書のグループはそれにあわせて菊の花びらを描きました。
突然だとちょっと難しい9拍子ですが、参加者各位の素晴らしい才能で、
大成功のワークショップになりました。

最後の第3部では、柿の実が熟し始めた屋外のガレージ前にて、
武相荘を囲む樹々の枝の隙間を通り抜けてくる、
斜陽を浴びながらの即興パフォーマンス。
清廉な季節の到来を予感させる、充実した時間を共有しました。

12回目を迎え、即興の楽しさを伝えるという、
当初の目的は達成され、新しい次元に向かってゆくであろう「直書観音」。
今後の展開が楽しみです。

gyoku-chang


見ごたえ出るパフォーマンスでした。9拍子のリズムが楽しかったです。...A.I様

九拍子は難しい…けど楽し。観客参加のスタイルは面白いので今後も続けてほしいです。記名なし素敵なアイデアが盛り込まれとても面白いライブでした。...記名なし

白石先生はとても優美でなめらかな書で素敵でした。MIYAさんのフルートの音色もとても古典的で書との競合が良かったです。私も少し書をたしなんでおりますが、先生のような色っぽい、なんともいえない空間ができるようになりたいです。...H.K様

重陽の節句にぴったりの演出で楽しめました。参加させて頂き、良い節句となりました。...C.S様

即興の手作り感がとても新鮮でした。...M.N様


過去のアンケートはこちらで読めます。



gyoku-chang 


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2018年9月2日  ニーシカトリオ
@横濱エアジン
出演:Miya (flute), 平山織絵 (cello), 荒井靖水 (薩摩琵琶)


会場に名付け親の山本由也さん(人形師)も見守る中、
大入りにて無事終了しました。

フルート×チェロ×薩摩琵琶という、和洋管弦トリオの登場です。

フルートとチェロのコンビネーションが美しく響く中、
突然の霰のように鋭く降り注ぐ琵琶の音。そしてそれが止んだ後の静謐。

琵琶の無音で間と空間を支配する荒井さんの手練。
それを受け止めて充実させてゆく、Miyaと織絵さん。
ジャズと和楽器のコラボレートは数あれど、
このトリオに見られる薩摩琵琶の必然性は、
聴けば聴くほど、特筆に値するのではないでしょうか。

薩摩琵琶は琵琶の中でも、弦だけでなく、
本体を撥で打って音を出す事が出来る、唯一の琵琶です。
パーカッシブな音もさることはがら、その神髄は語り(歌)にあります。
荒井さんいわく、琵琶はあくまでも添え物。

今回は歌のある楽曲も数曲演奏しましたが、
なんと、荒井さんの語りにて歌詞を披露しました。

とくに谷川俊太郎さん・賢作さん親子の「さよなら」は大傑作!
またひとつ新しい解釈が生まれました。
これは俊太郎さんご本人に聴いてもらわなければならないでしょう。

会場には夏休みの宿題でライブの感想を書かなければならないという、中学生のお客様も要らしており、始終和やかな雰囲気でした。

今後が楽しみな「ニーシカトリオ」、
次は来年、大本命「山本由也・劇人形作品展」に出演します。

staff gyoku


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2018年8月24日 A Story of Jazz Mary Lou Williams
@大倉山記念館・第5集会室
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩人)



8/24 A Story of Jazz Mary Lou Williams 編、無事終了しました!

Yuki Eguchiによるレポートを、どうぞご覧下さい。

A Story of Jazz 2018。2人目の音楽家は、シリーズ初の女性奏者、Mary Lou Williams メアリー・ルー・ウィリアムスです。早熟の天才という言葉通り、3歳からハーモニウムを弾き始め、10代でプロのジャズピアニストとしてデビュー。後年はデューク・エリントンに楽曲提供するほどの巨匠でした。音楽学校の教育を受けず、譜面の読み方も覚えぬまま演奏活動を開始したメアリーは、彼女の才能ですべての道を切り拓きます。恐らくはその絶対的な感性が、ビバップ時代の奏法の革新を導き、同時代から後世の奏者たちに強い影響を与えたのでしょう。その豊かなメアリーの音楽表現を、現代の大倉山に蘇らせるのが、フルート・ソロを艶やかに奏でる Miyaさんと、歴史背景・音楽解釈を読み解く詩人の寳玉義彦さん。再び大風が吹き荒れるなか、伝説の奏者の歴史に迫る夜の音楽会です。Miyaさんは前回も使用した「グリッサンド・ヘッドジョイント」を随所に挿入。音階を駆け巡るアレンジで、曲調のディテールに彩りを添えます。スタンダードの原曲、メロディアスな作品の数々を聴かせ、最後は「Zodiac Suite」。12星座をテーマに、友人の音楽家へ各曲を捧げた稀有な組曲を紹介。粋な計らいがあり、会場のお客様には急遽、星座をアンケート。挙げられた星座の曲をMiyaアレンジでお届けするという、何とも贅沢なパフォーマンスで終幕となりました。フルートを通してメアリーに語りかけ、この日を共有する友人たちに想いを伝えるような演奏でした。日常のすべてを超え、音楽の一時代を夢見るこの時間。これからも様々なストーリーを、共に辿りたい企画です。

Yuki Eguchi



〜 お客様より 〜

・非常に興味深い内容と構成でした。
時代の背景とその時の音楽と照らしあわせて聞くと変化が楽しめました。

・人選がおもしろかったです。

      *    *    *

いらしてくださった皆様、本当にありがとうございます!

メアリーの魅力をもっともっとたくさんの皆様に知っていただくべく、メアリートリビアをこちらのページにまとめましたので、是非、お読みください♪

次回は今年の最後のS.O.J。エリック・ドルフィーの登場です。

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2018年7月29日  天使のわけまえ*悪魔の取り分
@ 新宿ピットイン
出演:Miya (flute),  黒田京子 (piano),  水谷浩章 (bass)



台風が行き過ぎ、暑い中にも清明を感じる日曜の夜。
夜の新宿も心なしか少し落ち着いたムードのなか、
音楽を愛する沢山のお客様がライブにお越し下さいました。

「スタンダードとオリジナルによるライブ」というと、
そんなの普通にやってるじゃん、と思われるかもしれません。
確かにそれはその通りなのだけれど、
このライブにおいて、Miyaは「スタンダードとオリジナル」に、
特にコミットしました。

コンセプトを明確化し、意識することで起こる演奏の深化が、
随所に見られるライブになりました。

もちろん意識だけではなく、能楽を修めることによって、
フルートにおいてもサウンドが変わってきているようです。

繊細な音をよりクリアに聴くことの出来るライブ。
そしてそれに寄り添いときに導いてくれる、
黒田京子さん(p)と水谷浩章さん(b)のサポート。

スタンダードは、自身のS.O.Jシリーズから、
ジャコ、メアリー・ルー、ドルフィーの楽曲を取り上げました。
普段あまり披露することのないドルフィーのスリリングなナンバー、
その演奏にのめり込む観客の様子に、ここが日本のジャズの歴史を背負ってきた、
ピットインである、ということを思い知らされます。

メアリー・ルーの「Benny’s Bop」で一層観客をビパップの渦に引き込み、
ジャコの「3 Views of a Secret」ではトリオの演奏で、
音楽の奇跡とも言える、重厚で繊細な原曲の空気感を、
出現させることに成功していました。
これはその時のテンポを提案して下さった水谷さんのおかげといえましょう。

Miyaのオリジナルも、
黒田さん、水谷さんにいろいろとアドヴァイスを頂き、
随所に今までにない感覚があったこのライブは、
Miyaのターニングポイントのひとといえるのかもしれない。
実際は紆余曲折のひとつとも言えるのだろうけれど、
多くのものを得、大幅に前進する契機になる、
ライブになったことは間違いなさそうです。

9月(南相馬)と11月(横浜)のS.O.J Great Summitは、
再び、みたび、このトリオで。
ますますの深化に期待して下さい。

… staff gyoku

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2018年7月4日 A Story of Jazz Jaco Pastorius  
@大倉山記念館・第5集会室
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩人)




2018年も後半に突入。今年もこの季節が始まりました。A Story of Jazz in 横浜。毎回ひとりジャズの巨匠が選ばれ、詩人寳玉義彦さんの解説、Miyaさんの即興演奏で愉しむ夜会です。夏から晩秋にかけて行われる会場は、大倉山記念館。丘の上に現れる歴史的建築は、天井も高く、フルートの音色が艶やかに響きます。

今年のテーマ「メンターとイノベーター」として登場
するのは、伝説のベーシスト、ジャコ・パストリアス。この建物には何故か、選ばれたアーティストの魂が戻るのですが、Miyaさんの演奏が始まるや否や、案の定、窓硝子が大きく揺れるほどの大風。ジャコの存在が帰ってきました。ジャコの生涯と音楽を一冊の作品のように解説する寳玉さん、メロディと残響で、自在なアレンジ即興をするMiyaさん。彼がこの世に戻り、彼と一緒に人生を回想しているような感覚になります。夭折の天才という言葉では括れないジャコの本性は、嵐のような激しさ、究極の純粋さを持ち合わせていました。紆余曲折の人生を生き抜き、ベースで新しい表現を開拓した人でした。ジャコの生き方に寄り添うような流れで、夜会は続きます。しかしジャコの最期については、敢えて詳細を語らず。「各々のなかで、彼の響きを感じる」ことを促すナビゲーターと奏者に、表現者としての、彼への愛を感じました。強い存在。光のような存在は、時代のイノベーターであり、残された我々にとっては、永遠のメンターでもあるように思いました。

即興ジャズの革新でもある、この企画。音楽家の魂に触れられる時間です。次回来月も、きっと新しいストーリーが語られることでしょう!

                                                                         Yuki Eguchi 

今回(も)、客席に素敵なお客様が!なんと、サキソフォン奏者の本多俊之さんにお越し頂きました。本多さんにはジャコ来日の際のツーショット写真をお借りし、お会いした時の印象などをお話頂きました。どうもありがとうございました!


〜 お客様の声 〜

今まで知らなかったジャコのエピソードとても新鮮でした!ラスト2曲のグリッサンドするパーツ、すごく面白かった!音色の豊かさに刺激をもらいました。感謝!K.Tさま

Jacoへの愛、風鳴りと一体となった演奏素敵でした。グリッサンドギミック、いいですね。Y.Tさま


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2018年5月20日 A Story of Jazz Vol.16 Eric Dolphy  @ 銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩人)


※ 写真:O様より


※ 写真:銘醸館様より

S.O.J南相馬ドルフィー編、無事に終了しました。
嬉しい事に2018年の南相馬最後の回である今回も大入りです!

エリック・ドルフィーは、活動期間の短さ、
ドルフィー本人の正確の穏やかさや寡黙さも相俟って、
エピソードらしいエピソードは見当たりません。
最初はどのようにライブを組み立てたらよいか思案しましたが、
穏やかな優しさそのものが、ドルフィーという人柄の最たる側面だと考えると、
彼の音楽の、決してすぐには理解できないような部分も、
なるほど彼ならではの突き詰められた表現なのだと合点がゆきました。

南相馬では、ジャズに興味を持ってくれる若いお客様が、次第に増えてきました。
それも、当然の事ながら懐古主義というのではなく、
この時代に沿った感性で「ジャズには何かある」のを感じ取り、
新しいものを取り入れる感覚で来て下さっているように感じます。

この企画は誰でもお楽しみ頂けるものを提供しようとしてきましたが、
ジャズを聞き慣れた、又、
しばらくぶりにジャズを聴いて下さったご年配のお客様でも、
同じように新鮮な感覚でお受け取り頂けていると実感し、
本当にやりがいを感じています。

迂闊にも今回、いつも皆さんからお訊きしているアンケートに、
感想の公開可否をお伺いする項目をつけ忘れてしまい、
公開は見送りなのですが、客様それぞれが、
あらゆる方向にむかって音楽を思索されているような、
クリエイティブな感想を沢山頂きました。

南相馬でのGreat Summit 開催は9月29日(土)!
こちらのページにて。

ゲストはピアノに黒田京子さん、ベースに水谷浩章さんをお迎えします。

ベテラン二人のサポートが加わり、ジャコ、メアリー、ドルフィーの音楽が、
どう立体化するのか、今からとても楽しみです。


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2018年5月12日 LUNAR PHASE@ 喫茶茶会記
出演:Miya (flute), 荒井康太(drums),トマツタカヒロ(肉態表現)



喫茶茶会記のでの初企画「LUNAR PHASE」無事終了しました。

ドラムに荒井康太さん、そして肉態表現のトマツタカヒロさんを迎えての開催。

「南無観」から派生した月の満ち欠けをイメージしたシリーズということもあり、
南無観からアイディアを引用して、演出にキャンドルの灯りを使用しました。
キャンドルのつけかた、消し方も出演者からアイディアが出され、
シンプルで原始的でありながらも、強力な視覚効果で感覚が開く空間での、
フルート・ドラム・肉態表現の共演(狂宴ともいえる)でした。

スライドフルートの音と重なりあう繊細なシンバルの音の随に挿入される、
世界各地の民俗太鼓のリズム。それによって召還される磁場に、
体を反応させてゆくトマツさんの肉体=すなわち肉態。
くすぐられるような、ちいさな感覚から、
ときに崖から落下するような豪快な感覚まで、
ひとつの部屋の中で揺すられ続けたステージでした。

「Connecting People」のために2部に挿入されたトークセッションも、
出演者それぞれの感覚の違いが垣間見える興味深いものになり、
3人のワイルドな組み合わせに惹かれてお越し下さったお客様も、
大いに楽しんだ一夜になりました。



〜 お客様の声 〜

暗闇のセッション、時間を刻む/時間の流れをそれぞれの音に感じました。土、打撃、落ちる、転がる、水が流れ風が吹くようなカンジなど。トークセッションすごく面白かった!最後のセッション 真ん中の火が強かった。けれど3人の動きや息づくものが回る空間の中でそのシンボルのように灯る明かりがふしぎとこわくないものに変わっていた。…Rさま

フィニッシュが新しい(笑) 何でもありって素敵です。第二弾も是非。…記名なし

トークセッションを聞いて奥深すぎるメンバーがそろっているんだなぁと思ってたら、三部のセッションでめちゃめちゃ狂いまくってたのが面白くて…(笑)ドラムやフルートがあおっているような… とにかく面白い場面が盛りだくさんでした。また是非やってください!...記名なし

寺山修司さんの天井桟敷や万有引力では暗闇の舞台がよくありました。劇場では新の闇を作るのは難しいですが、ライブスペースだと器材のパイロットライブまで全て消して真の真っ暗闇を作りました。これは恐いですよ。人間は光がないと生きていけないと感じたものです。HRカオスの大島早紀子さんが白河直子さんに振り付けするときとても難解な文章にしてパンフを読んでもよくわかりません(笑)でも白河さんの肉体表現は凄いもので見る人を感動させました。最近の森山開次さんや川口ゆいさんなんかも大島さんの流れをくむのかな。...K.T 様

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2018年4月22日 A Story of Jazz Vol.15 Mary Lou Williams  @ 銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩)



今回も沢山のお客様にお越し頂いて無事修了。
新しいお客様にも多数お越し頂いて本当に嬉しい限りです。

Mary Lou Williams、
あまり知られていない、とはいいますが、確かに資料が少ない。
一般には、長く活動し、エリントンに曲を提供し、
ビバップのミュージシャンと交流した、という程度の事が知られてるようです。

しかしながら、メアリーの音楽人生は、
長く広いだけでない、そのいずれの場面でも深いのですから、
今回のS.O.Jは大仕事でした。

早熟の天才でいつも慣れ切った事からはみ出し、
常に体の中で次の芽が育っているメアリー。
スイング華やかなりしころには、
メアリーの中ですでにビバップが目覚めていました。

故にガレスピーやモンクからの尊敬を集めたのでしょう。
メアリーはクラシックと同じ尊敬を、ジャズに与えようと奔走しました。
初めて本格的な交響楽のフォーマットで演奏されるジャズを創造しました。
結果は予算不足に阻まれ不十分なものでしたが、

その苦い経験は、後の混声による重厚で荘厳な本格的ジャズのミサ曲、
「アンデスの黒いキリスト」(世界初のスピリチュアル・ジャズ)に生かされているように思えます。

ある時期、悪しきものが蔓延るナイトライフに嫌気がさし、
身を引いて信心すると、尼僧のように祈り続けましたが、
神父から復帰を強く勧められ、表舞台に復帰。

ジャズのルーツを強く意識して、
その思想を普及するように再始動しました。
上記の「アンデスの黒いキリスト」を含め、

この頃の演奏には良い録音が残されています。
どれも常に新しくあろうとするメアリーの魂が隅々まで満ちていて、
いま聞いても生々しく新鮮です。

フルートソロでの演奏は、
スイングからバップ、スピリチュアル・ジャズまで、
駆け足で紹介しました。

それぞれの曲のコントラストに、
時代の流れと、確固たるメアリーの魂の存在を感じるライブになりました。

〜 お客様の声 〜

毎回楽しみにしています。ジャズの奥深さは歴史、人、時代、家族との関係性、様々な要素が興味がつきません。…記名なし

とても面白かったです。
正直Mary Lou Williamsの事は知りませんでした。曲としては聴きおぼえのあるメロディーもありましたが、ちゃんと聞いてみたくなりました。…T.Sさま

音楽がとても素敵でした。イメージと音楽が違い深く楽しめました。ヤギ座のゾディアークスイートを聞いてみたいと思います。…T.Oさま

全体の土着的なメロディーを感じました。ブルースに根ざしたものなのでしょうか。一曲目の秘密兵器を使ったスライドするフルートがすごく良い味を出していました。…K.Tさま

Jazzはもちろん音楽に疎いのですが、友人や夫にさそわれてきました。蔵の中で聞くフルートは一本なのにすごくボリュームもあり、変化もあり、動きもあり、1種類の楽器一本だけとは感じませんでした。びっくりするとともに心地よかったです。歌いながら演奏したり、朗読付き、解説つきで面白くて、あっという間に時間が流れました。…記名無し

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2018年3月29日 MUMU(ゲスト出演)@ 吉祥寺MANDA-LA2
出演:植村昌弘(ds), 中根博信(tb), Miya (flute/ゲスト)



植村昌弘さん率いる「MUMU」。
病気療養中だった正規メンバーの中根信博(tb)さんが復帰。
よってMiyaはゲスト参加。めでたし!
(しかし今度は本間太郎(Key)さんが入院。なんてこった!)

全半は「吉田ー清水ー福田」によるステージ。
こう書くと何か仲良しの友達みたいですが、
中身は吉田達也さん(ds)、清水一登さん(p/key)、福田亮さん(b)という、
それはそれはハードコアな面々。演奏もハードコア。
「は~るになれば~」の童謡も超ハードコアに。

続いて「MUMU」。
相変わらず植村さんの書くメロディは美しい。
入院中の本間さんにかわってキーボードは植村さん秘蔵のPowerBook。
楽しみにしていた中根さんのトロンボーン。
Miyaのフルートも相性抜群。
ハードコア・イージーリスニングということで、
とにかくただ聴いてるだけでハードコアに楽しい。
客席も老若男女リズムを取ったりして楽しんでいました。

最後は全員のジョイント。
実はこのときMiyaはアメリカから取り寄せた秘密兵器を、
アンサンブルでは初めて実戦投入。
しかし誰にもコメントされることなく終わってしまったのであった。
まだ使い方も地味だし「こいつ、動くぞ!」って感じでしょうか。
それが何かは今後のお楽しみですね。

圧倒的な音量・音数の諸先輩に揉まれつつ、
Miyaも存在感を示す事ができたようで、好評のうちに終了しました。

by gyoku−chan



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2018年3月25日 A Story of Jazz Vol.14 Jaco Pastorius  @ 銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩)


S.O.J 2018年・南相馬のシリーズが、
ジャコ・パストリアス編からスタートしました!大入り御礼!

影の部分に焦点が集まることも多いジャコですが、
いつも演奏を届けにお邪魔している発達支援施設の代表、
谷地ミヨ子先生にお話をお伺いし、
ジャコのパーソナリティについて考察をまとめたところ、
ジャコの果たした役割りの大きさに、あらゆる方面から光が当たり、
紹介した曲の明るさも手伝って、光溢れる回になった気がします。

また、お楽しみとしてお宝写真を入手!
「マルサの女」で有名なサックス奏者の本多俊之さんから、
ジャコとの2ショットをお借りしてお客さまに見て頂きました。
82年のワード・オブ・マウスのジャパンツアー。

レセプションに参加していた本多さんに、その時の様子もお伺いしました。
盛り上がっているミュージシャン達から離れて、
宴会場の端にあるステージに腰かけ、ひとり天ぷらを食べているジャコ。

このときジャコはネイティブアメリカンの格好をしています。
ツアー前にインディアン居留地を訪れて、大変感化されてしまったらしく、
このツアーでは顔にウォーペイントをして登場したり、体に泥を塗って登場したりで、
仲間のミュージシャンから限界レベルの顰蹙を買ってしまったようです。

このあと数年で天に召されるまで、
ジャコはどんどんボロボロになっていってしまうわけですが、
結局、あれこれプロファイリングしてみると、
ジミヘンやバッハを超絶技巧で演奏し、スチールパンを取り入れたりしたのだって、
ネイティブアメリカンの格好で体に泥を塗って叫ぶのと、
そう変わらないんじゃないかということに、私は、はたと気づきました。
はっきりいって詩人としては「やっちまえよ!ジャコ!」と思いますね。
わかってもらえるかな、この感じ。

どっちにしても彼はすでに苦しみのない世界に行きました。
何にも拘束されないスピリットになって、
今も相変わらず矢のように突き進んでいます。

今回は、光を追いかけるような、そんなライブになりました。
見逃した方は今後開催予定の横浜編にどうぞ。

寳玉義彦

〜 お客様の声 〜

一人のアーティストの人生を追って話を聴く事が出来て、
とても面白いと思いました。
また色々なジャズの豆知識などが散りばめられて勉強にないます!
Miyaさんのパワフルで楽しそうな演奏にも元気づけられました。
まだ知らないジャズのいろんな話や曲をもっと知りたいと思いました!
ありがとうございます!(記名なし)

音楽と詩の織りなす世界に吸い込まれました。
初めてジャコパストリアスの曲を聴きましたが、彼の人生、
世界観を知るとその音の持つ意味合いや深さが変わってくるような気がしました。
ここまで解釈できて深められて、ただただすごいと思いました。(記名なし)

音楽を聴きに行くこと自体が初めてでした。
息づかいまで聞こえれとてもドキドキしました。
ジャズや音楽については超初心者ですが、
久しぶりに心に響く時間を楽しめました。
心地良い時間をありがとうございました。(記名なし)

演奏は云うに及ばず…ナビゲーター義彦氏のすばらしい解読には感心しきりです。
まさに立板に水とはよくいったものです。その形容がぴったり。
ジャコの人となりが良くわかりました。CD(Word of Mouth)買おうと思う。(Y.S さま)

ジャコの精神を探りながらMiyaの演奏を聴いてみると、明るい曲はより明るく、
深い曲は深くといった感じがしました。今年のシリーズ、
次回、次々回とも楽しみです。(K.Hさま)

I really liked the concert, it was a good mixture of the songs. The moderation between the pieces made the evening more diversive and Miya-san’s enthusiasm during the performance was a huge contributor to the atmosphere. Thank you for the nice evening. P.S The sliding flute was very interesting! (B.Bさま)



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2018年3月2日 Great Summit 2018 in 横浜  @ 大倉山記念館ホール
出演:Miya (flute), スガダイロー (piano/Guest), 寳玉義彦 (ナビゲーター/詩)


ゲストにスガダイローさんを迎えての「Great Summit 2018 in 横浜」、
沢山のお客様におこしいただき、無事終了いたしました。
長い上り坂と階段を上ってお越し下さった皆様、本当にありがとうございました。

歴史をたどり、ミュージシャンの人柄にふれると、
あたかもその人が近しい人のように感じられるものですが、
この企画のために、似顔絵を描こうと思い立ち、
サッチモの絵を描いてスタジオに置いたとき、
本当にサッチモが来てくれたように感じたものですが、
今でもこの企画は毎回、本当にジャズの巨人の魂に守られているように感じています。

鋭く風を切るフルートの音と、
ピアノが揺れるほど(形容ではなく本当に揺れてます)のダイローさんの演奏に、
矢も盾もたまらないと言う感じで、
ミンガスの似顔絵がスタンドからダイブしました。
構造上、落ちる理由が見当たらないので全く不思議(笑)。
もしかしたらミンガスも会場で興奮のうちに見守ってくれていたのかもしれません。

常連のお客様だけでなく、
初めてこのライブにご興味を持ってお越し下さる方も多い中、
今回は嬉しい事に、遊佐未森さんのコンサートでMiyaの演奏を聴いて、
Great Summit にお越し下さった方々がいらっしゃり、とても楽しんで頂けたようです。
ジャンルが違えど、良い音楽を創り出す現場というのは、
真に音楽を楽しもうとする人が集い、互いに行き来できるものなのだと実感しました。

Great Summit を擁する,「A Story of Jazz in 横浜」は、
また夏ごろより、本年のシリーズをお届けします。
南相馬でのシリーズは先んじて3月25日より3月連続で始まります。

どうぞお楽しみに!

〜 お客様の声 〜

色々と面白い歴史が聴けて勉強になります。JazzというよりHardcoreの香りが…。
曲の解釈が面白いです。なるへそのSunshine of Your Love。…M.Uさま

期待値を遥かに越える三人のコラボレーションでした。PianoもFluteも、
まだ知らない響きがこんなにあったんだ!とオドロキの夜でした。
Ecipse 素敵な曲ですね。月光を感じました。…K.Tさま

アットウされました。フルートとピアノと、私しかいない世界に2時間も浸っていました。
素敵な時間をありがとうございます。すっきりしました。明日からまた頑張れます。
ノーバディ ノウズ 良かった!…M.Kさま

いい気持になりました。名画「笛吹く少年」のような、
ピアノが楽器のカベをこえたようです。
フルートでも篠笛や尺八のような音がでましたね。…F.Kさま

先日、未森さんのコンサートでの美しいフルート音色とはまた異なる、
とてもエキサイティングなライブで、素晴らしいです!!
ジャズは全くきかないのですが、とても興味がわきました。
楽譜が無くて、即興なんですね。…遊佐未森さんコンサートからのお客様

2/25日の遊佐未森さんのコンサートでのMiyaさんの演奏が素晴らしく、
来てしまいました。一枚のチラシで世界が広がり、うれしく思います。
4月より転勤なので、横浜生活の最後の良い思い出になりました。
ありがとうございます。スガさんのピアノ凄かったですね。…K.Fさま



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2018年2月7日 アンカープレミアムライブ  @ 南相馬・串焼アンカー
出演:Miya (flute), 鬼怒無月 (guitar), 串焼アンカーマスター (串焼), 寳玉義彦 (詩)


アンカープレミアムライブ、満員御礼にて無事終了いたしました。
今回は「航海」をテーマに、
Miyaのオリジナル曲を中心にお届けしました。

ゲストには昨年に引き続き鬼怒無月さんにお越し頂きました。
今回は海をイメージさせる、ゆったりとした曲が多かった気がしますが、
益々息の合うDuoで、しっとり重厚に聴かせました。

名物コーナー「串焼 × ギター × 詩の朗読」のコラボも健在。
この時に焼いた川俣シャモのねぎまが、なんと笑っていました(写真)。
これは神様の祝福にちがいない。

今回のライブに因んだ休憩中のクイズコーナーも、白熱の大盛り上がりでした。
南相馬の至宝・串焼アンカーが存続する限り、
続けていきたいライブです。



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2018年1月17日 南無観Vol/35  @ 四ッ谷・喫茶茶会記
出演:Miya (flute)



1月17日、南無観Vol.35、無事終了しました。
昨年秋のBenedictとのツアーを経て、新たなエネルギーを蓄えての即興ソロ。
初めてのお客様もお越し下さるなか、
ロケ地を一般公募したConnecting Places「駒場公園編」の上映や、
新年を寿ぐ福茶の香りで、気持ちも新たにスタートしました。

本年より「南無観」と対になる喫茶茶会記でのDUO即興企画、
「DAWA」の開催も予定しています。
進化してゆくMiyaの即興にご期待ください。
今回を含む、南無観にいらしてくださったお客様のご感想をこちらでご覧いただけます。
南無観内で公開しているシリーズの新作をUPしました。
Connecting Places / Connecting People

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2017年12月9日「S-空間」定期訪問


発達障害を持つ子ども達の支援施設「S−空間」への定期訪問。
「S-空間」の子ども達には、子供騙しのプログラムは通用しません。
彼等は最上ランクの審美眼を持った観客で、
とてもやりがいがあり、毎回訪問するのが楽しみになっています。

今回はもっぱら冬をテーマにしたプログラムをお届けしました。
この中で、先日Miyaがゆうどで共演させて頂いた、
内藤理永子さんが翻訳した、
エミリー・ディキンスンの「まぶしい庭で」の中から、
「冬」の部分を、フルートと共に寳玉が朗読。

エミリー・ディキンスンの、
「まぶしい庭で」は基本的に大人向けの絵本ですが、
きちんと書かれた詩は超言語として、
不思議と聴く人に届くものです。
フルートとのコンビネーションも功を奏し、
声を上げてしまう子も、動いてしまう子も、
時々身を乗り出すようしにて聴いてくれました。
最後は「雪のおどり」をみんなで歌いました。

他者との共感を特別に育まなければならないパーソナリティをもつ子供の教育にとって、
身を乗り出すような反応は指導者が強く望むものだと、
今回も喜んで下さった谷地先生。
こちらこそ「普遍に挑む」という点では、得難い機会を頂いています。
谷地先生、S−空間のみなさん、いつも本当にありがとうございます。

内藤さん、「まぶしい庭へ」にサインを下さり、ありがとうございました!
谷地先生にプレゼントしたところ、とても喜んで頂けました。

チームカノンでは引き続き「S-空間」への皆様の募金を受け付けております。
お預かりした募金は定期訪問の際に「S-空間」に引き渡され、
教材の購入などに使用されます。

ここでの支援の成果は学会を通じて、全ての発達障害を持つ子供の支援に還元されます。

募金頂ける方はチームカノンまで直接お問い合わせ下さい。
Tel 03-6427-9156
E-mail team.can-on@miya-music.co


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2017年12月3日 ゆうど20周年・水の道をゆく
「エミリー・ディキンスンの詩と音楽の刻」
出演 : 内藤里永子(読む) / Miya(奏でる)
@ 目白・ゆうど




直書観音シリーズでいつもお世話になっている目白の「ゆうど」。
「水の道をゆく」は20周年を記念して行われている、
「ゆうど」関連アーティストによる壮観なお祭り。
自然を巡る幽玄でハイグレードな美術品や、
工芸品が並べられ、そのときその時で、
様々なパフォーマーがライブを繰り広げます。

今回、内藤さんとMiyaはそのトップバッターでした。
詩人の内藤里永子さんは、19世紀アメリカ文学の奇跡と
云われる、エミリー・ディキンスンの日本での翻訳者。
今回はエミリーの訳詞の朗読でMiyaとコラボ。

明日、時期から家の外に決して出ることなく詩を紡ぎ続け、
しかし遠大な宇宙を体現してみせたエミリーの、
この世への呼びかけに、今日はフルートの音を返したい、
との内藤さんの素晴らしいアイディアで、
朗読と演奏は対話形式で行われました。

自然との関わり深く、魂の込められたオブジェクトが並べられ、
いつにもまして清浄な雰囲気のゆうどの空間で、
思う存分にエミリーの魂が遊んで行ったようでした。

日本における宮沢賢治のような立ち位置で、
今後ますます評価が高まるであろうエミリーの詩。
ぜひ注目して頂きたい詩人です。

内藤さんとの嬉しいご縁は今後もますます続きそうな予感。

staff gyoku

二人の素敵な蔓の頭飾りはフラワーアティスト月さん作。


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2017年12月2日 谷和葉写真展「Frogs on Flowers 3」クロージングライブ
@ 銀座・リバース
出演:Miya (flute), 宮野弘紀 (guitar), 谷和葉(flute / 特別出演)



「花の上のアマガエル」の写真を撮っていらっしゃる、
谷和葉さんの3回目の個展「Frogs on Flowers 3」が、
本年も銀座のカフェバー&アートスペース「リバース」で
開催され、多くの人が訪れました。
そのクロージングライブに今年はMiyaと宮野さんが登場。

写真も好きだと言う凄腕ギタリスト宮野さん。
深遠なの世界を探求するように紡き出される音色と、
吹き渡るか風の如きフルートの音色で、
聞き慣れた楽曲も奥深い響きに。
今回の写真展のテーマは「色」。
瞬間を咲き誇る花々と逞しくも儚いアマガエルの写真と、
幽玄な音色がコラボレートしていました。

今回、谷さんは3曲目のオリジナル曲、
「1月のオリオン」で参加。楽曲の作りの良さを、
宮野さんに評価されていらっしゃいました。

すばらしき写真とフルート!
今後の谷さんの表現に期待が高まります。

staff gyoku



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2017年11月16日  A Story ofJazz in 横浜 Ginger Baker
@ 大倉山記念館・第10集会室
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター)



大盛況で終了。Yuki Eguchiのレポートをお待ち下さい!
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10月29日 Jazz Cafe Live @ 米沢市・置賜文化ホールCafe Culture
出演:Miya -風の族(カゼノウカラ)~ Miya (fl), 加藤一平 (g),千葉広樹(b), 植村昌弘(ds)





山形県米沢市・置賜文化ホールでのJazz Cafe Live。東北中央道・福島米沢間が11月4日に開通するのを記念してのライブです。生憎の空模様でしたが、満席+αのお客様にお越し頂きました!感謝。Miyaは新編成「風の族〜カゼノウカラ」でこのライブに臨みました。ギターに加藤一平さん、ベース千葉裕樹さん、ドラムスはAxis Mundiでおなじみ植村昌弘さん。このメンバーで、おなじみのジャズスタンダードから、Miyaの楽曲、Miyaがアレンジして曲に取り入れた、日本の民謡など、濃密にお届け致しました。豊かで切れ味も鋭い演奏にお客様も大満足!会場になった置賜文化ホールカフェの、ステージの真正面には上杉神社。謙信公にもお喜び頂けたような気がします。ここのロビーに鎮座する、世界唯一、空気によって浮き上がり(厳密には床に接しているが重さが数分の一になる)、ホール内に移動できるという超ハイテクの能舞台は一見の価値有り。邦楽も演奏し、理工系に強い植村さんも大興奮で見学!今後もお邪魔する機会がありそうです。米沢の皆様、またお会いできる日まで。



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10月24日 Benedict/Miya Japan Tour Day5 よよんよご@南相馬・銘醸館 一番蔵
出演:Benedict Taylor (viola / from UK) × Miya (Flute)
ゲスト:寳玉義彦(詩人)




24日、いよいよ最終日は、南相馬・銘醸館にて。ゲストは私(寳玉)。最近有り難い事に、着実に南相馬でMiyaのファンが増えているのを感じます。基本、楽曲を中心にお届けしてきた南相馬で、本格的即興を聞いて頂くのはちょっと緊張しましたが、解説など不要なほど、みなさま音にのめり込んで聴いて下さいました。ツアー最後の即興は濃密だった1週間を凝縮したような、感動的なものになりました。今後は南相馬でも即興に耳を傾けてくれるひとが増えるかもしれません。全てのライブを最高の演奏で終え、大団円。25日、再会を約束して雨男のBeneは再び降り出した雨の中、帰途につきました。サンキューBene!次はロンドンで会おう!



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10月23日 Benedict/Miya Japan Tour Day4 よよんよよん@四谷・喫茶茶会記
出演:Benedict Taylor (viola / from UK) × Miya (Flute)
ゲスト:齋藤徹(Cb)




23日、久々の青空!台風一過の賜物。晴れ晴れとした気持ちで喫茶茶会記に到着したBene/Miya。ゲストは齋藤徹さん!Miyaとは数年ぶりの共演です。コントラバスの手練のみならず、様々な小物からも繰り出される音、音、音。のっけからアクセル全開の3人、トップスピードのまま音の渦に押し出されるように走り切ってしまいました。徹さんの力強い音のうねりに客席も大興奮の一夜になりました。



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10月21日 Benedict/Miya + 7人のマエストロ @新宿Pitinn
出演:Benedict Taylor (viola / from UK) × Miya (Flute)
蜂谷真紀 (vo) 横川理彦 (vin) 吉田隆一 (b.sax) 坂口光央 (key/syn)
ナスノミツル (b) 植村昌弘 (dr) 寳玉義彦(詩人)




***大入御礼!最高のライブになりました!Yuki Eguchiのレポートをご覧下さい!***

2017年10月。満を持して、即興ジャズ・ヴィオラ奏者 Benedict Taylor が来日。Miyaプロデュースによる複合アーティストとのジャパン・ツアーが実現されました。

プログラムに曲名はなく、各メンバーによるコンダクション(指揮) が、一曲ずつ音を創造するスタイルです。老舗のピットインでは、各界第一線で活躍される最上の奏者たちが集結。各人が指揮者となり、メンバーの音を導きました。かつてこの空間で、同等のスケールと鮮やかさを併せ持った世界基準の即興演奏があっただろうかと、瞬時に問いが生まれるような、まさしく稀有なライヴでした。

楽器の声。朗読の声。発話としての声。根底には「生命の言語」とも受け取れる、魂の鼓動のような共通理念が存在します。しかし生命とは設計図や脚本で起こせるものではなく、自然の法則と個々の営みによる、刻々とリアルタイムで生じては消える、一瞬ごとの動きです。細胞の意思としての生命と、個人の精神が繋がった奇蹟です。その奇蹟が、或る日或る場所で現実化される不思議。ひとはなぜ生まれては死にゆくのか。なぜ様々な国家が、様々な言語が存在するのか。なぜあなたと私が対話しているのか。--- 森羅万象の疑問と仮説。一つとして結論のない、しかし永遠に道が開かれてもいる、未知の領域。諸芸術の照応と魂の声が、現れては消えゆき、恒久なる存在意思が、音という客観的波動によって彩られる時間。即興演奏とはそうした作曲と解釈による、実現への過程とも解することができます。

後日これほど音楽でポジティブな衝撃を受けたことがないという感想を、多数頂きました。即興の世界観として、奏者にも観客にも、全く新しい趣向の流れが生まれたことを再確認しました。今後のサプライズを心待ちにしつつ… これから年末まで、残るMiya公演を、一つずつ楽しみに伺いたいと思います。

Yuki Eguchi



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10月19日 Benedict/Miya Japan Tour Day2 よよんよに@横濱 Airegin
出演:Benedict Taylor (viola / from UK) × Miya (Flute)
ゲスト:坂口光央(Key/Syn)




19日、ザーザー降りの鎌倉観光からの、雨の横浜。エアジンでのゲストは坂口光央さん。数々の機器を自在に操り、繊細で奥行きのあるサウンドを紡いでゆきます。所々でピアノも演奏。Bene/Miyaの演奏にも勢いがつき、白熱してゆきました。折しもエアジンは「横浜国際なんでも音楽祭」の開催中。この熱を次の日に託して、最高のライブを終えました。坂口さんとはこのあとの日程、ピットインでの「7人のマエストロ」に参加して頂きます。



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10月18日 Benedict/Miya Japan Tour Day1 よよんよいち @吉祥寺 Meg
出演:Benedict Taylor (viola / from UK) × Miya (Flute)
ゲスト:坂田明(A.sax他)




18日、初日のゲストは坂田明さん!いつもの事ながら、アルトサックスだけではなく、クラリネットや鈴など、多彩な音色でBene/Miyaと即興を繰り広げました。これぞ坂田節!と叫びたくなる、祝詞のような雄叫びで、快調な滑り出しが約束されたも同然。会場になったMegにおいては即興の「夜明け」になったこのライブ。これからもぜひ即興のライブを続けて頂きたいです。



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10月7日 おだか月あかりコンサート@南相馬市 小高区 浮舟文化会館
出演 Miya & 平山織絵 Jazz Strings
…Miya(fl), 小塚泰(vln), 中垣真衣子(vln), 田中詩織(vla), 平山織絵(vc)





おだか月あかりコンサート、盛況のうちに無事終了しました。
前日までの想定外の寒さと、邪魔雨に翻弄され、
野外特設ステージから、ホールでの開催に切り替わりました。

ストリングスリーダーの平山織絵さんとは前日の劇人形作品展から2日間に渡る共演。
どんよりとした空の下をメンバーを乗せて会場に着くと、
小高区内で栽培された沢山のトルコキキョウが舞台に活けられていました。
その色が月の明かりを思わせる幽玄な白色で、
雲の上に隠れた月をイメージするのにぴったりでした。
少しずつ雲が割れそうになってゆく中、いよいよ開演。

出演はMiya(fl)と、
小塚泰(vln), 中垣真衣子(vln) , 田中詩織(vla), 平山織絵(vc)
による平山織絵 Jazz Strings。

この日のためにMiyaは使用する楽曲のほぼすべてを、弦楽四重奏向けにアレンジ。
「月の雫、杜の音」というテーマを打ち立て、それに沿った選曲で臨みました。
ジャズではストレートアヘッドな、月にまつわる親しみやすい楽曲たちも、
Miyaの弦楽アレンジにより、オリジナリティあふれるものに。
Miyaのオリジナル曲から、南相馬の郷土から取材した曲まで、
最強のストリングスチームにサポートして頂き、
ご来場のお客様に楽しんで頂くことができました。

演奏が終わって外に出てみると、雲の切れ間から強く光る月が出現。
帰り道、来場者たちは月を見ながら演奏を思い出していたかもしれません。
本当に素晴らしいコンサートになりました。

余談ですが、合間には本来開催地になるはずだった、大悲山と小高神社を巡礼。
ラストは串焼の名店「アンカー」での打ち上げなど、お楽しみもありました。
このチームでの演奏をまた実現したいと、メンバーから嬉しいお言葉を頂戴しました。
もちろん南相馬でも。

staff gyoku


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2017年10月6日 山本由也劇人形作品展
@ 東中野・ポレポレ坐
出演:山本由也(人形師), Miya (flute), 平山織絵 (Cello), 荒井靖水(薩摩琵琶)




山本由也劇人形作品展にお越し頂いたみなさま、誠にありがとうございました。
結構な雨でしたが、Miya登場の回、
客席はすばらしいお客さまたちで埋まりました。感謝!

今回は、昨年から共演頂いている平山織絵さんと、
織絵さんの紹介で薩摩琵琶の荒井靖水さんとのトリオで臨みました。
Miyaが勝利の女神と呼ぶ織絵さんのお見立てだけあって、
この意表をつくトリオは表現の幅が広く、相当面白い。

由也さんが昨年も使用した同じ人形でも、
一年の歳月と二度目の共演で、人形の動きは全く違ったものになりました。
全ての人形と音楽は、その日、その場で合わせたものですが、
ひとつひとつが完成された演目のようでした。
由也さんの人形のチョイスとその操作は、
人形を狭義的イメージのキャラクターとしてではなく、
独立した訳者として際立たせるもので、
このあたりにも、由也さんのタダモノでなさが表れている気がしました。

劇人形作品展は22日まで続きます。
綺羅星の如きミュージシャンとのコラボの連続です。
実費で打ち上げにも参加でき、
アーティストとおしゃべりする機会だってあるのです!
気になるミュージシャンが登場する回には是非行ってみて下さい。

それにしても、今回はこのトリオで新しい音を見つけることができて、
ほんとうに素晴らしい収穫になりました。ユニット名はつくのか?!
またどこかでお目にかかることがあるでしょう。

staff gyoku





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2017年10月1日 直書観音 Vol.11
出演 : 白石雪妃(書) / Miya
@ 武相荘・能ヶ谷ラウンジ

直書観音 Vol.11 は、東京都町田市にある旧白州邸・武相荘で開催されました。快晴の清々しい天候に恵まれ、秋風と柔らかな陽射しに包まれた午後。歴史を感じさせる木造建築は美しい色合いと質感を湛え、満席の会場を見守るかのようでした。直書観音は、フルート即興に書という、特別な二重奏が愉しめるシリーズ。漢字一文字をテーマにし、その訓読みから広がる日本の精神を新たに捉える催しです。今回は「ゆたか」という語を軸に、漢字の由来と解釈を展開していきました。Miyaさんのフルート、雪妃さんの書は、その感覚が参観者の心と遠い記憶に呼びかけるような響きを伝えます。テーマを連想させるフルートの音色にのせて、大小の筆から墨の語りが始まり、白く大きな紙の上に言葉が奏でられていきます。一部の演奏に続き、二部ではWork shop。Miyaさんのコンダクションに合わせて、参加者が音楽と書のパートに分かれて「ゆたか」を表しました。旧漢字の豊をひとり一画ずつ書いて完成させる作品もあり、演者と参加者の一体感が生まれるときでした。休憩を挟み三部では野外の砂利が舞台に。自然を風を感じながら、即興と書が自由に対話され、遠い過去と現在が重なりました。日本にも世界にも稀な、この企画。自身の日本精神に改めて目覚める、旅のようなパフォーマンスです。

Yuki Eguchi
* * * * * * * * *
お客様のアンケートの回答はこちら⬇
http://miya-music.com/9985171




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2017年9月29日  A Story ofJazz in 横浜 Charles Mingus
@ 大倉山記念館・第5集会室
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター)





S.O.J 横浜 ミンガス編、
無事終了いたしました!
お越し頂いた皆様、本当にありがとうございます。

ミンガス編では、歴史や、一般的に知られるような事実はあまり追わず、
創造性の根源や、表現と社会との関わりについて、
特に答えを用意せずに話しています。

Great Summitを合わせると3回目になるミンガス特集。
確かな音の向うにミンガスの姿がはっきり見えた気がしました。

次回は11月16日、ジンジャー・ベイカー編です。

寳玉義彦

* * *

お客様より…

すばらしかったです。
架かっていた夜の湖と不死鳥と美女(又は死体?)の絵が、すごく音楽に合いました。
あと、宝玉さん声が素晴らしかったです。ありがとうございました。 Y.S 様

今回、大倉山記念館での2階目のコンサートです。今回は会場が小ちゃくで、
演奏者との距離感がなく、フルートの音色に乗って、Miyaさんの感情が伝わってきました。
初秋のちょっぴり寂しげな夜に、素敵なフルートの音色、ありがとうございました。N.Y 様



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2017年9月25日 MUMU
出演:植村昌弘(ds), 本間太郎(key), Miya(fl)
@吉祥寺 MANDA-LA2




植村昌弘さんのMUMUに、今回もMiyaが登場。

今回は大島輝之さん作曲のユニットliiil(リール)との対バンでした。

liiil
大島武宣 (g)
武田理沙 (key)
吉良憲一 (b)
エリヲ (per)
石原雄治 (ds)
大島輝之 (作曲)

いつもながらハードコアで美しいMUMU。
今回は植村さんのトークも盛りだくさんでした。
liiilの皆さんのキレ味するどい演奏にはMiyaも大感動。

Staff gyoku


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2017年9月16日 Miya Presents A Story of Jazz Great Sunnit 2017 in 南相馬
出演:Miya (flute), スガダイロー (piano),寳玉義彦(詩人/ナビゲーター)
@ ゆめはっと多目的ホール



写真:Rie Kikuchi

スガダイローさんをピアノに迎えてのGreat Summit 2017 in 南相馬、
大好評のうちに終了いたしました。
お越し頂いた皆様、本当にありがとうございました。

「ミュージシャンズ・ミュージシャン」をテーマに、
セロニアス・モンク、チャールズ・ミンガス、ジンジャー・ベイカーの、
3人を紹介してきた2017年のA Story of Jazz、その総集編としてのGreat Summit。

積み重なった歴史が地層のように見えるスガダイローのピアノに、
時空を超越するMiyaのフルートの音色が重なり、
前回に引き続き、再びタイムトンネルが開いてゆく感覚。
ゆめはっと多目的ホールの観客の姿が各時代の薄暗いライブスポットで、
巨人たちの演奏にじっと聴き入っていた人々のシルエットと混じりあっていく。

南相馬では初めて聴くかもしれない、
当代を背負って立つジャズミュージシャンふたりによる、研ぎすまされた協奏。
客席の誰もが息をのみ、全ての音をなぞるようにして聴いていた。

今回、寳玉は冒頭に決して短くはない時間を頂き、
駆足でジャズの黎明からモンクの登場までを解説した。
これで一人でも多くの人が、ジャズという幅広い共通言語の根底に棚引く、
苦みを解してくれればと思った。

近付き難い意味での「お洒落な大人の音楽」という印象から、一歩踏み出してみると、
悠久の時を感じながら、痛みと共に生きてきた人々の超克の歴史があり、
その頂点に、現代のジャズならではの妙味を識ることができる。
そこに感覚を持ち出すためのレクチャーと、Great Summitで味わう、
実際の時間旅行こそが、S.O.Jシリーズの醍醐味なのだと、前回から自覚している。

客席から頂いたすべてのアンケートには、
衝撃を肯定的に受け止める言葉が並んだ。
このシリーズはもっともっと広く、深く、楽しんで頂けると思う。
次は9月29日(金)、横浜・Mingus編です。

文:寳玉義彦

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2017年8月25日 南無観 @ 四ッ谷・喫茶茶会記
出演:Miya (flute)


Team Can-On 広報 Yuki Eguchi によるレヴューと写真を御覧下さい。



「南無観のこと」

Nam-Kang は、チベット語で新月。月は人の心と身体に影響を与えるというが、身体というのはつまり、細胞の集まりである。日常で意識することを忘れている細胞の存在に改めて目を向け、自分自身に立ち還ること。「南無観」では、Miya 独奏のフルート即興を通じて、この時間を創っている。会場は四谷三丁目、綜合藝術茶房「喫茶茶会記」である。

暗闇の静寂から始まり、扉の向こうからこちらへ、音が近づいてくる。目を閉じても、目を開けても暗闇だ。感覚は研ぎ澄まされ、フルートの音色だけが全身に沁みこんでくる。心の中にまで風が送られて、心地よい感覚である。古来から祭では笛の音楽が印象的で、神と人を繋ぐ役割のようだが、そうした霊的な、しかし自分の身体のなかだけで起こる、ごく自然な時間。まさに細胞と細胞の対話、自分が生まれる前の、遠い記憶が呼び覚まされるような体験である。暗闇のあとは、キャンドルが灯され、淡い光のなかで即興を聴く。美しいフルートの煌めきに、奏者の祈りが感じられる。

休憩では老舗の日本茶が全員にふるまわれた。毎回異なるセレクトで、今回は南相馬・片山茶舗の八女茶をいただいた。薫りがよく澄んだ緑色で、口に含むと程よい苦味と上品な甘みがある。暖かなものが内側にも広がる。余韻をのこす空間のなかで、次は映像と即興の競演、Connecting Places に移る。日本各地、海外でも特別な場所で奏でた映像のシリーズであるが、南無観では映像上映にフルートの生演奏を重ねて、演奏と残響との呼応が披露された。今回の舞台は南相馬の戦争遺構「原町飛行場跡」。歴史的な場所は、時代や様相が変わっても、その土地自身として存在する。或る意味ひとの一生とも、似ているのかも知れない。舞台は自由な即興で終演され、奏者と共に語る場へと流れていく。

新月の夜。ものごとが、細胞が生まれかわる夜。Miyaの即興絵巻に出逢い、存在の根源に心が導かれたら、あなたの人生にもきっと、善き変化が訪れるだろう。

Yuki Eguchi

































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2017年7月9日  玉蟲サロン 其の二
@ 川崎市・フィオーレの森
出演:中垣真衣子 (Vln), Miya (flute), 寳玉義彦 (言の葉)




二回目の玉蟲サロン。
このトリオ、かなり楽しいユニットです。
とても親しみやすく、しかしやってることはけっこう硬派。

今回は内藤鳴雪の「朝立ちや 馬のかしらの 天の川」という俳句をお題に据えました。
朝暗いうちから馬に乗って出かけると、馬の頭越しに天の川が見える、という意味です。
七夕を過ぎたばかりの7月9日にはピッタリのお題。
天の川が見えるほど朝早く出かけなければならない理由とは?
清々した風景の奥に苦悩も垣間見えるようです。

即興、オリジナル曲、詩の朗読などを織り交ぜながら、
星空の下を旅する人の心の揺れ動きから、
最後は強烈な朝の光が差し込む風景へ。
一時間ほどの時空旅行は今回も好評のうちに終了しました。

まとめの即興「玉蟲からのおしらせ」では、
今回からの試みとして、本編で受けた印象から、
客席に配布したカードに好きな言葉を書いてもらい、
それをもとに、寳玉が音楽と合わせて即興詩を口頭で作る、
というやり方にしてみました。

言葉のアンテナを客席にまで広げたことで、
超言語の受信度は飛躍的に向上。
とても楽しんで頂けたようです。

音楽ファン、文学ファン、どちらにもおすすめのライブです。
玉蟲サロンには文章では説明し難い魅力があります。
まだ御覧になっていない方は是非次回、御覧になってみて下さい。

寳玉義彦



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2017年6月16日  A Story ofJazz in 南相馬 Ginger Baker
@ 野馬追通り銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター)





S.O.J in 南相馬、2017年最後の回が無事終了しました。
Vol.13で取り上げたのはドラマー、ジンジャー・ベイカー。
初めて存命中の人物を取り上げました。
マネージメントサイドにことわりを入れたところ、
娘さんのレダ・ベイカーさんからの励ましもあり、
晴れて公認ライブとして実行しました。

ドラマーの生き様をフルートで表現、
というとちょっと難しい気もしますが、
数あるジャズドラマーのなかからMiyaが「精神で繋がれる人」、
という基準で選んだのが、ジンジャー・ベイカーでした。

ご存知のとおり、ジンジャー・ベイカーは「クリーム」のドラマーとして、
その名を広く知られている人物です。
しかしながら、ロックのドラムを創出しただけでなく、
活動の基盤とも言える部分でジャズドラマーとして活動し、
また音楽を総合的に仕切る才能も相俟って、良い演奏が沢山残あります。

そんなベイカーさんの人生は波乱に満ちており、
それを順に追うだけで、そこに音楽の歴史そのものを垣間みることができるほど、
密度の高い活動を続けてきた人なのです。

今回の曲目もその人生の要所にあった音楽を紹介したのですが、
メンデルスゾーンから始まり、ロゼッタ・サープのゴスペル、
バーンスタイン、クリーム、フェラ・クティ、
そしてジンジャー・ベイカーの楽曲などバラエティに富んでいました。
最後はジンジャー・ベイカーとMiyaのエア・ドラムバトルで終了。

今回は、ロック方面のお話もすることができ、
ジャズの歴史認識についても様々に応用を求められる回でした。
その根底にあるのはやはりブルーズであると強く実感しました。

相倉さんの「ジャズの歴史」にはブルーズの重要性がよく書かれています。
今回この本が開かれることはほとんどありませんでしたが、
やはりこのライブが成立したのは相倉さんのブルーズに対する意志を、
著書を通して学んだからに違いないと思っています。

ジンジャー・ベイカーさんは昨年心臓の大きな手術をし、
今はロンドンで療養生活を送っていられるようです。
医療チームはベイカーさんを再びステージへ向かわせるつもりで取り組み、
ベイカーさんもそれに応えようとしています。
日本の地より、ベイカーさんの健康と一日も早い復帰を祈ります。

寳玉義彦



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2017年5月27日 直書観音 10th Anniversary
出演 : 白石雪妃(書) / Miya
@ 目白・ゆうど




直書観音10th Anniversary 無事終了いたしました。

今回は10回記念ということで総集編をお届けしました。
直書観音は2012年、西東京の古民家「和のいえ櫻井」から開始したのを切っ掛けに、
その後、浦安の古民家「路風舎」との交互開催を経て、
第5回から目白の古民家「ゆうど」で続けて開催してきました。

ゆうどは都心にありながら緑があり、静謐な時間の流れる場所。
第5回以降は、ゆうどの屋内と庭をそれぞれ使用し、
パフォーマンスを続けてきました。
ゆうどにおいて、なによりも特徴的なのはその名の由来のとおり、
井戸があること。ここは水が集まってくる場所なのです。

水もいつかは流れてゆかなければなりません。
そろそろ「ゆうど」を飛び出し、新しい可能性を模索しては?
と、ゆうどオーナーの今井さんが予言したとおり、
次回、第11回は鶴川にある「武相荘」で開催します。
「武相荘」は白洲次郎と正子のカンツリーハウス。
二人の美意識を凝縮した質素な空間で、
その可能性は世界に通じているように感じます。

そんな背景を暗示するように、
今回のパフォーマンスは紙が屋内から縁側を突き抜けて、
野外へ続くという初めての配置で行われました。
前回はゆうどの門を封印した印象的なパフォーマンスがありました。
年月を遡るように今回は門のある屋外から書き始め、縁側を通って屋内へ。
ひとつひとつの音を、参加者がそれぞれ、
手に取って行うことのできたワークショップを経て、
パフォーマンスはいよいよクライマックスへ向かいます。
総集編として「きく・ひく・まわる」をテーマに、
書と音が互いに共鳴し合い、ゆうどの水とともに微粒子になって、
ゆうどの空へまわりながら登っていく、
10th Anniversary はそんな飛翔感と供に幕を閉じました。

そしてまた新しい局面を迎えてゆく直書観音。
10月の武相荘編にはすでに期待の言葉が寄せられています。
どんなパフォーマンスになるか、今から楽しみです。

Staff gyoku



アンケートにお答え下さった皆様の感想のご紹介。

初めてだったのですがとても楽しかったです。
息をして、音楽を聴いて自分の線を書くというのが、
とても新鮮でした。畳の上で肩の力が入らない場所で、
不思議な感覚でした。庭の緑も気持よかったです。(匿名希望様) 

静寂なひとときが持てて良かったです。
筆を持って参加できたので楽しかったです。(N.Nさま)

なかなかうまく言えませんが、
音(楽)と書の響きあいに参加できて、心が開かれました。(N.Kさま)



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2017年5月20日  The Anchor Live
@ 串焼アンカー
出演:Miya (flute), 鬼怒無月 (guitar)




鬼怒無月さんをお迎えしての「アンカーライブ」無事終了致しました。

真夏のような晴天の下、会場は満員御礼!
おいしい串焼を食べながらのプレミアムライブでした。

この日はMiyaのオリジナル曲を中心に、
スタンダードや即興も織り交ぜたステージでした。
鬼怒さんは全編でアコースティックギターを使用。
これまでにも演奏してきたMiyaのナンバーは、
鬼怒さんの繊細で情熱的で揺るぎない演奏と相俟って、
堂々と光を放つ新しい表情を見せていました。

シラーの詩からタイトルを引用した「生命の無限の展開に向けた序曲」は、
木の響きが空へ向かっていく感じをイメージさせる曲ですが、
鬼怒さんの演奏でまた新たな宇宙へと枝葉が伸びていくようでした。
寳玉はギターってホントに木でできてるんだな、と妙に感動しました。
鬼怒さんがギターを弾くとちゃんとその木が生きていて、
成長し続けているような響きを感じます。

アンカーのマスターに捧げるべく描き下ろした「Devil Woman」や、
ミンガスの「Better Get Hit In Your Soul」では大いに盛り上がり、
Miya×鬼怒さん×寳玉の詩とマスターの串焼による、
異色セッション「串焼八本のための三行詩・八連」も久々に復活。
アットホームな中にもスリリングな展開に、会場はやんやの拍手。

二部の頭には、カノンミュージックスクール受講生のTさんにご登場いただき、
「Spain」などを披露。短期間でのテクニカルチャレンジにも関わらず、
堂々と鬼怒さんにキュー出しをし、ばっちりやり遂げてくれました。

そしてラストはもはや鉄板ネタになりつつある「相馬盆唄/Summertime」。
これはやはり泣かせます。とにかく一度は聞いて欲しいです。

アンコールは外に出て、
星空の下での完全アコースティックの「美しい星」。
近くに集まって、耳を澄ませて聞く贅沢。

最高の一夜でした。
鬼怒さん、本当にありがとうございました!

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2017年4月20日  A Story ofJazz in 南相馬 Charles Mingus
@ 野馬追通り銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター)




S.O.J 南相馬 ミンガス編、
ほぼ満席にて無事終了いたしました!
お越し頂いた皆様、本当にありがとうございます。

ミンガス編では、歴史や、一般的に知られるような事実はあまり追わず、
創造性の根源や、表現と社会との関わりについて、
限られた時間の中ですが、特に答えを用意せずに話してみました。

Miyaのフルートはミンガスのグルーブに合わせ、
いつもよりパワフルに響きました。
パワフルなだけでなく、妖しく調和するミンガスの楽曲。
やはり、文句なしに凄い。

このシリーズ、毎回、本当にご本人様が来ているような気がします。
ミンガスがこのライブに置いていったメッセージは、
「力強さを持て」でした。
ミンガスは暴風とともに南相馬に降臨し、
ライブ終了の翌日、強烈な春雷の稲妻を伝って、
また空に帰って行きました。

* * *

♪ 追って、お客様のコメントなどアップ予定です。

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2017年4月14日 Axis Mundi feat. 山下洋輔 6th Live
@ 渋谷・公園通りクラシックス
出演:Miya (flute), ナスノミツル (bass), 植村昌弘 (drums), 山下洋輔 (piano・特別出演)




Axis Mundi feat. 山下洋輔 6th Live、当日券のお客さまにも沢山お越し頂き、今回も大盛況でお送り致しました!外国人のお客さま、遠方から東京にお越しで、チラシを発見して駆けつけて下さった皆様、そして、何度も会場にお運び頂き、応援して下さっているみなさま、本当にありがとうございました!

Team Can-On 特別広報に正式就任した綺麗どころのマルチリンガル・フリーエジェント・江口由紀のレポートが完成しましたので是非お読み下さい!

* * * * *

「Axis Mundi - 世界軸の響き」

渋谷駅改札を出ると、夜の交差点は喧騒そのもの。それでもなんとか人の間を縫って、パルコの方面へ進み、公園通りクラシックスに着きました。東京山手教会の地下に位置するその会場は、先ほどまでの混沌から免れた、居心地のよい場所です。赤い扉を開けると、もう既にお客様がほとんどの席に着かれ、演奏を待つばかりでした。

期待感の溢れるなか、ドラムス植村昌弘さんによる、粋なMCで幕開け。ベースはナスノミツルさん、ピアノは特別出演の山下洋輔さん。そしてフルートは、白いドレスにアップヘアで登場した麗しいMiyaさんです。

今回のライヴ構成は、地球と宇宙を巡る旅のようでした。まさに世界で演奏する伝説的ピアニスト、山下洋輔さん作曲「First Bridge 」という洒落た一曲から始まり、ナスノさんの「Nightingale」では鳥の目線で上空に飛翔。地面と橋を後にします。Miyaさんのソロと残響は、語りに似たカデンツァです。知覚はさらに上昇し、空を超えて宇宙に届きました。Miyaさん作曲「宇宙神楽」では神秘的音色に、日本古来の祭に似たリズムが合わさります。闇に浮かぶ火花のような鮮やかさと共に、精神は再び地球へ。山下さんの「Spider」では、静と動をコラージュするように様々な場面がコンダクトされました。そして前半最後は、植村さんの「Axis ♯2」。生命の源、意志の原動力を感じる風景でした。

休憩を挟んで、後半はいよいよ「Rhapsody in Blue」。ガーシュウィンも全く予想できなかったであろう、驚異のアレンジとトランスクリプションです。メインテーマを奏でるMiyaさんに続き、それぞれの楽器が個性をもって唄い、調和され、雄大な音楽が生まれました。山下さんが欧州でこの曲を弾かれたという「交響曲」を、今夜は4人が創り出していました。

そして最後は贅沢なサプライズ・ゲスト、大橋純子さんによる艶やかな "Cry Me a liver"、ロックナンバーの”Brack Night”、 躍動のボサノヴァ “Tristeza" 。手拍子と歌声が融合され、舞台は華やかに終幕しました。

奏者も聴衆も、人生の無限の可能性のなかでこのライヴと出逢っているという繋がりには、一瞬一瞬が意味のある御縁だと思わずにいられません。

Axis Mundi の音楽は、一人ひとりがすべての事象の軸となり、音に映し出された世界を眺めながら、響きあう時間。己に還れる時間です。

Yuki Eguchi



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2017年4月8日 江井(えねい)の神楽
出演:Miya (竹笛・flute), 寳玉義彦 (太鼓), 他
@ 南相馬市原町区江井・綿津見神社




2003年ごろを境に途絶えていた、
寳玉の地元である南相馬市原町区・江井の神楽。
さらに東京電力の原発事故による避難指示区域に指定されたことで、
例祭も執り行うことができませんでしたが、昨年帰還を果たし、
6年ぶりに春の例祭を執り行いました。

そこで、まずは神楽囃子のみ、Miya(笛)と寳玉(太鼓)で復活させました。
練習風景のビデオが残っていたので、それを観ながら、Miyaが譜面を起こし、
短期集中練習の末、奉納に臨みました。

江井の神楽はなかなか見応えのあるもので、
獅子が幕を持って踊る「幕舞」、
幣束を持って踊る「幣束舞」、
鈴を持って踊る「鈴舞」などから成ります。

このとき使用する笛は竹笛ですが、
鈴舞のみ、地元の方に鈴を振って頂き、
その音色とメロディにとてもフルートが合うので、フルートを使用しました。
木管奏者でありながら、実際に木製の笛を吹くのは初めてのMiya。
長いこと公会堂に仕舞われていた笛は、
唯一の資料であるビデオの演奏とは音程が合わず、
また種類の特定にも頭を悩ませていたのですが、
地元の笛作者と連絡をとった所、
なんとピッタリの音程を持った笛をプレゼントされました。
それも地元の海辺の竹で作った笛です。
海神である綿津見神が喜ぶにちがいありません。

驚いている暇もなく奉納を済ませましたが、
庭で練習しているときから、散歩している地元の方々が、
嬉しそうに立ち寄ってくれたように、
例祭当日も囃子のみの神楽を温かく受入れて頂き、
境内で音を響かせたことで、ほんの少し、江井の空気が和らぎました。
津波被害もあった江井では、風景も一変し、
まだまだ復興の道は遠いですが、
神楽を納めることで、地元民に共通する、なんらかの楽しみが、
ここに留まれば嬉しいと、改めて感じました。

寳玉義彦



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2017年3月29日 Miya Presents A Story of Jazz Great Sunnit 2017 in 横浜
出演:Miya (flute), 渋谷毅 (piano), 吉野弘志 (bass)
@ 横浜市 大倉山記念館 ホール



 
A Story of Jazz Great Summit 2017 in 横浜、
沢山のお客様にお越し頂き、大好評のうちに終了致しました。

Yukiさんが開催の模様をお伝えするレヴューを書いて下さいました。
是非お読みください。下部に寳玉義彦(司会・詩人)のコメントもあります。

〜〜〜

昨年より待ち侘びていました The Great Summit 2017…
A Story of Jazz 特別編ということで、今夜はフルート Miyaさん、
ピアノ 渋谷毅さん、ベース 吉野弘志さんという、
じつに贅沢な奏者による演奏会です。曲が始まるまえは、
詩人 寳玉義彦さんによる Jazz Talk - 史実と作曲家の逸話がリアルに紐解かれ、
物語がひらかれ、限定カルテット誕生とも云える夜でした。

総勢40名以上のお客様を前に、舞台は其々の作曲家の時代へ。
大倉山記念館は、その可能性を無限に秘めている空間であるらしく、
曲ごとに全く風景の異なる音色を響かせます。
コール・ポーター、カウント・ベイシーに続き、ジョージ・ガーシュウィン。
昨年、一回にひとりずつの曲を Miya さんがソロで吹く機会では、
即興ジャズのスタイルでしたが、今回は即興の趣向を残しつつ、
ピアノとベースに深く呼応します。
艶やかなフルートがホールの歴史的雰囲気と馴染んで、高貴に広がりました。
時代の慣習、作曲家の背景、唄の意味と様々なストーリーが映しだされ、
自由な感覚で音楽を聴くことができました。
演奏会の最後、ガーシュウィンでは相馬盆唄から Summertime へと続き、
メロディと共に祈りが昇華されたような、何ともいえない感情が湧きました。
忘れ難いこの響き。ぜひいつか南相馬の地でも改めて聴いてみたいです。

次回の A Story of Jazz は夏から、新たなシリーズで再開されるそうです。
また大倉山に赴き、歴史的ジャズと現代の邂逅を愉しみたいと思います。

Yuki Eguchi



〜〜〜

昨年開催の南相馬編に引き続き、横浜でも想像を超える手応えがありました。
特に「Rhapsodhy in Blue」と「相馬盆唄~Summertime」は、
震災・東電の原発事故後の南相馬の状況を、
踏まえて生まれてきた、重力のあるアレンジですが、
Miya、渋谷さん、吉野さんのトリオの演奏により、
どこまでも普遍的な音楽として、大倉山の星空にも響きました。
お客様からのアンケートの回答には、
これらのアレンジへの賛辞が特に多く寄せられました。

これにて、Cole Porter、George Gershwin、Count Basieの、
「ジャズミュージシャンに愛された作曲家、バンドリーダー編」は、
全てのプログラムを終えました。長いようで短い1年、
お越し頂いた皆様、素晴らしい演奏でMiyaをサポートして下さった、
渋谷さん、吉野さん、いろいろとお手伝い下さったスタッフの皆さん、
本当にありがとうございました。

引き続き「A Story of Jazz」をよろしくおねがいたします。

寳玉義彦



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2017年3月28日 南無観 @ 四ッ谷・喫茶茶会記
出演:Miya (flute)




南無観Vol.33、無事修了いたしました。
お越し頂いた皆様、本当にありがとうございました。
この日はバースペースにて稲垣弘子さんの個展を開催していたのですが、
これを観に来ていたお客様に、稲垣さんが南無観をお薦め下さり、
なんと、その場でお二人も南無観にお越しいただきました。
突然のプレゼントのようで本当に嬉しかったです!
しかも!今回は沢山のお客様からレヴューの公開許可をいただきましたので、
私は黙りまして、そちらをお読み頂ければ幸いです。
Staff gyoku

鳥のさえずりや、街の音となどといっしょに、
さらに即興の生の音が混じりあって、
今と過去が同時に味わえる感じがとってもぜいたく。
〜〜K.Mさま

・魂に響く感じで…心が洗われるようでした。
・フルートのいろんな可能性を知りました。
・呼吸法はチャクラにも通じますね。
〜〜H.Nさま

とても面白かったです。
今晩はいつもより音が太く聴こえました。
前半はちょっと中東っぽい感じがしました。
〜〜K.Aさま

音楽を聴くというのがほぼ初めての経験。
フルートの音色もぼんやりとしかわからない状態での今回の参加でした、
暗闇からの音色に心がふるえる感じがしました。
その中で自分の様々な感情が出てきては消え…
みたいな不思議な感じでした。
全てが新鮮で終わったあとはスッキリした感じになりました、
Miyaさんの素敵な笑顔にもオッでした!
〜〜M.Mさま

風のような音、ささやくような音、やわらかい音、
するどい音、力強い音…
フルートでいろんな音が出せるんだなぁと聞き入っていると、
いつの間にか音の中に身をゆだねて心地よくなりました。
終わったあと、余計な力が抜けて、リラックス。
そして、細胞が活性化された感じがしました。

本当に、ステキな時間と空間を、ありがとうございました。
Miyaさんのパフォーマンスがそこにいる人たちをつなぎ、
その時間や空間を、
今ここにしかない大切なものに感じさせてくれるものでした。

呼吸のエクササイズでやったことは、
普段の生活の中にも取り入れようと思います。
行き詰まった時、やってみると良いと思います。

Miyaさんのパフォーマンスを 観て、
いろんなことを感じる自分を確認できて、よかったです。
今ギターの練習で行き詰まっていますが、
上手く弾こうなどと考えるのではなく、
もっと自分の音を感じ、メンバーのみんなの音を感じ、
そして本番では、お客さんの入った空間を感じ、
演奏できたらいいなぁと思いました。

Miyaさんは笑顔がステキな女性、
そして前向きにチャレンジする姿や演奏はかっこよすぎる!
憧れます。
これからもMiyaさんを応援しています。

〜〜K.Mさま



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2017年3月11日  宮寺雷太「間接的アティチュード」 @ 西池袋・B-Gallery
出演:Miya (flute)




宮寺雷太「間接的アティチュード」のレセプション。

今回は、青を基調として最大で11回刷るという絵画的なシルクスクリーン作品の他、
絵画的版画そのものへの問いかけとして、文字を使用したデザインや、
版画における階層の描画を全てコンピューターで行って出力した作品もありました。
手刷りとともに、コンピューターを使用した作品も大変な手間のかかるものだそうです。

宮寺さんの作品は、無作為の組み合わせが無限の面白みを感じさせるものもあり、
またシャレの効いているものも多く、昭和の玄関先などでよく見かけた、
武者小路実篤の「仲良きことは美しきかな」の色紙に着想を得て、
これをクールにリモダンしたオマージュ的作品など、
小さな作品ひとつ取っても興味深いものばかりです。

Miyaは宮寺ブルーに因んで青をテーマにしたジャズナンバーをソロで演奏。
思えば、3月29日のGreat Summit 2017 in 横浜と、4月15日のAxis Mundiで、
Rhapsody in Blue を演奏することができるのは、2年前の宮寺さんの個展で、
ギャラリーオーナーでご自身もアーティストである長はるこさんから、
同曲の演奏のご依頼を頂いて、思い切ってソロで演奏したのが切っ掛けでした。
2年間の成長の軌跡が見えるような演奏でした。

宮寺雷太「間接的アティチュード」は、
3月19日(日)まで、西池袋のB-galleryで開催しています。
運が良ければ宮寺さんが在廊しているかも。
もちろん作品は購入できます。

Staf gyoku



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2017年2月24日  坂田明サロン @ 四ッ谷・喫茶茶会記
出演:坂田明 (as他), Miya (flute),




喫茶茶会記での坂田明サロンにMiyaが登場しました。
ちょくちょくとお会いしたり、飛び入りしたり、ということはありましたが、
きちんとした共演は実に2012年のから4年ぶり。

前半、それぞれの即興から、後半はトーク、
即興セッションと続くステージ。

Miyaにとってはいつもの「南無観」で使い慣れた空間も、
坂田さんがいらっしゃることで全く別の空間になります。
即興を「空間の彫刻」というならばいつもの「南無観」とは材質が違う。
坂田さんはクラリネット中心の演奏で、アルトサックス、鈴などを使用。
自由闊達に、声を発したりしながら、ぐにぐにと空間を捻ってゆきます。
彫るというより彫塑のイメージ。
彫刻するMiyaの手つきも「南無観」とは変わって来ます。
その力強い手応えが、こちらにも感じられるステージでした。

終了後は恒例の(?)ミジンコ観察会!この凄さは来た人にしかわからない。
顕微鏡など、ミジンコのために揃えられた最高の道具で、
美しく輝くミジンコをあんな角度やこんな角度から観察。
坂田さんにミジンコのことをいろいろ訊くこともできてしまうという、
音楽&ミジンコの素晴らしい小宇宙でした。

「ミジンコはミジンコを全力で生きている。では人間はどうか?それが俺の命題なんだよ。」

顕微鏡をのぞき込むMiyaの横で、力強く坂田さんがおっしゃいました。

Staff gyoku

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2017年2月19日 七里圭「映画としての音楽」@ 原宿・ヴァカント
音楽:池田拓実 出演:さとうじゅんこ/Cal Lyall/James Hadfield/Miya/徳久幸太郎ウィリアム/sei/山形育弘/今藤哲平 他




原宿のイベントスペース・ヴァカントにて、七理圭監督のメタシネマ、
「映画としての音楽」を上映とパフォーマンスで再構築したステージ。
Miyaは映画にもVoiceで出演(つまり英語要員)。もちろんこの舞台にも。

ワイルドの「サロメ」をモチーフに、映画そのもの再定義を試みるような舞台。
10人ほどの出身の違うボイスパフォーマーがステージ脇に並び、
映画での発声のタイミングを完璧に再現するため、
なんと手元のLEDの点滅に合わせて、
正確に発声するというアイディアを用いていました。
音場も煮詰められており、
映画の遺伝子配列の中に潜り込んで、構造を見回すような感覚は、
VRにも通ずるものがあるように感じました。

こういった挑戦的な作品を見せ続けていく苦労は想像に難くないですが、
またアップデートされ、何らかの形でお目見えする日がたのしみです。
3日間の上映が終わって、安堵している七里監督の表情が印象的でした。

Staff gyoku

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2017年1月26日 MUMU
出演:植村昌弘(ds), 本間太郎(key), Miya(fl)




植村昌弘さんのMUMUに、またもMiyaが登場。
植村さんの楽曲は相変わらず美しかった。

今回はAxis Mundiのベーシストでもあるナスノミツルさんと、
清水一登(p)さんの、「Gilgongo」との対バン。
ナスノさんのフレットレスベースに大注目!
清水さんは楽曲、演奏のすばらしさもさることながら、
MCがミュージシャン然としていて最高にイカシテます。


植村さん「清水さんの譜面は練習番号の位置がメンバーによって違う。わかり難い!」
清水さん「…(神妙に微笑んで)真実の見えにくい世の中ですね!」

というような、どこまで本気なのかわからないやり取りに、
Miyaもステージ上で始終爆笑。

最後はいつもの合体バンドで大団円でした。

Staff gyoku



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2017年1月22日  玉蟲サロン 其の一
@ 横浜市イギリス館・ホール
出演:中垣真衣子 (Vln), Miya (flute), 寳玉義彦 (言の葉)




今回も、いつもMiyaのライブにお越し下さる、
そして時にはエージェントしてMiyaをお引き回し下さる、
Yukiさんがレヴューを書いてくださいました!

***

昨年から楽しみにしていた玉蟲サロン。
会場に入ると芳しいアロマが漂っていました。

プログラムに潜んでいたバロンに導かれ、期待と共に幕開け…
西欧、東欧、日本の様々な時代を旅する、まさに玉蟲な世界。
Miyaさんのフルートは古典、民謡からジャズアレンジへ流れ、
万華鏡のような鮮やかさ。魂は澄み切った音に委ねられました。
今回は寳玉さんの詩の朗読も「言の葉」として、固有の楽器、
メロディとして響きました。寳玉さんの詩集のなかでも、
「Picnic」と「遠いあなたに」は特に私が好きな詩でしたので、
実際に声で読まれて感慨深く、風景を感じることができました。
締めのバルトークは、ヴァイオリン曲の中でも個人的には随分と聴いた曲です。
中垣さんの艶やかな音色は、Miyaさんのフルートと見事に融合し、
内で何かが芽吹いたような「新しいはじまり」、鼓動を感じました。
冬でありながら希望的な光が見える、早春の匂いでした。

日曜日の夜、イギリス館での空間で、贅沢なひとときでした。
本場セイロンティーと、Miyaさん特製イングリッシュスコーンも
美味しかったです。ご馳走さまでした。次回も楽しみにしています!

Yuki Eguchi




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2017年1月15日  A Story ofJazz in 南相馬 Thelonious Monk
@ 野馬追通り銘醸館・一番蔵
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター)




A Story on Jazz 南相馬 Thelonious Monk編、
無事修了しました!
今回も興味深い歴史的背景の解説や、
人物のエピソードをまじえながら進行しました。
ライブを終えてモンク先生から,
Miyaが授かったメッセージは「正確に!」。
音楽に正解はあり、神は細部に宿る!ということですね。

寳玉個人的にはジャズの守護神・パノニカの愛車
「ビバップ・ベントレー」の話が、妙に気になりました。
2001年のオークションで25万ドルだそうな。
ベントレーは新車がだいたいそんな価格ですから、
もし今でもちゃんと走るのなら、
歴史的背景を考えるとかなり安い気もします。
不動車ならそんなもんかもしれませんけど。
パノニカがモンクの送迎に使ったり、
マイルスのメルセデスとレースしたりした車だぞ?
そんな価格でいいのか?

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2016年12月7日 山本由也劇人形作品展
@ 東中野・ポレポレ坐
出演:山本由也(人形師), Miya (flute), 平山織絵 (Cello), 写真撮影:出原麗




山本由也さんの劇人形作品展にて、
山本由也さん、Miya&平山織絵(vc)さんのコラボレーション!
前半は即興、後半はMiyaの曲の演奏を中心に、
ファンタジックな人形達との共演が実現しました。

山本由也さん(かわせみ座)の人形達は、
どれも山本由也さんの考案、デザイン、作成、操作によるもの。
大きなものから小さなものまで、形も種類も様々。
その出来映えは、一瞬でその世界に引き込まれるほど。
時にコミカルに、時に幻想的に、時に叙情的に、
見るものそれぞれに自由に物語を感じることができます。

人形達の動きと呼応しながら、
音楽も進化してゆきます。
織絵さんのどっしりと芯の通ったチェロの音色を足場に、
幻想の世界を軽やかに駆け回るような、Miyaのフルート。

客席の皆様も夢のようなひとときを堪能したようでした。
早速来年の企画のお話をいただき、
打ち上げのビール片手に構想を巡らすMiyaでした。

Staff gyoku



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2016年12月3日 谷和葉写真展「Frogs on Flowers 2」クロージングライブ
@ 銀座・リバース
出演:Miya (flute), 鬼怒無月 (guitar), 谷和葉(flute / 特別出演)




本年もCan-On Music Schoolの生徒さんで、
アマガエルの写真を専門的に撮っていらっしゃる谷和葉さんの個展
「Frogs on Flowers 2」が、
銀座のカフェバー&アートスペース「リバース」で開催され、
クロージングライブとして、Miyaと鬼怒無月さんがライブを行いました。

今回は写真のフレームを工夫したことで展示数が増え、
よりイメージが深まった感じがしました。
和葉さんによると、どちらかといえば「喰われる側」のアマガエルは、
レンズを通しての邂逅の後、一度お別れしたら、
もう同じ個体に会えることは無いのだとか。

そう考えると、写真に収められた一瞬一瞬が、
奇跡に満ちあふれたもののように感じられ、
Miyaも演奏に熱が入ります。

プログラムはこの日のために和葉さんが考えたもの。
今回は「水」や「ひまわり」などのキーワードを鏤め、
楽曲もそれにちなんだものを選びました。

鬼怒さんはクラシックギターで出演。
繊細且つ情熱的な弦の音が響きます。
そして最後には和葉さん自身が作曲した、
「August Dawn」をトリオで演奏。
ご自身では舞い上がっていると言いながら、
演奏全体を貫く和葉さんの強い意志力に、
Miyaは大感動、鬼怒さん絶賛!の一幕がありました。

プログレ好きのリバースのマスターの、
鬼怒さんへの「来年も是非!」とのラブコールもあり、
すでに来年への期待が高まります。

和葉さんのカエルと花をテーマにした楽曲、
前年の「June Parade」から「August Dawn」と来てます。
これ、あと10月(つき)分あるのかも。
次はどんな曲が出て来るのか楽しみですね〜。

Staff gyoku

追記:谷和葉さんがFBページに詳細なライブレポを書いて下さいました!
リンクからご覧下さい。
https://www.facebook.com/events/1127267390654424/permalink/1163558973691932/

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2016年11月28日 南無観 @ 四ッ谷・喫茶茶会記
出演:Miya (flute)




年数回、新月近くにの日に催される、
Miyaの最先端ソロライブ、南無観。11月28日は通算32回。
客席数を絞って全席S席でお送りしています。

真っ暗闇や、キャンドルの灯りを使った3つの即興。
今年最後の南無観での即興は、
灰野敬二さんなど、本年のライブでMiyaが影響を受けて来た音の集大成。
そしてこの南無観での即興ソロが、
大先輩ミュージシャンと渡り合うための確固たる基礎になっているわけです。

ティータイム(今回は新蕎麦の季節なので「蕎麦茶」でした)をはさみ、
毎度おなじみ呼吸法でリラックスした後は、
映像で場所と場所を繋ぐ「Connecting Places」。

今回は南相馬・真野川上流の川縁に佇む露頭「立石」と、
色彩を残しながら冬に入ってゆく、周辺の風景を巡りました。

相変わらず細胞スッキリ系、結構手間ひまかかっている南無観でした。
この説明し難い気持ち良さを体感したいという方は、
次回、迷わずお越し下さい。

Staff gyoku



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2016年11月27日 小高 あかりのファンタジーイルミネーション
@ 南相馬市小高区・まちなか交流館
出演:Miya (flute), ウォン・ウィンツァアン (piano)




Miyaのもうひとつの拠点、南相馬・原町区の南側に位置する小高区。
震災前からクリスマス時期のイルミネーションに取り組んでいましたが、
震災と東京電力の原発事故による避難の影響で、
長らく中止を余儀なくされていました。
今回は2016年7月の避難指示解除以後初めての開催になりました。

Miyaは南相馬でも自主企画にて年間にいくつかのライブをやっており、
徐々に地元の皆様にも認知されてきているのだと思いますが、
このように演奏に呼んで頂けるのも、本当に嬉しいことです。
今回は乗馬でお世話になっている方々が繋いで下さったご縁もあり、
演奏させて頂きました。

僅かに雨のまじる天気でしたが、
それは裏を返せば暖かいということ。
数日前の寒さを思えばうれしい天気。
会場の位置する商店街はまだまだ帰還がはじまったばかり。
灯りを求めるように、会場に集って来る人々。

17:00、点灯合図の花火があがり、イルミネーションの点灯!
それは歓声を呼ぶに充分なものでした。
「灯りが灯るってすごいことですね。」とMiya。

可愛らしい飾り付けがされた室内に入り、ライブのはじまり、
まずはMiyaの演奏。「灯り」や「冬」をテーマに、
ジャズのナンバーなどをソロで披露。
セカンドステージは前日からのコンサートで小高入りしていた、
ピアニストのウォン・ウィンツァンさんがオリジナル曲などを演奏。

そして最後はMiyaとウォンさんのジョイントで、即興演奏を披露。
音楽を愛する2人のコラボレーションは客席を引き込み、
アンコールも即興で大団円。
心の中にも灯りの灯るひとときになりました。

Staff gyoku



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2016年11月20日  A Story ofJazz in 横浜 Count Basie
@ 横浜市・大倉山記念館・第5集会室
出演:Miya (flute), 寳玉義彦 (ナビゲーター)




いつもMiyaのライブにお越し下さる、
そして時にはエージェントしてMiyaをお引き回し下さる、
Yukiさんがレヴューを書いてくださいました!

***

A story of Jazz... 今年の横浜公演は、
最後まで続けて聴くことができました。

前回迄は毎回、集中して聴いて、自ら進んで音楽に酔う…
という向かい方でしたが、
3回目の Count Basie編は、むしろ癒しの時間でした。
宝玉さんのお話はいつもながら面白く、引き込まれます。
今回は歴史的、地理的な流れも、
Jazzに影響を与えていたことが分かり勉強になりました。

以前より「Miyaさんの即興は、魂の浄化」だと感じていましたが、
いま、何故そう言えるのか、分かりました。
Miya さんのメロディは、自然 = nature と融合させるような、
自然に回帰してから、再び自分の身体に魂が戻るような「巡り」が感じられるのです。
それが癒しになって、ゆっくりと落ち着いた精神へと導かれるのだと思います。

Count Basie編では、それがよく伝わる時間を過ごすことができました。
3月29日、総まとめの公演のGreat Summitが楽しみです。

Yuki Eguchi

***

3回全てにお越し頂いたお客様もいらっしゃいます!
とっても光栄です!最後に記念撮影。
来年3月の「Great Summit」で再会致しましょう!



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2016年11月18日 Axis Mundi feat. 山下洋輔 5th Live
@ 渋谷・公園通りクラシックス
出演:Miya (flute), ナスノミツル (bass), 植村昌弘 (drums), 山下洋輔 (piano・特別出演)




Axis Mundi feat. 山下洋輔 5th Live @ クラシックス、
無事修了しました!

5thというのは、Axis Mundi の名前がついてからワンマンで、
という意味ですが、名前がついているだけあって、
4thコンサートの手応え以降、ユニットとしての完成度はますます高まっています。
メンバー各々のポテンシャルもとんでもないわけですが、
バンドとしての伸びしろにも期待大。これは凄いことになりそうだぞ…。
これはひとえに、より高次元でのAxis Mundi存続を画策し続ける、
リーダー・植村さんの才能&気遣いのおかげです。
植村さん、ありがとうございます!

今回は目玉としてConductionをフィーチャーし、
初代・ダイハツムーブのCMに使用された、
山下さんの名曲「Spider」を、
バリバリにチューンナップしてお届け。
まさにムーブV10ツインターボ・インタークーラー
ローダウン・フルエアロカスタム・アルカンタ−ラ仕様!
という感じの仕上がりでございました!

Miyaが伐って来た竹をポコポコたたいて作った新曲、
「宇宙神楽 MiAre」はナスノさんのベースが、
雄々しく大地を踏みならす迫力充分の初演になり、
体の中の「火」の要素がテーマの「Mitocondorial Eve」も、
前回よりさらに美しく燃え盛りました。

まだまだ出ていない、山下洋輔さんのあのオリジナル、あのスタンダード、
そしてMiyaのあんな曲、こんな曲、
そしてメンバー各位の新曲と、お楽しみは尽きません。

しかもAxis Mundiには、時々スペシャルゲストが参加します。
過去には、太田恵資さん、横川理彦さん(ともにvln)、
そして、大橋純子さん(vo)などが参加し、
Axis Mundiの硬派なフォーマットをキープしたまま、
セッションを繰り広げております。
いったい次のゲスト登場はいつなのか、それは誰なのか、
公式情報から目が離せませんぞ!

文・寳玉義彦



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2016年11月5日 Miya Presents A Story of Jazz Great Sunnit 2016
出演:Miya (flute), 渋谷毅 (piano), 吉野弘志 (bass)
@ 南相馬市民文化会館・多目的ホール




渋谷毅さん吉野弘志さんを迎えての、
Great Sunnit 2016 @ ゆめはっと多目的ホール、
多くのお客さまにおこし頂き、無事終了いたしました。

このコンサートは記念すべきものになりました。
あまりの強烈な体験に私、寳玉もMiyaも、
終了後しばらく、倒れて寝こんでしまいました。

「A Story of Jazz」には2つの顔があるように思います。
ひとつは誰でも気軽に楽しめる、
ちょっとアカデミックで面白いジャズコンサートという、一般的な側面。

もうひとつは、決して生易しくないジャズという音楽の背景を知り、
しばしば神事などで、
人知を超越したものに向けて演奏される「笛」という楽器の音色を通して、
楽曲の中に息づく魂と、時代の共有を試みる、
体験型タイムマシーン・エンタテイメント的側面。

これらはたぶん表裏一体のもので、どちらの要素が欠けても、
「A Story of Jazz」シリーズは成り立たない。
Miyaも私もそういう意図をもって製作しています。
まず、「A Story of Jazz」という企画ありき。
「Great Summit」も、ただのコンボジャズセッションではないのです。

今回のGreat Summitで取り上げたのは、

・Cole Poter
・Count Basie
・George Gershwin

の三人の巨人。
ジャズミュージシャンに愛された作曲家・バンドリーダーがテーマです。

先にご紹介した通り、今回Miyaの演奏を支えて下さったのは、
ピアノに渋谷毅さん、ベースに吉野弘志さんという、大ベテランの2人。

シャンパーニュの栓を抜くように 「It’s De- Lovely」 から華やかにスタート!
客席はタイムトンネルを通って、
Cole Poterが夜ごと過ごしたパーティーの風景の中へ。

優しく、美しく、そして精力的なコール・ポーターの楽曲。
煌びやかなだけではない、どこかにしっとりと暗闇を含んで、
これでもか、これでもか、と変化しながら奥へ奥へ導く、本当の大人の世界。
贅沢な音に客席は夢見心地。顔もほころびます。
最後の「 You’d Be So Nice to Come Home To」で、
寒い夜道を、白い息をはきながら、ふたたびゆめはっとに戻ってきました。

トークを挟んでCount Basie編では、
明るく弾むような楽曲で、テンションを上げていきます。
「Cute」ではMiyaの自慢の生徒さんであるRさんに特別参加してもらいました。
彼女は中学生にしていわゆる天才肌。
この日も初めて挑戦するジャズで、堂々たるアドリブを聴かせてくれました。
しかも彼女のカラーが音に出ていて本当にすばらしかったです。

最後はいよいよGeorge Gershwin編。
狂乱期のアメリカを駆け抜けたユダヤ移民の偉大なる作曲家。
イディッシュ(東欧系ユダヤ)民謡である、
「Tumbalalaika」でその血潮の源を感じ、
最終盤、いよいよ大曲「Rhapsody in Blue」。
Miyaのフルートによるあの独特のグリッサンドから、渋谷さんのピアノ。
時空の壁を溶かすように開いていきます。
その綻びを通って、ジョージ・ガーシュウィン、
まさにそのひとが、静かにステージに現れる。
そんな感覚が「A Story of Jazz」シリーズの真の魅力のひとつでもあります。

演奏はさらに進みます。コミカルななじみのフレーズが次第に深い青に沈み、
客席が息を殺すなか、閃光のような即興。
シャドーボクシングのように重く鋭い吉野さんのベースが、
タイムトンネルを前へ前へ押し通ろうとするMiyaの背中を押します。
過去の遺産を私たちが一方的に享受するのではなく、
むしろ現在から過去に向かって切り込んでゆくかのような演奏。
バリバリと音をたてて時間の壁が崩れ落ち、
坩堝の如き20年代アメリカの呻きと、
除染と復興でごった返す南相馬の「今」の呻きが、
青い蛇のように絡み合い、火花を残して消える。

そしてそのまま「相馬盆唄」から「Summertime」。
フィナーレはあらゆる時代に生きるの人々の共通の祈りになって、
青く、私たちの生きる苦しみ、悲しみをこえて、どこまでも青く響きました。

満場の拍手のあとは、アンコール。
Cole Porterより「Don’t Fence me In」。
名残惜しさのなか、散会。

すごいライブになるだろうと思っていましたが、
想像を超えるライブになりました。
時を超えてきたスタンダード楽曲のを恐ろしさを、
改めて思い知りました。

さて、次は横浜!
渋谷さん、吉野さん、またよろしくお願い致します。
このメンバーでこのプログラムは、次回が最後。
見逃した皆様、3月29日の大倉山記念館ホールが、
ラストチャンスですよ!

写真:菊池理絵 文:寳玉義彦

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2016年11月3日 Chakra Retreat
出演:Miya(fl)中垣真衣子(vln,aroma), 平山織絵(vc),
miho(映像作成), 膳敬子(body work)
@ 南阿佐ヶ谷 ・ Yoga ZEN




ひさびさのチャクラ・リトリートが無事終了しました。
とにかく、良い環境で、気持ち良く、良い音楽を聴いて頂きたい。
そんなMiyaの日頃の望みが形になったこのライブ。

11月初旬にして暖かく穏やかな天気に恵まれた3日、
会場の「Yoga ZEN」には20名を越える観客が集いました。
阿佐ヶ谷の閑静な住宅街の地下にあるZENは、今回ボディーワークを担当してくれる、
膳敬子さんのヨガスタジオ。

ヨガスタジオでライブ?そうなのです。
気持のいいもの同士をくっつけたら自然にこうなったとでも言いましょうか。
演奏するのは、おなじみMiya作曲の「Chakra Suite」。
2013年、横浜BankART「CafeLive」での大掛かりな上演も記憶に新しいところですが、
7つのチャクラを巡る音楽と映像の合作に、今度はアロマとボディワークが合流。
守られた場所で思い切り羽を伸ばす、まさにリトリートなライブになりました。

まずは膳さんによるボディワーク、普段着を着たまま、
たったままできるくらいの簡単なものとはいえ、
その内容は興味深く、且つ気持ち良いもの。
ちょっとした意識の使い方で自分の体の動きが変化して行のを目の当たりにして、
みなさん驚きながらも、ゆらゆらと体をほぐし、いよいよ演奏開始。

平山織絵さんのCello独奏からゆっくりと心地よさに導かれていく感覚。
ますます繊細になった中垣真衣子さんのバイオリンの音と、
揺るぎないMiyaのフルートの音が融合。

各チャクラの冒頭には占星術アロマテラピストでもある真衣子さんがブレンドした、
この日のための7つのアロマを染ませたムエットを配布。

そして今回から万華鏡作家mihoによる映像作品が新ヴァージョンに。
以前の作品はテレイドスコープで見ることを前提にしていたため、
今回はCGを利用して大幅チェンジ。音楽とのシンクロ率も上がり、
様々な色彩と音楽の融合に、フロアはしばし時を忘れました。

終了後は皆さんピカピカの笑顔に。
洗われた空気とますます精度の上がった演奏に、
一層の手応えを感じたMiyaでした。
ヨガファンはもちろん、
音楽ファンにも是非ぜひ集って頂きたいライブです。

Staff gyoku



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2016年10月27日 MUMU
出演:植村昌弘(ds), 本間太郎(key), Miya(fl)
@ 荻窪 / ルースター ノースサイド




療養中のメンバーの代打で、
植村昌弘(ds)さんのバンド「MUMU」に、
10月27日、Miyaが出演しました。

相変わらずパワフルでキレる植村さんのドラミング、
そして本間太郎(Key)さんへの容赦ないトーク。
本間さんも絶妙な間で自虐的リアクションを返しつつ、
多彩な音を聴かせてくれます。
その真ん中でトークに苦笑しながらも、
植村さんの美しい曲に音を乗せて行くMiyaでした。

そして毎回、こんなスバラシイミュージシャンがいたのか!
と、驚く対バンの出演者も楽しみのひとつ。
今回は坂口光央(Key)さんと若杉大悟(ds)さんのユニット、
「stand alone-404」の登場。
Miyaのロンドン即興武者修行で聴いたような、
鮮烈で心地よい音です。
新たなよき出会いにMiyaも大興奮。

最後はいつものように全員でセッションして大団円でした!

Staff gyoku

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2016年10月23日 直書観音 Vol.9
出演 : 白石雪妃(書) / Miya
@ 目白・ゆうど




即興による白石雪妃さん(書)と、
Miya(音)のコラボレーションも9回目。
毎回のことながら、筆の走る音が聴こえるような、
大変繊細なライブです。
似たようなもの数あれど、一度は見に来て、
流れる時間の質感を確かめて欲しいライブです。

今回は「オトコとオンナ〜秘密の花園」をテーマに、
初めて、会場「ゆうど」の門を封印し、
小さな書作品を庭に隠しながら書いていく、
というパフォーマンスも行いました。
とうぜん塀の向うは見えるわけですが、
門を閉じるとエネルギーが変わります。
まさに観客と秘密を共有するような、
密接で不思議な時間になりました。
ワークショップでは琵琶演奏の飛び入りもあり、
面白く変化のある内容になりました。

毎回最初に揮毫する題字も売れました!
バンザイ!感謝です!
パフォーマンス作品を購入できるのも、
このライブの面白みですね。

来年の10回を目指して、
益々多くのお客様に見て欲しいライブです。
すでに来年春が楽しみです。宣伝するぞ〜!

Staff gyoku



***
Mark