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最新のMiyaのブログはこちらです。

以下2014年5月までの記事です。
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今までのMiya's VoiceのページがPC環境によって開きにくい事がある場合とのご指摘がありました。(教えてくださってありがとうございます!)

多分、こちらでアップロードしている写真などの容量の問題だと思うので、ページをこちらに新規に作成しました。今後は年次でページを作成していこうと思っていますが、2014年の活動報告は新ページで行って参ります。ブックマークをしてくださっていた場合は、お手数ですが、URLの変更をお願い致します。今後とも応援のほどどうぞよろしくお願い致します。

2014.05.17 Miya

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話は前後してしまいましたが、
先月、書道家・白石雪妃さんとのイベント、
「直書観音」が、無事に終了しました!

納得いくまでリハーサルや打ち合わせを重ねて、
プログラムをつくった甲斐があって、
手応えのある内容となりました。

書または音楽で実際に参加して頂くワークショップでは、
お子様の参加もあったりして、すごく良い内容になりました。

一人一人の反応と作品が本当に新鮮で、良い刺激になっています。
いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

直書観音は年二回、定期的に開催します。
次回は10月19日、目白にある「ゆうど」という古民家にて行います。

先日、雪妃さんと下見&第一回目の打ち合わせにいってきました。

ゆうどは目白駅から徒歩5分、住宅地へ一歩入った所にあります。
ここは、門をくぐった瞬間に、別世界に入ったような不思議で美しい空間です。
都心にもこんなに気持ちがよくて、
クリエイティビティを後押ししてくれる空間があってうれしいです。

ゆうどのオーナーさん曰く、目白の「白」は「水」を表しているのだそう。
ゆうどには井戸あってそこから汲んだ水を飲む事ができるのですが
身体にスッと染み込み水です。

目白には何かとご縁があります。
私が講師を務める「a-note music school」、
お世話になっているフルート専門紙 「The Flute」を発行しているアルソ出版、
そして、愛するMy Fluteを購入した日本で唯一のフルート専門店「テオバルト」と、
フルート関連の場所が勢揃いしているだけでなく、
東京で好きなレストランベスト3に間違いなく入る、
フレンチブラッスリー「La Musica」もあります。

雪妃さんと打ち合わせの後、久しぶりにテオバルトに顔を出しました。
フルートへの愛がたっぷりつまっている場所の空気を肺一杯に吸い込んだ後、
La Musicaにも寄ったのですが、残念ながら、
ランチとディナーの間の時間でお店は空いておらず。
オーナーにもまたお会いしたいので、近日中に再訪問してみようと思っています。

最後に、6月フライヤーを届けに喫茶茶会記へ。
ここは直書観音と並行して行っている、
即興のレギュラーシリーズ「南無観」を行っている大切な場所です。

茶会記にはすごいオーディオがそろっているのですが、
今回はタイミングよくカウンターに、オーディオの専門家の先生がいらして、
お話を伺う事が出来ました。

目に見えない、耳で感じる世界にコネクトできる
方法を知っている方とお話するのは、すごく面白いです。

昨年のデジファイの取材以来、すっかりオーディオの世界に感化されています。
そうはいっても、専門的な事は何もわからないのですが、
ありがたい事に先輩の協力を得て、
Can–On Music Schoolのサロンにぴったりの、
オーディオとスピーカーを導入する事が出来ました。
高度な技術とセンスがあれば、
コストに対してパフォーマンスの断然高いオーディオ環境をつくる事は可能なのですね。
指南してくださった先輩に感謝しています。

オーディオの先生がおっしゃっていた事で、
絶対にメモしておきたいと思う事があったので、ここに書いておきます。

「良い音を聞いていると身体も若返る」

そうです!!!

確かに先生は若々しかったし、音楽を聞いて元気になるという事は私も体験しているので、
間違いないと思うのですが、音楽の内容だけでなく、
音環境まで最高に整っているときっと最大の効果を得る事が出来るのでしょうネ!

音楽をつくっている身としても、もっともっと良い音をつくりたいと思わせるお言葉でした。
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新宿ピットインは私だけでなく、
たくさんのジャズミュージシャンにとって、
聖地といえる場所だと思います。

先日、小学校の先輩でもある本多俊之さんの公演を、
ピットインに見に行ってきました。

本多さんのグループのアンサンブルが素晴らしかった事もあると思うのですが、
まるで異次元空間のようなピットインのステージは、
本当に美しい場所だと思いました。
今までこの場所で脈々と繰り広げられて来た素晴らしい演奏の
エネルギーが染み込んでいる空間です。

私自身、今までの3枚のアルバムのレコ初、
私が作曲、アレンジしたストリングスカルテットや、
Terry Dayの初来日のライブなど、
音楽的に重要なポイントにあったライブはすべてピットインでした。
そして、どんな時でもピットインのステージにたつ事は、
ヒヤっとする緊張感を覚えます。

さかのぼる事数日、
山下洋輔さんのカルテットでピットインのステージに立たせて頂きました。

共演者は長くて低い音の出るフルートの名手、天田透さんと、
素晴らしいパーカッションプレイヤー、はたけやま裕さんとのカルテット。

裕さんとは10年くらい前に、いくつかの同じグループで月に一度は共演していました。
その頃は、時がたって山下洋輔さんのグループで一緒に演奏できる日がくるとは、
まったく想像もつきませんでした。

どこの業界も一緒なのかもしれませんが、音楽界も広い様で狭い世界なのかもしれません。
一度でも音を交える事のできる奏者はきっと何かの縁があるのでしょう。

10年やってきて思う事は、音楽のやり方に正解はなくて、
一人一人まったく違うという事。音楽の内容、哲学、
生活の中で音楽とどうかかわって生きているのかも、音楽家の数だけ方法があるようです。

その中で、共演者とのバランスをとって、演奏に納得できて、
お客様にも楽しんで頂けるようなステージパフォーマンスをやり遂げるために、
自分はどうしたら良いのか、あらためて考えるきっかけになるライブでした。

山下さんのセッションでは、音楽を演奏するための最高の環境が整っているから、
普段、気がつく事ができないような発見があります。
いつも前に進むためのヒントとチャンスをくださる山下さん、
素晴らしいスタッフの皆様にも感謝致しています。

さて、今回共演させて頂いた天田透さんは、フルートの事はなんでも相談できる心の師匠です。
しかし、いざ共演すると、相当手ごわい、オソロシイ先輩です。
滅多に出来る組み合わせじゃない、という事も分かっていたのに、
もっとしっかり準備出来なかった事が正直いって悔しいです。
隣であの低い音を支えるだけのパワーのある管体から繰り出される、
集中力と持続力のある高音、そして倍音、速くて正確なフレーズ、単音でつくる美しいハーモニー...

まったく調子が狂います!(良い意味で)
私は先輩とは逆?でフルートの低音が好きなので、
バスフルートなのに、天田さんのほうが上を行っている
時もありました! 

おもしろいアンサンブルだったし、自分の低音にも良い影響があったのじゃないかな…
もう少し心が落ち着いたら、録音も聞いてみたいです。
そして、色々とアイディアが浮かんだのでチャンスがあれば、
是非また同じメンバーでやってみたいです。

今は生活のすべてを音楽中心で考えられる環境が整っています。
今回のように、終わってみてから個人的にもっとこうすればよかった、と思う事があっても、それができなかったのはお金の問題でも、
時間の問題でもなくて、フォーカスが出来ていないのが原因だと思います。

今回のライブで、素晴らしいメンバーと共演できて音楽の理想の形を一つ体験する事ができました。
この経験が、自分が企画するもの、メンバーとして参加するもの、
レギュラーでやっているホテルのラウンジ演奏や、レッスンなど
すべての環境で、納得のいく音楽をつくるためのヒントになりそうです。
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昨日は國學院大学の博物館で開催中の起請文と牛玉宝印展を見に行ってきました。
いろんな種類の牛玉宝印を見る事ができました。
どれもレタリングや全体的なデザインのバランスが秀逸で、
古代の日本人の美的感覚の素晴らしさに感動しました。

もう一つのお目当ては、常設されている火焔縄文土器です。
これを見ているてなんとも言えないパワーが伝わってきます。
古代の人々はどんな生活をしていたのだろう、と想像している
しているうちに、心が癒されます。

ちょうど次号のCan On News Letterの入稿や、
Webの更新など猛烈なパソコン作業が終わったばかりで、
最大値を振り切って制御不能になりつつあった脳の回転
のスピードのコントロールを取り戻す事ができました。

新しい着物も無事届いたし、これで、明日の直書観音に向けて、
準備万端です。どうか晴れますように。皆様のご来場をお待ちしています。

4月27日(日)
音楽 × 書 イベント 直書観音 Vol.4 開催のお知らせ

みなさま、こんにちは。

書道家・白石雪妃と音楽家・Miya「直書観音」の日が近づいて参りました。
今回の舞台は浦安にある古民家「路風舎」です。
一つの音、一つの書を丁寧にお届けします。
和の空間でゆったりと流れる時間をお楽しみください。

・・・・・・・ 直書観音 Vol.4 Menu   ・・・・・・・・・

一部 15:00~  Opening Performance テーマで感じよう  
一つの音から生まれる即興パフォーマンス … [きく] 

古代の日本人は一つの響きの微妙な違いから様々な意味を使い分けていました。
第一部では「きく」という響きからくるインスピレーションをモチーフにしたパフォーマンスを行います。

二部 15:40~ Work Shop 実際にやってみよう
書や音楽を通して身体を感じてみよう。
(楽器で参加希望の方は楽器をご持参ください)


WS ① Click Piece (John Stevens 作)


WS ② 動脈、心、脳 など身体のパーツを音楽に合わせて書いてみましょう。

三部 16:20~  Free Improvisation
自由に感じてみよう。

自然の中の音と共存する即興パフォーマンスをお楽しみください。

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Miya & 雪妃より

先日Miyaさんとのリハも無事に終えて準備万端!
当日どんな表現が生み出されるのか楽しみです(^^)
そしてリピーターのお客様が増えてきたのが嬉しい。
丁寧に向き合ってきた結果、と受け止めて
これからも変わらぬ姿勢で臨みます… 雪妃

雪妃さんと創作していると自分では思いつかないようなアイディア
がたくさん出て来て、やりがいを感じています。
先日、最終リハーサルを経て、そのアイディアも
具体的に実現できそうで、すごく楽しみです。
回数を重ねる事に中身が充実してきている実感があります。
はじめての方もリピーターの方もお楽しみ頂ける内容です!… Miya
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皆様のご来場を、心よりおまちしております。

直書観音 Vol.4
4月27日(日)
浦安/路風舎
千葉県浦安市堀江3-5-2
Open 14:30 Start 15:00
白石雪妃 (書) Miya (Flute)
予約¥2,500 当日¥3,000 学生¥2,000 小学生以下無料
予約・問い合わせ:
03-6427-9156(チームカノン)team.can-on@miya-music.com 
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兵庫県加西市で行われた 与論島のバンド かりゆしバンドのコンサートに
出演しました。古民家の庭での手作りコンサートでしたが、
集まったのは20世帯ほどの村人だけでなく、神戸、大阪、そして遠くは岡山からなんと250人!


ステージからの写真です。壮大な感じが伝わらないのが残念。(自分で撮影しました...)
リーダーの田畑哲彦さんのfacebookさんのページに素敵な写真がたくさんあるので、
是非みてみてください。

古民家に2泊しましたが、心づくしのおもてなしで感激しました。
上芥田の皆様、本当にありがとうございました。

私も参加するかりゆしバンドのツアーは来月から、
横浜、福島、青森、新潟、東京と続きます。
2007年に哲さん、美也子さんと与論島で出会ってから、
哲さんの音楽のメッセージと美也子さんの天使のような笑顔と歌声に魅かれて、
お二人から音楽の事だけでなく多くの事を学んでいます。

昨年からは、お父さんが与論島出身で、今は東京で活躍しているドラムの町田孝さん、
そして、沖縄出身、東京在住20年以上というベースの渡名喜操さんと、
与論・東京両方の心がわかるメンバーが加わりました。
かりゆしバンドの音楽はバンド志向へと変化しつつあります。

参加するメンバーによって音楽が変わる事は自然な事ですし、
今回のツアーでも連続して演奏する事によって、色々とかわっていくでしょう。
音量に思考錯誤しながらも、これまでかりゆしバンドとの共演を続けて来られたのは、
唄い手の数だけ民謡の数があるという哲さんの姿勢に魅かれているからです。

大地からのメッセージという点では、民謡とジャズやブルースに共通点があります。
私が参加する事によって、今までジャズや即興で培って来た経験や、
ジャンルにとらわれない普遍的なメッセージをかりゆしの音楽にプラスしたり、
逆にかりゆしから学んだ事を自分の日々の演奏活動に反映したいと思って取り組んできました。

音楽がバンドサウンドとして整理されてくると、
アプローチもまた変わってくるのかもしれないし、そうでないかもしれない。
やってみないとわからない部分も多いですが、
いずれにしろ出来る事を精一杯取り組んで行きたいと思っています。

来月にスタートするツアーでは、ほとんどがサポートメンバーとしての参加ですが、
一カ所、私が主体になってオーガナイズした所があります。
5月30日に福島県、南相馬市で行われる風と大地の音楽祭です。

このイベントは、地元の民謡会(八坂会・宝会)の皆様の協力があって、
かりゆしバンドをお迎えする、という形で実現しています。

今まで7年間民謡に関わって、与論島の人々が移住した土地や果てはインドまで,
かりゆしとともにルーツを探す旅をしました。
これまで学んだ事やもう一度初心に帰る気持ちで、
私が感じた民謡の良さを伝えられるコンサートにしたいと思っています。

かりゆしバンド・八坂会とそれぞれが単独で行うライブとはまた違った楽しみ方を提案します。

チャレンジングなイベントですが、これをきちんとやりきったら、
変化するかりゆしの音楽にもどうやって取り組めば良いのか見えてくるような気がしています。
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Edwina Hoerlのautumn winterのコレクションのパーティで演奏しました。

タイトル はse╳。

昨年、エドウィナがオーストリアに帰省した時に、
ちょうど、「日本では肉体関係がない夫婦が多い」
ということがニュースになっていて「それって本当?」
とたくさんの人に聞かれたそうです。

エドウィナの周りはそうでもなさそうなので、わからない、と答えたそうなのけれど、
その事について考えた事が今回のコレクションのテーマのきっかけとの事でした。

二次元の世界に没頭する人々と過剰な性に対する欲求。
対極的な構図に加えて、街中では服を選ぶ基準として、
異性(もしくは性的にひかれる同性)に対してどう見られたいか、
つまりセックスアピールがファッションのポイントとして重視されている事も、
テーマの一つです。そしてその事をユーモアも交えて表現したのが今回のコレクションです。

エドウィナの仕事を近くで見る事ができて本当に勉強になっています。
エドウィナの洋服はシルエットがゆったりしているのが特徴です。
今回のコレクションの撮影では私もモデルとして参加させて頂きましたが、
プロのモデルの着こなしをみて、洋服の見せ方を知っている、
プロフェッショナルが着ると、こんなにかっこいいんだっと、びっくりしました!
美しいと感じる服は身体にぴったりしているものだけではないのですね。

ゆったりとしている分、想像力が湧いてくるし、空気を纏っているようでエレガント。
エドウィナの服は身体だけじゃなくて、オーラまで包んで、守って、
一体になって動いているような気持ちになります。

エドウィナの服の不思議な所は、風通しが良くて気心地が良いのに、
きていると不思議と姿勢が(無理なく)美しくなっているように感じられる所です。




























友人が撮影してくれた打ち合わせの写真。

今回のパフォーマンス、最初はソロでやるつもりだったのですが、
テーマがテーマだけに、やっぱり人とコミュニケーションしたい!
という気持ちが沸点に達して、直前に尊敬しているダンサーの児玉麗奈さんに連絡、
奇跡的にスケジュールが合い共演を依頼しました。

麗奈さんとは色々な作品で一緒に制作しています。
でも今回のように完全即興、音楽(music)よりも音(sound)的な
アプローチでご一緒するのははじめて。
新しい発見があってすごく楽しかったです!





こちらは写真家の水木英さんが撮影したもの。

私が着ている衣装はパラフィンでコーティングされています。
今回のコレクションで、すごく素敵で履き心地のよさそうな
靴がありました。後から、じわじわと気になっています。

麗奈さん、Edwinaのチームの皆様、本当にありがとうございました。
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急なご案内ですが、明日、Edwina Hoerlの新作のパーティに出演します。

毎回、哲学的なテーマを持つEdwinaの洋服。私も色々な形で関わらせて頂いてとっても勉強になっています。今回はSoloで演奏する予定だったのですが、テーマについて考えていて、やはりどうしても共演者が欲しいと思い、急遽ダンサーの麗奈さんに共演を依頼し、OKを頂きました!フルートとダンスの即興DUOでパフォーマンスします。

アットホームなパーティです。興味のある方がいらっしゃいましたら場所をご案内しますのでご一報ください。最寄り駅は経堂、ライブは投げ銭になります。ちなみに今回のコレクションの撮影には私もモデルとして参加しています。

どれだかわかるかな?


se╳

edwina hörl / autumn winter

モードの遊戯はカモフラージュの遊戯だ。この遊戯はセクシュアリティをめぐってまわり道をする(成功すれば、ひとまわりして裏口から帰ってくることができる)。–赤裸々な事実、装いの無い裸。そんなものを目指すとすれば、それはモードの死だ。

se╳-party
2014/04/18 fri 金 20:00 – 23:00
miya {music} 20:30
porno-screening 18+ 21:00 –
{aphrodisiac food + drinks + music}
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この前の雨の日は一日中PCの前で事務仕事をしていました。
楽器がふけないのでもどかしいけれど、一つ一つやってきた事が
形になってきているので、うれしい気持ちがあります。

考えすぎて頭の中がこんがらがってきた時の
脳内BGMはデビューアルバムGlobe in Motionから「脳、見捨ていく」(No Mistake)。
この曲を作曲し、タイトルをつけた坂本剛君は天才だと思います。




























こちらは、先日のEdwina Hoerl の撮影の待ち時間の写真。
モデルのヒカルさんがおくってくださいました。
この時、自分は窓の外を見ていたので気がつかなかったけど、どんなに考え込んでいても、
このサボテンのように静かにそばにいてくれる存在がいるのですね。

あと、最近のインスピレーションがあった出来事は、
雪妃さんと直書観音の打ち合わせでの話です。
4月27日のワークショップでは、身体をテーマにした文字と音楽
をとりあげます。その文字の候補で「あし」が出たのですが、
私が直感で思いついたのは大地を踏みしめる「足」。
雪妃さんの直感は「脚」。お互いの性格もしくは性質の違いでしょうか。
正直、あしで「脚」って考えた事がなかったから、
数日たってからその発想にじわじわと驚きを感じています。

もちろん、あしが脚なのは知っていますが、
決して一番に思いつく事ではありませんでした。
あらためて、まじまじと自分の脚を色々な角度から見てみると、
今までみてこなかった分、これが自分のあしなんだっ!と不思議な
気持ちになりました。やっぱり雪妃さんは「線」を書く人だから、
脚線に自然にイメージがいくのでしょう。
私もちょっと視野が広がりました。
直書観音は毎回何か発見があります。
4月27日まで、まだまだイメージを膨らませます。
是非皆様お越し下さいね。
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南無観Vol.22 無事に終了しました。
いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。



即興の世界は自分の言葉で説明するのが難しいのですが、まだいらした事のない皆様にすこしでも南無観の雰囲気をお伝えしたく、アンケート掲載の許可を頂いたものをご紹介します。

・小鳥のさえずりのようなピアニシモが美しかった。(1曲目イントロ/2曲目後半)
 イメージを勝手に膨らませてあれこれと瞑想しています。・・・K.K 様

・フルートの即興は初めて聴きました。音色がとても素敵でした。ありがとうございました。

・全く予想してなかった音が聞けました。フルートのイメージが変わりました。
 びっくりです。クラシックを聞くよりも体に響くような気がしました。・・・S.M 様

・とても感性を刺激されて楽しく聴かせて頂きました。
Miyaさん自身もとても素敵な方で世界観も好きです。・・・A.S 様


(過去のアンケートもこちらで御覧頂けます。)

アンケートにご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
頂いた言葉を励みにこれからもがんばります。
南無観はお客様との距離を密に感じる空間です。
瞑想したり、感覚にフォーカスしたり、自由に聴いて頂けて本当にうれしいです。

Connecting Placesのコーナーで上映した作品を紹介します。
(本番ではこの映像に生のフルートを合わせ、場所と場所を繋いで行きます)

Berlin 2013 from Miya on Vimeo.


過去のConnecting Placesの作品はこちらで見られます。

そして、次回の南無観のフライヤーも完成しました。
6月29日、皆様のお越しを心よりお待ちしています。


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刻一刻と31日の南無観が近づいてきました。
今回は前回との間のが長い事もあって、準備に時間をかける事ができました。
ギリギリまで最善のやり方を模索してみます。

チャレンジにインスピレーションは必須ですが、
最近はありがたい事に創作意欲がわいてくるような出会いが多いです。

先日エドウィナの撮影でご一緒したHikaruさん、
ファッションモデルだけでなく、ヨガの講師
(しかも長年憧れていたスクールの!)もされているとの事。

呼吸の練習のためにアシュタンガヨガを行っています。
一人でやっていると自己流になっていると思うので、
今一度やりかたを確認すべくさっそくクラスに参加してみました。
(Hikaruさんのクラスはシヴァナンダヨガというスタイルです)

久しぶりにクラスに参加して、Hikaru先生がすばらしかった
のはもちろんですが、自宅で一人でやっていた事はかな~り
自分に甘い内容だった、という事に気がつき猛省。
明日から心新たにやりたいと思います。
その前にさっそく筋肉痛ですが…。

さて、前回の南無観で遠方からいらしてくださったpepeo_sun様より
アンケートのご送付を頂戴しました。
ブログに掲載許可を頂いたのでこちらにてご紹介致します。

目に見えない音楽の世界、とくに形式がない即興でこうしてお言葉を頂戴すると本当に励みになります。
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2013年12月
 
灯りを落とした密室の中に鳴り響くMiyaさんのフルートは、視覚に頼ることができないことにより、聴覚を頼りに空間を捉えるという、実生活で忘れていた感覚を呼び起こすものでありました。Miyaさんのフルートの音(ね)と響きは、闇の空間に距離の感覚を生起させながら、自分の存在位置を見失う、異次元への誘いでもありました。
しかしながら、この感覚が初めてのものかといえば、そうとも言えず、幼い頃の田舎の闇夜に、寝床に籠って耳を傍立てれば、風にのって渡ってくる森の精たちの宴の狂騒(協奏)を想わせるものです。そして、ついついその音源に手を指し伸ばして、距離の感覚を確認したくなる。

また、ロンドン点描では、街の喧騒からちょっと外れて、テムズ川のほとりに生起する都会の居住音とのフルート即興の中に、秋逼る都会の空気の揺籃を皮膚感覚で感じ取れるパフォーマンスでありました。私も10年ほど前に1年半ほどイギリスのブライトンに住み、ロンドンへは電車で訪れ、都会の喧騒を逃れて耳を傍立てながら、暮れなずむ、といってもイギリスでは、陽光自体が秋にもなれば心もとなくなるものですが、公園やテムズ川の辺の並木の下で、深呼吸したくなる――そんな情景を回想してしまいました。
そうかと思えば、通り縋り人々の会話が、意味を読み解けるものでもなく、人のぬくもりを、Miyaさんのフルートの戯れから感受させられました。

Connecting Places ・・・ それぞれの場所、それぞれの記憶を呼び起こす、Miyaさんのフルートに酔う一夜となりました。本当に有難うございました。そして、レモンジンジャーティーをご馳走様でした。
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pepeo_sun様、本当にありがとうございました。
ちなみに過去のライブの感想もこちらで御覧頂けます。

3月31日 是非いらしてください。会場にてお会い出来る事を心より楽しみにしています。

場所:四谷/喫茶茶会記 Open19:00 Start 19:30 出演:Miya (fl)
チャージ:予約2,800円 当日3,300円 学割1,500円 ワンドリンク付
ご予約・お問い合わせ 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com

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先週は個人的なArt Weekでした。
水曜日は友人のファッションデザイナーEdwina Horelの
2014秋冬のコレクションの撮影。今まで展示会での演奏や、
ライブでの衣装提供という形で関わって来たのですが、
はじめてモデルとして参加しました。

撮影はプロフェッショナルな空間でしたが、
エドウィナの包み込むような存在感のおかげで
自然体で臨む事ができました。

Edwina Horelの世界観がどのようにしてつくられるのか、
普段とは違う視点で参加できて、とっても勉強になりました。

コレクションに毎回、哲学的なテーマで取り組むEdwina。
今回のモチーフは、私達人間生きていく上で必要不可欠なもの
であると同時に、デジタルな社会の中、希薄になりつつある
行動に焦点を当てたストレートなもの。

それがEdwinaのフィルターを通すとこのような表現に
なるんだっと刺激を沢山もらえた時間でした。

完成がどんなものになるか、とっても楽しみ。

そして、金曜日は友人の美術家、谷山恭子さんにお誘い頂いて、
箱根彫刻の森へいってきました。

恭子さんの作品が「ミーツ・アート 森の玉手箱」に出品されているのです。
公開に先駆けて参加したレセプションでは、
アート界でのアーティストと観客の距離の関係性の話がありました。
内容はとっても共感するものでした。

ここ数年、私が関わっている音楽の世界は変化の時にあると感じています。

音楽の世界の中でも(自ら造り出しているかもしれない)
目に見えない縛りを超越して普遍的かつ時代にあった
音を創りたいと思っています。

ジャンルにとらわれない事も大切だと思うし、
こうして美術界の事を身近に感じられる事は
本当にありがたいです。

さて、恭子さんの作品も本当にすばらしかった!
ギャラリーの正面テラスに堂々と設置された作品
(鉛の巨大なテーブルにいくつかのオブジェが仕込まれている)
には緯度と経度が打ち込んであるもの。

そこを観客が、自分のサインと訪れた日時を刻印し、
さらにフロッタージュして持ち帰る事ができるというものでした。

今まで見て来たり、一緒に制作した時に感じた
恭子さんのコンセプトのラインはそのままに
さらに当たらしい形を見る事が出来て、
すごくうれしい気持ちになりました。

私も刻印してきましたよ!



また、この日は初日という事もあり同じグループ展に
出品している他の作家さんのお話も聞けた事が面白かった~。

サランラップのようなうすーい膜をつかって
立体的に表現された木村幸恵さんの作品。

細胞に響くを音をつくるために、「からだの感じ方」は
自分にとってのテーマなのですが、
この作品は見る側の皮膚感覚に訴えかけてくるようで、
とっても刺激になりました。

その他の展示もすべて本当にすばらしかったです。

ミーツ・アート 森の玉手箱は8月31日まで開催されています。
皆様も是非でかけてみてください。
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いつも、フルートを吹いて美しくなりたい!と思っています。

以前から好きだった美容ジャーナリストの齋藤薫さんの本を久しぶりに読んで、美容についてもっと知りたくなり、ヘアメイクの技術の体験レッスンに出かけてみました。

意外なことにこのレッスンで、フルートの奏法と美容のおもしろい関係を発見しました。

レッスンは化粧品の説明や道具の使い方ではなく、肌を美しくするために一番大切な事は呼吸である、という所からスタートしました。

あれ?呼吸が一番大事だってことは、フルートも一緒だよネ。

面白い実験をしたのですが、手の甲の二カ所にハンドクリームを塗って、一カ所は息を止めたまま、もう一カ所は深い呼吸(←レッスンではやり方を習うのですが、私は普段やっているフルート的呼吸に置き換え)をしながらもう片方の手で塗り込む。

そうすると、息をとめたほうはいつまでもベタベタしているのに対して、フルート的呼吸で塗ると、すーっと浸透していくのです。同じクリームなのに不思議ですが、肌に何かをつける時、呼吸が影響していると感じられました。(皆さんも試してみてください。)

家に帰ってからよく考えてみたのですが、確かにどんなに良いクリームであっても、肌にとっては「異物」であり、それをつける事に無意識的に抵抗があるようです。結果、つける時に浅い呼吸になっていたり、ひどい時には息をとめて、塗り込んでいる事に気がつきました!
深い呼吸をしながら、身体と呼吸を調和させて、顔を洗ったり、整えたりしたら、それだけで気持ちよくなりそうです。

呼吸洗顔でインターネットで検索すると色々と出てきます。私も体験レッスンで少し学んだだけなので、これ以上は書けないのですが、美の出発点が呼吸にあるとしたら、フルートでもリンクできる事がたくさんあるなぁ、とうれしい気持ちになりました。
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3月31日(月)
Miya ソロライブ 南無観 Vol.22 開催のお知らせ



みなさま、こんにちは。

Miyaの最先端ソロライブ「南無観」。今月もその日が近づいて参りました。
四谷・喫茶茶会記の落ち着いた素材空間を、フルートの音色で彫刻します。
からだを意識したティータイムや簡単なエクササイズと新鮮な音は、
細胞が美しく生まれ変わる時期にぴったりな内容です。

・・・・・・・ 今月のメニュー・・・・・・・・・

◆ 即興演奏(暗転からキャンドルの灯りで)
真っ暗な空間からはじめ、キャンドルの灯りで演奏する、最初の即興演奏です。

◆ Tea time(休憩)
今月は即興オーケストラに参加するために訪れたベルリン・クロイツベルクの、
パンク魂溢れるいかしたストリート「オラーニェン通り」の食品店で購入した、
花びら入りのハーブティーをみなさんと味わいます。

◆ 呼吸のエクササイズ
2ndの始まりはおなじみ呼吸のエクササイズのコーナーです。
Miyaの演奏するフルートの音に合わせて、
お客様と一緒に座ったままでもできる簡単な呼吸法を行います。
すっきりした気分で後半のライブをお楽しみ下さい。

◆ Connecting Places コーナー

地上に人の数だけある特別な場所をフルートの音色で繋いでいくプロジェクト、
「Connecting Places」。今回は、帰国報告ベルリン編。
かつての東西ベルリンの境界に位置し、現在はクンストラウム・アートセンターを中心に、
若い芸術家達のエネルギーが漲る、クロイツベルクから切り取った風景をお届けします。

◆ 即興演奏
その月の南無観を締めくくる、最後の即興演奏です。

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Miyaより

今回の南無観はひさしぶりに新月ぴったりの開催です。
南無観は、私の最先端のライブに位置づけて開催しています。
周りの様々な要素を受け入れ、身体を通してアウトプットする事で、
表現の境界線を超えてゆく「即興演奏」。
喫茶茶会記の濃密な空間をお楽しみいただく演出を通して、
即興演奏を聴くのがはじめてでもリラックスしてお楽しみ頂けます。


即興演奏で「地上に人の数だけある特別な場所」をつなぐ「Connecting Places」のコーナーでは、
2013年冬の即興演奏旅行よりドイツ編をお届けします。
ベルリン郊外、村全体でオーガニックな生活をしているHermsforf、
そしてベルリンの中でももっとも刺激的と言われるKreuzberg の二カ所で、
録音/撮影してきた映像と生の演奏を合わせ、空間を繋いでゆきます。

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皆様のご来場を、心よりおまちしております。

南無観 vol.22 @ 四谷 喫茶茶会記 
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約は喫茶茶会記まで 03-3351-7904
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一月のオペラシテイでの山下洋輔さん・スガダイローさんとの演奏の模様がザ・フルートにて紹介されました。いつも丁寧に取材してくださるアルソの皆様。小さな記事ではありますが、ジャズフルートへの期待を感じる内容ですごくうれしかったです。

そしてこちらの写真は大尊敬するお二方と。ダイローさんのインフォメーションのfacebookより写真を拝借しました。ダイローさんとまた共演したいなと思っています。私の準備次第なのだと思います。

山下さんとは5月3日にピットインでご一緒します。今回のメンバーは一月のオペラシティで久しぶりの再会をした、パーカッションのはたけやま裕さん、そして、心の師匠として尊敬して止まないコントラバスフルートの天田透さん。あぁ、すごくうれしい組み合わせではありますが、同時に天田先生と並んで演奏するのは大変チャレンジングな事であります。緊張&楽しみ!




























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Can On Music School 南相馬校の生徒さんが、
アンサンブルコンテストで東北大会1位になりました!
小学生の部は東北大会まで(全国大会無し)なので、
彼女が出場できる大会の中では、頂点にたったという事になります。
Rちゃん、本当におめでとう!

南相馬は吹奏楽がさかんで、これから通う中学校は全国大会の常連校だそうです。
音楽の世界はこのような大会だけではないので、
この結果だけではもちろん判断できませんが、
Rちゃんのフルートに取り組む姿勢を見ていて、
才能について考えさせられました。

もしも、私に何か才能があるとしたら、
今までの人生の中で、素晴らしい演奏を聞いた時に、
それを自分なりに享受することが出来た事だろうと思います。

現役で活躍している尊敬する先輩方の生の演奏に感銘をうけたり、
音楽の歴史を築いてきた偉人達の作品を、
霊的な存在として少しでも身近に感じる事が出来た時に、
生きていてよかったと思うし、
その時の言葉では決して表せない宇宙的な感動を、なんとか自分で再現したい、
と思うことが、私が音楽を続けている理由です。

それを実現する為に、やらなければいけない事は本当はシンプルなはず。

でも、社会の中で色々な人と関わっていく生活する中で、
そのシンプルな事を見失う事もあります。

私は今年はまだ後厄なのですが、本厄をぬけて少し視界がクリアになったところで、
あらためて自分を振り返ってみたら、シンプルな気持ちを見失うどころか、
そもそも、ぼやけて焦点すらさだまっていなかったのでは、と思い始めました。

人と関わる事によって比較されたり、認められないのではないか、
という恐れが邪魔をしているのですね。

程度の差はあれど、恐れは誰にでもあるものですが、
この感情に気がついてから、どういう時に恐れを感じるのか、
自分を観察していました。

自分に自信がない時に恐れを感じるようです。
そしてそもそも恐れなくても良い時に時に、
恐れを勝手に造り出して自らをマイナスに持って行っている節があるようです。

結論をいいますと、最近は「恐れ」を「愛」に変えるよう、
次のように自分に言い聞かせています。

神様、仏さま、マリア様、ご先祖様、家族、友人、仕事仲間、
守護霊や霊的な存在になった音楽の偉人達、
周りをとりかこむ人々から、スピリチュルな存在まで、きっとみんな私の味方だ。
だから絶対に上手くいく、と。

新しい事にチャレンジする時や作品をつくる時に、
理由のない不安を感じて前にすすめない時は、この気持ちで乗り切っていきます。

実際、この数日の間で自分にとっての大きなプロジェクトを前に進める事ができました。
あとは、粛々と目的に近づけるよう作業をします。きっとすっごく良いライブになりそう。
詳細は後ほどお知らせしますね。

音楽の先輩の話でひとつ、おもしろい話を思い出しました。
古典ジャズを演奏する時、とくに最初の練習では、
作曲者(多くの場合が=有名な演奏者)が降臨するような気持ちで
取り組みたいと思っていますが、さらに上手のミュージシャンがいました。
アメリカ人ピアニストのT氏は例えばビルエバンスの曲を演奏していると、
ビルエバンスが降りてくるそうです。
そこでT氏は「俺が演奏しているんだ!来るな!」と追い返すそう。
ここまで行けたらすごいですネ。
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次回の直書観音のフライヤーが完成しました!

この企画をやるようになって、勝手な想像ですが、古代人の感覚が少しだけイメージできるようになりました。きっと私達が想像もしないような宇宙的な物事の捉え方をしていたのではないでしょうか。

古代の日本人は「音」でさまざまなニュアンスを聞き分けていたそうです。即興という表現方法を通して、すこしでもその感覚に近づく事を目指しています。

直書観音では、「即興を楽しむ」という事をとても大切にしています。実際に文字を書いてみたり、楽器で参加するワークショップのコーナーも用意しています。

そして、今回の舞台は浦安ですが、恥ずかしながら、前回訪れるまで浦安がこんなにアクセスが良い所だとは知りませんでした。

大手町からたったの16分!こんなに便利な場所だったのですね。そして某テーマパークのイメージしかなかったのですが(ごめんなさい!)今回の舞台、路風舎は浦安駅から徒歩10分ほど、歴史の趣を感じる元漁師町の一画にあります。

すっごく素敵なエリアなので、街散歩もオススメです。

皆様のご来場を心よりお待ちしています。




4月27日(日)
浦安/路風舎
千葉県浦安市堀江3-5-2
Open 14:30 Start 15:00
白石雪妃 (書) Miya (Flute)
予約¥2,500 当日¥3,000 学生¥2,000 小学生以下無料
予約・問い合わせ:03-6427-9156(チームカノン)team.can-on@miya-music.com
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書道家・白石雪妃さんが主催したイベント「シカクの中へ 螺旋Ver 」に参加、無事終了しました。

この日は雪妃さんの書を中心にして、狂言/クラシック音楽/即興音楽、そしてジャズと、ジャンルの違うパフォーマンスが螺旋のようにつながっていくというコンセプト。

ボーダーレスに活躍されている雪妃さんならではの良質な企画でした。

この日のゲストはアメリカから来日したホルンのアダムさん。目を閉じて聞いていると、まさかホルンだとは思わない卓越してテクニックでクラシック、即興、ジャズ、すばらしいオリジナルと、様々なジャンルで軽やかに演奏されておりました。

どのジャンルでも、自然に演奏されていて感動したとお伝えした所、ジャンルという事は特に考えていない、ただ音楽が好きなだけさ、と謙虚なお答えを頂戴しました。

ホルンという楽器の難しさを考えるとアダムさんのような存在は世界の中でも滅多に出会えないでしょう。日本にいながらにして共演出来るなんで、本当にラッキーでした。

複数のジャンルで活躍する音楽家は、ヨーロッパでは例えばフルーティストだったら昨年何度か共演させて頂いたRoland Sutherladさんや音楽の事ならなんでも知っているSteve Bersford氏など、ちょっと考えただけでもたくさんの名前が浮かんできます。残念な事に日本にはまだ「ジャンル」の垣根を感じる事が多いのですが、そういう意味でも今回のイベントは貴重な機会だったと思います。

今回、私は即興とジャズと両方の舞台に立たせて頂きましたが、そのチャンスをくださった雪妃さんにとても感謝しています。

様々な音楽スタイルを一つにまとめた、雪妃さんのプロデュース能力があってこその舞台でした。雪妃さんの書は独創的な一面を持ちつつも、日本の伝統文化に根付いているので、書道というのは、もしかして新しいものを取り入れるのがワリと得意な分野なのかもしれない、とふと思いました。

大昔から海外の文化を自分達に合うようにアレンジしてきた日本人の潜在的な感覚に訴えるものがあるのかもしれません。

私もこれからも「音楽が好き」という初心を忘れず、良いものだったらなんでもチャレンジする気持ちを大切にしていきます。



     Live Photoを担当された大木さんのFacebookより。大勢の出演者、そしてたくさんのスタッフが関わったイベントでした。一人一人本当に気持ち良くせっしてくださって、良いチームで活動している雪妃さんから私も色々と勉強させて頂きました。

唯一悔やまれるのは、即興の時に雪妃さんが書かれた作品をゆっくり鑑賞しなかった事。せめて終演後にもっと見てくればよかった!

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最近(といっても昨年のものも多いですが)見てヨカッタものシリーズ。

根津美術館の曼荼羅展。一枚に宇宙がすべてつまっているこういう世界観、大好き!
Tarinainanika コーポリアルマイムDuo.。お二人の計算され尽くした身体表現に感服。ミニワークショップを聞いて音楽の構造と共通する箇所がある事を知りました。
小林綾花さんの万華鏡展。誕生日が同じ日という縁で、Chalagさんに紹介で出会いました。万華鏡の中に宇宙が詰まっている!そして、なんて繊細な世界なのだろう。
日本信仰の源流とキリスト教展@国学院大学
興味あるテーマ。見応えのある内容。一昨年、南島原市で見た展示もあって、このテーマは何か縁があるような気がしています。また国学院大学の博物館の縄文土器がすごすぎて2回行ってきました。

その他にも色々あるのですが、とりあえずここまで。
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話は前後しますが、柳原さんとのライブの前、5月に行われるよろん~そうまのイベントの企画を練るために少し早めに南相馬入りしました。

与論島のかりゆしバンドと南相馬の八坂会のジョイントライブはこれまで、与論/南相馬の両方の土地でそれぞれ一度ずつ開催しました。

かりゆしバンドとは日本各地だけでなくインドにまで一緒に演奏旅行しているので、南相馬にいったのは自然な流れのように感じますが、南相馬の八坂会/宝会の皆さんが与論島でコンサートをする事につながるとは、この企画をはじめた時は夢にも思いませんでした。

皆様の無限ポジティブな行動力により、よろんそうま第一章「出会い編」は大成功に終わったのですが、この後、どうやって息の長い企画にしていくか、コーディネーターとして、しっかり考えなければいけません。

即興Solo企画の「Connecting Places」がリアルな形で人を動かして土地と土地をつなぐプロジェクトに発展したのはすごくうれしい事なのですが、ここから先どのように企画したら関わる皆さんにとって良い内容にできるか、しっかりと土台を築いていきたいと思っています。

整理を複雑にするのは、与論と相馬の民謡だけでなく、相馬地方に伝わる伝統芸能「奉載踊り」や、前述のConnecting Placesなど、盛りだくさんの内容だから。

どうやったらこの4つの要素を一つの舞台で上手く見せられるか、自分がこの企画を通してやりたい事はなんなのか、じっくりと考えてみました。

普通の民謡コンサートはみなさんそれぞれすでに行っていらっしゃるので(実際に内容はほとんど民謡コンサートなのですが)違う文化を持つ人々が集まっている事のおもしろさ、そして、客観的な目線が入る事で広がりを持つような内容にしたいと思っています。

以前、Connecting Placesを上演しているライブを見に来てくれた占い師の友人の話がとっても印象に残っています。ジプシーやロマのように異なる地域を渡り歩き興行をしていた人達は、訪れた土地でエンターティンメントを提供するだけでなく、そこの土地の文化に新しい要素を入れる役割も担っていたそうです。新しい要素が入る事によってその土地でのみ伝えられて来たものが、ひろがりをもって変化し、それによって継承に対する認識を新たにする事もあったのではないでしょうか。伝統芸能といっても、そこで生活している人にとっては当たり前の事すぎて、それがどれだけ人を惹き付ける力のあるものなのか、気がつかない事もあるのではないかと思うのです。

奉載踊りを踊る先生方は、「奉載踊りは地元の人は見慣れているから、大してめずらしくないよ」とおっしゃるのですが、外から来た者の目線で眺めると、とてもおもしろい。今回は地元での開催なので、その事をあらためて地元の方に感じてもらえるようにするには、どうしたら良いのか。

本質を見失わずに、公演として成功させるには、先ずは私がもっと奉載踊りの事を知らなければなりません。という事で、奉載踊りの舞台になった南相馬市鹿島区にある日吉神社にいってきました。



神社の看板の説明にあるように、現在の福島県・霊山を居城にしていた南北朝時代の武将、北畠顕家が足利方との戦いに破れ、落城した際に北畠家の守護神を奉り載せて逃げ延び、この場所にご神体を安置した事が「奉載」の名前の由来だそうです。ちなみに現在では縁起をかついて「宝財踊り」と書かれる事が多いそうです。

逃げ延びる際、武士の姿のままでは逃げられぬという事で、ユーモラスなパレードに変装する訳ですが、奉載踊りに伝わる登場人物は、子どもを抱いた女性、博打打ち、盲目の僧侶など、実にユニーク。ゆったりとした笛の調べにのせて、行進の途中では各キャラクターによる即興的要素を含む小芝居があって見所満載の踊りです。

北畠顕家が討ち死したのが1338年なので、今から約676年前の出来事が現在につながっているという事になります。

インドや中国の千年単位の文化的歴史に比べるとごく最近の出来事のようにも感じますが、このように歴史を感じるとますますおもしろくなってきますね。

さて、よろんそうまは三回目の開催になるのですが、タイトルをどうしようか、悩みに悩んでやっと決定しました。

「風と大地の音楽祭」

内容も祭りというのにふさわしい内容なので、良いタイトルだと気に入っています。

サブタイトルは「Earth Wind and MINYO」

これも私はかなり気に入っています!

フライヤーも完成しました!良いでしょ?東京では自主企画のライブの時に配布しようと思っています。またこちらにウエブページを立ち上げました。今までのよろんそうまの物語も読めるので是非みてみてください。



5月30日(金) 風と大地の音楽祭 Earth Wind and MINYO よろん~そうま第二章


ゆめはっと 多目的ホール
福島県南相馬市原町区本町2-28-1

かりゆしバンド(From 与論) 八坂会/宝会(From 南相馬) Miya (flute/仕掛人)

18:30 Open 19:00 Start
¥2,000 (前売り) ¥2,500(当日) ¥1,000 (学生)
予約・問い合わせ:03-6427-9156 team.can-on@miya-music.com

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柳原陽一郎さんとの南相馬でのライブ、無事終了しました!

今回のライブは、昨年参加させて頂いた「ほんとうの話」のツアーをきっかけに実現したもの。「ほんとうの話」は震災後の日本がテーマなので、南相馬での開催で地元の方がどのように反応するのか私自身、予想出来ない不安がありました。

震災以降は、予想外/想定外の事ばかり。インターネットでは様々な意見を目にしますが、実際にそこの土地にいって、そこで生活をしている人に触れると、一人一人の気持ちを尊重する事の大切さを考えらせられます。

東京で暮らしていても、自分自身もそうしたい/そうしてほしいという気持ちがあるのだと思います。

そのためにも生活をちゃんとする事で精一杯なのですが、色々な人と関わって行く中で、(今回とはまったく別ですが)震災に関連して「歌詞(言葉)」が入る事で、唄い手さんと意見が合わなくなって一緒に演奏する事が出来なくなってしまった友人もいました。でも、それも悪い事ではなくて、別々でもそれぞれが出来る事を精一杯やっていれば、また必然性があれば一緒にやる事もあるだろうし、なるべくドライに考えるようにしています。

実際の所、すごく繊細な問題だと思うのですが、ヤナさんの普遍的な世界観に私は感動するし、きっと南相馬の方にも伝わるだろう、と信じていました。本番がはじまってみれば心配するまでもなく、無防備なまでにすべてをさらけだしているかのようなヤナさんの唄を会場にいらしてくださった皆様がしっかりと受け止めてくださったように感じました。

エリックドルフィーの名言、音楽の本質は「空気に放たれた瞬間に消えてしまって、二度と手にする事が出来ないもの」という要素が、私が音楽に魅かれ続ける一つの理由ですが、そこに「歌詞」が加わるとまた違う世界につながっていく事を実感しました。そして長く残ってみなに愛される歌をつくる方はやっぱり何か特別なものをもっているのでしょう。

本当にやってよかった!

さて、今回の個人的な大きな収穫は、歌の伴奏をする時のやり方を大幅にリニューアルした事です。

リード楽器として演奏する時と伴奏になる時とでは管楽器奏者としてのアプローチが変わってきます。伴奏のほうがやはりやる回数が少ない分、難しくて、思考錯誤していました。

今回はある程度時間をかける事が出来たので、全部の曲を自分なりに整理する事ができました。譜面を歌詞と構成に沿った機能和声に応じた度数のローマ字の組み合わせに書き直してみました。この方法だと、五線紙もコードネームも使わないのですが、(メロディは覚えるのは前提として)転調も自由になるし、一つ一つのコードの機能を構成に応じてしっかり感じる事ができます。今まで耳で聞いて、機能を理解しているつもりだったのですが、いざ書き出してみるとわかっているつもりでも抜けていた箇所も見つかって、より深く曲とつながる事が出来たような気がします。

この方法、なかなか良いようです。今度、生徒さんともシェアしたいと思っています。

こうなると、私のもう一つの歌の伴奏シリーズ、かりゆしバンドの譜面も全部書き直してみたくなってきました。歌詞を一言一句覚えるのは難しいですが、一度、自分で書いてみて、その歌詞に組み合わされる和音の機能を理解する事で、さらに曲に寄り添える演奏が出来る気がしています。

さて、話は柳原さんにもどって、今回のイベントでは柳原さんに一日はやく福島入りして頂き、宮城県名取市にある発達障害の子ども達の支援施設「S空間」での幸せ音楽会でのボランティア演奏にご協力頂きました。



ここを運営している谷地ミヨ子先生の凄さは、実際にお会いして現場を見ると身にしみて分かります。

ヤナさんも一瞬で場所の空気を掴んで、子ども達を前に素晴らしい演奏をしてくださいました。演奏がはじまった瞬間、子ども達は、きゃはは、とクネクネ身体を揺らして、まるでくすぐられたように喜んで聞いていました。

単純に外側からくすぐられているのではなく、内蔵がくすぐられているような感じ。その反応をみて、音楽には身体の中から気持ちよくする効能があるのだな、とあらためて感じました。

一瞬にして子ども達のハートを掴んだヤナさん。しっかりと音楽を聞く子ども達。最高のコンサートでした。最後にはみんなでジャバラジャバラ歌って終わりました。

仲間の音楽家から個人的にお預かりしていた募金もお渡しし、また一つ新しいつながりが出来たように感じています。

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雪妃さんからとっても素敵なフライヤーが届きました。



2月12日のJZブラッドでのイベントのものです。このフライヤー、個人的に大ヒット。机の上に並べて美しいデザインを眺めています。たくさん配りたいのですが、残念ながら東京でのライブがこのイベントまでない…。といってもこのままにする訳にいかないので、教室や会った方に渡して行こうを思っていますが、とっておきたくなるようなデザインですので欲しいという方がいらっしゃいましたら、郵送します!もちろん2月12日にいらして頂けたらお渡しします。雪妃さんプロデュースでおもしろいイベントになりそうですよ。

そしてこちらの写真は同じく雪妃さんのイベントでlive Photoをされる大木啓至さんが前回の直書観音で撮影したもの。

着物は母が30数年前に日本に初めて来た時に、祖母(父の母)からプレゼントされたもの。素朴な柄ですが、大切にしていきたいと思っています。そして、帯は南相馬の民謡の先生からのプレゼント。簡単な着付けも教わりました。着物の事を知ると、世界が広がります。

昨年、雪妃さんと一緒に演奏する直書観音で、どうしても着物がきたかったのでがんばりました。ですので、雪妃さんのおかげです!感謝しています。

大木さん、今回のLive Photoは何をするのでしょう。その他にも盛りだくさんのイベントになりそうです。すっごく楽しみです。








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先日、車で高速道路を移動中にちょっとした事故に巻き込まれ、とくに被害もなく無事だったのですが、パンクしたタイヤがなおるまでの約一時間、JAFを待ちながら真っ暗な山の中の高速道路の脇で震えながら待つ事に。(車の中でまっていてはだめなんですって。追突の危険性を避けるため、車の後方10mにいなければいけないそう)

5mほど前方で次々100km前後で走り抜ける車の風を肌で感じながら、急にピンときた事がありました。

グルーブが速い曲を演奏する際、どうやったら自然に無理せずスピード感のある演奏ができるのか、というのは長年の課題です。

目の前の車の流れを見ながら、高速には高速のリズムがあって、それを肌で感じた事が今後の「スピード感」のイメージ作りに役に立つ気がしました。今まで興味がなかったのですが、もしかしたらF1などのカーレースも何かヒントになるかものネ。

それにしてもJAFの迅速な対応は本当に素晴らしかった。プロフェッショナルな仕事に感動しました。本当にありがとうございます。

さて、音楽の話にもどって「自然に、無理せず」というのは、大切にしているの方針の一つです。でも、最近レッスンに来ている豊かな才能をもつRちゃんを通して、「何が何でも出来るようになるまでやる」という事の可能性についても考えるようになりました。

彼女は小学生とはおもえないテクニックの持ち主です。
私の所に来る前は独学でやっている訳で、どうやったら速いトリルが出来るようになるかなんて、専門的には教わっていないはず。とにかくイメージを持って出来るようになるまで練習したのだと思います。

技術が追いつかないけれど表現したい事に出会った場合、私のやり方だと、何故それを表現したいのか、本当に必要な事なのか、根本的な所から考えていって、その技術を可能にする為の作戦を立てて行きます。この考える過程も大切だと思っていますが、考える以前に、心の底から、「これが出来るようになりたい!」という一心でそこに向かって行く姿勢はとっても魅力的だと感じます。初心にかえる気持ちになります。

先日Rちゃんから無事にアンサンブルコンテストの県大会も通過したとの連絡がありました。次はいよいよファイナルだね。
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2013年11月にLondon で演奏した動画がもう一つ届きました。
Daniel Thompson (Guitar) Tom Jackson (Clarinet) とのTrio。お勧めです!これを見るとすぐにでもロンドンに戻りたくなります。



また共演できる事を願っています。
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10日のオペラシティでのコンサート、無事終了しました。山下洋輔さんとスガ・ダイローさんのDuoの後の登場は緊張しましたが、二台のピアノの間に立つと不思議な安心感があって、落ち着いて演奏する事ができました。山下さんとダイローさんがピアノを演奏すると、他に何人も演奏している同じ楽器なのに、楽器そのものがものすごく重厚な感じがします。お二人のDUOは大迫力で聴きごたえ満点ですが、その中でも山下さんの力の抜き加減や受け身の上手さに、ここまで続けてこられた説得力を感じざるを得ませんでした。そしてダイローさんのハーモニーはやっぱり素晴らしい!また良い形で共演できるように準備する事が、今年の目標の一つです。

曲をちゃんと準備したい気持ちがあって、納得のいく作品ができた時にきっと実現すると信じています。

他にもたくさんの出演者が参加するコンサートでしたが、個人的には池田篤さんのサックスが秀逸でした。全体のバランスの中で聴いたからそう思ったのかもしれないですが、私はジャズが好きなんだなぁ、という事をあらためて感じました。

コンサートのタイトルが「ジャズのもう一つの夜明け」でしたが、良い形で2014年のジャズの形が提唱できていた内容だったと思います。

私も「本当のジャズ」をみつけて、そこにつながっていきたいと思っています。
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2013年の大きな出来事といえば、初のアートクリップPink × Blue を制作した事。スポンサーがBankARTだったので美術界の動き方を体験する事ができたのも貴重な経験でした。

ジャズミュージシャンとして活動をスタートしてから10年、ジャズのライブハウスでは出演者だけでなく、経営のほうでも世代交代がおきています。老舗の良いお店もまだ残っていますが、新しいお店も大分増えました。

活動の視野が広がって行く中で、ジャズのライブハウスだけではなく、今まで「生演奏」がないような場所で演奏できるように開拓してきましたが、その結果の一つがBankARTでアートDVDをつくるという事だったと思います。

そして、うれしい事に、Pink × Blue のレビューが現在発売中の雑誌「デジファイ No.12」に掲載されています。カラー見開き2ページ!



クラシックスで一緒に発売記念ライブに出演してくれた宝玉義彦さんとともにインタビューを受けています。

Pink × Blue 録音/ミックスはすべて自分でやったのですが、まさか音響の専門誌に評価してもらえるとはおもっていなかったので、感激しています。是非読んでください!

Pink × Blue はMiya Music 名義で制作したのですが、Miya Musicのコンセプトは空気の振動を細胞に届ける事。映像作家のLeo Pellegatta、そして、ダンサーの児玉麗奈さんの協力の元、納得のいく作品に仕上がりました。

波動を伝えるという所で共通点があって、Digi FIのような雑誌にとりあげて頂けた事、本当に感謝しています。

Pink × Blue こちらで購入出来ます。

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あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

今日は、ラウンジでの演奏初め。年末年始は家族の行事に忙殺され、楽器がほとんど吹けなかったのですが、自分でもびっくりするくらい良い音が出ました。けっして練習しない事を推奨する訳ではありませんが、よく言われる「一日練習しなかった分を取り戻すためには、三日かかる」というのはウソだと思うのです。ご先祖様を大切にするという意識を持つと、自分の中にゆるぎない軸が出来て、ぶれない音が出るような気がします。自分が何につながったら良いのか、瞬間、瞬間を大切にする事が出来た時に、手応えのあるパフォーマンスが出来る事が多いと感じています。

一つ、元旦にミラクルが起きました。元朝参りに縁のある神社いったのですが、なんとその近くの別の神社で尊敬する笛の先生がたまたまお正月の準備のお手伝いにきているといて、これから奉納演奏をするという事で、私も便乗!?で奉納演奏させて頂ける事に。急な出来事だったし、紅白が終わるギリギリまでおせちをつくっていて、その後大急ぎでお参りにいったので、(万が一のためにフルートは偲ばせてもっていたのですが)頭の中はまだ「おせちモード」。社務所で神前にたった時には、あたまもこころもからっぽになってしまい、無心で一音出して、その後その響きに導かれるように演奏しました。

今まで、色々な場所で奉納演奏をしたり、パワースポットの巡礼の旅に出かけた時は、ものすごく「心構え」をもって臨んでいました。寸前まで「生活」に没頭していて、その直後になんの切り替えもなく、神聖な場所に立つのははじめての経験。でも、意外とそれが今までに感じた事のないような「リアル」な重みと、その事がすーっと自分の中を通過していくような軽さを感じる出来事でした。

2014年はどんな年になるか、すごく楽しみです。
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2013年 吹き納めは即興の大先輩方と。




写真はmaresuke さんのFace Bookより。

なんとお二方とも数日前に親指の全く同じ所を怪我されたとの事。次は私にちがいない...



即興=本当の自由だとしたら、私は自由の事を何もわかっていないし、即興の事も何にもわかっていないのかもしれない。懐の深い先輩方と演奏していて、そう思いました。

話は変わりますが、今年のはじめ、インドでのお話。みんなで集まってお話をしていた時、何かと私達のお世話をしてくれていたアショカ女史が、「好きな人が出来た」と打ち明けてくれました。「相手は誰?」と沸き立ったのですが、すぐに一緒にいたかりゆしバンドの哲さんが「あぁ、あの彼でしょ」と数回しか会っていない相手を見事に言い当てました。「なんで哲さんは何でも知っているの?」と驚いたら、アショカはすぐさま「当たり前でしょ、年上の人は何でも知っているもの」と大して驚かない様子。滞在中に出会ったインド人はみな、自分の両親や、年上の人を大切にしていました。先輩後輩の意識も強いようで、自分より年上の人は名前の後に「Das」とつけて読むのですが、これは(尊敬する)お兄さん、という意味だと教わりました。

実際、数週間の滞在の中で、年功序列というか、後輩は先輩を大事にしていて、また、先輩は大きなお兄さんお姉さんという感じで面倒見が良く、そのサイクルの中にいられるのは(旅人としてではありますが)自然な流れで気持ちが良かったです。

日本ではFacebookの登場で先輩も後輩もなく、誰でも友達になれるようになったけれど、私にはアショカの「年上の人は何でも知っている」という言葉が心に残っています。それは、「友達」じゃあダメなんだよね。

ちなみにアショカはその後意中の彼と電撃結婚。幸せな日々を送っているようです。めでたしめでたし。

何が言いたいかというと、希輔さん、森さんも多分何でも知っていると思うのです。そのような方とThe Tokyo Improvisers Orchestraを運営出来た事、本当に勉強になっています。

国外での演奏では心が満たされますが、地に足がついた演奏をするためにも、日本の即興の歴史をもっと勉強したいと思いました。そして自分なりのやり方で、共演者も、お客様も楽しんでもらえるような即興が出来るようになりたい。

希輔さん、森さん、指のお怪我、どうかお大事に。今年一年本当にお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。

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2014年の南無観のフライヤーが完成しました!
久々の新月ぴったりの開催。すごく楽しみにしています。ちなみに2014年元旦も新月からのスタート。ひとつひとつ具体的に実現していく一年にしたいと思っています。


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Connecting Places London編 アップロードしました。CPリンク先で過去の作品も御覧頂けます。次回は3月31日の南無観にてベルリン/クロイツベルグ編をお届けします。

2013 LONDON from Miya on Vimeo.


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2013年最後のライブはThe Tokyo Improvisers Orchestraの主要メンバーとのTiro。2013年、TIOのコンサートは2回でしたが、その他のイベントも合わせると、希輔さん、森さんにはどれほどお世話になった事か!来年に向けてのはじまり的コンサートになるのかな。後は、2013年秋に参加したThe London Improvisers Orchestra やThe Berlin Improvisers Orchestraでの活動も報告する予定です。皆様、是非お越し下さい。




































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Merry Christmas ! 皆様、素敵なクリスマスを過ごされましたでしょうか?

23日は老舗ホテルでのクリスマスディナーショー。Amieeさん、Peterさん、Brentさんと。楽しかった~!



今回のお仕事をきっかけに自分のクリスマスソングのレパートリーを見直してみました。Have Your Self A Merry Little Christmasは2パターンの歌詞があって、有名なのはFrank Sinatraが歌う、ワリとHappy な内容ですが、オリジナルはJudy GarlandがMeet Me in St Louisの中で歌うバージョンで、胸に沁みる、切ない歌詞です。この曲はもっとも悲しいクリスマスソングとも言われるそうで、希望がない訳ではないけれど、その現実的な内容が、今の日本にあっているように感じて、演奏していてこみ上げてくるものがありました。もちろん、一緒に演奏したメンバーが素晴らしかった事もありますが。Have Your Self〜はInstrumentalで演奏したので、歌詞の事は言わなければ誰にも分からないのだけどネ。でも、特にスタンダードチューンは歌詞がわからないと、どうにも演奏出来ないので、大切にしている事であります。
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祝!今まで出張専門だったCan On Flute School 青山校ですが、やっと教室の場所が決まりました。これからはスタジオ代なしでレッスンが可能になります。安心して丁寧な時間が過ごせる素敵な場所に出会いました。

Can On Flute School 南相馬校も順調に始動しています。南相馬校の最初の生徒さんの小学生のRちゃん。先日うれしい連絡があり、アンサンブルコンテストの地区大会を金賞で通過したとの事。その知らせに決して驚かなかったのは、Rちゃんの小学生とは思えない実力の持ち主だから。

全国大会での優勝など、南相馬は吹奏楽が強い地域のようです。実際いくつかの小学校の吹奏楽部の演奏を聞いたのですが、確かにみんな上手い!吹奏楽、とくにアンサンブルは指導者によって大分変わると聞いた事があるのですが、どのような指導をしているのか興味があります。

実際に私もフルートとの出会いは吹奏楽での経験でした。ジャズに傾倒してからは、どちらかといえば吹奏楽とのリンクは考えないようにしていたのですが、こうしてRちゃんに出会えたのも、もしかしたらもう一度自分のルーツに立ち返って、すべてを超越した普遍的なサウンドを目指しなさいというメッセージなのかもしれません。

来年はプロ活動10周年の年という節目の年なので、教室の事も合わせて、重大計画を練っていました。ホームページのリニューアルです。今のものも気に入っているのですが、もう少しシンプルに、「今」見て頂きたい内容がわかりやすいものにしたいと思っています。

ところが、その前に大きな壁が立ちはだかっていました。
このブログを読んだ下さっている皆様は、なんらかの形でインターネットに接続できる機器をお使いなので、わかってくださると思うのですが、コンピューターの容量という壁です。

思い起こせば3年前。Macintosh を使い始めたばかりで、アップルストアでの個人レッスンに通っていました。音源や映像を扱うので、どうしてもすぐに容量が一杯になってしまうのですが、その素材を外付けのHDに移すべくアップルストアの店員にデータの移行作業を依頼。その時何かの手違いで、名前だけはあるのだけど、クリックすると空っぽの状態のファイルがたくさん出来てしまいました。ある程度加工してあるものなので、もとの素材はあるけれど、そのリンクが切れてしまった模様。原因も分からず、でも元のデータはあるので、素材も消せない状態。その時点で心が折れてしまい、どうしたら良いかわからないし、手を触れてはならない「開かずの扉」がMacの中に出来てしまったのです。

結果、みるみる容量は限界まで増えて、最後の1年は空き容量が5GB以下という、崖っぷちの状況でMacが動く事自体、奇跡だったと思います。

でも、新しいHPをつくるのに、色々とコンテンツを増やしたかったのでついに一念発起!4日間仲間の協力も得てその事だけに集中して、ついに解決しました!

インターネットで調べればいいのネ。そんな単純な事も思いつかないぐらい蓋をして見ないようにしていましたが、ついに開かずの扉が開きました!!

今現在の空き容量 95GB ! 信じられません。Macがサクサク動きます。感動〜〜!!!

あとは、バックアップをとって、その後いよいよ新しいホームページづくりに着手出来そうです。
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Namkang Vol.21 無事に終わりました

即興演奏のソロは自分にとってすごくチャレンジングな内容なのです。今回は、今後の方向性の道筋が見えたような手応えがありました。自分のためにも、フルートの音で身体の中からシャワーを浴びるような時間になって欲しいと願っています。

さて、久しぶりに南無観にいらしてくださったKさんからのアンケート。

久々に出席しました。微かな(ピアニシモ)音がよかったと思います。(きれいで)といううれしいコメントとともに、「ふと、思うのですが、呼吸音自体はあまり目立たせないほうが良いのでは?」とのお言葉。

このような客観的意見もすごく参考になります。Kさん、ありがとうございます!

南無観は毎回小規模で開催していますが、お客様との距離が近く、演奏内容もきっとパーソナルに届いているだろうと予想していたのですが、喫茶茶会記の空間の特性も含めて、とてもやりがいを感じています。

写真はConnecting Placesの上映と演奏。今回はLondon市内がメインでした。


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来年の柳原陽一郎さんの南相馬での公演のフライヤーが完成しました。今度こそ、ヤナさんの曲を譜面を見なくても吹けるぐらい覚えて演奏したい。楽しみです!



2月2日(日) 柳原陽一郎 「ほんとうの話」in 南相馬

ゆめはっと 多目的ホール
福島県南相馬市原町区本町2-28-1
19:00 Open 19:30 Start
¥3,000 (前売り) ¥3,500 (当日)

お問い合わせ/前売り券のご予約はチームカノンまで
03-6427-9156 team.can-on@miya-music.com
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震災がきっかけでつながった南相馬市の発達障害を持つ子供達の支援施設MMサポートセンター。現在は宮城県名取に避難し、一から施設を再建し「S空間」として運営がはじまっています。そこで行われる「幸せ音楽会」で演奏してきました。

イントロダクションは星にちなんで「きらきら星」と「星に願いを」。その後谷地先生の朗読に合わせての即興フルート。一冊は谷地先生と子供達で一緒につくった絵本「わすれんぼうのサンタクロース」。



とっても素敵なオリジナルの物語に続いて、クリスマスにちなんで「Santaclaus is coming to town」そして「Jingle Bell」では子供達も一緒に鈴を振ってもらいました。その後、古いクリスマスソングで「Gaudete」そして最後はシューベルトの「Ave Maria」を演奏しました。S空間は母性愛をとっても感じる空間なので、ずっとこの曲を演奏したいと思っていたのですが、やっとレパートリーにする事ができました。

子供達はじっと座って聞いてくれているのですが、その中でも自由な反応があって、本当に素晴らしい。それでも、子供達の前で演奏するのはまだまだ緊張してしまいます。大野一雄さんが「ゼロ歳でも舞踏はわかる」とおっしゃっていた事を思い出しつつ、この機会は私自身のために本当に良い訓練になっています。

所長の谷地先生は、一言でいえば、日本のサリバン先生のような方です。

幸せ音楽会の後はお昼ご飯の時間。こども達は持参したお弁当をお母さんと食べます。楽しく食事をした後は食べ方の訓練です。谷地先生の周りにこども達が集まり、先生から差し出される食物を、一つずつ口に入れて、よく噛んで食べるという練習。子供達は頂戴!頂戴!という感じで楽しそうにたべているので、見ているとお菓子かなにかおいしいもの食べているよう見えますが、中身はなんと、いなご、片口イワシ、蓮の実など、どちらかと言えば子供がいやがりそうなものばかり。

先生がおっしゃるには、発達障害を持つ子供は好き嫌いが多いので、このようになんでも食べれるように訓練しているのだそう。ここまで楽しそうに食べられるようになるまでにどのような道をたどってきたのかわかりませんが、ひとつひとつのたべものの食感を味わい、よく噛んで食べる事を、うれしそうにしている子供達をみると、私自身、自分を再教育したいと思わずにはいれません。

最後はマシュマロで終わり。これも自由に食べるのではなくて、きちんと良く噛んで食べる。本当に頭が下がります。

驚く事に、S空間の引っ越しには、東電からの賠償は一円も出なかったそうです。原発が原因で避難を余儀なくされている状況で信じ難いのですが、これが現実だそうです。

東京では演奏に向かう際、霞ヶ関周辺を良く通ります。経済産業省前の脱原発テントも頻繁に見ていますが、最近新しく掲げられた横断幕には「東電の責任に半減期はない」と書かれていました。

目に見えないもののと戦うという難しさに加え、歳月による風化の恐ろしさを考えると、この見出しは今の問題を的確に表していると感心しました。

それと同時に、東京に暮らす私達のためにつくられた発電所で起きた事故なので、東電が悪いの一言では収まらない個人的な胸苦しさを感じます。

脱原発先進国のドイツに行って思う事は、私の周りの友人達は一人一人がエネルギーに対する意識が高い事。滞在していたクロイツベルグ地域ではただでさえ夜は普通に暗いのですが、数少ないガス灯も消費電力のさらに少ないLEDに差し替える動きがはじまっているそう。東京では夜道で本が読めるよ、と自嘲したら当然ながら白い目でみられました。

節電、節電っていうけど、ギラギラした看板のネオンや、街中でスピーカーから垂れ流している宣伝の音楽など、本当に必要なのかな。

私達一人一人が限りある資源をどのように活かすのか、しっかりと考えなければいけない時期なのだと思います。

その答えは一人一人違っても良いし、あとは選挙に行く事しか出来ない。

ドイツの友人 Wolfgang先生は、政党の時代は終わりでこれからは一人一人が政策(アイディア)に投票する時代がやってくるだろうとおっしゃっていました。なので、インターネットの署名はどんどん推奨したほうが良いと。

私はまだそこまではついて行けなくて、ソーシャルネットワークでの情報の拡散は元の情報源の発信者がどのような意図でその記事をインターネットにアップしたのかを知る事が大切だと思うのですが、ちゃんとしているものとそうでないものの見分け方がまだ難しい状況だと感じています。

これからどんどん変化していくと思いますが、今は、自分の目で見た事、自分の耳で聞いた事、自分の身体で感じた事、頭で理解して自分の言葉で説明できる事しか発信できないし、そのような発信をしている人とこれからもつながっていきたい。

その意味でもS空間とのつながりは大切にしていこうと思っています。

次回の幸せ音楽会は2月、なんと元たまのボーカリスト柳原陽一郎さんと一緒に訪問します!こども達がヤナさんの歌にどう反応するかすっごく楽しみ。

谷地先生とお話していて、印象にのこっているのは、今の状況での運営はとても厳しいので様々な所に助成を申請しているそうです。その時、せめてこういう事をやっているという事だけでもしって欲しい、という気持ちで書類を書かれているとの事。

私に出来る事は本当に微力だし、専門的な事はまったく分からないのですが、とにかく谷地先生という素晴らしい教育者とつながる事が出来た事に感謝して、発信していきたいとおもっています。

今まで、個人での訪問だけでなく、Connecting Places 募金という形で麗光道や与論島のかりゆしバンドの協力を経てチャリティーコンサートを行ってきました。その過程で、静岡県清水市の青年団OBの高木さんや、麗光道のコンサートの運営をサポートしてくださった宮崎真理子さんなど、チャリティイベントの後も個人的にS空間と交流をもって支援し続けてくださる方とつながったのは、本当にすごい事だと思っています。

このようなつながりを活かして行くためにも、一年に一回ぐらい、東京で定期的にConnecting Places募金のチャリティーコンサートを開催したい、と今回の訪問で思いました。

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12月14日(土)
Miya ソロライブ 南無観 Vol.21 開催のお知らせ

皆様に支えられながら前回で20回を突破した、Miyaの最先端ソロライブ「南無観」。1ヶ月の海外ツアーを経て、今月もその日が近づいて参りました。四谷・喫茶茶会記の落ち着いた素材空間を、フルートの音色で彫刻します。からだを意識したティータイムや簡単なエクササイズと新鮮な音で細胞をトリートメントする時間になれば幸いです。

・・・・・・・ 今月のメニュー・・・・・・・・・

◆ 即興演奏(暗転からキャンドルの灯りで)
真っ暗な空間からはじめ、キャンドルの灯りで演奏する、最初の即興演奏です。

◆ Tea time(休憩)
今月はロンドンツアー中に伝説的即興演奏家・Terry Day氏から頂いた、ジンジャーレモンティーを皆さんと味わいます。ロンドンっ子の人情とショウガ、レモンの香りで、体と心を中から温めましょう。

◆ 呼吸のエクササイズ
2ndの始まりはおなじみ呼吸のエクササイズのコーナーです。Miyaの演奏するフルートの音に合わせて、お客様と一緒に座ったままでもできる簡単な呼吸法を行います。すっきりした気分で後半のライブをお楽しみ下さい。

◆ Connecting Places コーナー

地上に人の数だけある特別な場所をフルートの音色で繋いでいくプロジェクト、「Connecting Places」。今回は、帰国報告イギリス編。ロンドンを中心に旅の中で切り取った風景を音楽と共にお届けします。

◆ 即興演奏
その月の南無観を締めくくる、最後の即興演奏です。

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Miyaより

イギリスの中でもロンドンはきっと特別な所なのだと思います。東京=日本とは言い切れないように、ロンドン=イギリスとはまったく違うのでしょう。コスモポリタニズムが進み、大都会ならではの異質な空気間。私はどうしてもこれに魅かれてしまうのです。それと同時に、都市の中にも素朴な瞬間が感じられる事があります。都会の中で演奏した時に出てくる自分の音が、たまに自分で嫌になってしまうぐらい素朴な時があります。これは普遍的な事なのか、それともこれから変化していくものなのか自分でもわかりません。なんとかこの土地とつながっていたい、そういう気持ちで演奏したものです。

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皆様のご来場を、心よりおまちしております。

南無観 vol.21 @ 四谷 喫茶茶会記 
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約は喫茶茶会記まで 03-3351-7904
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前回の南無観でのConnecting Placesのビデオをアップしました。Vol.20 大京町物語です。

ここまで続けられた感謝の気持ちをこめて、喫茶茶会記が位置する新宿区大京町を舞台にお届けします。やさしい街灯の灯りが印象的でした。また、国立競技場が近い事もあり、これからオリンピックにかけて新たなエネルギーが吹き込まれるであろう地域の今の記録です

Daikyo cho from Miya on Vimeo.


Vol.21 ロンドン編は現在準備中です。12月14日の南無観で上映しますのでどうぞお楽しみに。
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ベルリンからロンドンへ移動し、ロンドン最後のライブはSteve Beresfordさんが主催するイベント。

この会場がなんとも不思議なところで,,,事前にSteveにどんな場所なの?と聞いたら、ソファーがあって、絵が飾ってあって…. とそれだけ聞くと、どんなに素敵な所なのだろう?と想像してしまうのですが、実際にいってみると、確かにその通りなのですが、なんかヘン。この奇妙な空間をどうやって説明したら良いのかわからなかったのですが、幸運にも主催者の一人Poulumi DesaiさんののアシスタントReynir氏より同日の演奏の動画が届きました。これは、カットなどの編集はしていませんが、内容は抜群なので是非観て頂きたいです。



まず一つ目は、ロンドンで大活躍している大好きなチェロプレイヤー Hannah Marshall さん そして今回初共演ですが、すっかりファンになってしまったLeafcutter Johnさん。

Leafcutterさんは自作のエレクトロニクスを演奏されますが、これがどうやっているのかわからないのですが、「ひかり」をつかって演奏しているようです。

電子楽器を使う方で、こんなにアコースティックの楽器と調和できる手法を持つ方がいるとは、想像もつきませんでした。また機会があったら是非共演したいし、彼の他のライブも見に行きたいです。

そして、次はお馴染みTerry先生とGuillaume Viltardさんとのトリオ。



そして、最後にこの日の参加者全員でもアンサンブル。



あらためて凄いイベントだったなぁ。皆様本当にありがとうございました。
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11月にSowiesoで共演したドラムのLucia Martinez さんより録画映像が届きました!インプロの場合、どこを切り取るか、どのくらいの長さにするかは編集者も新しいメンバーのような気持ちで臨むものなのだと思いますが、私も新鮮な気持ちで見る事が出来ました。あらためて、当日のメンバーに感謝。

Free at Sowieso from Lucia Martinez Alonso on Vimeo.



Anna Kaluza氏が写っていないのが残念ですが、抜群にセンスの良いアルトサックスのフレーズが彼女の演奏です。

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念願の2度目のthe Berlin Improvisers Orchestra の演奏に参加。前回は2年前、The tokyo improvisers Orchestraをはじめる前だったので東京での四回の自主公演を経てどのように自分の感覚が変化しているか楽しみにしていました。

One of my main motifs of this trip was to experience the Improvisers Orchestras in each cities. 2 Years ago when I participated first time in BerIO we had not started the TIO yet, so I was looking forward to how I would feel, after experiencing 4 TIO concerts.

There was many good discoveries and inspirations this night, and was so glad to do this trip. It was all worth with this experience.

Thank you so much Anna for this connection !



London からも3名メンバーが来ていて、この為に来るぐらいだから、彼ら彼女らにとっても即興オーケストで演奏/指揮する事を自分達の活動の中で大切に捉えている様子。

今回の内容は一人一人の指揮者の作品のようになっていて、2年前に参加した時は全体が即興の部分と指揮の部分によって構成された一つの作品になっていてその中で各指揮者がフォーカスされる形だったので、全体のサウンドが変化していった事もわかりました。

個人的には(必然的な終止符となる場合をのぞいて)指揮者ごとに途切れて次の曲がはじまるよりも、ワンステージが一つの作品でその中で指揮者が有機的に変わって行く形が好きです。

BerIOのメンバーは良い意味で細かい事は意に介していないようで、オーケストラというフォーマットをどう機能させるか本能的に慣れているように感じました。交響楽団は日本の風土に古来からあったシステムではないので、今回のような即興部分が少ないパターンは日本でやる際の自分の理想とは馴染まないような気がしました。

このように感じるという事は、自分には具体的につくりたいサウンドがあるんだ!
そしてやりたい事があるのならば、自分であらたにオーケストラをつくってやれば良い。今すぐにという訳でなくても、その可能性を感じる事が出来ただけでも今回の旅に来た甲斐があると思います。

The Tokyo Improvisers Orchestraは、「国際的に活動する演奏家の出会いのプラットホーム」という最初の路線を継続しつつ、もっとオープンになっていくのだろうと感じています。

そしてBerIOだってこれからも変わって行くだろうし、結局はなんでも良いのだと思います。

TIOも関しても、この「なんでもよい」というざっくりとした感じが必要なのかな、と漠然と感じました。

個が全体であり、全体が個である、という形を大切にしながら、どのように自由に発展していくか、とても楽しみです。

今回の一番の収穫はRenee Baker さんに出会えた事かもしれません。シカゴでご自身のオーケストラを運営されるReneeさんは、作曲家でもあり、指揮者でもあり、素晴らしいバイオリン奏者でもあり、マルチな才能で国際的に活躍されている音楽家。彼女のオーケストラの運営方法などのお話を聴けた事で新たな視野が広がりました。

2010年にThe London Improvisers Orchestraに参加した事が東京バージョンを作りるきっかけとなりました。

そのつながりを大切にしたくて、ロンドンでも採用されているブッチモリスがはじめた指揮法をベースにやってきました。「ブッチモリスの指揮は彼にとっては出したい具体的な音をだすための最適な方法だったけれど、自分の造り出したいサウンドには別の方法が必要だった、そのために色々な指揮法を勉強して、自分のスタイルにたどり着いた」と話されるReneeさんの指揮は、内容の好みはまた別として、圧倒的な存在感でした。

今回の縁をつないでくださったAnna Kaluzaさんに心から感謝!!!
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It was a wonderful night organized by maresuke with and at Zeit Zone A quartet with Maresuke,Hui Chun Lin, and Audrey Chen.
I am very glad to be able to share the experience to play with Maresuke out of Tokyo. I think this will definitely give a good impact on our future collaborations in Tokyo.

Thank you Maresuke san for uploading the photos on face book so soon !

maresukeさんが企画してくださって、 ZeitzoneにてmaresukeさんHui Chun LinさんとAudrey Chenさんのカルテットでの演奏。まだベルリンのシーンを掴みきれていない気もしますが、ロンドンとの違いは、一晩に何組ものアーティストが出演するいわゆる「対バン」形式ではなく、一晩のコンサートで一組限定でアーティストの演奏がじっくりと聴ける所でしょうか。

ロンドンで私が経験したいくつかのライブはミュージシャンが多数参加し、様々な組み合わせで演奏する場合が多く、そのため一組の演奏時間は長くても30分以内のという所ですが、その分コンパクトで尖っている内容になっているように感じます。

ベルリンはもう少しリラックスしているように感じますが、時間をかけて聴く事でお客さんも集中した時間が過ごせていたと思います。

音楽家のために、そして良い内容のためにも、一晩一組がベストだと思うのですが、様々な組み合わせはそれはそれで刺激的ではあるので、まだどちらがよいのか判断はつかないところです。

正解なんてなくて、一つ一つケースバイケースなのだと思いますが、日本でやる場合、また海外でやる場合と、自分なりの落ち着くパターンを見つけられればと思っています。

それ以前に、鎖国の時に入ってくる事なかった音楽の歴史のチェーンとどうつながるかが日本の(西洋のシステムをベースにした)音楽シーンの大きな課題だと思うのですが。

それはさておき、演奏内容はすっごくよくて、素晴らしいつながりをくださったmaresukeさんに感謝しています。希輔さんとベルリンで共演できた事、今後の東京での活動に良いインパクトを与えると思います。今後が楽しみ!

演奏写真はmaresukeさんが事前にカメラをセットして撮影したもの。maresukeさんの写真のセンス、毎回感心するのですが、その腕前だけでなく事後処理のはやさに驚かされます。演奏の翌日にはデータを送ってくださったり、facebookにあげてくださったり。このような作業が苦手な者にとっては尊敬のまなざししかありません。それにしても、色合いとか、切り取り方とか、希輔さんの視点がきちんと入っていて、セットしてとったものとは思えないのが不思議。
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ベルリンからハイウエイで40分 美術/映像/執筆/音楽などすべてをこなす芸術家Wolfgang先生の森の中での別宅に招待して頂きました。
納屋/家畜小屋 着きの古い一軒家。2年前に購入されてから自分でリフォームを重ね、(リフォームといっても美術家ですので、壁の修繕から屋根の補修までレベルが違います)納屋や家畜小屋はご自身の創作のためのアトリエや共同制作のためのワークショップに改造し、「母屋はベッドが9つしかなくてまいっちゃうよ」とおっしゃる先生。志をともにする芸術家のためのリトリートのようなプライベートな施設にしたいそうです。

My dear friend and artist / musician whom I really respect, Wolfgang Geargsdorf kindly invited me to a retreat at the beautiful village he lives in.

It was also like a privet residency, since his place is full of creative energy and perfect for concentration.

I have had many conversations with my friends about how good it would be if we could create our own creative center, but Wolfgang is the first person I know that actually achieved this with his own power.

it was such a great treat to be able to be allowed access to such a beautiful space.

Wolfgang邸が位置する村は、村全体がオーガニックに取り組む次世代への意識の高い村。数々のダイナミックで先進的な作品を世に送り出している先生は、地球環境に対する意識も人一倍強く、本当にのエコとは人と人とのコミニュケーションからはじまるとおっしゃっています。

そんなコミニュケーションの基点としてこの場所を選ばれたのでしょう。私の近い友人の中でも芸術家同士で集まって、創作に集中できるような理想郷を作りたいという話は何度も出ていますが、実際にそれを実現した人は先生しか知りません。

私自身創作に集中できる環境がほしくて、一生懸命企画書を書いては国や芸術の助成を表明している団体のレジデンシーに応募している訳ですが、実際にWolfgang邸にいると、その企画書に書いたとおりの内容、簡単に言えば、守られた環境で創作に集中できる場所が整っていて、レジデンシーをしているのと同じ状態だという事に気がつきました。団体に頼らず、個人のエネルギーでここまでやり遂げた先生。それだけでなく、これははじまりに過ぎないのだろうと思わせてくれる強烈な期待を感じさせてくださるWolfgang先生との会話を楽しみつつ、あっという間の3日間でした。

日本では野生のキノコはしばらくたべられないだろうから、といって今年の秋に収穫し天日干ししたキノコをとっておいてくださいました。

そのキノコとオーガニックのチーズで作ったリゾットの味と言ったら!たーっぷりエネルギーを充電しましたよ。
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ベルリンに到着しました!予想していたほど寒くはなく、とっても素敵なミュージシャン仲間のお家にとめて頂いて、良いスタートです。

最初のライブは Anna Kaluza さん Stephan Bleier さんと前回滞在時に一緒に演奏したメンバーと初共演のLucia Martinezさん そして不思議なご縁でつながった強烈な個性を持つRenee Bakerさんのクインテット。

A great start in Berlin with a really good quartet. To be able to play with these amazing musicians was all worth the travel.



ベルリンでのライブは何が違うかというとやはり客層。ロンドンでは数年前と違って集客にものすごく苦労するとどの音楽家も口を揃えていうのですが、ベルリンではその心配はないようです。

これまでも数々の偉大な音楽家を生んできた土地ならではの懐の深さがあるのでしょうか。

演奏の内容も上々で、ベルリンまで来てヨカッタ!と思える内容でした。Annaさん、Stephanさんとこれからも続けて演奏していきたいし、初共演のLuciaさんも本当に素晴らしかった。そして、Reneeさんはシカゴが拠点ですが、ロンドンの仲間とも繋がっているし、2月には日本にも来られるとの事で、このように国際的に活躍するミュージシャンが自然と集まるのもベルリンの特徴なのかもしれません。

未来につながる良いインピレーションをたくさんもらいました。これを日本に帰って発展させるのが楽しみ!
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ベルリンにいく前、最後のライブはTroyganicにて、ベネ、テリー、そして、Daivid Leahyによるカルテット。インスパイアされて、今後続けて演奏していきたいと思っているメンバーに出会えた事、少しずつこちらでの活動が実を結んで来たような気がします。

The last gig before going to Berlin was with Benedict, Terry and David Leahy. One of the main achievements of this tour for me is to be able to meet and play with musicians that inspire me and to be able to feel the possibly to develop this project in the future.



それにしても、テリーがグルーブを叩きだした時はびっくりしたナ。最後にはジャズをやろう!と言い出して、曲がやりたいのか、その真意がわからず、こういう時に何かぱっと出てくれば良いのかもしれませんが、「曲を演奏する時はちゃんと演奏したい」という気持ちがあって、すべてを超越しているTerry先生になかなかついていけませんが、その振り幅の広さにあらためて感動します。

即興演奏家の数だけ即興演奏の正解がある。その中でも振り幅の広い人の演奏は特に魅力的だと思います。.
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14日のライブのフライヤーが届きました!か、か、かわいい!
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11月11日

HorseというPubの二階にあるパーティルームで行われるイベントに出演させて頂きました。ロンドンではこのようにパブの二階(もしくは地下)にあるスペースをインプロ音楽のイベント用に借りる事がよくあるそうです。(Luna Fringe やFlimFlamもそうでした)

日本だったら居酒屋の大広間で即興のイベントをやるようなものなので、ちょっと考えられないですよネ。

しかし残念ながら諸事情によりHorseでのイベントは次回で最後だそうです。イベント自体は盛り上がって来ている所だったので悔やまれますが、幸運にもすべりこみでイベントがなくなる前に出演ができました。

今回のお相手はSatoko Fukudaさん。字を見て分かる通り出身は日本です。SatokoさんもロンドンDiaryにご出演頂いています。幼少期にヴァイオリンの名門ヤフーディメニオンで学ぶためにイギリスに移住したSatokoさん。拠点はロンドンですが、ワールドワイドに活躍している演奏家です。DUOはどこまでもいける感じがして最高でした!今回は持ち時間が少なかったのですが、またじっくりご一緒したいです。

Satokoさんとは同じ出身/そして多分同じ年齢なので、拠点は違えど親近感を感じています。ジャパンコネクションで何か日本でも出来たら良いな〜と思っています。

出身といえば、テリーが面白い話していました。いきなり「ミヤにはインドの血が入ってるよね。」と言い出して、テリーは私の両親にも会った事があるし、一度会った人は忘れないタイプなので何を言っているのか最初はわからなかったのですが、テリー曰く、その人の生まれた所がその人の出身地=その血となるそう。テリーが言う「血」は額面通りではなく深い意味がある気がしますが、確かに占星術でも生まれた時刻と場所で占うので、あながち外れではないかも?

私の母の両親はイギリス人ですが祖父が軍人だったため、イギリスの植民地時代のインドに赴任していて、母はそこで生まれました。

私は東京の青梅で生まれました。テリーの言葉のおかげで自分のルーツに対して、常識や学校で習う事を超越して新しい意識をもつ事が出来ました。
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11月10日

Shordich Church にてVeryan Westonさんの企画に参加させて頂きました。Veryanさんは3年前にLondon Diaryにも出演してくださっているのでご存知の方もいらっしゃると思うのですが、ロンドンで一番好きなピアニストの一人です。

この日の舞台、Shorditch Churchは仲間の音楽家から最高の音響だよ、といわれていて、私も何度か仲間の演奏を聞きに行った事があるので同感していたのですが、実際に演奏してみると、その本当の意味が一音を出した瞬間に伝わりました。

今まで演奏してきたあらゆる場所の中でもNo1の音響だったと思います。もちろんこの日の演奏メンバーが最高で、それをさらに後押ししてくれたのは言うまでもないですが。
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11月5日

Rowland Sutherland (Flutes) Caroline Kraabel (Sax) Noel Taylor (Clarinets) James Barralet (Cello) という組み合わせでArch ! で再び演奏。Rowlandさんの企画とあって、内容も初めて感じるような構成だったり、すごく面白かったです。

聞く所によるとRowlandさんは3年前ちょうど私がロンドンを離れた頃からLIOに行き始めたそうで、今回の旅ではじめてお会いする事が出来ました。そして、日本には何度かいらしているとの事。一体何で来たの?と聞いたら、スティーブ・ライヒのバンドや、シンフォニーオーケストラのメンバーとして来日しているそうで、どうやら超一流のクラシックのプレイヤーと気がつかない内にご一緒していたようです。

こちらの即興演奏家が(経済的な事も含めて)どうやって演奏活動を成立させているのかをリサーチするのがこの旅の一つの目的でしたが、どうやら皆それぞれに相当のバックグランドをもっているらしい、という事が分かってきました。もちろん、みなさん、そんな野暮な事は聞くな、音で判断しなさい、といわんばかりに、ご自身の口から、即興演奏以外の活動の話を聞く事は少ないのですが、その中でもまた(有る意味隠れた)バックグランドのバリエーションの豊かさもロンドン即興界のおもしろい所の一つだと思います。

今回初共演のCelloのJamesさんもクラシック界の名手で、直接は聞けなかったのですが、話の中でいとも簡単に外国での演奏経験の事が出てくるので、おそらく世界中で演奏されているのでしょう。

そのような方と「即興」という舞台ではフラットに音を交える事ができます。そして、Jemesさんが一音演奏した瞬間に、楽器を超越した音の存在感に圧倒されました。「ここは音程をとるのが難しい」とか「このパッセージをどうやって速くひくか」など技術的な事を生まれてから一度も考えた事がないのではないだろうか、というぐらい身体と楽器との接点がピッタリきていて、ものすごくトレーニングされたであろう絶対的なコントロールは技術的困難をまったく感じさせません。このような圧倒的な存在感を持つプレイヤー、特に西洋の歴史的背景を持つアコースティックな楽器の奏者は残念ながら日本ではあまり出会えていなくて、こういうふとしたセッションでもこのような素晴らしい音楽家に出会えるのもロンドンの醍醐味かもしれません。
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11月3日

ロンドンにくる大きな目的の一つはLondon Improvisers Orchestraに参加する事でした。計画段階では11月は残念ながらLIOのコンサートはないとの事で、その代わりとでもいわんばかりに恩師のTerryがCafe OTOにてライブをブックしてくれました。

One of my main reasons to come to Lonodn this time was to participate in the London Improvisers Orchestra but unfortunately I was told that there was no gig in November when I was organizing this tour

However Terry booked me a gig in Cafe OTO which is another thing I really wanted to achieve while I was in UK so decided to concentrate on this event.

Later it turned out that LIO IS having a concert on the same day as our gig in Oto, I had already given up to play in LIO this time, but after I arrived in London Terry came up with the ultra plan that I could play the first half in LIO and the second in OTO since the 2 venues were 10min distance by car !

I knew Terry uses magic ! and am so grateful to Terry and Steve to agree and help this happen. Participating in these 2 events, I received many inspirations to take back and develop in Tokyo.

It was a long learning experience to be able to participate in two very important events.

It makes me realize that this kind of magic does happen on New moons day,

今や人気のヴェニューとなったCafe OTOに出演するのは、それはそれでとっても難しい事で、Terryがこのためにどれだけ力を注いでくれたかと思うと、感謝してもしきれません。

ところがなんと数ヶ月後になって同じ日に別の場所でLIOのコンサートが決定したとの知らせが届きました。

今回は残念ながらタイミングが合わないとあきらめていたのですが、Terryの魔法によってなんと両方のライブの出演が可能となりました。

LIOのコンサート会場はCafe OTO まで車で10分ぐらいの距離。そこで、LIOのSteve Beresford氏に話をつけてくれて、前半はLIO、後半はCafe OTOに出演するというウルトラプランを提案してくれました。

Terry もSteveも私がLIOに出演する事、そしてTerryのバンドでCafe OTOで演奏する事の両方がどれだけ今後の為に重要なのかわかってくれて、このような作戦を立ててくれたのだと思います。

お二人とも私にとって神様のような存在です。

3年前はCafe OTOでレギュラーで演奏していたLIOも今ではメインの会場を教会に場所を移しつつあります。自分がいた時の風景のまま残っていてほしいと願ってしまいますが、時が流れれば環境は変わって行くものです。

LIOの新たな拠点は教会。アコースティックな響きの面で更なる発展がありそうな予感がします。演奏内容だけでなく、LIOの運営の仕方まで含めて大変刺激的な内容でした。



LIOでの演奏はそもそもあきらめていただけに、参加できるだけでも充分幸せだったのですが、Steveの指揮による私のコンチェルトを一曲やっていただいて、本当に光栄でした。今まで東京でがんばって来た事が報われた瞬間でした。

そしてこの日はフルートパラダイス。西洋のフルートだけでなく、篠笛や韓国の笛までが出そろい、合計5名の笛吹きというのはLIOでも大変珍しいそうです。固定メンバーに入れば、自由参加のため誰がくるかは事前にわかりません。このように笛吹きが集まったのは何か導かれるものがあったのでしょう。



1stの演奏が終わったらCafe OTOに飛んで行かなければいけないと思うと、時間を気にしながらの演奏で精神的には消耗しましたが、それを差し置いてでもやってよかったと思える内容でした。

LIOの1st セットが終ると同時に待たせていたタクシーに飛び乗りCafe OTOへ。到着するとTerry達が白熱の演奏を繰り広げていました。メンバーはVeryan Weston, Trevor Wattsの巨匠チームとおそらく同性代のベーシストDominic Lash. ここでも世代間の有機的なつながりを感じました。VeryanとDominicは3年ぶり、Trevorは初共演。サックス奏者からするとフルートとの2フロントはやりにくいだろうと思っていて、何故なら、音量的にサックス側に制限が出るだろうし、Trevor氏はわりと力強い演奏を得意だと記憶していたので、どう出るか不安でしたが、弱音楽器のフルートでも置いて行かれる事なく、パワフルでダイナミックな演奏が出来ました。メンバーのアンサンブル能力の高さ、そして共演者の音を注意深く聞く「耳」の成せるワザです。



なによりもTerryが昨年日本にきた時よりも若返っているようで、繊細で洗練されていて独自の格調の高さをキープしつつもあらゆるスタイルを自由自在に行き来するドラミングと一緒に演奏するのは、本当に喜びでした。

次はまたテリーが日本にくる番ですが、このメンバーでの演奏をどうにかして日本の皆様に聞いて頂きたいです。

盟友ベネディクトが組むセットだと良い意味で現代音楽寄りのアプローチになりますが、このように抜群のタイミングで強いフレーズを出すサックス奏者が入るセットでは、もっとジャズやロック寄りのダイナミックなアプローチになります。

そんなテリーの表現の幅広さに感服しつつ、この日はすべての出来事が私にとっては壮大なレッスンのようで、やっと今までの事を乗り越えて新たな舞台へのステップを踏み出せた事を確信する一日でした。

そして、ふと気になって調べてみたらやはりこの日は新月。(今年はマヤ暦の手帳は使っていなくて、感覚的に夜空をながめて月のサイクルを調べるようにしています)今日のパワフルな出来事は起こるべくして起きたものなのでしょう。
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11月2日

ベネが主催するCRAM RECODSのイベント。ロンドンのインプロ界には3世代あるそうです。ベネや私はもちろん、この日の出演の若手チームDaniel Tompson,Tom Jackson Stephen Crowel などは第三世代、David Leahy氏はおそらく第二と第三の架け橋的立ち位置?そしてインプロ創世記ですべての土台を築いたSteve Beresord やTerry Day などの巨匠が第一世代。私が体験したロンドンのインプロシーンでは世代間が健康的に交わっているように感じます。そしてこの日の美しいヴェニューはPolumi Desaiさんが主催するUSURPというギャラリー。ここではレジデンシーもやっているようで、今後が楽しみな場所です。



私が参加するセットはギターのDaniel Tompson さん、クラリネットのTom JacksonさんとのTrio。お二人とも正式には初共演でしたが、ベネが集めるメンバーと演奏すると、なんで私がベネの演奏に魅かれるのか、我ながら納得します。





I was told that there are 3 generations in the London Improvisers scene, 1st is people like Terry and Steve B who started the whole thing, and 3rd is probably young generation, and 2nd must be the in-between.

I feel that the events I have experienced here have a good organic mixture in these generations, Benedict does so well to plan a good line up and combinations. It was another event of CRAM records in a beautiful Gallerey called USURP.

It was such good energy there this night, I really hope all the best for the development and success for both CRAM records and USURP. I got many good inspirations from this event and the trio I played with Tom and Daniel. Great to play with new musicians, and to see the musicians Benedict chooses makes me realize why I respect his playing.
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Terry + Benedict との演奏の3daysの最終日、無事に終了しました。見て、この高い天井!



The 3rd day with Terry and Benedict has been another amazing experience for me with David Leahy joining us as a quartet. We have played in this format 3 years ago(although it feels like last year ) and I can say that this experience really did change a part of my life, it gave me so much energy to go back and develop my improvisation work in Tokyo, and it is just so great to be able to come together again.

This event's venue was so amazing, It is difficult to find a space with such high ceiling in Japan, and of course the acoustics are so different.

It makes me think why there are more successful improvisers using electronic instruments compared to musicians using western acrostic instruments (like me ) in Japan.

I can not help feeling the strong historical chain of the relationship with the music and the acoustics over in Europe, but I am sure there is some reason I am feeling this, and looking forward how I can develop this back in Tokyo.

Many thanks to Benedict and the amazing musicians who participated, and most to the audience who turned up.It was such a treat to be able to a part of this event.

会場はLumenという教会。日本とイギリスの即興シーンの何が一番違うかと聞かれたら、やはりこのように建物とそれに付随する音響の違いが一番大きいと思います。

日本はこのように天井の高い建築をつくる必要もなかったし、もちろんその中で音楽が発展していく理由もない。

逆に教会のように豊かな倍音を作り出せる音環境の中で成熟していった音楽をバックボーンにした楽器を使った音楽家のアプローチというのは、土台が違うというか、そこには切っても切れない歴史のチェーンを感じます。

この日のように、環境が整った場合は最高のパフォーマンスが出来るのはもちろんですが、驚かざるを得ないのは、外の音がうるさかったり、となりの部屋の音楽が聞こえていたりと、劣悪な音環境でもまったく動じる事なく「これはこれで仕方ないか」といって淡々とミニマルで繊細な表現をする人達。今まで何回かこのような現場に出くわしたのですが、周りの環境に影響される事なく粛々と自分の身体の中から湧き出てくる音に忠実に演奏する姿から先祖代々積み重ねて来た細胞に刻まれた歴史を感じざるを得ません。

話は戻りますが、日本の即興界でエレクトリックな楽器で成功(何をもって成功とするかは人それぞれですが)している人にくらべて、アコースティックな西洋の楽器で(私からみて)圧倒的なパフォーマンスをする人が少ないのは、そのような建築と音響の歴史も影響しているような気がします。

素晴らしい音響を体感するチャンスを頂いたので、身体で覚えて帰りたいです。

さて、この日の演奏はベネ氏仕切りのイベント。ベネの音楽家を組み合わせる才能には一目置いています。テリーとベネのお馴染みのトリオにベーシストのDavid Leahy さんが参加してのカルテット。3年前にcafe otoで実現した、私の運命を変えたといっても過言ではないメンバーとやっと再演出来ました。この喜びは言葉では説明できません。



もう一組は奇才・Alex Word氏と今回のツアーではじめて知り合う事ができたTom JacksonさんのクラリネットDUO。お二人の演奏は多分即興演奏はおろか、音楽なんて興味ないっという人でさえも虜にしてしまうであろう強烈な美しさでした。



そして最後は六人で演奏。これはこれでまたそれぞれの単独のセットとはまったく別の内容。

最高の夜でした!ロンドンでは公には23:00以降の酒類の販売は禁止されているので終演後パブに駆け込み仕上げの一杯のロンドンエール。



メンバーの皆様、いらしてくださった皆様に心より感謝。ベネ企画は11月2日まで続きます。こちらもすごいラインナップ!
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本日のライブはAlan Wilkinson さんが主催するFlim Flamにて、TerryとBenedict とのトリオで出演。

Today's gig was at Flim Flam, Organized by Alan Wilkinson. It is such a great opportunity to be able to play with Terry and Benedict continuously, I am excited how our music will develop. It is such a joy to play with them. I enjoyed and was impressed with the performance of Daniel Thompson and Javier Carmona, so diffrernt energy from the day before, this experience is one of the aspects I love of improvised music.

Alan was one of the first musicinas who I saw in London in 2010, and is Flim Flam was the first venue I played in. So great to be back and to see how active this event is.

会場はStoke Newington にあるRyan's Bar。Flim Flamは3年前にも出演しているし、道順は勝手知ったるのハズなのですが、何しろ駅から遠く、バスの交通事情を熟知している地元民は楽勝で着ける場所ですが、ウエブサイトには「目の前でバスが止まります」のみ。肝心のバス停の名前の表記もなく、土地勘のない人間がたどり着くにはハードルの高い場所。夜の暗さで、外の景色を見ながら見当をつけて適当に降りる自信もないし、自力でたどり着くには恐怖の場所でした。



ところが、昨日ライブを見に来れた日本人の友人にCitymapperという便利なサイトをおしえてもらって、「バスに乗らないで歩けばいいじゃないですか」と言われ、目からウロコ。そうだよネ。歩けば良いのだよね。30分ほど歩きましたが、おかげ様で今回は無事に自力で到着できました。

Citymapperはスマートフォンで使えるアプリで、とっても便利です。そして今回は日本を発つ前に気合いをいれてネットワーク環境の準備をしてきたので、No ストレスで通信/通話が出来ています。



ライブを見に来てくれた友人は、衣装デザイナーの佐野友余さん。ロンドンでの研修を終えて間もなく帰国するのですが、最後の数日で日程が合って、ライブを見に来てくれました。こうして異国の地で、一緒に制作している友人に会えるのは本当に喜びです。きっと正しい道を進んでいるのだと自信がつきます。



さて、Terry とBenedictとのトリオは3 Daysの中日。こうして連続で演奏する事によって音楽がどう発展していくか。前日は尖ったテンションがあったように感じますが、この日は空間を感じながら立体的な演奏になったように感じます。もちろんTerry がBamboo Fluteを吹いたり、ドラムセットが違ったのも、演奏が変わった大きな要因だと思います。演奏していて身体の芯から喜びが溢れてくる大切なトリオです。

他のラインナップはDaniel Thompson さんとJavier CarmonaさんのDUO。こちらも昨日から二連続でしたが、場所が変われば音も変わる。今日は今日で全然違うエネルギー。こういう要素が即興演奏の醍醐味だと感じています。

そして、Alan WilkinsonさんとTHF DrenchingさんのDUO。Alanさんは3年前に聞いて衝撃をうけた音楽家です。アコースティックな楽器で大きな音が出せる人はそれだけで尊敬してしまいます。すっごく深い呼吸、そして身体とのコネクションが抜群なのでしょう。Alanさんは来年の1月にノルウェーのバンドでSuper Deluxに出演するそうですよ。実際にこちらの即興演奏家と話をすると、来日経験のあるミュージシャンが多い事に驚かされます。日本にいる時に情報が入るものもあれば、まったく知らないものもあります。どういうネットワークで来ていて、そしてどうやってツアーを成立させているのだろう? 私が知らないだけで、ネットワークの中では上手くいっているのか、そもそもどのくらい日本で認知されているのか謎だらけですが、私達の仕事は一人一人の独自のやり方で成立して、正解などどこにもないのかもしれません。ちなにみ1月のSuper Deluxは坂田明さんも参加されるとの事。Alanさんと坂田さんの組み合わせ。想像しただけでも興奮します。
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London Tour 2日目はTerry とBenedict とのトリオ。ベネ氏が主催するCRAM RECORDSのJavier Carmonaさんのレコ発イベントでの演奏です。



The 2nd gig in London was with Terry and Benedict, at Arch 1 in a launch event for CRAM Records, with Javier Carmona's albumn. So nice to be back in London, and see friends that were in London 3 years ago again. Also it is very special for me to perform with Terry and Benedict, since they have both come to Japan after our encounter in 2010. It was a great night, very well organized by Benedict with an amazing line up. It was the first time for me to visit Arch 1. it was such a great venue. good sound, good energy.

I am so happy and excited that I will be performing with Terry and Benedict on the 30th,31st Oct, 2nd and 14th Nov. I see this combination very important for me, and looking forward how our sound will develop during this tour. Many thanks to all the players and audience and Robert from Arch 1 for Yesterday.

Javierさんは2010年でロンドンで同時期に活動していました。その後彼はスペインに、私は日本に帰った訳ですが、こうして再びロンドンで集合できました。そして、当時の仲間というかimprov界の巨匠Steve Beresford さんも見に来てくださったり、TerryやBenedictはもちろん3年前に一緒に密に活動していた仲間と再会できて、やっとロンドンにチューニングが出来た気がします。

ベネがMCで「ミヤが帰って来た」と紹介してくださって、こちらのシーンで私の事を覚えていてくださって本当にうれしかった。考えてみたら日本でも2,3年一緒に演奏しないなんて事は珍しくもないので、こちらで良い演奏さえ出来れば、きっとこのつながりをもっと深く強く、そして広げて行く事が可能だと思います。
がんばります…。

テリーとベネは3年前の出会いをきっかけに日本にも演奏に来てくださっている事もあって、こうして再びロンドンで演奏できる事は本当に感慨深いです。

そして今回のArch 1というヴェニューは3年前にはなかった新しいお店。鉄道下にいくつかアーチがあけられているのですが、その内の一つがそのままライブハウスになっています。音もよかったし、オーナーもとっても気持ちの良い方だったし、何よりも雰囲気が良くて、今も盛り上がって来ているようですが、きっとこれから即興演奏の中心の一つのヴェニューになるのではないでしょうか。



幸せな事にTerry & Benedictトリオでの演奏が明日、明後日と続きます。明日は3年前Cafe Otoで一緒に演奏したDavid Leahyさんも合流します。
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ロンドンツアーのオープニングはNoel Taylor さんが企画してくださったLuna Frindge にて。Neil Metcalrfe さん、Rowland Sutherlandさんとのフルートトリオ。



不思議な事にこうして新しい土地で同じ楽器と演奏出来る事がこの上なく(良い意味で)安心感があって、緊張して尖っていた気持ちを和らげてくれるだけでなく、包容力のあるお二人の演奏に支えられて、どんどん新しいアイディアが出てきました。同じ楽器のつながりがどんなにありがたく、宝物なのか身にしみました。日本に帰ったらフルート仲間や生徒さん達とこの気持ちをシェアしたいです。それにしてもNeilさんの水墨画のようなフルート!立体感のあるフレーズ。奥行きの深い表現。すっごく学ぶ事が多いです。素晴らしいセッティングしてくださったNoelさんに感謝。一部のギターのAndrea Caputoさん、ヴォイスのFumi Okijiさんも抑制の聞いた美しいアンサンブルで、素晴らしかった。



The opening for this times tour was with a all flute trio, Such a treat to be able to start with musicians who share the same instruments, I felt so comfortable in a good way, and was able to relax the tension of arriving in a new scene, and helped me to realize that I am sure that all the work I have been doing in Tokyo is somehow connected to this scene. I hope to share this feeling with flute friends and students when I get back to Japan.

Thank you Noel for this beautiful setting.
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ロンドンに無事に到着しました。



期待どおり?寒い+天気が悪いです。そして、もちろん音楽は最高。今回のツアーは激しいスケジュールが続きますが、尊敬する即興演奏家と再び共演出来る事、そして、初めての場所、初めての方とご一緒できる機会もあって、このチャンスを与えられた事に感謝するとともに、絶対に次につながるような内容にしたいと思っています。ロンドンのスケジュールです。いらっしゃれる方は是非。各所、第一線で活躍している即興演奏家のラインナップです。

Sun 27th October
Luna Fringe


London / Luna Lounge

An amazing all-flute trio - with three of the best: Rowland Sutherland, Neil Metcalfe and Miya. The other act features the improv wing of Jazz songstress Fumi Okiji, playing with Noel Taylor on clarinet and Andrea Caputo on guitar.

Doors:18:00
Entrance £6

Luna Lounge
7 Church Lane, E11 1HG London, United Kingdom
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Tue 29th Oct
A Night of Three Halves


London / Arch 1

・Guillaume Viltard (bass) & Audrey Lauro (alto sax)
・Daniel Thompson (guitar), Neil Metcalfe (flute), Javier Carmona (percussion)
・Miya (flute), Terry Day (percussion/reeds), David Tucker (bass), Benedict Taylor (viola).

PLUS
CRAM Album Launch:
Javier Carmona Solo - 'Chamota'

Doors 8pm. Music 8.30pm
£5-15 pay what you feel

Arch 1
Cranberry Lane E164BJ
5 minutes walk from West Ham (Jubilee, District, Hammersmith & City, DLR)
2 minutes walk from Star Lane (DLR)
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Wed 30th Oct
Flim Flan


London / Ryan's Bar

Terry Day/Miya/Benedict Taylor – The incomparable Mr Day on Bamboo flutes and things with wonderful visiting Japanese flautist and excellent viola player.
+
Daniel Thompson/Javier Carmona – welcome return for fine Spanish percussionist in duo with equally fine guitarist.
+
Alan Wilkinson/THF Drenching - mind blowing duo of resident sax terrorist and remarkable dictaphone virtuoso.

Entrance £6/4.00. Doors 8pm.

Ryan’s Bar
181 Stoke Newington Church St, London N16
Buses 73,476,393 Stop out side
Nearest Station Stoke Newington BR
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Thu 31st Oct
New Music


London / Lumen

A night of cutting edge new music from the beautiful space of Lumen URC

・Tom Jackson (clarinets) Alex Ward (clarinets)
・Miya (flute) Terry Day (percussion & reeds) Benedict Taylor (viola) David Leahy (bass)

The first half of the concert showcases two of the leading UK wind players - two kings of clarinet if you will. Known for their progressive and varying styles, along with their superb playing abilities, imaginations and intrepid performing characters, these two musicians will evoke another sonic world within this excellent setting and acoustic.

The second half will feature the same exciting quartet which first played at Cafe Oto in 2010. The group is made up of four musicians at the forefront of improvised and new music. With virtuosity, imagination and unrelenting energy, this quartet will give rise to a highly innovative, and potentially explosive performance to finish this concert.

£7 / 5

Lumen
88 Tavistock Place WC1H9RS
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Sat 2nd Nov
New Music Night

Miya (flute)
David Leahy (bass)
Benedict Taylor (viola)
Tom Jackson (clarinets)
Daniel Thompson (guitar)
Javier Carmona (percussion)
Terry Day (percussion & reeds)
Stephen Crowe (electric guitar)

Come to our sonorous night exploring new challenging sound worlds with the virtuosic CRAM collective

Donations at the door. Refreshments available
Doors open 7.30pm. Music at 8pm till late.

Usurp Art Gallery & Studios
140 Vaughan Road, London HA1 4EB
sound@usurp.org.uk
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Sun 3rd Nov
London / Cafe OTO

Terry Day (Drums) Trevor Watts (Sax)Veryan Weston (Piano) Doninic Lash (Bass) Miya (Flute)

Improvisor Terry Day presents a quintet with Japanese flautist Miya, pianist Veryan Weston, Dominic Lash on double bass and Trevor Watts on saxophone. Connections run between all 5 musicians, with Terry Day and Miya being regular collaborators - Terry having toured Japan before giving Miya her first opportunity to play in London. Trevor Watts and Veryan Weston have been playing as a duo in the 'Dialogues' project for over 4 years, including a couple of tours in America, one in Australia & Brasil and some in Europe. They have also played together in other combinations since the seventies.

Tickets : £7 adv / £8 on the door
Door Times : 8:00pm

Cafe OTO
18 - 22 Ashwin street Dalston London E8 3DL
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Tue 5th Nov
IMPROVISED MUSIC


London / Arch 1

Miya – flutes (Japan) meets Caroline Kraabel – sax, Noel Taylor –clarinets, James Barralet – cello, Rowland Sutherland - flutes

A concert featuring an international line-up of diverse musicians where flautist Miya makes a welcome return visit to the UK from Japan. It promises to be a fascinating night of creativity in the very cosy, intimate best kept
secret of London venue:

Doors at 8pm
Entry £6

Arch1 Members Club
Unit1, Cranberry Lane, London, E16 4BJ

Opposite Star Lane DLR
Near West Ham Tube
West Ham Overground
Canning Town Overground
276 Bus from Stoke Newington and Hackney Central

NB! Membership is not required!
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Sun 10th Nov
Veryan Weston's Perhaps Quartet


London / Shoreditch Church

Veryan Weston (piano) Iris Ederer (singer) Hannah Marshall (Cello) Miya (flute)

This special combination of musicians and instruments has been carefully chosen for a concert to celebrate the visit to England of Japanese flautist, Miya. The quartet will be using their substantial experience as improvisors to share musical ideas and create a unique occasion.

8:30 PM
£5

Shoreditch Church
E1 6JN London, United Kingdom
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Mon 11th Nov
Horse

・Miya (Flute) × Satoko Fukuda (Violin)
・Tim Hodgkinson-,Lapsteel Guitar,Electronics, Clarinet,Dario Sanfillipo-Digital Feedback System.
・'Hogcallin'-John Edwards-Double Bass, Steve Noble-Drums,David Jago-Trombone, Helen Mcdonald- Vocals, Sue Lynch-Tenor Sax/Flute, Adrian Northover-Alto Sax, Sarha Mooore-Baritone Sax.

£ 4 (concs), £ 6.
Doors 8pm, start 8.30pm

Horse
124,Westminster Bridge Road. Lambeth North. London SE1 7RW
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Thu 14 Nov
Troyganic

- Miya (flute) David Leahy (bass) Benedict Taylor (viola) Terry Day (percussion & reeds)

・Tasos Stamou solo ( Electronics, Ethnic Guitars )

Music Starts 8:45pm
Charge £5 / concessions £4

Troyganic
132 Kingsland Road
Corner of Cremer Street
London E2 8DY
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Sun 24th Nov
London / Old Cholmeley Boys Club


Rowland Sutherland - flutes
Miya - flute
Hannah Marshall - cello
Leafcutter John - electronics
John Edwards - double bass
Terry Day - percussion & pipes
BJ Cole - pedal steel guitar in various combinations

Doors:8pm          Performances:8 30pm
Admission £6 or £5 concessions
no bar but BYOB

Old Cholmeley Boys Club
68 Boleyn Road Dalston London N16 8JG

overground  trains          
Dalston Junction      
Dalston Kingsland

buses    30     38     56     67    76    149     236      242      243      277    N38     N149
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南無観Vol.20 無事に終了しました。



今回は20回目を記念し、茶会記の福地店主に特別トークをして頂きました。皆様の応援があってここまで続ける事ができました。福地さんが南無観でのパフォーマンスは普遍的な音の物語であると言ってくださいました。また、タロット占いのキラナさんも何回かいらしてくださっているのですが、終演後にいつも興味深いお話を伺い、インスピレーションを頂いています。いつか時間があったらその事も書きたいと思っています。

今回を励みにこれからも良い演奏を目指して参ります。30回、40回を目指してスローペースではありますが、ゆっくり進んで行きますので、どうぞよろしくお願い致します。

次回の南無観ではヨーロッパツアーの内容の報告します。皆様のご来場をお待ちしております。

2013年12月14日(水) 南無観 Solo Performance vol.21

場所:四谷/喫茶茶会記 Open19:00 Start 19:30 出演:Miya (fl)

チャージ:予約2,800円 当日3,300円 学割1,500円 ワンドリンク+ハーブティー付

ご予約・お問い合わせ 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com

※スケジュールの都合によりVol.20, Vol21は満月に近い日程での開催です。そこで趣向を変え「南無観 Re:Birth」と銘打って、満月をイメージしたライブをお送りします。
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今年の誕生日は与論島にて過ごしました。哲さん、美也子さん、そして今回来島するきっかけとなったイベントの皆様に祝って頂き最高な誕生日でした。

与論でのイベントかりゆしバンドではなく島外の方のメインで進行するライブペイントのイベント。

企画も大変だったと思うし、無事開催できた事を心から祝福したいのですが、全体の中での音楽の使い方には疑問を感じる内容でした...。今回の依頼を受けた時に、音楽も他のジャンルと同等に扱われると勝手に勘違いしてしまったのが原因だとおもいます。色々な考え方はあっても良いと思うし、やってみないとわからない部分もありましたが、私は音楽以外のジャンルの表現者でも、お互いが引き立て合うようなものに関わっていきたいです。何が自分にとって大切なのかあらためて気がつく事が出来て、そういう意味でも今回の与論行きは自分の中で新たなスタートとなりそうな気がしています。

来年はアルバムデビュー10周年。記念の年に何をしようか考えていたのですが、2014年はこれまで続けてきた、即興、民謡の勉強、他ジャンルの表現者との交流も良い形で続けつつ原点の「ジャズ」にもう一度向き合いたいと思っています。その関連で、また与論でも色々出来そうなので楽しみです。哲さん、美也子さんの音楽に関わる事がどれだけ普段のジャズの演奏に良いインスピレーションを与えてくださっている事か。本当に感謝しています。

来年スタートでいくつか企画をあたためていますので楽しみにしていてくださいね。

最後に、今回の台風の被害に遭われた与論島の皆様に心よりお見舞い申し上げます。島を見渡しても三軒に一軒は被害に遭われているそうです。新たな台風も来ていてまったく気が抜けない状況かと思います。先輩フルーティストの坂上領さんも与論に縁があってこちらのような活動をされています。

私も長い目で少しでも与論に恩返しをしたいと思っています。一日も早い復旧をお祈りしています。今回の台風もなんとか無事に過ぎますように。

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与論島に到着しました。

今年の前半はかりゆしバンドと毎月のように演奏していたので、一ヶ月も会えないとさびしいと感じていました。今月の満月のお祭りでかりゆしバンドが演奏するとの事で、急遽誘ってくださって、哲さん美也子さんと再会しました。うれしいです!



美しい景色ですが、島をまわってみると屋根が丸ごと飛ばされた家や瓦礫の山など、台風の爪痕が痛々しい様子です。宿泊先のホテルでも災害ボランティアのフライヤーを目にしました。こうして実際に自分の目で見てみると人ごとには思えないのですが、本当の大変さは地元の人にしかわからないだろうと思います。一刻もはやい復旧を祈っています。

初日は哲さんのプライベートスタジオでレコーディングをしました。最南端は最先端の言葉どおり、機材もばっちり揃っていて贅沢な空間。哲さん、美也子さんと落ち着いてゆっくり音楽と向き合いました。



今まではツアーやイベントの中で慌ただしかったり、バンド形式の時は音量が大きいので、こうして静かな環境でゆっくり一音一音に向き合える時間は本当にありがたいです。

民謡を中心にレコーディングしました。もちろん民謡は一朝一夕では出来ないので、この作業も長い長い道のりのホンの一節です。とっても勉強になりました。

・月ぬ美しゃ
・ニゾヨイカナヨイ
・大島ラッパ節
・五尺ヘンヨウ
・ヨー加奈ヨー

を録音。一曲一曲、スケールやリズムが違い割り切れない美しさを持つ奥深い世界です。与論のオリジナルの民謡は20曲ほどで、古いものの歴史は400年前にさかのぼるそうです。

とくに興味深いのは「大島ラッパ節」。明治の流行歌「ラッパ節」が本州から(長崎で出稼ぎをしていた与論の方を通じて)与論に伝わり、そこから与論独特の「大島ラッパ節」に進化したそうです。このラッパ節が後の与論小唄となり、沖縄で有名な十九の春の元になっているといわれています。

このラッパ節は与論島の中でも地域によって節回しが違って伝承されていて、現在、民謡の本などでみられるバージョンはその共通項をまとめたものだそうですが実際は各集落ごとに独特の形で歌い継がれているそう。レコーディングでは東地区、茶花地区、共通盤の3パターンにチャレンジしましたが、どれも似ているけれど、全然違う。人口6000人弱の島でこんなに豊かなヴァリエーションがあるなんて、驚きです。

現在は共通バージョンが楽譜として出版されているため、はじめてこの曲に出会う人は各地区の原曲に触れるチャンスが少ないそう。哲さんは各地域の原曲の価値を見直して、残していこうという活動をされています。

違うものこそ、美しい。そういう気持ちを大切にしたいです。
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10月16日ソロライブ 南無観 Vol.20 開催のお知らせ



皆様に支えられながら今回でいよいよ20回を迎えます、Miyaの最先端ソロライブ「南無観」の日が近づいて参りました。四谷・喫茶茶会記の落ち着いた素材空間を、フルートの音色で彫刻します。今回は「満月;Re Birth 」と題し、からだを意識したティータイムや簡単なエクササイズも行います。

・・・・・・・ 今月のメニュー・・・・・・・・・

◆ 即興演奏(暗転からキャンドルの灯りで)
真っ暗な空間からはじめ、キャンドルの灯りで演奏する、最初の即興演奏です。

◆ Tea time(休憩)
今月は20回記念ということで、様々な20種類の穀物や茶葉をブレンドした、
健康茶をを探し出しました。プーアル茶や、はと麦茶といったおなじみの茶葉から、
霊芝や枸杞など漢方由来のものまで様々に配合し、熊本・阿蘇地方で丹念に作られたお茶です。

◆ 呼吸のエクササイズ
2ndの始まりはおなじみ呼吸のエクササイズのコーナーです。
Miyaの演奏するフルートの音に合わせて、
お客様と一緒に座ったままでもできる簡単な呼吸法を行います。
すっきりした気分で後半のライブをお楽しみ下さい。

◆ Connecting Places コーナー

地上に人の数だけある特別な場所をフルートの音色で繋いでいくプロジェクト、
「Connecting Places」。今回は、南無観20回を記念して、
このイベントをここまで支えて下さった喫茶茶会記のある新宿大京町をクローズアップ。

◆ 即興演奏
その月の南無観を締めくくる、最後の即興演奏です。

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Miyaより

南無観がおかげさまで20回目を迎えます。
今回と次回のVol.21はスケジュールの都合により満月に近い日程での開催となりました。そこで趣向を変え「南無観 Re:Birth」と銘打って、満月をイメージしたライブをお送りします。今までの新月の願い事がどれだけ叶っているか確かめたり、一つのサイクルが完了する感覚が味わえるようなライブを目指します。Connecting Placesは会場はここまで続けられた感謝の気持ちをこめて、喫茶茶会記が位置する新宿区大京町を舞台にお届けします。やさしい街灯の灯りが印象的でした。また、国立競技場が近い事もあり、これからオリンピックにかけて、新たなエネルギーが吹き込まれるであろう地域の今の記録です。

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皆様のご来場を、心よりおまちしております。
10月16日(水)
南無観 vol.20 @ 四谷 喫茶茶会記 
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約は喫茶茶会記まで 03-3351-7904
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10月13日 直書観音にいらしてくださった皆様、本当にありがとうございました!
即興の楽しさをたくさんの人に知ってもらいたい、という気持ちではじめたプロジェクト。この企画をとおして即興だけでなく、自分のルーツや音楽のルーツに、前よりも深い所で繋がる感覚がもてるようになりました。

一部は訓読みの「まわる」をテーマにした即興パフォーマンス。書では漢文学者の白川静さんの「字統」や「字訓」で調べた訓読みを使い、音楽では、「まわる」が持つ音の響きと、雪妃の書からくるインスピレーションで即興をしました。

訓読み=古来の日本語という事で、春日大社の宮司、葉室賴昭さんの著書「神道 見えないものの力」によるともともと文字がなかった日本人はどうやって意味を使い分けていたのかというと発音の微妙な違いで意味の違いを表していたそうです。コウエン(公園)とコウエン(講演)の違いのように。今回の演奏で音の微妙なニュアンスの違いを感じて頂けていたらうれしいです。

2部では実際にお客様に参加して頂くワークショップ。音楽と書の一体感がテーマだったので、「空間を感じる」事を目標に、書チームは音を感じながら、音チームは書を楽譜に見立てて演奏しました。この試みは大成功!確かに一緒につくった手応えを感じる事ができました。




































会場の櫻井、本当に特別な場所です。3部の庭でのパフォーマンスの作品。着物は母が三十数年前に日本に来た時に、父の親戚からプレゼントされたもの。帯は福島の民謡の先生から頂いたもの。雪妃さんのおしゃれな着こなしからもとってもインスピレーションを頂いています。

今回は2nd CD Miya's Bookのカバーの絵をかいてくれた親友のAnjuliもUnicorn Bakeryで出店してくれました。ケーキとドリンクをお願いしていたのですが、旦那さんのシマちゃんも手伝ってくださって、まさかの本格的なBarを出店してくれました!もう少し時間があったら、絶対にゆっくりしていったのになぁ。珈琲や紅茶のリキュールもあって、最高の雰囲気でしたよ。

Unicorn Bakery今月末に国立でオープンするそうです。お近くにいかれた際は是非お立寄ください。

Unicorn Bakery 今月末オープン
東京都国立市中1-1-14
0906036763
www.facebook.com/UnicornBakery

個人的にはチョコマフィンが一推しです。そういえば、この日に向けて続けていたRaw Food Diary、最後の2日は準備が追いつかず、日記を書く事が出来ませんでしたが、一応当日まで続けましたよ。最終的にはローフー度70%ぐらいだったかな。身体の調子は良いですが、実際に書き出してみて、まだまだ勉強不足だなー、と痛感しました。また、色々食事の実験はこれからもしてみると思うので、時間があったら書きますネ。

最後になりましたが、プロジェクトパートナーの雪妃さん、あんちゃん&シマちゃん&看板娘♡、櫻井のオーナー様、そして何よりもいらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

来年も直書観音のイベントを計画しています。また是非お越しいただければうれしいです。
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直書観音用のおはじき、入手しました。なんだろう、このテンションあがる感じは。実際手にしてみたら思っていたよりも小粒。でもキレイ。黄色いネットがまたなんともいえません。

そしてはじめて、和装用の草履を購入しました。すっごく素敵なものに出会いました。

和装で演奏すると普段とはまた違ったインスピレーションが湧いてくるでしょう。

本番前の短い時間で着付ける自信がないので、家から着物で行く予定。普段どおりの移動計画だとどこか連絡の良い所まで自転車でいくので、中央線のどこまで行こうかなー、とプランをたてていてハッと気付く。

着物では自転車に乗れない!

どれほど洋服が今の生活スタイルに結びついているのか身にしみて感じた瞬間でした。

ルーツを探るという意味でも、和の空間で和装で「漢字の訓読み」をテーマに即興演奏するという事は個人的にもパワフルな出来事です。

13日 皆様にお会い出来るのを楽しみにしています。
ギリギリまで準備をがんばります。
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直書観音 Vol.3

10月13日(日)
和のいえ 櫻井 http://yamada-ya.net/home.html
東京都西東京市新町5-3-5

14:00 Open 14:30 Start
¥2,500 (予約)¥3,000(当日) ¥2,000 (大学生まで)すべて1Drink 付き小学生以下無料 
Anjuli's Unicorn Bakeryのカフェコーナーの出店もあります。

第一部・テーマで感じる即興。ひとつの「音」から生まれる即興パフォーマンス
第二部・実際に体感してみよう!参加型ワークショップ
第三部・自由に感じてみよう ! 庭園での即興パフォーマンス(雨天の場合室内に変更になる事もあります)

お問い合わせ/ご予約
チームカノン 03-6427-9156
team.can-on@miya-music.com
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書道家の白石雪妃さんと13日の直書観音の打ち合わせのため、ランチミーティングをしました。

13日、すっごく楽しみにしています!内容もおもしろくなりそう。漢字(甲骨文字)というのは直観でコミニュケーションがとれる所に、即興演奏との共通点があると感じています。

漢字の「訓読み」に着目し、その響きをインスピレーションに即興演奏を展開します。前回は「かえる」でしたが、今回は「まわる」になりました。

第一部のテーマは:
まわる (まはる)の訓読みは….廻(舞と同義語)迂、 巡、転など。

そしてサイクルがまわるという事で、もう一つのテーマは「月」。これは私の得意分野でもあり、向き合えば向き合うほど恐れを感じるモチーフでもあります。二部のワークショップそして、もしからしたら三部の自由即興のヒントにするかも。

月をモチーフにした様々な曲もありますよね。ざっと考えただけでもクラシックでは月光(ベートーヴェン)月の光(ドビュッシー)ジャズでは Moon Light Serenade、Blue Moon、日本の曲では、月の砂漠、荒城の月 民謡では沖縄民謡の月ぬ美しゃなどなど。

曲も、(作曲者への敬意を忘れずに)取り上げ方次第では、「即興」のアプローチも可能です。もしかしたら、何か登場するかも。ギリギリまで色々な可能性を探ってみます。

月は自ら光る事はなくて、太陽の光を反射してはじめて、私達にあの美しい輝きを見せてくれる。そんな事もヒントになる気がしています。

打ち合わせは、次から次へとイメージが湧いて来て、この企画は、自分がやりたくてやっているとおもっているけど、本当はやらせて頂いているのかもしれません。

内容もさる事ながら、着物の着付けが無事に出来るのかなど、直前まで準備は続きますが、是非是非見て頂きたい企画です。

漢字を観る事で神(宇宙)と交信する事。漢文学者の白川静さんの著書に出会った事がこの企画をやりたいと思うきっかけの一つでした。やればやるほど発見があってこの直書観音という企画はなんだかライフワークになっていく予感がしています。

宇宙と交信するというか、する気になるというか、言葉ではうまく説明できないのですが、管楽器奏者としては、呼吸が上手くいった時は、場所と繋がっている事を感覚として実感できる瞬間があります。

呼吸が上手くいくためには身体のコントロールが出来る事が大切。

13日はなんとか身体も万全の状態にもっていきたいので、食生活ではひさびさにRaw Food キャンペーンを開始しました。これは完全に趣味の範囲なのですが、良い機会なのでRaw Food Diaryをつけてみます。かなりテキトーですが。趣味のページを立ち上げたので、お時間のある方はのぞいてみてください。

もちろん回復食(というほど厳密にやってないけどネ)はAnjuli's Unicorn Bakaryのチョコレートマフィンですよ。あんちゃん、チョコマフィンつくるよね???考えただけでおなかへったよー。

13日に出店してくれる、親友Anjuliのマフィンは本当においしいですよー!こちらも絶対にお勧め☆☆☆

直書観音 Vol.3

10月13日(日)
和のいえ 櫻井 
14:00 Open 14:30 Start
¥2,500 (予約)¥3,000(当日) ¥2,000 (大学生まで)すべて1Drink 付き小学生以下無料
Anjuli's Unicorn Bakeryのカフェコーナーの出店もあります。

第一部・テーマで感じる即興。ひとつの「音」から生まれる即興パフォーマンス
第二部・実際に体感してみよう!参加型ワークショップ
第三部・自由に感じてみよう ! 庭園での即興パフォーマンス(雨天の場合室内に変更になる事もあります)

皆様のご予約をお待ちしております。
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先月、発売記念ライブをしたアートクリップ・Pink × Blueの宣伝をしに、ラジオNIKKKEIさんにお邪魔しました。Pink × Blue以外にも過去の作品もたくさん取り上げて頂きました。テイスト・オブ・ジャズという30分の番組に出演します。癒しのヴォイス・アナウンサーの山本郁さんと。



本収録のため、私の過去の作品をすべてチェックしてくださっていました。感謝です。 なんと再放送含め、13回もOAがあります!是非、是非聞いてください。

ラジオ以外にも、パソコンやスマホでもお聴き頂けます。radiko.jp で検索してください。

放送スケジュール

ラジオNIKKEI テイスト・オブ・ジャズ

本放送 10月19日(土) 22:00〜

10月20日(日) 23:30〜
24日(木) 23:30〜
26日(土) 23:30〜
27日(日) 23:00〜
31日(木) 23:00〜

11月2日(土) 23:00〜
3日(日) 22:30〜
6日(水) 23:30〜
9日(土) 22:30〜
12日(火) 23:30〜
16日(土) 22:00〜
18日(月) 23:30〜
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代々木ナルでのセッション、無事に終了しました。超絶技巧の先輩方とのセッション。デビュー以来、何度となくお世話になっているお二人との共演です。セッションという事で、どこにモチベーションをもっていくか毎回悩むのですが、ヴァイオリンの里見紀子さんとメロディーのハーモニーを演奏した時の心が満たされるような安定感や、ピアノの井上ゆかりさんの美しい音色とともに演奏できて、本当にありがたいと思っています。今回演奏していて、個人的な課題として降りてきたテーマは「アンサンブル」だったので、次回はその事をテーマにしてやってみようかな。

ジャズは私の音楽のルーツだと確信していますが、即興や民謡や世界の音楽を知れば知るほど、音楽全体の中で、スタンダードジャズは一つの様式でしかない、と思うようになりました。また、そう思うからこそ、その様式を尊敬し、演奏出来る機会には一曲一曲を大切に演奏したいと思っています。(ちなみに来年はジャズにフォーカスしたプロジェクトを開始する予定です。準備が間に合えば・・・がんばります♪)

ゆかりさん、紀子さん、代ナルの皆様、そしていらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

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10月5日 Contellusion Performance 無事に終了しました。谷山恭子さんの個展「Perspective」にて、詩と音楽と映像のパフォーマンスでした。

違うジャンルの表現方法を持つメンバーが集まるContellusion Teamで活動していて、面白いと思う事は、誰が主体となって企画するかで見せ方が全然変わる事。

Leo企画だとFilm Festival 系になるし、私が企画すると音楽のハコでの開催になる。今回は恭子さんの個展に連動しての企画だったのですが、空間の使い方が音楽家だったら到底思いつかないような大胆な使い方で、すごく勉強になりました。

今回のパフォーマンススペースはギャラリーの外のパティオ。野外の演奏はどーんと来い!と言いたい所ですが、ギャラリーが交差点近くの道路に面していて、交通量もそれなりにあり音の問題だけでなく集中して観覧できる環境ではありませんでした。

アンプやスピーカーで大音量で流して、有無を言わせない環境にするのが手っ取り早いのですが、そのやり方は自分のスタイルではない事と、そうなると逆に周りへの配慮も必要になるし・・・

ギャラリー内部は恭子さんの素敵な作品がかざってあり、空間的には完結されている。

そこで、音楽家が考える事は、狭くてもいいから中でやろうよ、という所なのですが、恭子さんは思いもしない解決策を実現しました。

パティオは横には吹き抜けているのですが、上に天井がある事を利用して、ポールを吊るし、全体を黒い幕で覆いテントのような空間をつくりました。パーツに分けていましたが、布の面積は相当あったハズ。

そうする事によって、集中した環境をつくるだけでなく、映像のプロジェクションにも最適な空間をつくる事ができました。スクリーンは薄い布を使い、明るい映像の時はうっすら透けてギャラリーの中の恭子さんの作品もみえる状態。また、スクリーンのウラに入れば、影をつかった演出もできる。

すっごく素敵な空間でパフォーマンス出来て、幸せでした。美術家主体ならではの構想。参加出来た事に心から感謝しています。

上演作品は新作の「青風の家」と「阿武隈座」。コンセントレーションのとれた良いパフォーマンスだったと思います。

今回の企画に向けて、協力してくださった皆様、そしていらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
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♩ 美術展 「ボトルシップ・ラプソディ」内 
谷山恭子(美術家)個展「Perspectiv」にてパフォーマンスします!



瀬戸内国際芸術祭などをはじめ、名だたる芸術祭にコンスタントに出品し、国内外問わず作品に広い支持を集めている美術家・谷山恭子さんの個展「Perspecive」内にてパフォーマンスします。今回は再演の要望が多かった、SHIBAURA HOUESEで2012年3月に上演した「Conttellusion・阿武隈座」に、今回の谷山さんのテーマの一部である「One's Ubiety」に呼応した新作を連結した作品です。ご観覧頂いた皆様には、谷山さんの作品の一部である、GPS情報が刻印されたどら焼きがお土産として配られる予定です。

また「ボトルシップ・ラプソディ」会期中はプラザギャラリー一帯の南パティオ、北プラザ、104ギャラリー、
東京アートミュージアムにおいて、10人を超える気鋭のアーティストによる展覧会が催されており、(東京アートミュージアムのみ入館料500円・別途)秋の一日に現代美術を堪能できる最高の機会になっています。ぜひお出かけ下さい。

日時:10月5日(土)
タイトル: Contellusion Performance
場所:Plaza Gallery(南パティオ)
東京都調布市仙川町1-24-1
時間:14:30 -15:30
出演:宝玉義彦(詩)レオ・ぺレガッタ(写真)Miya (音楽)
参加費:2000円 要予約 先着15名様 (小作品のプレゼントあり)
予約/お問い合わせ: booking@kyococo.com 03-6427-9156 (チームカノン)

美術家 谷山恭子の個展インスタレーション会場での音楽と詩と映像によるパフォーマンス。
「Constellation」とラテン語の「Tellus」に由来する[CONTELLUSION]という名には、
「大地とともに; with the earth」という意味合いが込められている。
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10月5日、美術家の谷山恭子さんの個展にてContellusion Project Team で出演します。今回の公演に先立ち恭子さんに今後の参考にと塩見充枝子さんの「フルクサスとは何か」(日常とアートを結びつけた人々)をお借りしました。

フルクサスはこの本を読むまで恥ずかしながら知らなかったのですが、野口三千三先生の記述があったり、何かとリンクする箇所があって、ハッとさせられました。最大の収穫は後で書きますが、読んでいて気がついた事があります。

2010年か2011年、ロンドンでSteve Beresford氏に誘われてとある個展に行きました。日本人の個展、今まで見た事のないミニマルな表現で、それまでの「思い込み」に訴えかけるような内容でした。恥ずかしながらその作家の事を当時は知らなかったのですが、日本人なのに知らないと言ってしまえばモグリだと思われるとおもい、知っていると知らないとも言わずにその場を乗り切った記憶があります。その方のお名前が確かKからはじまっていた事、ヴァイオリンも演奏する事、東京藝術大学に通われていた事、1960年代から活躍されていた事から推測するに、フルクサスとも関連のあった小杉武久さんだった可能性が非常に高いと、塩見さんの本を読んでいて気がつきました。

忘れないようにブログに書き記したのですが、その時のブログがちょうどi webというソフトを使っていた時期で日本に帰国した直後に不具合が出て、不運なことにアップル社にソフトの切り替え時でサポートは対応しないと言われ、その時のブログが読めない状態になっています。

なので、確かめようがないのですが、表現の内容からしても小杉さんではなかろうか、と推測しています。自分では気がつかなくても、必要な情報がちゃんと入ってきているのですね。

フルクサスの本はすごくおもしろかったです。勉強不足のため、正直な所、アート方面の部分はわからないところもあるのですが、それでもヒントをたくさんもらいました。「日常とアートをむすびつける」というサブタイトルが、個人的にはヒットしました。日常の中で音楽を感じてほしい、という事を自分の活動の大きな目標として掲げてきましたが、果たして「日常」を本当に理解出来ていただろうか。

日常=大衆ではない。変に言い方に感じるかもしれませんが、どんな環境でも、だれでもみんなにイイとおもってもらうためには、ドラマチックでダイナミックな非日常的演出が必要になります。そうではなくて、自分でも気がついていないかもしれない日常の可能性に、ほんの少し目を向けるような仕掛けをつくる事ような表現方法もあるんだ。どちらも尊くで、どちらもおもしろい。今まで漠然と感じて事を新しい視点でみられるようになりました。

フルクサスの活動は、作品を手(耳)にする人、一人一人を最大限に尊重した手法なのだと思います。そこにユーモアがあるからまた凄い。

良いインスピレーションをくださった恭子さんに大感謝。10月5日の内容に関して、次の記事で書きます。是非いらして頂きたい公演です。詳細はこちら
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10月16日は南無観の20回記念。ここまで続けてこられた感謝の気持ちを込めて、南無観を開催している喫茶茶会記の位置する新宿大京町を舞台にConnecting Places をつくる事にしました。フルート一本でのライブを続けさせてくださった喫茶茶会記はもちろんの事、大京町に位置する慶応病院にも個人的なご縁があり、どちらにも足を向けて眠る事が出来ない恩を感じているエリアです。

Wikipedia によると1943年 大番町と右京町が合併して出来た町で、町名は旧町名のそれぞれの一文字がとってつけられたそう。2010年で人口は2718人。

まずはぐるっとエリアをまわってみよう、と昨日の夜ロケハンに出た訳ですが、歩いているうちに思いのほかインスピレーションが湧いてきて、映像部分の作品がとれてしまいました。音も録音したのですが、もしかしたら作品として完成させるために再訪問があるカモ。ほんの一部を紹介します。



気がついたらかなり長時間、大京町をウロウロしていました…。家に帰ったらへとへとで、倒れ込むように寝てしまいましたが、良い内容のものが出来そうです。

本当は早朝の撮影&録音にしようと思っていたのですが、予想外の展開でConnecting Places 史上初の夜の作品になりました。

まだ、わからないけれど、それはそれでよかったような気がします。私が茶会記を訪れるのは大体夜だし、街灯の暖かみのある明るさが印象に残ったので。国立競技場も近い事だし、おそらく次の東京オリンピックで、直接影響を受けるエリアでしょう。今の感覚を忘れないように、記録しておく事も大切かな、と思いました。オリンピックについては複雑な気持ちですが、いつか機会があったら書きます。

それは置いておいて、もう一つのテーマは、茶会記の店主、福地さんから感じた「パイプ」という感覚がが今回の作品の一つのキーワードになりそう。今福地さんを通して、本当にたくさんの素晴らしい出会いがありました。人と人をつなぐ、パイプが何よりもの財産なのだと思います。

これから音の編集に入ります。10月16日に上演しますので、是非いらしてくださいね。

ところで、新月の即興と題して開催している南無観ですが、今回はどちらかというと満月に近い日程での開催となります。。来月ヨーロッパツアーに行く事もあり、新月近くでの日程が調整が出来ずこのようなスケジュールになりました。私事で恐縮ですが、ご了承のほどお願いいたします。ちなみに新月は10月5日。この日はContellusion Project Teamでの大切なパフォーマンスが入っています。内容的にはこちらのほうが新月にふさわしい内容になりそうなので、これも何かの必然でこうなったのだろうと感じています。

Vol,20は、満月に近い事から、南無観も一つのサイクルが完了するのかもしれません。いつもは新月の願いごとを書くコーナーも、今回は最近の出来事で完了しそうなものを見つめる時間になれば良いな、とおもっています。

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Connecting Places Vol.19 与論編 アップしました。

Yoron Namkang from Miya on Vimeo.



次回Vol.20は南無観を開催している喫茶茶会記が位置する大京町を舞台します。。この点線で囲まれたエリアです。



どんな物語になるでしょうか。楽しみ〜。今日はこれからレッスンの後、ロケハンです!
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Pink × Blue の発売記念ライブ 無事に終了しました。写真家・レオとともにつくった2年間の記録の抜粋ライブ。こうして振り返ってみると、作品をつくるたびに新しい仲間が増えていて、今回のライブのようにジャンルを超えて協力し合える仲間が出来た事は何よりもの宝です。

目に見えない音楽と向き合っていると、自分のやっている事がどれだけ伝わっているのだろうかと不安になる事もあります。そんな時にレオの映像にどれだけ助けられた事か。本当に感謝しています。昨日のライブで、ここまで走り続けて来た一つのサイクルが終了したように感じています。

これからはフレッシュな視点で一からスタートできそうです!

ライブを見届けてくださった皆様、応援してくださった皆様、クラシックスの皆様、素晴らしい出演者の皆様、そしてレオナルド・ぺレガッタさん、本当にありがとうございました!

写真は公演の一幕、レオの映像とダンサーの麗奈さん。





今回の公演のきっかけとなったDVD「Pink × Blue」はこちらのページでお買い求め頂けます。
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柳原陽一郎さん「ほんとうの話」ツアー、無事に終了しました!柳原さんと外山明さんという超強力メンバーの中に加えて頂きました。ほんとうの話だけに、嘘がつけない!もちろん、どんな時も心からの音を出しているつもりなのですが、ヤナさんの音楽に触れていると、「ちょっとまてよ?これは本当に自分の心から来ている音なのか?」と確認したくなるような、一音一音、丁寧に丁寧につくっていく音楽でした。

尊敬する先輩方に混ぜて頂いて緊張はもちろんありましたが、得るものもものすごく大きいツアーでした。このような機会を頂けて、ここまで続けて来て本当によかったと思うし、この経験はこれからも続けていける糧になります。

名古屋、金沢、大阪、京都と各地にいらしてくださった皆様、関係者の皆様、ヤナさん、外山さん、本当にありがとうございました!
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柳原陽一郎さんのツアー「ほんとうの話」19日よりスタートしています。柳原さんと外山明さんとのトリオ!

夢のような組み合わせで参加させて頂いています。東京、名古屋と終わって これから、金沢、大阪、名古屋へ向かいます。各地のみなさま、是非いらしてください〜!すっごく良い感じですよ♪ 詳細はスケジュールのぺージにて。

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ライブ会場で配布している「Can On News Letter 」ではすでに報告していますが、私が講師を務めるCan On Music School の南相馬校がオープンしました。Music Schoolといってもまだまだ規模は小さいですが、長い目で続けて行けるように、少しずつ土台をつくっている段階です。近日中に発表したい内容もあるのですが、準備にもう少し時間がかかりそう。年内発表目標でがんばります。楽しみにお待ちくださいね。

今回の南相馬は短い滞在でしたが、レッスンだけでなく民謡の八坂会の練習にも参加したかったので先生に連絡をいれた所、ちょうど敬老の日の演奏があって私も参加しても良いとのありがたきお言葉を頂きました。

さて、老人ホームでの演奏でしたが、まさかの出来事、今までの人生の中で一番感動する歌に出会いました。尺八/笛の先生のお母様がいらしていたのですが、なんと来年の一月で100歳になられるとの事。

コンサートが始まり、相馬二編返し がはじまった所で、お母様にマイクを向けたら、なんと完璧に歌われたのです。99歳の歌声。こんなに美しいものは聞いた事がありません。歌い始めた瞬間、涙がヴァーーッとこみ上げてきました。とても言葉では説明できないのですが、年齢を重ねてこられた重みと、こんな事を言ったら失礼になるかもしれませんが、すべてを超越した純粋さを併せ持つ歌でした。もしも神様の声が聞けるとしたら、このような声ではなかろうか、と想像しながら聞いていました。



八坂会の先生方と。急な参加だったので、洋服での参加となりましたが、この後、とみ子先生に着物の着付けを習う事ができました。実は来月、書道家の白石雪妃さんとのイベント「直書観音」に着物で出演したいので、着付けは早急に解決しなければいけない課題だったのですが、おかげさまでなんとかなりそうです。ちょっと雪妃さんのお力を借りなければいけないかもしれませんが・・・10月13日、武蔵境にある古民家「和の家櫻井」で開催します。是非見に来て頂ければうれしいです。

翌日は八坂会の練習に参加。「新相馬節」を覚えるという大きな目標があったのですが、今回は録音させて頂き、完成は次回に持ち越しました。

今回の練習では、「相馬盆歌」がメインの練習のようで、何人もの唄い手さんが歌っておられました。

相馬盆歌は200番ほど歌詞があると言われているのですが、即興で歌詞をつくる事も可能だそう。そして南相馬の盆踊りは「相馬盆歌」一曲で何十分も盆踊りが続き、ある種のトランス状態になるおもしろさがあります。

所変わればでなんとやら、地元・東京の表参道の盆踊りでは、おそらく一時間の中で15〜20曲ぐらいディスコのように次々と変化していくので、このような所にも地域性の違いがみられておもしろいなぁ、と思ったりします。(しかも、表参道の盆踊りは、全員がほとんどの曲の振り付けが完璧なのです、一体どこで練習しているのだろう?)

さて、相馬盆歌は唄い手による違いも興味深いのですが、今回の大発見はどの楽器編成、アンサンブルの強固さに気がついた事でした。

伴奏は笛、大太鼓、小太鼓、そして、あれは何と言う楽器なのだろう?手のひらに収まる金物で、金属製のバチで叩く、「テーーンテ・テンテン」というような音がするヤツ、の4種類、と非常にシンプル。

何番も歌っているうちに、太鼓の叩き手が交代したりするのですが、この交代の一瞬で、その楽器が鳴り止む瞬間があります。ほんのちょっとの間その楽器がないだけで、ぽっかりと穴が空いたような、ものすごく足りない!という感じがするのです。つまりアンサンブル的には必要にして最小限の編成になっているのですね〜。

このように民謡の練習に参加させて頂ける事が、どれだけ自分の日々の音楽(ジャズや即興)に良い影響を与えてくれているか、先生方も分かった下さるからこそ、このようにフルートでも参加させて頂けるのだと思います。

八坂会の皆様に心より感謝です。次回までに、なんとか「新相馬節」を覚えてきます!

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9月26日に開催されるPink × Blue 発売記念ライブ@クラシックスの打ち合わせがありました。

今回のライブは、写真家/映像作家のレオナルド・ぺレガッタとこの2年間つくりためた作品の中からのピックアップライブです。

レオとは2010年に出会ってから、いろいろな形態で作品をつくりました。それはつくろうと思ってつくったというより、気がついたらたくさん作品が出来ていた、という感じです。

レオとの関わりの中で、フランスのポンピドゥ国立美術文化センターの公式プログラム「オールピスト」、Tokyo Wonder Siteが主催するExperimental Music Festival, そして京都で行われた京都フィルムフェスティバルなど、普段の音楽家としての活動だけでは決して出会う事のない様々な現場でパフォーマンスする機会を得ました。

レオとの作品づくりは、製作するメンバーやパフォーマンスの場所によって変化しますが、誰が主導権を握るという訳でもなく、モチーフにそってそれぞれの分野で出来る事を最大限に提供するという方法で取り組んでいます。その結果、違うジャンルでも相手に寄り添う手応えが感じられる作品をつくる事ができました。

今年の4月にBankARTのCafe Liveに選出されたのがきっかけで、Pink × Blue をつくるチャンスを頂いたのですが、この作品は私がモチーフのアイディアを出して、それをレオが映像で膨らませてくれた作品です。製作過程でもう一つ視覚的要素がほしくなり、急遽仲間のダンサーの児玉麗奈さんに出演して頂いて、完成させる事が出来ました。

「製品」をつくった記念に、今までの作品を上演する「レオ祭り」のような企画をやりたい、という事で今までレオと一緒に製作をしてきた麗奈さんや詩人の宝玉義彦さんの協力を得て実現するライブになります。

本番ではAscension 」「野良帰り」「Moving Water」「My Grandfather, Your Grandfather」「 Pink × Blue」の合計5編を上演します。

各作品をつなぐ「川」のような役割として、即興的要素のある楽曲を演奏するのですが、サポートに素晴らしいピアニストの黒田京子さんにご出演頂きます。

そして、衣装提供はレオと共通の仲間であるファッションデザイナーのエドウィナホールが協力しれます。

今回の打ち合わせでは、レオ、麗奈さんのヴィジュアルチームと全体の流れについて話し合った後、エドウィナのスタジオにて第一回目のミーティングをしました。

本当に素敵な衣装を試着したのですが、話をしているうちに今回のコンセプトにあうものを他にも準備してくれるという事になり、近日中にもう一度訪問します。

ビジュアルチームとの打ち合わせは、私にとって難関でもあります。総合演出がいない状態では、パフォーマーであると同時にそれぞれが全体のバランスを図りながら進めて行かなければいけません。

音楽/踊り/詩の朗読/映像がどうやって効果的に共存しながら空間と時間を使うか。大枠はもちろん出来ているのですが、細部が重要なのです。そして、この細部を詰めるのが膨大な時間がかかる事もあります。私自身、音楽以外の表現方法に関してどこまでが可能なのか、判断がつかない部分もあり、結論は次回のミーティングに持ち越しとなりました。それでも、とても良い手応えを感じています。

実はこのライブを含め10月後半のヨーロッパツアーの前までで、合計三本、どちらかというと視覚的要素の強い現場で、音楽面を私が担当する公演が続くのです。

私の音楽の方向性はどこでも同じように演奏できるものではなくて、空間とセットで作り上げる要素が強く、毎回、その会場のための作品を準備する事が多いのですが、その流れで必然的に視覚分野の専門家との共同制作が増えたのだと思います。

この数年間、意識的に他ジャンルと関わって創作したいとアピールしてきた事もあるのですが、長い期間かけて制作していく方向で取り組んで来た事が、実を結ぶ収穫の時期がきたようです。

一期一会の企画では、新しいもの同士が出会う瞬間的なエネルギーの爆発にフォーカスしますが、その過程の後、継続して表現をしていく中で、当然の事ながら意見が合わない事や、理解する事が難しい出来事も出てきます。

今の自分にとっては新しい事をはじめるよりも、尊敬する仲間と継続してプロジェクトを続けて行く事のほうがよっぽど難しい事のように感じます。

でも、きっとこのように色々な段階を経て完成した作品は揺るぎないものになるでしょう。

リセットボタンを押すのは簡単だけど、投げ出さずに最後までやり遂げるチャンスを与えられた事に感謝しています。

話が少しズレてしまいましたが、9・26の表題作であるPink × Blueは「朱鷺」をモチーフにして音楽を書きました。青い空に光に透けた朱色の羽を広げる朱鷺。自分の目で見た事がある訳ではないけれど、どこかの記憶で見た事のあるような気もするのです。思いつく限り、一番美しいと思うPink×Blueのイメージをもとに作曲しました。他にも、ほの暗い空からじんわりとひろがる朝日や、ピンク色に空を染めた後、深いブルーに包まれる夕暮れなどのイメージも登場します。

といっても音楽の中の事で、言われなければおそらく誰にもわからない事ですが・・・

レオはまた違う解釈でさらにこのイメージを膨らませてくれています。その映像の中で、麗奈さんが舞う美しさを想像しただけで、本当に楽しみです。

朱鷺についてリサーチしているうちに、エジプトでは朱鷺は、時空を超越する神様「トト」の頭の部分として登場するという事を知りました。

日本語の発音でも「とき(=時)」ですから、何か宇宙的なつながりがあるのかもしれません。

打ち合わせの翌日、麗奈さんが昔に書いた絵を思い出したといって送ってくださいました。テーマは「水」。これも凄い偶然。































9・26 色々な事がつながっていくパフォーマンスになる予感がしています。

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こちらでPink × Blue のショートバージョンが見られます。

PINK x BLUE from leo pellegatta on Vimeo.



この他にも、写真家/映像作家のレオナルド・ぺレガッタとの共作を5編上演します。詩人の宝玉義彦、ダンサーの児玉麗奈、ピアニストの黒田京子と豪華メンバーの競演となります。

貴重な機会をどうぞお見逃し無く!
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南無観 2013 秋冬バージョンのフライヤーが完成しました。



10月で20回目を迎えます。これまで続けてこられた事、喫茶茶会記のマスター、そして何よりもいらしてくださっているお客様に感謝です。

記念すべき20回目のConnecting Placesでは、南無観の舞台、喫茶茶会記が位置する大京町の物語になります。

どうぞお楽しみに!
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来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、2014年に恩師・山下洋輔さんと共演します。

さて、このイベントの出演依頼があった時は、特にメンバーを聞いていなかったのですが、昨日フライヤーが送られて来てビツクリ。

山下さん×スガダイローさんのところに何故かMiyaの名前が。

思いもしない組み合わせでしたが、よく考えたら私が登場できるとしたらここしかない、と思えて来ました。これは鬼も笑うしかない。

2014年すごい幕開けになりそうです。楽しみ〜!!!



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チャクラリトリート無事に終了しました!

演奏していて、自分の心と身体が満たされました。

こんな事をいうのは変だと思われるかもしれませんが、自分達のためだけにでも、開催したい!と思うぐらい贅沢なイベントでした。

クリスタルボウルは欧米では、治療の方法として保険が使えるなど癒しの効果が認められているそう。

果たして、調性のある音楽と同居できるか心配でしたが、実際にやってみたらクリスタルボウル奏者のむーさんがおっしゃっていたように「響かせる空気の場所が違う」ようで、クリスタルボウルが入ると異次元の要素が音楽にプラスされて、それはそれは層が厚くなる。

実際に身体の変化を皆様感じて頂けたようで、今回の企画者、真衣子さんのブログに感想等が載っているので御覧ください。



Chalagさんがつくった映像をバックにChakra Suiteを演奏している所。各チャクラのはじまりで、真衣子さん作成の対応する香りのムエットをくばりました。

香り、音楽、映像。そして会場のゆうどもまた特別な所で、目白の白は水という意味だそうで、地下水の真上に位置するゆうどの水は、とくべつな力を持つそうです。

そのパワースポットの水でいれた、フレッシュハーブティもおかげさまで好評を頂き、大成功のイベントとなりました。



これから未来に続いて行く企画になりそうです。
真衣子さんをはじめ、メンバーの皆様、そしていらしてくださったお客様に大感謝です。
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ザ・フルート 130号に What's Jazzのコーナーで執筆致しました。表紙はJeremy Steig さん。



私も含め、この方に憧れてジャズフルーティストを目指した方は多いのではないでしょうか?自分のアイドルが表紙の雑誌に原稿を出せるなんて、ジャズをはじめたばかりの頃は夢にも思いませんでした。感慨深いです。アルソ出版の皆様に感謝。わたしにとっての「ジャズ」をかかせてもらいました。数ページの特集なので、是非読んでくださいね。

今回の記事に関連してこちらのサイトにレッスン動画もアップしています。合わせて御覧頂ければ幸いです。

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リハ2連続。一つ目は、8日のチャクラリトリート。本当は昨日のリハーサルの予定でしたが、雷と大雨により本日の午前中にスライドしました。

(おかげで雨のなか出かけないで済んだだけでなく、午後のリハーサル会場のすぐ近くでリハできる事になって、かなりラッキーでした)

ヴァイオリンの真衣子さん、チェロの織絵さんとのトリオ。Chakra Suiteをトリオ用に書き直したもの。本日が初音出し。どうなるか心配で、昨日は眠れなかったのですが、(朝無事に起きられるかの不安も大きかったケド)内容は思っていたとおり!いや、思っていた以上の出来映え。これにクリスタルボウルの演奏が入って、Chalagさんの演奏が合わさったらどんな事になるのだろうか。めちゃめちゃ楽しみです。

他に、真衣子さんと織絵さんがセレクトした曲も演奏します。今日はじめて合わせましたが、本番までのお楽しみですが、とっても素敵な曲達です。

Chakra Suiteはアロマテラピーの専門家でもある真衣子さんがプロデュースする香りに包まれる内容になります。7つのチャクラに対応する七つの香り、曲、映像、クリスタルボウル!

絶対にお勧めの内容です ! まだ少しお席があるようですが、お席に限りがあるので予約をお勧めします。

写真は真衣子さん、織絵さんと。


そして、本日後半は柳原陽一郎さんのリハーサル。今月は19日の渋谷公園通りクラシックスからはじまり、名古屋、金沢、大阪、京都と、ドラムの外山明さんとのトリオでツアーにでます。ご一緒できるなんてなんて光栄なのだろう、というメンバー。そして柳原さんの曲はどれも不思議な引力をもっていて、気がついたら頭の中で歌詞とメロディーがぐるぐるとまわっています。それでいて、実際に演奏で参加するとすっごく自由な空間がある。曲を出来る限り覚えたいと思っていますが、今回のツアーでどう発展していくか。すっごく楽しみです。

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昨年の11月に関わったインド、マレーシア、日本の三か国ツアー。その際の音源と映像の使用に関してのトラブルが発生。国際的に仕事をする事の難しさを感じつつ、今年の10月〜11月にかけて、ひさしぶりのヨーロッパツアーがひかえているので、気を引き締めてのぞみたいと思います。ヨーロッパとインドではまた色々違いますが・・・。

外に出るほどに、日本で活動出来る事のありがたさが身に染みます。もっともっと良い国、もっともっと良い音楽シーンにしていけるようにがんばります!

とはいえ今回のヨーロッパツアー、私にとって重要な意味をもっています。2010年にロンドンでTerry Day 先生に出会い、即興演奏家の仲間入りをしました。ありがたい事にそのあとロンドン、パリ、ベルリンでたくさんの即興演奏家の仲間ができました。そして東京に帰って来て、日本をベースに活動している即興演奏家とのご縁がはじまりました。それまではジャズを中心に渡り歩いていたので、日本に活発な即興シーンがある事を知らず、ただただ驚きでした。そこからもうすぐ3年。自分なりに「即興」という事について色々と考えて取り組んで来ました。この経験を踏まえて、あらためて自分の即興のルーツであるロンドンの地に立ってみたいと思っています。

一つ一つ自分の目で見て、学んできます。

でも。その前に、日本で、大切なイベントが4つ控えています。これらをきちんとやりきったら、安心して旅に出れるでしょう。どうか皆様の応援をよろしくお願いします。


最初は9月8日はチャクラリトリート。バイオリニストで占星術アロマテラピーの専門家の中垣真衣子さんが「Chakra Suite」をプロデュースしてくださるこの企画。Chakra Suiteはもともとはフルートとチェロのために書いた作品でしたが、今回はフルート、ヴァイオリン、チェロのトリオで演奏できるように書き直しています。譜面もまもなく完成します。今回の作・編曲の作業の中、ただ音や譜面を書く、というよりもワンランク上の段階、各楽器のパートの中で「自分の声」の片鱗が見えた手応えがありました。これも真衣子さん、織絵さんという超強力メンバーのお力があってこそ。お二人の顔を思い浮かべながら一生懸命書きました。譜面を書く時は、いつもギリギリになってしまう自分を呪うのですが、今回はなんとか間に合いそう。まだ一曲残っているので、油断できませんが。尚、今回のテーマになっているチャクラはもちろんインドからきています。上記の件で、インドのイの字も見たくないと思っているのに、その古代哲学に魅かれてしまう。オソロシイところです。

そして、その後は本当にひさしぶりの自主企画です。9月26日、渋谷のクラシックスにて初のアートクリップDVD「Pink × Blue 」の発売記念イベントを行います。

Pink × Blue はChakra Suiteを経て完成した作品で、それぞれの色から思い浮かんだストーリーをもとに映像作家のLeonardo Pellegatta と制作しました。DVDではダンサーの児玉麗奈さんに友情出演ご参加頂いています。

Leoとは2011年からたくさん作品をつくってきました。この機会にこれまで一緒に制作した作品を上演しようという事で実現した企画です。

これまで一緒に制作してきた、詩人の宝玉義彦さん、ダンサーの児玉麗奈さんも参加してくださいます。音楽面ではピアニストの黒田京子さんの参加も決定しました。そして衣装提供はEdwina Hole。超豪華メンバーです。

作品数はたくさんあるので、どれを上演するか、どんな内容にするかこれから詰めて行きます。この企画は本当にお勧めなので、是非いらしていただきたいです。

そして10月5日は美術家の谷山恭子さんの個展に「Contellusion Project Team」の一員として参加します。手法は違えど表現の内容に共通点を見いだしている貴重な仲間です。音楽を普段から違う視点で眺めてみませんか。きっと何か新しい発見がある事をお約束します。

最後は書道家の白石雪妃さんとの共同企画「直書観音」。10月13日です。こちらも前回からとっても良い手応えを感じている企画です。「直観」と「即興」にフォーカスして、実際にご参加頂けるワークショップのコーナーなど、即興を身近に感じて頂ける企画になっています。会場は武蔵野の美しい古民家「和の家 櫻井 」。一歳の頃からの親友のAnjuliによるUnicorn Bakary の出店もあります。東京の古くて新しい一面、ゆったりとした時間を感じて頂ける企画です。

そして、新月の即興「南無観」シリーズも好評継続中。ちょうどヨーロッパツアーをはさんで、「いってきますの会」と「帰ってきました」の会になります。

各イベントの詳細をまた個別にブログなどでアップしますが、どれも本当にお勧めなので是非、全部見て頂きたいです。(スケジュールのページに詳細があります)また、私の活動の詳細がのっているニュースレター「Can On News Letter 」も現在大至急で製作中です。間に合えば9月8日のライブから配布スタート予定なので、是非お手に取って頂ければうれしいです。
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今年の4月にBankART主催のCafe Liveで上演した「Chakura Suite」の続報です。その時に見に来てくれた仲間の中垣真衣子さんが内容を気に入ってくれて、香りの要素をプラスしたバージョンアップ[Chakura Retreat ]を提案してくださいました。

真衣子さんは素晴らしいバイオリン奏者であるだけでなく占星術アロマテラピーの分野の専門家でもあるマルチな才能の持ち主。

Cafe Liveの時に万華鏡作家のChalagさんが「香りの要素も入れたい」と何度も言っていたのが天に通じたのでしょうか。

奇跡的な展開であれよあれよと決まって行き、真衣子さんのお仲間のクリスタルボウル奏者のみかりんさん&むーさん、そしてChakura Suiteを毎回お願いしているチェロの平山織絵さん、そして、もちろんChakra Suiteの共作者・Chalagさんと超豪華メンバーが決定。

場所も、目白にある古民家「ゆうど」で出来る事になりました。目白は実はフルートの町なのです。フルート専門店やフルート専門教室、尺八や篠笛の専門店などが集まっています。もちろん、私がジャズコースを担当しているa-note Music Schoolもこの町にあります。何かとご縁がある場所なのですが、古民家がある事は知りませんでした。で、先日、下見兼打ち合わせに伺ったのですが、オーナーさんがまたすごい方で、場所のエネルギー的にもとってもおもしろそうです。

とってもお勧めのこのイベント。席もだんだんと埋まって来ているので、お早めのご予約をお勧めします。

音楽面では、真衣子さん/織絵さん/Miyaによるトリオでの楽曲の演奏(ゆうど、そして目白は「水」に縁の深い土地だそうなので、水がモチーフの曲を中心に)と私が作曲した「Chakura Suite 」を上演します。Chakura Suite では、身体に対応する7つのエネルギーポイントをイメージして書いた曲に、クリスタルボウルと真衣子さんによる香りのプレゼンテーションとチャクラの解説が入ります。

前回と違って、ヴァイオリンとクリスタルボウルが入るため、これから手直しの作業に入ります。自由にアプローチできる所と、アンサンブルでがっちり行く所とメリハリをつけて、バージョンアップさせたいと思っています。前回のChakura Suiteを見てくださった方にもとってもお勧めですし、はじめての方も大歓迎です。

皆様のお越しをお待ちしております!



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元町Summer ミュージックストリートに出演しました。10年来の友人のご縁からつながった本企画での演奏。自分が出来る事の中でのイメージで元町にはアコースティックが似合うだろうと感じたので、コントラバスクラリネットのHuw Lloydさんに共演を依頼しました。Huwさんにはいつも良いインスピレーションを頂戴しています。

 
すっごく楽しかった〜。

曲目は
Heart and Soul
Nostalgia in Times square
But Beautiful
Summer time
Night in Tunisia

など、スタンダードジャズを中心に演奏しました。

この企画の準備にあたり、元町の歴史を少し調べてみたのですが、とっても興味深かったです。港町なだけでも様々のストーリーがあるのだろうと思いますが、明治の開国後、外国文化と共存しながら発展していった町というのが個人的にはツボ。イギリスとのつながりも深そうなので、今後も継続して調べたいと思っています。

つないでくれた友人をはじめスタッフの皆様、素晴らしい演奏をしてくれたHuw, そしていらしてくださった皆様に心から感謝です。
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残暑お見舞い申し上げます。



昨年に引き続き、八坂会が出演する南相馬市の盆踊り大会に出演しました。小高区の皆様が避難している仮設住宅の隣で開催されるイベントですが、盆踊りや花火だけでなく、昼間から様々な出演者が参加するさながらフェスティバルのような雰囲気。

伝統的な地元の芸能や、新作のよさこいだけでなく、県外からもたくさんのゲストが呼ばれていて、こんな所でこんなすごい事がおきているなんてちょっと信じられないぐらい豪華なイベントでした。

盆踊りの前に八坂会のステージも予定されていたのですが、急遽キャンセルになりました。というのも、指揮者の佐渡裕さんが率いるシエナウインドオーケストラが特別出演する事になったためです。

イタリアにあるシエナという町は、気候風土が南相馬市に似ているだけでなく、相馬野馬追いにそっくりな伝統的な祭典「パリオ」があって、以前からイタリア人の友人と何かシエナと南相馬で個人的な交流が出来ないだろうか〜、なんて話していたので、イタリアから大勢ミュージシャンくる機会で、きっかけをつくるまたとないチャンス!と意気込んでいたら、そういう名前の日本の吹奏楽団なのですね。実はシエナウインドオーケストラのフルートの金野紗綾香さんはアルソ出版にて紹介して頂いたご縁があったのですが、思い込みとは恐ろしいもので、最初はこのシエナとあのシエナが結びつかず、最後の最後で気がつきました。まさか南相馬で再会するなんて。

地元の子ども達と共演するというスタイルで行われたミニコンサート。佐渡さんの指揮のもと生音の豊かな響きが感じられて、子供達にとってはきっとかけがえのない経験になった事でしょう。

最後は、「会場に楽器を持って来ている人はいませんか?」と佐渡さんの誘導により、(後で知ったのですが、よくこのパターンをされるそう)私も参加しました。すっごく久しぶりの吹奏楽。隣で吹いていた女の子も上手だったなぁ。いくつか学校の部活を見ましたが、南相馬は吹奏楽のレベルが高い気がします。優秀な先生がいらっしゃるのかもしれません。



さて、吹奏楽をじっくり聞く機会を得て、なぜ日本全国の中高の音楽の形態はオーケストラやビックバンドではな吹奏楽部がメインなのか考えてみました。

・電気をつかわない事 → 野球の応援や野外でのイベント(校歌の演奏)などフットワーク軽く動ける

・クラシックの名曲やジャズのビッグバンド風のアレンジなどもあるので、幅広いジャンルへの登竜門としての役割。

など、吹奏楽という選択はなかなか良い落としどころだな、と思う反面、日本のポップスっぽいアレンジの曲は私が一生懸命吹奏楽をやっていた頃から変わらぬ選曲で驚きました。もちろんリハーサルなしで子ども達と共演できるように配慮もあったとおもいますが。

音楽の世界でも国際的に評価される日本人が増えてきた事で、音楽全体の(特に吹奏楽のように歴史的背景が西洋の歴史と重なる楽器を使用する音楽)捉え方も変わって来ているように感じます。これから、吹奏楽のポップスアレンジも変わってくるのじゃないかな~と思います。教育に大きく関わっているだけに、今後がとっても楽しみな分野ですね。

さて、その後も見応えのあるパフォーマンスが続き、いよいよ暗くなってから八坂会の相馬盆歌がはじまりました。



一説には相馬盆歌の歌詞は200パターン以上あるそうです。その場で即興で歌詞を創作する事も可能という事を教えて頂きました。民謡には、色々と即興に通じる要素がありそうです。

最近は忙しくて中々新曲を覚える余裕がなかったのですが、次は新相馬節を覚えたいと思っています。

八坂会の先生方に心から感謝です。これからもどうぞよろしくお願いします!

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最近、引っ越しをしました。前の場所から近い事もあって、ほどんど自力での引っ越し。巨大なバックを両肩に背負い、自転車でせっせと移動中に「Miya ! Miya ! 」と声をかけられました。見られたくない時に限って知り合いに見つかるものです。

声の主は友人でファッションデザイナーのエドウィナ・ホール。アシスタントをひきつれて、最近の青山ファッション事情をチェックしながら散策中との事。

こちらは完全に作業着。「どう?私の青山ファッションは?」ときいたら、「うーん、これは違うネ」・・・オーストリア人は正直です。

エドウィナと知り合ってから世界が広がりました。私にとってエドウィナの服は洋服を身につけるというよりは自分のまわりの空気感を感じさせれくれるもの。ファッションの世界は知らない事だらけですが、「被服」の力はステージに立つ時はもちろん、日常の中でも実感しています。もっともっと勉強して色々知りたいです。ちなみに前回のTIOのコンサートの衣装もEdwina Holeですよ☆

さて、話は戻って、都心の移動はほとん自転車です。電動自転車にチェンジしてから一段と快適になりました。

自分のサイクルマナーにそれほど自信があるわけでもないけれど、大通りで車道を逆走する自転車が意外に多い事に驚いています。何かの見間違いじゃないか、と目を丸くしている間に相手は鼻歌交じりで通り過ぎていきます。間違いであってほしいものです。

引っ越しに伴い、レギュラーで演奏しているラウンジへの移動ルートも変わりました。今までは国会議事堂、皇居外周を通っていましたが、今度は六本木や虎ノ門のビジネス街を抜けて行くルート。

同じ場所へ行くのも、通る道が変わるだけで、気持ちが全然かわるから不思議。雨が降って電車でいくとまた変わります。裏道に慣れたらまた変わるでしょう。

「道」ってすごく大切だなーと実感しています。本能的に、「遠回りしても良いからこっちの道をいきたい!」とおもった時は直感に従うべきだと思うのです。

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南無観 Vol.19 無事に終了しました。

Connecting Places では与論編をお届けしました。美しい海の映像で少しでも涼しさを感じて頂けていたらうれしいです。いらしてくださったお客様に心より感謝です。

この日、フルーティストの片山士駿くんが久しぶりに訪ねて来てくれました。

数年前、中学生だった彼が「将来ジャズフルーティストになりたいんですっ!」とまっすぐな瞳で訪ねて来た時を懐かしく思い出しました。

その後自分の力でどんどんと道を開拓して念願だった音楽大学にも無事入学できたとの報告をうけました。着実に階段をのぼっていく姿を頼もしく感じています。

久しぶりの再会、音楽家同士は一音交えれば色々な事が伝わります。2部では飛び入りしてもらって、良い内容だったので、ちゃんと道を進んでいるナ、とうれしくなりました。




士駿君との再会は自分の環境を客観的にみるきっかけになりました。個人的には音楽環境に恵まれていると自負していますが、特に先輩にはものすごく恵まれてここまで活動する事ができました。

ステージにたったら年齢に関係なく、全力でぶつかってきなさい、という姿勢で迎えてくださった先輩方のおかげでここまでのびのびとやってこられたのだと思います。あらためて先輩方に感謝すると同時に、私もこれから士駿くんのような若い才能にどれだけの器を用意する事ができるのか、しっかりとしなければいけない、と気が引き締まる思いでした。

日本の音楽シーンを良くしたいと、色々な所でがんばってきました。でも、果たして日本の音楽シーンってなんだろう。

海外で活動して素晴らしい仲間が増えれば増えるほど、この方たちと日本をつなげたいという気持ちが高まる一方ですが、残念ながらそれを受け入れる環境が自分の周りには整っていない。それをなんとかしたくて、日本の音楽シーンをクリエイティブな音楽家が活動しやすい環境に整える事を目標に数年間土壌を耕していたつもりだったのですが、果たして私は日本の音楽シーンについて、何をしっているのだろう、ふと疑問になりました。

目白/高田馬場/新大久保 と同じ山手船でも一駅違うだけで街の雰囲気ががらっと変わるように、音楽も似ている様でまったく違うシーンがいくつもあって、もしかしたら、自分は小さな円の中で延々と走り回っているだけなのかもしれない

先日、杵屋流長唄の一門会のコンサートに行きました。
人間国宝でいらっしゃる杵屋浄貢先生の一門会をきかせていただくのはこれで2回目。本当にすばらしくて、昨年よりも少し深い所で理解できたような気がしてうれしくなりました。

一音一音の立体的な距離感。本当に豊かな時間を過ごす事ができました。このような文化に触れる度に、日本人は元来豊かな音風景を聞き分ける能力をもっている事を確信します。

浄貢先生には昨年、私がコーディネイトしてインドから音楽家が来日した時にものすごくお世話になったのです。初渡印の際、インドの仲間から都市部でのコンサートがメインだと聞いていました。ところが実際にいってみたら、一緒に演奏する仲間は生粋のベンガルッ子で、日本からきた新顔ミュージシャンに出来る限りインドの良い所を見せるべく、ベンガルの土地と深く結びついているバウル僧に紹介して頂くなど、思いがけない歓待を受けました。そもそものツアーが日印交流がひとつの目的で、私のほうでも日本の都市部のコンサートは押さえていたのですが、大地と結びついた強烈なバウルミュージックを見せられたら、こちらだって負けてはいられないという事で、何か日本で一番すばらしくて、日本らしいものを見せてあげたい、と初めての土地コルカタで必死に考えて、今思うと不思議なのですが、見ず知らずの土地で必死に考えて思いついたのが「歌舞伎」を見せよう、という事だったのです。

数回しかお会いした事のない浄貢先生に、インドのミュージシャンが日本の伝統芸能に興味を持っているので会ってお話していただけませんか、と、恐れ知らずの玉砕覚悟でお願いしたら、まさかのOK。もちろん事前に歌舞伎は見る事にしたのですが、直前にきまったのでS席しか空いていなくて、S席の観劇料金は下手をしたら彼らの一ヶ月分の給与に値する金額なのですが、それでもメンバー全員に見せたいというリーダーの英断で、インド人5名、イギリス人1名、日本人2名という変わったチームで観劇しました。

ちなみに幕間に差し入れた幕の内弁当にはリーダーをのぞいてほとんど口をつけられず。後にインド通の友人にこの話をしたら、「当たり前だよ、インド人はカレーしか食べないよ」と言われ・・・ソウデスカ。ちなみに私とインドのコネクションをつくってくれ、ツアーにも参加したイギリス人のBenedict Taylor氏は、おいしい!おいしい!といってたいらげてくれました。

ベネはビオラ奏者で現代音楽の専門家です。インドチームはインド古典をベースにしたオリジナルの音楽をつくっています。このメンバーで長唄のトップの先生にお話を伺いにいったのですが、歌舞伎はベンガルッ子の彼らから見ても、自分達の伝統芸能に通じる所があるそうで、また、ベネはベネで現代音楽の共通点を見いだしていて、本当に興味深いミーティングでした。

浄貢先生がこの会合に連れて来てくださった若手長唄名手の面々がまた最高で、意外といったら失礼なのかもしれないのですが、饒舌な英語を操る彼らを見て、日本の伝統芸ののレベルの高さを感じずにはいられませんでした。

その、私にとっては強烈なありがたい体験となったミーティングから9ヶ月ぶりに浄貢先生を拝聴する貴重な機会。

国際的な視点が入ると物事の感じ方が変わってくる事もあると思うのですが、インド人やベネからどんな質問が飛んでくるやもしれぬ緊迫した状況で、普段の数倍の集中力で観劇した経験が役にたったのか、今年の一門会は昨年よりは少しだけわかった気がしたので、本当にうれしかった。

「わかる」とか「わからない」とか、どうでも良い事だけど、音楽家としてはうそでも良いから「わかりたい」、もしくは「わかった気になりたい」のです。

私も、もっと、もっと勉強したい!

広い視野で音楽シーンを捉えられるようになったらまた色々と広がって行くだろうと感じています。

こういう時間が何よりも大切なのだと思います。焦らずに、出来るものは一つ一つクリアにして、出来ないものは、そぉーっと棚の上に置いておこうと思います。
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明日の南無観のメニューが完成しました!皆様のご来場をお待ちしています!

8月4日(日)
Miya ソロライブ 南無観 Vol.19 開催のお知らせ

こんにちは。
7月に引き続き、今月もまた、
新月の前後に開催するMiyaの最先端ソロライブ「南無観」の日が近づいて参りました。
四谷・喫茶茶会記の落ち着いた素材空間を、フルートの音色で彫刻します。
からだを意識したティータイムや簡単なエクササイズと新鮮な音は、
細胞が美しく生まれ変わる新月の時期にぴったりな内容です。

・・・・・・・ 今月のメニュー・・・・・・・・・

◆ 即興演奏(暗転からキャンドルの灯りで)
真っ暗な空間からはじめ、キャンドルの灯りで演奏する、最初の即興演奏です。

◆ Tea time(休憩)
今月は沖縄を中心にポピュラーな「さんぴん茶」です。
「さんぴん」とは中国語の香賓(シャンピン)で、ジャスミンのこと。
緑茶や烏龍茶にジャスミンの花を混ぜ、香りを移したお茶です。
大陸から日本の何国にやってきた文化を感じられる一杯をぜひどうぞ。

◆ 呼吸のエクササイズ
2ndの始まりはおなじみ呼吸のエクササイズのコーナーです。
Miyaの演奏するフルートの音に合わせて、
お客様と一緒に座ったままでもできる簡単な呼吸法を行います。
すっきりした気分で後半のライブをお楽しみ下さい。

◆ Connecting Places コーナー

地上に人の数だけある特別な場所をフルートの音色で繋いでいくプロジェクト、
「Connecting Places」。今回と次回は、南相馬~与論島のリレー企画です。
今年3月に行われたMiyaがナビゲートする民謡のジョイントライブ「よろん~そうま」。
そのとき、与論島のかりゆしバンドが南相馬を訪れたのをきっかけに、
6月、南相馬の民謡と踊りの会である八坂会・宝会の皆さん総勢17名が与論島を訪れ、
「よろん~そうま・よろん編」コンサートを開催して大喝采を受けました。
その中核となったMiyaが感じたふたつの風と大地を、映像とともにつなぎます。
今回はよろん編。快晴に恵まれた与論島訪問時の風景を切り取ってゆきます。

◆ 即興演奏
その月の南無観を締めくくる、最後の即興演奏です。

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Miyaより

今回の音源を録音した時、珊瑚の結晶の洞窟の中で演奏していたのですが、
直感的に「怖い」と感じました。こんなに美しい珊瑚が隆起した島、
しかも「よろん~そうま」で、島をあげて歓迎して頂いているのに、
どうして、このような畏怖の念を感じるのか。
音楽家としてはじめて「月」や「太陽」を意識した時と同じ感覚。
自分が関わろうとしているものの大きさに恐れおののいた感覚。
かりゆしバンドとの交流を通して、本当の音楽とはなんなのか、
はじめて実体験させてくれた与論島。

そんなわけで、今回の録音は短いです。
怖くて長く演奏する事ができなかった。
そのかわりといってはなんですが、波の音を採って(録って)きました。

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皆様のご来場を、心よりおまちしております。

南無観 vol.18 @ 四谷 喫茶茶会記 
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約は喫茶茶会記まで 03-3351-7904
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ザ・フルートのジャズ特集での執筆依頼があり、原稿を書いています。ジャズについてのテクニカルな部分は、数年前の連載「Jazz&Pops講座」や「A Door To Jazz Flute」に書いたので、今回はもう少し大きな視野で書こうと思っています。

例えば、すべての宗教は大きな目で見ればすべて繋がっているのではないだろうか、という捉え方。音楽のジャンルにもそれが言えると思うのです。

おそらくこのザ・フルートの記事を読んでくださるのはフルート経験有り/ジャズは未経験という方でしょう。そんな方にすこしでもジャズの良さを知ってもらいたい。

その為には、何か普段聴いたり、演奏したりしている音楽との接点を見つけられれば良いと思うのですが、その接点は音楽の本質的な所にあるだろうと思うのです。

変なたとえですが、ちくわでうなぎの蒲焼き風をつくる事は出来るし、もちろんそれなりにおいしいけれど、当たり前だけど、本当のうなぎとはちがうでしょう?

こうすれば、簡単に「ジャズ(風)」の事が出来ますよ、という事は書きたくない。「本当のジャズ」に触れてほしい。ハードルが高いように感じても、長期的には絶対に自分の糧になるのです。

今回の私の役割はいかにハードルを感じさせないか、もしくは感じたとしても、超えてみたいと思うような魅力的な内容にする事。

今週中に追加の譜面を仕上げて完成の予定。発売日など決まったらまたお知らせします!
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The Tokyo Improvisers Orchestra 無事に終了しました。メンバーの皆様、海外からエールをおくってくださった皆様、なによりもいらしてくださった皆様に心より感謝致します。

試行錯誤しながら4回目までたどり着く事が出来ました。一回目の立ち上げから、国内/国外様々なメンバーの惜しみない協力や応援があってここまでこれたのだと感じています。何よりも共同運営のmaresukeさんがいらっしゃらなかったら、何もできなかったでしょう。

今回は少し慣れて来たのか、はじめて運営としてではなく、一人のプレイヤーをしてどうやってサウンドに貢献できるか、というが頭をよぎりました。残念ながら実践するほどの余裕はありませんでしたが、そういう事を考える事ができただけで、私にとっては大きな進歩です。

今後は運営にフォーカスするのか、それともプレイヤーとして集中するのか、ある程度覚悟を決める時期がきているようです。

もちろん両方できればベストなのですが、それを実践するにはやはり時間と経験が必要。

ただ、TIOに関しては宇宙的な大きな流れでここまで出来たと思うので、このまま流れに任せたいと思っています。ここまでこれただけでも奇跡です。

TIOのファーストコンサートの時にベルリンのWolfgang氏がよせてくださった寄稿の中に「即興交響楽団は社会の縮図である」というお言葉がありました。「個が全体であり、全体が個である」という発想が大好きで、無邪気に感動していた時はよかったのですが、経験を重ねて来て、いよいよそれが実現できそうになった時、「私はコミュニティーについて、何をしっているのだろうか?」と目の前の、目に見えない大きなものの存在に畏怖を感じました。

そういう事を含めての覚悟だと思うのですが、その先にあるものはどんな形であっても美しいものであると信じています。

本当にありがとうございました。そして、4th コンサートの事後事務はまだ続く・・・です。すべて終わらせたら、やっと気が楽になるのですが、後少し!がんばります。

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まもなく7月28日に開催されます!The Tokyo Improvisers Orchestra の4th コンサート。前回のワークショップでも良い感触が掴めたので、かなり面白くなると思います!皆様のご来場、お待ちしています!

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19日、中川ケントさんのお仕事で 韓国から来日している果川市立女声合唱団のコンサートにゲスト出演。

先月のトライフルコンサートからはじまり、本多俊之さんとのコンサート、そして今回と私の活動では珍しい「クラシカル」な現場が連続していましたが、ここで一段落です。クラシカル度合いはそれぞれ違いますが、オタマジャクシがたくさんかかれた譜面を読んだり、休符を一生懸命数えたり、アンサンブルに最大の神経をつかったり、非常に勉強になって、脳が活性化されました。

この日の舞台は一体どんな内容か、当日まで想像がつかなかったのですが、いってみてびっくり!30名弱の若手女声合唱団。みんな美人でチャーミングで、見た目だけでも相当華やかなのですが、歌を聞いてさらにびつくり。

本当に、本当にすばらしかった!!!

ものすごくテクニカルだし、音程にどんな些細なズレもない。なによりも難しいラインでも、みな笑顔で、それもつくり笑顔じゃなくてお腹の底から笑顔でうたっている事。その喜びに満ちた歌をきいているだけで本当に幸せな気持ちになりました。

一体どんなトレーニングをしているのでしょうか。ステージパフォーマンスも、一列に並ぶ時というシンプルな場面でも、すっとシンメトリーなポジションを(あくまで自然に)とる。いやーすごかった!

彼女達のすごい所は、抜群の歌唱力が多岐のジャンルにわたる事。古典クラシックから現代歌曲、ポップスアレンジ(しかも日本語で!)、宝塚のような踊りつきのものまで、なんでもこなすのです。

合唱団との共演は「浜辺の歌」一曲と、あとは、ジャズのコーナーで、ピアノの大森史子さんと「鈴懸の径」と「この素晴らしい世界」の2曲を演奏。

今回のコンサートで、大森さんはベストパートナーで、本当にありがたかったです。何しろ、鈴懸の径の名演で有名な鈴木章治さんの甥御さんである鈴木直樹さんと共演されているのです。貴重なお話を伺う事ができました。

最後に、指揮者より「韓国と日本は今、難しい局面もある、でも私達はこれを伝えたい」という前置きがあってから唄われた「ともにうたおう、ともに歩もう」という内容の歌は無条件に感動して涙が出てきました。国家単位では難しい事も、個人対個人になれば、いとも簡単にクリアできる事もある。そしてそのメッセージを歌で伝える彼女達は本当に美しいと思いました。

それと同時に私がここ数年関わって来た「被爆ピアノ」や「震災バイオリン」といった「シンボル」を使ってメッセージを伝えようとする動きに対する疑問がフツフツと再燃してきました。そういったコンサートそのものは良いのですが、その後の運営者の動きに賛同しかねる所があるので、今後はそういうシンボルをつかってメッセージを発信するような企画に参加する場合はよく考えてからにしたいと思っています。

今日の合唱団の歌で心が浄化されたような気持ちです。貴重な機会をつくってくださった中川ケントさんに感謝です。


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直書観音、無事に終了しました!

書道家の白石雪妃さんとの共同イベント。最初は即興に抵抗があって、今では即興という表現をを愛しているという共通点があり、どうやったら私達と同じように最初に即興に抵抗を感じる人に、気軽に楽しんでもらえるか、という動機ではじまった企画です。

雪妃さんの書で、音を「観」る事が出来る、本質にまっすぐ迫るので、はじめて即興を聴く人も楽しんで頂ける企画になっていると思います。



実際に参加するワークショップのコーナー、今回は書だけでなく、楽器の参加のコーナーも設けました。参加者の皆様も初めて即興にチャレンジする方中心でしたが、柔軟な発想で本当に素晴らしかった。また実際にやってみて色々とアイディアも出たので、次回もおもしろい内容ができると思います!

この企画をはじめるまでは「書」の事はあまり知りませんでしたが、この企画をとおして、前よりも少し深い所で感じられるようになったと思います。なによりも雪妃の凄さは感覚的に伝わりました。かなり攻めているスタイルだと思います。さすが国内だけでなく海外の遠征を定期的に継続しているだけの事はあります。一緒に創作できて本当に幸せです。

そして、この企画のおもしろい所は「書」と「音」とどちらがリードするでもなく自然発生的に影響し合いながら展開していく事だと思います。

毎回、漢字の「訓読み」をモチーフにテーマを決めるのですが、今回は「かえる」をテーマにしました。

パフォーマンスがはじまってみると、(皆が路風舎に到着した頃をみはからったかのように)雷そして大雨。どれだけ、この瞬間を感じる事ができるか、普段の自分の生活の一瞬一瞬が試されるような自然からのプレゼント。循環するエネルギーを感じながら演奏する事が出来ました。

3部は野外でのパフォーマンス、雨がやんだかと思ったのですが、はじめたらまた降って来て、さすがにフルートは雨に濡れる訳にはかないので、軒下に避難。雪妃さんは雨の中続行。墨と雨が混ざり合って一つになっていく。鳥肌がたつぐらいハッとする美しさでした。



私も木の楽器だったら雨の中でもやるのになぁ。次回は持って行こうかな。ちょっと考え中。与論の笛や、インドのバンスーリは何本か持っているのです。

さて、今回出演させて頂いた路風舎は、歴史の古い浦安の漁師町にあります。浦安は埋め立て地ばかりだとおもっていたので、このように風情のある元漁師町が存在する事もびっくりだし、都内からのアクセスも抜群だという事も知りませんでした。

ゆとりのある愛されている空間。ここで直書観音が出来た事、本当にありがたいです。また次回があると思うので、是非皆様にお越しいただきたい場所です。

そして、音楽とは関係ないのですが、すごくうれしかった事は、浴衣が自分で着れるようになった事!

昨年の直書観音では、インターネットを見ればなんとかなるだろうと根拠なき自信でろくに練習もせず、浴衣の着付け方を書いたプリントアウトをもって会場へいき、当然のことながら、一人ではどうにもならずに、冷や汗と涙(多分本当に泣いていたと思う)で格闘していたら、たまたまいらした雪妃さんのお母様に助けて頂いて、なんとか浴衣でステージにたてたというトラウマが。

今年は同じ間違いは繰り返すまいと、浴衣着付け教室に通いましたよ。(今は一日コースなど便利なシステムがあるのですネ)

被服の力をあらためて実感しています。先日麗光道のコンサートで友人の衣装家がつくってくれた作品を身につけましたが、集中力や全体の統一感が、ワンランク上になります。

普段、身につけるものを意識するだけでも楽しいですが、古民家で浴衣などTPOに合わせて準備するのは、もっと楽しい。自分で着付けられるようになって大満足です。さぁ、次のハードルは10月です。次回の直書観音は第一回目と同じ、武蔵野の古民家「櫻井」で行います。そして、誰に聞いても、さすがに10月は浴衣ではだめだろう、との事。うーん。困った。

実家に祖母の着物があったハズ、と思い出して探しにいきました。それはすぐには見つからなかったのですが、かわりに母が日本に来た時に仕立ててもらったという着物が出てきました。

不思議な紐がぬいつけてあったり、Ready Madeなおはしょりらしきものがついていたり、外国人でも着やすいように随所に工夫がしてありました。30数年前に外国人に着物をきせるという事がどれだけオオゴトだったのか、そしてきっと私の母は歓迎してもらったのだろう、など一枚の着物から、色々な物語が伝わってきました。そして、その着物を着た写真もあるのですが、それが31歳の時、ちょうど私とおなじ年齢のものだそうです。

着物は母から子へ引き継がれました。果たしてこれを10月に着て演奏できるかどうか、まだわからないけれど、チャレンジしてみたいと思っています。

直書観音に着物で来場したい、と思うようなイベントになったら面白いな。でもまずは自分が着れるようにならないとネ。

ちなみに雪妃さんは着物の柄から小物使いまで完璧な着こなし。私もちょっとでも着物の世界を感じる事が出来て本当に幸せ〜。

次回の直書観音です。皆様のご来場をお待ちしています。

直書観音 Vol.3
10月13日(日)
和のいえ 櫻井 
14:00 Open 14:30 Start
¥2,500 (予約)¥3,000(当日) ¥2,000 (大学生まで)すべて1Drink 付き小学生以下無料
Anjuli's Unicorn Bakeryのカフェコーナーの出店もあります。

第一部・テーマで感じる即興。ひとつの「音」から生まれる即興パフォーマンス
第二部・実際に体感してみよう!参加型ワークショップ
第三部・自由に感じてみよう ! 庭園での即興パフォーマンス(雨天の場合室内に変更になる事もあります)


直書観音・・・書道家 白石雪妃と音楽家 Miyaによる古民家での即興プロジェクト

聴覚から、視覚から、直接「感覚」として意味を体感する事。即興パフォーマンスの楽しさはそういう所にあると感じています。古民家でゆっくり流れる時間の中、今一度、丁寧に一つの音、一つの書と向き合う時間を作り出します・・・Miya & 雪妃より

お問い合わせ/ご予約
チームカノン 03-6804-6675
team.can-on@miya-music.com
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7月の南無観、無事に終了しました。
いつもいらしてくださるお客様、そして初めてのお客様にもいらしていただき、本当にうれしかったです。

毎回小規模ですが、距離の近い音楽を届けたいと思っています。楽器がオーバーホールの途中で本体のみ終了、足部管はこれから、という不思議な状態。

私がオーバーホールを依頼している巨匠は、詳しくは書けないのですが本当にすごい方なのです!オーバーホールの途中の状態でも、絶好調。楽器の状態が安定しているので、楽器のテクニックよりも自分の内蔵の状態にフォーカスできる。演奏も巨匠の魂が乗り移ったのか、普段とは少し違う内容だったように感じました。

不思議な事ですが、環境が変わると、しばらくはその感覚が演奏に残る事があるのです。例えば、今はほとんどいかなくなってしまったけれど数年前にスキューバダイビングにはまっていた時、水深20m弱の世界から地上に戻って来て、その後数日は不思議とあの海の中にいた感覚にリンクする何か、が自分の音の中に感じられる。数日たつと消えてしまうのですが。外国から帰って来た時もそうだし、自然の中からかえってきた時もそうです。

なので、今回も間違いなく巨匠のエネルギーが吹き込まれていたのでしょう。もちろん、長続きはしないタイプのものだと思いますが、本当にこの日にしか出せない音が出ていのではないかな、、、と思っています。

そして、次回の八月ではオーバーホール完成後の音。どんな事になるか、本当に楽しみ!



今回の呼吸法では「肝臓」を意識した呼吸を取り入れました。「呼吸」はこの文章を書いている瞬間も無意識でおこなっている事ですが、これを意識的にコントロールするとまた別次元のパワーが出るものだと感じています。

来月はどの内蔵にフォーカスしようかな〜。細胞の一つ一つで感じる即興を目指しています。

今回のconnecting places は制作でかかわったコンサートシリーズ「よろん〜そうま それぞれの風と大地」にちなんで、南相馬編をお届けしました。

次回8月4日は与論編です!音源や写真はとってあるので、これから編集します〜。

また、皆様と空間を共有できる事をとっても楽しみにしています。

最後にConnecting Placesで上演した作品です。本編ではこれに生でフルートを合わせて場所と場所を繋ぎます。

Minami Soma Improvisation 2013 06 from Miya on Vimeo.



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久しぶりの新月のソロライブ「南無観」明日開催されます。メニューも完成しました!写真は今回のConnecting Places の舞台、福島県南相馬市のひばりがはら。Miya Music Showcase のウエブサイトのトップページのイメージも本企画に合わせて、リニューアルしたので是非御覧ください。ご予約もまだまだ受け付けていますので、皆様のご来場をお待ちしています。



7月9日(火)
Miya ソロライブ 南無観 Vol.18 開催のお知らせ

皆様、こんにちは。
4月からちょっとご無沙汰してしまいましたが、
今月も、新月の前後に開催するMiyaの最先端ソロライブ「南無観」の日が近づいて参りました。
四谷・喫茶茶会記の落ち着いた素材空間を、フルートの音色で彫刻します。
からだを意識したティータイムや簡単なエクササイズと新鮮な音は、
細胞が美しく生まれ変わる新月の時期にぴったりな内容です。

・・・・・・・ 今月のメニュー・・・・・・・・・

◆ 即興演奏(暗転からキャンドルの灯りで)
真っ暗な空間からはじめ、キャンドルの灯りで演奏する、最初の即興演奏です。

◆ Tea time(休憩)
今月はピーチ&パッションフルーツティーです。
福島といえば桃が名産、南相馬では意外なことに、
震災前までパッションフルーツがいくつかの農家で営利栽培されていました。
今回は水出しで夏の到来を予感させるさわやかな香りをお届けします。
(注:お茶は福島県産ではありません)


◆ 呼吸のエクササイズ
2ndの始まりはおなじみ呼吸のエクササイズのコーナーです。
Miyaの演奏するフルートの音に合わせて、
お客様と一緒に座ったままでもできる簡単な呼吸法を行います。
すっきりした気分で後半のライブをお楽しみ下さい。

◆ Connecting Places コーナー

地上に人の数だけある特別な場所をフルートの音色で繋いでいくプロジェクト、
「Connecting Places」。今回と次回は、南相馬~与論島のリレー企画です。
今年3月に行われたMiyaがナビゲートする民謡のジョイントライブ「よろん~そうま」。
そのとき、与論島のかりゆしバンドが南相馬を訪れたのをきっかけに、
6月、南相馬の民謡と踊りの会である八坂会・宝会の皆さん総勢17名が与論島を訪れ、
「よろん~そうま・よろん編」コンサートを開催して大喝采を受けました。
その中核となったMiyaが感じたふたつの風と大地を、映像とともにつなぎます。
今回は南相馬編。震災から2年が経過した市内の風景をMiyaの視点で巡ります。

◆ 即興演奏
その月の南無観を締めくくる、最後の即興演奏です。

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Miyaより

南無観 Vol.18, 19でのConnecting Placesのコーナーは2回シリーズで,
今年の3月~6月にかけて行われた「よろん~そうま」それぞれの風と大地をリポートします。
7月9日は南相馬編。今、この瞬間に感じる事と、
その土地で見つけた普遍的な美しさを表現したいと思い、
6月12日に撮影、録音してきました。身体で奏でる音を通して,
リアルなメッセージを感じて頂けたらうれしいです。
これから野馬追で多いに盛り上がるひばりが原や、
サーファーが少しずつもどってきた海も登場します。

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皆様のご来場を、心よりおまちしております。

南無観 vol.18 @ 四谷 喫茶茶会記 
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約は喫茶茶会記まで 03-3351-7904
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7月7日

ジャズフルートの講師を務めているクロサワ音楽教室の発表会でした。私の生徒さんは2名と少数精鋭でしたが、二人とも素晴らしい演奏でした!暗譜で、心からの音を届けてくれて、感動しましたよ。今までレッスンで関わって来た事を誇りに思う内容でした。

生徒さんが心をオープンにできたのも、今回合同で発表会をさせて頂くサックスの音川英二さんのおかげです。音川さんが伴奏で連れて来てくださったのが、なんとピアノの田中信正さん。生徒さん一人一人に対して全力で演奏してくださる姿勢は、まるで信正さんのソロコンサートにゲストが次々登場するかのよう。また一人一人の魅力を引き出すのが上手いのです。

考えてみたら、私が通っていた大学(ジャズコース)の演奏の試験での伴奏はマイナスワン(コンピューター)によるものでした。

それに比べたら、この日は信じられないぐらい良い環境・・・これも生徒さんに「本物」を伝えようとする音川さんのお力に他なりません。

私もその環境に参加できて、生徒さんとそれをシェアできて、本当にありがたい一日でした。

クロサワ楽器、音川さん、信正さん、そして、今回参加した皆様、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。

来年への成長が、今から楽しみです!

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7月6日

母校の小学校の90周年記念コンサートでの演奏でした。同校の先輩にあたる日本を代表するサックスプレイヤー/作曲家の本多俊之さんと、本多さんの奥様でもあり、素晴らしいピアノ奏者の尚美さんとのトリオです。

さかのぼる事ウン十年前、小学生の時に同じように学校公演でいらしてくださった本多さんの演奏を聞いていたのです。

なので、もしかして、私のジャズ的ルーツ!の先輩と、こうしてご一緒できるなんて、本当に夢のような機会でした。

この機会をつくってくださった校長先生をはじめ、先生方に心より感謝致します。

写真は本多さんご夫妻と、私の小学校時代の担任で、今もかわらず教員としてご活躍されているS先生、そして、二つ後輩にあたるIちゃんは音楽の先生として立派に活躍されていらっしゃいました。S先生にお会いすると、一気に童心にかえります。



曲目は本多さんのオリジナル曲、クラシック曲のアレンジ、ジャズのナンバーと彩り豊かなラインナップ。

最初の楽器紹介では、本多さんが使用されているカーブドソプラノをさしながら、こどもたちに「これはなあに?」と聞いたら、返事は「ポテトチップス!」「(フルートをさしながら)じゃあこれは?」「もやし!」と自由すぎる展開からはじまったのですが、演奏がはじまったら、みんなじーっときいてくれました。

なかでも本多さんが作曲された大変有名な楽曲「マルサの女」では即興でこどもたちによる「声のオーケストラ」をつくり、大盛り上がりとなりました。



こどもたちのはじけんばかりの元気な声を聞いて、日本の未来も明るいぞ〜、と思ったのでした。

ルーツを確認できた貴重な一日。100周年、110周年ではもしかしたら、成長したこの日の子ども達と共演できるかもしれないですね。いつまでも音楽の輪が続いて行きますように。
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7月1日

近所のパニーニ屋にて、書道家の白石雪妃さんと7月14日に行われる直書観音の打ち合わせ。

すっごく良い内容になりそうで、ものすごく楽しみ。

漢字の訓読みに着目し、そこからくるインスピレーションで即興の「書」と「音楽」を「古民家」の空間にイントールします。

今回の訓読みは「かえる」。

変、帰、換、変、代、換

色々ありますね!どれをつかうかは本番のお楽しみです。

それから、WSのコーナーが前回よりバージョンアップしました。実際にご来場して頂いた皆様に参加して頂きますが、「書」だけでなく「音楽」でもご参加いただけるように準備しています。楽器が演奏できる方は、是非持参してください。ちなみに楽器参加の方は事前にご一報いただけると心の準備がしやすいので助かります。

みなさまのご来場、心よりお待ちしています。スペースの都合上、当日お入りいただけない場合がございます。 なるべくお早目のご予約をお願いいたします。 皆様のご来場を心よりお待ちしております。

ご予約はこちら→03-6804-6675
team.can-on@miya-music.com
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6月30日
The Tokyo Improvisers Orchestra Conduction Workshop 無事に終了しました。

メンバーそれぞれでアイディアを出し合い、どうやったら即興演奏家が集まるオーケストラを創造的に指揮できるか、色々と実験する本当に建設的で楽しい時間でした。

惜しみない協力をしているメンバーに心より感謝です。
7月28日の本番に向けて、準備が着々と整ってきています。

今回のTIO 4th コンサートでは「過激なTIO」をコンセプトに展開します。今回のWSでも様々な「過激」なアイディアが出てきましたよ。これをもとにこれからmaresukeさんと本番に向けてプランを練ります。

7月28日のコンサート、是非皆様のご来場をお待ちしています。コンサートの詳細はこちらのページでご確認ください。予約も同サイトより可能となっています。
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書道家の白石雪妃さんとの企画「直書観音」の第2回、3回目のイベントが決定しました。2回目は7月14日。まもなく2週間後です。

Vol2の会場は、浦安にある古民家「路風舎」。ものすごく楽しみです!

即興の楽しさをどうやって伝えられるだろうか?というきっかけで生まれたこの企画。

実際に参加するWSのコーナーもあります。自信をもっておすすめできる企画です!

ヴィジュアルの世界でも美術や写真の方とご一緒させて頂く場合のアプローチは、広く解釈できるように意味をどんどん抽象化させていく方向性がしっくりくるのですが、雪妃さんとご一緒する「書道」の場合は、まっすぐ意味にせまりたいような気持ちになります。

漢字というのは、もともと直観で捉えるものだそう。意味を通り越して、直接「感覚」として本質につながる。

同じように「音=響き(空気の振動)」をとおして、直接本質につながる言語はLanguage of SpaceといわれているaUIがありますが、直書観音ではそんな世界を表現したいと思っています。


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大学時代の同級生の牧田清美さんが主催するトライフルコンサートに出演しました。

しょうがい者の方も、介助者の方も、一般の方もみな平等にきけるように、と細部まで配慮の行き届いた意欲的なコンサートです。

清美さんがボランティア活動をしている事は、前から知っていたのですが、何かコンサートを企画しよう!となった時に、フルオーケストラを集めてしまうのが清美さんのスゴさ。



オーケストラといっても私が普段やっている即興演奏家のオーケストラではなく、普通の(!?)クラシックのオーケストラです。メンバーも清美さんが掲げるトライフルのコンセプトに共感して集まった優秀な若手演奏家ばかり。しかも、そこでクラシックで固めるだけでなく、ジャズやポップスもやってしまおう!というのがスーパーウーマン清美さんの発想。アイディアを出すだけでなく、実際に行動に移してやり遂げてしまうのだから恐れ入ります。

私はジャズ部隊の一員として、友情出演でジャズのコンボと、オーケストラとの共演の二場面で参加しました。

コンボスタイルはいつもの感じなので、問題はないのですが、(ただし、ジャズではなくラテンの曲が中心だったので、色々と勉強になりました!)オーケストラではソリストのポジションという事で、私にとってはかなり緊張する内容でした。

オーケストラは、即興でもクラシックでも、やはりメンバーとの信頼関係というのはものすごく大切だと思います。もっといえば、どれだけ自分の中の「本当の音楽」とつながっていられるか、という事になるのですが、守備範囲外のジャンル(こういう言い方はしたくないのだけど)で、やはり最初はどう合わせたら良いかわからなかった。

呼吸の仕方一つとっても、ジャズとは違う気がするのです。でも、きっと、どこかに共通項もあるはずだし、音楽の本質を表現する事が出来たら、それも超越できるはず。今回の編曲はソリストはジャズ的解釈で演奏できるようになっていたので、(編曲の先生に感謝)そこは本当に救われました。

リハーサルを見させて頂いて、全員のハーモニー/調和を何よりも大切にする音楽、しかもオーケストラのような大所帯の場合、自然と体育会系のノリになるのもうなずける所でした。

いや〜、滅多に出来ない経験でした!!

オーケストラ一人一人と信頼関係を築くためには、どうしても時間が必要ですが、本番は「(ただのソリストとバックのオーケストラではなく)一緒に演奏した!音楽を一緒につくった!」という思いを嘘でも良いから共有したい。そういう気持ちで臨みました。客席からは、楽しんでくださっているのでしょう、一緒に参加しているような声がたくさん聞こえてきました。それにどれだけ助けられた事か!

本当に貴重な機会でした。清美さん、オーケストラのメンバーのみなさま、ジャズコンボのみなさま、たくさんのスタッフのみなさま、本当に気持ちの良い現場でした。いらしてくださった皆様に心より感謝します。トライフルコンサートがずっと続いて行く事を願っています。
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Connecting Places 場所つなぎ よろん~そうま それぞれの風と大地 よろん編 無事に終了しました。

南相馬から唄い手/音楽家/踊り手 総勢17名が与論島を訪問した本企画のコーディネーターとしての参加でした。

今年三月に南相馬市で行われたそうま編では、与論島からかりゆしバンドをお招きし、南相馬の民謡を唄う八坂会と相馬に伝わる伝統的な踊り「宝載踊り」を専門とする宝会とのジョイントコンサートを開催し、かりゆしバンドと意気投合、今度は八坂会と宝会が与論に行こう!という展開になったのです。

八坂会リーダー、渡辺先生の音楽に対する無限ポジティブな姿勢には毎回の事ながら感動します。本当に音楽がお好きなんだな、というのが行動のすべてから伝わってくる。それが、みんなをひっぱって、それに与論島も島をあげて応えてくださって、感謝感謝感動感動の4日間でした。

今回は企画を運営するチームカノンと南相馬組を分かれての移動。チームカノンは一日早く沖縄に入り、翌朝の早朝のフェリーで与論へ。南相馬チームは前日の深夜バスで南相馬から羽田へ。羽田ー沖縄ー与論と飛行機を乗り継ぎます。

与論と南相馬。どちらも今はアクセスがそんなに簡単ではない場所同士。かりゆしバンドのリーダーの哲さんが「簡単にはいけないからこそ、実際に移動してみると分かる素晴らしさがある」とおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思いました。

経由した沖縄では斎場御嶽で今回の公演の成功を祈願してきました。ここで奉納させて頂いて、半年分ぐらいは演奏活動をがんばれるようなエネルギーチャージが出来たきがします。




























さて、私達は南相馬組より一足お先に与論に到着し、命の恩人でもあるかりゆしバンドのお二人と再会。とはいっても、2週間前に日比谷公会堂で行われた与論ファン感謝祭でご一緒させて頂いたばかりです。

今年は、かりゆしバンドとともに、一月のインドツアー、3月の西日本ツアー、そして先述の南相馬での公演など、普段の活動の中でもかりゆしとの共演が大きなポジションをしめました。

その後、与論空港で民謡の八坂会、宝載踊りの宝会をお出迎えし、Connecting Places よろん~そうま の与論編がいよいよはじまりました。

初日は歓迎会で会食。初めての与論献奉(与論独特のお酒の飲み方)に南相馬のお母さん方は目を丸くされておりましたが、初日の緊張と移動の疲れからか、有泉(与論でもっともポピュラーなお酒)はほとんど減らず、健康的な会食。その後、八坂会と民謡酒場かりゆしへ移動し、ソフトドリンクで乾杯して、かりゆしバンドが演奏で皆を歓迎すると、八坂会も演奏で応えます。贅沢なプライベートコンサートで、この場にいられて本当に幸せだと感じました。

翌日はいよいよ本番のコンサート。沖縄からベースの新里和則さんもかけつけてくださって、心強い事この上なし。今回は与論町が町をあげて応援してくださったので、機材もばっちり、スタッフも本当に気持ち良くしてくださって、セッティングもスムースに進みました。これだけの準備をするのに、かりゆしの哲さん、美也子さんがどれだけ動いてくださったのだろう。感謝感謝です。

演奏開始は島時間でのんびりはじまるのかとおもいきや、本番一時間前ぞくぞくとご年配の方がいらっしゃいます。お話をきいてみると今回のホールは2階にあるので、階段をのぼる時間を計算して早くいらっしゃったそう。さらに驚いたのは、与論にはエレベーター/エスカレーターは一台もないそうです。

もともとないものだから期待もしない。そして、迷惑にならないようにはやめに会場に来る。島の素晴らしさをもう一つ知ったような気がしました。

本番はまずは、Soloで即興演奏。そして、第一部はかりゆしバンドと一緒に演奏。今まで、国内/国外色々な所でご一緒させて頂きましたが、やはり島で演奏すると、また違ったサウンドになるように感じました。



そして、チームカノンの宝玉義彦さんによる短いトークの後、八坂会のステージ。音楽の力ってのは本当にすごいと思いました。目を閉じれば、そこには南相馬の風景が広がります。今、唄っている方達は本当に南相馬からきたんだな、と。本当に歌と一緒に風も大地も運んできました。



八坂会の演奏の後は、数日前に南相馬で撮影してきた写真と録音してきた音を流して、その場で音を加えて行くConnecting Places 場所繋ぎの演奏。今回の撮影はかなり慎重に場所選びをしました。そこの土地に伝わる普遍的な美しさや悲しさを表現したいと思っています。

その後、いよいよ宝載踊りがはじまります。宝載踊りは歴史的背景も興味深く、ユーモアと即興性溢れる踊りです。独特の間がまたなんとも言えないのですが、これが果たして初めていく土地でどのように受け止められるか、やる前は想像もつきませんでした。

通行手形をもっていなかったお殿様を逃がすための仮装行列のようなものを再現した踊り。登場人物は目が見えないお坊さん、博打打ち、酔っぱらいなどきわどいキャラクターもいるのですが、そこも即興で演技を入れながら、徹底的に演じきる。ものすごい説得力で、宝載踊りをはじめて見る島の人たちもすっかり見入って終わる頃には、割れんばかりの大喝采となりました。



最後は、相馬盆歌、そしてかりゆしバンドの演奏でカチャーシー、全員で踊って会場全体が一つとなりました。



心と心がつながるコンサートだったなぁ、と思います。

これから、音楽を通してつながった土地と人とのご縁がいつまでもどこまで続いていきますように。

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願えば叶う。

4月にBankART で上演したコーポリアルマイムのユニットTarinainanika さんとの共同制作「AWAWA」は「泡」がモチーフの作品でした。

同時上演したTarinainanikaの単独作品は珈琲がテーマだったため、それと関連づけて、泡=シャンパンという事で、シャンパンを題材にして生まれた曲が「AWAWA」です。

この作品の作曲の資料集めのために、図書館にあるシャンパンの本5〜6冊は読みましたよ。

ロマン、気品、晴れの日のお祝い、職人の卓越した技術、自然と一体でつくる事・・・出てくるキーワードはシャンパンの歴史からはじまって、その種類を知る事は社会的ステータスにも通じる場合もある、など華やかなものばかり。

各会社のシャンパン製造と販売ルートの開拓の歴史も興味深く読みました。とくに魅かれたメーカーば、ヴーヴクリコ。28歳で夫と死別したクリコ未亡人が想像力あふれる大胆な行動力とアイディアでビジネスとして成功させ、シャンパンの普及に大きな影響力を与えたそう。クリコ未亡人が会社を引き継いだのが、1810年。女性の力で社会進出は難しかったであろう時代に自分の才能で道を切り開いた尊敬すべき女性です。ぜひこのシャンパンを飲んでみたいではありませんか。

そして同じCafe Liveで上演した私の単独の作品は「色」をモチーフにした作品だったので、「AWAWA」にも何かテーマカラーを決めよう、という事で決まったのが、直感で「オレンジ」。これはいわずもがなヴーヴクリコの箱の色、イメージカラーとも言えるでしょう。

いくら作曲のためとはいえ、気軽に試飲するという訳にもいかず、一生に一度はヴーヴクリコを飲んでみたい〜!と天に願いながら曲を書いたら、先日イギリスの従姉妹からお祝いの品で、この箱が送られてきました。(もちろん彼女はこのイキサツを知りません。)



















願えば叶うんだ〜!従姉妹のお姉さんに感謝。

こんなにわかりやすい形で願いを叶えてくれるのはめずらしいけれど、本当は願った事は全部かなっていて、その事に気がつく事ができるかどうかが大切な事だと思うのです。

先日、近所のレストランの前を通りかかって、無性に入りたくなったのですが、食事時でもなく、特別な時にとっておきたいお店なので、「あ〜!いきたいな〜」と思いながらも通過。100mぐらい進んだ所で、お店の総支配人にばったり会いました。「また今度いきますね」と挨拶をしてから思ったのは、「あそこのお店に行きたいと願ったけれど、総支配人がいなければ、そもそもあそこのお店も成立しない。だから、結局、これも願いがかなったという事なんだな」と。

分かりやすい例えではないかもしれないけれど、この出来事も本質的には願いが叶ったと言えると思うのです。本質を見極めて、宇宙に願えば、必ず応えがかえってくる。「神との対話」の著者Neale Donald Walschさんが本の中で触れている「神の答えは常にYes」という説得力のある言葉、私は本当だと思います。あとは、自分が本質を見つめられるかどうか。
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話は前後しますが、6月上旬にはうれしい出会いがありました。尊敬する音楽家であると同時にスピリチュアルな仲間でもあるヴァイオリンの中垣真衣子さんから、めちゃうれしいお誘いを頂戴しました。

真衣子さんは4月に上演したチャクラスイートを見に来てくださったのですが、その時のインスピレーションで、チャクラスイートに香りの要素や、クリスタルボウルをとり入れた企画ができないだろうか、とのご提案。

香りはもともとやりたい事だったので(真衣子さんはアロマテラピーの専門家でもあります)大賛成なのですが、クリスタルボウルに関してはまったく未知の世界だ。まずは音を聞いてみたいという事で、さっそく第一人者の方にご紹介して頂く運びとなりました。

こうして、クリスタルボウル奏者のみかりんさんとむーさんに出会う事ができました。



実際に音を聞かせて頂いた感想は、この音世界は、聞いてみないとわからない世界で、言葉で説明しようとする気力はまったく湧いてきません。ただただ、気持ちよかった!思わず楽器を取り出して、セッションさせて頂きました。

是非、皆様にも体感して頂きたいです。早速、企画を進めましょう!という流れになっています。チャクラスイートがベースの作品、という所からのスタートですが、チャクラスイート自体のモチーフの70%は平均律の中で書かれた作品なので(即興の部分は自由ですが)、どうやってクリスタルボウルの異次元に通じるようなハーモニーと調和/融合するのか、はたまた調和しない事に美学を求めるのか、まだまだ全体像は見えません。それだけおもしろくて、やりがいのある内容になりそうです。

こんなすばらしいアイディアをもってきてくださった真衣子さんに心から感謝です。

まだ、詳細はお伝えできないのですが、9月にイベントを開催する事は決定します。チャクラをイメージした音楽/既成の音楽概念を超越したクリスタルボウルの音世界/万華鏡作家のChalagさんによる映像/占星術アロマテラピストの真衣子さんがプロデュースする香りと全体の空気感(もちろんバイオリンも演奏します!)。

自分で参加していても夢のような企画です!音楽を演奏している時はどんな内容のものでも心が喜びますが、この企画はそれだけでなく、魂が喜びます。やっとそういう事に関わる事ができるようになりました。

まずは自分のハートが喜ばないと、人を喜ばせる事は決してできません。このような企画に関わる事が出来て本当に幸せです。

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5月後半〜6月前半はひさしぶりのストリングスカルテットのアレンジに集中してました。

オリジナル曲の「AWAWA」「Paradiso」スタンダードナンバーの「Love You Madly」「For Once in My Life」そして沖縄民謡の「月ぬ美しゃ」の計5曲。

今回は自分は演奏せず、ストリングスカルテットのみの作品です。アレンジの中の自分の声が見つかるまではとても大変でしたが、演奏だけでは出会えないような新しい出ごたえが掴めた場面もありました。

作曲や編曲の視点から見るとまた全然違った深い音楽的解釈が出てくるものです。楽器の練習ももちろん大切ですが、このような洞察力をつける訓練期間はすごく大事で、こうした時間がとれた事は本当にありがたいです。

今回の作品のプライベートのイベント内での上演でしたが、尊敬する先輩であり、心を許せる友人であり、とにかく大好きな演奏家チームに集まってもらって、実際の演奏も最高の内容となりました。参加してくださったメンバーに心から感謝!
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与論のかりゆしバンドツアーにおいて、3月に南相馬で実現した「そうま〜よろん」Connecting Places の続報です。かりゆしバンドのメンバーと、南相馬の民謡グループ「八坂会」そして宝財踊りを伝える「宝会」の皆様が、意気投合し、なんと与論島で、八坂会+宝会のコンサートが実現します。

夢のような展開です。なんと、南相馬から17名、音楽家と踊り手が参ります。
私ももちろん案内人として参加します。そして沖縄から素晴らしいベーシスト新里和則さんもかけつけてくださいます。

楽しみ!楽しみ!楽しみ!



東京からの参加も大歓迎ですよ〜。「プリシアパック」で検索すると安いツアーパックが出てきます。この機会に是非与論島に出かけてみませんか?

そして、与論までは遠いけど、かりゆしバンドの音楽をきいてみたい〜、という方にはこちらのイベントがオススメ。6/1 ヨロン島ファン感謝祭@日比谷公会堂 

わたしもかりゆしバンドの一員として出演します!
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中川謙人さんが主催されている「きまぐれコンサート」で特別ゲストとしてフィーチャーして頂きます。



フライヤーが届いてびっくり!
がんばります。

バックは強力な先輩方です。スタンダードジャズの一夜に是非お越し下さい。

6月3日(月) 中川謙人 きまぐれコンサート

中目黒/楽屋 

中川謙人(Vo/MC) 夏川美樹(Vo)岩崎壮平(P)原とも也(Gt)佐々木豊(Dr) 水橋孝(B)

ゲスト: Miya

18:30Open 19:00 Start
チケット:¥5,000 (ビュッフェ・ディナー付き)
問い合わせ:0120-212-434 (担当:野瀬)

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音符ミステリーサークル事件が発生しました。



採譜した下書きを清書しようととりだしたら、御覧のように、くっきり丸く音符が消えているではありませんか!!

おそらく原因は最近愛用している、消えるボールペン。熱が加わると消えるという噂は聞いていたのですが、思わぬ形で実体験しました。何らかの原因で、あの円の形で熱が加わったのでしょう。

みんなも気をつけて!
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The Tokyo Improvisers Orchestra 4th concertに向けた2つ目のイベントは岡本希輔さんが企画し、江戸農法の会と共催した「SANTOME SATOYAMA SONG 」。(写真は希輔さんのFace Book より)

武蔵野の森「三冨」の里山で開催されたフェスティバルでした。

雑木林の中での演奏。こんなに素晴らしい環境で、お天気にも恵まれ、うまく行かないはずがないと思っていたのですが、個人的には色々考えさせられる内容となりました。

江戸農法の会の皆様とは2度目の共催で、今回は規模を拡大し、おおがかりなイベントでした。地元の方を中心に100名以上の来場があったそうです。そのほとんどが即興演奏をはじめて体感する方です。

The Tokyo Improvisers Orchesrtraは即興のオーケストラではなく、即興演奏が出来る表現者が様々なジャンルから集まったオーケストラ。このコンセプトに関してはまだまだ探求する余地があると思うのですが、それはここでは置いておいて、即興演奏と観客との関係性について少し書きます。

音楽には、「能動的に楽しむもの」と「受動的に楽しむもの」の2種類があります。後者は聴衆を飽きさせないような仕掛けや演出が仕込まれているエンターティンメントの要素が強いもの。前者は、目の前で創作される音風景を「耳」と「身体の感覚」で受け止め、空間を感じながら変化を楽しむもの。

即興演奏は前者になりますが、即興演奏を最大限に楽しむ一つの方法として、聞き手が各自の身体の中で「能動的に音を受け止める」ためのスイッチをONにする事が挙げられます。

難しい事ではなくて、先入観をつくらない事、そして何が飛び出すかわからない状況を楽しむ気持ちを持つ事が即興演奏を楽しむコツです。

例えば、筋トレをする場合、具体的にどの部分の筋肉を鍛えるのかイメージしながらトレーニングすると効果が出やすいそう。

私は意識的な筋トレに成功した事がないので、これが良いたとえかどうかわからないのですが、実体験でいえば、朝のヨガのクラスに通う時、二日酔いの状態でいくと耐え難い苦行でしかないものが、すっきりした気持ちで、内蔵一つ一つと会話しながらポーズをとると、その先何日か分の元気がもらえたりする事。

対象や行為そのものを楽しむのだけでなく、聞き手(や共演者)がその対象や行為にどういう意味を持たせる事ができるか、が一つの楽しみ方のポイントだと思うのです。

もちろん、私達がそのように聞いてみたい ! とおもわせるような演奏をしなければなりません。

今回、難しいと感じたのは、TIOだけのコンサートでなく、他に催しもあって、全体の一部としてTIOがあった事。受動的な体制になっている会場を能動的な空気にもっていくには、丁寧な準備と緻密な計画が必要です。個人的はTIOは「個が全体であり、全体が個である」音楽であってほしいと願っていますが、今回やってみて、上記のような雰囲気にもっていくのに、メンバーひとり一人の能力に頼りっぱなしにするのではなく、全体の事を考えて積極的にリーダーシップをとる場面があったほうが、メリハリがついて一人一人がやりやすかったのでは、反省する事もありました。とはいっても具体的なイメージはまだわかないので、結局はわからないのですが、何かのヒントにはなると思います。この事に気がつけてよかった。

個人的にはいろいろ考えてしまったのですが、アンケートの結果が概ね好評だったので、この日のやり方でよかったのかもしれません。

それも、企画してくださった希輔さんと地元の方の信頼関係、そして、希輔さんご自身の中で、しっかりご自分の音楽性とつながっているからなのだと思います。

私もこうして関わる事ができて本当に幸せです。この日感じた事を必ず、6月のイベントと、7月の本番にいかします!!!

7月28日、さらに成長した姿を見に来てください。
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音楽の神様は常にみていてくれる。自分の調子が良い時や上手くいっている時は、その事に気がつかない事もあるけれど、調子が悪い時、何をやってもうまくいかない時に、はっ!ときがつきます。この日はそんな日でした。

話はさかのぼり、先月、ジャズ界のゴッドファーザー、御年80歳のオマさんこと、鈴木勲先生から「ブログはじめたから、みてみてよ~」とのお電話を頂戴しました。

オマさんがご自身でブログをされている事も驚愕だったのですが、内容が抜群におもしろいです。

さて、そういう訳でスケジュールをチェックし、この日に伺います、と連絡を差し上げました。普通に聞きに行くつもりだったのですが、エアジンに到着したら、なんとゲストになっているではありませんか!なんとも粋でありがたい展開。



全編演奏させて頂き、オマさんのオリジナル曲を知る事が出来ました。めちゃくちゃかっこいいだけでなく、驚いたのはそのテンポの速さ!ご自身の半分以下の年齢のメンバーをグイグイひっぱっていくオマさん。ご一緒できて、本当に光栄でした。メンバーも素晴らしいチームワークで、良いインスピレーションをたくさん頂きました。

すごく楽しかった!音楽の神様に心から感謝です。
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京都での二日間は夢のような時間でした。

決まったのがギリギリだったので、なにかと不安の多いプチツアーでしたが、いってみたら本当に充実した時間となりました。



町自体ももちろんよかったけれど、一緒にいた仲間がよかったのだと思います。
昨年、国際的に活動する友人のクリエイターが京都に移住し、彼女を中心に多国籍のコミュニティーが出来上がっていました。古いものを大切にする土地の気質と国際的な視点の組み合わせがすごくおもしろかった。(写真は打ち上げにて)

東京から深夜バスで移動し、到着した翌日の昼間から演奏というハードスケジュール。GWの繁忙期という事もあり、通常より割高料金、のびのびシートなどのオプションのない一番ベーシックな便の僅かな残席をかろうじてゲット。

到着後、それなりに疲れは残っていましたが、私達を迎えてくれたアニュアルギャラリーのみなさまのあたたかいホスピタリティーで、体力もなんとか回復し、午後と夜のパフォーマンスは、良いコンディションで臨む事が出来ました。

今回演奏した町家は、現在はギャラリーとしてを運営されています。余白がなんとも贅沢な空間でした。



音響はリバーブがまったくなく、ソロでの演奏はなかなか難しかった。次回チャンスがあれば、もう少し空間に身体をなじませたり、体調のもっていきかたを工夫したいと思いました。

ギャラリーは使い方次第では、こんなクラブのような現代的な一面すら見せます。



レオの過去の作品「サーカス」の展示の中での演奏。独特の質感が空間と絶妙にマッチしていました。

パフォーマンスは、今までレオと一緒につくってきた様々な映像プロジェクトを紹介する内容。麗光道でつくった「Ascension」、詩人の宝玉義彦さんをフィーチャーした「野良帰り」、Contellusion Project Team て制作した「星の家族」、そして、BankARTのバックアップで制作した最新作「Pink&Blue」の4編を上演。それぞれ、単独でつくったものなので、連続して上演するのは初めてです。レオと一緒に作品をつくる時のコンセプト「Cinema Before Cinema」(写真と映画の間で取り残されたすぐれた部分を現代的な手法で抽出する事)で作品と作品をつないでいきました。

たくさんのお客様にご来場頂きました。本当に、ありがとうございます!これから、もっともっと関西でパフォーマンス出来たら良いな~と思っています。

そして9月には東京でPink×Blue の発売記念のイベントを準備しています。作品は自信作なので是非皆様に見て頂きたいです。

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ついについに、愛しい楽器のオーバーホールのタイミングが近づいてきました。どこも調子は悪くないのですが、リペアを依頼している先輩と話し合ってこのタイミングだろう、という事で来月あたりにオーバーホールします。

オーバーホール期間は代わりの楽器が必要となります。使えるものかどうか確かめなければいけないので、引き出しの奥から高校時代に使っていた村松のスチューデントモデルをひっぱりだしました。

15年前に使用していたものです!!吹奏楽部での思い出が次から次へと思い出されます。夏のコンクールや、野球部の応援、定期演奏会や各種イベントでの演奏などなど・・・。あの時の仲間は元気だろうか。多分元気なはず。今はFBがあるから簡単にコンタクトとれるしネ。後輩達はどうしているかな〜。

とりあえず、試奏して問題なさそうだったので、先日、ちょっとした現場で使用してみました。うん。問題ない。材質の違いがあるので、奥行きや深さが出せないのは仕方ないですが、良い意味で軽やかな音が出ます。

楽器が違うとアプローチも全然変わります。ムラマツは音程が安定しているので、ピアノとあわせやすい。軽やかなので早いパッセージがびしっときまる。色々と新鮮な発見がありました。これまた引き出しの奥にあるアルトフルートもオーバーホール期間中は積極的に使ってみようかな、とおもわせるだけのチカラはありましたよ。

楽器からくるインスピレーションはやはり大きいですね。まだ見ぬ、私の楽器をつくったであろうヘインズの職人さん、そしていつも調整してくださるT先輩、本当に本当に感謝です!!

名残惜しい気もしますが、オーバーホール後、どうかわるか、すっごく楽しみ。
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音楽家は食べる事が好きな人が多いですが、ご存知の通り、私も大好きです!私の場合は食べる事というより、食べたものが身体に与える反応を観察する事が趣味となっています。

という訳で1週間のRAW FOODの実験をしました。ローフードとは48度以上で加熱された食材を食べない食事法。酵素たっぷりの生の野菜や果物を中心とした食生活です。Raw foodの定義からすると、加熱されていなければ、魚や肉もOKなのですが、特に理由はないのだけど、今回は野菜、果物、ナッツのみにしました。

酵素をたくさん身体にとりいれる事で、身体本来が持っている力を発揮できるようになるそうです。

さて、一週間続けた感想は・・・飽きた!!!

レシピのバリエーションも増えたし、味や食感にも満足だし、量的に物足りない感じはしないのですが、とにかく飽きました。内蔵が消化する感じがワンパターンであきたのかな?よく、わかりませんが、まだまだ勉強不足なので、色々勉強してから再チャレンジしてみます。

ただし、身体の調子はとっても良いです。感覚も冴えてきます。

なぜ、このような実験をするかというと、What you eat is who you are , と良く言いますが、音楽家的観点から、What you eat is what you play, な状況が多いからです。

音楽と食べ物が精神に与える影響は、実際に物質があるかないかの違いだけで、あとはほとんど一緒のように感じます。

Raw Foodからくる効果は即興演奏に近いと思いました。どちらもフレッシュな感覚がなによりも大切です。

実際にこの一週間を通して、自分が口にするものが、大地とのコンタクトを失ってからどのくらい時間がたっているのか、という事には前よりも敏感になりました。

即興はどのジャンルよりも瞬間瞬間が勝負の音楽だと思うので、そういう接点なのでしょう。

あとは、栄養をダイレクトに取り入れようとするところも似てるかな。

今度はキュウリの漬け物みたいな即興がしてみたいな、と思いましたよ。フレッシュな所と、凝縮された旨味をかねそろえたような音楽。漬け物なら別にキュウリじゃなくても良いのだけど、個人的に一番好きなので。

目に見えない音楽も、食べ物に例えると分かりやすい事もあって、ファーストフード的商業音楽、格式のある洋風料理は伝統的なクラシックに通じるし、郷土料理と民謡の組み合わせも当然ながら抜群。現代では、これらのミックスのものもどんどん登場していて、創作料理風でおもしろいものもたくさんあります。ロックとかジャズは人によって受け止め方が違うから、日常に密着した家庭料理っぽい。個人的な意見ですが、東京にいるとそう感じます。

食事に高いお金を出すのを惜しまない人は多いけれど、身体に必要な栄養をとる以外の食事は精神的な満足を求める部分も多い。そして、音楽も食事も、そこから精神に与える影響は、お金にかえられないものだと思います。

以前、マクロビオティックの先生に、外食する時はなるべくつくった人の顔がみえるような所で食べてくださいね、と言われました。これも音楽にも通じるな〜とおもいます。

奏者の顔が見える環境で聴く音楽は身体への影響も確実に変わると思います。

そして、私はその場だけ満足感を感じるような音楽よりも、身体の芯から元気が長続きするような、感覚を開く音楽がつくりたい。

これもやはり丁寧な下ごしらえ(準備)が大切なのだと思います。

さて、実験終了後、加熱食がますますおいしく感じられますが、また、色々と実験してみたいとおもいま〜す。
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(写真は岡本希輔さんのFacebookより)

TIO 4th concert のためのコンサートシリーズ、いよいよはじまりました。イタリアから帰国したばかりの希輔さんが仕切りのflying tea potでの演奏はいったいどういう仕組みでやるか、誰も知らされていない状況で、行く前は不安でしたが、ちゃんとプランが準備されていました。

前半は指揮者のない即興。(色々取り決めはあったのですが、ここでは省略)後半はメンバーにより指揮のある即興。

コントラストがあって、興味深い結果だったと思います。一人一人のアイディアが本当におもしろくて、それと同時に全員が全体の事を考えながら演奏しているので、かなり緊張感があります。

メンバーは純粋に「良い音楽をつくる」という目的で集まっているので、尖った空気感の場面もあります。もちろんお客様にも楽しんで頂けるように意識していて、「本当のエンターティンメント」という意味で、聞き手にも自由がある空間になっていたと思います。

次回のTIOは5月12日、三冨の里山、雑木林の中での演奏です。空間に対応して音をつないでいく即興演奏と畑に種を植えて作物を育てる事に共通点を感じてくださっている江戸農法の会の皆様との共同イベント!めちゃくちゃ楽しみ。

東京からのアクセスはやや不便ですが、不可能ではないので、興味のある方は是非お越し下さい。

詳細は江戸農法の会のページにてご確認ください。
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ついにフルートケースカバーを買い替えました。これで一体何代目でしょうか?特殊な形状/素材なので仕方ないとはいえ、ナカナカのお値段なのです。限界の限界まで使い、チャックが壊れてしまったのを近所の縫製屋に持って行き、特殊な物だからなおすのは不可能だと言われても諦めきれず、ツテを頼って生産工場まで送ったのですが、もう寿命だと言われたので、泣く泣く?新品を購入。

先代は3〜4年の寿命でした。しぶとく粘ったのは、金額だけではなく愛着もあるのです。一つのケースカバーに一つのストーリー。今まで肩から下げたフルートケースがきっかけで様々なご縁がありました。

パリでは、フルートケースがきっかけで新しい友達ができたし、名古屋の地下鉄では急停車によって倒れかかったおばさまが私のフルートケースにつかまり、三角形のような角度を保って、倒れずにすむという奇跡も起きました。

NAHOKはこれで2つ目。デザインも安定しているので、とくにこだわらずに一番安いものを購入。でも届いたらさっそく気に入りましたよ。かわいい!ちなみにキーホルダーはChalag特製の万華鏡☆



今、NAHOKはフルートケースカバーで売り上げがトップだそう。確かに質は良いものね。以前、使用していた銀色のケースカバーは、ロンドンの仲間から、そんなおしゃれなバックを下げていたら間違いなくひったくりに合うから、いますぐぼろぼろのかばんに入れ替えなさいと忠告されました。

つくづく拠点が東京でよかった〜!
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ゴンさんことベーシストの水橋孝さんに声をかけて頂いて、中川けんとさんのライブで演奏させて頂きました。ゴンさんは、You Play Jazzで数回のみOAされた幻の番組?私が大御所先輩にインタビューする企画でご登場頂いたご縁。日本のジャズ界の歴史を知り尽くし、血の一滴まで「Jazz」で出来ているようなゴンさんは、今の時代にジャズを学び、演奏する私達にとって生神様といっても過言ではない存在です。




































ゴンさんがラインを弾き出すと、ステージの上になにかエネルギーの渦のようなものが生まれて、それに乗っかってさえいれば、どこにでも行けるような気分になる。それが客席全体に広がっている事を実感します。これが、きっと「スイングする」という事なんだ。

大分前の話になりますが、小曽根真さんのジャズクリニックに行った時の事を思い出しました。その時私はおそらくまだ学生だったと思うのですが、「スイングするってどういう事かわからない」という悩みに対して、「それはスイングした事がないからわからないのだよ」と言われ、わかったようなわからないような気分で帰ってきたのですが、今思えば、その答え以上の答えはないだろうな、と思います。実際に体感してみないと、どうにもならないものだし、体感した所で言葉で説明できるものでもない。

話はもどって、ちょうどこのライブの日の日中はレッスンをしていたのですが、生徒さんと「ジャズミュージシャンが良くステージ上で顔を見合わせて、イエイ!ってやるやつあるじゃないですか、あれができるようになりたいんです!」という話になり、「うーん、アレには暗黙の了解があってね・・・シドロモドロ」と明確な答えが出せなかったのですが、ゴンさんのライブをみたらきっとわかるよ!と言えばよかった〜。一曲の中で、イエイ!という瞬間が何回も何回もやってきます。

さて、このライブはスタンダードチューンがメインでした。スタンダードジャズのラウンジをやっているおかげで、ほとんどの曲はメモリでできたのですが、最後に意外な所で落とし穴が。リクエストにより決定した「テネシーワルツ」。この曲はボーカルの方のバックで演奏する事が多いので、咄嗟にメロディが出てこなくて焦りました。メンバーだった夏山美樹さんがすかさず歌ってくださって、本当に助かりました。

テネシーワルツには一つ強烈な思い出があります。二年前に逝去されたベーシストの金井英人先生のグループに参加させて頂いた時の事です。この時もリクエストによりテネシーワルツを演奏したのですが、過激な事やっている訳ではないのに、金井さんのベースの音、一音一音が身体に突き刺さるような力強さで迫ってきました。いままで演奏されつくしたであろうテネシーワルツでここまで感動するとは、本当に驚いたのですが、あれを凌ぐ一音入魂の音には二度と出会えないのではと思うぐらい忘れられません。

時代を切り開いてくださった先輩方がいらっしゃるからこそ、こうして今日のジャズのステージで演奏する事ができる事をしみじみ感じています。
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ちょっと前のイベントの話ですが、pecomboの皆様と祝!初共演というお仕事がありました。おかげさまでフレンチポップスのレパートリーは大分増えてきましたよ☆Pecomboとは、以前、古民家Jazzのイベントで偶然出会えたのですが、その後、共通の知人は増えるものの、お会いする機会はなかなかなく、5年越しで念願かなっての初正式共演となりました!楽しかった!!Pecomboのぺこさん、りえさん、はちさん、ギターの中西さん、ドラムのZakさんと。


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前回アップロードに失敗したConnecting Placesビデオのアップロードが完了しました。今年1月にかりゆしバンドとともにインドにいった時に制作し、2月の南無観で上演したもの。実際に会場ではこれに生のフルートを合わせ場所と場所を繋ぎます。Connecting Placesのページでは過去の作品も見られます。

Bengal from Miya on Vimeo.


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最近、とくに共同制作の多い写真家のLeonardo Pellegatta先生の個展で、パフォーマンスが決定しました。

場所はなんと京都!まだ写真でしかみていませんが、とっても素敵な町家のギャラリーだそう。楽しみです。京都近郊の皆様、是非お越し下さい!

leoと共同制作した最新Music DVD [Pink × Blue]も会場で販売します!


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急遽、誘って頂いたEdwina Horl の新作コレクションでの演奏。今回コレクションのテーマは「沈黙」。今の世の中に必要だと感じているものだそうで、音楽家にとっての難問でもあります。もともと私は遠藤周作の「沈黙」に多大な影響を受けているので、その事をエドウィナに話したら、「それはわかるけれど・・・宗教的な意味合いとは、できるかぎり切り離したい」との事。うーん、これは困った!エドウィナによると「沈黙」という状況を説明するのにドイツ語では何種類もの方法があるそうです。また、エドウィナのコレクションはすごくフレンドリーな雰囲気なので、緊張感のある沈黙の表現は、なかなか難しかった!今回の単発の即興演奏では、その時限りの答えしか出せなかったけれど、未来のために、長い時間をかけて考えていきたいテーマを頂きました。

エドウィナと出会えたのは、美術家の谷山恭子さんのご紹介によるものですが、今回のコレクションでは、恭子さんと建築家の阿部良さんの共作によるインスタレーションも発表されました。その作品が以下の写真。



沈黙=バランスという事で、一本のひもにつるされた異なる質感を持つ物体が見事に均衡を保ちながら、空間と調和しています。私もこのレセプションの数日前に電話が掛かって来たのですが、恭子さんもそんなに準備期間はなかったハズ。以前、美術というのは、すごく時間のかかるものなのだよ〜、と教えてくださった恭子さんですが、その素早い結論と完成度の高さに、いままで蓄えてきたであろうものの底力をみました。Contellusion Project Team でご一緒している恭子さん、10月に恭子さんの個展でCPTでのパフォーマンスも決定しています。すこしずつ準備をはじめなきゃ。
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これもまた少し前の話ですが、Cafe Live でのコンサートが無事に終了しました。万華鏡&映像制作のChalagさん、素晴らしい演奏をしてくださったチェロの平山織絵さん、パーカッションのマルコス・フェルナンデスさんに心より感謝します。

































(写真はBankARTのブログより)

Chalagさんの映像は本当にすごい!どうやってつくっているのかわかりませんが、隠されたメッセージがあるのでは?と思うほど、不思議な安心感に包まれます。今回、作曲したChakra Suiteには複雑な仕掛けが仕込まれている箇所もあるのですが、そこでさえ、譜面ではなく映像を見ていれば、絶対間違えない!という結果でした。音楽は知らないで映像をつくっているハズなのに・・・一体ナニモノなのだ??

今回のCafe Liveで演奏できる権利というのは、「cafe live賞」といってもよさそうなほど、たくさんの特典がついていました。実は、どこのグループよりもこの特典を有効に使い切ったと自負しています。なにしろcafe liveを運営する横浜BankARTは現代美術発信の場所であり、私のメインテリトリーであるジャズクラブとはあまり接点がないのです。リハーサルのやり方、本番までの準備の仕方、なにからなにまで普段のやり方とは違う環境で、大変勉強になりました。

特典の一つは、制作スタジオが使用できる事。制作スタジオといっても、私が普段利用しているような2畳ほどのブースではなくて、天井まで軽く5mはある巨大な空間です。美術家の制作作業のためには当然必要な空間。実際に行って、目の当たりにしてまざまざと実感しました。

このスタジオはもう一つの特典であるDVD制作の作曲のために使わせて頂きました。

最初は、「狭いほうが落ち着くのだけどな〜」なんて思っていたのですが、だんだん慣れてくると、開放感のある空間が気持ちよく感じられるようになりました。横浜のオープンな風を感じながら作曲した「Pink × Blue」はChakra Suiteの続編として、Leonardo Pellegatta氏の手により撮影され、DVD収められました。現在、一般販売の準備中ですが、まもなく発表できると思います。

その他、大きなポイントは照明の演出にこだわった事。照明の専門家に依頼して、普段のジャズクラブでは出来ない事を、と思って取り組んだのですが、実際にやってみると、ジャズクラブの照明も案外すごいという事が分かりました。もともとある施設でやるのと、今回のようにゼロからの仕込みからという事で、状況は違う所もありますが、普段自分がいる空間のありがたみをもっともっと感じなければいけない、と気がつかされました。

今回は「チャクラ」がテーマの作品で、場面ごとに会場を各色の照明と映像で包みました。この作品をつくってみて、Chakraの色を日常生活の中でも敏感に意識するようになりましたが、 (赤・オレンジ・黄色・ピンクとグリーン・水色・青・紫)という組み合わせは暮らしの様々な所で使われているという事に気がつきました。渋谷のヒカリエでの常設の光のインスタレーションや某大手衣料販売店の広告のイメージカラーなどなど。きっと人間が自然に気持ちよいと感じる配列なのでしょう。実際にChakra Suiteは40分の作品なので演奏に集中力を要しますが、終わった後は自分の身体に一本芯がが通ったような整った感覚が残ります。これもChalagさんの映像効果でしょうか。あの映像を万華鏡で眺めたらさぞかし気持ちよいだろうな〜

そして、最後の特典、というよりも、私にとって大きな大きなプレゼントだったのが、コーポリアルマイムのユニットTarinainanikaのお二人との出会い。CafeliveのプロデューサーM氏のご提案による二本立ての公演で、最後にはコラボレーションの短い作品を上演しました。コーポリアルマイムって何??という所からはじまった作曲も、最後には納得いく形で仕上げられて、Chalagさんの映像も交えての上演、すっごく楽しかったです。





















すごくオススメの内容だったので、沢山の方にお声がけをし、大学の時の仲間や、Pink&Blueに出演してくださった児玉麗奈さんなど、大切な人たちがたくさん来場してくださいました。いらしてくださったみなさま、本当にありがとうございました!!

制作で関わったスタッフの皆様、BankARTでお世話になった皆様、Cafe Liveで協力しあった他のチームの皆様に心よりお礼を申し上げます。
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少し前の話になりますが、新月のソロライブ 南無観 Vol.17が無事に終了しました。南無観は小規模ではありますが、お客様との距離を密に感じながら演奏する空間でもあります。緊張感もありますが、一人一人と対話するような気持ちで演奏させて頂いています。



南無観内の企画、Connecting Places もついにリアルな形で音楽によって、土地と土地をつなぐまで成長しました。これも南無観を見に来てくださった皆様から頂戴する感想だったり、その時の手応えが、こうした企画を推進していく原動力の支えとなっています。

いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます!そして、南無観にまだいらした事のない皆様、是非是非一度足をお運びください。新月は何か新しい事をはじめるのに最適な時。音の振動を通して、気持ちをクリアにする場にしていただけたら、とてもうれしいです。もっとはやくこの記事をアップしたかったのですが、気持ちと身体が追いつかず、満月近くの更新となりました。これもきっと何かの意味があるはず・・・

次回の南無観は7月。2013 Summer Seriesは7月、8月と連続してお届けします。どちらかの会のConnecting Placesは与論島のバージョンをつくりたいと思っています。3月に南相馬で行われた与論島のかりゆしバンドと南相馬の民謡会の皆様のジョイントコンサートでリアルに場所繋ぎを体験させていただきました。

もう一カ所は、東京もまだまだつくり足りない思っていますが、与論とベストバランスの所となると、やっぱり今回のご縁が出来た南相馬でしょうか?どちらも民謡を教わっている場所なので、私個人の身体の中では、間違いなくなにかのつながりを感じます。

気持ちをよくよく整理して、ベストな場所で撮影&演奏してきます。フレッシュな感覚が活きてくる企画なので、タイミングも大切です。どうなるか、まだまだわかりません。どうぞお楽しみにしていてください。


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エドウィナホールの新作コレクションのオープニングで演奏します。急なアナウンスではありますがお時間がありましたら、是非いらしてください。
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Chakra Suite貸し出し用の万華鏡です!Chalag作。もちろん使用後にお買い求め頂く事も可能です。私も狙ってます。一つ一つが、チャクラの色に対応したものなので、自分が今、必要だと思う色のものを選ぶと良さそうです。万華鏡で映像をながめて、トランスの世へ・・・いや〜、それにしても、楽しみです ! !

明日(12日)の予約はありがたい事に完売しました。当日も入れる可能性はありますが、これからご予約なしでいらっしゃる場合は念のためBankARTに問い合わせの上お越し下さい。

045-663-2812 cafelive@bankart1929.com
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12日にBankARTでおこなわれるCafe Live 2012 Miya Music Presents Chakra Suite がいよいよ近づいてきました。昨年から長い時間をかけて準備してきましたが、ここにきて、最終調整のため連日リハーサルをしたり、BankARTへ通ったりしています。

普段のライブではなかなかここまでじっくり準備ができないので、本当にありがたい機会です。

Miya Musicのメインプログラムは万華鏡作家Chalagさんとの共同制作「Chakra Suite」です。チャクラの7色をモチーフに私が作曲した曲に合わせてChalagさんが制作した映像を流し、各色で会場を包み込みます。万華鏡の貸し出しもありますので、映像や空間を万華鏡で見るも良し、目を閉じて音楽に包まれるもヨシ。40分ほどの作品ですが、皆様にとって瞑想のような時間になれば幸いです。ちなみに会場のNYK ホールは、昨年、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した川俣正による個展「Expand BankART」で大きくリニューアルされていて、会場だけでも見応え充分です。リハーサルで撮影した雰囲気を一枚だけ公開しまーす。


Chalagさんには照明の仕込みのため、BankARTでのながーいリハーサルにもお付き合い頂きました。一人一人が妥協する事なく取り組んでいて、私もとってもインスピレーションをうけています。メンバーに本当に感謝しています。

先日は演奏家(チェロに平山織絵さん、パーカッションにマルコス・フェルナンデスさんと超豪華メンバー)とリハーサルしました。お二人のアプローチで最高!本番がかなり楽しみになる内容でした!!

今回のもう一つの見所は、当日のプログラムは二本立ての内容になっているのですが、そのお相手がコーポリアルマイムのユニット「Tarinainanika」です。本当に素敵なのです!Miya Musicと短い作品でコラボレーションも予定しています。このためのリハーサルも何回かおこなっていますが、すごく気持ちの良いお二人で、一緒に作品をつくるのは本当に楽しいです。

Cafe Liveは審査を経て通過した団体によるパフォーマンスなのですが、その副賞(?)、プログラムの一部として、BankARTにDVDの制作が含まれています。

DVDは、Chakra Suiteの続編として「Pink × Blue」という作品をつくりました。私の作曲とソロ演奏、撮影はLeonardo Pellegatta、そして友情出演でダンサーの児玉麗奈さんが出演してくださっています。5月の発売を目指していますが、12日に一足お先に先行発売します。この日はなんと特別価格の¥500で販売されます。この機会に是非お買い求めください!

おすすめが盛りだくさんのCafe Live、是非是非いらしてくださいね。席数が少なくなっているため、ご予約をオススメします。

日にち:4月12日(金)
会場:横浜 BankART Studio NYK NYKホール
時間:19:30スタート
料金:¥2,000 (1Drink 付き)

ご予約/お問い合わせ 
BankART 045-663-2812 cafelive@bankart1929.com

会場でお会いできるのをとても楽しみにしています。
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4月9日南無観のお知らせです!




今月も、新月の前後に開催するMiyaの最先端ソロライブ「南無観」の日が近づいて参りました。四谷・喫茶茶会記の落ち着いた素材空間を、フルートの音色で彫刻します。からだを意識したティータイムや簡単なエクササイズと新鮮な音は、細胞が美しく生まれ変わる新月の時期にぴったりな内容です。

・・・・・・・ 今月のメニュー・・・・・・・・・

◆ 即興演奏(暗転からキャンドルの灯りで)
真っ暗な空間からはじめ、キャンドルの灯りで演奏する、最初の即興演奏です。

◆ Tea time(休憩)
今月はインドのお土産第二弾!バウル僧オススメのアーユルヴェーダショップで購入したハーブティ、
DIVYA社の「Swasari Kwath」ブレンド。咳や呼吸器系の風邪に効果があるそうです。

◆ 呼吸のエクササイズ
2ndの始まりはおなじみ呼吸のエクササイズのコーナーです。Miyaの演奏するフルートの音に合わせて、お客様と一緒に座ったままでもできる簡単な呼吸法を行います。すっきりした気分で後半のライブをお楽しみ下さい。

◆ Connecting Places コーナー
地上に人の数だけある特別な場所をフルートの音色で繋いでいくプロジェクト、「Connecting Places」。今回の舞台は、青山通り~秋葉神社~明治神宮への参道。東京に空はないという人もいるけれど、この街にはこの街の良さがある。外国人の友人を案内する度に、街中の清潔感に驚かれますが、
それも早朝に掃除してくださっている方がいるから。日曜日の早朝の撮影では、普段見る事の出来ない町の一面を垣間みる事ができます。

◆ 即興演奏
その月の南無観を締めくくる、最後の即興演奏です。

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Miyaより

2010年よりつづけてきたConnecting Placesがついに、リアルな形で土地と土地をつなぐ企画へと成長しました。先月南相馬で行われた与論島のかりゆしバンドと南相馬の民謡会「八坂会」とのジョイントコンサート。私が案内人としてオープニングで行った即興演奏では、演奏していてはじめて自分がどこの土地にも属していなくて、本当に場所をつないでいるような不思議な感覚を体験しました。それと同時に土地に根付いている音楽をされている方と共演して、もっともっと開かれた現代の東京の良いところを伝えて行けるような音楽家になりたい!とおもいました。このような企画が実現したのもこうして南無観を続けて来たからこそです。この経験を踏まえて今回の南無観はまた新たなスタートというような気持ちで取り組みます。この数日の強烈な風は、大地を掃除しているかのようですが、自分の中の古いものを吹き飛ばし、新しい感覚へ向かうテーマでお送りします。

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MiyaのHP内の「ConnectingPlaces」を2年ぶりに更新しました。最近の作品「インド・ベンガル編」と「銀杏並木」など過去の映像作品がご覧になれます。ぜひぜひごらん下さい!
http://miya-music.com/Connecting-Places
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皆様のご来場を、心よりおまちしております。

南無観 vol.17 @ 四谷 喫茶茶会記 
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約は喫茶茶会記まで 03-3351-7904

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12日にご一緒するコーポリアルマイムのTarinainanikaのタニアさんから教えてもらった動画が面白すぎるのでシェアします。

あ〜、一度で良いからここまでやってみたい!準備
してないといいつつジェケットからフルートを取り出すシーンがたまりません。





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先日 柳原陽一郎さんのレコーディングに参加しました。ちゃんとしたスタジオに入るのは久しぶり~!緊張しましたが、ありがたい事に、ほぼ一発OKがでました。編成表を見たら、相当豪華な布陣でしたよ。完成が楽しみ☆☆

さて、レコーディングと言えば、先月末必死に制作したPink×BlueのDVDが完成し、サンプルが届きました!並べてあるのは、同じCafe Liveに出演するチームの作品です。この中に加われるだけで幸せ〜。



Pink×Blueの内容もとっても気に入っていて、是非見て頂きたいです。本格的な発売は4月下旬か5月頃を目指していますが、4月12日のCafe Liveでなんと特別価格の¥500で先行販売を行います。是非ご予約の上おこしください。



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ファッションデザイナー荒井沙羅さんのブティックのオープンレセプションにご縁あって招待して頂きました。ちょうどcafe liveでの作品の作曲で缶詰だったので、ありがたい時間でした。空気を包み込むようなゆとりのラインで、すごく洗練されたデザイン。とても良いインスピレーションを頂きました。ジャズも即興も良い意味でどんどんファッショナブルになったら良いな〜と思っています。色々勉強になります!




荒井沙羅先生と。
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Team Can-On 主催 Miya Presents Connecting Places 「よろん ~ そうまそれぞれの風と大地」無事に終了しました!



かなりタイトなスケジュールの中、協力してくださった与論島かりゆしバンドのお二人と沖縄から助っ人でいらしてくださった新里和則さん、そして南相馬でこのような企画を歓迎してくださった八坂会の皆様、宝会の皆様、本当にありがとうございます!!

今回の企画はかりゆしバンドの東海道ツアーで、Connecting Places 募金を呼びかけませんか、と提案した所、快くOKしてもらえた事からはじまりました。

ちょうど震災2周年のタイミングと合っていた事も影響して、各会場で予想を超えるたくさんの皆様のお気持ちを頂戴しました。ご協力してくださった皆様、本当にありがとうございます。

発達障害を持つ子ども達の支援をするS空間(旧MMサポートセンター)。南相馬で東京電力第一原子力発電所から半径30Km圏内で営業していたため、現在は宮城県名取市に避難してサポートを続けています。このような教育に興味のある研修生を受け入れ、彼らが支払う寮費で運営していたのですが、避難先では寮自体が設けられず、東電からの補償もなく、切迫した状況が続いているそうです。

震災以降、五回目の募金となる今回は、最初は「義援金を集める」という事よりも、「こども達に音楽のプレゼントをする」ほうに重点をおいていたのですが、各地で皆様があついお気持ちを示してくださった事と、S空間を運営する谷地ミヨ子先生のお話を伺って、まだまだ大変な事が山積している事を知って、募金を募って本当によかったと思いました。



私が出来る事は本当に微力ですが、Connecting Places 募金は継続していきますので、引き続きご協力どうぞお願い致します。喫茶茶会記で行われる南無観のライブには必ず募金箱を設置していますし、それ以外の場面でもお声がけ頂ければいつでも受付致します。

さて、子ども達への演奏のプレゼントでは、まずは、ミヨ子先生が朗読する「カ太郎」に合わせて、即興フルートを演奏しました。カ太郎は私は初めて読んだのですが、話の展開がかなりワイルドで有る意味宇宙的!オチがあるのかないのかわからないストーリーに伴奏をつけるのは、なかなかスリリングでしたが、ミヨ子先生は朗読の名手なので、毎回本当に楽しく演奏させて頂いています。

その後のかりゆしバンドの演奏では、こども達も一緒に踊りながら、と~っても楽しい時間を過ごしましたよ。みんなの純粋な反応がすごくうれしい。

さて、今回のスケジュールはかなりハードで、前の日に大阪から14時間運転してやっと南相馬入りしたばかりのかりゆし+新里さんを引き回し、南相馬から名取まで往復4時間、日中のS空間の演奏の後、夜は南相馬に伝わる民謡を唄う八坂会と、伝統芸能「宝財踊り」を踊る宝会とのジョイントコンサートです。

本当にありがたい事に、チケットは完売。宝財踊りはかなりスペースが必要なので、入りきるか心配だったのですが、おそらく会場のゆめはっとでも前代未聞でしょう、八坂会のリーダーである渡部英夫先生は大工さんでもあるので、さささっと材木を持って来て、ヤグラを完成させてしまいました。

今回のコンサートは出演者/関係者全員の惜しみないご協力によって、計画した時には予想もしないほど広がっていきました。こんなに上手くいくとは、思いもしませんでした。かりゆしバンドに会った八坂会のメンバーが「はじめてあった気がしない」といっていたように、きっとなにかご縁があったのだろう、と感じています。

私自身、おもしろい発見がありました。今回、私はコーディネイターとしての役割があったのですが、自分はどこにも属さず、二つの土地を有機的につなぐポジションというのは、他人の土地を見て、客観的に自分の土地を見直すのとはまた別のインスピレーションを与えてくれました。

この気持ちはオープニングでフルートソロの即興演奏にも影響があったとおもいます。

そして、八坂会、宝会、かりゆしバンドの本番も最高だった!!ちなみに今回のコンサートのダイジェスト版が南相馬チャンネルで放送されます。インターネットでも視聴可能なので、是非チェックしてください。放送時間がわかりましたら、お知らせします。

そうそう、今回の衣装は八坂会の皆様が用意してくださったのです。浴衣でいこうとしていたら、「日本には四季というものがあるのだから、浴衣ではだめ」とビシッと言われてしまいました。うれしかったなぁ。そして会場に到着したら、美しいピンク色の着物が・・・手持ちの着物では丈が足りないだろう、という事で特別にレンタルしてくださったそう。何から何までお世話になりっぱなしでしたが、このご恩は、いつか必ずお返ししたいです。

翌日は、南相馬で小学校を訪問。こちらのこども達の反応は控えめでしたが、案内人の宝玉さんが言うには東北のこども達はシャイだそう。ほんとうかな?でも、最後の自然にわきあがったアンコール、すっごくうれしかったです。学校コンサートも続ける事が大切だと感じています。





そして、こんな事になるとは思いもしなかった展開ですが、6月に八坂会・宝会の与論島での公演が決定しました。もちろん私も参加します!詳細は後ほどスケジュールにアップしますが、本番は6月15日です。東京からのお越しも大歓迎です。エアアジアで沖縄~フェリーで与論というルートを使うと安いですよ☆全編飛行機でもリーズナブルなプランもあります。
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かりゆしバンドのツアーの後半。

写真だけ見るとまるで家族旅行のようですが、演奏もしっかりやっていますよ!




今回はまさか伊勢神宮に行けるとは思っていませんでした。哲さん、美也子さんとは音楽以上の所で繋がっているように感じています。与論の神社からスタートして色々な場所へガイドしてくださっています。

お二人が連れて行ってくださったインド旅行で印象に残っている一幕。大地とつながっている歌をうたうバウル僧の方が、多様化していくバウルのスタイルについて「今の若いバウル達は音楽家だからね~」と複雑な表情で語った事。

経験豊富で、テクニカルな歌を唄い、みんなの尊敬を一身に集めるその方の「自分は音楽家ではない」ともとれる内容のお話は、ハッとさせられました。

バウルは生き方そのものだそうです。そして、結果的に心を揺さぶる音楽を奏でるのは、そのような生き方をしている人たちの音なのです。尊敬する即興演奏家のTerry Dayさんも、昨年の日本ツアーで、「あなたにとって即興とは何ですか?」と聞かれた時に(なんでそんな事を聞くの?)と少し困ったような表情を浮かべながら、「人生の全ての瞬間が即興さ」と答えていた事。これ以上の答えがあるだろうか。

東京を拠点に、音楽家として、どうやって生きていったら良いのか、本当にわからない。試行錯誤の日々ですが、このように尊敬する方との出会いとつながりに感謝しています。

「東京」というのは私にとって大きなキーワードなのです。清潔感があって、クリエイティブなエネルギーと、他人への思いやりが生活の中に残っているこの土地が大好きです。

今回のかりゆしバンドの新譜は、故郷を離れ、都会で暮らす仲間へのエールがこめられた内容。哲さんは、決して東京が悪いと唄っているわけではないのに、なんだか複雑な気持ちになる場面もありました。

東京電力第一原子力発電所の事故で、全国(だけでなく世界中)に迷惑をかけている事。私達都会に暮らす人間が便利さを求めたが故の後ろめたさが、このように過敏にさせる理由の一つなのかもしれません。

東京スカイツリーはバベルの塔にしか見えませんが・・・ビルに囲まれた四角い空も、与論島に広がる青い空も、どちらも換え難い美しさがあると感じるのは私だけでしょうか。

この瞬間に、自分が存在を許された土地を愛する事しか出来ない。そのように思えたのも、大地とつながっているかりゆしバンドの音楽に出会ったからです。

さて、名古屋、大阪でのライブは大盛況。途中、ナビに案内されて、恐ろしい崖っぷちの道を走らされたりと、珍道中な場面もありました。それにしても楽しかったし、美味しいものもたくさん食べたな~。

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かりゆしバンドのツアーがはじまりました!


初日は東京、江古田Buddyにて。哲さん、美也子さんとはインドで濃い時間を過ごしたばかりで、久しぶりという感じがまったくしません。音量や、曲のキーが(洋風なものは)統一されていたりと、普段の活動と比べると、音楽的視点がちがう部分もあるのですが、歌詞にこめられたメッセージや、お客様が一斉に踊り出した時の感動に触れて、かりゆしバンドに参加させて頂いて本当によかった、と毎回感じます。なによりも最初に「大地とつながっている音楽」を教えてくださった、哲さん、美也子さんには感謝してもしきれません。



2日目は清水へ。青年の船のつながりという事で、清水の青年団の皆様に熱烈に迎えて頂きました。与論と清水が築いてきた、人と人の美しい絆を短い滞在の中でしっかりと感じました。

清水青年の船の40周年の式典を兼ねたイベントも大盛況。自主的にこのような活動をしている青年団は全国的にもめずらしいそうで、貴重な経験をさせて頂きました。

コンサート後の式典の中のミニ演奏では、短い時間でしたが、フルートソロで即興演奏をさせて頂きました。ただかりゆしバンドのメンバーとして演奏するだけでなく、自分の普段の活動とどこまで接点を見つける事が出来るか、試すチャンスを頂いています。私が思っている以上にかりゆしの音楽や民謡は懐が深いのではないか、と感じてきています。まずは、かりゆしバンドの曲を全部覚える事。民謡の歌詞を覚える事。それが出来たら、多分もっと色々出来るハズ。

もっともっと深くかりゆしバンドの音楽を知る事ができますように。

今回のツアーではConnecting Places 募金 http://miya-music.com/Conneting-Places の一環で、東京電力第一原子力発電所の事故の前まで南相馬市で運営していた発達障害を持つ子ども達の支援施設のS空間(旧MMサポートセンター)への募金を集めながらまわっています。

清水のコンサートでもたくさんの募金を頂戴しました。本当にありがとうございます。そして、静岡市清水青年団連絡協議会兼静岡市清水青年の船OB会様より義援金という形でご協力を頂きました。心より感謝するとともに、皆様のあついお気持ちも必ず音楽にのせて、子ども達に届けます。

翌日の3月11日。























(哲さんのFacebookより)

音楽の事ばかり考えていて、すっかり忘れていました。かりゆしバンドとのツアーは、音楽だけでなく、とってもスピリチュアルなものなのです。すべてはお導きで動いている事をあらためて、感じました。



朝は富士宮の浅間大社へお参りしました。ここは、震災後、スピリチュアルガイドの方に、ここへ行くようとのお導きがあり、2年前に参拝した所です。

その時は、一緒に訪れた写真家のレオとドラムの山𡶜直人さんとともに、Moving Water という作品をつくりました。

すべては水からはじまった。そして、富士山の山の中を流れ、雪解け水が最初にわき出すこの地に、この日、かりゆしバンドと一緒に来れた事も、きっと何かの意味があるのでしょう。

浅間大社の水は、水よりも美しい。言葉では説明のできない(もちろん写真でも)すごい透明感。






















































その後、清水青年の会のOBの皆様とともに、日本平の久能山東照宮へ。徳川家康公のお墓があるこの場所もパワースポットだそうです。



そして三保の松原にて。海のエネルギーを感じて、前に進みます。

写真をとり忘れてしまったのですが、お昼に頂いた桜えびのかきあげ、サックサクでおいしかった〜。清水では新鮮なお魚をたくさん頂いて、最高でした。今回も写真をとるのも忘れて夢中で食べてしまった〜

清水の皆様、本当にありがとうございました!
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Pink × Blue DVDが完成しました!レオが少ない時間の中、最高の仕事をしてくれました。そして、友情出演してくださったダンサーの児玉麗奈さんのおかげで、大満足の仕上がりとなりました。まもなくの発売となる予定です。一足お先にジャケットを公開します☆































Pink × Blue
Miya (Music)
Leonardo Pellegatta (Film / Photo )
児玉麗奈(Dance / 友情出演)

さて、このDVDの制作は4月12日に行われるBank ARTでのCafe Liveの一環です。私のメインプログラムは作曲を担当した「Chakra Suite」。フルートの演奏もします。「色」をテーマにした映像を万華鏡作家Chalag 特製の万華鏡で眺めながら、全身を色で包まれてください!コーポリアルマイムのtarinainanikaさんとの二本立ての公演で¥2,000 、ドリンク付き!お得です!この日にPink × Blueも発売出来るハズ。詳細は追ってお知らせします。

2月の終わりはこのPink × Blue の制作にエネルギーを費やして、終わってみて抜け殻のようになりました。気がつかない間に、無理して動いていたみたい。その間〜今日までいくつかの即興のイベントがありましたが。色々即興について考える良い機会になりました。抜け殻のほうが、分かる事もあるようです。タイミングが来たら、今考えている事をここに書くかもしれません。
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BankART 公式プログラム Cafe Liveで制作するDVDの作業が着々と進んでいます。今回の作品「Pink×Blue 」は私の作曲をフィーチャーしたプロジェクト「Miya Music」で取り組みます。

女の子はピンク、男の子ばブルーと象徴的に扱われる事のある組み合わせですが、それぞれが独立しながらも、容易に移り行く性質を持っているこの組み合わせは、私達一人一人の身体の中にある女性性と男性性の鬩ぎあいを表しているように感じます。

一言にピンクといっても様々な種類がありますが、私が一番好きな「ピンク」は朱鷺色です。1981年に日本では絶滅した(といわれている)朱鷺をモチーフに音楽的ストーリーを組み立てました。

演奏は私のソロフルートです。BankART のNYKホールで録音。今回は録音や編集の作業も全部一人でやりました。イチからの制作は、かなり大変だったけれど、色々学ぶ事が多かったです。

撮影のほうでは、レオが色々なアイディアをもってきてくれて、NYKホールやHanmer Head Studioで撮影。ほぼ素材はそろったのですが、「朱鷺」のモチーフをどうするかで、二人で立ち止まって考えたのです。

音楽の中でしか出てこないこのモチーフは、私が言わなければ誰にもわからないものなのですが、Nipponia Nipponの学名を持つこの美しい鳥は古代エジプトでは「時の主人」として知られるThotoの聖獣でもあり、その流れを取り入れている音楽的ストーリーをレオが気に入ってくれて、映像にも朱鷺のモチーフを入れたいと言い出しました。

とはいっても実際に朱鷺を撮影する事は不可能だし、どうしたものか・・・と思案していた所、レオが影絵で表現出来ないか、とのアイディアを持ち出しました。

Pink × Blue は4月のCafe Live で上演する「Chakra Suite] から派生した作品であり、身体の中で車輪のように存在するエネルギーポイント「チャクラ」の事をレオもずっと考えてくれていたそう。

人間の身体を通して、そこにはない「形」を表現するというのは、この作品にぴったりだ、という事で、自分達で影絵をいろいろ実験したのですが、やはり出来ればプロにやってもらいたいね、、という話になりました。

しかしながら、今回の進行がかなりギリギリで、実はもうすでに締め切りを過ぎている事もあり、今から身体を動きを熟知した人を呼ぶのはかなり難題。だめもとで、私のスピリチャルガイドでもあるダンサーの児玉麗奈さんに「明日、撮影があるのだけど、友情出演してもらえませんか!?」と打診した所、奇跡的にスケジュールが空いていて、快く引き受けて頂く事ができました。

そうして行われた撮影ですが、すごく良い内容のものとれたと思います。後は、編集でどうなるか。入稿までの時間はあと2日。今まで少ない時間の中で、不可能を可能にするレオのパワーを何度か見ていますが、今回はどうなるでしょうか・・・レオ、がんばって!!!



写真はHanmer Head Studio にてレオ先生と。
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2月23日

谷川賢作さんと目白のla MusicaにてDUO。生ピアノがない空間でお願いするという我ながら勇気のいる依頼でしたが、OKしてくださった賢作さんに感謝です。これも、ラムジカの引力でしょう。東京で一番好きなフレンチレストランです☆☆☆

当日はピアニカと、電子ピアノと、あと、名前を忘れてしまった、たしかアンデスって名前だっかかな?形はピアニカでも、高音に特化していてリコーダーのような音がでる楽器を駆使しても演奏となりました。

何しろ賢作さんは「その時歴史は動いた」をはじめ、数々の名曲を生み出している作曲家でもあり、大尊敬しているミュージシャンです。ほどよくカジュアルな雰囲気の中、冬~春をテーマに一緒にライブが出来た事、私にとって貴重な財産となりました。



シェフと賢作さんと。

このライブの後、なんだか本当に春がやってきたみたいな気持ちになりましたよ。
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2月22日は世田谷のとても素敵なライブハウス「Crazy Cats」にてスイスのDuo Diatribesと吉本裕美子さん、松本充明さんとインプロヴィゼーションのライブ。The Tokyo Improvisers Orchestraで共演している裕美子さんと一度、本格的にお手合わせを願いたいと思っていた所、運良く共通の知り合いという事で、Diatribesから来日の連絡があり、ちょうど鹿児島に拠点を移した充明さんも彼らと接点があって、しかもこの日に東京にいらっしゃるという事で、全部まとめて合同ライブ!という形で実現しました。もともとこのようなミラクルな化学反応から生まれた企画なので、演奏もオープンな心で取り組む事が出来て、未来につながる内容となりました。

今回のライブは私にとって特別だったのは、このようなありがたい偶然だけではなく、Diatribesは2010年にロンドンに滞在していた時に何度も見に行ったグループであり、滞在中はほぼ毎晩音楽イベントに出かけていたのですが、その中でも一二を争うベストライブがDiatribesのパフォーマンスだったのです。

わざわざ、ロンドンまで見に行かなくても、自分の大地で、最高だと思ったグループの演奏が聞けて、しかも空間を共有出来て、しかもしかも一緒に演奏まで出来てしまいました。

日本って、東京って最高~!!!やはり引力のある土地だな。それか、出会いやつながりはすべて必然で、自分が思っているよりもずっと小さなサイクルの中で人生が動いているのか。

まだまだ知らないだけで、東京中でおもしろい事が起きているのでしょう。ここの土地にいられる事を感謝します。
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Pink × Blueの制作のため、数日間スタジオに通っています。。ありがたい事にBankARTのスタジオを使えるのです。

DVDは私が作曲した曲とレオの映像作品による構成となります。その土台になる曲作りです。

世の作曲の先生方はピアノを使わずに(音を出さずに)自分の中で聞こえている音だけで、スコアが書けるそう。私もそれを目指しています・・・が・・・今回は自分で演奏する事が前提の作品のため、積極的に音を出しながら作る事にしました。

作曲のための環境は、周りが静かでこちらの音出しさえOKであれば完璧なのですが、BankARTに案内されたスタジオは横浜の大さん橋の向こうにある(多分海の上の埋め立て地の上の)巨大な倉庫とでもいうべきHanmer Head Studio。広大なスペースの中に、区画を仕切って何組もの美術家/アーティストがアトリエを構えています。その一画を使わせて頂ける事になりました。


一画といっても広いですよ。

そうか、美術家は作品をつくるには、このくらいの広さが必要だよな。音楽だけやっていたら、絶対に縁のない場所にくることが出来ました。Cafe Liveに応募して本当によかった!

さて、この開放的な空間で、どんな音楽が生まれるでしょう。普段とは違う環境での制作は、新たなインスピレーションをくれます。私達が楽器から生み出す音の影響が及ぼす範囲は、目に見えないけれど、実際にはこのくらいの空間を満たすものなのかもしれない。

今まではトイレの個室ぐらいの広さがあれば、作曲出来ると思っていたのですが・::トイレといえば、昨年のインド滞在でKENDRAKAが手配してくれたホテルの部屋のトイレの面積は、私が東京で生活している空間よりも広かったナ。ところ変わればですね。勝手な思い込みはもっともっと解除しなければ、と気がつかされます。
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Miya Music = 音楽に関わるあらゆるシーンにおいてソニックのインフォメーション(音の振動)が直接全身の細胞に作用するような鮮烈な感覚を提案する事。

最近の方向性はこのようなイメージで作品づくりに取り組んでいます。

そのMiya Music の企画が通り、BankARTのCafe Live に出演出来る事になりました。

美術や身体表現の先駆的な発信地として知られているこの会場で、音楽のプログラムを提供させて頂ける事、とっても光栄に感じています。

Cafe Live のためにMiya Musicで選んだ作品は万華鏡作家のChalagさんをフィーチャーした「Chakra Suite」です。

色の専門家、Chalagさんが作成した映像作品をプロジェクションし、チャクラの色で包まれた会場で、Chalag特製の万華鏡で映像を見るも良し、目を閉じて音楽に身を任せるも良し、全身の内側から作用するような音楽と空間づくりを目指しています。



写真はChalag さんhaBankART Cafe Liveの他の出演者との交流会に参加した時のもの。

さて、今回のCafe Live は出演プログラム以外にも二つのうれしい特典があるのです。一つはDVDを制作してもらえる事。

せっかくの機会なので友人の写真家/映像作家のLeonardo Pellegattaさんに依頼し、Miya Music のプロモーションビデオになるような内容のものを作成する事にしました。

チャクラ組曲と連動させ、Pink × Blue をテーマにしたコンポジションの作品をつくります。

そして、もう一つうれしい出来事は、コーポリアルマイムユニットのTarinainanikaさんとの共同制作が決まった事。

4月12日のイベントでは、tarinainanikaの作品との二本立てになりますが、最後に短い作品を一緒につくる事になりました!

このような機会でもなければ、コーポリアルマイムの方とご一緒できる事はありません。つないでくださったBankARTに感謝。



写真は今回ご一緒するtarinainanikaのお二人、巣山賢太郎さんとタニア・コークさん。すっごく素敵なお二人と一緒に作品がつくれる事、本当に楽しみです。

¥2,000でドリンク付きというかなりお得なプライス。皆様のご予約をお待ちしています。



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2月16日



ピットインにオマさんのグループで出演しました。
ジャズ界のゴッドファーザー、鈴木勲さんから今回の依頼の電話がかかってきた時は、とびあがって喜びましたよ。

最近はこのようなジャズのセットで演奏できる機会はなかなかありません。自分で企画するライブやイベントが増えて来たからですが、ジャズはジャズのライブハウスとセットで存在しているように感じます。ピットインだったら、ピットインにふさわしい音楽がある。そして、東京で一番好きなジャズのライブハウスは?と聞かれたら、私は迷わずピットインを挙げます。

久しぶりにあった人に、miyaは最近インプロが多いようだね、と言われて、そうなんだ〜、と他人事のように納得してしまったのですが、ホテルのラウンジで死ぬほどスタンダードジャズを演奏しているので、自分ではまったく気がつきませんでした。対外的にはそのように見えるのかもしれません。

そのホテルのラウンジの仕事もすごくありがたいと感じています。メモリで出来るスタンダードのバリエーションにある程度の自信が持てるようになったのは、このお仕事のおかげです。。

そして、この日のセットは全曲スタンダード。ステージ上でオマさんのテイストにアレンジされていきます。

見た目のインパクト以上に、一音一音がものすごい存在感のオマさん。言葉で説明する事は不可能。その強烈な世界観に合わせるのも不可能。自分の音楽を信じて、その道を突き進むしかない。

今回の演奏を客観的に聞く事はできないので、言い切れないけれど、多分その結果は、なんだかとてもかっこいいサウンドになっていたと思います。

なんだかわからないけれど、かっこいいというのが一番すごいと思うのだよな。
とてつもなく大きなものに触れたような気持ちになる大先輩とご一緒できるなんて、なんて幸せなのだろう。

素晴らしい演奏のメンバーに心から感謝。

そして、御年80歳、オマさんこと、鈴木勲さんと共演させて頂いた事、一生の宝となりました。またご一緒できますように。
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話は2月初めにさかのぼります。Miya企画、Team Can On 主催のイベント[Connecting Places よろん〜そうま それぞれの大地 ] のPRのため南相馬入りしました。数年間、一人で地道にやってきた即興演奏で土地と土地をつないでいくプロジェクト「Connecting Places]がはじめて、リアルな形で、人と人、土地と土地をつなぐ企画にまで成長しました。涙がでるほどうれしい、といいたい所ですが、起きている事がすごすぎて、まだ実感が湧かないような気もします。

大尊敬する音楽家が賛同してくださって実現したイベントです。

今回協力してくださるのは、与論島のかりゆしバンドと南相馬の民謡会「八坂会」。どちらも私に本当の音楽を教えてくださった恩人のグループです。

八坂会のリーダーの一人、渡辺先生は相馬流れ山全国大会の優勝の経験もある先生ですが、本職は大工さん!南相馬の町の色々な所にこのようなサッシを作って、ポスターを貼ってくださっていました。



そして、笛の先生は門馬先生。相馬流れ山、相馬盆唄、宝財踊りなどを習っています。まずは銀の笛で消化出来てから、竹の笛もチャレンジしたいな・・・という気持ちも芽生えてきたのも、このような素晴らしい先生に出会えたからだと思います。(バウルの影響もあるでしょう)なによりも、まずはフルートでチャレンジさせてくださるのが、本当にありがたいです。



イベントは3月17日!Connecting Places 募金に賛同してくださったかりゆしバンドが、東海道ツアーで募金をつのってくださる事になり、その募金をもってS空間を訪問した後のコンサートとなります。

ありがたい事にチケットはもうすぐ完売。まだ、少しだけあるようなので、ご興味のある方はお早めにお問い合わせください。



Connecting Places 募金も引き続き募集しています。今回も直接手渡ししますので、私のライブや、3月のかりゆしバンドの東海道ツアーの際にご協力頂ければ、非常にありがたいです。どうぞよろしくお願い致します。

そして、今回のイベントは思わぬ余波があり、なんと、この後、Connecting Places 企画で、与論島で八坂会の公演が実現しそうです。音楽の力って本当にすごい。ものすごく楽しみです。ご協力くださっている皆様にあらためて、心より感謝致します。
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南無観 Vol. 16 無事に終了しました。久しぶりに新月の日当日に開催が出来ました。今回の月のサイクルではどのような事が起きるのでしょうか?私も終了後、願い事を書き留めましたよ。

南無観はSolo公演という事で、お客様との距離を密に感じるライブです。アンケートの内容を一部公開します。ご協力くださった皆様本当にありがとうございます。とても励みになっています。

写真は、二部の最初、呼吸法のコーナーです。




Miyaさんのフルートがとてもおしゃべりになって、(何か色々な言語を覚えた結果のような)とてもカラフルになって、それをすべて聞き取りたくて、見たくて、夢中になっていたら、終わってしまいました。最後の曲は、何か夢の中でとても楽しい事がくりひろげられて、風の中に消えていったような・・・素敵でした。T・Mさま

インドでの2回の体験でまた新たな領域への広がりを始めたMiyaさん、ますますのご活躍をお祈りします。西洋音楽(日本で教える)だけじゃないと実感しました。お話を伺うと「本当に世界は広く、でも人々はそれぞれに同じように(言葉や文化は異なるけれど)暮らしているのだな・・・(時間の流れは少し違うようですが・・・と感じました。K・Kさま

1st Stageの1曲目、2nd Stage の二曲目の出だしがユニークでした。それと音の”ゆらぎ”をたくさん楽しめました。インドのお話も興味深かったです。今日の演奏は、インドでもなく、日本でもなく、Miyaさんはどこに行くのでしょうか!?H・Tさま


次回の南無観は・・・
2013年4月9日(火) 南無観 New Moon Improvisation Solo Performance Vol.17

場所:四谷/喫茶茶会記 Open19:00 Start 19:30 出演:Miya (fl)

チャージ:予約2,800円 当日3,300円 学割1,500円 ワンドリンク+ハーブティー付

ご予約・お問い合わせ 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com

皆様のお越しをお待ちしています。

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今週の日曜日の南無観の詳細が出ました!皆様のお越しをお待ちしています!

2月10日(日)
Miya ソロライブ 南無観 Vol.16 開催のお知らせ
~今回は Miyaのベンガル・バウル紀行 スペシャル~

今月も、新月の前後に開催するMiyaの最先端ソロライブ「南無観」の日が近づいて参りました。
四谷・喫茶茶会記の落ち着いた素材空間を、フルートの音色で彫刻します。
からだを意識したティータイムや簡単なエクササイズと新鮮な音は、
細胞が美しく生まれ変わる新月の時期にぴったりな内容です。

・・・・・・・ 今月のメニュー・・・・・・・・・

◆ 即興演奏(暗転からキャンドルの灯りで)
真っ暗な空間からはじめ、キャンドルの灯りで演奏する、最初の即興演奏です。

◆ Tea time(休憩)
今月はインドからのMiyaのお土産、本場のダージリンティーです。正にインド北東部、
西ベンガルのダージリン地方で産出される紅茶で、世界三大紅茶のひとつに数えられており、
その鮮やかな水色と「マスカットのよう」と評されるさわやかな香りで、世界中を唸らせて
います。

◆ 呼吸のエクササイズ
2ndの始まりはおなじみ呼吸のエクササイズのコーナーです。
Miyaの演奏するフルートの音に合わせて、
お客様と一緒に座ったままでもできる簡単な呼吸法を行います。
すっきりした気分で後半のライブをお楽しみ下さい。

◆ Connecting Places コーナー
地上に人の数だけある特別な場所をフルートの音色で繋いでいくプロジェクト、
「Connecting Places」。今回の舞台は、今回は1月にMiyaがかりゆしバンドと共に滞在した、
インド北東部の村・ジョイデブ、バルドワン県郊外のアシュラム(寺院)での様子を中心に編集
した映像を公開します。現地での演奏をスクリーンに映し、生演奏で時空を超えてセッション
します。

◆ 即興演奏
その月の南無観を締めくくる、最後の即興演奏です。

◆ 今回はスペシャルで、ベンガルの吟遊詩人「バウル」の祭典「ジョイデブメーラ」の様子などを収録した映像集を、Miyaのナビゲートでごらんに入れます。
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Miyaより

皆様こんにちは。与論島のかりゆしバンドとともにインド・ベンガル地方のバウルを訊ねる3週間のツアーから無事に帰国しました。バウルとは、ベンガル地方を中心に自分の肉体を小宇宙と捉え、宗教やカーストを超越し、心豊かに生きる術を唄にのせて説く行者。彼らの哲学的な詩の内容は、ノーベル文学賞を受賞したタゴールによって世に広められ、2005年にはユネスコの世界無形遺産に登録されています。大地の歌を唄い、土地と土地をつなぐバウル僧と一緒に時間を過ごすによって、今まで漠然と、でも何かに突き動かされるように行ってきた、Connecting Placesや本企画「南無観」はやっぱり間違っていなかったのだっ!という確信を得ました。私の身体を通して生まれる即興で、場所と場所をつなぐ。その拠点として、喫茶茶会記の守られた空間でパフォーマンスが出来ることが本当にありがたいです。今回のパフォーマンスで今の時代、日本に、東京にいることの意味を一緒に感じて頂けたら幸いです。ブログにて、ベンガル紀行の様子を公開しています。合わせてチェックしてみてください。Blog URL ➡ http://miya-music.com/Miya-s-Voice-Blog_

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皆様のご来場を、心よりおまちしております。

南無観 vol.16 @ 四谷 喫茶茶会記 
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約は喫茶茶会記まで 03-3351-7904
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インドから帰って来てから怒濤の仕事でしたが、やっと一段落しました。詰め込む予定はなかったのですが、以前書いたように急遽インド行きが決まった事もあり、このようなスケジュールになってしまいました。

TIOのコンサートの後は、新企画のTIO Small Selectionのライブがあったり、代々木ナルで演奏したりしました。体調面では悪寒戦慄という現象がおき、数時間の間に急激な体温低下→一気に発熱となったのですが、どうやらその時にインフルエンザの菌と戦っていたようで、結果は勝利、翌日には全快、無事レギュラーのホテルやレッスンに穴をあける事なく乗り切れました。

そういえば、インドツアーは一つエピローグがあります。インドに日本の国内旅行並の値段でいくには中国東方航空を利用すれば可能なのですが、やはりからくりはあって、中国国内で何回も乗り継ぎをして、インドまでたどり着くのです。帰りの飛行機、中国の国内線で昆明から上海へ移動の際、機材トラブルで飛行機が飛ばないという事態がおきました。国内線なので、外国人は私一人。ものすごい剣幕でカウンターに詰め寄る大勢の中国人で搭乗口はパニックとなりました。英語のアナウンスどころではなく、飛行機が飛ばない事だけはなんとか分かったのですが、それ以外は何が起きているのかさっぱりわかりません。それでも、少し落ち着いて来たら、青白い顔で呆然とたっていた私の存在に気付いた親切な中国人の方が声をかけてくださって、その方が英語が通じる方だったので、なんとか状況が理解できて、遅れて出発したフライトに搭乗する事ができました。TIOの公演の前日の帰国というギリギリのプランだったので、焦っていたのです。結局上海に到着後、一時間半はなれた所にある別の空港に移動しなければいけなかったのですが、旅行会社が手配したバスでは次の便に間に合わないだろう、という事で、最初に声をかけてくださった方が、電車での移動方法を親切に教えてくださって、しかも、切符代まで払ってくださって(中国でお金を使う予定がなかったので両替していなかったのです)目的地の上海国際空港まで到着する事ができました。途中、私と同じように道に迷っていたタジキスタン出身の青年も丁寧に案内し、「自分も海外に行く時は、いつも現地の人に助けてもらっている。だから困っている人がいたら助けるのは当然だよ。世界は一つの村さ!」といってさわやかに帰って行かれたその方の親切な行為は一生忘れません。

話は変わりますが、今日は荻窪のベルベットサンにスガダイローさんと鈴木勲さん、そして志人さんのライブを見に行ってきました。素晴らしい内容で大盛況のライブでした。ベルベットサンにいくと、必ず東京に住んでいてよかったな!という気持ちにさせられます。御年80歳というオマさん事、鈴木勲さん。インドの仙人のようなバウルを見て、すごいな〜と思っていたのですが、日本にも負けず劣らず、もしかしたら上をいくぐらいのエネルギッシュな大先輩がいるのです!なんて恵まれているのだろう!来週の土曜はピットインでオマさんのグループに参加させて頂きます、どんな事になるか、すごく楽しみ。

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2013 01 27

The Tokyo Improvisers Orchestra 3rd Concert が無事に終了しました。

今回、このコンサートに向けて、イベント、ワークショップ、リハーサルなど準備を重ねて来たのですが、一つクリアするたびに、心が満たされる感覚がありました。[TIO予測不可能な展開から結果として出来上がったサウンドにこうして心から満足している事は、事前に「こうありたい!」というのがないからかもしれません。

もちろんメンバー一人一人が惜しみない創意工夫と協調性をもって取り組んでいるのが最大の要因だと思います。内容に関しては様々な意見がありますが、世界を舞台に活動する即興表現者が出会うプラットホームとして機能し続ける事、そして、東京からなにかおもしろい事を発信し続けられる事を願っています。

今回のすばらしいメンバー、そして、共同運営で苦楽を共にしている希輔さんに大感謝です。


オープニングはリードセクションから。重厚感満点でした。


ダイナミックな指揮の吉田隆一さん。オリジナルのアイディアで全体に新たな色を+してくださいました。


徳久ウィリアムさんの指揮は奏者一人一人の身体を何段階かに分けて意識していくモチーフが入りました。ソリストはベルリンから奥田梨恵子さんとAnttiさん。お二人の空気感でさらにサウンドが広がりました。


「静」を強調した古池寿浩さんの指揮。美しい音世界で、オーケストラとして機能していたように感じます。ソリストはノブナガケンさん、横山祐太さん、徳久ウィリアムさん。聴覚を刺激する奏法を得意とされる三人をフィーチャーした内容。


蜂谷真紀さんの指揮は、真紀さん自身がダンサーのようでもあり、普段の演奏スタイルそのままの指揮で、とってもナチュラル。しっかりと打ち合わせをされていただけあって、オーケストラの中でもフィーチャーが難しいダンサーのポジションを見事に生かしていました。ソリストは木野彩子さん、佐渡島明広さん、そして今回唯一のエレクトリック奏者となった吉本裕美子さん。


後半は横川忠彦さんの指揮からスタート。横川さんの尽きる事のないアイディアと絶妙なバランス感覚には毎回驚かされます。今回は指揮+演出のようなポジションで、客席で演奏家に指事する内容。次回はどんなアイディアがくるか今から楽しみです。


照内央晴さんをフィーチャーした小塚泰さんの指揮。コンチェルトとして成立していて美しかったです。


岡本希輔さんの指揮は声をつかったアプローチをメインにおいたもの。ソリストは佐瀬正さん、金子雄生さん、津上研太さん。


私も最後に指揮させて頂きました。個人的には出来るようになりたい事がまだまだあります。

写真はOmba様の提供です。

メンバー一人一人が、オリジナルのアイディアを出してくださいました。みんなすごいなぁ。
そして何よりもいらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。これからもTIOをよろしくお願いします!

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インドツアー最終章

ジョイデブのお祭りが終了し、次はグルジー達の拠点の一つ、バルドワン郊外のアシュラム(お寺)へ向かいました。

すぐ裏にはこのように美しいじゃがいも畑が広がる田園風景の中、村のはずれのアシュラムでは20名ほどのバウルの方たちが生活しているそうです。



アシュラムでの生活は、朝と夕方に必ず一人一人が鐘を鳴らし鳴らし、アシュラムの中を一時間弱かけて歌いながら練り歩く儀式があります。一人一人のタイミングがずれて重なって行くのがなんとも美しく、心が清められます。

プログラム(公演)がない日は、夜はメインの神聖な場所に皆が集まり、それぞれの唄が数時間に渡って奏でられます。その後、夕食のち就寝。

こんなに質素で、シンプルで、神聖な時間を過ごしたのは、人生でおそらくはじめてです。

身体も心も浄化するための時間でした。

19日はバルドワン州の県営放送のテレビにグルジー達のグループと一緒にかりゆしバンドで出演させて頂きました。


























この時の反響はすごくて、翌日から町を歩いていると、至る所で、「あ、バンスーリ(インドで笛)の人だっ!」と声をかけらる事態に。かりゆしバンドには、すぐに次の出演依頼が来たそうです。

アシュラムからすぐ近くの神様の木で奉納演奏をしました。ここは村の近くなので、笛の音がすると「写真とって~!」すぐに子ども達がよってきます。どうやらスクリーンに写った自分達がみたい模様。笑顔がとっても素敵ですね。



畑の中を少し歩いた所にある別の神様の木で哲さん、美也子さんと奉納する事にしました。



与論の民謡を奉納する哲さんと美也子さん。



哲さんの友人のアシスさんのご紹介で、地元の小学校を訪問しました。



先生に子ども達に何か質問してほしいと言われたので、「日本について知っている事を聞かせてください」と聞いたら8歳の女の子が「日本は私達にとって大切なアジアの隣国です。日本は文化の発達している国でとても尊敬しています。」との答えがかえってきました。日本で同じような質問をして、こんなに立派な答えがかえってくるだろうか。

さて、バウルの音楽にバンスーリは欠かせないのですが、なんの因縁か、今回のツアーで一度もバンスーリ奏者と一緒にならなかったのです。そこで、グルジーのご配慮で帰国前日にバンスーリ奏者の方にレッスンして頂く機会を設けて頂きました。

毎日のようにバウルの音楽の演奏に混ぜて頂いていたのですが、西洋の音楽とはまったく違う音程感とスピード感で、どうしたら良いのか分からなかったのです。

はじめて海外に出た時に、日本人としてのアイデンティティが問われますが、今回はその現象のフルートバージョンがおきました。

3週間ほとんど毎日、野外で吹いていて、フルートはやっぱり石造りの教会で一番良く響くように作られている室内楽器だなと痛感したし、この非常に良く整理された楽器で、出来る事と出来ない事が大分見えてきました。

もう少し詳しく調べてみないと分からないのですが全音を7つに分けると言われているインドの音階にどれだけフルートで対応できるのだろうか。

竹の笛にチャレンジする前に、銀の笛でどこまで出来るか試して、納得したいと思っています。

今回のインドツアーの報告はここまで。

最後に、ものすごくお世話になったグルジーと真紀さん、そして哲さんと美也子さんと写真です。













































本当に、本当にありがとうございました。
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インドツアー第二章です。

カリゴールハートでのプログラムを終えて、次に向かったのは、バウルの年一度の祭典「ジョイデブメーラ」です。約800年前の詩人、ジョイデブ (ジョイデブの著わした叙情詩「ギータ・ゴビンダ」は不朽の名作として、インド全土にわたり宗教、芸術、音楽、舞踊、文学とあらゆる方面に多大な影響を与えました ) の功績を讃えて行われるお祭りには、バウルやボイシュノブ派の修行者、参拝者だけでなく「バウルの唄」を歌う歌手やピクニックに行くような気分で集まる人々も含め、インド各地から50万人もの人が集まるそうです。(※真紀さんのサイトより)

神様の木とよばれるこの場所からすべてがはじまったそう。



























ジョイデブの村全体の中に、小さいものも含めると200以上もの会場(唄のステージ)が設けられ、三日三晩バウルの唄が繰り広げられます。
ジョイデブの村の外れ、メインのステージのすぐ近くに私達がお世話になっているグルジーが管理する一帯があり、そこにステイさせていただきました。旗の一画がグルジーの土地です。




このようなバスにのってインド各地から人があつまります。初日はあまりの人の多さに携帯電話の回線がパンクしたそう。



私達が滞在するエリアは藁で出来た家と土壁で出来た家がありました。




土壁には美しい絵が描かれています。

土手の向こう側はこのような美しい景色。どこまでも「土」を感じるのがインドらしい。




私達の食事はここの食堂で準備されます。



初日ななんと600Kgのお米が炊かれたそう。インドでの食事はすべて直火なので、なにもかもが最高においしかった。



ジョイデブメーラの熱気を伝えるのは、文章でも、写真でも、動画でさえも無理だと思うのですが、ステージは夜から朝まで。そして朝起きたら、どこかのテントでもうすでに音楽がはじまっている。そんな感じが三日三晩続きます。

ここはメインのステージの客席。三日間ここに泊まる人も多いようです。



ステージの壁は美しい模様で装飾されます。



ここのステージで仙人のようなおじいさんから新進気鋭の若者まで、大勢のバウルが出演し、美しい音世界を繰り広げます。ご年配のバウルの軽やかな踊りと艶のある唄など、音楽家としての(体力的な)限界の常識をこなごな打ち砕く圧巻のパフォーマンス。



光栄な事に私はかりゆしバンドとともに三日ともステージに立たせて頂きました。2日目には前回のKENDRAKAとのツアーでお世話になったKartik Das Baulさんのパフォーマンスに参加させて頂きました。Kartikさんとの出会いにものすごく感謝しています。グルジーとともに、私の音楽人生を変えた一人です。誰でも立てるステージでない事は重々承知で、このような機会を頂けた事にただただ感謝。そして、もしも、次回があるならば、その時はもっと言葉の内容を理解して臨みます。




























熱気冷めやらぬ最終日の後は、グルジーの土地では「粉かけ」の儀式をして、場所を清めた後、来年の同じ場所での再会を誓って涙涙のお別れをします。参加者全員が天然の染料をお互いにかけあうこの儀式、全員で粉だらけになりながら、この場所にしばしのさよならを言いました。

「粉かけ」の後で、哲さん、美也子さんと。



この後、手伝ってくれた村人とともにバスでグルジーの拠点の一つで
あるバルドワン州のゴビンダプール近くのアシュラムへ向かいます。それはまた次回・・・

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1月7~26までのインドツアーは与論島の民謡とオリジナルの音楽を演奏するかりゆしバンドからのお誘いで実現しました。

出発まで計画は二転三転。昨年末のインド滞在の関係で、今持っているビザで再入国が判明したのと、今回のメインプログラムであるKHでの演奏の日にちが東京での仕事と重なってしまい、渡印自体を断念しかけました。哲さんに、今回は無理そうだ・・・と電話で伝えた所、とってもがっかりした様子で、なんとかならんかね??と言われ、諦めずに方法を探す事に。そうこうしているうちに、ビザはインド政府のまさかの方針転換で入国が可能になり、出演日も西ベンガル州の首相の講演との兼ね合いで先延ばしになり、結局、直前になってすべてのプログラムに参加できるという展開となりました。

本当にやるべき事に向かっている時は、自ずと道が開けて行く。宇宙が分かりやすい形で示してくれたような奇跡的な出来事でした。頭で理解するあまりにも大き過ぎて、ただただ頂いた機会に精一杯向き合いたいという気持ちではじまったツアーです。

コルカタにてかりゆしバンド、そして今回カリゴールハートでご一緒するPainting Artistの神田サオリさんのチームと合流。

カリゴールハートは職人のあつまる館というような意味だそうで、インド各地からの民芸品や工芸品が並ぶ会場の中の大きなステージで、毎晩音楽が繰り広げられるイベント。そのオープニングとエンディングのステージという大役にかりゆしバンドと神田サオリさんのコラボレーションが抜擢されました。

神田サオリさんとは、今回が初対面でしたが、実は共通の知り合いが多かったりして、以前からお名前はよく聞いていました。やっと会えた~!しかもインドで!

初日のパフォーマンスの模様は新聞各紙に大きくとりあげられました。(サオリさんの記事は20社近くあったそうです!)



初日に完成した絵。



一緒に移っている素敵な女性はベンガル民謡歌手のアショカさん。コルカタ滞在中は彼女の自宅にてホームスティさせて頂きました。これからバウルになるかどうか思案する期間だそうで、今はステージでは歌う事はお休みしているそうですが、お家で少し聞かせて頂いた歌は、とっても素敵でした。滞在中、心溢れる気遣いで私達を歓迎してくださって、本当に感謝しています。

カリゴールハート二日目は、数見真紀さんとグルジーが率いるバウルのグループの演奏。

「バウル」とはなんなのか、きっと皆さん気になるだろうと思います。私自身、言葉では説明出来ない強烈な引力でバウルの音楽と精神性に魅かれていますが、まだ自分の言葉で説明できるほど理解できていません。数見真紀さんが書いた記事をお読み頂ければ、何かを感じて頂けると思うので、リンクを載せておきますね。http://www.shukousha.com/essay/baul/134/

今回の旅は、かりゆしバンドと演奏するという事が一番の役割と捉えていましたが、かりゆしのお二人にとっては、バウルの音楽を聞いたり、バウルにとって一番大きなお祭りであるJoydev Meraに参加するという目的もあったようで、バウルを私に紹介してくださるというお二人の気持ちにものすごく感謝です。

さかのぼる事数年前、10年以上前にお二人がJoydev Meraに参加された時の映像を見せて頂いました。その時の笛の奏者の音は、一音で宇宙の果てまで飛んで行くような強烈なパワーだったので、一度、生で見てみたいという気持ちがありました。

昨年はKENDRAKAというまったく別のルートからインドに呼ばれて、そこでも思いがけずバウルの方と共演する機会をいただいたりして、こうしてじっくりバウルの事を知る道筋は私がつながっている宇宙によって計画されていたようです。

You Tube で真紀さんが歌っていらっしゃる動画を見つけたのでシェアします。音質も画質も良く、きれいに編集されているビデオです。少しでもバウルの雰囲気を味わって頂ければと思いますが、やはり一度は生で、現地の空気感とセットで聞かないと分からないタイプの音楽のような気もします。これはこれで素敵ですが。



KH 2日目のグルジーと真紀さんのグループのステージは、私も輪の中に入れて頂きました。歌う修行僧と呼ばれるバウルの独特の節回しや立体的な微分音など、今まで経験した事のない音楽の構造に手も足も出ない状況でありますが、全身の細胞を開いて必死にフィーリングで聞こえて来た音を空間に置いてみました。後半ではグルジーの計らいで一曲立って演奏する機会を頂戴しました。



バウルの音楽の最も重要な詩の内容がわからないのにも関わらず、ステージに立たせて頂いたのは、きっとここで学んだ事を日本に持って帰って自分なりに発展させなさいというお導きです。最高の環境でその場のバイブを感じさせて頂いて、本当に感謝しています。

カリゴールハート最終日までの数日間のフリーだったので、今インドに滞在している後藤将一郎さんと合流し、昨年ご一緒したKENDRAKAのメンバーが出演するコンサートを見に行ったりしました。インドの古典をベースにし、スライドギターの新たなる可能性を追求しているPandit Debashish BhattacharyaさんのCDの発売記念のコンサート、本当にすばらしかったです。音楽がはじまった瞬間に異次元に連れて行かれるような、音が終わった時にハッ!と自分がこの時、この場所に存在しているんだ!と気付かされるような演奏でした。バウルのスタイルとはまったく違うインド古典と、両方の側面からインドの音楽に触れる事が出来たのは、とってもラッキーだと感じています。

カリゴールハート最終日のステージも大盛り上がりでした。



終演後にはこんな素敵なトロフィーを頂きました。日本にもってかえってきましたよ☆


こちらトロフィー、インドの職人魂を表現したもののようですが、周りのトゲトゲはなんと釘です!これで私もインドに釘付け!

インドの旅もこれからどんどん濃い内容になっていくのですが、今回はここまで。続きはまた次回に。コルカタのチャイ屋さんで哲さん、美也子さんと。



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皆様

6日〜26日まで与論島のかりゆしバンドとともにインドツアーに行って参ります。

不在時の連絡はチームカノンで対応しております。お手数おかけしますがよろしくお願いします。

この貴重な機会で目一杯エネルギーを吸収してきます。帰国後またお会い出来るのを楽しみにしています。

チームカノン 03-6804-6675 team.can-on@miya-music.com

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BankArt が主催するCafe Live にMiya Musicの企画が通り、来年4月にBankArt NYKホールでパフォーマンスする事が決定しました。

Miya Music という私の活動全体でプレゼンテーションしたのですが、Cafe Live の趣旨と照らし合わせて、万華鏡作家のChalagさんとの共同制作「Chakra Suite」がぴったりだと思いChalagさんに依頼した所、ご快諾頂き、前回同様チェロの平山織絵さん、そして、今回が初参加となる、パーカションのMarcos Fernandesさんの参加も決定し、楽しみ!楽しみ!!な内容となっています。

この日は会場の下見&打ち合わせ。




私達が使用するNYKホールは、ただいま開催中の「川俣正展」によりすでにアート作品の一部、というか、BankArtの建物そのものが川俣さんの作品となっているようで、どこからどこまでが作品で、どこからどこまでが作品でないのか、わかるようで、まったくわからないけれど、とにかくものすごく気持ちよい空間という事だけは、はっきりとわかりました。

この中でパフォーマンスできるなんて!しかも、しかも、今回は「Chakra Suite ]
だけではなくパントマイムの巣山賢太郎さんとのダブルビルとなります。本当に楽しみ。これから、打ち合わせを重ね、製作に入りますが、何がどうなる事でしょう!!詳細は追って連絡しますが、2013年4月12日の夜、どうぞ、手帳に書いておいてくださいね。

BankArt そのものが川俣さんの作品と化していました。圧倒的存在感!少しずつ、静かに、言葉にならない、内面の核心に迫る迫力!




そして、下見の後は、赤れんが倉庫まで足をのばして、Contellusion Project Team の仲間、美術家の谷山恭子さんが制作した横浜アートリンクを見に行きましたよ。恭子さんは現在NYで滞在/活動中。こうして身近に作品を感じられる事は本当に喜びです。恭子さんらしい研ぎすまされていながらもあたたかさを感じる作品でした。




もちろんスケートリンクですべってきましたよ。リンク自体は小さいけれど、大量の人と、いつ、どの角度から人が倒れてくるかわからないサバイバル感で、もはや初級のリンクではなくなっていました。でも、すっごく楽しかったです。
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来春の南無観シリーズのフライヤーが完成しました。皆様のお越しをお待ちしています。1月&3月はツアーのため、今回のシリーズは隔月での開催となりますが、中身は凝縮してお届けしたいと思っています!



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12月15日の麗光道 Ascension Concert にお越し下さいました皆様、本当にありがとうございました。「光の道」をテーマに数年間続けて来た活動が、たくさんの皆様のご協力のもと、大倉山記念館の舞台の上で一つの完成形として実を結んだという手応えを感じる内容となりました。

今回の舞台をつくるに当たって、様々な出来事がありました。衣装家の佐野友余さんのご協力のもと人生ではじめて衣装をつくった事。そして、毎回お世話になっている写真家/映像作家のレオナルド・ぺレガッタさんの独特の質感を持つ美しい映像作品「アセンション」を作った事。この撮影は、日曜日、絶好のロケーションで撮影したため、美しく舞う麗奈さんを囲んで大勢の人だかりが出来たのですが、その中で、集中力をまったく切らさずに表現に徹する麗奈さんとレオ。その結果できあがったフィルムの完成度!一つ一つの出来事が、今後の自分の演奏に大きく影響を与えるだろうと感じています。

プログラムの選定で印象的だったのは、クリスマスソングのコーナー。

キリストの生誕地であるイスラエル、そしてその土地の民、パレスチナ人がこんなにも苦しんでいるのに、実情とかけはなれたクリスマスソングを歌う事は出来ないと主張したデイナ。

そんなデイナが選んだ曲は、A Cradel In Bethlehem と Handel のメサイヤより。解説をプログラムノーツより抜粋します。

クレイドル イン ベツレヘム (詩 アルフレッド・ブライアン 音楽 ラリー・ストック )
天使達がアーメンを歌うまでやさしい子守唄を歌います。
今夜、ベツレヘムで母親がゆりかごを揺らしています。三人の賢者が彼の生誕地へ導かれています。彼らは、私達に、嵐やもっとも暗い時間の中でその子どもの話を聞くように語ります。

メサイヤより (ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル)
平和の教えを説く彼らの足はなんて美しいのだろう


メサイヤの訳は聖書の抜粋なので、聖書を見れば完璧な訳が見つかると思うのですが、原文は "How beautiful are the feet of them to preach the gospel of peace" (Isaiah 52:7) です。

デイナは「足」の大切さについて、以前からよく語っていました。大地との接点であり、小さな表面で全体重を受け止めてくれてる足。もっともっと足に感謝しなければいけないのだろうな。

マッサージ師の友人にも、足を洗う時は、足に感謝して、愛を送りながら特に念入りに洗うと良い事があるよ、と言われていたのでした。

そういえば私の出身大学の「洗足」。もっともっと足を大切にしたいと思います。そして自分の身体も。まずは自分を愛せないと何もはじまらない。自分に感謝して、自分を愛して、自分の中の光を、神を、みつめて、そこに向かって癒しをなげかける、というのが、今回のコンサートでテーマにした事でしたが、一回で終結できるテーマではないと感じています。これから生活の一瞬一瞬にこのテーマがいかせるかが次の課題となります。

麗光道のメンバーに心から感謝です。


(スライドショーがはじまらない場合は画像をクリックしてください)
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12月11日、年内最後の南無観が無事に終了しました。



南無観は演奏を通して、お客様一人一人と対話しているように感じています。今回もアンケートの一部を掲載致します。

初参加でしたが、こんなに心地よく、ハッピーな気分になれるなんて!Miya さんありがとう!すべての細胞で感じさせて頂きました。又聞きたいです。呼吸法もありがとうございました。 M,T さま

インドからお帰りになって大分健康になられた気がします。フルートの息も長く、音も力強かったです。H.T さま

やっと見られて嬉しかったです。音に身をゆだねるのはやはり気持ち良いものです。ワークショップが新鮮でした。Miyaさん自身とのデュオは意外でしたがおもしろかったです。F.K さま

インドやマレーシアにいってまた一段とパワーアップしたMiyaさんますますのご活躍を・・・K.K さま


皆様、本当にありがとうございました。今回Connecting Placesの銀杏並木の作品を久しぶりにVimeo にアップしたので、御覧ください。Vimeo のアカウントの制限で今月一杯で消えてしまう可能性が高いので、はやめにチェックしてくださいね。


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大分前のイベントですが、写真が届いたので掲載します。代々木公園のアースガーデンというイベントで行われたSilver Stonesの写真です。この写真を見ると自分が癒される〜。なぜかというと、Silver Stonesはすっごく気持ちのよいエネルギーを持っているグループだからです。カットによって輝きが変わる宝石のように一人一人の個性を活かすサウンドを目指しています。この方針が徹底しているからか、私自身同じ楽器で集まって何かするのは実は苦手なのですが、まったくそんな事を感じさせない、楽器を超越したポジティブなエネルギーを感じるグループです。



来年はまたアルソ出版との関わりも増えてきそうで、フルートを通して「ジャズのエッセンス」を感じて頂けるようなような内容の出版物の作成の準備がはじまっています。また進展がありましたら、お知らせしますね。
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報告したい事がたくさんあるのですが、時系列を追ったり追わなかったりしながら書いて行きます。1月のスケジュールがなかなか更新できなくてごめんなさい。実はインドにまた呼ばれていたのですが、ビザの関係で限りなく不可能に近い状況でした。ところが急に12月にはいってからインド政府が方針を変更して再入国できる事に。こんな奇跡ってあるのですね〜。という訳で今あわてて、最終調整をしています。調整出来次第アップします。ちなみに今回は、前回のKENDRAKAとはまったく別のルート、与論島のかりゆしバンドがベンガルでのバウルのフェスティバルに出演するという事で声をかけてくださったのです。KENDRAKAと再び絡みがあるかどうかは不明。まずは前回の支払いをきちんとしてもらわない事には先に進めないのですが、国際的に仕事する事の難しさを実感しています。Root MapのDVDも先行きがあやしくなって参りましたが、日本で素晴らしい方達にご協力頂いたので、なんとかみんなが気持ちよい形で前に進めるように、最善をつくします。

ちなみに前回のツアーから別な記事の内容です。前回のものとくらべると大分適当な内容。リコーダーといった所が「能管」に換えられていたり、高度経済成長期の話をしたのに、いつのまにか私のおじいさんとおばあさんという個人的な例えになっていたり。でもあの短いインタビューでここまで記事にしただけでも感謝するべきなのか。



KENDRAKAギャングとBumpy氏が自ら書いていましたが、あながち外れていないかも。マレーシアのNo Black Tieの前にて。今後私がこのチームと関わる事はあるのだろうか。でもきっと一緒に仕事をしたのは、何か意味があったはず。ツアー終了後の対応で、予想外の悲しい事もあったけれど予想外のうれしい事にもつながっている。ベネ氏とは来年ヨーロッパ〜日本のツアーを計画しているし、大切な信用のできるコネクションもいくつも出来ました。



どんな事があっても、人を信じる事しか出来ない。そして人が信じられない時は、本当は自分の事を信用出来ていないのだと思います。
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今日も麗奈さん&デイナとアセンションコンサートに向けてリハーサルをしています。こうして舞台をつくっていくのって本当に楽しい!!今日はデザイナーの佐野友余さんも合流して衣装のフィッテイング。デイナや麗奈さんは、オペラやバレエで慣れているようですが、私はまったくはじめての経験なので、かなり緊張します。でも、こうして衣装ができると、一体感もすごいし、集中力も一気にあがる。本番が本当に楽しみです。

今日は麗光道アセンションコンサートの見所を紹介します!

♪ Reykodo アセンションコンサート ~祈り~ 開催間近です!

富士山からはじまった麗光道の物語が一つ完結します。「祈り」をテーマに、書き下ろしのオリジナル曲や、大倉山記念館の空間を感じながらの即興、クリスマスにちなんだ曲などを歌、フルートと舞いで表現します。このコンサートのために映像作家のLeonardo Pellegattaが特別に制作する映像や、名演出家の舞台作品でも衣装スタッフとして活躍する衣装家・佐野友余が制作するオリジナルの衣装など、みどころ満載でお届けします。

みどころ・その1 映像作家・Leonardo Pellegattaが手がける映像!
映像作家・写真家のLeonardo Pellegattaが手がけ、2011年、11月11日の11時11分に撮影した「Peace on Earth」、そして、このコンサートのための児玉麗奈の詩「祈り」をモチーフにした新作フィルム作品「アセンション」を上映します。独特の陰影を織りなすLeoの映像作品、その画面に登場する麗光道をどうぞおたのしみに。

みどころ・その2 衣装家・佐野友余が手がける、このコンサートのための特別な衣装!有名演出家の舞台でも衣装スタッフとして活躍する衣装家の佐野友余が、このコンサートのために特別にデザインした、オリジナルの衣装をまとって麗光道の三人が登場します。デザイン画の段階から個性的で美しいデザインに、メンバーはひととき目を奪われていました。実際に出来上がったものの素晴らしさは是非会場でお確かめ下さい!

みどころ・その3 美しさと歴史を誇る「大倉山記念館」が舞台!今回の舞台である横浜市大倉山記念館は実業家で後に東洋大学学長を務めた大倉邦彦によって、昭和7年に「大倉精神文化研究所」の本館として建設されました。古代ギリシャ以前の「プレベニック様式」という世界的にも稀な様式と東洋のデザインまでを取り入れ、独特な様式美を持つ建造物を創り上げました。1991年からは横浜市の有形文化財にも指定されています。

日時:12月15日(土)
タイトル:麗光道 Ascension Concert ~ 祈り
場所:横浜 / 大倉山会館
時間:Open 19:00 Start 19:30
出演: Dana Hanchard (Vocal, Piano) Miya (Flute) 児玉麗奈(Dance)
Leonardo Pellegatta (Photo) 佐野友余(衣装)
チャージ: 予約 ¥3,000 当日¥3,500 学割 ¥ 2,000

ご予約・お問い合わせ Team Can-on 03-6804-6675 team.can-on@miya-music.com

〜 私が書いた紹介分です 〜
2012年の私の活動を締め括るのは、この麗光道のアセンションコンサートです。
麗光道は、シンガーのDana Hanchard とダンサーの児玉麗奈、私Miyaによるの3人のユニット。私がはじめて、「即興とはこういう事か!」と稲妻のように体験したのは、富士山の山神社で、私の誕生日の前日に児玉麗奈さんと二人で奉納演奏をした時でした。それから、3ヶ月後には麗奈さんの誕生日の前日に、デイナが加わり、同じ山神社で奉納し、麗光道が誕生しました。(偶然にも、山神社年二回の例大祭がそれぞれ、私と麗奈さんの誕生日前日なのです)その後、滝や川や、私達が特別だと思う様々な場所でのパフォーマンスを、たくさんの人に支えられて実現してきました。今回の舞台は、ご縁あって導かれた由緒のある建物「大倉山記念館」です。麗光道の初の自主公演でもあり、衣装家の佐野友余さんや、写真家のレオナルド・ぺレガッタさんの協力を経て、100%自分達でプロデュースする作品となります。原爆の日が誕生日でもあり毎年のように誕生日に広島を訪問するデイナの平和へのメッセージ、自らの身体を通して空間のエネルギーを伝える児玉麗奈、そして、私のフルートをとおして、言葉にならない、目に見えない世界を感じてもらい「今、自分がいる空間にどれだけつながる事が出来るか」という感覚を共有したいと感じています。自分の活動の中でも次のステップに進むための一つのピリオドとして捉えている大切なコンサートです。音楽を含め、様々なものの価値観がシフトする時代を生きている私達。本当の豊か
さに向かうために、まずは自分を大切にする事からスタートしたい。自分の内側に向けて「祈り」を捧げるコンサートを目指しています。皆様と素晴らしい一時が共有できますように。


出演者プロフィール

麗光道…Dana Hancherd (vo,p), Miya (fi), 児玉麗奈 (Dance)
光の道を旅する女性たち。麗光道は富士山山神社の伝統的なお祭りで千年杉や天狗の精霊が見守る中、誕生した。導かれるままに神社、滝、森の中や海 辺など、地球上の特別な場所と自分とをつなぐ事を目的に活動している。。2010年から2年連続で原爆の日に広島を訪問し、被爆ピアノコンサートでのパフォーマンスなど、彼女達ならではの平和へのメッセージを発信し続けている。http://miya-music.com/Reykodo-Ascension

Leonardo Pellegatta (Photo)...レオナルド・ペレガッタ イタリア出身の映像作家。NYのスクール・オブ・ヴィジュアル・アート卒業。映像作家、写真家として欧州、日本を拠点に活動を展開。作品は展覧会や出版物を通して発表されている。近年はミュージシャンとの映像作品を多数手がける。個人の記憶と「客観的存在」の間の密接な距離を探求する物語を紡ぐ。

佐野 友余...東京都出身。バンタンデザイン研究所を経てロンドン・カレッジ・オブ・ファッション舞台衣装コースを卒業。在学中に映画作品やイングリッシュ・ナショナル・バレエ、帰国後にテーマパークの衣装制作を経験後、衣装助手としてダンス、ミュージカル、ストレートプレイ、オペラ等に携わる傍らダンサーの平野久美子とのユニット「habitat」で衣装デザイン・制作をつとめる。
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自分を奮い立たせるためのメモ書きです。

麗光道アセンションコンサートにむけて。

15日の公演のために、連日、「麗光道」のリハーサルをしています。麗奈さんやデイナと過ごす時間。二人は大尊敬する共演者であるとともに、私のスピリチャルガイドでもあります。身近にこんな人がいるなんて、こんなに幸運な事があっても良いのだろうか、という気持ちと、もしも本当に精神的に導いてくれる人がいるとしたら、これ以上の形で現れる事はないだろう、という気持ちと両方です。私が自分の身体を通して表現できるエネルギーでどれだけ麗光道のサウンドに貢献できるか、毎日がチャレンジです。限られた時間の中での集中力の高い作業なので、正直な所、身体も心もギリギリの状態。(というワリには睡眠はたっぷりとっていますが。というかとらないとついていけない!)そして、こうなってくると、本当に一瞬一瞬をきちんと消化して生活しないと身が持たない。今まで、漠然と、無邪気に、「生活の中で音を楽しんでほしい」とか、「都会の中で自然を感じて生きたい」とか、言いたい放題言ってきましたが、自分の言葉がどれだけ本気なのか、リアルに試されています。でもこういう事はありがたい事なのだと思います。他にも色々と葛藤は尽きないですが、すべてをクリアしないと、アセンションには立ち会えないように出来ているのでしょう。

音色について。

フルートの奏法は、伝えたい事のために、持てるテクニックをすべてつかってどんな事でもやる、という気持ちで取り組んでいます。こんな私がいうのも不思議と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「音色」と「基本的な楽器のテクニック」は私にとって、すごく重要なのです。

楽器が上手なほうが良いにきまっているけれど、テクニックがすべてではないという事も事実。私が教えているクラスはフルート経験者対象の内容が多いので、基本的なテクニックの部分は各自にまかせる事が多いです。もちろん、曲を書いたり、ジャズのフォームの中でのアドリブが取れるようになる事は楽しいし、短いレッスン時間の中ではその事にフォーカスするほうが効率的ですが、音色の追求も、もっとやってみたい、と思う事もあります。とはいえ、私自身が理想の音色を追い求めている状態で、その道のりをシェアするには、お互いにものすごくエネルギーがいる作業です。音色との関わりはものすごく個人的な事で、アドリブを自由にとれるぐらいの実力があれば、後はどれだけ楽器と向き合う覚悟があるのかだけが重要で、その後のやり方は自分で見つけるしかないのだけれどね・・・と書きながら自分に言い聞かせている部分もあるのですが。

良い音色とは何なのか。私が魅かれる音色というのは、方向性が具体的で、隅々まで集中力の行き届いた音色。氷のように鋭い透明感があり、倍音が豊かで、ときには大地を突き刺すような力強さがあり、時には、包み込むような暖かさをもった音色。

クラシックの奏者では、私が知るかぎりはペーター・ルーカス・グラーフ先生を尊敬しています。

グラーフ先生の著書教則本「フルートテクニックの総点検」はあらゆるフルーティストのバイブルだと思いますが、その中でも「一様にディミヌエンドしながらダイナミックのすべての段階とあらゆる音色を経て極限のピアニシモにまで到達します」という文章に出会った時が衝撃でした。(美しい日本語に訳した笠井潔先生にも拍手!)ここれだけでなく、この教本には素晴らしい哲学が詰まっています。

上記のような表現の音が出せたら死んでも良いと思っていたのですが、アセンションコンサートに向けての取り組みを通して、キレイごとではなくて、どれだけこのような音色実現させる覚悟があるのか、問われているように感じます。

ジャズの奏者でいえば、多分一番好きなエリック・ドルフィー。CDを聴く限りでは、音色はもちろん素晴らしいけれど、それ以上に楽器を超越したドルフィー自身のエネルギーを強烈に感じます。ドルフィーと同じ時代に生きていたら、もっと彼の音楽を理解できただろうな。こうして私達がこのような演奏をできるように命をかけて下地をしいてくださった先輩にただただ感謝。

生で聞いて感激したのはジャズをはじめるきっかけにもなったジェレミー・スタイグ氏。CDで聞くと、ユニークな音色だな、と思っていたのですが、実際に生で聞いたら、その完璧な音色のコントロールとバリエーションと力強さに圧倒されました。これだけ有名で経験を積んでいる奏者さえ、毎日どれだけ練習しているのか、一音生で聞いただけで想像出来て、驚愕したのを覚えています。

音色は個性。楽器とのコンタクトにどれだけフォーカスできるか、挑戦出来るチャンスを頂いた事に感謝します。
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今日の喫茶茶会記、南無観内のConnecting Placesでは明治神宮外苑の銀杏並木と茶会記をつなぐ即興をお届けします。是非いらしてください☆
昨日はその撮影。野外で即興すると完成された用意された空間(ライブハウスやコンサートホール)で演奏するのとはまた違う、不思議な感覚につつまれます。「野外で音を出すと人様の迷惑になる」といつも迷惑にならない練習場所を探してきたトラウマからやっと回復しているのかもしれません。今までの思い込みを解除をして、土地に捧げる音楽は自分を含め、みんなのための音楽だって思いながら演奏しました。そうしたら喜びしか残らないという事に気がつきました。もっとこういう場面を生活の中で設けたい。生活の中でたくさんの方に豊かな生演奏をもっともっと取り入れてほしいと願ってきましたが、今、リアルに、私にどれだけそれを実現させる覚悟があるのか問われているような気がしています。

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デイナ・ハンチャードさんが来日し、にわかに忙しくなりました。デイナとダンサーの児玉麗奈さんとの三人のユニット「麗光道」で初の自主公演をします。私の今までの活動の中でも一つの節目と位置づけている大切な公演です。是非皆様いらしてください。




このコンサートに向けて、ライブシリーズも開始。8日はティールームさちにてデイナとDUO。とっても素敵なコミニュティーでの演奏。さちの皆様本当にありがとうございました。麗光道のレパートリーとデイナのレパートリーを織り交ぜての演奏でした。デイナのレパートリーでは実は私も歌う場面が結構あります。歌は得意でないので、前は正直な所、本当にイヤだったけど、昨日は先日のアジアツアーを経て度胸がついたのか、我ながら上手く歌えました。なーんて。でも、震災後、デイナが「これからは女性が自分の意見を強く言わなければいけない。そのためにも自信をもって歌を歌えるようになってほしい」と真剣に話していた事の意味がやっと実感として感じられるようにはなったかな。

麗奈さんとも連日リハーサルをしています。7日は今回の公演のために特別に映像を提供してくれているレオナルド・ぺレガッタさんとの打ち合わせ。今回の映像作品をはじめて見ましたが、本当に素敵な出来映えで、皆様にお見せできるのが、待ちきれません。ともよさんの衣装も着々とできあがってきています。こんなに素晴らしい表現者に協力してもらえるなんて、なんてありがたいのだろう。本当に感謝しています。



真剣に打ち合わせした後の、リラックスタイムは表参道ヒルズの最上階にあるラーメンゼロにて。意外なコンビネーション?調味料ゼロのやさしいお味。冬は寒さに負けないためにたまにお肉も食べます。明日もまた全員でリハーサルです。
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12月11日(火)
Miya ソロライブ 南無観 Vol.15 開催のお知らせ

今月も、新月の前後に開催するMiyaの最先端ソロライブ「南無観」の日が近づいて参りました。
四谷・喫茶茶会記の落ち着いた素材空間を、フルートの音色で彫刻します。
からだを意識したハーブティータイムや簡単なエクササイズと新鮮な音は、
細胞が美しく生まれ変わる新月の時期にぴったりな内容です。

・・・・・・・ 今月のメニュー・・・・・・・・・

◆ 即興演奏(暗転からキャンドルの灯りで)
真っ暗な空間からはじめ、キャンドルの灯りで演奏する、最初の即興演奏です。

◆ Herb Tea time(休憩)
今月はマレーシアツアーからのMiyaのお土産、Tanamera社の「kaffir Lime Tea」です。
kaffir Limeはインドチャイナ~マレーシア、タイ原産のこぶみかんの一種。今回のお茶は、
その葉を用いたもの。すっきりした味と香りは殺菌性清涼感をもち、この季節の喉のケアに
はぴったりです。

◆ 呼吸のエクササイズ
2ndの始まりはおなじみ呼吸のエクササイズのコーナーです。
Miyaの演奏するフルートの音に合わせて、
お客様と一緒に座ったままでもできる簡単な呼吸法を行います。
すっきりした気分で後半のライブをお楽しみ下さい。

◆ Connecting Places コーナー
地上に人の数だけある特別な場所をフルートの音色で繋いでいくプロジェクト、
「Connecting Places」。今回の舞台は「明治神宮外苑・銀杏並木」です。
青山通りから聖徳記念絵画館に向かって続く、146本、300mに及ぶ銀杏並木、
紅葉の時季には多くの人が通行しながら、その美しさを愛でています。
現地での演奏をスクリーンに映し、生演奏で時空を超えたセッションをします。

◆ 即興演奏
その月の南無観を締めくくる、最後の即興演奏です。

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Miyaより

皆様こんにちは。インド、マレーシアのツアーから無事に帰ってきました。いよいよ、
年内最後の南無観 (Vol.15)です。今回のアジアツアーではヨーロッパ即興界を代表する
ヴィオラ奏者のBenedict Taylorさんも参加していたのですが、彼の表現を通して、即興
音楽が持つ奥深い可能性と様々なポテンシャルを体験しました。今回のナムカンでは、
ベネ氏より学んだ事を活かして、より繊細にバリエーション豊かに、細胞に響く音をお
届けしたいと思っています。皆様にお会い出来る事をとても楽しみにしています。

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皆様のご来場を、心よりおまちしております。

南無観 vol.15 @ 四谷 喫茶茶会記 
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約は喫茶茶会記まで 03-3351-7904 modalbeats@gmail.com
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12月6日
水谷浩章さんとのDUO@祖師谷大倉ムリウイ
ベースとのDUOはものすごく繊細で音の一つ一つの力を感じる隙間だらけの気持ちよい空間。貴重なセッティングをしてくださったムリウィのマスター、そして尊敬する音楽家の水谷浩章さんに大感謝。このようなDUOが出来る事は本当にありがたい。一音一音、もっと正確に、職人のように演奏したい!もっともっと練習したい!とモチベーションがあがります。そして各ステージをそれぞれがプロデュースするという方法もとても気に入っています。私のステージではオリジナルを中心に、水谷さんのステージではロン・カーター、ドルフィー、オーネットなど通好みの渋い選曲でしたが、これがまたフルートとベースのDUOに合うんだな。次回が楽しみです。
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12月1日はライフワークとなりそうな予感のしている、Connecting Places 募金の企画の一つとして、震災前まで福島県南相馬市で運営していたMMサポートセンター(現在は宮城県名取市に避難しSスペースとして活動中)のこども達に一足はやいクリスマスソングをプレゼントしにいってきました。

Sスペースの代表の谷地ミヨ子さんとは震災をきっかけに出会いましたが、日本のサリバン先生というべきその経験と実績をもとにしたこども達とのコミニュケーションに感動しています。最初は何かお役にたてる事はないかとはじまったご縁でしたが、今では震災を通り越してミヨ子さんの教育者としての生きる姿勢に猛烈に感動していて、なんとかつながっていたいという気持ちで訪問しています。なにしろこども達の反応が、これ以上にないピュアなものだから、表現者として学ぶ事も多いのです。



あの子達に音で嘘はつけないなぁ。付け焼き刃で準備したクリスマスソングなんてすぐに見破られてしまいそうな気がします。今回は一人一人が感想を手紙にしてくれました。これがなかなか鋭い目線なのです。みんな、本当にありがとうね。

来年は、Connecting Places募金として、一大企画を立ち上げました。与論島のかりゆしバンドとの東海~関西~関東ツアーが決定しているのですが、その際に東北まで来て頂いて、Sスペースのこども達に音楽のプレゼントをします。

さらに、南相馬で私が大変お世話になっている地元の民謡を伝える「八坂会」とかりゆしバンドのジョイントのコンサートも決定しました。

今まで、一人で色々な場所へいき、即興演奏で場所と場所をつないできた「Connecting Places」がいよいよリアルな形として始動しました。このために、きっと2年間様々な場所を巡礼をしてきたのだろうと感じています。ものすごくやりがいを感じている企画です。可能であれば東京からもいらしていただけるようにしたいとかんがえています。ジョイントコンサートは3月17日の夜です。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、まずはご一報ください。



8月15日の盆踊りでの演奏。相馬流山を演奏しています。この特別な日に演奏した事にも何かのご縁を感じています。本当の音楽を教えてくれた、かりゆしバンド、そして八坂会には感謝しても感謝しきれません。
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KENDRAKAご一行様が帰国して、息をつく暇もなくめまぐるしく物事が進行しています。というのも、Root Map 最終章の日本編では最初の計画と大分違う形ですべてが進行したため、自分の中でのアフターフォローが間に合わず、あれは一体なんだったのだろう??という感覚が残っています。日本では予想をはるかに超える範囲で行動しました。最初に計画していたら絶対に成し遂げられないタイプの事でもあったので、深い充実感と、いまだに信じられない!という感覚と両方がのこっています。インド、マレーシア、日本の中で、一番強烈だったのが日本でした。これも隣人の体験を通して自分の文化を再発見するというRoot Mapのコンセプトの成せる技なのでしょう。まだ、まったくリフレッシュする時間がとれていませんが、私の人生はしばらくはこのスピード感で進んで行くような予感もしています。自分で選んだ道です。突き進むのみ!

コルカタでの活動は続々と記事になっています。

こちらの新聞はさっぱり読めませんが・・・きっと良い内容でしょう。



ビジネス&エコノミーマガジンでは、丁寧なインタビューを掲載して頂きました。



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Root Map 最終章はKENDRAKAご一行様とベネとともに日本で一週間演奏旅行でした。

コルカタやマレーシアでの楽しい思い出が霞むほど大変だったような気もします。それ以上に充実の内容ではありましたが。というのも、Root Map のコンセプト「違う国の人たちが出会い、それぞれの国に伝わる音楽的ルーツを体験し、はじめて体験する隣人の体験をとおして、自分の国の文化を再確認する」というコンセプトをコルカタについてから聞かされたから。

以前きいた時は日本でライブをするというのが彼らのメインフォーカスだと理解していたので、いつのまにこんな話になったんだ~!!と思いつつも、コルカタとマレーシアから使えるコネクションすべてを使って、日本の心に伝わる音楽を彼らに紹介できるように手をつくしました。

奇跡的にKENDRAKAのピュアな動機に賛同していただけて、長唄の杵屋巳太郎先生(人間国宝でもあります!)とのミーティングのセッティングや、私の心の師匠である南相馬を拠点に活動する民謡グループ「八坂会」との音的交流会をセッティング出来ました。



南相馬では法螺貝による侍の正式な歓迎をして頂き、大感激でした。



お世話になっている八坂会が地元に伝わる民謡や伝統舞踊を披露してくださいました。バンピー氏曰く人生の変わるような体験だったそう。

私達も音楽のお返し演奏をしました。クラシカルなインド音楽をベースにするKENDRAKAのスタイルに八坂会の皆様も何か音楽的なルーツはつながっているはず、とのうれしいコメントを頂戴しました。


今回の立役者、詩人の宝玉義彦さんも朗読で参加。インドではタゴールやジョイデブの影響が強く詩人は大尊敬されるそう。コンビネーションも抜群でした。

限られたスケジュールの中、快く今回の企画に賛同し、ご協力くださった皆様、本当に本当にありがとうございました!

KENDRAKAもBenedictも多くの事を吸収した模様です。彼らのライブに臨む姿勢から、その事を実感しました。四谷の喫茶茶会記、横浜のエアジン、新宿のピットンと3つの会場で、それぞれメンバーが日本にきてから感じた事を織り交ぜて演奏していました。日本での演奏はコルカタでの演奏とも、クアラルンプールでの演奏とも、まったく違うものになっていた事、すごく刺激的でした。音楽はそうあるべきだと思うし、それを再確認できたのは大きな収穫でした。



一連のイベントの中で、TIOのワークショップにも参加してもらいましたが、これも彼らには良い刺激になったようです。西洋的な即興のアプローチがないコルカタのシーンでも、即興交響楽団をつくる事に興味を示して、来年にはコルカタインプロヴァイザーズオーケストラが誕生するかも??という流れになってきました。

何がどうなるかわからないですね・・・将来がとっても楽しみ。

この3週間で私が経験した事はとてもここには書ききれません。来年にRoot MapのDVDとして発売されます。この膨大な素材をどうやって一枚のDVDに収めるのか、不思議に思っていた所、案の定昨日、発売延期の知らせがさっそく届きました。このタイミングでとり終わって一月下旬発売はどう考えても無理だよね・・・しかし、こちらの常識では不可能だと決めてかかっている事をいくつモ可能にしてきたKENDRAKAのリーダーのBumpy氏の行動力とプロデュース能力、勝負勘の強さを見ていると、不可能という事はないという事を実感させられます。

来年春にはきっと発売されるでしょう。皆様どうぞ楽しみにお待ちくださいね。

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Root Mat 第二章マレーシア編でのライブはクアラルンプールにあるNo Black Tieに一週間滞在し、連日のパフォーマンスとなりました。同じクラブ、同じメンバーで連続して演奏できる事は、ジャズの黄金時代のマイルスやコルトレーンを筆頭に、バンドの音像を唯一無二のサウンドにするために必要不可欠な過程。私もこのプロセスを人生で初めて体験する事が出来ました。

Root Map マレーシア編でのビックイベント、大尊敬するヴィオラ奏者、作曲家であり、すばらしい即興演奏家のBenedict Taylor氏がこの章から合流した事。彼の存在がどれだけ刺激を与えてくれた事か!

ベネ氏とは2010年にロンドンで出会い、ロンドンやベルリンインプロヴァイザーズで共演した中。出会って以降DUOも毎年、なんとか機会をみつけて続けています。ロンドンのカフェオトに初めてリーダーとして出演させて頂いた時も、恩人のTerry Day氏とともに迷わず一緒に演奏してほしいと声をかけた仲間でした。

今回のKENDRAKAとの共演も半英半印で活動するベネ氏の仲介によるもの。ベネと共演する時は、非楽音的アプローチが中心で、調性のある曲で一緒に演奏するのは今回がはじめて。彼がどんな演奏するのか、私の耳と身体からどんな反応が出るのか、想像もしない世界に興味津々。

そして実際のベネのアプローチにはただただ脱帽でした。今までもすごい演奏家だとは思っていましたが、世界で一番好きなプレイヤーベスト3には間違いなく入る演奏家となりました。うーーーん。

インドの伝統音楽をベースにするKENDRAKAの音楽に対して私とベネがとったアプローチはある意味対照的。

私はKENDRAKAが内包する複雑なタイムチェンジや伝統的なラーガに出来る限り忠実な所からスタートする方法。

ベネは彼の専門分野である拡張されたテクニックを駆使した多方面のアプローチからKENDRAKAの音楽の核心に向かって行くスタイル。

ベネのアプローチから、彼が得意とする即興演奏がどれだけ幅広く対応できるものなのか、脱帽する思いで見ていました。簡単には融合しないそのスタイルを、妥協点が見つかるまで辛抱強く受け止めたKENDRAKAリーダーのバンピーの心のオープンさに感動。彼には多分、まだ到達していないであろう完成点のヴィジョンまで見えているのでしょう。そして、安易にマイクのボリュームをあげる事なく真摯に楽器の可能性に向き合うベネディクトを心より尊敬します。

クインテットとなったKENDRAKA with Miya and BenedictはNo Black Tie で連夜素晴らしい共演者と演奏。

初日はPercussion Mania と題してValtinho Anastacioさん、Steve ThorntonさんのグループにKENDRAKAが参加するという趣向。

本来はベネと私は参加する予定はなかったのですが、Steveさんと計らいで私達も参加する事に。正直これほど強烈なグルーブの上で吹く事は初めてでした。

KENDRAKAが主導する場面では。彼らが得意とする12と二分の一拍子など、複雑な構成の曲を提案。最初はその割り切れないシステムに目を丸くするメンバーも、曲が何周りかするウチに、完璧にそのグルーブをつかむという底力を発揮。そしてグルーブを掴んだ時のパワフルさといったら!!!私が何ヶ月も必死に練習した事をものの数分で取得してしまうという経験値の違いに驚嘆しました。

Valtinhoさんは80年代は日本で大活躍していたそうで、僕は心は日本人なんだよ~と目をまっすぐ見ておっしゃってくださいました。嘘偽りないその言葉は、さんがレパートリーとして、今でも「あかとんぼ」を演奏している事からも計り知る事ができました。

No Black Tieでの初日は一生忘れる事のない一日となりました。


(↑スライドショーがはじまらない場合は写真をクリックしてください。)

後半は3日連続でレコーディングを兼ねたライブ。
Chris Stalkさん、Jose Thomasさんと地元活躍する素晴らしい名手を迎えての演奏でした。
刺激的だった~。No Black Tieは音環境がとにかく素晴らしいので、レコーディングがどんな内容になるか、とっても楽しみです。この内容は来年、Root Map のDVDとともに発売されますよ~。





(↑スライドショーがはじまらない場合は写真をクリックしてください。)
写真はどれもNo Black TieのFace Bookのページから拝借しました。
とても素敵なクラブなので、是非チェックしてみてください。


さて、マレーシア編の後はKENDRAKAご一行様(メンバー3名+撮影監督+Rooh MusicのオーナーTomojyoti)とベネとともにいよいよ日本編です。
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インドでの一週間はあっという間に過ぎました。

初めて行く場所。初めて会う人々。行く前は不安で一杯でしたが、いざコルカタに到着してみたら、今までの人生の中でここまで歓迎されるのは初めてというぐらいあたたかく迎えられました。

驚く事に、体調も絶好調です。

今回のプロジェクト「Root Map」はインド~マレーシア~日本の三か国にまたがるツアーで、Debasishi Sen Sharma氏によって撮影されます。来年一月にドキュメンタリー映画としてDVDで発売されます。インドの何千年にも及ぶ音楽の歴史に触れ、また、逆にインド人が日本の心にやどる音楽に触れ、お互いに文化の交換をして、その経験がどういうふうに私達の個人的な音楽に影響を与えるか、3週間の期間で私達がどうやって変化していくかが記録されます。



Root Map 第一章コルカタ編の仲間です。

実際にインドの民族音楽に触れる機会を与えられていて、本当にありがたいです。ただし、こまった事にこのプロジェクトについての詳細をコルカタについてからにきかされたので、日本人の心の根幹にふれるような伝統音楽や民謡を彼らに紹介する準備がまったく出来ていません。メンバーはみんな、日本のオリジナルの音楽をきくのをすごく楽しみにしているよ☆と目を輝かせていって言うのですが・・・
なんでもっとはやく詳細をおしえてくれなかったの?と聞いたら、直前にきまったからだよ。との返答。仕方ないですね。こういうやり方で動かないとおこらない奇跡が私達を待ち受けているでしょう。こちらから出来る限りの事をやって、あとは運を天に任せるしかなさそうです。

確信をもって言えるのは、日本の皆様にKENDRAKAのメンバーを紹介できる事が本当に楽しみだという事。どうかあたたかく迎えられますように。一足お先にメンバーを紹介しますね。

リーダーのMainak Nag Chowdhuryさん (通用 バンピー)



































ギターのNishard Pandey さん



ドラムのGaurab Chatterjee さん (通称:ガブ)


































バウル僧のKartik Das Baul さん (残念ながら日本には同行しません)




心の底から、音楽や文化の交流をはかりたいと思ってくれていることが、ものすごくうれしい。そして、自分の国の文化に誇りを持っている人たちと過ごすのは本当に楽しい。

例えば、こんな会話ばかりしています。

「ベンガル(今、私達がいる地域)の食べ物は世界で一番さ」
「私も東京の食べ物が一番だと思うよ」
「そうだよね、ハッハッハッハ~!」

KENDRAKAのリーダーのBumpy氏が大のくいしんぼうというのが今回の旅を一層楽しくさせます。

日本を発つ前に、スケジュールを問い合わせたら、リハーサルや本番の日程とともに詳細な食べ物と食後の休憩のプランがおくられてきました。

実際にこちらにきて、もらったスケジュールのうち守られているのは食べ物の計画のみ。そのかわり移動中や、みんなで過ごす時間の中で、インド音楽のシステムをおそわっています。日本で今回のプロジェクトのために取り組んでいた時は、ほぼ不可能に思えた事も、実際にその歴史が流れる土地に来て、大地のエネルギーを感じ、その土地に暮らす人々と関わってみると、時間をかければ、あの複雑なシステムにも対応できるような気がしてきました。

今回のコルカタでの滞在中、都市中心部での3つのコンサートと、コルカタから車で5時間ほど移動した田園風景の広がるバウルの村で、実際に修行をしているバウル僧とともに演奏しました。

都市部のコンサートでは、今回のRoot Map が発売されるレーベルRooh Music のTomojyoti氏が大規模なプロモーションをおこなったおかげで、私達は新聞、雑誌、ニュースに大々的にとりあげられました。















































コルカタではKENDRAKAはとっても有名なバンドのようです。


今回のプロジェクトのために制作された世界に一つしかない27弦ベースのお披露目もありました。これでインドの伝統音楽には必須の様々なラーガのイントネーションや倍音が表現できるそうです。

何よりもかけがえのないパワフルな経験だったのはKartick Das Baulの村でおこなわるたバウル僧とのコンサート。

ベンガルのコアな部分に触れてほしい、というRoot Mapの方針で実現したものです。キリストが生まれる前からこの音楽と精神的修行をつんできたバウル僧の奏でる音楽は、それこそ言葉では言い表せない力があります。恐れ多い事に私もセッションさせて頂きました。言葉が分からないのと、音階が微分音を使わないと対応出来ないのが壁ではありますが、その心、その芯に触れたいと、必死に耳をつかって演奏しました。後半はKENDRAKAのコンサートもあり、全員で演奏。私にとっては強烈な経験でしたが、ベンガル人であるKENDRAKAのメンバーにとっても、これはものすごい体験だったようで、最後の一時間はただただ全員が感動して涙涙涙でした。本当に言葉では言い表せません。その場にいないと伝えられないタイプの出来事であると思いますが、映画には収録されたので、是非ご自分の目で見て頂きたいです。















このシリーズの写真は写真家のKingshuk ChakrabortyさんのFace Book のページより引用しました。。

まったく違うハードコアなベンガルの土地に伝わる音楽に触れて、なんとか勇気をもってそこに加わる事が出来たのは、日本で与論島のかりゆしバンドや、南相馬の八坂会から民謡を学んだ経験があるからに間違いありません。

本当の意味で国際的になるには、自分の土地を誰よりも知って、誰よりも愛さなければならない。そして、違う背景を持つ人が自分の土地に来て、その人の体験を通して、新しい視点で自分の土地を見つめた時に、自分の土地を愛するための新たな発見がある。自分の土地を大切に出来る人は他人の土地も大切にできる。

Root Mapのコンセプトはこのような所です。

今回共演したバウルの巨匠Kartick Das Baulさん。Kartickさんの歌は今までいきてきた中で聞いた事もないようなインターバルやこぶしで、耳が大喜びしました。それと同時に、一度(ならずなんどでも)ゆっくり座って、この音楽がどういうものなのか、本当に本当にきいて、感じて、消化したいという希望が芽生えています。来年の一月にかりゆしバンドのメンバーとともにKartickさんも一緒にバウルのフェスティバルに参加する事も決定しています。また今回の映画とCDの発売記念で再び共演できるので、その時にもっとじっくり取り組みます。

今回のすべての出来事は、今まで日本とヨーロッパで、一生懸命が取り組んで来た事が間違っていなかったという確信につながったと同時に、壮大な物語のプロローグのようでもあります。

今回のツアーで驚きだったのが、どのコンサートにいっても必ず一人は日本人もしくは日本語が話せるインド人が訪ねて来てくれた事。ベンガル地方では日本人はまだまだ珍しいらしく、Kartikの村で日本語が完璧な現地の人に出会ったのにはKENDRAKAのメンバーも驚愕していました。日本人以上に流暢な日本語を話す彼は一度も日本をおとずれた事がなくて、今その為に一生懸命お金を溜めているそう。都市部のコンサートで話しかけて来てくださったご婦人は47年前に鳥取県からインドに嫁いだ筋金入りの芯の強い美しい女性でした。その方と日本語で話していたら、とおくから「も~しもし~」といいながらインド人がやってくる。(片言の日本語を話す彼はHello =もしもしと習った模様)この状況にはもう笑うしかなかった。一体何が起きているのだろう。

今年の六月にかりゆしバンドと与論島から出稼ぎに出たご先祖様を訪ねる九州ツアーに参加した時の事を思い出しました。生まれ育った土地を離れ新しい土地で生活する人々が自分のルーツを感じる音楽に触れた時に人々が示す反応は、なぜ私達が導かれるようにこのような活動をしているのか説明をしてくれます。

今回のツアーに同行しているRooh Musicを運営するTomojyotiさん。



ものすごく情熱的な方で、日本とインドの音楽や文化の交換をしたい、日本の音楽をインドで紹介したい、と疑いのない熱い気持ちをもっている方です。日本にも一緒に旅をするので、できるかぎり多くのコネクションができる事をねがっています。主なやりとりは英語なので、ビジネスが発展した時に日本語の通訳をどうしようかと思案したのですが、Kartikの村で食事をしている時に、ニコニコしながら「日本語の通訳を見つけたよ」と報告してきました。そう、あの完璧な日本語を話す青年に話をつけてきたそうです。

このようにして、奇跡の連続で旅は続きます。クアラルンプールでは私が世界中でもっとも好きな演奏家ベスト3に間違いなく入るビオラの名手Benedict Taylor氏が加入し、ますます加速します。

日本でのKENDRAKA+Miya & Benedict のライブに是非是非いらしてください。
すこしでもKENDRAKAの音楽の背景を知って頂きたくて、Connecting Peopleのインタビュービデオを作成しました。



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11月5日

いよいよインドへの出発の日がやって参りました!
空いている時間に参加するKENDRAKAの音楽を猛練習してきましたが、リズムがとにかく手ごわい。13拍子の曲でもずっと同じ分割ではなくて例えば、4+4+5 → 3+3+3+4 → 5+5+3 などシーンごとにどんどんと分割方法がかわってゆきます。まるで数学の勉強のようです。果たしてついてゆけるのか。もともとリズミックに強いほうではなかったので、こうしてきちんと試練がまわってくる仕組みになっているのだなぁ、と感じています。
でも、とっても楽しみ。全力で演奏してきます!

インドでのパフォーマンスに先だって、私達の活動がインドの新聞に掲載されました。うれしいのですが、見出しの私の名前がさっそく「Maya」になっています。本文中は大丈夫なのですが。



インドでの最初のライブは8日です。7日は一日中リハーサルです。



日本に帰って来てのライブで皆様にお会い出来るのをとっても楽しみにしています。
詳細はKENDRAKA+Miya&Benedictのページにて。
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11月4日

12月15日にひかえている麗光道のコンサートで上映するショートフィルムの撮影のためダンサーの児玉麗奈さん、写真家のレオナルド・ぺレガッタさん、衣装家の佐野友余さんとともに横浜の某所へ。

「祈り」をテーマに、友余さんが制作した衣装を来た麗奈さんをレオが撮影。私は撮影の空気感に加わるため、撮影中に即興演奏。音は録音はせず、この日のインスピレーションをもとに作曲したものを当日生演奏でお届けします。


光の具合を確認するレオ。

自然の中で踊る麗奈さんがそれはそれは美しくて衣装をきていると本当に目立ちます。日曜の撮影という事もあり、あっというまに人だかりができるのですが、集中力をまったく切らさず、作品作りに取り組む3人の姿勢からたくさんの事を学びました。

かなり手応えを感じる内容でした。仕上がりが楽しみ。12月15日、すごく良いコンサートになりそうです。由緒ある建物でのコンサート。お席に限りがあるので、ご予約はお早めにどうぞ☆

Team Can Onにて承ります。
03-6084-6675
team.can-on@miya-music.com
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これまでのナムカンのアンケートにご記入頂いた方のコメントを一部紹介します。またさかのぼって、そしてこれからのものも随時更新していきますので、どうぞお楽しみに☆
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昨日(10月17日)のナムカンはとても良い経験になりました。有難うございました。
Miyaさんの心のヒダの振動が空気を振動させ、その空気の振動に自分の身体が共振するような感じがありました。オーケストラに行くと、音のシャワーを浴びているという感覚になることもありますが、あの小さなスペースでしかもフルート1本で身体が震えるというのは、新しい感覚でした。
昨日は本当に集中して音を聴くことができましたし、とても濃密な時間を過ごせました。

10月17日 H. T さま
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最初、真っ暗で驚きました。なかなか面白い所ですね。アットホームな雰囲気がよかったです。

10月17日 K.Kさま
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ナムカンは少人数のイベントですが、お客様との距離を密接に感じる場面でもあります。本当にありがとうございます!
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10月29日

ボーカルの伊藤大輔さんとのDUO「音丸」のステージにゲストでギターの大橋勇武さんに来て頂きました。

大輔さんはお話するだけでも大輔さんの声の豊かな倍音成分に満たされて、本当に贅沢な気持ちになります。そんな大輔さんとお届けする音楽はもちろん倍音たっぷりの耳に優しい音楽です。

音楽の海を旅する一艘の小舟「音丸」は音楽のジャンルの波も乗り越え、クラシック、民謡、ジャズのスタンダード、言葉のある音楽、言葉の無い音楽・・・。縦横無尽に旅をします。こういう世界が表現出来るのは伊藤大輔さんの感性ならではだなぁ。とっても感謝しています!

ゲストの大橋勇武さんが参加したトリオでは勇武さんの曲や即興、音丸のレパートリーを演奏しました。勇武さんもそういえば、私にジャンルの壁を乗り越える力をくださった一人でした。フュージョン界の貴公子と心の中で呼ばせて頂いていますが、勇武さんの歌心溢れるオリジナルはすべてを超越する美しさがあります。美しいメロディーの下には何層もの複雑な仕掛けが仕込まれていますが、聞く方にはまったく心地よいものであり、勇武さん自身も自然体で演奏しているように感じます。今までは勇武さんのバンドに私が参加させて頂く形でしたが、こうしてシンプルのある意味「剥き出し」な状況で、あらためて勇武さんがどれだけ正確で緻密で繊細な音を奏でているのか、再確認しました。


本当に共演者に恵まれています。大輔さん、勇武さんに大感謝。

当日、大切な友人でもあり素晴らしいバイオリン奏者の中垣真衣子さんがききにいらしてくださいました。なんと何年も前から勇武さんのファンだそう。わかるなぁ。その気持ち。真衣子さんがブログにこの日の事をかいてくださいました。ありがとうございます!

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10月27日はSilver Stones で代々木公園のアースガーデンに出演しました。
Silver Stones は日常の生活の中で、フルートの音色を響かせる事を目的に、同じ気持ちを共有する仲間と昨年結成しました。
Be BopやHard Bopスタイルへの愛のこもった骨太のオリジナル曲や、おかあさんとこどもと一緒に演奏できるような曲など、ジャンルの垣根を超えて、カットによって輝きが変わる宝石のように、一人一人が個性を発揮するグループです。

今回Silver Stones Debut となった大井絵理子さん。バルトークのミクロコスモスのMixolidian Mode のアレンジを演奏。魂のこもったキレのある展開。私もDUOで参加しましたが、感動しました。

浦上栄太さんはオリジナル曲の[Real Player] を演奏。笠倉由佳さんと私で伴奏。フルート2本のために書かれた旋律が美しい。潔く勢いのある演奏でした。

笠倉由佳さんはSuper Mario Brothers を演奏。全員が伴奏で参加。これは、こどもも参加できるようなアレンジになっています。フルート4本でも、音域的にキツさを感じない素晴らしいアレンジ。最後は全員のアドリブで盛り上がりました。

グリーンエナジーステージはすごく気持ちが良い環境ですが、イベントの性質上、他の会場の音が同時進行で聞こえて来たり、PAがむずかしかったりと、無心で演奏できる環境ではありません。そのような環境の中、一人一人がゆるぎない集中力で取り組んだと思います。音環境的には、次回に向けて改善の余地があると思いますが、今までソロで取り組んでいたステージで、グループで演奏した事は私自身、今までと違う発見がたくさんあって、とても勉強になりました。

一人一人の演奏が本当に素晴らしかったので、客席できいていたかったなぁ。同じ楽器同士で集まって何かやる、というのは実はあまり得意ではないのですが、Silver Stonesは、無限のポジティブエナジーを感じています。すごく居心地が良いです。メンバーそれぞれが楽器は関係なくて、フルートは外の世界につながってひろがっていくためのツールという意識を共有しているからかもしれません。

写真が到着したら、またアップします。
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CONTELLUSION @ SHIBAURA HOUSE - Family of Stars from leo pellegatta on Vimeo.



今年の3月、SHIBAURA HOUSEで行った、Contellusion Project Team のパフォーマンスの映像をレオが編集してくれ、そのビデオが届きました。
自分でいうのもなんですが・・・月日が流れて、冷静な目で見てみても、本当に美しい仕上がりになっていると思います。
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17日のナムカンにいらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。Conneting Placesのコーナーで流した映像は、今回は日比谷公園の三笠山で撮影したもの。野外で奉納演奏をするようになってから、特に大地とのつながりを強く感じるパワースポットでもあります。日々演奏しているペニンシュラホテルの目と鼻の先という事もあって、今の私にとっては、とっても大切な場所。



三笠山にて。

ここで撮影&録音をしていた時にたまたま通りかかった方が声をかけてくださったのがご縁で、なんと茶会記にいらしてくださいました。はじめてのライブが完全即興で、フルートソロという珍しい環境だったと思うのですが、楽しんで頂けて、本当にうれしかったです。

終了後の座談でもすごく面白いお話ができました。詳細は割愛しますが、みなさまの反応を伺って、例え目に見えなくても、人間にとって音楽は絶対に必要なものであるという事を、あらためて実感しました。では、本当の音楽とは何なのか?

即興とは感覚を開くための表現方法です。そして、本当の音楽は生活の中に根ざしているものだと信じています。都会の中でも、自然の中でも、生活に密着した音楽をこれからも探し、伝え続けます。

さて、毎月続けている新月の即興のソロですが、来月はインドツアーのためお休みします。そのかわり、帰国後の11月21日なんとインドのミュージシャンと、ロンドンからすばらしいビオラ奏者のBenedict Taylorさんをお迎えして、スペシャル即興ライブをお届けします。

Benedictさんはロンドンで知り合った、ビオラの表現方法を追求する本当に素晴らしい即興演奏家で、私は彼の音に向き合う姿勢にとても影響をうけています。



2010年ロンドンにて。





ベネ氏とのインタビュー動画です。インド音楽とのつながりについても話ています。

Benedictさんは生粋のヨーロッパの即興表現の伝統を踏襲して、自分の世界を開拓しているスタイルですが、おそらくそんな事とはまったく関わりのないKENDRAKAのメンバーが1000年の歴史を持つ彼らの伝統音楽の背景を踏まえつつ、音をどうぶつけてくるか。

私は即興に関してはイギリスの仲間から教わった事が多いですが、岡本希輔さんとTIOを共同運営するようになって、日本でもたくさんの即興演奏家と出会うチャンスを頂きました。

今までの経験を踏まえてのぞみますが、この3つの背景がどんな音世界へ導いてくれるのでしょうか・・・

音と音がはじめて出会う一生に一度しかないライブになりそうです。とってもおすすめなので、もう一度フライヤーをアップします☆



詳細はKENDRAKA feat Miya &Benedict のページにて。他2カ所はKENDRAKAの音楽が中心になるため、即興にフォーカスするのは茶会記のイベントのみです。是非是非皆様いらしてください。予約をお勧めします。茶会記の電話が通じない時間はこちらでもご予約頂けます。チームカノン→ 03-6804-6675

ナムカンVol15は12月11日に開催します。このように、わたしにとっては大きな企画を動かせるようになったのも、こうして毎月、新月の即興ライブを続けてこれたからです。いつも応援してくださる福地店長、本当にありがとうございます。



この日はちょうど誕生日前日。お客様から頂いた絶品のスモークチーズと福地店長から頂いたお祝いのワインで乾杯しました。素晴らしい一年のスタートになりました。これからもナムカンをどうぞよろしくお願いします!
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10月15日
代々木ナルで、井上ゆかりさん、里見紀子さんとのトリオ。代々木ナルは駆け出しミュージシャンの時からずっと応援していただいているお店で(まだ駆け出しですが)この組み合わせも、私が出演をはじめた最初から続いています。

今まではセッションでその場で曲を決める展開が多かったのですが、今回は覚悟を決めて、数ヶ月前から、お二人をイメージして曲選びを進めていました。

今、日本のジャズ界はものすごく変化の時にあると感じています。以前にくらべて「セッション」のお仕事が減っていて、(たまたま私が誘われていないだけかもしれませんが)企画段階から丁寧につくっていくタイプの仕事が増えてきました。そうなってくると、悪い見方をすれば「やっつけ的な」セッションができなります。もちろんセッションは、基本以上の技術があるミュージシャン同士ですすめていくので、やっつけとは言い切れないし、その場でしか生まれない、言葉を超越した奇跡が生まれる事もあります。展開がまったく予想できないスリルは「即興」の要素がある音楽には常に存在します。その要素は残しつつ、きちんと準備して、曲に没入できるような環境を整えて臨みたい思うようになってきました。

特に古典ジャズを演奏する場合は作曲家やそこに魂をこめて演奏して来た先人達のエネルギーを感じて「先人よ、降臨してください」というような覚悟で演奏したいと思っています。

という訳で、お二人のイメージで

・夜来香
・By The Sea ( ミュージカル スイニートッドより)
・Travelin' Alone
・てぃんさぐぬの花

を準備して持って行きました。当日のリハーサルはなく、口頭で進行のみの確認のため、その場で発展出来るようにシンプルな構成にアレンジ。ジャズのみならずマルチに活躍するお二人のイメージで選びました。

次回、同じメンバーで来年の2月1日に代々木ナルでのライブが決まりました。その時までに私が出来る事、お二人に合いそうな内容を今からイメージしていきます。



(ゆかりさんのブログより写真を拝借しました。)










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10月13日



茅ヶ崎ラスカで、大学の先輩でもある寺屋ナオさんとDUO。考えてみたらナオさんとはもう10年以上のおつきあいです。はじめて、プロフェッショナルとして仕事を紹介してくださったのもナオさんでした。谷保のすえひろ亭というとってもおいしい洋食レストランでの演奏。なつかしいなぁ。

こうして今でも一緒に演奏出来る事、すごくうれしいです。ギブソンのコンテストで優勝という経歴からもわかるように、とてもテクニカルのな演奏ですが、ハートもものすごくこもっています。音色も繊細中の繊細。このように素晴らしい奏者とアコースティックで演奏できると、何のストレスもありません。

演奏していて「ストレス」というのも変だとお感じになるかもしれませんが、実際に色々な現場でパフォーマンスすると色々あるのです・・・(そのほとんどが「音楽」の中身とは無関係の所からくるものですが・・・)アコースティック(その空間の響き)というのは、本当に大切だなぁと思います。そして、前にも書いたと思うのですが、何故か、日本のライブハウスでは、マイクが全く必要でない大きさでも自動的にマイクが出て来て、私はマイクは必要ないです、というとお店の方や下手したら共演者に「えっ??なにいってるの??」といわれてしまう事があります。
最近は、私はそういう現場には近づかないようにしているので、そのような事はほとんどありませんが。実際に説明すると、この事に共感してくれる方がほとんどなのですが、石造りの教会の中の音環境とともに発展した西洋音楽と違って、歴史のチェーンが切れた状態で日本に輸入された西洋音楽が、音環境が全く違う日本で同じように演奏されるのが不可能であるように、アコースティック(音響)に対する概念も日本の中でも独自に発展していっているようです。

様々な音質を聞き分ける豊かな耳を養う事が、とっても大切だなぁ、と思っています。

話は大分それてしまいましたが、ラスカかでは大勢のお客様にお越しいただき大成功なイベントでした。この会場でのコンサートは10年以上続くロングランなイベントだそう。こうして日常の中で気軽に音楽に触れる機会はすごく貴重で、大切だな、と感じています。そして何よりも続けている事が素晴らしい!その一部になれて、すごく幸せでした。

話はもどってナオさんのギター!本当に素晴らしかった。「正確」という言葉がぴったり。一音一音が正確で、心がこもっていて、繊細。スタンダード中心の演奏でしたが「古典ジャズ」に正解があるとしたら、ナオさんのようなアプローチなのではないのだろうか。そう思いながらの演奏でした。

お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
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麗光道 Ascension Tour & Concert の開催が決定しました!今までお世話になった会場でのDana Hanchard さんとのDUO、そして初出演となる大倉山記念館では、ダンサーの児玉麗奈さんも参加し、フルメンバーで、オール麗光道プロデュースでお届けします。

先月からテーマでもある「祈り」について、麗奈さんとミーティングをしています。第一回目はいつもインスピレーションをくれるフィオーレの森のティーサロンにて。

あ な た は わ た し で わ た し は あ な た。

その一人一人が、自分の心の中へ向かって、祈りを捧げる。

そんな作品になりそうです。自分のすべてを解放して、この作品に向き合いたいと思っています。

どんな内容であっても、今まで富士山の山神社からはじまった私達のストーリーが、一つ完結するのだろうと感じています。

大倉山記念館でのコンサートのために、衣装家の佐野友余さん、写真家のLeonardo Pellegattaさんが特別に作品を提供してくださる事になりました。

どんな舞台が出来るか、本当に楽しみです。是非是非是非いらしてください。



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家で作業する時間が長い日が続いていたので、この機会に以前から興味のあった「ローフード」を試しました。

朝は玄米ご飯+みそ汁+納豆
昼、夜は生の質の良い野菜、果物、水に浸したナッツ(※)を中心にした食事。
(※水に浸す事で酵素抑制因子を取り除けるそうです。)

なぜ朝、ご飯にしたかというと、レギュラーで入っている昼間のホテルのラウンジでの演奏40min×3ステージは、スタンダードなど簡単な曲をやっているとはいえ、やっぱり体力が必要で、野菜と果物だけで乗り切る自信がなかったため。

ただ、すこし学んだ所によると、酵素は日中のほうが身体に取り入れられやすいので、加熱食は夜のほうが良さそう。明日からは普通食に戻すの予定ですが、次回の実験では逆にして、朝、昼は生、夜は加熱食を試してみようかな〜と思っています。

You Tubeでローフードの宣伝をしている先生達がたくさんいるおかげで、レシピにも困りません。とくにアメリカのローフーディストの皆様が紹介しているビデオがおもしろくて、すっかりはまってしまいました。

3日間続けた感想は、身体は調子は良いですが、これを毎日続けるには、本格的に酵素栄養学を勉強しないと上手くいかないだろうな。

マクロビオテックでも重要視される地産地消の考え方だと、ローフードは畑で自分で野菜や果物をつくったりしない限りは無理。都会生活の中で実践するには、ちょっと難しいかな。今まで「食」に対して学んで来た事との違いを、自分の中で整理して、自分なりの良い方法を見つけたいと思っています。

私のように移動が多い現代人のために、何か良い食方法はないか、探求の日々は続きます。
でも、食事の事を考えるのって本当に楽しい。前よりは食に対する執着も減ってきているので、あ、そうでもないか・・・おいしくて、身体が喜ぶものであれば、なんでも良いのだけどネ。

生の野菜、果物を中心にメニューを組み立てると今までどんなに「火」の力に頼って来たのか、強烈に実感します。

加熱する技術って本当にすごい〜!

これからは加熱食品もますますありがたく、おいしく食べれそうです☆

ローフードは公演前の集中力を高めたい時、またはツアー後、食生活が乱れた時のデトックスとして、もう少し勉強してから、また取り入れてみようと思っています。
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2012 09 30

秋の特別授業@三冨江戸農法の会 with Tokyo Improvisers Orchestra small Selection 無事に終了しました!奇跡的にお天気に恵まれ台風が来る直前に無事終演できました。

希輔さんから、最初に三冨江戸農法の会のお話を聞いた時身震いがするほどその場所でやりたい!!!と思いました。すべては希輔さんと三冨の皆様とのつながりから実現した企画です。

なによりもうれしかったのが、この企画にTIOのメンバーが賛同してくれて、気がついた10人以上のオーケストラで参加出来た事。



まずは農業体験で、白菜の植え付け。その後ネギの収穫。



ネギ大使(※)を狙っている身として、対立候補多くて危うし。

※ネギ大使とは、買い物がえりに、袋からはみ出したフランスパンはおしゃれなのに、ネギはどうして「おしゃれ〜♪」な位置にいないのか、という疑問からスタートした、ネギのかっこよさを普及する人。



三冨江戸農法の会の講演の様子。意識の高い方と知り合いになれて、感激しています。ところで、私は数年前から、自分が演奏した対価として心のこもったお野菜を頂く、という明確なビジョンが見えていたのです。そういう意味でも、この日のイベントは夢が一つかなった一日でした。本当にありがとうございました。

本番前、TIOのかかりつけ栄養士、正子様がつくってくださったおにぎりで栄養補給。おいしかった〜。充電完了!正子さん、本当にありがとうございます!

本番は、カルテット〜クインテットの演奏と、指揮を交えた全員での演奏の二部構成。





素晴らしいダンサーの板垣朝子さんも特別出演してくださいました。ちなみにこの一連の写真はTIOメンバーの松本ちはやさんによる撮影。なかなかの才能だと思うのですが如何でしょうか?

指揮では、今回はじめて参加してさったバリトンサックスの吉田隆一さんが強烈な個性を示してくださいました!横山祐太くんの指揮もおもしろかった☆そしてヴァイオリンの横川忠彦さんのアイディアには恐れ入りました。終演後、横川さんのアイディアノートは拝見するチャンスに恵まれました。もうすでに、TIOの指揮の為のアイディアを10曲以上作曲されているとの事。音のアイディアを構造化する。こういうやり方もあるのか!今まで自分の中ではなんとなく道筋はつくって、感性のままにやっていたので、目からうろこの体験でした。と同時に、その手法は、ロンドンのジョナサン教授のもとで勉強していた事につながっていると直観しました。貴重な出会いが継続している事に感謝。

今回のイベントは心のコアな部分が満たされたイベントでした。TIOで参加してくださった皆様、三冨江戸農法の会の皆様、今回のご縁をくださって、ステージまでつくってくださった岡本希輔さん、そしていらしてくださった皆様。本当にありがとうございました。

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5月から9月一杯まで、週4回、早朝のアシュタンガヨガのマイソールクラスに通いました!

恥ずかしながらも、これが私にとってどんなに革命的な事か、お伝えする自信はないのですが、夜中まで演奏して、アドレナリンが出過ぎて眠れずにお酒を飲んで無理矢理寝て、昼前に起きて・・・という生活を8年ほど続けていた身です。

二日酔いの朝は本当につらかったけれど、ツアーなどでいけなかった日もあったけれど、なんとか4ヶ月続きました。(月謝もそれなりなので、無駄には出来ないという思いもありましたが)

精神的にも肉体的にも強靭なお二人と一緒の麗光道のツアー、私がコーディネイトしたイギリスから来日したTerry Day のツアー、そして、たくさんの素晴らしいメンバーが在籍するThe Tokyo Improvisers Orchestraの運営など、私自信が精神的にも、肉体的にも、強くなってもっともっと集中力をもって一つずつの課題に取り組めるようになりたいと思い、クラスに通い始めました。

偶然、以前から憧れていた先生の教室がウチから徒歩3minぐらいのところにあって、これはいかなければ嘘だろうという条件はととのっていたのです。

4ヶ月続けて、信じられない事に朝7時台には起きれるようになりました!7時台に起きるために、深夜に飲食もできなくなりました。

10月,11月は移動が多いため、クラスはお休みする事にしました。自分一人でどこまで出来るかチャレンジです。テンションをあげるために、ここに書いてます〜。呼吸法などで学んだ事はナムカンのシリーズでお伝えしていきますので、楽しみにしていてくださいね☆

飲食といえば、最近ローフードにはまっています。
マクロビオテックや断食など、色々試してきて、「食」に対する執着は人一倍強いと自負しておりますが、ローフードのように野菜を生のまま食べて、それがメインの食システムとは、なんて洗練されていない行為だろう、と思っていたのです。昨年までは。

友人に奨められるがままに、今年のお正月からまずは朝のフルーツ+野菜ジュースからはじめたら、今までの食事療法ではまったく得られなかった身体に直結した効果を感じて、自分でも驚いています。

おそらく個人差がものすごくある事で、もともと肉食+添加物中心の食生活をしている人に対して考えられたシステムなので、バランスの良い伝統的な日本食を中心に生活をしている人にはあまり効果がないかもしれない、という記事をどこかで目にしました。

ですので、だれにでもおすすめできるものではないのですが(苦手な)You TubeでRaw Foodのレシピを紹介している先生の動画を見て、コツコツと実践しています。

このビデオがかなり強烈で、日本人的感覚からしたら、違和感を覚えるものもあるのですが、例えばローフード巻寿司。お野菜中心に海苔で巻くいう所までは良いのですが、ローフードのため加熱食材のお米は使えないという事で、お米の代わりにナッツペーストで代用。果たしてコレは寿司といえるのか???

パスタもズッキーニの千切りで代用し(もちろん生のまま)「うーん♪アルデンテ☆」と宣うビデオはイタリア人が見たらどう思うのだろうと心配しつつ、先生の盛りつけは確かにおいしそうに見えるので、明日試してみようと思っています。
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photo by Sebastian Mayer

Contellusion Project Team @ 朝日座の写真がHors Pistes より届きました。イベント全体はかなりエッジのきいた内容だったので、是非、未来につながるものである事を願っています。Contellusion Project Teamは全員が現地にいけなかったので、もう一度、全員で現場でつくってみたいな〜と思っています。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。衣装はEdwina Horl です。
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昨日は無事、ナムカン Vol.13 が終了しました。
こうして、表現を追求できる場があるというのがどれだけありがたい事か、身にしみています。ソロというのは、バンドで演奏する時の二倍も三倍も大変ですが、13回目にしてやっと形が定まってきたので、これからも、もっともっと「喜び」を伝えて行きたいと思っています。

福地店長に心より感謝。

忘れ物してしまったので、翌日、茶会記にとりに行く途中、11月に一緒にツアーするインドのKENDRAKAのリーダーBumpy氏より、国際電話がありました。

「ミヤ、きいてくれ、すごく変な事で電話したのだけど・・・来週インドにこれないか??」

という驚きのコンサート出演依頼。ちょうどコンサートがある日は空いていると伝えると、今から大使館へいって緊急でビザを発給できないか交渉するとの事。(そういう制度があるらしい)

さらに驚きの結果で、たまたま週末まで大使館はストライキで営業(?)していないそうで、週明けのビザ発給ではどうやっても間に合わないため今回はナシとなりましたが(あと一日はやかったらOKだったらしい、決まったらどうしようかと焦っていたので、少し安堵)インドの勢いの良さを感じた出来事でした。

ラッキーだったのはBumpy氏と電話でいろいろお話できた事。
ものすごい早口で、内容が正確に把握できなかったのですが、今回のプログラムで演奏する曲目の譜面はない、という事だけはなんとか理解しました。

つまり、あの5と1/2拍子や7と1/2拍子を、完全に暗記しないと演奏できないスタイルのようです。でも、そのほうが譜面をみて必死に演奏するよりははるかに良い結果になると思うので、今から少しずつ音源をきいて勉強します。

本当に楽しみ☆

話はそれてしまいましたが、次回のナムカンは10/17、誕生日の前の日なので、是非一緒にお祝いしてください!

2012年10月17日(水) 南無観 New Moon Improvisation Solo Performance Vol.14
場所:四谷/喫茶茶会記 Open19:00 Start 19:30 出演:Miya (fl)
チャージ:予約2,800円 当日3,300円 学割1,500円 ワンドリンク+ハーブティー付
ご予約・お問い合わせ 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com

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本日、四谷三丁目で行われる南無観の新シリーズ、Miyaの最先端ソロライブ、と位置づけた公演です。

今までのやり方を掘り下げて、もっと良い内容にしたいという気持ちがたかまっているのに、何から手をつけたらよいのかわからない状態が続いていました。

新しい事をするにエネルギーが必要ですね・・・
アイディアは一杯あるのに、なかなか整理できなかったのですが、ふっと解決の糸口をみつけて、ギリギリですが、なんとか本番までに準備が整いました。

昨日は、子供の頃の思い出の地、府中市の「浅間山(せんげんやま)」にConnecting Places (ナムカン内の企画)の撮影にいってきました。今まで、Connecting Places は旅先で偶然出会った風景を中心に御届けしてきましたが、今回はじめて能動的に場所と関わる事で「大地からエネルギーをうけての即興」が自分の中でより具体的になったと感じています。

うっかり蚊対策を忘れたので、蚊との戦いながらの演奏でしたが・・・録音音質も改善できたので、是非見て頂きたいです。

「即興」というのは、根源的な表現だと感じています。ですので、即興演奏を聞いた事がない方も大歓迎です。

今までは「楽器」を超越するアプローチを目指していましたが、今回のシリーズでは、「フルート」という楽器と向き合って、「音色」の可能性をお伝えしたいと思っています。山形由美さんの著書タイトルからヒントを頂いた、フルートの音色=天使の歌。波動を受け止める。そんな内容になるでしょうか?

とっても楽しみです。今からすこし昼寝をして、夜にそなえます!
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写真家の上野龍さんの個展での柳原陽一郎さんと外山明さんとのライブ無事に終わりました〜
ダイナミックレンジがすっごく豊かな演奏。こんなにピアニッシモで演奏する事はなかなかありません。それで、響きも最高な空間。お客様もリラックスして楽しんで頂けたようで、本当によかったです。外山さんの宇宙的なドラムと、何よりも柳原さんの真摯に音楽に向き合う姿勢から、たくさんのものを得た夜でした。

話は変わりますが、インドのKENDRAKAから音資料と解説が届きました。音だけ聞くと、うん、私にも何かここに入って出来る事はあるぞっと思うのですが、拍子が、五と二分の一拍子で、ここは七と二分の一拍子etc といわれた途端に、何がなんだかわからなくなりました。

リズムマスター、外山さんに相談するスペシャルチャンスとばかりに、質問できてラッキーでした。やっぱりインドのリズムはかっこ良いですね・・・という感想ですが、11月のツアーはチャレンジだけど、楽しみな気持ちもたかまってきています。

KENDRAKA日本ツアーのフライヤーが完成して、演奏場所のルーニーギャラリーに入る前、同じ四谷三丁目にある喫茶茶会記に持参した際、痛恨のミスが発覚。喫茶茶会記での演奏は11月21日(水)なのですが、(TUE)と印刷してしまっています。

あああ・・・入稿前に何度も確認したのになぁ。という訳で、手書きで書き直しています。1500部 !

本格的に配り出す前だったのが、せめてもの救いです。

これからピットインにもっていきます〜

そして、19日のナムカンの新シリーズの準備もすすめています。今回はConnecting Places をリニューアルします。いままでは、旅先での出会いの映像が中心でしたが、このシリーズは私が大切だと思う、思い出のある場所をセレクトして、このために撮影する事にしました。能動的に場所と関わる事で、即興がどう変わるか・・・楽しみです。大地のメッセージを感じて演奏する事で、私の即興に対するアプローチを体感していただくような内容を目指しています。

皆様のお越しを心よりお待ちしています。

南無観 vol.14 @ 四谷 喫茶茶会記
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約 お問い合わせは 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com 
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四谷三丁目のライブが続きます。

明日は柳原陽一郎さん、外山明さんとのトリオで上野龍さんの写真展で演奏します。柳原さんといえば、「いかすバンド天国」で大活躍した伝説のバンド「たま」のメンバー。イカ天はリアルタイムでは知りませんでしたが、You Tube の映像を見ると、おもしろい番組だな〜と思います。テレビで良質な音楽番組は今はあるのだろうか?テレビがないので、わからないけど、とくに不自由もしてません。わかるのは、こうして、柳原さんとご一緒できるのが、すっごく幸せという事のみ。明日の組み合わせは私にとってかなりレアな機会です。曲は全曲、柳原さんのオリジナル。先日リハをしましたが、すっごくよい感じです。

そして、19日は私のソロプロジェクト、南無観です。9月から新シリーズ、Miyaの「最先端」プロジェクト、という冠がつきました。

私が「今」感じている事を「フルート」という楽器を通して、茶会記の空間を使ってどうやって表現するか。

フルートという楽器について、最近新たな発見がありました。

たまたま図書館でウロウロしていた時に「フルート 天使の歌」という山形由美さんの著書に出会いました。

このタイトルで、ピーンと来たのです。

フルートという楽器は、今まで私にとって、「遠くにメッセージを伝えるための道具」でした。三島由紀夫の「美しい星」の中で、能管について触れた記述があって、能の舞台において能管とは、「今から奉納をします」という宇宙への合図であるという事が書いてあり、非常に感銘と共感を覚えたのです。

例えば、インターネットなどの文明に頼らない生活をしている人たちが、笛と太鼓で、遠くの畑で作業をしている人に、「おーい、ご飯ができたよ〜」とか、「今から祭りをはじめるよ〜」とか、そういうふうな使い方をする道具。

私のフルートに対するアプローチは、現代社会の中で、どうやってフルートの音色をとおして、遠くのものを目の前の空間にもってくるか、という事を感じながら演奏してきました。

もしもジャズの曲だったら、その曲の作曲者が感じたであろう時代の感覚や、その人の生き様をフルートを通して表現する(その場の空気感をミックスしながら)といった感じです。

このように、フルートを吹くという行為は能動的な行為であって、だから、最近の自分のプロフィール写真もフルートが入っていないものを選んでいたのかもしれません。フルートは道具に過ぎない、表現の根源は自分の中にあるのだと。

「フルート、天使の歌」というのは、受動的な表現だと思うのです。
でも、何かがピンときた。

フルート(西洋の笛)は教会の室内楽の歴史の中で発展した楽器であって、その教会にはきっと天使もいたはず。

そして、天使が何かメッセージを伝えるとしたら、言葉ではなくて、フルートの音色のような空気の振動、波動を通して、伝えてくるに違いない。

光の時代に突入した今、波動や空気の振動は、きっともっと重要なツールになるはず。

今度の南無観ではそういった「受動的」なアプローチもいれてみたいと思っています。

ヒントをくださった山形由美さんに感謝!そして、何よりも欠かせない、愛する私の楽器に感謝 ! !

9月15日と19日は是非、四谷三丁目へお越し下さい!
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12月にDana Hanchard さんの来日が決定し、再び、麗光道でのパフォーマンスの準備をすすめています。12月15日に横浜在住の友人の協力を得て、すばらしい所でのコンサートが決定しました!

大倉山会館という80年近い歴史を持つ、横浜市の有形指定文化財にもなっているすごく美しい建物でパフォーマンスします。

ダンサーの児玉麗奈さんと下見に行ってきました。



ここはホールの入り口。中は暖かみのあるちょうど良いサイズ(80席)のホール。オール麗光道プロデュースで内容を準備しています。今回のコンサートのテーマである「Asension 〜祈り〜 」をモチーフに麗奈さんと日本で創作(私は作曲)をします。下見の後、さっそく打ち合わせ。祈りとは?許す事とは?など・・・こたえのでない事もあるけれど、向き合いたいテーマについて、話し合いました。2013年、新たな出発へむけて、最後に私達ができる事はなんだろう・・・NYのデイナとも頻繁にやりとりします、すごく良い内容になりそう。



大倉山会館の外の緑地で踊る麗奈さんの写真をデイナに見せたら、予想通りの言葉がかえってきました。

「外で演奏したい!」

デイナは普段はナチュラルメイクでも、自然の中で演奏するとなると、急に張り切ってお化粧をはじめるような人です。私は体力的についていける自信がないので、12月は寒いのでやめようね〜となんとか説得しました。

この大倉山会館には、大倉山精神文化研究所という図書館があり、精神文化の本(世界の宗教や文化、芸術、歴史)を中心に、興味深い蔵書がならんでいました。

創立者の 大倉邦彦さんという方が、かなりすごい方だったようです。麗光道が目指しているものと同じ方向性を感じました。このような所で、演奏出来る事、本当にうれしくて、やりがいを感じています。詳細が決まり次第、お知らせしますね。
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9月5日恩師水谷浩明さんとのDUOが無事に終了しました。

今回は、1st ステージが全曲水谷さんのセレクト、2nd ステージが全編私が書いた組曲という構成。それぞれが一ステージまるまるプロデュースする事により、フルートとベースという特殊な組み合わせだけでなく、お互いの音楽性のコントラストも楽しめるステージになったのでは、と思っています。色々な発見にあふれた、楽しい夜でした。

久しぶりにやった万華鏡のための組曲。手直しをして、前よりも手応えを感じました。あと少しなおしたいのですが、いつかchalagさんの映像と一緒にDVDをつくりたいと思っています。

作曲をしたい、という気持ちが高まっています。ジャズ演奏家にとって作曲とはなんなのか。西洋音楽的観点からいけば、その構造を熟知していないと即興はできない。リズミックな要素をとっても、きいていて気持ちよいグルーブでも、実際には複雑な組み合わだったり、神経のいきわたったバランス感覚の上で成立している。

この日に水谷さんセレクトのステージで演奏した、オーネット・コールマン、セロニアス・モンク、キース・ジャレット、ポール・サイモン、一人一人とりあげても、全員、偉大な演奏家であり、偉大な作曲家でもある。

では、現代に生きるジャズミュージシャンはやっぱり作曲をするべきなのだろうか。プロ活動をはじめたばかりの頃、全曲自分達で書いた曲でジャズクラブで演奏した所、終演後にオーナーに「うちはスタンダードジャズを演奏しない人は出演できないよ」と言われました。その後、いろんな所でそのようなオーナーに出会い、葛藤もありましたが、おかげで、今こうしてホテルのラウンジなどで、何ステージも、何十曲も、苦にならずにメモリで演奏できるようになったので、それはそれでありがたかったと感じています。

ジャズクラブの現状は10年弱の間に大分変化して「古き良き時代のジャズ」のみのお店は減り、ノンジャンルでおもしろい音楽を求めるお店が増えています。

私はジャズの求道的な姿勢が大好きだと思う一方、即興に足をつっこんでからは、「作曲」について整理する時間が必要で、クリエイティブな事はしていましたが、机に座って、五線紙に書くという作業はあまりしていませんでした。

やっと最近、心の中から「書きたい!」という声がきこえてくるようになりました。
書きたい、というのは。「残したい」でも良いし、「他の人が演奏しても、同じ骨格が残るものをつくりたい」でも良い。「具体的にこれを伝えたい」でも良い。「勉強したい」でも良いかもしれない。

これで、やっと尊敬するジャズミュージシャンと同じ軌道に乗れたような手応えを感じています。

まずは、譜面を正確に書く事が目標ですけどネ。先日も書き直した譜面を水谷さんにお渡しした瞬間に、「ここ、休符、一つ抜けているよ」とのご指摘。

コンピューターで書けば、間違いの無い、見やすい譜面がかけるのだろうけれど、手書きで、完璧な譜面を書きたいのです。ロジックはもってるのだけどね。さすがにパート譜が必要な時は使いますが・・・

ここ数年間、無理せずに、心の声がきけるようになりたい、とおもって、のんびりするようにしていたのですが、休憩は終わりがきたのかもしれない。前へ進む時期が来たようです。
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6月に与論島のかりゆしバンドの九州巡り逢いツアーで、高千穂を訪れ、天岩戸で哲さんと奉納演奏をしました。



この時にアジアへの扉が開いたようで、11月にインドとマレーシアで演奏する事が決定しました。KENDORAKAというインディアンコンテンポラリー音楽を演奏するバンドに誘われたのです。日本でも凱旋ツアーをする事が決定し、とっても楽しみにしています。ロンドンで出会った即興演奏家&作曲家でビオラ奏者のBenedict Taylor さんからのご縁です。Benedictさんは現在インドで映画音楽の作曲家として活躍して、国際的な映画祭に出品して高評価を得ています。是非是非日本でのツアーを応援してください。詳細は、KENDRAKA feat. Miya and Benedict の特設ページにて。



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9月2日

恩師の水谷浩章さんとリハーサルをしました。

9月5日のムリウィでのDUOの準備です。今回はそれぞれが1ステージずつプロデュースするというアイディアにしました。水谷さんの選曲は、ドルフィーや、モンクなどの渋いセレクトで、ベースとフルートという、すかすかのDUOにぴったり。広がりも、奥行き、繊細の繊細まで表現できる(技術があれば!)ものばかりなので、これから、がんばって練習します。

私がプロデュースするステージは、せっかくこの編成なので、以前、万華鏡作家のChalagさんとの共同制作で発表した「万華鏡のための7つの組曲」をベースとのDUOで出来るように再アレンジしました。Chalagさんとのパフォーマンスではチェロの平山織絵さんにひいていただいたものです。

この組曲では、一つ一つのチャクラに対応した映像作品をChalagさんがつくり、私がその映像に曲をつけたもの。今回は映像は使用せず、音楽のみでのアプローチとなります。

今回の再構築にあたって、久しぶりに作曲を勉強していた時の資料を見直しました。高橋英明先生に師事していた時に学んだHenri Challanの対位法を弾きなおしてみたのですが、やっぱり美しい。勉強していた時は必死すぎて、何がなんだかわからなった事も、数年寝かせたおかげて、前よりは少しはわかるようになりました。

そのような流れで今回は完璧に譜面を準備したつもりでしたが、実際に音を出してみると、間違いだらけ!うっかりの書き間違いや、音域、リズムの記譜など。あーあ、次こそは水谷さんに完璧な譜面をお渡ししたい。リハで確認できたおかげで、本番はとっても良い内容になりそうです。

私のデビューのきっかけをつくってくださって、アルバムのプロデュースも2枚もしてくださっている水谷さん、すこしでも上手くなって恩返しがしたい〜、と思うのですが、なかなかもどかしいです。

考えてみたら、作曲家の高橋先生に出会って私の人生が変わったのですが、先生に出会えたのは、大学時代、たまたまクラシックの作曲科との合同授業を水谷さんが担当していて、水谷さんの曲の模範演奏のヘルプとして呼んでいただいた時、当時作曲科に在籍していた橋本裕樹さんの作品をきいて(まったく面識がなかったのですが)感動して声をかけたのがご縁で、橋本さんの先生だった高橋先生に紹介してもらえた、という針の穴をとおすようなご縁で出会う事ができたのです。

当時はクラシック科との合同授業は非常にレアだったので、あの時、橋本さんに声をかけていなかったら、とか、そもそも水谷先生に声をかけてもらっていなかったら、とか、今から考えても仕方ないのだけれど、私の音楽家人生のスタートポイントに、大きな力をかしてくださった水谷さんとのDUOは、とってもやりがいと、緊張と、感慨深いものがあるのです。

ムリウイでのDUO、是非いらしてください。

9月5日(水) 水谷浩章×Miya

祖師谷大蔵 カフェ・ムリウイ 

Start 19:00
演奏終了後投げ銭を頂戴します。

問い合わせ(メールのみ) ムリウイ muriwui@cafe.email.ne.jp

 ちなみにこれは、Chalagさんがつくったガラス製アクセサリー。私の宝物です。くじゃくの羽のようでもあり、魔除けの効果もありそう ♪ なんて勝手に想像しています。Chalagさんと出会ったの2年前の七夕の日、永平寺に参籠にて。この時は、私語厳禁の環境だったので、言葉はかわさず、その後、東京にもどってから当時通っていた座禅会で再びお会いするという偶然が重なり、友達になる事ができました。

すべての出会いは必然なのだ、とあらためて気付かされます。きっと出会いには、良いも悪いもないにちがいない。そして、自分の意志で行動したと思い込んでいることも、ただただ導かれているだけなのかもしれないですね。
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8月31日

ベーシストの伊藤潮さんのバンドで、品川区のイベントで演奏してきました。
子供達との手作り楽器のコーナーからはじまって、夜にはジャズコンサート。
会場はこの素敵な野外ステージ。演奏時は芝生の上までお客様でいっぱいになりました。



外で演奏するのはだーい好き。潮さんのお仕事はすっごくオーガナイズされていて、気持ちよく演奏できるので、本当に感謝です。私もこんなリーダーになりたいな、と毎回思います。初共演のヴォーカリストのマリア・エヴァさんも素敵でした。
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8月19日

連日のハードな移動の疲れからやっと回復してきています。19日は私がジャズフルートの講師を務めているクロサワウインドの発表会でした。

サックスの音川英二さんと合同の発表会、そしてピアノの伴奏は田中信正さんという豪華な顔ぶれ。

音川さんはきっと教え方がとっても上手なのだと思います。生徒さん一人一人が個性的で、魅力的な演奏をしています。伴奏の信正さんがまた絶妙なアシストなので、かなり良い内容。

Miyaクラスは、生徒さんがタイミングが合わず、なんとクラスを代表してNさん一人が演奏しました。

Nさんは、私が教室で教え始めた初期から通ってくださっている貴重な生徒さん。教えはじめた頃は、ジャズもアドリブもまったく初めてだったのが、プロの演奏家をバックに自作曲でアドリブをとるまでに成長しました。気合いのこもった、気持ちの伝わる演奏で、全体のバランスも良かったし、今までで最高の演奏で、感慨深いものがありました。

Nさん、本当にお疲れ様でした。素晴らしかったよ〜☆

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8月18日

パリのポンピドゥーセンサーの公式プログラムであるオールピスト東京がProject FUKUSHIMAと共催で開催した福島県南相馬市の映画館、朝日座にてContellusion Project Team でパフォーマンスしました。写真家のLeonardo Pellegatta氏はイタリア、美術家の谷山恭子さんはNY、衣装のEdwina Holeさんはウィーンとみなばらばらでも、心は一つ!詩人の宝玉義彦さんの渾身の書き下ろしの新作と、レオが時間をかけて撮影した貴重なフィルム、恭子さんの場所と場所をつなぐ具体的アイディアを映像の中に挿入し、エドウィナの空気感のある衣装で安心してパフォーマンスできました。

地元の方に「普遍的な内容でよかった」とのお言葉を頂けた事、全力でつくった作品だったので、本当にうれしかった。

地元誌にも掲載されましたよ。



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8月17日



月例ソロ企画、南無観のAutumn〜Winter Seriesのフライヤーが完成しました!

8月17日は、ナムカンという名前になってから12回目になったのを記念しての浴衣イベント。実は、私は、今年、はじめて浴衣を購入して、デビューしました。7月に和の家櫻井で行われた、書道家の白石雪妃さんとのイベント「直書観音」で、どうしても浴衣が来たくて購入したのですが、ネットで調べてナントカ着れるだろう、と付け焼き刃で出かけて、やってみたら、まったく着られず、本番15分前で涙目で立ち往生していた悪夢が思い出されます。(直書観音では、たまたまいらしていた雪妃さんのお母様に助けて頂きました。その節は、本当にありがとうございました!!)

さて浴衣イベントを企画したものの、今度こそどうやって着付けをしたものか、と思案していた所、The Tokyo Improvisers Orchestraでお世話になっている衣装家の佐野先生が当日着付けをしてくださる事になりました!ラッキ〜!!

こうして、今回の浴衣は大活躍できたので、買って本当によかったなぁ。そして、和装は良いなぁ、とあらためて思いました。気持ちがきりっとするし、立ち振る舞いも自然に、もっと美しくなりたいと思わされる。きっとこの日の即興にも影響を与えたと思います。いや〜楽しい。被服の力はすごい。すっかり味をしめて、来年もやる事を誓ったのでした。その前に、冬に一度、着物を来て演奏してみたいナ。



(左が佐野先生。色使いや着こなしがやっぱり素敵☆ そしてお洒落番長のKさん。渋い大人の浴衣です。)

この日はTIOの仲間の踊り手の佐渡島明浩さんもいらしてくださって、呼吸のコーナーも俄然良い内容になったように感じました。終演後、佐渡島さんと「身体」の話で盛り上がる。「身体」の事を話したり、考えたり、感じたりするのってだ〜い好き。そして、身体を使うプロのダンサーから、興味深いヒントをたくさん頂きました。

いらしてくださった皆様本当にありがとうございました!

次回のナムカンは9月19日(水)です。

2012年9月19日(水) 南無観 New Moon Improvisation Solo Performance Vol.13
場所:四谷/喫茶茶会記 Open19:00 Start 19:30 出演:Miya (fl)
チャージ:予約2,800円 当日3,300円 学割1,500円 ワンドリンク+ハーブティー付
ご予約・お問い合わせ 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com

呼吸のコーナーでは新しい要素を取り入れます。Connecting Placesは東京で作品をつくろうかな、と思っていますが、まだ未定。いずれにしろ、撮りだめたものではなく、新しい作品にします。

皆様のお越しをお待ちしています。
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8月15日

6月に麗光道で相馬藩の国歌であり、全国的に知られている民謡「相馬流れ山」にチャレンジした事がご縁で、南相馬市で活動する民謡のグループ「八坂会」が出演する盆踊りでの演奏に声をかけて頂き、麗光道を代表して出演してきました。



唄い手の渡辺先生と尺八の門馬先生は、6月のパフォーマンスの際、デイナと私に指導してくださった先生で,
渡辺先生は相馬流れ山全国大会のチャンピオンでもあります。

こうして、土地のエネルギーを伝える民謡に関われる事で、どれだけ力をもらっている事か!

私の普段の演奏は、自分の中の創造の源泉から湧き出てくる直観をもとに演奏しています。それとは対象的でもあるこうした「土」の力を感じられる現場からは、本当に生きる糧をもらいます。与論のかりゆしバンドと演奏する時もそうだけれど、こうして、このような方達と音楽を通してつながっていられる事に、なんと感謝したら良いのかわからないほど幸せです。

さて、本番の演奏では、様々なハプニングがおこりましたが、どれも本当に感動する出来事でした。音響の調子が悪く、途中で巨大なハウリングとともに、演奏不可能な状態に。それでも生声で歌い続ける渡辺先生。慌てた運営スタッフは、どこからかビール箱を取り出し、観客席の前方へ。歌いながらステージを降りて、ビール箱に立ち、唄を続ける渡辺先生。大きな会場、たくさんの人で後ろのほうへは絶対に聞こえない距離でしたが、渡辺先生の真摯な姿勢にそこにいた誰もが心動かされた瞬間でした。

後半は音響もなんとか持ち直し、いざ流れ山の演奏。いつもは尺八とユニゾンで伴奏するのですが、2番になったら門馬先生が、私にチャンスを与えようと、なんの前触れもなしに抜けてしまいました。普段は尺八を頼りになんとかタイミングを合わせていたので、もうだめかと思いましたが、全身全霊で渡辺先生のサポートしよう、と気持ちを切り替え、なんとか無事にソロで一節吹ききる事ができました。

終わった後に、感想を聞いたら、お客さんはほとんどフルートのみになった事に気がつかなかったそう。うーーん、不思議。

夜の盆踊りでは、相馬盆唄で参加しました。なんと、「お盆」という日本の習慣は本当にスピリチュアルな期間だという事をあらためて感じました。ご先祖さまに見守られてるのだなぁ、という思いがふっとわいてきました。

本当にありがとうございました。
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Miyaのライブのご予約・お問い合わせ先となっていますTeam Can Onのメールアドレスがウエブサーバー移行の影響で、一時的に使用出来なくなっていた事が判明しました。8月5〜16日の間にメールでご連絡頂いてていた方で、こちらからの返信がない方がいらっしゃいましたら、お手数ですが、一度メールもしくはお電話にてご連絡をお願い致します。team.can-on@miya-music.com 0368046675です。ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。

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8月18日の朝日座で行われるContellusion Project TeamのパフォーマンスにファッションデザイナーのEdwina Hole さんが衣装提供してくださる事になりました。

という訳で、さっそくエドウィナの事務所兼倉庫?へ。

たくさんある衣装の中から、今回のコンセプトに合いそうなものをチョイスしました。

私は泥染のロングワンピース。宝玉氏は前回のウィーンのUSTREAMレセプションで着用した、ブータンの王様のようなジャケットと、ハートに封筒がついたワイシャツ、グレーの7分丈ボトムス。

ヨウジヤマモトのもとでデザインを学び、独立後はオーストリアと日本でブランドを展開しているエドウィなのお洋服は都会的な「攻め」の姿勢がありつつも、着ていると、何もつけていないような自由さで、本来の自分にもどれるような開放感があります。

それにしても、結構ハイレベルなファッションだと思うので、ちゃんと着こなせるかどうか。
でも、必ず良いエネルギーをくれるでしょう。

本当に楽しみ☆ エドウィナさん、本当にありがとうございます!

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8月17日の浴衣de南無観のミニ告知をつくりました。



ソロプロジェクトとして、月一回開催しています。今回で12回目。茶会記のオーナーの応援がなかったら、決してここまでできませんでした。(ナムカンという名前にする前も一年つづけているので、もうすぐ2年です・・・)

浴衣イベントは初の試みですが、多分自分が浴衣を着たいだけです。

今、本当に表現したい事をお伝えする場として、小規模でも続けていられる事、オーナーにあらためて感謝。

是非是非、遊びに着てくださいね。

8月17日(金) 南無観 (Nam Kang) Spring 〜 Summer series New Moon Improvisation Solo Performance vol.12

四谷/喫茶茶会記

Open19:00 Start19:30
予約¥2,800 当日¥3,300 学割¥1,500

Miya (flute) Solo

※Nam Kang とはチベット語で新月の意。
ご予約 お問い合わせは 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com 
Nam Kang Spring Summer Series 最終回 8月17日の南無観は浴衣フェアを開催します!
浴衣でいらしてくださったお客様は¥2500で入場できます。この機会に是非、見た目も涼やかな浴衣で、お出かけください♪
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Contellusion Project Team がデザイナーのEdwina Hole さんのウィーンでの個展にUStream で参加した時の現地の画像が届きました。



ここが会場のimpossible Gallery。



現地のミュージシャンによるレオの映像のプロジェクションをバックにしたパフォーマンス。



このようにギャラリーの壁に大写しでUSTREAMの画像をプロジェクションしました。
ただし、音声トラブルにより、こちらの声は向こうに聞こえているようなのですが、ウィーンの声がまったく聞こえず、最新の機会を使っているにも関わらず、ジェスチャーや筆談など原始的なコミュニケーションでなんとか打ち合わせをし、いざ本番へ。ちなみに日本時間の朝4:00。





中継が上手くいっているのか、まったくわからない不安の中、最後の集中力を振り絞り、パフォーマンス。結果的には音声も完璧に届いていたようで、ウィーンから大喝采を受けました。
(ここまでPhoto By Manuela Larissegger)



エドウィナも大満足。ランケーブルが届かないらしく、檻のような所から送ってくる画像が本当におかしかった☆



(Photo By Milan M. Stojanovic)

涙Tシャツも順調なセールスをしたようです。
今度は実際に行きたいな。

ちなみに8月18日のContellusion Project Team @朝日座のパフォーマンスでエドウィナの衣装が借りられる事になりました。楽しみです!!
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口之津開港450年祭での演奏の写真が届きました。日本で初めて、外国の船を受け入れた港、口之津。半島形の湾は常に視界の中に海の先の陸地が見えて、船に乗って海に出る事への恐れは少なかったそう。口之津の資料館でみた「からゆきさん」の話に衝撃をうけ、本を注文して読みました。生まれ育った土地を離れ、遠い異国の地で散ったからゆきさん。それでも、自分の中の故郷「日本」を背負い、誇りを持って生きた姿に、本で読んだ知識だけではありますが、とても感銘を受けました。本当の故郷とは何か、オープンな地形と歴史を持つ口之津から学ぶ事は大きいと感じています。




















与論島のかりゆしバンドの皆様から、本当に大切なご縁を毎回頂いています。これからも芸を磨いて、少しでも恩返しがしたいです!
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2012 0805

ウエブサイトとして利用しているプラットホームのcargo collective の無料アカウントの容量が一杯になってしまったので、仕方なく有料アップグレードしました。これでプロジェクトも増やせるし、URLもカスタマイズできるのです。

無い知恵をしぼって説明文を読み、なんとかmiya-music.comに設定できたと思うのですが、反映されるまでに数日かかるそう。

失敗していれば、HPがまるごと見られなくなるかもしれません。復旧はできると思います。しばらく見られなくなってもご心配なく・・・

もし、成功したらブログとface bookも動機できるかな ♪ など楽しみな事もあります。

この機会に、意味がわからなくなってしまったface bookを一度整理する事にしました。

リクエストをくださった皆様に大変申し訳ないのですが、現時点での方針として、一度お会いした事の有る人を中心に再設定しました。

この数年は海外でのミュージシャンとのやりとりも増えて、世界が狭くなっている事を実感する日々ですが、行動範囲が広がれば広がるほど、今、自分のいる場所と、目の前にいる人とのつながりを大切にしたいという思いが強くなっています。

Face Bookには、きっと便利な所もあると思うので、良い距離感が見つけたいと願っています。
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アルソ出版主催 Autumn Music Camp の開催が決定しました。
一般の方も参加出来ますので、この機会に是非ジャズフルートを体験にいらしてください。
即興のワークショップも開催しようと思っています。



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Contellusion Project Team がオールピストとプロジェクトフクシマの共同企画に参加します!今回恭子さんはNY レオはイタリアとワールドワイドに活躍するメンバーがいる関係で、宝玉さんと私のみ現地でのパフォーマンスとなります。レオからは映像が入ったDVDを、恭子さんからはインスタレーションに使うオブジェクトとアイディアを預かりました。他ジャンルの表現者と一緒に作品をつくると、発見の連続です。その場にいなくてもパフォーマンスできるというのは、すごいなぁ。実際に先日も同じチームでウィーンでのUSTREAMの配信を成功させました。世界が本当に狭くなっていると感じます。

今回は朝日座のために一つ新しい作品をつくっています。完成がすごく楽しみ☆



『FUKUKOU LIVE × HORS PISTES MINAMISOMA』
日時  2012年8月18日(土)open/13:30 start/14:00 end/19:30
場所  『朝日座』 福島県南相馬市原町区大町1-120
料金  ¥2,000(収益の一部を朝日座または南相馬市に寄付させていただきます)
*150名限定
*予約は氏名、枚数を明記の上、以下のアドレスまでお送りください
Asahiza1923@gmail.com

ライブ 灰野敬二、カジワラトシオ x 東野祥子 x 斉藤洋平(rokapenis)、
    河合政之 with 浜崎亮太、Leo Pellegatta x Yoshihiko Hogyoku x Miya
上映 「663114」(8min/2011) 平林勇 他
トーク 高平大輔(南相馬市出身・映像ディレクター『朝日座を楽しむ会・青年部』)、小林和貴(大熊町出身・デザイナー・朝日座を楽しむ会)、岩井天志(進行/FUKUOU LIVEディレクター)

【交通】 
●東京から ・車の場合(約4時間半)
東北自動車道 ー>「二本松IC」 ー> 国道114号 ー> 県道12号 ー> 南相馬 原町区
(原発事故のため常磐自動車道は広野IC〜富野IC間で通行止めとなっており、常磐自動車道は使えません。)
map: http://goo.gl/maps/d81c

・電車の場合(約4時間半)
東北新幹線 →「福島駅」 → バス 「福島線」(福島駅西口11:30発)→ 南相馬市役所(13:30着) → 徒歩(15分)(福島駅東口から出発する「福島交通」のバスも利用出来ます)

バス時刻表:  
http://updates.selesite.com/haramachi-ryokou/news/topics/000102.html
http://www.fukushima-koutu.co.jp/highway/pdf/20120309_soma_kawamata.pdf

朝日座周辺 map:
http://asahiza-yoake.sakura.ne.jp/?page_id=902
    
●仙台から・車の場合(約1時間40分)
仙台市 → 国道4号(もしくは仙台南部自動車 山元IC下車) → 国道6号 → 南相馬 原町区
 
・バスの場合(約2時間)
仙台駅東口 → バス 「仙台線」(仙台駅東口11:00発) → 原ノ町駅(13:00着) → 徒歩(15分)
     
バス時刻表:
http://updates.selesite.com/haramachi-ryokou/news/topics/000098.html#1

【駐車場】

約40台(朝日座の裏手にあります     
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2012年8月15日から26日まで、12日間に渡って開催される『プロジェクト・フクシマ』で音楽 × アート × 映像 × トークのイベント、『FUKUKOU LIVE × HORS PISTES MINAMISOMA』を行います。
会場は南相馬市にある大正生まれの映画館『朝日座』。

FUKUKOU LIVEは震災後、山形の東北芸術工科大学、東京のSuperDeluxe、3331Arts Chiyoda、仙台のcafe Mozart Atelierで行ってきた『音楽と講義』による復興プロジェクト。

HORS PISTESは2006年より毎年冬に開催されているパリ・ポンピドゥーセンターの公式アート&イメージフェスティバル。2011年に日本初上陸し、今年も6月4日〜12日まで東京で行われました。

戦前は時代の最先端を楽しめる庶民の娯楽小屋として栄え、戦後の映画ブームを経ましたが、序所に観客数が減り始め、1991年9月に惜しまれつつ閉館。しかし、3月11日の震災では奇跡的に生き残り、2011年4月から再び『朝日座』の復興へ向けた取り組みが行われています。『朝日座』を起点に南相馬市及び、福島県の文化を未来につなげるべく、FUKUKOU LIVEとHORS PISTESが手を組み、これから先も継続するイベントとしてスタートします。

スタッフ、出演者、そして観客のみなさん、それぞれの思いを『朝日座』で共有する一日にしたいと思います。みなさんの参加を心よりお待ちしております。

FUKUKOU LIVE × HORS PISTES MINAMISOMA staff一同
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20120725

昨日はソロプロジェクト「南無観」のAutumn Winterシリーズのフライヤーの写真撮影。毎月新月の日の近くで開催しているこのシリーズ。自分の活動の根幹プロジェクトとして、ここまで続ける事ができました。8月の南無観で12回目を迎えます。10回記念で何かやろうとおもっていたのに、気がついたら終わってしまっていたので、Spring Summer シリーズの最終回で、浴衣フェアを開催します!浴衣でいらしてくださったお客様は¥2500で入場出来ます。この機会に見た目も涼やかな浴衣で暑い夏を楽しみましょう! 皆様のお越しをお待ちしています。

2012年8月17日(水) 南無観 New Moon Improvisation Solo Performance
四谷/喫茶茶会記 Open19:00 Start 19:30 出演:Miya (fl)
予約2,800円 当日3,300円 学割1,500円 ワンドリンク+ハーブティー付
ご予約・お問い合わせ 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com

ちなみに来シーズンの写真でボツになったものですが



「宇宙」なイメージの仕上がりになりそうです。

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20120725

The Tokyo Improvisers Orchestraの公演前、成功祈願に明治神宮へいきました。



お昼のタイミングだったのですが、頭上を飛び交う何台ものヘリコプター。隣の公園で、原発反対集会のクライマックスをちょうどむかえているところでした。帰り道、デモ行進と同じ時間に表参道に出れたので、私も表参道〜外苑前まで参加しました。



私と同じようにたまたま表参道を歩いていてデモに遭遇した若いカップルや、お洒落をして出かけて来たご夫人達も続々デモの列に加わっていました。やっと原発反対の動きがメディアにも少しずつ取り上げられていますね。そうなると今度は日本人はすぐに流されて行動する〜などデモに対するネガティブな意見も目にします。私は17万人でも全然足りないと思います。一連の再稼働の動きを見ても原発はお金と権力を持った一部の人たちのものでしかないという事は明白。それに対して、熱心に運動する事はなくても、チャンスがあれば自分の意志は示したい。

そして、万が一原発をとめる事が出来たとして、その後をどうするか、という事をしっかり考えて行かなければと思っています。大好きな都市東京がもっともっと本当の意味で輝いてほしい。歴史を見ても日本人の美的感覚からすれば、必ず実行できると信じています。都市型生活の中でも、心豊かに暮らして行ける方法があるはず。
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20120724

Terry Day Japan Tour が無事に終わりました !
関係者の皆様、そしていらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

前回の続きから

7月12日は池上秀夫さんの仕切りで、ベルベットサン。静寂さと様々な音の層が重なる美しいセット。後半は私も飛び入りさせて頂きました。ありがとうございました!!



7月13日は岡本希輔さんのセッティングで吉祥寺ズミ。



希輔さんのface Bookのページから写真を拝借。希輔さんは精力的にface book を更新されていて、頭がさがります。一連のterry day氏のツアーについて詳しく知りたい方は是非希輔さんのFace Bookページをチェックしてみてください。

この日の演奏の前半は一人ずつのソロに特化した内容。後半は全員入り交じってセッション。
私にとって、至高のソロとは演奏家が同じ空間にいても決して音を出さず、全身全霊で音を聴く事。音を出していなくても、必ずエネルギーは影響を受けて、一人きりで演奏するのとはまったく違うアプローチになる。ステージにいる事で、これだけ集中して相手の音を聴くチャンスもめったにない、贅沢でもあり緊張感のあるチャレンジでもあります。北里さんが今回のライブの客観的なレビューを書いてくださいました。御覧あれ。

7月14日はトランペットの金子雄生さんの仕切りで、七針。



連日のアテンドで疲れてしまい、楽器を持たずに鑑賞のみで参加。途中、飛び入りのチャンスがあって、演奏が素晴らしかっただけに、楽器を持ってこなかった事を激しく後悔したのですが、じっと聞く事が今の自分には必要なんだ、という気持ちもあって、すごく良い経験になりました。金子さんとは喫茶茶会記がご縁で知り合ったのですが、共感覚の人で出会えたと感じています。ジャズや即興との関わり方について、同じビジョンをもてているように感じています。今後も色々ご一緒する機会がありますので、よろしくお願い致します。

7月15〜16日

前日のリハーサルを経て、いよいよTerryのツアーのクライマックス、Tokyo Improvisers Orchestraの2nd コンサートです。そう、TIOはほぼ毎月リハーサルをしています。これだけ多忙なメンバー、そして人数の多さを考えると奇跡的な事だと思うのですが、参加してくださる皆様の意識の高さに毎回脱帽です。

そして、今回はロンドンからきたテリーだけではなく金沢から島田英明さん、名古屋から臼井康浩さん(1回目も参加)がかけつけてくださいました。海外との接点を視野にはじめたimprovisers Orchestraですが、こうして国内がつながっていく事は予想しなかったうれしい展開でした。希輔さんのアイディアなのですが、共同運営の岡本希輔さんの全体を見るバランス感覚に恐れ入ります。一人では絶対にできなかったし、希輔さんにはなんとお礼をいったらよいのかわからないほどお世話になっています。そして、メンバーひとりひとりの惜しみない協力とおもしろいものをつくろうというクリエイティブなエネルギーで、無事本番を終える事ができました。

(clip by Maresuke)

(photo by Omba)

2010年にTerryにロンドンで出会って、Terryの口利きでLondon Improvisers Orchestraに参加。その体験をもとに東京でも同じような事がしたいと、岡本希輔さんに相談してはじまったTokyo Improvisers Orchestra。まさかこんなにはやく、きっかけとなった張本人が日本にきて一緒に演奏できる事になるとは夢にも思っていませんでした。なんだか大きな流れにのっていて、きちんとしたタイミングでうごけたので、こうして実現できたのかな。それともテリーは魔法使いのおじいさんなのかな、と思う時があります。あのステッキをふりかざして、魔法をかけているのかもネ。

TIOのメンバーの皆様、協力してくださった関係者の皆様、そして何よりもサポートしてくださったお客様、本当にありがとうございました。

少し休んで頭がクリアになってから、前向きな未来を考えたいと思っています。

7月17日

大学時代からの音楽仲間、斎藤草平さんの仕切りで、横浜エアジン。



テリーのツアーのファイナル公演です。
エアジンは大学を卒業してプロとしてはじめて出演したお店。マスターにもとってもお世話になっています。久しぶりの再会でうれしかった! 草平氏がTerryのために書いた曲「Song For Terry 」ぐっときました。草平さん、本当にありがとう !

こうして無事テリー・ディのツアーを終える事ができました。テリーからも無事帰国できた事、日本に滞在した事が、彼にとってどんなに特別な体験だったかという内容のメールを頂戴しています。

今回のツアーでお世話になった関係者の皆様、共演者の皆様、そしていらしてくださった皆様、本当に本当に本当にありがとうございました!!
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2012 0716

TIO本番前最後のリハーサルが終わりました。
後は当日を迎えるのみ。
是非是非皆様のお越しをお待ちしています。

Tokyo Improvisers Orchestra 2nd Concert

音楽評論家が、TIOのリハーサルの模様やそれに先だって行われた数々の公演の模様のレポートを書いてくださっています。読んでから来れば、おもしろさ倍増間違いなし♪
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2012 07 15

Terry Day氏が来日してから、あっという間に日にちが過ぎています。
いよいよクライマックスのTokyo Improvisers Orchestraのコンサートを明日に迎えました。

これまでの記録です。

0711

照内央晴リーダーセッション@鳴ってるハウス



前半は息をのむ迫力とスピード感のカルテット。



なんだかんだ大変ではありますが、Terryが帰ってしまったら、めっちゃ寂しくなるだろうな・・・

0708



Pit Inn ではスガダイローさんと加藤崇之さんとテリーさんのカルテット。
私にとって本当に特別な編成で、やりがいのある内容でした。
ダイローさんの演奏は、うすいガラスの上を歩いているようで、、一歩間違えると無数の破片が自分に突き刺さってくるような美しさと危険性が表裏一体の演奏。その徹底した姿勢から多くの刺激を受けています。

ギターの加藤さんから、以前からお会いする度に「お、グレートブリテン!」と意味不明のかけ声で呼ばれていたのですが、テリーとの共演を予言していたのだと気がつきました。

そして、テリーのドラムは、奥行きがあって、なんだかテリーとダイローさんとの演奏で、自分の中のイギリスと日本の距離がちぢまって、攪拌されいくのを感じました。そこに加藤さんのすべてを超越したギターの宇宙とつながってひろがっていく・・・

ドラムは昼の部で演奏していた、秘宝感の斎藤良さんにお借りする事ができて、ものすごく助かりました。良さん、本当にありがとうございます!

秘宝感のみなさまにも挨拶できたのですが、熱海宝子さんがあまりにかわいくて、家に帰ってからトーストガールのPVを思わずチェックしました。

夜の演奏には、エドウィナや、コンテルージョンプロジェクトチームの恭子さんや宝玉さん、大切な仲間が応援にきてくれました。

いらしてくださった皆様、本当にありがとうございます。

2012 07 07

七夕セッションは大阪の山田いづみさんが主催するMoving Session に参加。
即興を身近に感じてほしいといういづみさんの熱くクリエイティブな気持ちのつまった本当に楽しいライブでした。当日の一体感を語る一枚。



2012 0706

名古屋のなんやにて。TIOに名古屋からいらしてくださっている臼井康浩さんと、じっくり演奏が出来て、とっても収穫がありました。





また、普段はゆっくり話せないメンバーとも、落ち着いた時間を過ごせるのがツアーの魅力。
希輔さん&森さんと行動を共できて、すごく楽しかったです!

尚、今回のツアーでは、広島、宮島、京都も予定しておりましたが、広島、宮島のコンサートのオーガナイズで行き違いがあり、残念ながら開催を断念しました。行程の関係で、京都もキャンセルせざるを得ない状況になってしまい、ご迷惑をおかけした皆様、そして楽しみにしてくださった皆様に、心よりお詫び申し上げます。また準備をしっかりして、次回に臨みたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
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2012 07 05

久しぶりにトランサイトでピットインに出演します。
スガダイローさん、加藤崇之さん、そしてテリーというメンバー。
とても大切なコンサートなので、このタイミングしかないと思い、念願の衣装を新調しました。

友人のデザイナー Edwina Horl さんの作品です。Edwinaのお洋服は、スタイルの中にも
開放感があり、ポジティブさとともに、自然体でいられるデザインです。

こんな生地ですよ☆キレイなブルーでしょ?














是非是非いらしてください。

7月8日(日) TrancesitE meets Terry Day, 加藤崇之

新宿 / ピットイン 
出演:
Miya(Flute) スガダイロー(Piano) Terry Day (Bamboo Flute, Drums)、加藤崇之(Guitar)

Open 19:30 Start 20:00
¥3000 (1 drink included)

Miya×ダイローのDuoユニットが約一年ぶりに復活します。
ゲストに加藤崇之、ロンドンからTerry Day を迎えて豪華に花火を打ち上げます。

問い合わせ先:ピットイン 03-3354-2024
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2012 0702

岡本希輔さんの企画で「ドガの踊り子たち」に参加。希輔さんの構成により、観客、演奏者、会場が渾然一体となりました。



TIOの指揮法をベースにした指揮がenteeさんによって繰り広げられ、こうしてTIOからはじまった流れが色々な所に広がっていくのは、すごくうれしいです。
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2012 0701

書道家の白石雪妃さんとのイベント「直書観音」。どのような表現分野にしても「即興」の楽しさを伝えたい、もっと気軽に色々な方に即興のライブに来てほしい、という気持ちからはじまったイベント。構想は昨年にさかのぼり、実現までに打ち合わせを繰り返しあたためにあたためた企画でした。

最近は、今、目の前に広がっている世界に向き合うだけで手一杯で、新しいものをはじめる余裕がなかったのですが、ひさしぶりに、心の底から手応えを感じる内容で、一回限りで終わるのではなく、続けてやっていきたいと思っています。

会場がまた素晴らしくて、以前「古民家JAZZ」でお世話になった「和の家・櫻井」。最高の環境でした。

この雰囲気なので、是非、浴衣を着たいなぁ、と思い立ち、直前に入手。着付けは前も一度教えてもらったし、付け焼き刃でなんとかなるだろう!と会場入りしたものの、いざ一人でやってみるとどうにもならず、開場前に涙目で立ち往生。今回は、設営から何から、すべて自分達で準備していて、短時間でセッティングしなければいけなかったので、スタッフも雪妃さんも大忙し。誰も私の浴衣どころではなく、もはや万事休す、という時、ギリギリで雪妃さんのお母様に気着けて頂く事が出来ました。お母様、本当にありがとうございます!

和装で演奏してみると、身体の使い方が洋装の時と全く違って、身体全体をつかったダイナミックなアプローチは出来なくなるという事に気がつきました。スピード感のある音は丹田にぐっと力を入れて、一音入魂で出すなど、方向性がかわってきます。また、帯で、おなかの動きがはっきりわかるので、腹式呼吸でどれだけ横隔膜が動いているのか、実感しました。もう少し着慣れたら、また違う発見があるのだろうけれど。やはり普段から着ないとどうにもなりませんね。今年は、浴衣を着て色々な所に出没したいと思っています。

被服の力って本当にすごい。

1部は、場所に捧げる気持ちで、母屋にて「まつる」とう響きをモチーフに即興。



2部は「おもう」という響きをモチーフに、私が伴奏しながら、実際にお客様に書いて頂くワークショップ形式。



みんなのおもいがテーブルの上に並びました。



3部はロンドンから来日中のロンドン即興界の重鎮Terry Dayさんをお迎えして、モチーフなしの即興セッション。庭園でやる予定だったのですが、雨のため、母屋にて。雨の音が即興に彩りを加えてくれました。



いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました!
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2012 06 30

インプロの恩師、Terry Day氏がついに来日しました。
2010年にテリーと出会って、インプロの世界に本格的に足を踏み入れました。
その後、London Improvisers Orchestraに加入し、東京に戻ってからは、岡本希輔さんとThe Tokyo Improvisers Orchestraを結成するという流れになる訳ですが、Terryとは、LondonのCafe Oto で千野秀一さんのライブを聞きに行った時に飛び入りさせて頂いて、その時にTerryも参加していたというご縁。千野さんとは東京のIn F のマスターの紹介で出会い、In Fには当時ドイツに住んでいたフルートの心の師匠、天田透さんの紹介でつながり・・・と系譜を追って行くと、なんだか小さな世界だなぁ。すべての出会いは必然だから、毎日、ひとつひとつ丁寧に生きて行きたい、と思います。

昨年、テリーから、日本訪問を決意したとの連絡が来て、それから岡本希輔さんをはじめ、周りのインプロ/ジャズミュージシャン/アーティスト(テリーは画家でもあるので)ネットワークに協力を依頼し、Terryの日本ツアーを企画しました。その中でのクライマックスはTokyo Improvisers Orchestraとの共演になります。

私にとってテリーはインプロヴァイザーズオーケストラをやりたいとおもったきっかけそのもの。日本で、テリーとの共演が実現するのは夢のようです。まさかこんなにはやくその日が訪れるとは・・・本当に驚きの気持ちです。

TIOは外部にもオープンなワークショップ形式と、本番を見据えたリハーサルと、形を工夫しながら定期的に集合し、音を合わせています。リハやWSの参加は任意ですが、今のところ月一回のあつまりも出席率が高く、それぞれが忙しいメンバーなだけに、みなの意識の高さに、うれしい驚きを感じています。

メンバーは希輔さんと相談しながら慎重に声をかけていて、もちろん、前回のコンサートの内容を踏まえて、方向性が違うという事で不参加の方もいらっしゃいましたが、今、集まっているメンバーと一緒にできる事に感謝の気持ちと、やりがいを感じています。

そして、ワークショップやリハーサルで、実際に指揮をしてみたり、オーケストラの一員として演奏する事で、普段の演奏よりももっと深く、一音一音に繊細に、敏感になれるという事が、即興オーケストラの醍醐味の一つだと感じています。

今自分が出しているロングトーンはどんな質感なのか。
長さはどうか?
強さはどうか?
音の密度はどうか?
豊かなビブラートがかかっているのか?
それとも、ドライで、限りなく無機質な方向性なのか?
音の切り方は?
スパッと断ち切れるような切れ味の良い切り方?
徐々にいなくなるフェイドアウト?
入り方は?勢いよく?少しずつ?

ロングトーン一つとっても、ぱっと思いつくだけで、これだけバリエーションがあって、瞬間瞬間で、何がその場面で一番ふさわしいか判断し、全体のバランスを整える指揮者との駆け引きをしながら、空間をつくっていく。

最初はみんなの音が聞きたいから、と後ろのほうで大人しく座っていたテリーも、だんだんのってきて、最後は演奏も、指揮も参加してくださいました。

外国の演奏家と演奏して、何が楽しいかというと、彼らがもってくる独特の空気感です。

この空気感の違い、空間の奥深さと、その使い方に関しては、それぞれの国、出身地、心の置き所、自分の縄張り(シマ)によって違うし、これは日本人が外国へ出て行った場合もまた然りですが、そのような交流に、とってもひかれています。

28日に来日してから、アテンドと称して東京を一緒に旅していますが、テリーは新たな土地でもマイペースです。私ははじめていく国や地域では、その国/地域のルールにそって動けているか不安で仕方なくて、消極的な行動になります。全体の中で、自分がどこにいるか、という事を大切にするのは、天秤座ならではですが、同じ天秤座とは思えない行動力のテリー。ここにくるまでに、今までの経験値を含めて用意周到な事、そして、何事も本質をみようとする根源的な姿勢が、テリーの行動の原動力になっているようです。ロンドンにいる時とまったくかわらず、自然体のテリーと過ごすのは、すごく楽しい。東京にいながらもおおらかな時間がすごせています。
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0629 2012



トランペットの金子雄生さんに声をかけて頂いて、新宿のラバンデリアで行われているPoetry Boat に参加しました。

毎月行われている連続企画で、月代わりで詩人が登場するイベント。
今月は長谷部裕嗣さんです。

雨の詩人という肩書きを聞いてから、私も「水」にまつわる作品にかかわる事が多いので、すごく楽しみにしていました。

実際に音を合わせると、表現方法はちがっても、どこかでrelateできる場所がみつかって、すごく気持ちよく、安心して演奏できました。

詩をソニックで「音の情報」として聞く事ができると、そこにこめられるエネルギーから、こちらも色々な反応がうまれます。

安心して演奏できたのは、メンバーの組み合わせだけでなく、会場が気の流れが整った空間で、それもそのはず、アーティスト数名で共同運営しているこのスペースは、細部にまで心が行き届いた手作りの空間でした。

気持ちの良い場所に出会えるというのは、宝物を見つけたようなものです。結局、私達が毎日何をしているのかといえば、安心して時間を過ごす事の出来る「場所」をさがしているのではないだろうか、と思う事さえあります。

先日、文化庁の海外派遣研修制度の派遣性のOB/OG会に出席してきました。40数年つづくこの制度の最初にいかれた大先輩の方と、今の時代を生きぬかなければならない末端の表現者とでは、大分感覚が違う事を痛感しました。

芸術の国際化とは、海外に行く事はもちろん必要だけれども、そこで学んだものを持って帰ってきて、日本の土地に根付かせ、花開かせる事が私達の役割だとおもっていました。「どうして日本人はもっと海外へ移住しないのだろうか」という言葉には、耳を疑いましたが、クラシックでは「本場でなければ」という意識があるのかもしれません。

いづれにしろ、私にはわからない事が多過ぎる会でした。

TIOの共同運営者である岡本希輔さんのように、単身ヨーロッパに(ウッドベースを担いで ! )短い期間で何十公演もこなしたり、パリで活躍しているサックス奏者のベルトラン・ゴゲさんのように日本の文化に魅せられ、尺八を学びに京都に半年滞在したりと、個人レベルで、土地と土地を有機的につなぐ活動をしている方と関わっているので、このようないいようのない違和感を感じたのだと思います。

結局、自分の道は自分で切り開かなければいけない。自分のやっている事に迷いをいだいた事はないけれど、この自分の中の表現の源泉をもって、どうやって人と関わって行ったらよいのか、という事は、模索、試行錯誤しています。必要以上に構えてしまったり、自分でもきづかないうちに心を閉じたりしていました。

先日天岩戸で奉納演奏してから、もっとオープンな気持ちで人と関われるようになってきました。そうしたら、今日のように、気持ちいい空間と人々に出会えたので、すごくうれしかった。

そして、家に帰ったら、さらに驚きのメールが届いていました。
ロンドンの友人で、現在はムンバイで活動しているビオラ奏者で作曲家のBenedict Taylorさんからコンタクトがありました。(彼は大尊敬している音楽家で、Videoの中にDUOの演奏の映像があるので、是非みてみてください。) どうやら、今年の秋〜来年の春にかけてのアジア、インド、ヨーロッパツアーに私が招待されたようです。なんだか信じられない話です。本当かな??とにかくBanedictさんとまた一緒に音楽をつくる事ができたら、なににも代え難い喜びなので、可能性だけでも楽しみです☆
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音楽評論家の北里義之さんが次回のTIOのコンサートに向けて、インタビューを書いてくださいました。岡本希輔さんとの対談です!是非読んでください♪

2010年にBerIOに参加した時の写真が友人のWoldgang Geargsgdorfさんより届きました。Wolfgangさんは現在、においオルガンを完成させ、ウィーンにて、数ヶ月に及ぶ大規模な展示をされています。見に行きたいなぁ。(白いシャツをきているヴァイオリンをひいている方です)



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6月24日




目前にはスカイツリーがそびえ立つ錦糸町のアルカキット アルカステージで、アコーディオンの佐藤芳明さんとDUO 。素晴らしい環境、素晴らしい共演者に恵まれて、最高に幸せです!そして、不思議な事に、このような公共のスペースで演奏すると、予期せぬ出会いがあるものですが、今回は、偶然友人のオペラ歌手の藤井亜紀さんが通りかかりました。写真の腕前もプロ級の亜紀さん、終演間近だったので、演奏中の写真はないのですが・・・数枚撮影していただきました。ラッキー☆
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6月20日



鹿児島から直行した6月のナムカン。台風の影響もなく、無事に間に合いました。
今回はとってもオープンな気持ちで取り組む事ができました。そして、オープンになればなるほど、もっともっとオープンになれそうだ、というヴィジョンがうかびます。自分を解放して、ただの音を伝える道具になってしまいたい。今月も空間で演奏できました。いらしてくださった皆様、本当にありがとうございます。

次回のナムカンの情報です。

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2012年7月18日(水) 南無観 New Moon Improvisation Solo Performance

場所:四谷/喫茶茶会記 Open19:00 Start 19:30 出演:Miya (fl)

チャージ:予約2,800円 当日3,300円 学割1,500円 ワンドリンク+ハーブティー付

ご予約・お問い合わせ 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com
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6月12日

与論島の土地からのメッセージを伝える「かりゆしバンド」の九州めぐり逢いツアーに参加しました。

ツアーは私も以前お世話になった大分県の耶馬渓「月のほたる」からスタートしていますが、私は長崎県島原半島の口之津から合流。




























ベースの新里和則さん、唄、三線、ギター、の田畑哲彦さん、唄、太鼓の牧美也子さん、ドラムの小高宇志さんと車一台での九州ツアーです。

今回のツアーが決まった時に、美也子さんから、このツアーはスピリチュアル的にもきっと大切な動きになると思う、といわれていたのですが、本当にその通りになりました。

ツアーのサブタイトルの「ゆかりのある人々へ感謝の気持ちを唄にのせて~」とあるように、与論の方達の土地とのつながりを感じる旅ですが、同時に、自分とその時に自分がいる場所との関係を再認識する旅となりました。

最初に訪れた口之津は、開港450周年の記念行事での演奏でした。長崎港よりも先にポルトガルの船が到着し、ヨーロッパの文化が伝わっていた所です。物資や人々が行き交う歴史の中で、自然が美しい港町の中にも、どこか外来的なものにオープンな風潮が感じられます。自分のルーツと照らし合わせて、この土地に来た不思議な巡り合わせを感じました。

島原半島はキリスト教の弾圧が徹底的に行われた土地。遠藤周作の「沈黙」には
(なんどかこのブログでも触れていますが)、思想的に影響を受けた作品です。自ら選んだ宗教、もともとはその土地になかったものを守り抜くために戦い、殉職した人々。実際にその土地を訪れる日がくるとは想像もしていなかったのですが、こうして、縁がめぐってくる事に、これも何かの運命だろうな、と感じています。

口之津は与論の方達にとって、大切な土地であった事をはじめてしりました。100年以上前、台風による被害で飢饉に陥り、多くの島の方が働き口を求めて、炭坑の積み出しで仕事のあった口之津に移住したそうです。新しい土地で、過酷な労働環境や厳しい差別に耐え、必死に生き抜いた人々。こうして南島原市と与論町が姉妹都市として交流をはかれるようになるまでに、長い年月とたくさんの方のはかりしれない努力があった事と思います。

その土地でのコンサートに、かりゆしバンドの一員として、演奏できる事をとても光栄に思うと同時に、この話はこれからも自分の音の中で伝えて行く事である、と感じました。

6月13日



























大牟田のスタジオGUMBOというお店。
駅の倉庫を改造したお店は、マスターのセンスが随所に光るとってもおしゃれな空間。ガンボ料理のように、いろんな音が混ざり合う空間にしたい、という事でこの名前にしたそうです。いつか私も自分のバンドで出演したい、と思うような素敵な空間でした。

大牟田は、三池炭坑が出来たため、口之津から与論の方達が移ってきた場所。過酷な労働に苛まれ、苦労を重ねた方々の慰霊碑がある場所です。ここには、その方達の子孫の方が、今は元気に暮らしていて、ライブではたくさんの方がお越し下さって、みなで、歌い、踊り、本当に素敵な時間を過ごす事が出来ました。

新しい土地へ移り住んだ方達にとって、与論島の土地からのメッセージを伝えるかりゆしバンドが来るという事はどんなに大切な事か、お客様の表情からじわじわと伝わって来て、胸があつくなりました。

福島第一原子力発電所の問題で、日本全国へ避難されている方達の新しい土地での生活の事を思い、今、この先輩方から学ぶ事は非常に大きいと思いました。相馬流山や、土地につたわる音楽をもっと学んで行こうと思っています。

6月14日
大牟田から熊本市内へ移動。
途中、前回のソロツアーでお世話になった水前寺の「凛や」さんにお邪魔しました。ここも、都会的な中にも、強力なコミュニティーが成立していて、とにかく面白い人たちが集まる空間なのです。かりゆしのみんなもとってもこの場所が気にってくれて、うれしかった。前回訪問した時にきいてくださった、画家のBRAKICHIさんが、私の絵を壁にかいてくださっていました。




























良いでしょう??とても気に入っています。BURAKICHIさん、本当にありがとうございます。夜のライブはスローハンドにて。ここでも前回の流れから、熊本の家族と、なんと東京から、ちょうどタイミングが合って、前回与論にきてくださったMさんが合流!どこでなにがつながるかわからないですね。ここでも、楽しい時間をすごしました。アフターアワーはスローハンドマスターの息子さんのギターでブルースセッションをしたのですが、小学校四年生とあなどる事なかれ、大人顔負けのブルースをきかせてくれました。本当にひっくりかえったよ~。将来が楽しみです。

6月15日



























熊本から日向への移動はまたまた強烈な体験が待っていました。日向に行く途中に、ベースの新里さんの案内で、弊立神社と高千穂の天の岩戸に行く事が出来ました。哲さん、美也子さんは存在自体がパワースポットのような方たちなので、自然の流れのままここにたどりついたような感じです。今回、沖縄から参加してくださっている新里さんも、色々な事を知っていて、貴重なメッセージをたくさん頂きました。





























天の岩戸は2009年につくった「Oriental Sun 」のモチーフになった場所。ずっと天照大神や天宇受売命をイメージしながら、ハートを、マインドをオープンする!というイメージで演奏してきました。実際にこの場所にたった時、やっと来れた!という感覚とともに、眉間がじわ~っと熱くなる。ここでも大切なメッセージを感じました。

日向に到着し、一日目の演奏は「生音」にて。昨年のソロツアーでお世話になったKさんのお店。もともとかりゆしのご縁で、実現したソロツアーでしたが、こうして、一年後にかりゆしバンドの一員としてもどって来れて、すごくうれしかった。

打ち上げにて、絶品のお寿司を頂きました。

6月16日
また前回のソロツアーの時に、前座をしてくださった Say!goさんがオーガナイズする琉球音楽フェスティバルに出演。複数のバンドが参加する大きなフェステバルは、大盛り上がりで大成功でした。1時間の演奏の予定でしたが、他のバンドが予定よりはやく終わったそうで、結局2時間近く続けての演奏でした。

6月17日
早起きして鹿児島県の錦江町へ移動。ここは戦後、満州から引き上げた与論の方たちが、働き口を求めて移住した土地です。緑豊かで豊富な水源がある土地ですが、与論の方たちにあてがわれたのは、山を奥深く入っていった未開拓の土地。そこを一本一本手作業で木を切り、土を整備して、大変な苦労と年月をかけて、このように美しい茶畑を開拓したそうです。リーダーの哲さんの同級生の方が案内してくださいました。それにしても、与論の方のユーモアのセンスには、脱帽です。一瞬たりとも気が抜けません。一緒にいると、最高に楽しいし、みんなを楽しませる事を常に考えているように感じます。そして、島の人たちの団結力もものすごい。こうして、新しい土地に来ても、自分のルーツを決して忘れず、祖先を大切にしていらっしゃる。かりゆしバンドは歌詞が美しい曲が多いです。その中でも今回のツアーで特に気に入っているのは「島かぞく」という曲。歌詞の一部に「縁を結んだ島家族」というフレーズがあるのですが、それを身体で体感しています。例え、島を離れても縁はきれる事はない。






























ここまで来て気がついたのですが、連日の演奏にも関わらず、なんだかとても元気になっています。この数ヶ月、東京にいて、視力が急激に落ちていたのですが、錦江町の緑をみて、目も一気によくなったみたい。



























錦江町の打ち上げがまたすごくて、今回いらしてくださったお客様のご自宅が宴会会場だと聞いていたのですが、真っ暗で霧深い山道を車ではしる事十数分、突如として現れる大きな日本家屋。そのお座敷には、今回のコンサートで協力してくださった方を中心に30名以上の方が集まっていて、昆布、かぼちゃ、大根の煮物や、ご自分で育てた鶏肉など、心づくしのお料理が食卓に並んでいました。ちなみに、このお料理は、このお屋敷の奥さまがお一人でつくられたそう。一品一品が内蔵に染み渡る美味しさで、ここでもさらに元気になりました。役場の青年達から、お年寄りまで老若男女が和気あいあいと食卓を囲む風景は、本当に素敵で、錦江町のコミュニティの力のすごさに、感動しました。みなさん本当にオープンであたたかくて、ホスピタリティにあふれているのです。東京にかえったら、必ず、みんなにこの事を伝えようと思いました。そして、東京でも、このようなコミュニティを作りたいとおもっています。決して不可能ではないはず。私の周りのアーティスト達はもう実践しはじめているので、みんなに伝えるのが楽しみです。

6月18日
鹿児島市内へ移動し、KTSの番組に生出演。たましいの島とありがとうの花の二曲を演奏しました。ミュージックステーションさながらのカメラワークで、与論の映像も流れました。終了後、メンバーの携帯がなりやまず、大反響だったようです。全国放送じゃなかったのが残念。いつか、東京の皆様にもお見せしたいです。



画像をみて、あらためて感じたのは、インタビューに答える美也子さんは、まるで後光がさしているかのように輝いていました。どうしたら、あんなにオープンでいられるのだろう。与論では「誠」の精神をとても大切にするそうで、こどもの時からご先祖様の言い伝えとして、教わるそうです。音楽だけでなく、何事も誠心誠意で取り組んでいるから、あのように輝くのでしょう・・・

6月19日
ツアーの最終日は、鹿児島市内のキャパルボホールにて。鹿児島在住の与論の出身の方達と、全国から集まる、与論を愛する会のメンバーのご尽力により大盛り上がりのフィナーレとなりました。楽屋で、与論の民謡「海者原者」と「道イキントウ」「昔イキントウ」の三線を録音。自分なりに覚えて表現できるようになりたいと思っています。

こんな気持ちになるのが、我ながら不思議だったのですが、夏休みの最後の日のような気持ちで、本当に終わってほしくない、というツアーでした。私もこれからも、誠心誠意、一音一音大切に演奏して行きます。

与論島の哲さん、美也子さん、宇志さん、沖縄の新里さん、そして、今回のツアーでご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。また、次の機会をとても楽しみにしています!
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20120611

麗光道Japan Tour 無事に終了しました。関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。



名取の子供達への演奏、そして串焼アンカーでのライブは忘れられない内容となりました。
アンカーはライブハウスではないので、どうやって踊りのスペースやプロジェクションのスクリーンを確保するか、工夫しながらすすめましたが、みんなで知恵を出し合ってつくった空間で、パフォーマンスの最後で、観客全員で踊った時には、すべてを忘れて大感動した瞬間でした。
ライブの前には、ゆめはっとで開催されていた相馬流れ山全国大会を見学。以前、南相馬を訪れた際、前回の大会のチャンピオンの先生のご指導を受けるチャンスにめぐまれて、次は大会に出場しよう、と盛り上がっていたのです。すべてはこの一つの民謡からはじまったツアーです。結局大会には出場しませんでしたが、ライブでは相馬流山を地元で演奏する事が出来ました。先生のお墨付き(?)も頂いたので、これから東京でもまた演奏を続けたいと思っています。大会では、次から次へ出場者が歌うのですが、みなアマチュアとは思えない歌唱力。呼吸が長い事といったら、デイナも目を丸くしていました。そして、同じ曲でも、ひとりひとり個性があって、子供からお年寄りまで、それぞれの持ち味に惹き付けられます。このバリエーションは、今の商業音楽には決して見る事の出来ない豊かさです。音楽の力をまざまざと感じました。

以下、麗光道Japan Tour 2012の募金報告です。
あらためまして、ご協力くださった皆様に、心よりお礼を申し上げます。




2012年 麗光道 Japan Tour

5月25日 ティールーム さち 
5月26日 JAL イベント
5月29日 平塚 大原公民館
5月31日 みずさわ珈琲
6月1日 川崎ワールドピースシアター
6月3日 藤野 Cafe Shu
6月7日 溝の口 新作八幡宮神社

合計:¥131,000

協力:湊愛子(さち、JAL、平塚、川崎ピースシアター) 宮崎真理子 (みずさわ珈琲)田畑久美子(Cafe Shu) 原理代(平塚)新作八幡宮神社のみなさま アンサンブルニンゲン (敬称略)

(イラスト:Rena Kodama)





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20120601

話はさかのぼりますが、LIOのリカルドからの紹介で、ノルウェーとベルリンを拠点にするDidrik Ingvaldsenさんが訪ねてきてくれました。TIO の岡本希輔さんとミィーティングをセッティング。Improvisers Orchestraはうれしい広がりをみせています。Didrikさんとどこか野外でセッションしようと計画していたのですが、あいにくの雨。仕方なく、新宿の思い出横町で昼食をとってから、茶会記へ移動。前回もお世話になった音楽評論家の北里義之さんがTIOの二回目のコンサートへ向けて、また特集を組んでくださるとの事で、希輔さんと取材を受ける予定だったのです。茶会記へ入ると、なんとそこには、You Play Jazzを運営するK氏とサックスの津上研太さんが。たまたま別の取材でいらしていたそう。せっかくなので、セッションをしよう!とミラクルが実現しました。その時の模様がYou Play Jazzにアップされました。毎日なにがあるかわからないですね☆
Didrikさん、素晴らしい音楽家でしたよ。どんなに言葉をかわすより、一音交えれば、色んな事がわかる。外国からの音楽家と演奏すると技術云々ではなくて、日本にはない空気感を伝えてくれます。風土や食事や、いろんな事が関係しているのでしょうね。DidrikさんのCDを入手したので、今度のナムカンのSEに使おうと思っています。北里さんのインタビューも良い感じだったので、お知らせできるのが楽しみです。
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20120607

溝の口の新作八幡宮にて、アンサンブルニンゲン主催のライブに麗光道が参加。
アンサンブルニンゲンがメインをなる初のライブ。このような素敵な場所で参加させてもらえて、すごくうれしかったし、コミュニティーの力に支えられて、コンサートも大成功。アンサンブルニンゲンの皆様、本当におめでとうございます!私達も参加できて、すごく幸せでした。
風がつめたくて、お客様は大変だったのではないかと心配ですが、終了後は八幡宮の皆様がつくってくださった信じられないほどおいしいカレーをたべて、心も身体もぽっかぽかになりました。素晴らしい空間で、良いエネルギーをチャージして、麗光道は東北へ向かいます。




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東京とオーストリアを拠点に活動するファッションデザイナーのEdwina Hoerl さんのコレクション「涙」のオープニングレセプションにてU Stream 中継パフォーマンスの録画映像です。

野良帰り〜星の家族 After Farming 〜Family Of Stars


Video streaming by Ustream
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2012 0605

先日、ライブ会場で「麗光道とは、どういう団体なのか」と聞かれたのだよね、と友人に話したら、「なんだかアヤシげな宗教団体だと思われたんじゃないの〜?」と言われて妙に納得。「麗」「光」「道」という組み合わせは、はじめて見る人が見たら、確かにそうおもうかもネ。デイナが選んでくれた漢字ですが、冷静に考えると日本人には中々思いつかない組み合わせかもしれません。

6月5日は、ベースの伊藤潮さんのお仕事で、病院コンサート。潮さんはこの病院では17年間コンサートのプロヂュースを続けているそうです。今まで積み重ねてきた患者さん、そして病院との信頼関係を強く感じました。やはり一回かぎりのコンサートではなく、続ける事には意義と価値があり、と強く感じました。潮さんとお仕事をする時は、本当に音楽をやっていてよかったなぁ、という場面に出会う事が多いです。

麗光道での強力なお二人との共演は確実に効果が出ていて、ステージにたった時に、もっともっとハートを開いて、もっともっと大地とのつながりを感じて演奏できるのじゃないかな、と思えるようになってきました。
演奏は私にとっては大地とのつながりを感じる行為です。最近は一度にたくさんの事をやりすぎて、疲れているのですが、演奏すると元気になって、また仕事(運営に関わるデスクワーク)に追われて、また演奏して、元気になって・・・というような不思議なサイクルになっています。明日は休みだからゆっくりするぞ。

先日のContellusion Project TeamのU Stream の映像をしばらくとっておく事になったので、次の記事でURLを掲載します!
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※緊急お知らせ※

6月3日早朝にウィーンのEdwina Horel さんのコレクション「涙」のために
Contellusion Project Team が特別パフォーマンスをします。
U Stream で生中継されます。U Stream をひらいて、Contellusion と検索してみてください。
時間は朝4:00です。早起きした方は是非。

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2012 06 02

今週は学びの週だと好きな占いのサイトに書いてありました。

Dana Habchardさんが来日してから一週間。
27日にはダンサーの児玉麗奈さんも合流して、溝の口の久本神社で奉納演奏をさせていただきました。

今回の麗光道のツアーでは、数カ所でオーガナイザーの方にお願いしているのですが、コーディネイトしてくださった方が、みなさん本当に麗光道の活動を深い所で理解してくださっていて、良い形で公演が実現できている事に、あらためて感謝します。また会場にいらしてくださっている皆様、本当にありがとうございます。

募金も予想以上に集まっています。
本当にありがとうございます。
ツアーはこれから後半戦です。
こうして、短い時間に凝縮して、公演出来ると、一度きりでぱーっと楽しくなって終わるのではなく、じっくり音楽に向かい合う事ができます。

昨日はデイナとはじめて、音楽の具体的内容をじっくり話し合いました。
麗光道は感覚を大切にしているし、お互いの事を信頼しているため、あまりつこんだ話はしてこなかったのです。デイナには、今まで、意見した事は一度もありませんでした。麗光道ならではの音楽をつくっていきたい、という気持ちと、(震災後の言葉の扱いについて必要以上に敏感になっているのかもしれないけれど)自分が今の現状についてどう感じているか、という事を伝えました。

デイナが今回のツアーのために書き下ろした曲「Fukushima Rize」へのアプローチを悩んでいたのですが、今日、相馬流れ山を演奏し、大地とのつながりを感じた後、Fukushima Rize を演奏したら、やっとつながれたような感じがします。

麗光道とは何なのだろうか?

実は、ある現場で、麗光道とはどういう団体なのですか??と聞かれた場面がありました。

後で、3人であれは良い質問だったね〜、と振り返ったのですが、ここで言葉で説明する事はしませんが、これからも麗光道の音楽をつくっていきたいという気持ちが強くなっています。

デイナ、麗奈さんと一緒に創作する事は、私にとって本当に学びの時間であります。

常に「真実」とはなにか追求しているデイナと、ひたすら「本当の豊かさ」に突き進む麗奈さん。

お二人と共演できて、本当に幸せです。

本当の豊かさを伝える事は、お金がある/ないとは別の次元なのだよネ。

言葉でいうのは簡単だけど・・・何か、できない事があったとしても、それは決してお金のせいではない。もうお金の事で、悩んだり、未来を恐れたりしないようにしよう。

こんなにすばらしい仲間と共演できるのだから、それが何よりもの財産だと思っています。今回のツアーを通して、また素晴らしい人にたくさん出会っています。こうして、人の輪がひろがっていくのは、すごくうれしいです。

あと、最後に個人的な事ですが、朝ヨガ続いていますよ〜
身体の変化が感じられて、非常におもしろいです。

ずっと憧れていた先生の教室が、たまたま自宅の至近距離にあったり、7〜8年前にヨガをすすめてくれた、ヨガの達人でもあるデイナ、そして身体の使い方のプロフェッショナルの麗奈さんがそばにいるので、わからない事はなんでもきける。

これで、続かなかったら嘘でしょう、という環境です。出来るイメージがまったく持てないポーズもまだまだありますが、デイナと麗奈さんに、いつか出来るようになるかな?と聞いたら、二人とも力強くうなづいてくれたので、信じて続けてみます。

自分の身体に「ありがとう」という気持ちを伝える事がやっとできるようになってきて、そうしたら、朝早起きでも、一日クリアに過ごせています。
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2012 05 26

最近の出来事です。

☆大分さかのぼりますが、4月の29日にファッションデザイナーのEdwina Hoerl さんの新コレクションAAA (安心・安全・アナーキー)に演奏で出演しました。



Edwinaさんと関わるようになってから、「被服」に対する根本的なイメージが変わってきました。ファッションだけではないEdwinaの発信力に、感銘をうけています。6月2日にウィーンで行われるEdwinaさんのエキシビジョンに、東京からContellusion Project Teamの一員として、U Streamで参加します。そうそう、Contellusion Project Teamのウエブページを作成しました。是非是非みてみて☆これからレオが作ったショートフィルムなどコンテンツが増やしていく予定です。違うジャンルの表現者によるユニットですが、今非常にやりがいを感じているプロジェクトです。それで、6月2日のU Streamなのですが、問題はウィーンでの開催時間に合わせるため、日本時間の午前3時にはじまるそう。最近は遅寝早起きの生活ですが、それにしても、体力的に大丈夫かなぁ・・・ウィーンのバンドと共演(東京でつくった空間をウィーンで、ライブプロジェクション)があったりと、内容はすごくおもしくなりそうです。U Streamのアカウントなど、決まり次第お知らせしますね。

☆Dana Hanchard さんが来日し、麗光道のツアーがはじまりました。今回は、私がツアーの調整役という大仕事があったのですが、滑り出しは順調です。関係者の皆様、無事にスタートしました!あらためまして、お礼を申し上げます。

Danaは日本にくるたびに、新しいアイテム(楽器)と音楽をもってきます。今回、ツアーを通して、育てて行きたい新曲は「Fukushima Rise」という曲。NYにいるデイナから、この曲をやりたいと最初に提案があった時は、正直な所複雑な気持ちでした。今、起きている問題は日本全体の問題として捉えるべきだと思っています。土地の名前を連呼してシンボル化するのは、抵抗を感じます。それと同時に、それすら超越しなければいけない、というメッセージも感じています。一昨日、はじめて実際にやってみて、この曲に込められたデイナの気持ちをもっと理解したいと思ったし、出発点は、ものすごく個人的な事からはじまっている所に共感しました。「声を出す」という事を仕事にしているデイナならではのアプローチだと思います。そういえば、麗光道では私も歌う場面が大分増えてきました。「Fukushima Rise」のFukushima を心の中で、一人一人の名前に置き換えてよいのだと思います。これからこの曲が自分の中でどう発展するか楽しみです。

音楽を通して、心に寄り添う事が出来るのは、個人的な心から発せられた音しかないと思います。一つ一つの心に丁寧に向き合って行く事。それは、自分の心を見つめる事なのでしょう。「一つの方法ですべてを兼ねてしまおう」という事は通用しない。

震災から、一年が経過した頃、私の周辺で「レクイエム」問題が発生しました。かかわっていたイベントで、ある著名な作曲家が震災一周年のために書き下ろしたレクイエムの録音を(3.11ではない日の) 14:46に流そうという計画がもちあがったのです。私は反対したのですが、結局BGMに近い形で放送されました。違和感を感じた出来事でした。作曲家とイベントの主催者の間には崇高な魂のやりとりがあったのかもしれないけれど、それが末端まで届かなければ意味がないし、レクイエムこそ、その人の魂に寄り添うものであって欲しいと願います。

Danaが数年前から、Cosmic Languageに取り組んでいる姿を見て来たのですが、ついに曲ができました。25日のライブではボードでの解説付き。


響きは「あー、こーも、さっさ〜」だったっけな?わすれちゃった。(上手く配置できなかったのですが、本当は横の写真です。)ツアー中に何度かやると思うので、是非、ききにきてください。Cosmic Languageは脳内直結言語で、響きが直接意味として、身体に浸透するそうです。私はまだそこまでわからないけれど、直感として即興表現者の取り組みと共通する所があるように感じています。


☆本日(26日)は伊藤潮さんのバンドの一員として、病院コンサートに出演。潮さんは何年もこの取り組みを続けてらっしゃいます。潮さんはリーダーとしてものすごく尊敬しています。私も自分が仕切りでやる時にこのくらいメンバーや、関わった人全員に気持ちよくなって帰ってほしい!本当に勉強になります。編成はトラディショナルなジャズクィンテット。楽しかった〜。広い庭に面した空間で、太陽の光を感じながらの演奏でした。
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2012 05 16

こんにちは。

なかなか更新できなくてごめんなさい。

この一ヶ月は、企画・企画・企画の連続でした。

ライブをきちんと運営するためには必要不可欠な作業です。これも音楽の一部という事で、がんばっています。

力を注いだ甲斐があって、すこしづつ、実を結んできました。

新しく取り組む内容も多く、この期間に、たくさんの人と関わって、協議を重ね、良いエネルギーを頂きました。ご協力くださっている皆様、本当にありがとうございます。

成果は少しずつ発表して参りますが、先ずは麗光道のツアーです。

5月25日から6月9日にかけて、東京電力福島原子力第一発電所の事故をうけて、避難先での活動を余儀なくされている発達障害の子供の支援センター、MMサポートセンター(詳しくはこちらを御覧ください)募金を募りながら活動し、実際に子供達への演奏のプレゼントとともに、募金をお渡しします。

もうすでに完売している所もありますが、まだ余裕がある場所もございます。
是非、お誘い合わせの上、お越し下さい。

このツアーがはじまってから、数ヶ月ノンストップの演奏が続きます。
心と身体の調和が必要なので、ずっと通いたかったアシュタンガヨガのマイソールクラスに通いはじめました。教室に通うのは一年ぶりです。経済的な理由で足が遠のいていたのですが、(実際の内容と見合わせると、かなりお得ではあるのですが)どうしても通いたいという願いが沸点に達しました。なぜかというと・・・


麗光道のメンバー、Dana と麗奈さんは、音楽的にはもちろん、精神的にもものすごく尊敬しているお二人です。お二人と長い時間一緒に過ごして、創作するために、自分の心ともっとつながりたい

そして、7月からはロンドンより恩師Terry Day が来日し、ツアーをサポートします。このツアーで、私は経費節約で、深夜バスでの移動の連続という過酷な条件で計画してしまったので、今から体力をつけなければいけません。

さらに7月16日には念願のTokyo Improvisers Orchestra の第二回目の公演があります。30名ほどのメンバーのパワフルなエネルギーをさらにポジティブな方向へ流すために、自分はクリアである必要を感じています。

という訳で、念願のヨガのクラスに通いはじめました。アシュタンガマイソールはロンドンで通っていたのですが、ここはものすごくやりやすかった。外国人は日本人よりも身体が一般的に硬いので、教室でもブロックやサポートバンドなど、補助器具を当たり前のように使用していて、快適だったのです。こういう所は、自分はやはり半分外国人だなぁ、と感じます。

日本のクラスでは、私のように不格好な人は見た事がありません。みんなスラスラ美しくポーズをとります。まぁ、比べるものではないので、マイペースで取り組んでいます。

一番のハードルは早朝のクラスだという事。夜型生活の音楽家には厳しい時間帯ですが、通い始めて一週間。なんとか続いています。

そして、クラスに通うと一人で家でやっている時とはやはり違いますね。
初日にスリヤナマスカラBまでやって、翌日、全身激筋肉痛。
一人でやっていると知らず知らずに自分に甘くなっていたようです。

あまりの筋肉痛にフルートを持ち上げる事もままならず、こうなってみると逆に、こんなに筋力がなくて、今まで、どうやってフルートを構えて来たのか、不思議でなりません。

生徒さんにたまに、「フルートの練習で、筋トレをやったほうが良いですか?」と聞かれますが、今までは「どちらでも良いのじゃないかな〜」と答えていましたが、こうなってみると「(やる気があるならば)断然、Yes ! 」ですね。もちろん、個人差はあると思いますが。身体の使い方で、悩んだ事がない人は必要がないと思うし、私は子供のころから、自分の身体との距離感を埋めるのが苦手だったので、今は、効果を感じています。

腹筋も、筋肉痛になってはじめて気がついたけれど、胸骨を開く(フルートの姿勢で、重要な要素)にも、腹筋の支えがあると、楽に開けるし、その状態がキープできる。

もう一つ、気がついた事は、当たりまえだけれど、「継続は力なり」という事。腕立てがものすごく苦手で、どうしてもできないかったのですが、スリヤナマスカラBには、腕立てもどきが何度も何度も出てくるので、つづけているうちに少しずつできるようになってきました。

フルートを教えていて、ロングトーンが苦手な方がいた場合は、教師としてチャレンジングな場面です。ロングトーンは、基本中の基本ですが、吐いた息のうち、三分の一ほどしか楽器に入らないシステムのフルートは、管楽器の中でも一番肺活量が必要だと言われています。

生徒さんには、早く音楽の楽しい部分に触れてほしくて、曲をやりたいのだけれど、ロングトーンが出来ないと、いつか必ず大きな壁にぶつかるのが見えるので、それも回避したい。

私もおばあさんになるまでフルートを吹きたいと思っていますが、生徒さんにもなが〜くフルートと付き合ってほしいと願っています。

肺活量というのは個人的な要素なので、一緒に演奏しても改善できるものではないし、アンブシュアの形、楽器の構え方、全体的な姿勢、すべてが相対的に影響し合っているので、これさえ解決すれば、すぐに出来るよ、というタイプの問題でもないのです。

久しぶりにヨガのクラスに通って気がついたのは、ロングトーンこそ、継続はちからなり、なのだという事。

例えば、四分音符=60で8拍のばす事ができなくても、毎日、毎日、のばせるイメージをもって、一日一回でも良いから続けてみる事。だれかに吹いてもらって、そのイメージを思い浮かべながらでも良いと思います。

とにかく出来なくても、出来ると信じて続ける。そうしたら、必ず出来るようになる。

無責任なように聞こえるかもしれないけれど、確実なアドバイスはこれしかないのではないだろうか、と今は思っています。

確実なアドバイスといえば、これは自信があるのですが、先日生徒さんと話していて、気がついた事。

譜面を整理するだけで、上手くなる。

コレほんとだよ。

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2012 0424

南無観のSummer Seriesのフライヤーイメージが完成しました。



季節感を感じるConnecting Placesの映像や、
新しい呼吸のエクササイズを取り入れる予定です。
新シーズンもご来場をお待ちしています♪


4月20日はWinter Spring Seriesの最後の南無観でした。
本職の演奏家からはじめて即興音楽を聴くかたまで、幅広い客層。
私がやりたいのは、このような事なのだと思う。
はじめての方には、新しい感覚を開くきっかけになってほしいし、
仲間がききにきてくれた場合でも、納得してもらえるような中身の
しっかりした内容にしたい。茶会記では空間演出も含め、
色々工夫していますが、今回は一つの理想型の中で演奏する事が出来ました。
いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

月一回、新月の即興のシリーズをはじめて、もうすぐ一年半です。
最初からずーっと同じ気持ちで応援してくださっている茶会記の店長に
とても感謝しています。この場所があるから、強くなれる。月に一度
自分と向き合ってライブをする事で多くの事を学んでいます。

今回いらしてくださった画家の柿谷由佳さんがライブの印象で書いてくださったイラスト。




























また、由佳さんのブログでも紹介して頂きました。
ありがとうございます。



茶会記の福地店長と。
これからもよろしくお願いします!
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2012 04 22

こんにちは。
まだまだ肌寒い日が続きますね。

4月15日は、南相馬での演奏でした。
道の駅と聞いていたので、地元の特産品の中で演奏するのかな〜と思ったのですが、
到着後、演奏はこちらです〜、と特産品の横を通り抜け、立派な会場に案内されました。
ソロで、スタンダードや、オリジナルを数曲演奏。





他にもたくさんの方が出演されていましたが、本物の相馬流山(踊りつき)を鑑賞する事が出来ました。
最後の節では、唄と尺八と太鼓と法螺貝の合わさって、立体的で、宇宙的な響きを奏でます。

今回の南相馬訪問では6月に麗光道で訪問するための下準備もしてきました。
たくさんのうれしい出会いとご縁がつながっています。
今後がとっても楽しみです。

4月17日はConnecting Places募金の寄付先のMMサポートセンターを再訪問しました。

2012年1月〜4月まで、Team Can-On が主催するライブや、私が積極的に関わっている企画の際にお寄せ頂いた寄付金¥7,500をお渡ししてきました。



今回は所長の谷地ミヨ子さんの朗読に合わせて、即興でフルートを合わせました。
MMサポートセンターで、読み聞かせに使用している絵本は、
選びに選んだすばらしい内容の本ばかりです。

今回は、斎藤 隆介 (著), 滝平 二郎 (イラスト)の「八郎」を使用。

津波による被害から、すべてがはじまった。

震災以前は、福島原子力第一発電所から半径30Km以内で活動していたものの、現在は宮城県の名取の避難先にて、発達障害を持つ子供達を支援しているMMサポートセンター。私のガイガーカウンターでは放射線量は0.1台と、名取は東京の一部よりも低いという事がせめてもの救いでしょうか・・・

海と大きな波がテーマの「八郎」。この本は、震災以降はじめて、読み聞かせをしたそうです。

ちなみに、私は斎藤隆介さんと滝平二郎のコンビが、大・大・大好きで、小学校の卒業記念でもらった「花さき山」は大人になってもたまに読み返す宝物の一冊。一言、一言、丁寧に美しく書かれた日本語。それを一場面、一場面、心をこめて読む谷地先生の朗読に全力で合わせました。

それがつたわったのか、子供達が「わたしもフルートとコラボしたい!」といってくれて、(今回は人数がすくなかったので)一人一人の朗読に合わせて即興のセッションをしました。

本当に、本当に楽しかった〜!!!

6月には、麗光道でMMサポートセンターを訪問する事が決定しました。
募金にご協力してくださった皆様、本当にありがとうございます。
続けて行く事が何よりも大切だと感じています。これからも、よろしくお願いします。
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2012 04 14

こんにちは。

今年はお花見は楽しまれましたか?
私は昨年は季節の記憶がありません。やっと震災から1年たって、
春の息吹を感じる事ができました。今はこの季節を感じる感覚の一瞬一瞬を愛おしく感じます。

さて、私が参加している与論島のかりゆしバンドの九州ツアーが決定しました。
ものすごく楽しみにしています。

また、日程が前後してしまうのですが、NYからDana Hanchardの来日に合わせた
麗光道のツアー(5月下旬〜6月上旬)とロンドンから来日するTerry Dayのツアー
(7月)も企画中です。こちらも詳細がきまり次第お知らせしますので、
お楽しみにお待ちください♪

以下かりゆしバンド 与論〜九州めぐり逢いツアーの情報です。

※Miya は6月9日は参加しません。ご注意ください。



詳細はスケジュールのページにてご確認ください。
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2012 04 05


























今夜はグアカモーレをつくって、タコスと一緒に、桜の木の下で夕食。
気持ちが良いです。

Macで大きな容量のファイルを圧縮する方法がわかったので、とってもハッピーです。
機械は得意ではないけれど、ひとつひとつやっていくしかないのだな。

せっかく買ったレコーダーも、説明書を読まないので、まったく使いこなせていないけれど、フットワーク軽くうごくために、そして自分が満足する音質を得るためにも、有る程度までは自分で録音できるようになりたい。

昨日は、Contellusion の仲間と、次の作品のための撮影&録音を河川敷で行いました。
前日の強風も止んで、寒い所での演奏はもうこりごりなので、一安心したのも束の間、私達がパフォーマスをはじめた途端、強風がおそってきました。なんでいつもこうなるのだ〜。ダイナミックな映像になったので、レオは手応えを感じたようです。あれだけの風のなか演奏ができるのは、我ながら感心します。



で、体力を使い果たし、作品の設置&撮影を続けるレオ、恭子さんをバックに気持ちよくお昼寝。このポイントでの録音は、風が強過ぎたので橋下へ移動。

そこは、ちょうど川の流れがゆるやかで、吹きだまりというか、異様なエネルギーが集まる場所でした。少し離れた所には、隠れ家のようにポツンと枯れたすすきに囲まれた段ボールとブルーシートの家があり、その前には毛並みの美しいハンサム&ビューティーな若猫が7〜8匹。

私達が録音したポイントは、最初は気がつかなかったのだけど、地形の特徴なのか色々なものが集まっていました。まるで、絵本で見るような見事な原型をとどめた頭と背骨がつながった鯉の白骨、おそらく上の鉄塔にぶつかって墜落したのであろう、生々しいカラスのむくろが草の中で、これから長い日をかけて土と一体になる、その最後の姿をとどめていました。

自分の足で、土を踏みしめたらそれらの触感が伝わってきそうで、私は立ちすくんでしまったのですが、さらにおどろく事に、目をこらして地面をみたら何組ものガマガエルがせっせと生殖行動をしていたのです。

生と死が渾然一体となったその空間の独特のエネルギー。これも私達の普段の生活のすぐ隣で起きている事なのですね。

録音が無事に使えるかどうか、まずは技術的な事から、検証してみます。
これから、室内でも撮影&録音をして、最終的に一つの作品に仕上げます。
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皆様、お気づきかと思いますが、Miya Music Showcase は春夏バージョンに模様替えしました。

Topの写真は、Leonardo Pellegatta氏によるものです。

仲間や友達ほどありがたいものはない、とあらためて感じる日々。

3.31の涙プロジェクトでのパフォーマンスは、とっても手応えのある内容でした。

「地球」Tellus にヒントを得て「Contellusion」と名付けた作品の発表は、詩人、写真家、美術家、そして音楽家とそれぞれ異なる分野のアーティストによる共同制作により星座のように、地球上の点と点をつなぐ事が表現のモチーフとなっています。

2009年に3rd アルバム「Oriental Sun」を制作した時は、日本人にとっての太陽が、モチーフでした。その後、麗光道での活動や、新月のソロの即興シリーズ「南無観」をとおして、月の動きを日々の生活の中で感じられるようになりました。2010年より開始したソロプロジェクトのConnecting Placesで、人間の数だけ存在する地球上の特別な場所を意識するようなったのですが、今回のContellusionは、はじめて自分の意志で、「宇宙」という存在を認識する内容でした。

また、異なる分野の表現者とチームを組んだ事で、それぞれの創作における時間の使い方の違いがよくわかったのも、大きな発見でした。

私はこれまで、瞬発力を重視する活動がメインだったのですが、このようにじっくり制作する「プロジェクト」型の活動に、今はとても魅力を感じています。

「蓋をあけてみないとどうなるかわからない」タイプの活動は、それにしかない動的なエネルギーがありますが、そういう活動はしばらくおいておいて、今は一つ一つの作品を、きちんと完成させていく、という方向性を描いています。

不思議な事に、そのようなイメージを持ててから、常時、返事をださなければいけないメールが100通以上あったメールボックスが、何か結び目がほどけたような感じでするすると返事がかけて、残す所、10数通まできました。

色々な流れがすっきりすると、このような事があるのですね。

気持ちいい〜。



写真は、Contellusion を一緒に制作した写真家のレオナルド・ぺレガッタさん、詩人の宝玉義彦さん、美術家の谷山恭子さんとともに。

涙プロジェクトのエネルギー源は「友達パワー」なのですが、プロフェッショナルな人たちがポジティブな友達パワーでつながると、足し算ではなく、かけ算でものごとが進行して行きます。

私も、ふとしたご縁から、同じく3.31の涙プロジェクト内で行われた、井上艦さんのコンサート「風の領域」にも出演させて頂きました。

かなり久しぶりにギターの窪田晴男さんとも再会できました。

風の領域では、坂田梁山さんを筆頭に尺八奏者4名も加わり、とても豪華な顔ぶれでした。

オリジナルの「Oriental Sun」を井上さん、窪田さん、坂田さん、Miyaというカルテットで演奏。

今まで体験した事のない、新しい扉が開くような演奏でした。

貴重なご縁に感謝します。
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3月の南無観、無事に終了しました。

今月もほどよく、こじんまりとした会でした。このサロン的クローズ感は気に入っています。

毎月、茶会記でソロの即興のライブを続けて一年以上経過しました。TIOのような40名ほどのオーケストラの運営にも関われたのも、このような土台なしには考えられない事です。

茶会記の店長にはお礼のしようもないほど、お世話になっています。こうして毎月、自分に向き合える場がある事が、日々の活動の力の源となっています。

今回のConnecting Placesの映像は島根〜広島を上映。

いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

次回は、winter 〜 spring シーズン最後の南無観です。是非いらしてくださいね。

4月20日(金)
四谷/喫茶茶会記 Open19:00 Start19:30
Miya (flute) Solo  チャージ:予約¥3000 当日¥3500 学割¥1500
ご予約 お問い合わせは 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com

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2012 03 28

自分が今まで生きてきた上での失敗をとりもどすだけの時間は私の人生に残されているか。

猪突猛進で生きていると、さすがに色々失敗もありますが、ここからどれだけ挽回できるか。

もっと強くならないと、と思いながらも、身体がついてこないので、少し休みたい。

5月の麗光道のツアー、7月のTerry Dayの来日ツアーのオーガナイズが終わるまでは休めそうにありません。

来世にこれ以上業は残したくないのでがんばります〜。ツアーは実現したら、絶対に良いものになると思うので、楽しみにしていてくださいね。

街のリズムも、人の流れも、地球の動きや、宇宙のエネルギーも、なんだか今は不思議な感じがします。

季節の変り目だからでしょうね。

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こんにちは。

花粉症がひどい季節になってきましたね。

私は幸いまだ発症していないのですが、管楽器奏者としては、油断出来ない大問題であります。

鼻の呼吸は、フルートの奏法でもとても重要。

そこでお勧めなのが、鼻うがいです☆

私は、ネティポットという器具を使用しています。

実は愛用のネティポットを昨年の夏にベルリンの友人の家に置き忘れて以来、また買うのも癪だし、器具を使わない方法もあるようなのですが、いまいち上手く出来ず、しばらくやっていなかったのです。

ところが、さすがにこの季節になると、必要性を感じ、やっと重い腰をあげて、アマゾンで購入、さっそく使用。

やっていなかった期間があっただけに、効果の違いを再実感しました!

朝に行うアシュタンガヨガも驚くほどスムース。呼吸に導かれて、自然にポーズに入れます。

フルートでもますます深い呼吸ができるようになりました♪

ちなみに、鼻うがいをする時は、塩をいれる事、ぬるま湯でやる事、水を流す時は、口をあけて、呼吸しながら、鼻に水を入れると上手くいきますよ。

呼吸は、自分の「身体」を認識するもっともベーシックな方法ですが、「呼吸」によって自分の身体とつながる事が実感できるようになってから、自分が今いる空間、大地とつながる感覚、というものが、やっと、すこしずつ分かってきました。

どんな場所にいても「呼吸」によって自分を調整する事。

それは、自然を観察する事だったり、木や、風や、鳥と話をする事だったりするのだと思います。

東京生まれ、東京育ちで、ずっと都会に憧れて暮らしてきました。今では、憧れていた都会のどまんなかに暮らしています。今でも「都会が好き」という気持ちは変わらないけれど、その中でも、日常の小さな出来事で、自然と調和する場所が見つけられるようになったのは、うれしい変化です。

私の性格は天秤座中の天秤座で、つねに「バランス」を意識する星回りだそうです。相対的にものごとを捉える傾向は、すべての事が相対性によって成立する「音楽」の世界では有効ですが、人間関係でもつねにバランスを気にしていると、疲れてしまう事があります。

最近、そのバランスの「基点」を人間関係の中だけではなく、自然の中にも見つけられるになってきました。

写真家の星野道夫さんの作品に触れたから、このような事を思ったり、書いたりしているのかもしれません。

もちろん、私は星野さんの足下にも及ばず、今日はあそこの木に光がさしていてキレイだな、なんてことに気がついた時に、深呼吸をしてその場に自分が存在する事を認識する、という小さな事からのスタートであります

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岡本希輔さまよりRicardo Tejero Japan Tourの模様が届いたので、アップします。

本当に楽しい時間でした!!

初日は吉祥寺のDzumiにて。



Duoや



Trioや



カルテットで演奏しました。

リカルドは朝、東京についたばかりとは思えない素晴らしい演奏。すごい体力!



3月3日は岡本家にて、リカルドの歓迎レセプションとTIOの立ち上げのパーティ。



お料理は管理栄養士でもある正子様の、身体の芯から元気になるような、超贅沢メニュー。



いつのまにか楽器を出して、セッションになりました。初共演のメンバーの音に触れるチャンス、すごく貴重な機会でした。

3月5日はTIOのメンバーの照内央晴さんが仕切ってくださったセッションで鳴ってるハウスにて。



前半は照内央晴(Piano) カイドーユタカ(Bass) 方波見智子 (Prec) Ricardo Tejero (Tenor Sax)による世にも美しいカルテット。



後半はオーボエのenteeさん、Miyaが加わり、まずは木管三重奏のち全員で合奏。



この日もTIOのメンバーが応援にかけつけてくれて、すごくうれしかったです。

3月6日はIn Fにて、それぞれのソロのみを体感するという企画。(希輔さんが撮影してくださっていたので、希輔さんのSoloの写真がありませんが、本当に素晴らしい演奏でした!)




























Ricardo



そしてMiya

今回のRicardoのツアーのクライマックスはTokyo Improvisers Orchestraとの共演です。



リハーサルで指揮をするenteeさん。



蜂谷真紀さんも指揮をしてくださいました。



たくさんの方にいらしていただきました!本当にありがとうございました!

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2012 03 14

HPの更新情報です☆

Connecting Peole ベルリンを拠点に活動する芸術家 Wolfgang Georgsdorfさんの回をアップしました。ユニークなキッチンミュージックの動画もあります。

♪ 3月,4月のスケジュールを更新しました。
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2012 03 13

みなさまこんにちは。
この数週間は、人の流れも、仕事の量も、色々な動きがあって精神的にも体力的にも「強さ」を求められる時期でした。弾丸ツアーから、東京にもどってきた所です。

一番ご報告したい事は・・・Tokyo Improvisers Orchestraが無事に終了しました!

今回の共同運営者として、ベースの岡本希輔さんに、本当に助けて頂きました。
そして、惜しみない協力をしてくださったメンバーの皆様に、もう一度心よりお礼を申し上げます。

とにかくとにかく楽しかった〜!!!

最高!!

いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。


何よりもうれしいのが、TIOの開催が決定してから、数ヶ月の間で、即興表現者の仲間がものすごく増えた事です。仲間は何よりもの財産だし、今回関わった方は、みなさん本当にオープンで、惜しみなくて、私はたくさんの事を学びました。音楽的エゴを捨てる事が、気持ちよいと思える日がくるとは、我ながら驚きです。個が全体であり、全体は個を尊重する事で存在が立証される。この気持ちよい関係を体感できたのは、ものすごく貴重な体験であり、未来につがなる希望を感じています。

写真や映像も専門家の友人が惜しみない形で協力してくださったので、完成したら、是非見て頂きたいです。

個人的意見ではありますが、即興交響楽団というのは、聴く、というよりも 体感する事によって、完成されるものであると感じています。想像をし得ないような様々な音が、予想不可能なタイミングでとんでくる状態を細胞で感じて楽しむタイプの音楽だと思うのです。

今後も継続して続けたいと思っています。その時は、また、是非、体感しにいらしてください!


3/10の日中には代々木のNaruにて、東日本大震災に関するチャリティーコンサートに出演させて頂きました。主催のHさんから連絡があり、売り上げの全額¥153000をサンドウィッチマンさんが主催する募金活動に寄付されたそうです。ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

実は、最初に今回の出演依頼があった時に、御請するかどうか迷ったのですが、(個人的に寄付活動をしていたので)、主催のHさんがずっと継続して支援活動をされているという熱意に共感して、参加させて頂きました。Hさんの努力の甲斐あって、たくさんの方にいらしていただけた、という事と、主に選曲を担当したボーカル沖野ゆみさんのバランス感覚が素晴らしくて、とってもよい内容だったと思います。

継続する事が何よりも大切だと思います。3/10 一年前の震災の一日前でもあり、東京大空襲の日でもある。このような日に、エネルギーの高い現場2カ所に関わったのは、偶然ではない気がします。

話は前後しますが、3/9は美術家の谷山恭子さんの「lat/long project I'm here ここにいるよ」のアーカイブ展のオープニングに出かけてきました。墨東エリアを舞台に繰り広げられるこのプロジェクトは緯度と経度のクロスポイント(小数点以下省略)にて、恭子さんのインスピレーションと地元の方の交流がベースとなってつくられた作品がインストールされている。

決してきらびやかではないけれど、それだからこそ、確かに「そこにいる」事を実感できる作品の数々。コンセプトの中に、私のソロプロジェクト「Connecting Places」に通じるものがあって、意気投合していたのですが、実際に自分の目でみてみて、土地とそこに暮らす人々との深いつながりを感じました。

恭子さんのプロジェクトは3/18まで続きます

下町の空気感を肌で感じたい人にはぴったりの内容です。こちらででチェックできますよ♪

2011年10月16日 涙の学校というイヴェントで、美術家の谷山恭子さん、写真家のレオナルド・ぺレガッタさん、詩人の宝玉義彦さん、そして私の4人が出会い、お互いの事を知りました。運命とは不思議なもので、様々なご縁があって、2012年3月11日 14:46分に、私達4人は、地元の出身である宝玉義彦さんにとって大切な場所である、福島県南相馬市の畑の真ん中の交差点に立っていた。個人的な慰霊と、3.31の涙プロジェクトでのパフォーマンスのための資料あつめの短い旅です。

「慰霊というほど余裕がない」という内容をどこかの記事で読みましたが、実際に津波が昨日到達したのではないだろうか、というような、ぐにゃっとまがったままのガードレールや、水がひかない湿った土を目の当たりにすると、復興とはまだまだ言えない現実が骨身にしみます。畑の真ん中の交差点は、GPSで計測したら、数百キロに一つの緯度経度のクロスポイントでした。そんな事は知らずに道路はつくられたのだろうけれど、自分にとって大好きな場所(阿武隈山脈の美しい山流が見える絶景ポイントであります)でその時を迎えたいという宝玉氏についていったポイントで、そのような体験をした事に、また不思議な偶然を感じました。

もちろん世界中のすべてのポイントがだれかにとっての特別な場所なのであります。太古の人類が夜空に輝く星をみつめて、星座を形成したように、地球に存在する点を結んで、何かの形にならないだろうか。恭子さん、レオ、宝玉氏、ミヤの四人でチームを組んで「コンテリュージョン 〜大地 をセットする〜」と題し、3.31の涙プロジェクトで発表します。ちなみに、今回の発表は個人的記憶と、GPSで計測した緯度/経度の交差点の2つの側面からポイントをピックアップしています。舞台は福島県、南相馬。

テレビで発表されている放射線量を見るかぎり、津波の被害を受け、原発の影響による20km圏内の特定避難区域の解除がまだとけない南相馬市の放射線量は平均して東京の約二倍。(我が家で0.2マイクロ前後、南相馬は0.35)津波の被害はないけれど、放射線の影響により全村避難を強いられている飯舘村は0.69、避難の勧告もなく、こども達が学校に通っている福島市は0.78。理解に苦しむ行政の対策です。ちなみに相馬のほうでは、東京(の私がすんでいるエリア)より低い値もでる事があります。東京がどれだけ高いのか、と油断できません。

一概に福島といっても、これだけばらつきがあるのは事実。実際に来てみると、決してひとまとめにできる内容ではない事をまざまざと知らされる。この問題に対する答えも、地球上に存在する無数の「特別な場所」のように、ひとつひとつが違うのです。「あのエリアは汚染されたから〜」というように、決して一括りにできるものではない。刻々と大地とともに歩んできた人々。目に見えようが、見えまいが、それまで土地の上に積み重ねて来たものを、最初からなにも無かったように扱う事は出来ません。年齢や、それぞれを取り巻く環境によって、人間の数だけ、答えがある。決断は一人一人がするものである。

私も状況を、この目で、じっと見て、その時なりに、その状況を理解したい。もっと勉強しなければ、と思っているので、3.31の涙プロジェクトは朝から行こうと思っています。涙プロジェクトの中での私達の発表の場は以下のようなスケジュールです。

3月31日(土) 「Contellusion ~大地をセットする~」(VOICES 331 namidaproject 内)

芝浦/SHIBAURA HOUSE

Start 15:15

Miya (flute) 宝玉義彦 (詩) Leonardo pellegatta(写真)谷山恭子(アーティスト)

チャージ:チャージ:大人 ¥1500 小学生以下 ¥500 (震災支援の寄付金500円を含むイベント全体の入場料です。)

地球上に人の数だけ存在する特別な場所を、音楽で繋ぐフルーティスト・Miya。
ただ垂直な土で在ろうとする南相馬の詩人・宝玉義彦。
個人の記憶と客観的存在との間にある、密接な距離を探求する写真家・Leonardo Pellegatta。
緯度経度の数字とそこに在る日常風景を利用して、場所と人を繋ぐ美術家・谷山恭子。

「Contellusion」は流動的メンバーよる共同プロジェクト。
個別の場所をGPS計測により客観化。今回はインスタレーションに、
音楽と詩のリーディングをインレイし、映像に記録する。
それらの地点は地上に線を描き、図形を記憶の中の何かに見立てると、
地上にあるモチーフがセットされる。
タイトルは、ラテン語のTellusに由来する。「大地とともに」という言葉に、
動的な意味合いを込めて、Contellusionと名付けた。

芝浦ハウスでの上映では、音楽と詩のリーディングを重ね、立体化を試みる。
定員70人、予約が必要です。

ご予約・お問い合わせは こちらにて
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2011 03 02

こんにちは。

マイペースなブログの更新にお付き合いくださって本当にありがとうございます。
気がついたら、もう3月。
昨日は、ついに、リカルドがロンドンから来ました。最高〜。

最近の事を思いだして書いてみます。
二月の後半は自主企画以外のお仕事が多かったです。
震災以降、このように頼まれる仕事、パーティなどでの演奏は激減していたので、やっと復活してきたようで、本当にうれしいし、ありがたい。

私の中では、普段のライブとそんなに区別がなくて、与えられた環境の中で、精一杯演奏する事で、楽しくお仕事をさせて頂いています。メンバーに恵まれている事は大きいです。

最近では、トム・ピアソンと演奏した、ハイアットリージェンシーでのイベント、最高の体験だったなぁ。





さて、音楽家という職業は天職だと思っていますが、お金がない状況は、さすがに飽きてきました。というわけで、いろいろ「お金」の本を読んでみた所、まずは「お金」が好きにならないと、入るものも入ってこないらしい。宣言してみます。

「お金が好きだ〜!」

「お金持ちになりた〜い」

あぁ、好きと言えば、やっぱりテンダさんのフルートが好きだっ!!!
ドイツの名門レーベルenjaから発売された天田透さんの最新作「Berlin」を入手。心の師匠のテンダさん、本当にかっこいいです!!!これが、もしも、最初に聴くジャズのアルバムだったら、絶対にジャズをやりたくなるよ。というか、今でも初心にもどってやりたくなるよ〜。フルートっていいなぁ、かっこいいなぁ。楽器の良さを掘り下げつつ、楽器を超越して、さらなる可能性をひろげているテンダさん、本当に尊敬しています。


結局、自分はナニモノでもない。板倉克行さんのセッションで演奏した時、そう思った。朗読や、ライブペイントなど、さまざまな表現が同時多発で行われる開放的な空気の中で、音楽的なエゴを手放せた時、すごく楽になったのです。自分の音は、身体を離れてしまったら、もはや自分の音ではない。空間を彩る様々な音と混ざり合って、音楽を奏でている時にしか観る事ができない、立体的な空間彫刻となります。

もっともっと、直感にも直観にも、敏感でいたいと思っています

今、一番力を入れている、喫茶茶会記での新月のソロシリーズ、「南無観」。先月は、たまたま隣の部屋で、タロット占いのキラナさんがお仕事をされていたので、終了後、急遽飛び入りで、一人ずつ一枚引きで占いをして頂きました。(本当は滅多に一枚引きはしないらしいのですが)。最近、「南無観」は少人数でのサロン的雰囲気が定着してきています。このクローズな雰囲気は結構気に入っています。



さて、私がひいたカードは、「再生」の意味があるそう。
再生、誕生。rebirth という曲はOriental Sun に収録しているのだけれども、大切なテーマですね。もうすぐあの大きな出来事から一年。この時期に、色々な不穏な動きがあって、あまりハッピーではありません。震災の直後は、即興演奏家として、この問題とどう関わって行くか、迅速な答えを求められたように感じていたけれども、今は、何が起きているのか、じっくり見つめる時期だと思う。何も解決されていなくて、時間ばかり過ぎて行く事にもどかしさを感じている人たちもたくさんいると思うのです。形ばかりの復興をうたって、色々なパフォーマンスが行われているようですが、震災前にそこにあったものを見ずして、どうして、復興といえるのだろうか。3.11を表現の手段として使っている場面を見ると、嫌な気持ちになります。

今、起きている事は、長い目みていくと淘汰されるのだろうけれど、今、この瞬間をどう過ごすか、という事を考えています。

音楽的な節目という意味では、3月10日の東京インプロヴァイザーズオーケストラは確実に大きなイベントです。2010年にはじめて、ロンドンでたくさんの即興演奏家と出会ってから、日本とロンドンをつなぐような事がしたい、と願っていました。3/1に吉祥寺のズミでRicardo Tejero氏と再会した時、夢が実現した事を実感しました。本当にありがとうございます。ロンドンで出会ったリカルド氏は東京の即興演奏家との交流をもとめて、日本まできてくださったのです。

音楽の力ってやっぱりすごい。飛行機があって、燃油があって、それに関わるお金があって、はるばる距離を移動できる訳ですが、最終的に人を物理的に動こうと決心させるものは、「音楽の力」だったりする。そういえば、日本に誇りをもって、一緒に東京でがんばろうねっ!といっていた仲間が、昨年、「じゃっ、ぼく、彼女できたんで。」といって、ものすごいスピードで、ヨーロッパへ移住してしまいました。愛の力もすごいね。

最後になりましたが、是非いらして頂きたいライブです。

Ricardo Tejero Japan Tourの中でも私が主催しているのは、In Fでの「3つソロ」。リカルド、そして、TIOの運営パートナーでもある素晴らしいベーシストの岡本希輔さんと、それぞれが、同じ空間にいながらも決して音を交えない事で、共有する時間を体感して頂きます。今回の一連のリカルドのライブでもソロが聞ける唯一の場面です。是非、他のライブと合わせて、お楽しみください。

3月6日(火)3つのソロ
大泉学園/In F
Open19:00 Start20:00
Miya(flute) Ricardo Tejero (ts) 岡本希輔(bass)
チャージ:¥2800
ご予約・お問い合わせは In F 03-3925-6967 in-f.sato@nifty.ne.jp

そして、今月の南無観も是非是非いらしてください。(少人数での開催なので、予約をお勧めします)

3月21日(水)南無観 (Nam Kang) New Moon Improvisation Solo Performance vol.6
四谷/喫茶茶会記 Open19:00 Start19:30
Miya (flute) Solo  チャージ:予約¥3000 当日¥3500 学割¥1500
※Nam Kang とはチベット語で新月の意。
ご予約 お問い合わせは 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com
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冬眠から無事に東京へもどってきました。

今回溜めたエネルギーを整理するために、しばらくは企画書を書く日々が続きそうです。

確定申告もしなければならないし、現実はあいかわらず淡々とした作業の日々。それも良いのだと思います。

まだ、なかなか通らないけれど、レジデンシーに応募する機会も増えて、まずはそのために、企画書の書き方を学ぶ、という所からのスタートです。

なんとなく、一次審査は、パフォーマンスの内容よりも、書き方のテクニックで評価されるのだろうな、という気がする。

まずは、それなりのレベルで、自分がやろうとしている事を言葉で説明する技術が必要だ。

自分のやろうとしている事を言葉で表現できないからこそ、音楽の、しかも言葉のない世界を選んだ訳ですが、現実的なレベルでの説明力が試されています。

それはともかく・・・

冬眠中はとくに演奏の計画をたてなかったにもかかわらず、結果的にはものすごく壮大な音楽体験をしました。



桜井古墳や


































丸森の滝不動で演奏

Connecting Places 募金の寄付先である、宮城県名取のMMサポートセンターを訪問。



発達障害をもつこども達のための支援センターにて、ボランティア演奏をしました。何しろ、なんの先入観もないこども達を相手に演奏するのです。今までの音楽人生の中で、一番緊張したかもしれない。そして、こういう経験こそ音楽家としては、かけがえのないものなのです。これからも定期的に訪問し、交流していきたいと思っています。



所長の谷地ミヨ子さんと。

読み聞かせ絵本の中に、山下洋輔さんが文章を書いた「もけらもけら」を発見。子供達に大人気で、これを読んでいるときは、まったく集中力が切れないそうです。度重なる使用で、ページはすりへり、すでに2冊目に突入との事。

元気に走り回る子供達ですが、この施設にかよってから、奇跡的な回復をとげたこどもさんもいるそうです。たしかに、短い滞在ではありましたが、一人一人と大切に向き合う丁寧な指導に頭がさがる思いでした。

貴重なご縁に感謝。ちなみに名取の放射線量は東京より低かった。


震災後の特別なつながりでもうひとつは南相馬の皆様との出会い。

本来は昨年の3.11に南相馬で演奏する予定で調整していたのが、先方の都合で3/13に延期になり、そのおかげで、一命をとりとめたのです。

なにしろ、Connecting Places の企画だったので、もしも行っていたら、きっと海にいって撮影しよう!といっていたに決まっているし・・・

運命の不思議なめぐり合わせを感じつつ、その後、なんどか訪問している、串焼きアンカーへ行ってきました。

ここは、マスターの人徳なのか、本当に素敵な人たちが集まってくる場所。私も大ファンになったお店です。前回訪れた時もデイナやレオと大変お世話になったのですが、ちょうど2/9が15周年との情報を入手し、それならば、と急遽、お祝いの演奏会を企画。南相馬でつながった大切な人たちもあつまって、みんなでアンカーの15周年のお祝いをしました。

プライベートで、本当に大切な人たちのために演奏するというのは、なによりも緊張するのですが、こちらもまたかけがえのない経験となりました。

前日の満月の日には、アンカーのお店の前にあるヨットの上で満月にむかって演奏。

なんだか良い方向へ向かうような希望を感じます。



番外編ですが、先日、ライブ会場でおくばりしているCan-On ニュースレターの表紙の撮影ででかけた、日比谷公園でのオフショット。





























































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1月23日 旧正月、そして東京に初雪が降った日、今年最初の新月のソロ即興イベント「南無観」@喫茶茶会記が無事に終了しました。

お足下の悪い中、いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

南無観は私の活動の中でも、根幹のイベントとして、今年も引き続き開催致します。

是非、応援のほどよろしくお願い致します。

さて、喫茶茶会記の店長、福地史人さん×Miyaのインタビューが「Can-On News Letterに掲載されました。

こちらでお読みいただけます。

また、ライブ会場でお配りしているMiyaの活動をお伝えする「Can-On News Letter」の「Special Interview」のバックナンバーのWebページをつくりました。Vol.1 は麗光道のインタビューです。

こちらにてお読み頂けます。(Vol. 1 を読むには下までスクロールしてください)


先日、完成したニュースレターを茶会記に持参しました。その際の、カウンターにて、馴染みの常連さんとの会話。

「で、Miyaはどうなりたいの??」

「うーん、アレをああして、コレをこおして、やりたい事は山のようにあるけれど、一言で言えば、もっともっと健康になりたい! フルートの音をとおして、身体も魂も浄化したい。気持ちよく生活できれば、その手段はフルートでなくても良いのだけれど、私はたまたまフルートが得意なので、こうして、フルートを吹いているんだ」

と答えたら、会話のパートナーは目をぱちくりとさせておりました。(すごく話の分かる方なのですけどネ)

健康、というのは、身体も心も意識できる事。音は空気の振動であるからにして、その振動を身体で感じる事が出来る事、響きを身体の中で、体感し、空間、観客と共有する事。もっともっと響きを感じられるように、耳も身体もアンテナを敏感にしたい。素晴らしい振動に触れた時の、魂まで浄化されたような感覚。毎日、音によって生まれ変わる事。常に前進する事を目指しています。

その思いとは裏腹に、今は「待ち」の体制であります。

本当にやりたいと思っている事、スガダイローさんとのユニット「トランサイト」のCD制作や、その他の(山積している)プロジェクトについて、実現の方向性を探るため、何が可能なのかじっくり見つめる時間をとる事にしました。

と、いう訳で、2月前半は音楽活動は冬眠をして、力を蓄えます。

また、この期間中にConnecting Places 募金の寄付先である、仙台のMMサポートセンターを訪問し、実際に子供達をふれあう機会を設けました。

後日、ご報告致しますね。

すっきりとした心と身体で、またお会い出来るのを楽しみにしています!

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今年の夏ぐらいに、Tokyo Imprivisers Orchestra(東京即興交響楽団)開催できたら良いな〜と思っていて、そのためのワークショップを定期的に開催しようと思っていた所、ロンドンインプロヴァイザーズオーケストラの指揮の常連メンバーであるRIcardo Tejero氏の来日の一報をうけて、動きが加速し、自分でも思わぬ早さと人数の多さで3/10に本番の開催の運びとなりました。



いわるゆ「飛び級」というヤツです。

震災以降の日本には、色々な面において「飛び級」が求められていると思う、という事は昨年の夏にブログに書きました。

Tokyo Improvisers Orchestra( TIO)はヨーロッパ各地にあるインプロヴァイザーズオーケストラと連動している事もあり、フットワーク軽く動ける即興演奏家/表現者の国際的な交流の場として、機能してほしいと願っています。

そういう意味でも、この状況の日本において、「飛び級」的な動きができたのは、良い事だと思うのだけれども、ダイナミックの動きならではの、細かいフォローが出来ていない事が今の課題。

音楽的には、何も心配していないけれど、例えば、メンバー間の連絡システムをどうするかなど、何も決めずにイキオイで発射してしまったので、今、チャレンジに立たされています。

総勢40名のグループ、初対面の方もいらっしゃる中、一人一人を尊重しつつ、的確に必要な情報のみを送るにはどうしたらよいか、ひとつひとつ手探りで学んでいます。

別の事例ですが、以前、海外の友人が、よかれと思って、大量に色々な情報をおくってくれるのだけれども、そんな事よりも目の前にある毎日の生活、生身の命に必死で、遠い所にある情報にはついていけないから、もう送るのをやめてくれ、と言わなければいけなかった時はすごくつらかった。

ちなみにその友人は、頭の回転がものすごく良い芸術家で、一人で、本当に、50人分の仕事をこなしてしまう、スーパーマンなのであります。

たまたま今日、その友人とスカイプでお話をしていて、(結局、NOといった事で友情は壊れなかった)今、彼にとって、ものすごく良い方向でものごとが進んでいる事、ひとつの幸運の事があって、それをきちんと受け止める事ができたから、どんどんポジティブなエネルギーでものごとがまわるような流れになったのだ、と話してくれました。

まさに、今、私にとっても同じ状況になれるチャンスがきていて、TIOの開催自体が、メンバーの惜しみない協力により実現しつつある所で、私もその一員としてきちんと感謝をもって今おきている事を受け止める事が出来れば、もっともっとポジティブに拡大していくだろう、と予想しています。

先日、TIOで指揮をお願いする蜂谷真紀さんとお電話でお話できて、すごく心が楽になりました。蜂谷さんは、以前から存じておりましたが、初対面、初共演となります。なんだか得体のしれない安心感と期待を感じています。

前回のTIOのリハの時は蜂谷さんもいらっしゃらず、私も言葉が足りなくて、上手く説明できなかったけれど、とにかく伝わりさえすれば、指揮もなーんでも良い!という事を自分の中で確信出来ました。

あとは良い音楽を作る事に集中するのみ。もっと強くなります。

さて、今回の記事もながくなってしまいそうなので、お時間のある時にほどよく分割して読んでください。

さきほどから話題に出ているスーパーマンは、ベルリンを拠点にするWoldgang Georgsdorf氏でありますが、TIOのためのスピーチになりそうな、ありがたい祝辞を書いてくださったので、是非お読みください。

Wolfgang 氏はベルリンインプロバイザーズオーケストラで指揮もします。恐れ多くも、実は私が彼をBerIOに紹介した訳なのですが、(つまりそれまで指揮経験がなかったにも関わらず)いとも簡単に、ダイナミックで表情豊かな指揮をされるので、誰にでもそれなりに出来てしまうのかと思いきや、見るのとやるのでは大違い!実際に即興のオーケストラを指揮する事の難しさとやりがいを前回のリハで思い知りました。

それにしても、なぜWolfgangさんはあんなに自然に指揮が出来たのだろう・・・と考えていたのですが、蜂谷真紀さんとお話している時に、身体の使い方の話になって、はっと理由がわかりました。

八カ国語を自在にあやつるWolfgangさんは手話の達人でもあったのです。言葉を必要としないで、直感でたくさんの人に伝える事ができるのは、コミニュケーション能力がものすごく高いという要因もあるのでしょう。

Wolfgangさんが日本語を覚えるのも時間の問題かと思いますが、下の文章は、私の日本語力では足りず(!)、もともと英語でかいていただいたものを、私が直訳し、それをさらに詩人の宝玉義彦さんに意訳して頂きました。私がなぜ、このような事をはじめようと思ったのか、言葉では上手く説明できなかった事を、的確に解説されています。



いかがでしょうか?

私がTIOに関わらせて頂いて、学んでいる事はものすごく大きいです。

ひとつは、あらゆる言葉を超えたコミニュケーションについて。

ヴォーカルのDana Hanchardさん、ダンスの児玉麗奈さんとともに活動する麗光道をやるようになってから、お二人は、(言葉で書くと安っぽくきこえるかもしれないけれど) 歌や踊りを通して、愛と平和を明確なメッセージとして伝えているのに対して、自分は無力感を感じていました。フルートには「言葉」という武器もないし、だれにでも共通する「身体」の表現ほどの説得力もない。自分の感じている事を、どうやって表現して、つたえて、ひろげていったらよいのか、その方法を模索していました。

TIOで、言葉を超えたつながりを体感できて、、やっとその方法への糸口が見えたように感じています。

久しぶりにキューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」を思い出す。

強烈の映像世界の中で、若者と暴力がテーマのひとつである。

テレビを見なくなってから、ますます「暴力」に敏感になってきた。

人間の内部には、ものすごく大きなエネルギーがあって、大人になるにつれ、少しずつそれコントロールし、有機的に使う方法を身につけていく。しかし、まだその方法をしらない若者は「やり場のない怒り」や「どこにぶつけたらよいかわからないエネルギー」として、暴力的な方向へ、それが、凄惨な事件へとつながってしまうもある。

理想論、きれいごとに聞こえるかもしれないけれど、もしも若者たちが、音楽に思いをぶつける方法を知っていたら、防げる暴力もある、と思うのです。はじめて「時計仕掛けのオレンジ」を見た時、そう思った。

音楽は、怒りも、悲しみも、喜びも、すべてをうけとめてくれる。この音宇宙があるからこそ、私は存在できる。

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Webの更新情報です。

♪ Connecting Places 募金の詳細のページを作成しました。

2月には仙台のMMサポートセンターを訪問し、実際に様子を見てみたり、ボランティア演奏 をする予定です。Miyaが主催するライブでは募金箱を設置致します。また、その他の場所でもお声がけ頂ければ、募金 をお預かりする事が可能です。ご協力よろしくお願い致します。

♪ Ricardo Tejero Japan Tour の情報をアップしました。

ロンドンの友人であり、素晴らしい指揮者/サックスプレイヤーのリカルドの初来日ツアーをサポートします。

♪  Scheduleを更新しました。

♪ Video に「Tokyo Paradise」を追加しました。

あなたにとってのパラダイスは何ですか?今回の映像は、取り壊しになってしまった友人宅の庭が舞台です。

♪ Connecting People Berlin編 を追加しました。

今回のゲストは、ベルリンインプロヴァイザーズオーケストラの仲間、Anna Kaluza (A.Sax)&Niko Meinhold (Piano)&Stephan Bleier (Bass)です

♪ Connecting Places に「Hermsdorf」作品を追加しました。

ベルリンから南東におよそ40キロ、芸術家・ウォルフカン氏の所有する、古い農家の納屋。あるいは家畜小屋だったのかもしれないこの鄙びた建物は、今ではひっそり緑に包まれている。土壁の隙間から漏れる日光が美しい。あらゆることに喜びを感じるウルフギャング氏は、娘とともに、ここをせっせと改装している

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2012/01/21

こんにちは。

また、前回の更新から大分日にちがたってしまいました。

便りがないのはナントカという事で、元気な毎日を過ごしています。

2012年になってから、本当に調子が良いです!屋久島パワーでしょうか。

この数ヶ月気管支炎がもとで喘息が再発しかかっていたのですが、先日針の施術を経て、ほぼ完治しました。 やっと咳き込まずにロングトーンが吹ける!!

2011年の後半、投げ出したいほどの困難な状況でも、与えられた環境の中で、一度きめた事をやりきる事が出来ました。

きちんとフィニッシュすると、必ず新しい道が開ける。

ひとつひとつの出来事に喜びと希望を感じる事ができるようになってきました。

年始からここまで、思い出しながら書いてみます。

一月某日

The Tokyo Improvisers Orchestra (TIO) のメンバー発表。発案者の義務&特権として、事務作業に追われていますが、約40名からなる錚々たるメンバーのオーケストラとなりました。
肝心の私のページでメンバーも内容も発表出来ていないのですが、このブログを書き終わり次第、その作業にとりかかります。

さて、事務作業と書いたものの、アワアワしているだけで、実際はほどんど何もしていない・・・ような気もします。メンバーの一人一人が全体の事を考えて、惜しみない協力をしてくださっています。(この時点で、もう音楽がはじまっている)一人一人が全体の音楽性の責任をとると同時に独立した個人である。これはロンドンやベルリンでのインプロヴァイザーズオーケストラに参加して感じた事ですが、はやくも東京でもこの形になりつつあります。縮小化の時代の流れの中、なかなか大人数でのパフォーマンスの機会はないのですが、志が合う仲間と作業ができると、足し算ではなく、かけ算で物事が進行していきます。

詳細はまたあらためて記述しますね!

一月五日
東京での仕事はじめはIn Fにて。
in Fマスターの二回めの組み合わせとなる瀬田創太さん、小美濃優太さんとのトリオ。お二人のコンビネーションも抜群だし、創太さんのとぎれる事のないアイディア(コンポジション)とそこからの展開を可能とする技術・・・素晴らしいです。また機会を与えられたら、色々発展させたいトリオです。

初めて音が出会う時の喜びは、なにものにもかえられない崇高な喜びでありますが、そこから発展させるためには、メンバーを固定して、じっくり向き合ってつくりあげていく事が大切だと思います。ジェレミースタイグさんにインタビューした時にもおっしゃっていましたが、マイルスデイビスやビルエバンスなど、ジャズの歴史に直刻んできた偉大な先輩方もやはり、ある程度のメンバーを固定して実験を繰り返して音楽を発展させる時期があります。

一週間連続で同じメンバーで演奏する、というような事はツアーにでも出ない限り難しい状況ですが、そういう音楽のつくり方をしたいな~、と思うようになってきました。

最近、即興を中心に活動する方との交流をとおして、即興こそ練習する事だと感じています。もちろん一人でもやる事はかわりませんが、色々試せる仲間がいたらなおよし。同じテキストでも何度よんでも新しい発見がある。ジャズも即興もそういう捉え方が今の自分には合っているみたい。

一月六日

120106Violon from Contracello on Vimeo.


ヴィオロンにて照内央晴さんのセッション。ベースは岡本希輔さん。このメンバーでヴィオロンでの演奏は、昨年の震災後の最初の東京でのパフォーマンスだった事もあり、不思議な連帯感を感じます。たくさんの方にいらして頂きました。ありがとうございました!

一月十一日
東京音感

林正樹さんと初DUOです。以前からご一緒したかったのですが、多忙を極める正樹さんと日程が合ったのは、奇跡的でした。東京音感は私にとって、なんのプレゼントだろう??というようなありがたい組み合わせが続いていますが、企画してくださったIn F マスターに感謝。久しぶりに自分のオリジナルも演奏しました。新しい作品の創作のために、来月の頭に少しお休みをとる事にしています。そのアイディアにつながる、良い内容がたくさんありました。おなかのそこから細胞がよろこぶ。なんの迷いも無く感性のままにコミニュケーションをとりあえる共演者、正樹さんのアンサンブル能力と曲の読解力と発展させる力をまざまざと感じました。

一月某日

トーキョーワンダーサイト(TWS)という所をご存知ですか?私は、Experimental Music Festival にエントリーしよう、と写真家のレオが話をもちかけてくるまで、このような組織の存在をまったくしりませんでした。ヴィジュアルアートのサポートが多いのですが、レジデンシーをたくさんやっているので、外国人の中では情報はひろまっているようです。日本でジャズをベースとした音楽をやっている仲間にきいても、誰も知りませんでした。利用したい公募がたくさんあるのですが、東京都民として、そして、クリエイティビティを失わず、なんとか音楽家として社会的な生活がしたい、と思っている身分としては、こういう有効な情報が届きにくい所にある事には残念です.。やっと知る事が出来たので、色々調べてみようと思います。さて、、昨年のExperimental Music Festivalの最優秀の作品のパフォーマンスに出かけてきました。オランダをベースに活躍している新進作曲家による、自作の楽器とグラフィックスコアによる展示とパフォーマンス。自作の楽器は、木で出来たベルトコンベアのパーツの上にピンポン球をのせ、その先にピアノハンマーが鳴るシステムがある。ベルトコンベアは手動ですが、ピアノハンマーはコンピュータとつながっていて、そのコンピューターの画面は、すでにグラフィクスコアとして、大きなスクリーンに投影されている。肉体とエレクトロニクス、視覚と聴覚がほどよく調和している素晴らしい作品でした。

一月某日

とある公園のブルーテント村にあるエノアールカフェへ、17日にTWSで一緒に作品をパフォーマンスする写真家のレオナルド・ぺレガッタ氏と演奏チーム(ベースの高杉晋太郎さん、ヴォイスの徳久ウィリアムさん)、詩人の宝玉義彦さんと出かけてきました。

ブルーテント村に芸術家の方が住んでいる、という話を聞いて、興味をひかれたのです。レオは日本にきてはじめて、松尾芭蕉の取材をしていた時に、さまざまな場所で段ボール箱の中で生活する人を見て衝撃を受けたそうです。とくに川辺、つまり水があつまる所に近くにはコミュニティーがあって、自立して生活している人々がいる。それは社会のはみ出しものとしての終着点などでは決してなく、ここが社会のスタート地点だと感じるのだ、と語るレオ。たしかにほとんどの文明は川辺からはじまっている。

エノアールカフェでは、物々交換というシステムで、ブルーテント村で生活する方と交流の場として成立しています。他愛のないお話の中でも、あらたな視点を授けられたような貴重な体験でした。私は体内時計にはワリと自信があるのですが、エノアールで過ごした時間は、時間感覚のよりどころを完全に見失ってしまった。都会のピリッとした空気感、そして、大地を踏みしめながら、外で数時間過ごすというのは、はじめてだったので、自分の中の軸を見失ったのだと思います。野性的感覚と、都会的な感覚の均衡のとりあいと楽しみながらも、やはり数時間過ごしただけでは、何もわからない。公園の一画のはずなのに、そこに足を踏み入れると、他人の敷地に無断で入り込んでいるような感覚になる。(もちろんカフェというオープンな空間にいるわけですが)そのような空気感が完成されるまでには、想像もつかないような様々な過程を経たのであろう、などと推察している内に、野暮な事はきけないよな~、というような気持ちになるのがなんとも不思議でした。そして、ここで生活している方の生活力のたくましさには、脱帽です。エノアールカフェのみなさま、本当にありがとうございました。

一月某日

作曲の師匠 高橋英明さんと写真家のGOTO AKIさんのサウンドインスタレーションの作品を世田谷ものづくり学校にて鑑賞。奇しくも、私がちょうど取り組んで着る、写真家のレオナルド・ぺレガッタさんとの、水の様々な表情に焦点をあてた作品「Moving Water」とほぼ同じモチーフ。もちろん題材が一緒でも最終的な表現体としては、まったく別のものになります。先生の作品 「water silence」は本当に、本当に、すばらしかった。私達を生かしてかしてくれている「水」の存在を都会的な暮らしの中で、リアルに感じられる作品だったし、逆に自然の中でも違和感なく(都会的なアクセントは残しつつも)とけこめる、理想的なバランスの作品でした。街なかでこのようなインスタレーションがあったら、どんなに良いだろうか。それにしても、完成度が高い!!!!並べてあるスピーカーや、写真の展示、並べ方ひとつとっても、細心の注意が払われている事が伝わってきます。もう終了してしまったのが残念ですが、高橋さんのウエブサイトでどんな内容だったか、詳しくかいてありますんので、是非御覧ください。

一月十七日
Experiment Music Festival
Cinema Before Cinema

写真家のレオナルド・ぺレガッタさんのパフォーマンス。
Moving Water, 海嘯、箱男の3作品を上映し、即興で音楽をつけます。私は海嘯をのぞく2作品で参加しました。

Moving Waterは 3.11 の感情的な反応として、「水」をテーマに、自分の身体の中を巡る水、そして、生活のさまざまな場面で直面する「水」という存在に焦点を当てた作品。富士宮の富士山を通り抜けた、神秘的な湧き水からはじまったストーリーです。

もうひとつは、安部公房の「箱男」をテーマとした作品。箱男とホームレスが全く違うものであるという事は、本の中でも明確に書かれています。ホームレス(路上生活者)にも様々な立場があるし、軽いテーマではないだけに、複雑な思いが残ります。このような事にもきちんと向き合うレオはものすごく尊敬するし、またひとつ視野がひろがりました。


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2012/01/05

新年あけましておめでとうございます!



(スライドショーがはじまらない場合は、画像をクリックしてください。)

元旦は屋久島からスタートです。
サンカラリゾートという屋久島の高級ホテルでの演奏に、伊藤潮さんのグループで参加しました。
潮さんとお仕事する時は、本当に気持ちよく仕事をさせて頂いておりますが、私もこのようなリーダーになりたい、と憧れている先輩であります。

4日までの滞在で、演奏をしつつ、心も身体もリフレッシュできた最高の年明けでした。
今年は良い年になりそうです。

これから、東京での仕事初め。In Fへ行ってきます!
今年も色々お世話になります。またライブ会場でお会い出来る事を楽しみにしています!
今年もどうぞよろしくお願い致します。
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2011/12/29

こんにちは。

前回の更新から大分日にちが過ぎてしまいました。皆様お元気でお過ごしですか?
今年のはじめに新しく引っ越した街で、はじめての年末を迎えます。引っ越しが好きという訳ではないけれど、気がつけば、10年間の間に8回の引っ越し。土地の持つエネルギーと、自分のその時に進みたい方向性が合うと、とっても気持ちがよいです。今まで知らなかった街の表情に触れると、幸せな気持ちになります。

おそらく、これが今年最後のブログの更新となります。この数週間の出来事を書いてみます。

12/13 東京音感 with 坂田明

坂田さんと初のDUOにも関わらず、得体のしれない安心感がありました。どんな事があってもうけとめてくれるだろう偉大な存在感。毎日、どんな事があっても身体に響く真実の音を信じて、前に進むしかない。音楽家としての生業は孤独な戦いですが、こうして尊敬する大先輩の胸をお借りして演奏出来る事が、どれほどの励みとなる事か。音楽の神様から大きなご褒美を頂戴した気持ちです。たまーに、こうした最高な瞬間があるからこそ、続けて行けるのです。今のポップスなどのような商業ベースの音楽ではない我々の音楽には精神的な要素が多く、音を出している瞬間すべてが喜びですが、その行為から得られる対価によって生計をたてようとした場合、様々な場面で自分にとって本質とは何なのか試されます。こうしてたまに大きなご褒美を頂ける事は、本当にありがたいです。企画してくださったIn F、そして急な告知にも関わらずいらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

12/16 東京音感 with 翠川敬基

富樫雅彦さんや翠川さんの美しいモチーフをもとに即興を展開しました。富樫さんの曲を実際にご本人と演奏されていて、具体的なイメージがある翠川さんに対し、私はほぼ初見。これはかなり難しかった。でもそれを、いかに崩せるか、この素材をいかにして超越するのか、挑戦を挑まれるその力づよい根源的な発信力に、とても刺激をうけました。


12/24 Miya's Flute Party


(スライドショーがはじまらない場合は、画像をクリックしてください)

Silver Stonesのデビューライブでもあり、美学×Miyaのファイナル公演でもあります。聖なる日にたくさんの方にお越しいただきました。がんばって準備をすすめてきただけあって、みな素晴らしい演奏でした。また普段はホテルでご一緒させて頂いている山崎洋一さんと初ライブだったのですが、一音一音心で合わせてくださっているのが伝わって来て、感動しました。本当に共演者にめぐまれています。ありがとうございます。未来への手応えを感じるパフォーマンスでした。日常の中でフルートの音色を響かせる事を目指して活動しているSilver Stones, これからも定期的に色々な場所でパフォーマンスをして行きたいとおもっています。また、この日を持ちまして、美学×Miyaのシリーズは終了となりました。美学ではたくさんの夢を叶える事が出来ました。来年は新しい舞台へ移りますが、ここまでこれたのも美学チームの惜しみない応援のおかげです。この場をお借りしてあらためてお礼申し上げます。9月より珈琲美学と共同ですすめて参りました、Connecting Places募金を一度回収し、全額MMサポートセンターへ寄付させて頂きました。たくさんのご寄付、本当にありがとうございました。所長の谷地ミヨ子さんからのコメントとともに、年明けに正式にもう一度ご報告致します。

12/26

喫茶茶会記・南無感






















南無感 Winter Series が無事に終了しました。ナムカンは基本的にSoloの即興ですが、共演者に出演を依頼する事もあります。「新月」をテーマにしている企画だからこそ、大きな宇宙の流れに身を任せて自然体で演奏する事が一番大切だと感じています。これからも毎月の新しいチャレンジが続きますが、どの場面も私にとって真実の音です。来年以降も引き続き応援のほどよろしくお願い致します。

12/27

今のジャズ界の現状を考えると、出来る限り広い視野を持つ事の重要性を感じています。この日はたまたま、都内で行われた、とあるセッションに参加しました。おそらく100名ほどの参加者がいたように思いますが、どこまでがオープンな趣旨なのかがわからなかったので、今回は名前をひかえます。業界的な(そんなものがあるのかどうかすらよくわからないけれど)音家のセッションというのが大の苦手なので、今回初参加で不安でした。ところが、あるアーティストの方が個人で主催するこのイベントは、心から良い音楽をつくろう、という気持ちに溢れていて、様々なジャンルの音楽家が集まり、有機的なつながりをしている。私がほとんど知らない世界で、こんなに志が高い人たちがいるのだという事が伝わって来て、未来への希望を感じました。それと同時にこういう場に参加できる事は自信にこそなるけれども、結局は自分の進むべき道を淡々と進むしかないとあらためて決心した日でもありました。主催のアーティストがJ Popの方であった事から、バラエティ豊なウタモノ中心のセッションでしたが、新しいものを受け入れ、どんどん発展して行こうという姿勢から、とても刺激をうけました。そして、参加者もジャズの業界からくらべると年齢層が同世代に近かった事もうれしかった。このようなポップでファッショナブルな音楽を聴いている人たちが、たとえば前日のナムカンのような完全即興のイベントに参加したら、どうなるだろうか、と想像しながら、参加していました。完全即興なんて,ワケがわからない、となるだろうか・・・?・・・否。きっとここに集まっている人たちは、根源的な表現にどこかしら共鳴するポイントがあるはず。以前ベルリンの友人と「即興演奏は大衆のためにあるのかどうか」という事で大議論をした事があるのですが、私はその際述べた事とやはり意見はかわらず、きっと根源的な表現は必要とされている、と信じて活動を続けています。

最後に・・・

形のあるものはいつかは消えてなくなる。今年はトランサイトの奄美群島ツアーや、Connecting PlacesでのSolo ツアー、ヨーロッパツアーなど、日本とヨーロッパ各地でたくさんの方のお世話になりました。そうして、忘れもしない大震災。すべてがかわった3・11から心が凍ってしまったようで、本当にたくさんの出来事がありましたが、もう2011が終わろうとしている事が信じられません。目に見えないのものの大切さ、物質的な世界よりも、精神世界の大切さをあわためて問われているこの時代に、どうやって音楽と関わって行くか。2年間ともに歩んで来た所属事務所との関係を見直し、再びフリーでの活動にもどった事も大きな変化でした。これからは、ひとつひとつ自分の手の届く範囲で、心から自信をもって音楽をお届けしていきます。本当に色々あった2011年ですが、その中でも特に印象にのこった出来事を最後にお話させてください。

1歳の時からの大の親友が引っ越しをしました。彼女の家は平屋のいわゆる「米軍ハウス」。フラットハウスライフという本にも登場する、本当に素敵なお家でした。パーツの一つ一つまで愛情の行き届いた非常に落ち着く空間で、いつもたくさんの人が集まってくる場所でした。私も子供のころから入り浸っていて「パラダイス」と呼んでいたそこの庭のグレープフルーツの樹の下で遊んでいた事が懐かしい思い出です。親友の家がある一帯は、住宅地の中でも米軍ハウスが並ぶ一画で一本その路地にはいるとまるで別世界のような異空間が出現します。一軒一軒が住人により大切にされていて個性的な佇まいが並ぶ道は通るだけでも、幸せな気持ちになったものです。米軍ハウスは基本的に賃貸なのですが、終戦後の米軍の将校のために立てられた家なので、文化的価値が高い建物でもあります。しかし、オーナーには文化よりもハウスをつぶしてマンションや一戸建てをたてるほうが遥かに魅力的らしく、老朽化の進む米軍ハウスは消滅の危機にあります。親友の一画もやはりその波に逆らえず、一軒、また一軒と消えてゆきました。(Flat House Lifeの著書でもある、友人のアラタ・クールハンドさんが、フラットハウスを残していこう、という活動をされています。ご興味のある方は、是非チェックしてみてください。)その跡地には、定規で計ったようなデザイナーズハウスが立ち並びます。子供の頃から、古いけれどもカラフルで緑に囲まれた平屋を見慣れているので、何の個性もないどこにでもありそうな家がその場所にあると、非常に違和感を覚えました。そして最後に残った親友の家も、取り壊しが決定し、35年の歴史に幕が降りたのです。最後にみんなで集まってさよならパーティをしました。形のあるものはいつかは消えるのだ、という事をあらためて、みせつけられました。色々変化があった年だっただけに、厳かに受け止めた出来きごとでした。それでも私達は前へすすまなければいけない。ところが、つい先日親友から電話があって、新居にうつった彼女のおなかには新しい命がやどっているというのです。形はなくなっても、エネルギーは再生し続ける。こんなにうれしい出来事はありません。Aちゃん、本当におめでとう。

数年前「パラダイス」で演奏をしました。その時の映像がYou Tubeにあったので、掲載します。ちょうど手術から復帰の第一弾のコンサートだったのですが、自分にとって家族のように大切な人たちに向けて演奏したこの時の体験が、今のSoloのパフォーマンスの原点となっています。



それでは、今年も本当にお世話になりました。
私は大晦日まで演奏し、元旦は屋久島へ飛びます。
皆様も素晴らしい新年をお迎えください。
よいお年を!

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2012/12/12

In Fでは2年ほどブランクがありましたが、今年からまた月刊でシリーズを再開しています。

そして、このシリーズのタイトルが決定したのでお知らせします!

以前にも書きましたが、In Fで起きている事は、出演者のラインナップをみてもわかるように、私にとって、とっても「東京的」だと感じます。

東京のどまんなかの高級クラブでは、それなりのかっこよさはあっても、「東京らしさ」は感じない。

様々な要素が雑多にある事、お互いが尊重し合う事、国際的にみて比較的安全で表現の自由が保証されている事が、東京的と感じる要素なのですが「出会い系」ライブハウスを称するIN Fには、その要素がつまっていると感じています。

違うものと違うものが出会う、その時のエネルギーがジャズの創造性の根源要素である、と相倉久人さんも著書の中でおっしゃっていますが、「初演」に何の迷いも無く臨める環境というのは音楽家にとって宝です。

In Fで私が関わる「初演」のライブは「東京音感」というタイトルをつける事にしました。

初めての音同士が出会う喜び、そこには、成功も失敗もあるかもしれないけれど、一度しかない、音楽が生まれる瞬間に、立ち会って頂けたら、とてもうれしいです。

「東京音感」今月は2回開催します。是非いらしてください。

12月13日(火)
Miya(Flute)×坂田明(AltoSax)

12月16日(金)
Miya(Flute)×翠川敬基(Cello)

In Fならではの組み合わせによる、月刊・出会い系セッション。
毎回違う価値観が共鳴する、宇宙初演の東京サウンドをお楽しみ下さい。
完全即興NIghtです。

大泉学園/In F Open19:00 Start20:00 チャージ: ¥2800
ご予約・お問い合わせは In F 03-3925-6967
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2011/12/11

珈琲美学での月イチの昼ジャズシリーズ、第四回目はマイルス・デイビスの特集でした。



今、音楽家(に関わらず、みなそうなのかもしれないけれど)は一人一人どうやって今の時代に合う音楽を創造出来るか問われていますが、マイルスの自叙伝の中で興味深い記述があったので、(ライブでも読ませて頂きましたが)引用します。

オレはミュージシャンとして、芸術家として、いつもできる限り多くの人々に音楽を通して話しかけたいと考えてきたし、それを恥じたことなど一度だってない。”ジャズ”と呼ばれる音楽が、少数の人々だけのものだと考えた事もない。かつて芸術的と考えられた多くの歴史的遺物と並んで、博物館のガラスの中に陳列されるものだと思った事もない。ジャズだってポピュラー・ミュージックみたいに、常にたくさんの連中に聴かれるべきだと考えて来た。そうだろ?ジャズは多くの人には難しすぎる音楽だから、聴く人が少ないほどすばらしいなどとヘソ曲がりな考えを持った事も一度もない。ほとんどのジャズ・ミュージシャンが、表面じゃそんな事言って、多くの人にきいてもらうためには、自分の芸術性と妥協しなければならないと言う。だが、本当は、彼らだって多くの人々に聴かれたがってるんだ。今ここで、そいつらの名前をあげるつもりはないし、そんな事は重要じゃない。だがオレは、音楽には境界なんかない、どう発展するかの制限もない、創造性になんの規則もないと考えてきた。どんな種類であれ、いい音楽はいいんだ。ジャンルというヤツも嫌いだ。そんなもの、音楽には関係ないだろ。だからオレのやっている事が多くの人々に気に入られるようになったからといって、うしろめたい気持ちになったことなんか決してない。

一度も自分の音に嘘をつかなかった表現者、そして、世界的成功をおさめたからこその説得力のある言葉だと思います。

今回のシリーズをとおして、私にとってのジャズは何か、少しは明確になったと思うけれど、やはり、マイルスが示すように「ジャズ」とはなんなのか、いつまでも謎であってほしい。なにものでもない「生きている」音楽をつくっていきたいです。

9月から進めて来たこの企画ですが、来年以降は新たな場所で展開していく予定です。また詳細が決まりましたら、お知らせします。
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2011/12/08

初出演のアムス+にて、さがゆきさん、ベルトラン・ゴゲさんとインプロライブ。



ベルトランさんは、フランスから公費留学で、京都に滞在し、尺八や吹禅を勉強されています。

日本の古典音楽を聞く事20年、念願かなっての日本滞在という事で、一瞬一瞬が楽しくて仕方がない、と話す彼から古典音楽や雅楽をほとんど形式的にしかしらない自分が恥ずかしくなりながらもたくさんの事を学びました。

そして、即興演奏家として珍しい事ではないけれど、人生に対して限りなくオープンな姿勢に、私自身で閉じてしまっていた扉を開けるきっかけをもらいました。

大切な友人が経営している場所での演奏では、私の音楽はあわないのじゃないカナ、と勝手に扉を閉めていたのです。他人から言われても何とも思わないような事を、家族から言われると納得がいかなかったりするように、相手の事がわかるだけに、自分の事を理解してほしい、という欲望が出てしまう。音楽ではない所で繋がっている友人の場合、音楽の趣味が違うだけで、その友情や信頼が壊れるのは嫌なので、それだったら演奏しないほうが良いかな、なんて考えたりしてしまっていたのです。


親友のAnjuliが代表を務めるはらっぱ祭りにベルトランとJOUさんと出演した時もそうでしたが、ロックが中心のステージでいきなり即興を演奏したら、みんな引かないかな〜、と情けない心配をしている私をよそに、「なんて最高の雰囲気なんだっ。良い演奏をしようゼ!!」といってステージに臨むベルトランさん。その姿勢が伝わるかのように、私達の演奏がはじまっても観客が減る事はなく、みなずーっと立って聞いてくれていました。

今回のAMS+はベルトランさんがパリに帰ってしまう前に、前回、意気投合したボーカルのさがゆきさんとともに、トリオで何かやりたいっと、日数がないなかでの企画だったのですが、通常演奏しているライブハウスはすべてブッキングがふさがっている状態。

いつも代々木のアースガーデンに声をかけてくれるIさんが経営するAMSの事を思い出し、相談した所、出演を快諾してくれたのです。音楽には空間を変える力がありますが、即興はとくに空間とセットの音楽なので、初めて出演するお店では、良い空間をつくれるかどうか、神経質になってしまうのですが、ベルトランさん、そしてゆきさんの底抜けに明るいパワーで、空間と一つになる事が出来たと思います。

AMSは響きの気持ちよい、とてもいい空間で、また色々企画してやりたいなー、と思っています。

告知期間の少ないなか、学生さんが来て新鮮な感想をつたえてくれたり、色々なうれしいつながりのある一日でした。

余談ですが、自分で企画するライブではほとんど学割を設けていますが、この2年間できてくれた学生はおそらく両手で数えられるぐらいの人数です。ほとんどの場合、学割は通常料金の半額で、お店にも私達にもほとんど利益がない制度なのですが、少しでも若い人に聞いてほしくて、続けています。反応は少なくても、継続こそ力なり、と信じてまだまだ続けて行きます。協力してくれる各店舗の皆様に、あらためてお礼を申し上げます。
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2011/12/04










山形でフランクロイド・ライトに出演したご縁で、都内で開かれるとあるパーティに出席し、そこで小室等さんと出会う。

その際、小室等さん、谷川賢作さん、こむろゆいさんにゲストで坂田明さんという豪華メンバーで、横浜のドルフィーに出演されるとの情報を入手し、出かけてきました。

ひとつの事がどんどん広がっていく喜びを感じています。

賢作さん、坂田明さんは共通の恩人であるという事で、詩人の宝玉義彦さんも同行し、会場では以前から素晴らしいと噂は聞いていた、鼓の石井千鶴さんにお会いしました。千鶴さんも、本日の出演メンバー全員と共演されている事もあり、これはいかねば、と思ったそうなのすが、そこに集まった人々はある種の必然性で集まってきていると感じるライブでした。

坂田さんの平家物語〜小室さんの諸行無常をモチーフにした歌に続く場面で、三人で飛び入りしました。千鶴さんは太鼓、宝玉さんは、即興詩で参加。エネルギーの高い演奏でした。小室さんは、チェルノブイリの頃から原発の問題と向き合って来た経緯もあり、今の時代に必要な音楽というものを模索する姿勢に感動しました。また、即興詩を力づよく読む宝玉さんの姿、賢作さんが紹介の際に「From 南相馬、という肩書きは、必要ないんだっ」とおっしゃっていた言葉の真実を通して、私達一人一人が力強く生きて行く姿勢が、復興と地球の未来につながるのだ、と確信しました。

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2011/12/3

11/27と12/2は美学×Miyaのシリーズでした。

11/27はベルリン在住の大御所ピアニスト、高瀬アキさん。
夢にまでみた、日本での共演。力強いパフォーマンスに、あらためて感動し、共鳴しました。

12/2はヴォーカルの伊藤大輔さんとのユニット、音丸。

フルートとヴォイスという、一見めずらしい組み合わせではありますが、とっても自然に演奏できる、貴重な音楽パートナーであります。

DUOとして一緒に演奏するようになってから、3年立ちますが、ライブはまだ4回しかやっていない、ロングスパンのデュオです。これからも色々な所で演奏していきたい、と思っています。

さて、9月からお届けして参りました、美学×Miyaのシリーズは今月を持ちまして、ファイナルとなります!今まで応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。感謝の気持ちをこめて、残す所、あと二回、全力で良い音楽をお届けします。是非是非、美学×Miyaの最後のパフォーマンスを見にいらしてください!!

12/11は、恒例の昼ジャズ。ジャズの帝王と呼ばれるマイルス・デイビスを特集します。

そして、フィナーレとなる12/24はフルートパーティを開催します。

12月24日(土)
学芸大学/珈琲美学
Miya's Flute Party
18:00 Open 19:00 Start ¥3,000 +2 Order (Drink,Food Menuは充実しています)
Miya&山崎洋一(Piano)+Sliver Stones
Silver Stones・・・Best Jazz Flutists
浦上英太、笠倉由佳、桑野智子、立木真紀、林裕香 

MiyaとSilverStonesが、ピアノに山崎洋一を迎えて送る、豪華なクリスマス・フルートパーティ。SilverStonesは、a-note+MUSIC SCHOOL でMiyaが出逢ったベストフルーティストたち。日常の中にフルートの音色を響かせることを目指して活動する彼らは、カットよって輝きが変わる宝石のように、個性をいかした演奏で、フルートの様々な可能性を見せてくれます。イブの夜に、フルート好き集まれ!


このライブを持ちまして、9月よりつづけて参りましたConnecting Places募金を一度終了し、皆様からお預かりしたお気持ちをMMサポートセンターへ寄付します。震災から9ヶ月経とうとしていますが、継続的な支援が大切です。美学に募金箱が設置してありますので、どうかご協力よろしくお願い致します。

------------------------------------------ Connecting Places募金について --------------------

珈琲美学ではMiyaの意向でConnectingPlaces募金の募金箱を設置しています。この募金活動は東日本大震災を受けて、前回のConnectingPlacesTourから開始しました。この募金は全額、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故で多大な被害を受けた南相馬市で発達障害児の支援を行っているNPO法人「MMサポートセンター」に寄付されます。ここでは所長の谷地ミヨ子さんが長年の経験を積み上げて独自に開発した支援法を用いて、大変に効果の高い発達支援を行っていました。しかし、施設は原発の30キロラインに近く、来所していた子供達の多くが県外に避難せざるを得なくなりました。 今は宮城県名取市の仮設の施設で来所出来る子供を対象に運営していますが、県外から支援の継続を求める声も多く、電話連絡や所長自らの出張で支援を継続しています。施設の運営費用は研修生を受け入れる寮の家賃で賄っていましたが、寮も安全を最優先に考え、学生達を帰郷させたために運営に必要な収益が失われました。帰宅の見通しも付かず、厳しい状態が続いています。募金は活動費や、子供達が飲む安全な水の代金に使用されます。どうか皆様のご協力をお願い致します。今後も継続して状況を報告いたします。


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2011/11/26

山形での公演終了から運転して、東京へついたのは、朝の七時。

仮眠をとった後、準備して、喫茶茶会記へ向かいます。

新月の即興シリーズ、南無観です。

この日は特別ゲストとして、Connecting Places ツアーの仲間である、詩人の宝玉義彦さん、写真家のレオナルド・ぺレガッタさんが参加してくださいました。

そもそも、Connecting Places Japan Tourを行うにあたって、東京本部がほしい、という事で、喫茶茶会記に拠点を据えてはじまった月例企画。

福島、山形での代替公演を終え、CPJTが完結した流れでこのメンバーで出来たという事は、すごくうれしかったです。

同じく、11月11日に、ツアーの無事を祈願し、満月のパフォーマンスを同じメンバーを含むチームで行っている事もあり、何か一つの流れが完結した事を感じた一日でした。

終了後、レオが進めているHappy Island Projectについて、意見交換をする。

さて、年内最後の南無観は12/26です。新月の日に、自分を見つめ直し、ピュアな気持ちで新年を迎えたい、と思っています!

12月26日(月)

南無観 New Moon Improvisation

四谷 喫茶茶会記 Open19:00 Start 19:30 Miya (fl)

予約3,000 当日3,500 学割1,500円 ワンドリンク+ハーブティー付

一月より喫茶茶会記で開催されてきた、New Moon Connecting Places。9月より即興演奏をクローズアップし、15席限定のプレミアムライブ「南無観 New Moon Improvisation 」として、バージョンアップリニューアル致します。即興演奏は音による空間の彫刻。生まれては消え行く立体的な音空間をお集りの皆様だけに体感して頂きます。ConnectingPlaces報告会は、従来通り、南無観(Nam Kang)の中で行って参ります。新月のうれしいプレゼントとしてMiya自身がブレンドしたハーブティーをサーブします。

※Nam Kang とはチベット語で、新月の意。

ご予約・お問い合わせ 喫茶茶会記 03-3351-7904 sakaiki@modalbeats.com
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2011/11/26

東北ツアーの後半戦は山形です。宝玉さん、レオとともに、芸術工科大学での講義のあと、Frank Loyd Wright でのライブ。

芸術工科大学の能舞台は、建築物として本当に素晴らしく、そもそもここの舞台でConnecting Placesを撮影したい!というのが、3月に行われる予定だったツアーのメインイベントの一つだったのですが、震災でキャンセルとなった後、代替公演で訪れる事ができました。

先日の南相馬と合わせて、これで、やっと、3/11からはじまったConnecting Places Japan Tourを完結させる事が出来ました。

Connecting Places Japan Tour 2011
3/11 滋賀 酒遊館
3/17 島根 浜田市
3/20 大分 耶馬渓
3/21 宮崎 日向
3/22 熊本 水前寺
3/23 熊本 阿蘇
11/21 福島 南相馬
11/24 山形 山形市

各地でお世話になった皆様、あらためまして、本当に、本当にありがとうございました!!!

さて、即興のワークショップですが、福島での小学生の反応を見てから、山形の芸術工科大学では学生の生の反応を見れるという事で期待していたのですが、予想に反してクールな反応。教室に入るなり机に突っ伏して寝ている学生よ、その学費はだれが払っているのだ〜、と言いたくもなりますが、自分の大学時代にも同じような光景があったような気もしなくもない。日本はまだまだ平和なのです。

宝玉さん、レオ、私と、それぞれの立場から、「即興を含む表現方法」についてお話をして、最後にレポートで感想を提出してもらいました。レポートを見る限り、みな私達が伝えたかった事をしっかりと受け止めてくれたようなのですが、実際に生の質疑応答になると、質問がひとつもこなかったりと、アウトプットのほうは残念な反応だったな〜。一度きりの授業でわかる事でもないと思うので、長い時間をかけて、一緒に作品をつくってみたいな〜と思いました。

一つ驚いたのは、レポートに「忘れかけていた震災の記憶を思い出しました」と書かれたコメント。今、日本で何がおきているのか、芸術を学ぶ学生がしっかり目を見開いて、見なければ、将来はとっても不安です。福島からガイガーカウンターを持って移動したのですが、放射線は山形は東京よりも低いという事もあって、守られた分、意識が低いのだろうか・・・。

何度か訪れている広島では、戦後の平和教育がしっかりとされていて、中学生が自分の声で、はっきりと意見がいえる状況である、という事をこの目で見て、体感しました。日本でも、世界でも、安全と言い切れる場所はない。今自分の身の周りで起きている事と、世界で起きている事のつながりを感じる事は、とくに芸術を学ぶ私達にとっては、大切な事です。

さて、夜のライブは、フランクロイドライトにて開催されました。はじめて訪れましたが、とっても素敵な空間で、音響も素晴らしかった。ここで、即興や、ソロによる曲の演奏。レオと宝玉氏制作による、「野良がえり」Pipe-Lineで制作した「Moving Water」を上映しました。

ライブでは、大学での講義に参加した学生さんが見に来てくださって、うれしいコメントを頂き、ほっとしました。未来を担う芸術家の新鮮な観点は特に今、必要なものだと感じています。
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2011/11/25

東北ツアーから帰って来て、一日一日が中身の濃い日々を過ごしています。

最近のツアーは、節約強行型が多いのですが、さすがに今回は、体力的に復活するのに、時間が大分かかっていますが・・・やっと元気になって来ました。

とはいえ、私は運転もなにもしていないのに、非常に申し訳ない話なのですが、タフなメンバー達は、南相馬から、地元の詩人、宝玉義彦さん、NYからボーカルのデイナ・ハンチャードさん、イタリアから、写真家、映像作家のレオナルド・ぺレガッタさんと共に旅をしていました。

今回体験した事は、ゆっくり消化しながら少しずつ書いて行きたいと思っています。まずは、記憶がさめない内に、備忘録的報告でお許しください。

地元に根を下ろして活動していた詩人の宝玉さん、そして、今回の震災を、(私のまわりでは)誰よりも自分の事のようにとらえている、デイナとレオ。

運命的で必然的な組み合わせの4人での3日間は奇跡の連続でした。

実際に行ってみて痛感するのは、福島の中の南相馬市は、本当にその言葉の通り、豊かな自然、大地に根ざした風土が残るパラダイス、文字通りのHappy Islandなのです。

津波のように、一瞬で命を奪う悲劇だけではなく、目に見えないけれど、確実に身体を蝕んでいく放射性物質は、年齢や性別などによって、土地とともに繋がっている大切な絆をも破壊する。

一体なぜ、パラダイスでこのような事が起きるのか。

私達を何を見せられ、何を体験させられているのでしょうか。

それと相反するようなのですが、帰って来てから、東北ツアーはどうだった??と声をかけて頂いて、一言目に自然に出てくるのは、

『すっごく楽しかった!!!」という言葉なのです。

自分でも不思議なのですが、質問した方は、もっとびっくりで、目をぱちくりとさせています。

津波の壊滅的な被害を見たあとに、とても言える言葉ではないとわかってはいても、美しい自然、美しい人たちとの触れ合いを通して、学ぶ事は多く、そのような特別な場所でのパフォーマンスを経ての交流で感じた事を素直に表すとそのような言葉になるのです。

短い滞在ではありますが、実際に原町区の風土に触れて、感じる事は、豊かな文化的土壌があるということ。自然と共存しながら、積み重ねて来た豊かさは、一度の地震では崩れない。これから、どうやってこの美しい文化を伝えて、残して行くのか、という事が問われているのだと思います。

話は飛びますが、与論島のかりゆしバンドに出会ってから、民謡の研究を少しずつはじめているのですが、以前から、「相馬流山」という、南相馬の民謡にチャレンジしたいと思っていました。

1フレーズがものすごく長くて強烈な引力がある、「大地」と「風」を感じる美しい曲です。民謡としても人気があり、この曲のうたいてNO.1を決める大会が毎年あるのですが、一曲だけで競うこの大会に、なんと毎年120名もの出場者が挑むそうです。

今回、ふとしたきっかけで、前回の相馬流山大会のチャンピオンの方に、直接指導して頂く機会に恵まれ、デイナとともに、稽古させて頂きました!私は、尺八の先生に教えて頂けました!

そして、来年の「相馬流山大会」に麗光道で、出演しよう。という話が持ち上がっています。もし、実現したら、楽しすぎる・・・♪ 

レオは、今回のツアーの模様のドキュメンタリーを制作しています。そして、福島の美しい文化を伝える「Happy Island Project」を立ち上げています。

最後に驚いたのは、先日、イタリアへ旅した宝玉さんが気付いた事なのですが、イタリアのシエナは南相馬の風土とたくさんの共通点があると言う事。極めつけは、どちらも、「馬」がその土地の象徴であり、南相馬には「野馬追」、シエナには「パリオ」という盛大な神事があるのですが、一年をかけて準備するそのお祭りも、最後は馬を神様に奉納する所まで、そっくりなのです。

この二つの土地が交流するような事が出来ないか、と思案しています。

今回、地元の小学生を対象に、即興のワークショップを開催しました。みんな、少しシャイではあったけれど、心が伝わる、楽しい時間でした。














福島の子供たちが、シエナでミュージックキャンプができないだろうか、農業の体験で、お互いの情報を交換したりできないだろうか。そんな楽しい計画を考えています。

写真は、改築中の家をお借りして「相馬流山」を習うデイナと私。



今回とくに印象的だったのは、デイナとレオが地元の方とお話する際に通訳させて頂いたのですが、その時に感じた事。

今起きている事は日本語が通じる人同士でも、ものすごく努力しないとわかりあえない事である。

地元の方達は現実を必死に受け止めて、生きているけれども、デイナやレオのように、世界にはおなじように現実として受け止め、草の根レベルで何ができるか模索し、実行しようとしている人たちがいる。

言葉の壁を超えてつながろうとする二人に姿勢を、地元の方は、ものすごく誠実に受け止めてくださった。

音楽と花から革命がはじまる。目には見えなかったり、空腹を満たしてくれるものではないけれど、そういうものが持つ力をいまいちど、感じてみたい。

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2011/11/20

In Fでの村山政二朗さんとの「二つのソロ」。

同じ空間に存在しながらも、一緒に音を交えないという時間。

即興演奏家/作曲家として、とても尊敬している政二朗と共演できて、実りのある時間でした。

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2011/11/19



麗光道の3人がそろっての一年半ぶりのパフォーマンス。

色々なフォーメーションは今後もあると思うのですが、3人そろって完成するのだという事をあらためて感じた一夜でした。

みんなで歌って、踊って、笛を吹いて、新しい豊かな世界へ向かっていこう。

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2011/11/19



11/13にA Story Of Jazzが開催されました。
第三回目は、音楽的にも直接影響をうけているピアニストのビル・エバンスです。
今までの中では、一番、自然にとり組む事が出来ました。
ピーター・ペッティンガー著「ビル・エバンス」の中から、大好きな言葉をご紹介します。
インタビューの中で、エバンスはこう語ります。

「どんなことでも成功する人には共通点がある。はじめに現実的な視点でものが見れること、問題が大きい事を知っていること、一段一段上がって行かなければいけない事を知っている事、そしてこの一段ごとに理解していく行程を楽しめる事。」

大学時代に出会い、ノートに書いて励みにしていた言葉です。

次回のStory Of Jazzは12/11です。
是非いらしてくださいね。

百年の物語 Vol.4 ~ Miles Davis ~

学芸大学 珈琲美学 Open14:30 Start 15:00

Miya(Flute) Solo チャージ:2,000 (学割1,000) +コーヒー付き

日曜の午後にお届けする60分のプチJazz体験。

フルーティスト・Miyaが軸となり、毎回違った歴史上のミュージシャンを取り上げながら展開する物語。フルートの音色を通して、身近にジャズを感じる昼下がりのひと時。第4回はモダンジャズの帝王と呼ばれ、常に時代をリードし、新しいサウンドを作り続けた偉大なトランペット奏者マイルス・デイビスを特集します。

ご予約・お問い合わせ 珈琲美学 03-3710-1695 bigaku@lily.ocn.ne.jp-
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2011/11/18

ホームページのドメインについてのお詫び

以前使用していた、HPのドメイン、miya-music.comのサーバーの更新作業に伴い、一時的に、miya-music.comが閲覧できなくなっています。

すべての内容は、新しいHP, miyamusic showcase に移行済みですが、旧ページをブックマークしてくださっていた皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。

数日中に復旧できる見込みですが、今後は http://cargocollective.com/miya をメインのドメインで使用していく予定ですので、あわせてこちらのアドレスもブックマークで登録していただけると幸いです。

今後とも引き続き、どうぞよろしくお願い致します。
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12/24 Miya's Flute Partyの開催が決定しました。
a-note+フルートスクールで出会った素晴らしきフルーティスト達と「Silver Stones」を結成しました。
かねてからの「日常の中で、フルートの音色を響かせたい」という願いが、このような形で実現できる事になりました!

総勢6名のフルーティストが、それぞれの個性を活かしたパフォーマンスを行います。フルートを演奏する喜びにあふれるオリジナル曲や、キッズでも楽しく参加出来るコーナーなど、盛りだくさんの内容を準備中です。

当日の出演者でヨガの講師でもある立木真紀さんと、「フルーティストのためのヨガ」をつくろう!と話していたのですが、その一回目の打ち合わせでした。これこそ、私にとって、本当にはじめてのチャレンジだったのですが、信じられないほど順調に打ち合わせが進み、あっという間たたき台のプランが出来てしまいました。すべての人にとって、共通する事ですが、フルーティストにとって、「呼吸」は何よりも大切な事です。
呼吸にフォーカスした動きと、フルートを吹く時に役立つ「ハート」(胸骨) を開くポーズを中心に、作曲した曲にあわせて進行します。真紀さんが素晴らしい講師である事の力は大きいのですが、かなり手応えを感じています。完成が楽しみ~!!!

生徒さんが、素晴らしいオリジナル曲を書いてくるようになって、これは、レッスンだけで終わらせてしまってはいけない、と思うようになりました。どこかで演奏する機会を探していた所、運命的なタイミングで、珈琲美学で出来る事になりました。ここまで、惜しみない協力をしてくださっている、a-note+フルートスクール、アルソ出版、会場の珈琲美学、制作のチームカノンに、心より感謝致します。

本番に向けて、がんばるぞ~!
聖なるイブに誕生する「Sliver Stones」のデビューライブ、是非是非、応援にいらしてください!!

最後に宣伝で恐縮ですが、当日会場で私が監修したザ・フルート別冊22号「A Door to Jazz Flute」を販売します。ジャズの基本的な演奏の仕方や、フィーリングの解説がのっている本編に加え、楽譜、演奏CD、マイナスワンのトラックが収録されたCDまでついて、¥2500と(自分でいうのも恐縮ですが)かなりお値打ちの内容です。ライブハウスで購入できる貴重な機会なので、ご興味のある方は是非、御覧頂ければ幸いです。
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2011年11月11日 11:11(日本時間)

デイナ・ハンチャードさんの声がけで、世界中の水辺で、仲間達と呼応しながら、音を出しました。「1」がテーマのこの日、デイナは一歩前へ進む事を自分に誓う、と力強く語りました。表現者として、常に「ゼロ」でいたい、と願っていますが、一歩前進するとしたら、私の決意は、なんだろう・・・とこの数日考えていました。そこで、ふっと数日前に、友人の音楽家から、思わぬ励ましの言葉をもらった事を思い出したのです。MIyaは音楽の「喜び」を伝えられる力があるから、それをいつまでも失わないでほしい。という内容の(勝手な解釈?)ありがたいお言葉。最初はピンとこなかったのですが、数日かけて、やっとその意味が分かってきました。音楽家としての生き方は一生をかけて学んで行くものなのだろうけれど、「音を出す」(身体に細胞に音の振動を響かせる)という行為は、今まで一度も疑った事がない。音を出す瞬間は、私にとって常に喜びであった、というよりも、喜びか喜びでないか、疑った事すらない、という事に気がつきました。

以前、別の音楽家の友人に、「あなたにとって一番大切なものは何?」と聞いたら、「真実」という答えがかえってきた。その時は意味がさっぱりわからなかったけれど、今はなんとなくわかる気がする。

これからは、瞬間瞬間に「真実」とは何か?を自分の心に聞いて、自分にとって、「真実」の音だけを吹いていこう。

本当に素晴らしい友人に恵まれています。この世の中に「財産」というものがあるとしたら、「友情」が、何よりも大切なのではなかろうか。お互いの持てる力で、惜しみなく助け合いながら、ともに創造活動が出来る仲間がいる。

私達が、同時にこの空間に存在したという事を証明するのは、「時間」を共有したという感覚しかない。目には見えない「時間」の質をより豊かなものにするのが、芸術活動であるならば、自我を超越した創造的作業に一緒に取り組める仲間がいる事は、この先行きの見えない時代を生きて行くための力になります。

本当にありがとうございます。
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最近のイベントのうち、いくつか写真が送られてきました。

楽しかったなぁ〜。



表参道エルメスでのイベント ギターの渥美幸裕さんと。
フレンチポップスのレパートリーが増えました♪



はらっぱ祭りで、ダンサーのJOUさん、サックスのベルトラン・ゴゲさん、映像の稲葉さんと。
親友のAnjuliがは実行委員長を務めるらっぱ祭りでの初のステージ演奏。
はらっぱは、ロック系が多い印象があったので、即興のステージが果たして受け入れられるか、不安だったのですが、予想外に、たくさんの方が、たちどまってくださいました。
「ここは、とにかく、みんなが表現したい事を表現出来る場なの」というAnjuliの言葉。
嘘偽りなく、こういう事が実現されている空間でした。壁は、案外、自分で勝手につくってしまっているのかもしれない。これからは、どんな所にいっても限りなくオープンでいたい。


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ホームページ更新情報です!

スケジュール
2011年11月、12月更新しました。

Connecting Places  
パリのシテ島での作品を公開しました。

Connecting People
パリで活動する即興演奏家 Nicolas Souchal (Trumpet) と Jean Jacques Goichon (Bass)とのインタビュー動画を公開しました。

南無観 
スライドショーの写真を増やしました。動画を追加しました。

以上です。是非見てください♪
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2011/11/08

音と空間はセットです。音楽が空間の芸術と称されるように、私達は、空間を切り取って演奏し、聴いてくださる方と空間を共有する事で、つながりを感じます。食べ物にも同じ事が言えると思うのですが、パリで食べるクロワッサンが信じられないほど美味しく感じるのも、その空気感の中で食するからであって、日本で食べるクロワッサンももちろん美味しいけれど、同じ味にはならない。クラシックの室内楽は、その響きの基で発展した教会の中や、綿密に計算してつくられたホールの中で、はじめて本当の意味で機能します。場所が持つ力と、音楽の力が相互作用する事によって、音空間が完成されるのです。Connecting Placesをやるようになってから、その事を実感として捉えられるようになりました。Bigaku×MIyaのシリーズや、喫茶茶会記の新月の会「南無観」など、拠点を定めて「その場所」でしか出来ない企画をやりたいと思ったのも、そのような気持ちからはじまった事で、こうしてお店と協力しあいながら続けて取り組める事に、心から感謝しています。

ここまで、出来るようになるまでには色々あったなぁ、と思い出しています。まだ、大学に在籍していた頃の話ですが、自分が組んでいたグループのライブを企画しました。出演交渉したのは、柴崎にあるSというライブハウス。古き良きジャズの時代を思わせる雰囲気のお店は「スタンダードジャズ」(今では「古典ジャズ」と呼ばれるジャンル)に特化したお店。当時は、右も左もわからずに、オリジナルを中心に演奏するバンドで、そのお店に出演交渉したのです。演奏させて頂いた事自体奇跡だと思うのですが、二回目の出演交渉をした時、店長からの留守電に「オリジナルはノーサンキュー」と入っていました。今では笑い話ですが、その時の店長の気持ちを思うと、その後も結局、自分達の音楽を演奏しつつ、何回か出演させて頂いたので、本当に、本当にありがたいなぁ、と思っています。

ジャズのスタンダードが輝いているのは、その時の時代背景も含めての作用であって、それを現代の、しかも日本という国で再現するには、曲をよくよく理解した上での演奏家の創意工夫が必要です。偉大なジャズミュージシャンの生き様をフルートでたどる「Story of Jazz」というシリーズをやるようになってから、特にそう思うようになりました。あのような時代の中、今の残っているような作品を生み出した事は、本当に、本当に尊敬します。

自分のライブでは、その時の、その空間にあった内容を演奏したい、と思っています。自然の中で、一度でも音を出した事がある方だったら、きっとすぐに理解して頂けると思います。

近々、Connecting Placesで公開したい、と思っている作品があります。ベルリンのあるパーティ会場。私はそこに(演奏する予定はなく)偶然出席したのですが、たまたまその豪邸にあった、水が入っていないプールをみた友人が、「水のないプールほど、さびしいものはない」といった一言から、急遽そのプールの中に私がはいって、演奏会をする事になりました。水の代わりに音楽で満たされた空間は、響きも抜群だったし、それはそれは、素敵な展開だったのですが、終了後、なんで、もっと面白い事をやらなかったの?この空間でないと出来ない事は、もっとあったと思うけど・・と話しかけて来た美しい青年に出会いました。(後でわかったのですが、彼は、チェコの有名な作曲家のアシスタントでした)そう、私は、(このパーティは、音楽に興味のある人ばかりが集まっている訳ではないし、きっと「普通」の曲をやったほうが喜ぶだろう)と判断して、「普通」のスタンダードを演奏したのです。確かに、ほとんどの人は喜んでくれた(ように見えた)けれど、それは、ライブハウスでも出来る事だし、もっとこの空間でしか出来ない事をやればよかったナ、と少し後悔しました。実際、音楽にさほど興味がない、とおっしゃる方のほうが、なんの抵抗もなく、即興の世界を楽しんでくださったりします。

音楽には「分かる」も「分からない」もなくて、ただただ「感じる」という事しかない。その空間にいるすべての人を喜ばせるのは難しけれど、私達は、ただただ、一音一音丁寧に演奏する事しか出来ない。

ちなみに、ベルリンでの「水のないプール」での演奏は、次回の南無観で上映する予定です。これは観客を入れる前に、プライベートで撮影したものなのですが、パーティにきていたこども達も一緒に参加してくれてました。こちらの演奏は、完全即興です。確かに青年の言う通り、あらためて記録をみると、この空間には、この手法のほうがあっているよう感じる。

もうひとつ、よく思い出す事があります。かなり前のテレビ番組のお話です。当時、数曲のヒット曲があった歌手が、遠く、たしか(アフリカのどこか)の「歌で会話する部族」のもとを訪ねるという企画。その部族は、感情を何でも歌にして会話をする。その旋律の美しさは、まだジャズをはじめる前の私の耳にとても新鮮に聞こえ、今でも心に焼き付いています。その部族の人々と交流した日本のロック歌手は、「さぁ、あなたも、今の気持ちを歌にしてみて」といわれても、一音も発する事が出来ずにいました。このままでは帰れない、というような雰囲気になり、結局、日本のテレビの中では、キラキラと輝いて聞こえた持ち歌のヒットメロディーを、広大な大地の中で必死にうたったのですが、なんともいえない空しさが、テレビの画面からも伝わってきました。最後に、「いつかあなたも自分のメロディーがみつかるはず」と言われて、終了しました。その方は、いまではカラーセラピーのような本を出しているのを、最近見かけました。


その空間にあった音を提供するのが、何よりもの喜びだし、それを共有できる仕事仲間と、きいてくださるお客様に、あらためて、いつも、本当に、本当にありがとうございます!
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2011/11/08


Story of Jazz、洗足でのワークショップ、南無観、エルメスでの渥美君とのDUO、はらっぱ祭りと、怒濤のように、過ぎて行きました。

どれも、内容の濃い、思い出深いコンサート。収穫の秋、そして、未来へつながる希望や、新しい発見に満ちていました。

いらしてくださったみなさま、お世話になった関係者の皆様、本当にありがとうございました!

写真は、美学での Story Of Jazz.

ストーリーオブジャズ、次回は、ビル・エバンスの特集です。私もジャズをはじめた頃に多大な影響を受けている奏者。是非、お越し下さいね♪

11月13日(日) Story Of Jazz

百年の物語 Vol.3 ~Bill Evans ~

学芸大学 珈琲美学 Open14:30 Start 15:00

Miya(Flute) Solo チャージ:2,000 (学割1,000) +コーヒー付き

日曜の午後にお届けする60分のプチJazz体験。

フルーティスト・Miyaが軸となり、毎回違った歴史上のミュージシャンを取り上げながら展開する物語。フルートの音色を通して、身近にジャズを感じる昼下がりのひと時。第三回はクラシックを取り入れた美しい演奏や、即興性に富んだインター・プレイなどで、後のミュージシャンたちに多大な影響を与えたアメリカのジャズピアニスト、Bill Evansにスポットを当てます。

ご予約・お問い合わせ 珈琲美学 03-3710-1695 bigaku@lily.ocn.ne.jp
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スケジュールアップがギリギリになってしまったのですが、本日、表参道のエルメス店内にて、ギターの渥美君と、DUOでフレンチポップスを演奏します。

お時間のある方は是非♪

11月5日(土) Fashon's NIght Out

http://www.vogue.co.jp/fno/

表参道ヒルズ Hermes 店内 15:00〜、16:00〜、17:00〜、18:00〜、19:00〜、20:00〜

各20分ステージ入場無料

Miya (Flute) 渥美幸裕(Guitar)
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2011/11/02

いよいよ11月ですね。

一年の締めくくりに向けて、収穫の時期です。

夏に植えたバジルはまだこんなに元気です。




























この秋から新しい体制で活動する事になりました。
ご報告が遅れてしまいましたが、お知らせしたい事を数点掲載させて頂きます。

※T&Kエンターティンメントとの契約見直しに関して。

私、Miyaは8月一杯で、所属事務所のT&Kエンターティンメントとの専属契約を見直し、フリーでの活動となりました。所属していた2年間を振り返ると、なんといっても、Sマネージャーと二人で、色々な事にチャレンジした事が思い出されます。今年二月に敢行したトランサイトの奄美群島ツアーを計画した際、二人で、相倉久人さんの公演を見に行く前に、モスバーガーで群島間をまわるフェリーの料金表を眺めながら、葛藤してした事・・・。一体この表はどうやって読み解くのか、そして、果たしてこのツアーは実現可能なのか・・・。今となっては懐かしい思い出ですが、なんとか赤字を出さずにツアーを成功出来たのも、Sさんの惜しみない熱意があったからだと思います。

 Sさんに感謝したい事はたくさんありますが、一番は、私が発案/企画したすべてのライブに同行してくれた事です。すべてのライブが興行的に成功していたとは言えない状況の中、なかなか出来る事ではないと思います。私が何をやろうとしているのかを、じーっと見ていて、方向性や対策を考える。音楽や公演の内容を、深い所で理解して有効なアドバイスをくださる。時には、演出のアシスタントとして、一人何役もの仕事をこなしていました。一つ一つの公演に、心をこめて、丁寧に臨んでいた姿を思い出しながら書いています。

 活動の中では、お客様や担当者の方から、なんで、いつもマネージャーがついてくるの?と厳しいご意見を頂戴した事もありました。音楽家の仕事は、ステージで演奏している時だけが仕事なのではない。良いステージをつくろうとすればするほど、事前の準備が大切になるし、そのためには、一人でも多く、深い所で理解して、協力してくれる仲間が必要です。(ステージの内容でそれを伝える事ができなかったので、そのようなお言葉を頂戴したのだと思います。これから、もっともっと説得力のあるステージを目指しますので、引き続き応援のほど、どうぞよろしくお願い致します。)本質的に理解するという事は、実際のステージをみていなければ、嘘になる。私自身、日々進化したいと願って行動していますが、歩調を合わせるべく、すべての公演に同行してくれた事は、今でも頭が下がる思いです。

 二年前、事務所に入ると決めた時、周りの友人から反対の声が多かったです。生産物(音楽)を生産者(私)が、直接需要のある所(ライブの場合は聴いてくださるお客様)に提供できる立場にあるのだから、どうして、無駄な中間搾取を入れるのか、と。確かに、私規模の表現者には、マネージャーはいらない、という意見に、納得する所もあります。それと同時に、良い音楽さえつくっていれば、人は自然と集まってくるという時代ではない、という事も実感しています。素晴らしい内容のライブに出かけていって、観客が数人、という状況は、残念な事に、何度も目にしています。海外にいる友人からの情報も合わせると、これは世界共通の現象のようです。

 このような状況の中、成功している表現者もたくさんいます。T&Kに所属する前は、それなりに稼いではいたけれど、忙し過ぎて、何がナンダカわからない状況でした。仕事がなくなるのが怖いので、優先順位も何もなく、御請した仕事を右から左へ、次々と流して行く日々。せっかく自分が心の底からやりたい、と企画したライブも、日々の作業に追われて準備が間に合わず、もっと出来るハズなのに!と悔しい思いで、当日を迎えた事もありました。時代の流れもありますが、T&Kに所属してからは、本当にやりたいと思う事だけにフォーカスして、お仕事ができるようになりました。トランサイトの結成も、数年ぶりに復活したストリングスカルテットとの共演も、自信がなかった私の背中を押してくれたSマネージャーの協力があったからこそ、実現できたのだと思います。長くなってしまいましたが、この場をお借りして、心からのお礼を申し上げたいと思います。

Sさん、本当に、本当にありがとうございました。

T&Kエンターティンメントとは、これからも、提携アーティストとして、関わってまいります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。


※Team Can-On 立ち上げに関して

T&Kとの専属契約期間を通して、色々な事を学びました。それをもとに、アーティスト同士の横のつながりを、もっと有効利用すべく、チームを立ち上げました。上記でも申しましたように、一つの公演を成功させるには、たくさんの方の協力が必要不可欠となります。音楽家だけではなく、様々な表現者とつながって、活動していきたいと願っています。「個」として独立して動いているもの同士、協力し合えるシステムをつくれないかと模索する中、浮き上がってきた一つの形です。音を観る「かんおん」、響き合う「カノン」、可能性を拓く 「Can On」という3つの意味をこめて、Team Can-Onと名付けました。何が出来るか、まだまだ手探りではありますが、音楽家として、クリエイティブで、ハッピーな日々を過ごしたいというささやかな願い、そして、たくさんの人とつながって、ひろがっていけたら、と思っています。

※つながって、ひろがっていきたいという思いについて

ロンドンを歩いていると、ここは、様々な国の人が集まっている世界都市だと感じます。東京には様々な文化が溢れていますが、やはり「日本の首都」という印象が強いです。私達は、気がつかない間にも、日本人らしさを、存分に発揮しているのでしょう。くだらないと思われるかも知れませんが、とくに公衆トイレの清潔さは、世界に誇る美意識だと思います。ロンドン在住の友人が、先日、原宿にて、日本はなんて清潔なんだ、と驚いていましたが、「これは普通です。ロンドンが汚いのだよ」といったら、、「うーん・・・そうだね・・・」と納得していました。サービスをお金を払って買う国と、無条件でサービスを提供する国とでは、大分意識の違いがあります。
 それと同時に、日本にいる時も、自分の周りの一平方メートルの空間を切り取っただけでも、世界とのつながりを感じずにはいられないのです。自分が立っている場所のアスファルトの成分。自分が着ている洋服の繊維。その日の朝食に使用した調味料の瓶の成分。私達は、一秒たりとも、世界の国々とのつながりを無視して、いきてはいけないのだと思います。
 地に足をつけて、活動していきたい、と決意してから、不思議に感じる事があります。日本で活動していると、一人ですべての内容をこなす「個」としての能力を要求される事が度々あります。個人としての責任と役割分担が徹底しています。社会全体では、「みんなで生きる」という事を教育の段階から教えているのにも関わらず、プロフェッショナルな作業になると、「個人」としての能力を要求される事に、戸惑いを感じる事があります。少ない経験の中ではありますが、ロンドンのインプロ界での演奏に対する取り組みはその真逆の体制で動いているように感じます。リーダーと、リーダーをやる責任というものは、あってないようなもので、みなで協力して、舞台を作り上げよう、とう意識が高い。ライブ演奏のみで生活するつもりがない人も多く、「お金のために、だれだれと演奏する」という意識がほとんどないのが、健全で有機的な音楽を生み出しているのでしょう。イギリスは、教育ではどれだけ自分の意見をはっきり主張できるか、という事も重要視している中、仕事に対する姿勢は非常に協力的であるというのは、不思議です。共演者がどんな演奏をしても、受け止められるだけの自信があるからこそ実現できるのかもしれません。結局、どこにいても、周りに感謝しつつ、自分に合った方法を見つけて行くしかないのです。

※最後に・・・

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。音楽家は夢を売る仕事であるという事。その中で、このような赤裸々な思いを公表しても良いのだろうか、と正直な所、不安もあります。先日、偶然お話させて頂いた音楽プロデューサーの牧村憲一さんのお言葉を胸に、勇気を出して書いてみました。ご縁あって牧村さんが出演されるイベントを見に行く機会に恵まれたのですが、質問できるチャンスがあったので、今の時代に音楽が担う役割について、ご意見をお伺いしました。拙い文章で、正確にニュアンスをお伝え出来るか不安ではありますが、(ちなみにそのイベントは、3.11以降の日本の現状について考える事がテーマの催し)3.11以前は、音楽を聞きに行くという事が非日常であった。大震災以降、まったく音楽に関わる気持ちになれなかった。でもある日、ふっと音楽を聴いたら、そこからするすると感情の糸がほどけて、今までの音楽に向き合っていた自分に戻れた。今では、ますます音楽に魅力を感じている。震災以降の日本の現状は、日常がすでに非日常である。10年後、50年後、200年後、我々の子孫は一体どうなってしまうのか、という不安と戦いながら日々過ごしている。そのような状況の中、音楽に関わる事で「人間らしさ」「日常」を取り戻せるのではないだろうか、という内容のお答えを頂戴し、非常に感動しました。確かに、音楽には、時空を超える力がある。懐かしい曲をきくだけで、遠くにいる人と繋がるような気持ちになれたり、大好きな人の事を思ったりする。私自身、音楽があったからこそ、たくさんの事を乗り越えられたのだと、実感しています。これからも、日常に響く音楽を目指して活動していきます。是非是非、生演奏を聴いて頂きたいです。今後とも、応援のほど、どうぞよろしくお願い致します。

Be Creative, Be Happy.

Miya
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2011/10/24



In Fへ向かう途中、西武線のメーテル号に遭遇。

ちょっと感動してしまった。

In Fのサイトを久々にチェックしたのですが、お店の紹介の所に、「トーキョー・ミュージック・シーン」とありました。In Fの出演者のリストをみると、まさに、今東京で何がおきているか、凝縮されたようなラインナップになっている。ステージのありかたも、新しいものと新しいものが出会う状況を楽しみ、受け入れる、という姿勢。私の好きな「東京らしさ」に通じるのです。

さて、今日のライブは、そんなIn F名物の出会い系セッション。宇宙初演の組み合わせです。

出会い系というのは、なかなか上手くいかないものなのです。

In Fをのぞいては。

マスターのブッキングセンスは、マスター自身がメンバーの一員のような気持ちで参加してくださるからこそ成立する奇跡なのだと思います。

今回、たまたまメンバーのおばあさまがいらっしゃってくださったのですが、思わず、自分の祖母を思い出しました。

祖母が亡くなる前、病院でしか演奏する事が出来なかったけれど、それはそれで、強烈な体験だった、

みんなが、みんなの家族のために演奏しているんだっ。大切な気持ちを思い出しました。 素晴らしいメンバー、瀬田創太さん、小美濃悠太さんに心から感謝。

音楽の原点と、そこから広がる広大な世界を観ました。

以前、尊敬するピアニスト井上ゆかりさんがおっしゃっていた言葉が、非常に印象にのこっています。

M:音楽って本当に癒されますよね〜。

ゆかりさん: 自分で自分の音に癒される事だったあるよ。

この言葉を聴いた時、本当にハッとしたのです。

心も身体もボロボロでも、音を出した瞬間に、干涸びた植物が、水を吸ってよみがえる、生き返るような、その感覚。

今日の瑞々しい演奏で、そのような感覚を思い出しました。

同じメンバーでのライブが来年に決定しました!!

是非是非、新春ライブにいらしてくださいね。

2012年1月5日(木)

大泉学園 In F Open19:00 Start 20:00

瀬田創太(p) 小美濃悠太(b) Miya(fl) 2,800+飲食代

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2011/10/23

朝からレッスンです。

ひさびさに、自分にとって、大切なライブが続いていたので、体調管理がむずかしい。

そうして、こういう日にかぎって、生徒さんが、準備万端でやってくるのです。

レッスンをしていて、年に何回か、音楽的に、「本当」に試される日がやってきます。この要素が、「教える」「一緒に音楽をつくる」という事に、喜びと、やりがいを感じる瞬間です。

午前中の新大久保でのレッスンから、ハイレベルな内容。

午後は、目白のa-noteに移っての後半戦。

試される瞬間は予期せずにやってきます。

最後のレッスンで、Beautiful Love を交代でソロをやっていた時。

生徒さんのソロが、次から次へ素晴らしいフレーズが湧き出てきて、まったくとまらないのです。

これは、私だって、やめるワケにはいかないぞっ!という事で、超本気で、応戦。

二人で、カラオケが切れるまで、40コーラス、吹ききりました。

カラオケが切れなければ、おそらく、誰かに止められるまで、永遠と吹いていたでしょう。

すばらしい演奏をしてくれたUさんに、大・大拍手。

レッスンでは、フルートを吹くという行為を、いかに、日常の作業として捉えるか、という事を考えて、取り組んでいます

一杯の水を飲むように、毎朝、歯を磨くように・・・私にとってのフルートを吹くという作業は、そのような日常の作業であると同時に、神聖な儀式でもあり、また、人前で演奏する時は、パフォーマンスとして、洗練したい、と願っています。

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2011/10/22



代々木アースガーデン グリーンエナジーステージ

太陽光のエネルギーで運営されるステージ。

昨年に続き、二回目のソロでの出演です。

マイキングに関しては、昨年の反省をふまえ、今回は、信頼するスタッフに任せたら、信じられないほど気持ちよく吹けました!

アコースティックに近いのだけれども、遠くにいる人にも聴いてもらえるように、マイクで全体を拾う方法で上手くいったヨ。

今回の出演の声がけをしてくださって、PAも担当してくださったIさんに心から感謝!ありがとうございます!!

野外、しかも、フェスの一画なので、他のステージも音も聞こえる。ステージも前で、立ち止まる人もいれば、そのまま流れて行く人もいる。

派手な演奏をするパフォーマーの所には、当然ながら人が集まる。演奏が上手い、下手とはまた別の話。

こういう場面では、圧倒的なパフォーマンスが望ましい。

そして、フルート一本だから、それは出来ない〜、とはいいたくないのです。

思い起こせば、昨年、グリーンエナジーステージにソロ出演をしてから、もっともっとソロをやっていきたい、という気持ちが高まり、そこから、色々広がって、一年たたないうちに、ソロで、全国をまわるような活動に結びつきました。

グリーンエナジーステージには、なんらかのターニングポイントになる、よいジンクスを感じています。

これから、一体、どうやって広がっていこうか。

サポートしてくださった、スタッフのみなさま、ありがとうございました!!

たちどまってきいてくださったみなさま、本当にありがとうございました!!
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2011/10/20



年内最後のトランサイト。

久しぶりに新曲も演奏しました。

ダイローさんと一緒に演奏出来て、本当に幸せなのです。

音楽的に理解してもらえる、共演者の存在は、なんとありがたい事か。

年内最後となりましたが、来年は、活発に活動すべく、計画を立てています。

来年もどうぞ、トランサイトを応援してくださいね。

また、新作のCDを発売したばかりのダイローさんですが、ベルベットサン軍団の力強いサポート、チームワ−クが美しいのです。

ダイローさんの新作のCD、素晴らしいです!是非きいてくださいね。
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2011/10/18

珈琲美学でのバースデーライブ。

パリで活躍中のDuo Kyとの共演です。

世界は音楽でつながっている。言葉でいうのは簡単だけれど、最近、色々な方との交流を通して、本当に「実感」として、そう感じています。

たくさんのバースデーメッセージ、プレゼント、本当にありがとうございました!!

世界中どこにいても、自立した音が出せる事。そして、自分が今いる場所を愛する事。そんな事がテーマの一年なのかな、と思っています。

そうそう、うれしい事に、麗光道のダンサー、児玉麗奈さんが遊びに来てくださって、「美しい星」と「椰子の実」で飛び入りして頂きました。

ますます美しく輝き、表現力が増している麗奈さん、来月に、一年半ぶりに麗光道でご一緒します。そろそろ、NYからデイナも帰国するので、忙しくなりそうです。

お二人とも、音楽的&精神的に、大変刺激を受ける大切な仲間。来月のライブ、是非いらしてください♪

11月19日(土) 麗光道

学芸大学 珈琲美学 18:00 Open 19:00 Start

麗光道 Miya (Silver Flute) Dana Hanchard (Bamboo Flute) 児玉麗奈(Dance)

チャージ: 3,000 (学割 1,500) +飲食代

光の道を旅する女性たち。麗光道は富士山山神社の伝統的なお祭りで千年杉や天狗の精霊が見守る中、誕生した。導かれるままに神社、滝、森の中や海 辺など、地球上の特別な場所と自分とをつなぐ事を目的に活動している。笛、声、踊りと魂に響く根源的な表現で、人々を惹き付ける。

今回はNY在住のDanaの来日に合わせて行われるスペシャルライブ。ダンサーの児玉麗奈が、一年半ぶりに麗光道でのライブに登場するのも見逃せない。2010年、2011年と8/6に広島平和記念公園にて被爆ピアノコンサートを行った彼女らの、未来へのメッセージを見届けてほしい。

ご予約・お問い合わせ 珈琲美学 03-3710-1695 bigaku@lily.ocn.ne.jp
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久々のオフに、鎌倉へ行ってきました。

普段の練習や作曲に加え、HPのリニューアルや、映像、音源の編集の作業など、仕事がエンドレスに続いている。

生活に密着した音、本物の音楽をもとめようとすればするほど、お金との距離が遠くなっていくような気がして、葛藤が続きます。

バリ島や、奄美大島で見た世界を思い出す。

音楽にお金を払う習慣もなければ(観光は別)、そもそも「プロの音楽家」という職業自体存在しない。そこに生活している人、一人一人が音楽を日常の中の作業として、消化し、身体に響かせて生活している。

みんな芸達者なので、プロの音楽家は必要ない、という事。

それが、音楽の本当の形のような気もする。

それでも、私は、大都会、東京で、プロとして、生活していきたい。

音楽が得意だし、得意な事で生活する方法が、きっとあると信じています。

東京は大好きな街です。


さて、私の仕事はオフはあってないようなものですが、今日は何もしない!と決断できる事が、自由業の成功の鍵。

鎌倉の由比ケ浜で美しい夕日を見て大満足でした。

こうして、たまに息抜きをすると、またリセットボタンで前進出来るのです。

東京での生活も、震災前とは色々な事が変わってしまって、どうやってこの土地とつながっていくか、あらためて考えなければいけない時期にいるのだなぁ、と思っています。

マンションのベランダで、野菜を育てたりしたかったのですが、今は、放射性物質が気になって、ベランダ菜園も楽しめない。

といいつつ、我が家のバジルはバジルペーストがつくれるほど、立派に育ちました。


日本中どこにいても安全とは言えない状況の中、いまこそ「地域密着」という事がキーワードになっていると思う。

チームカノンのメンバー、南相馬市出身の詩人の宝玉氏は、震災に関する講演で、この現状の中、何か自分に出来る事は無いか、という参加者からの問いに「今、自分のいる場所を愛してください」と答えた。

そのつきはなすような答えに、最初は苛立ちを感じたのですが、その場所にいて、実際に体験しないと、決してわからない苦悩があった上での、精一杯の真実なのだと思う。

それと同時に、支援をしたい、と申し出た方の「どんな些細な事でも良いから、南相馬につながったという実感を持ちたい」という気持ちは大切に受け止めるべきで、そういう気持ちが、10年、20年と発展する支援につながるのだろう。

どんな事があっても、自分が、その時にいる場所と、周りにいる人を精一杯愛する事しかできないけれど、その気持ちを心にもって、継続的な支援を行う方法を考えたい、と思っています。



という訳で、今、自分がいる場所「東京」にもっともっとつながりたい、と思っている所で、ソイル&ピンプセッションが主催する「東京宣言」という深夜イベントに参加してきました。


彼らの「東京宣言」とはなんだろうか??と、興味があったのですが、どうやら、東京らしさ云々ではなくて、東京でジャムセッションをする!!という事で、東京宣言という事のようです。

こういう機会があるのは、良い事だな~と思います。

プロ/アマ問わずのジャムセッション、とあったので、ワークショップ的要素も期待していたけれど、それも、勝手な深読みだったらしい。

バンドの仲間を中心に、新参者も受け入れるよ~、というスタイルで、ロンドンのロニースコッツで行われていたセッションに比べたら、はるかにオープン。

仲間内で集まる、という事と、外部から新しい要素を取り入れる、という事のバランスをとろうとする事が、東京的だと感じました。

あとは、いつもの事ですが、フルーティスト的観点からみると、弱肉強食系セッションでした。

こういう場合、私は誰よりもアグレッシブな演奏がしたいという欲求が、おなかの底から沸き上がってくるのですが、どうしても力技がきかない楽器なので、(そこがフルートのカッコ良いところなのですが・・・)

① 耳とバランス感覚のよい共演者に助けてもらう
② 音響システムの力をかりる

のどちらかで対応します。①は知り合いがいない場合は無理なので、今回は必然的に②になります。私が演奏した時間は朝の4:00ぐらいだった事もあって、PAの人は寝ていたのか、そもそも最初からモニターから音を出すつもりがなかったのか、まったく聞こえない状態での演奏となりました。

自分は慣れているので構わないのですが、共演者はよく演奏出来たな~、と本当に感謝です。全力は尽くしたけれども、おそらくほとんど聞こえなかっただろうな・・・。それでも、いくつかのうれしいコメントを頂けたので、感激しました。

今回のセッションにフルートは初参加だそう。セッションの内容的には、例えば、吹奏楽を経験している人だったら、すっごく楽しめる内容だと思うし、せっかくプロ/アマ問わず参加出来るので、どんどんフルーティストにも参加してほしいなぁ、と妄想は広がるのですが、フルートの様々な可能性を知ってもらうためには、まずは、一つ一つ、新しい所に出て行って、知ってもらうしかないナ。

広い世界に視野を向けると、学ぶ事がたくさんあります。

声をかけてくださった、Mさんに感謝!!!



ポジティブな前進を決意する時に、よく指揮者の佐渡裕さんの事を思い出します。

大学に在籍していた頃、特別授業で講義してくださったのです。

佇まいだけで、ただならぬオーラが全開だったのですが、ポジティブエナジーのつまった、躍動感のある講義でした。

終了後、質疑応答の時間になり、聴講した私達は、質問したい事がない、という訳ではなかったけれど、佐渡さんの強力なエネルギーに押されてしまって、まずはおなかいっぱいになってしまい、メインの直後にデザートが出て来た!みたいな感じで、質問に及ばず、沈黙が続いたのです。

そうしたら、佐渡さんは、「君たちはプロになりたいのだろう!せっかく質問できるチャンスがあるのに、なんで質問しないんだっ!」とおっしゃたのです。

私達は、はっと目が覚めたようになり、一つ二つと手が挙がって、私も何か質問したような記憶があります。

佐渡さんが私達に指摘してくださった事は、自分の中に強烈なインパクトを残し、その後は積極的に、先輩でも、友達でも、わからない事があったり、迷った時は、堂々とアドバイスをきくように、心がけています。

そのような流れで、活動を開始したばかりの頃、一人の先輩ミュージシャンに、将来に対する不安を相談してみました。

具体的なアドバイスを期待していたのですが、かえってきた答えは意外なもので、「いや~、自分だって、まったく同じ気持ちだよ。毎日毎日が不安で仕方ないさ」というもの。それも、適当にあしらわれたという感じではなく、本当に、心からおっしゃっていたように感じられたので、びっくりしてひっくりかえりそうになりました。

今振り返ってみると、ジャズの黄金期を体験し、年に何回もジャズフェスやら大きなイベントに出演するその方が、大学を卒業したばかり、まだほとんど誰にも知られていない駆け出しミュージシャンと同じ状況な訳がなく、あれは一体なんだったのか、未だに理解できません。

それでも、一番最初に佐渡さんから、力強いメッセージを頂いていたおかげで、自分は自分の道を信じて進もう、という力が湧いて来たのだと思います。

今の状況だったら、佐渡さんはどんな具体的なアドバイスをしてくださるだろうか?

今、もう一度、ポジティブなエネルギーを必要としています。

フットワーク軽く、色々な所へ出かけて行って、自分がやろうとしている音楽の可能性を試す、そんなメッセージを感じています。

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10/8

Miya meets Ky

パリを中心に活動している仲野麻紀さんとYan PittarさんのDuoと初共演。

デビュー当時からお世話になっている国立のNo Trunks での出演です。

お二人のお忙しい日本ツアーの中で、共演の夢が叶いました。

実際に演奏してみて、グループとして活動している所に、新しく入る事の難しさを、あらためて感じました。

自分からお願いしているので、ヘンな話なのですが・・・。

オリジナルと即興を交えたステージ構成。Duo、Trioと編成を変えたのですが、Kyの場面は完成度がとっても高かった。

それに対して、「はじめまして」の音楽にはそれなりの魅力があるけれど、それぞれが輝くためには、やり方を工夫したほうが、よいナ。

次回につながるヒントを頂きました。

麻紀さんもYanさんも素晴らしい演奏で対応してくださって、本当に楽しかったし、一回目の貴重な演奏出来る機会を頂いてNo Trunksにも大感謝です。


Kyの音楽ですが、パリで聞いた時と、東京で聞いた時と、印象が違ったのが、不思議な感覚でした。

どちらにしても、素晴らしい事は間違いないのですが・・・

多分、自分が変わったのだと思います。

同じフレンチ料理を食べるのでも、日本で食べるのと、本場フランスで食べるのとでは、受け手のほうの感覚が変わる。

それと同じような事が音楽でも起きるのだ、という事をはじめて体感した。

私の音楽も、日本で聞いた時と、ヨーロッパで聞いた時と変わるのだろうか。

変わらないほうが、ヘンな気もするし、本質的には何も変わらないと思う。

イギリスと日本という二つの故郷を持つものとして、「ルーツ」や「異文化交流」は常にテーマですが、新しい視点をもらったように感じました。

音楽家が自分では気がつかない新しい視点を提案する事が自分の仕事なんだ、とおっしゃっていた相倉久人さんのお言葉を思い出しました。



必要なのは、アイディアとそれをやり抜く技術なんだ。素晴らしい芸術家に出会うと、よくそう思います。一つの事を様々な角度から捉えられる、というのは、ものすごい財産だとおもう。

Kyの音楽を通して、そんな事を思いました。

パリで敢行した麻紀さんとのインタビュー動画、Connecting Peopleのコーナーにアップしました。

JJazz.Netでも御覧頂けます!

また、Kyとの日本公演がもう一カ所あります!!

10月18日(火) Miya Birthday Live

学芸大学 珈琲美学 Open18:30 Start 19:30

Miya(fl) Ky[キィ] Ky...仲野麻紀(as,cl) Yann Pitard (g)

3,000 (学割1,500) +飲食代

日本とヨーロッパをつなぐことが、夢であり目標です。今年のBirthday liveでは、パリを中心に活動する[ky]が登場し、夢の実現の第一歩に花を添えてくれます! 響き合う音の中で出会った3人の演奏を、どうぞお楽しみ下さい。

ご予約・お問い合わせ 珈琲美学 03-3710-1695 bigaku@lily.ocn.ne.jp

是非いらしてください♪

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10/7

素晴らしいピアニストとの共演が続いています。

こんなに良い事があってもよいのだろうか。

田中信正さんとは、正式には2回目の共演。

2年前に、In Fの出会い系セッションでブッキングして頂いたご縁です。

その当時ちょうど書いていた「美しい星」は、めでたく信正さんの演奏で初演を迎え、その後、たくさんの演奏家と取り組む機会を得ました。

信正さんに演奏して頂いて、はじめて命が吹き込まれた感覚を、今でも覚えています。

二年ぶりに再共演となりましたが、何よりもうれしかったのが、前回はチャレンジして玉砕した信正さんのオリジナル「ライムライト」が、今回はちゃんと吹けたっ!!と言う事。

また、ご一緒出来る事をとても楽しみにしています。今度は、ニ年たたないうちに・・・
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2011/10/05



夢宵宮Vol.7は、尊敬するピアニスト、トム・ピアソンさんと。

私が知る限り、最高の美しい音色と奥深いハーモニーの持ち主です。

とても実りのある演奏でした。

いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました!

次回の美学は、10/18 バースデーライブです。

フランスから、独創的で、エネルギッシュなDuo「Ky」をお招きし、華やかにお届けします。

10月18日(火) Miya Birthday Live

学芸大学/珈琲美学 Open18:30 Start 19:30

出演:Miya(fl) Ky[キィ] Ky...仲野麻紀(as,cl) Yann Pitard (g)

チャージ:3,000 (学割1,500) +飲食代

日本とヨーロッパをつなぐことが、夢であり目標です。今年のBirthday liveでは、パリを中心に活動する[ky]が登場し、夢の実現の第一歩に花を添えてくれます! 響き合う音の中で出会った3人の演奏を、どうぞお楽しみ下さい。

ご予約・お問い合わせ 珈琲美学 03-3710-1695 bigaku@lily.ocn.ne.jp

是非、いらしてください。

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2011/09/29



新月のConnecting Places報告会改め、南無観 New Moon Improvisationの第一回目、無事に終了しました。

サロンのような、落ち着いた空間が魅力の茶会記ですが、空間演出も含め、なんの迷いもなく、演奏する事が出来て、お客様にもリラックスした空間を楽しんで頂ける、そんな以前からの夢を実現出来た気がしました。

いらしてくださったみなさま、本当にありがとうございました!!!

ハーブティーも無事完成したし、この機会に、大分ハーブに詳しくなりました。

終了後にお客様がどんなイメージで聞いていたか、お話してくださったのですが、思いもしないような、でも、そんなふうに聞いて頂けたら、演奏家冥利につきる、というような聞き方をしてくださっていて、その手応えが、ものすごくうれしかった。

自由に、想像力をつかって、耳と身体をリラックスさせて、聞いて頂くのが、何よりもの幸せです。

次回の南無観は、10/28です。

また、お会い出来るのを、とても楽しみにしています!!

南無観 New Moon Improvisation Miya Solo Performance Vol.2

四谷/喫茶茶会記

19:00 Open 19:30 Start

出演:Miya (Flute)

予約¥3000 当日¥3500 学割¥1500(ワンドリンク付き)

15席限定です。早めのご予約をお勧めします。

※10月の New Moon Improvisation Solo Performanceはスケジュールの都合により新月(10/27)から一日ずれています。ご注意ください。

(問)茶会記 03-3351-7904

sakaiki@modalbeats.com

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こんにちは。

9/25はフルートという楽器を通して、ジャズを身近に感じよう!というシリーズ、[Story Of Jazz] の第一回目でした。

日曜の昼間、一時間だけのプチジャズ体験。



昼間のライブは初めてなので、お客様が来てくれるかなぁ、と心配だったのですが、思ったよりいらしていただけて、うれしかったです!!本当にありがとうございました。

女性やワカモノに、気軽に、健康的に、ジャズに触れてほしいなぁ・・と思っています。夜のライブでは、なかなか来れないだろう、という事で、日曜の昼間に企画しました。



あまりジャズを聞いた事がない人でも楽しめる内容なので、是非、ジャズを聞いた事のない、という方にもいらしていただきたいです!!

ジャズファンの方が、ジャズをあまり聞いた事はないけれど、聞いてみたい〜、という方を誘っていらしていただくのなんて、最高のパターンだナ。

少しずつでも、広がって行けるように、がんばります。

ジャズに本格的に触れたのは、大学で、ジャズコースに入学してからです。

ジャズの事をまったく知らないのに、何故ジャズコースを志望したのか、今、振り返ると不思議なご縁ですが、その音楽がもつ、本質的で根源的なエネルギーに魅かれたのだと思います。


「ジャズ」そのものに対する興味よりも、心から演奏したいものを探したときに、「ジャズ」という表現に出会った、という感覚のほうが強いのです。

そういう意味で今回のシリーズは、尊敬するミュージシャンの生き様を通して、自分にとってのジャズというものを再認識する旅でもあります。

先輩方から色々教わりつつ、自分なりの目線で、感じた事を伝えて行きたいと思っています。



さて、第一回目は、ビリー・ホリディの特集。

歌手(言葉がある音楽)の、しかも、壮絶な人生を生き抜いた女性の心から発する音楽を、フルート一本で表現する事はかなりチャレンジングな内容でした。

でも、このシリーズが決まった時、なんの迷いもなく、第一回目はビリーしかいない、と思ったのです。

ビリーだけで、3年ぐらい、この企画を続けたい、と思うぐらい音楽的価値と密度は高いのですが、そこは、「プチジャズ」という事なのでサクサク次に進みます!今回のライブを見て、また、ビリーの音楽を聞いてみたいな、というきっかけになれば、すごくうれしいです。

最後に、今回のライブでも参考にした、大・大・大好きなビデオを紹介しますね。

この二番目にソロを演奏しているのが、レスター・ヤング。次回のフィーチャリングアーティストです。

このソロを聞いただけで、宇宙にいってしまいそうな、言葉ではとても表現できない、超越したかっこよさ。一体ナニモノなんだ〜。

(ちなみに、ライブ会場で、一番目のソロをコールマンホーキンスとご紹介したのですが、後日、ベン・ウエブスターだというご指摘を頂きました。間違えてしまってごめんなさい。ここでお詫びと訂正致します。)



次回の[Story Of Jazz]は

10月30日(日)

14:30 Open
15:00 Start

MC¥2000 (学割¥1000)コーヒー付き

出演:Miya (Flute)

チャーリー・パーカーら数々のミュージシャンから目標とされた、伝説のサックス奏者「プレズ」ことレスター・ヤングを特集します。


さらに、ホームグランド「珈琲美学」での次回のライブは

10月5日(水)

今、もっとも演奏したいミュージシャンと共演する夢のシリーズ
「夢宵宮」の七回目。至近距離での演奏は滅多に聞けない、孤高のピアニストTom PiasonさんとのDuoです。私の知り得る世に知られざる最高の作曲家」とGil Evansに評されたTom Piersonさん、美学でどんなサウンドを出してくださるのか・・・とっても楽しみです。

是非いらしてくださいね!

夢宵宮 Vol 7

トム・ピアソン(Piano) ×Miya

学芸大学/珈琲美学

18:30開場 19:30開演
出演:Miya(flute)
チャージ:¥3,000 (学割¥1,500) +飲食代 

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2011/09/20

こんにちは。

ここ数週間、色々な変化があって、ご報告したい事がたくさんあるのですが、まだ整理出来ていないこともあったりして、毎日が、バタバタしています。

その中でも、ゆっくりした時間をなるべくとるようにしているのですが、秋らしい空気に触れうると、9月はやっぱり「新年度」というか、新しいスタートだな、という感じがします。

それにしても、秋なのが、信じられないぐらい、暑いですね!

個人的な出来事としては、今月より、新体制で、お仕事をする事になりました。正式にご報告したいのですが、まだ、準備が整っていない所もあって、きちんと準備が出来てから、ご報告致しますね!!

その前段階として、人生初、メールマガジンを、作るという作業と、そのためのアドレス帳の整理にかかりきりでした。

徹底的に、アップルユーザーになるべく、メールソフトをサンダーバードから、マックのメールに変更。

アドレス帳と連携していて、使いやす〜い!!

そうして、アドレス帳を整理したら、なんて、環境に恵まれているのだろう、と改めて、気がつきました。

偶然と必然の出会いとご縁に、心から感謝します!

さて、ライブ報告をしたいのですが、9/4に熊本での非公式ライブがあって、これが最高の経験だったのですが、その下書きした文章を間違えて消してしまいました。

熊本チームとは、とてもうれしい出会いとつながりを感じたのですが、きっと、まだ、心の中にしまっておく事なのだろうな。

それにしても、楽しかった〜。自然に癒されました。

そして、なにはさておき、9/17のトランサイト。

ダイローさんと演奏できる事は、本当に本当に喜びです!!!

大好きな美学での演奏。この日は「曲」を大切に演奏するというアプローチに感じました。

ダイローさんの音楽性があって、はじめて、私の曲に命が生まれたように、感じているのですが、トランサイトでは、曲を大切に演奏していきたいな〜、という気持ちが芽生えています。

U Stream での記録がありますので、是非御覧ください。

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2011/09/03

夢宵宮 即興NIGHT

夢の実現が続いています。

ロンドンのcafe Otoで出会ったバイオリニスト 喜多直毅さんを、夢宵宮のゲストとして、お迎えしました。

なんで東京では出会わず、ロンドンではじめてお会いしたのかが不思議ですが、世界は広いようで狭い、狭いようで広い。

結局、必要な人に必要なタイミングで出会うように、できているのでしょう。

美学でのお仕事を依頼した当初は、曲とインプロと半々の構成にしよう、と思っていたのですが、喜多さんから「即興だけでいいのでは」とのご提案を頂き、思い切って 「即興Night」と題して完全即興に挑みました。

なぜ、「思い切り」が必要だったかというと、ホームグランドとして出演させて頂いている珈琲美学では、今まで楽曲中心の演奏で取り組んできたの で、この新しい展開を美学のお客様が受け入れてくださるか、正直な所、不安もあったのです。。

「即興」をなによりも楽しんで頂くには、聴覚に集中できる、ある程度閉じた空間が必要なので、お客様とご理解と空間の準備が必要です。

私は、即興こそ、日常に取り入れるべき音楽だと感じていますが、即興=難しい、前衛である、というような、先入観をもたれてしまわないように、私達表現者が努力するべき事はまだまだあると感じています。

また、「即興」を中心に演奏している奏者は、パフォーマンスの内容を「曲」として捉えている事が多いのは、注目すべき点だと思います。

喜多さんとのDuoは、楽音が中心ではありましたが、すべてを超越するような、喜多さんのアプローチに触発され、身体の深い所から、音楽が出来る!!という喜びが溢れてくる展開でした。

また、バルトークのヴァイオリンのための二重奏をモチーフに演奏したので、結果的に、即興と曲の中間のような内容だったと思います。

当日は、美学側の提案で、USTREAM で急遽配信する事になったのですが、事前告知しなかったため、当然の事ながら、視聴者はゼロ。

バックナンバーで確認できますので、是非、御覧ください。

このようなライブが出来た事は、本当にうれしいです。これだったら、わざわざヨーロッパへいかなくても、いいぞ。

大好きな日本でこのような演奏が出来る、という事で、最高な一日でした。

いつも、やりたい事を応援してくださる美学チームには、どんなに感謝しても感謝しきれません。

美学チームや、いらしてくださるお客様がいるからこそ、こしれ生きて行ける訳で、少しでも恩返しが出来るように、もっともっと良い内容のライブを お届けしていきます!!

さて、ホームグランドとして演奏させて頂いている珈琲美学でのライブですが、今月から「Miyaが珈琲美学でお届けする3つのシリーズ」と題し、 本格的に拠点として、活動を開始します。

今までの、夢宵宮、トランサイト、Girl Talkなどなど、美学ならではの企画も継続されますし、日曜の昼間、ソロフルートによる、ジャズの歴史をたどる新シリーズ[Story Of Jazz]もはじまります。

今後も、美学での演奏を通して、「生」の音を感じて、頂けたら、幸いです。

次回は、スガダイローさんとのDuo トランサイト!!

今、もっとも力を入れているユニットです。

是非お越し下さいね。

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2011/8/29

今年の一月からつづけて来た新月企画。ソロ演奏のライブを定期的に開催する!という大きな目標があったのですが、もうひとつ、世界で出会った素晴らしい即興演奏家をお迎え出来るような場所をつくりたい、という念願がかなって、このシリーズでは初めて、ゲストをお迎えする、という、夢がひとつ叶う日となりました。

ありがとうございます。

1st は 恒例の即興の独奏+Connecting Places の報告会。3月のツアーで訪れた、熊本の水前寺公園で撮影した作品を公開しました。(熊本コネクションは、この後数日間で、大きく動くのですが、後ほど、 報告致します)

そして、2ndはパリ在住でヨーロッパで活躍中のパーカッショニスト、村山征次郎さんと、サックス奏者のBertrand Gauguetさんをゲストにお迎えし、トリオで演奏しました。

征次郎さんとは、この本番のために、2度、打ち合わせをしました。

即興の世界に、長年携わっている方との交流をとおして、即興、インプロこそ、綿密なリハーサルや、意識の確認が必要なので は、と感じるようになりました。

有る程度音楽のトレーニングをうけていれば、楽音をつかっての、即興は可能ですが、インプロだから、テキトーにやれば、ナントカなるでしょう~的 な、ただ即興をすれば良い、というものではない、と思うのです。

私の即興に対するアプローチは、既成の音楽様式にのっとったもので、「即興」と呼べるものではない、という指摘を受けた事もあります。

では、「即興」とは何なのか。

私は、フルートの演奏を通して、「感覚」とくに「聴覚」を開いていく作業と、可能性の提示だと感じています。

まだまだ私が勉強しなければいけない事はたくさんありますが、素晴らしい即興人のパフォーマンスに触れると、身体の中から、シャワーを浴びた ようような、クリアで、浄化されたような感覚になり、また、奏者の音のぶつかり合い、混ざり合いは、言葉を持たない、新しい言語のようで、宇宙的なものとの 対話にすら感じます。

今回、ご一緒させて頂いた、征次郎さん、ベルトランさんの演奏は、まさにそのような感覚をくださいました。

ベルトランさんのスピード感があり、ダイナミックな「息」にフォーカスしたアプローチ。まるで、見えないはずの「空気」の流れが、目の前で、生き物のように、動いているようで、その中に包まれて、自分を包むその空気を、すべて感じられる。管楽器の新しい、自分も研究すべき可能性を感じました。

ヨーロッパで毎晩のように聞いていたライブが、現実に、日本でおきていて、それに自分も関わっている事。

これだったら、わざわざ、出かけて行く事もないし、こんなに最高な事はありません。

即興をやっている人だったら、日本の精神文化には、必ず興味を魅かれるだろうし、ヨーロッパで発展した楽器の技法が、日本の精神性と結びついて、 お互いに良い影響を与え合い、さらに発展出来たら、すごく素敵だと思うのです。

ヨーロッパで出会った、素晴らしい演奏家、ご紹介したい方が山ほどいらっしゃるのですが、まずは、その第一歩として、茶会記で実現出来た事。

本当にありがとうございました!!!

ゲストをお迎えし、ひとつ、念願がかなった新月の会ですが、今月よりバージョンアップリニューアル致します。

9/28 「即興」にフォーカスした、プレミアムな内容をご用意して、お待ちしております!

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2011/08/27

















女性のためのライブシリーズ「Girl Talk」の第二回目。

万華鏡作家のChalagさんをトークゲストにお迎えし、「Lotus Jazz」と題してお届けしました。

万華鏡の展示も同時開催し、1部は、演奏で参加くださったチェリストの平山織絵さんとDuo演奏。

ジャズのスタンダードやオリジナルを交えながら演奏。織絵さんの音世界。相変わらず、すばらしい!!!



2部は、Chalagさんが万華鏡をイメージして作成した映像作品とともに、演奏しました。

世界各地で、Chalagさんご自身が撮影した写真を7つのチャクラのイメージに合うように構成した映像作品。



私もインプロで発展出来るように余韻を残した、曲/モチーフを七つ用意しました。

結局、制作がギリギリになってしまい、映像を音楽を合わせるリハーサルが出来ず、不安材料が残った状態。

チャクラごとにモチーフを変えて行くので、映像の切り替わりのタイミングが、鍵となりますが、その最終確認ができないまま、本番になってしまいました。

ところが、ひとつ、ふたつと進行していくうちに、サブリミナル効果でも仕組まれているのか、というぐらい、見ているだけで、自然と次の展開へいけ るという、不思議な状況になってきました。

このまま、安心して、映像に音を、ゆだねてよいんだ。その事に気がついてからは、Chalagさんの映像作品に導かれるように、演奏は進み、結局一度もトラブルなしに、最後まで完奏出来ました。

私とChalagさんは自分達で制作したものなので、まだよかったのですが、映像も、曲も、すべてが初見だった織絵さんの、解釈力と本番の集中力なしには、成立しなかったでしょう。

織絵さん、本当にありがとうございました!!!

チャクラをモチーフとした演奏、すごく、すごく楽しかった。

また、この作品は展開していきたいなー、と思っています。

Chalagさんとは、昨年の七夕の日に、福井県の永平寺に参籠したときに、はじめて出会ったのですが、偶然にも7/7は織絵さんの誕生日なので あります。

織絵さんには、学生の頃からお世話になっていて、もうすぐ10年ぐらい経とうとしています。

こうして、心の底から、やりがいを感じる企画をご一緒できている事。「出会い」というのは、必然で、自分にとって本当に必要な人としか、出会わないように出来ているのだな、とあらためて、感じました。

いらしてくださった皆様、いつも応援してくださる珈琲美学の皆様、本当にありがとうございました!!

ひとつ、どうでも良い話ですが、Lotus=蓮の花でありますが、その根っこが蓮根(レンコン)
なんだっ!と、制作の途中で、気付いたという情けない話。

それから、しばらく、テンションをあげるために、我が家ではレンコンメニューが増えたとさ。

穴が空いていて、見通しが良い、という事で、縁起担ぎで食する事も初めて知ったのですが、第4チャクラ Anahataのイメージで、蓮の花はよくつかわれます。

泥水に根を張り、それらを養分として美しい花を咲かせる蓮の花は、エゴとそれを超越した精神世界の調和の象徴でもあります。

テーマは愛と調和。

「仕事」をする上でも、大切にしたいテーマです。

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2011/08/24

JJazz.Net とのコラボレーション企画「Miya's London Diary」をリニューアルしました。

タイトルは「Connecting People」です。

世界で出会った素晴らしい芸術家をインタビュー形式でご紹介し、生の声をお届けしていきます。

今回のシリーズはパリ、ベルリン編で、全五回です。

毎月第三水曜日、JJazz.Netにて更新されます。どうぞお楽しみにしていてください。

これまでのLondon Diary の模様も再編集致しました。プロジェクト内Ccnnecting Peopleでお楽しみください。

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2011/08/18

ロンドンの友人から「日本のこどものうた」を教えてほしいとの連絡をもらう。

彼女は、子供達と、身体を通して「音」を感じるような、身体と音を組み合わせたワークショップを、日常的にやっているのですが、世界の子供のうたを、収録したCDをつくっ ていて、それを子供達と、共有する、という活動をしている。

子供の柔軟で豊かな感性で、世界の歌に触れられるのは、すばらしい事だと思う。

現在の、日本のこどもの歌は、西洋の影響を受けたものばかりなので、伝統的な日本の歌を紹介したいなぁ、と思い、子守唄で、「ねんね~んころ~り よ」という、アノ、子守唄についてリサーチしてみる。

あれは、タイトルはなんだっけ?

ネットで調べた所、「江戸子守唄」というらしい。

ウィキペディアによると

「江戸子守唄」(えどこもりうた)は日 本の伝統的な子守唄で、江 戸から始まって各地に伝えられて、日本の子守唄のルーツになったといわれている。

との事。

簡単なサンプルを聞かせたいと思い、You Tubeで探してみると、いくつか出て来たのですが、、

「鎖国していた江戸時代にこんな西洋の和音がついたものを、うたっていた訳がないでしょうよ~」というような、ものすごくミスマッチな和音がついているものばかりで、びっくりしたのです。

日本の古来の音楽の、最大の魅力は、単音の旋律の組み合わせ、という所で、西洋の音楽のように、整理された和音がついていない所です。

その旋律の儚さは、人工的につくられたものではなく、自然と一体となった、本物の旋律だと感じます。

一番わかりやすい例だと、単純に、言葉をとりのぞいて、旋律だけで見ると、「君が代」に代表されるのですが、

世界的にみても、このように、単旋律の国歌は珍しいのではないでしょうか。

そのメロディがもつ、儚さと、普遍性のバランスが絶妙だし、最後の解決しない感じが、聞き手と歌い手の中に、心地よい余韻と空間を残しておわる。非常に懐の深い旋律です。

その芯の強い旋律をユニゾンする事は、「さざれ石」に通じるものがあるし、日本にいる事を実感できる。単純に、「音楽」として、私は尊敬している曲です。(歌詞がつくと、また別の分析になるのですが・・)

日本の古来の音楽を紹介するのに、ちゃんと伝えたいのですが、中途半端に西洋の和音がついたものでは、その旋律の本当の背景は伝えるのは難しいと思います。

昨年から、何度か、日本とヨーロッパを行き来するうちに、痛感したのが、単純に、この二つの場所は「遠い」のです。

距離が遠い!!!

なので、文化は違って当然。必要なのは、相手の文化的背景をきちんと理解しようという姿勢で、なんでも無理矢理一緒にしてしまうのは違うと思う。江戸時代の音楽、しかも子供の歌に、西洋の和音を、よく考えもしないで、つけるのは、違うでしょう。。お願いしますよ。。。

きちんと伝えれば、日本の良さは、必ず伝わる。

という訳で、与論島の哲さんに直接教えて頂いた、与論島の子守唄「よーよーさー」を友人に紹介した所、興味をもってもらえて、それを収録してもらえる事になりそうです。

個人的には、「江戸子守唄」の儚いメロディーも大好きなので、もう少しリサーチをして、それも伝えたいなぁ、と思っています。

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2011/08/07

Hiro長谷川さんのカルテットで、稲毛Candyで演奏しました。

メンバーは。ドラムにHiroさん、ベースに佐瀬正さん、そして、ギターは大御所 中牟礼貞則さん。

このように、心の底から「ジャズってかっこいい〜」と思える先輩(大先輩!)と共演出来る事が、どれだけ生きる糧になる事か。

ベースの佐瀬さんが、的確なブログをかいてくださいました。


ロンドンからTerry が動画を送ってくださいました。



これを見たら、今すぐに、飛んで行って、一緒に演奏したいなぁ、と思います。

切望しているのは、自分の中のエネルギーを受け止めてくれる共演者なのです。

とはいっても、日本でも相当、共演者に恵まれてはいるので、ひたすら感謝です。

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2011/08/15

お盆です。大地とご先祖様の強いつながりを感じるパワフルな期間です。

東国三社 (香取神社、息栖神社、鹿島神宮)と要石のある場所を巡礼し、福島県南相馬市で地鎮の笛を吹くという奉納演奏の旅に出かけました。

震災以降、盆踊りや季節の行事など、以前は省略されてきた「地域の儀式」が見直されている、という話を聞きました。

「儀式」は他者と他者をつなぐ作業なのだと感じています。

目には見えないけれど、言葉でも説明できないけれど、確実にそこに存在するものを、確かめ合う作業なのだと思うのです。

自然とともに生きる事の大切さを、改めて感じる瞬間。大地とつながっている事を感じられる瞬間が何よりも幸せな瞬間です。

慣れ親しんだ大地があったとして、そこに、ある日突然、二度と帰る事が出来ないと言われたとしたら。

大地を蝕む破壊は、目には見えない。

目の前には、美しい日常の風景が広がり、季節の移ろいを告げる自然からのメッセージに溢れている。その喜びを思いっきり吸い込む事も、身体全体で感じる事も許されない。

身も心も引き裂かれるような現状に、静かに、そして、力強く戦っている方たちがいらっしゃる。

放射線量が高い地域は、一刻も早く避難するべきだ、と思っていたのですが、実際にその土地に根付いて生活している方を目の当たりにすると、複雑な気持ちになりました。

移動中に立ち入り禁止区間ギリギリの誰もいなくなった地域を通過しました。

かつての人の営みの温もりが冷めやらぬ場所の、不気味な静寂。

それでも、なお、美しいものは美しい。

緑色に輝く大地。そこに咲き乱れる色とりどりの花々。草の間を行き交う昆虫に、大空に翼を広げる鳥たち。

そこからすべてがはじまった事が信じられないような、蒼く澄んだ海岸線の静けさ。

最後に立ち寄った神社で、同行してくださった方が、「状況は一向によくはならないけれど、それでも、人々が希望をもって動けるようになってきたように感じる」と話してくださいました。

一度、ゴミをばらまいた場所に、もう、その場所は汚れたから、もっと汚くしてもいいや。

そんな、風潮にだけは、決して、してはいけない、そう力強く語りあいました。

汚れてしまった場所をキレイにする事。まずは、汚した本人がキレイにするべきだ。

TEPCOが率先して、除染を行うべきなのですが、思うように進んでいないのが現状だそうです。

何も知らずにエネルギーを使って来た自分にも責任があるように感じます。

この事を、自分達の問題として、正しい情報に、敏感にいながら、何が出来るか、考え続けます。]

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2010/08/14













2010年の8月6日から、人生の軸が大きく変わったように感じています。

私達、人類にとって、本当の平和とは何なのか。

平和活動家のDana Hanchard氏の被爆ピアノコンサートに麗光道として参加した広島旅から、一年。

昨年の8/6は、稲妻のような、出会いと発見があった日でした。

東日本大震災の一週間後に、再び、友人のTちゃんと、平和記念公園を訪れる。

かつて、おそろしい悲劇が降りかかった土地から、必ず復興出来る、という力強いメッセージを受け取りました。

そして、2011年8月6日。

来日しているデイナから、再び、被爆ピアノコンサート(今年は「アオギリコンサート」に改名) の出演依頼があった、と話を聞いたのが、7月後半。

このようなコンサートは、大体の場合、ボランティアでの参加になります。

震災以降の厳しい経済状況に加え、ヨーロッパツアーから帰って来たばかりで、超節約生活なため、急な話で、どうしても広島までの交通費を捻出でき そうにない。

それでも、ギリギリまで、ストリートをやって稼ごうか、などと、考えたりしたのですが、結局、8/4の夜に、今年は、経済的な理由で、広島行きを 断念する、という内容の留守電をデイナに残す。

翌日の朝、前の日に気がつかなかったデイナからの留守電を発見。

「ミ~ヤ~。交通費の調達が出来たわヨ~」

えええーーー!!どういう事なんだ??驚いて、電話した所、デイナが8/4のコンサートで、広島旅の事情を話した所、心あるデイナのサポーターが 寄付を募ってくださって、交通費のカンパをしてくださったそうなのです。

「なんで、もっとはやく、この旅の計画しなかったのか」と、散々、デイナに怒っていたのですが、こうして、ギリギリでも、不可能を可能に変えてし まうのが、デイナマジックなのです。心の声に忠実に行動しているデイナから、学ぶ事は非常に大きい。

寄付をしてくださった皆様、本当に、本当にありがとうございました!!

大慌てで、当日出発の、深夜バスを予約。

デイナの便名を聞かずに予約したのですが、行きも、帰りも同じバスになったという事からみても、この旅は必然だったように感じました。

夜の9時に新宿を出て、翌朝9時に広島駅に到着。

ちょうど、管首相の挨拶のタイミング。

公式の場で、核廃止の意向を示してくれて、本当によかった。

式典後の灼熱の平和記念公園を散策。昨年に比べると、全体的に、人が少ないし、何よりも外国人が少ない。

午後、二時から、被爆ピアノコンサートに出演。



ピアノに向かってエネルギーを、懸命にうたいこむデイナ。

急遽参加してくれる事になった、牛田中学の生徒さんとともに、「願い」を演奏。

昨年も、感動したのですが、広島の平和教育は素晴らしいと思います。指導者の意識が高いのでしょう。生徒さん、一人一人が自分の「声」で発信する という事の意味と重みを、知っているように感じています。

悲劇を体験した広島で、このように美しい芽が育っている事は、大きな励みになります。

私達のHappy Island 福島は、本当の「Happy」とは何か、考えるチャンスをくれたのだと、思うのです。

コンサートの後、フェニックスホールにあるグランドの被爆ピアノを見せて頂く。爆風を受け、傷だらけになったボディは、新しく塗装され、静かに、 そこに佇んでいた。

火の鳥、不死鳥のフェニックス。太陽の国、日本は、何度も灰の中から、復活して来た。

何故この日本で、なんども、なんども、同じ事が繰り返されるのか。

過去から学んだ事はあったのだろうか。

フェニックスホールから出ると、外では、原発反対のデモ行進が行われていました。

No More Hiroshima! No More Nagasaki! No More Fukushima!!

私は500人ぐらいかと思ったのですが、デイナは1000人いるように見える、とおっしゃっていました。

どちらにしても、この時期のデモとしては、人数が少ないように感じます。

8/2に銀座で見た、警官に前も後ろ誘導された(つまり、申請をしているハズ?)のデモ隊は10人もいなくて、あきらかに警官のほうが多かった。 一体何が起きているのでしょうか。

この現状の中、私に出来る事は、何だろうか。




広島でお世話になった皆様、そして、今回、カンパをしてくださった皆様、本当に、本当に、ありがとうございました!!

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2011/08/04

伊藤大輔さんとのDUOについにユニット名がつきました。

2人とも「風」をつかう「楽器」。そして、旅が好き。(正確に言えば、私はあまり好きではないのですが、結果的に移動が多い)

音楽の風を受けて、シマからシマへ自由に旅する帆船をイメージして、「音丸」と名付けました。

ヴォイスとフルートのDuoですが、インプロもありますが、楽曲を大切に演奏する方向性が多いです。

普段のバンド演奏とは全く違うアプローチで、滅多に感じる事のない、繊細な発見がたくさんあって、とってもやりがいを感じています。

大輔さんがブログに写真を載せてくださいました。

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2011/08/02

パリの共通の知人を通して知り合ったドラムの村山政二郎さんとリハ。8/29のConnecting Places@茶会記にゲスト出演していただくのです。

場所と場所をつなぐ事がコンセプトのプロジェクトなのですが、こうして出かけた場所で出会った方をゲストとしてお迎えするが夢であったので、非常にうれしい展開です。

感覚が研ぎすまされた政二郎さんのスネアドラム。

細胞の中から、即興の気持ち良さを体感しました。

29日、是非いらしてくださいね。

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2011/07/29

IMG_6675.jpg IMG_6676.jpg

珈琲美学にて麗光道のライブ。

たくさんのお客様にお越しいただき、感激でした。

即興、デイナのオリジナル、詩の朗読などを交えつつ、2ステージの公演。

自然の中の奉納演奏をするユニットで、こうして人前で「パフォーマンス」として演奏する行為は、自分の中での「自然」と「都会」をつなぐ作業でもあります。

「幸せ」はまず自分の飲み水が、自分の近くの川から飲めるようになる事。

デイナは語ります。

NYの川をきれいにするマナハタピースプロジェクトを展開しているデイナ。

心から、日本の事、私達のハッピーアイランド「福島」の事を気にかけ、何が出来るかを全力で考えている。

私もデイナとともに行動する事で、多く事を学んでいます。

コンサートの終了後、仕事帰りのバレエダンサーの児玉麗奈さんが遊びにいらしてくださいました。

麗奈さんは麗光道のオリジナルメンバー。

しばらく麗光道を離れて活動されていたのですが、新たな展開で、再び共演できる事になりました!!!

11月19日@珈琲美学です。
Dana Hanchard (Voice, Piano, Bamboo flutes etc)
Rena Kodama (Dance)
Miya (Silver Flute)

フルメンバーでのパフォーマンスになります。

是非是非いらしてくださいね。



photo by Tsukasa Furukawa

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2011/7/28

トランサイト@横浜ドルフィー

ダイローさんと演奏出来る事。無限の可能性を感じています。

ここまでやってきたので、なんとか形にしたいと願っているのですが、新曲のアイディアや、トランサイトでやってみたい事が、まだ全部自分の中からアウトプット出来ていないのがもどかしい。

次回のトランサイトは9/17@珈琲美学です。

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2011/7/26

アトレ吉祥寺で、イベント演奏。共演者はギタリストの寺屋ナオさん。

このような公共の場所で演奏出来る事は、喜びなのですが、必ずといって良いほど、偶然知り合いにあうのが、おもしろいのです。

たまたま通りかかった、フルーティストのYさんは挨拶が出来たから、よかったとして、演奏中に、手をふってくださっていた女性の2人組。

途中でいなくなってしまったから、確認できなかったのですが、きっと知り合いなのだよなぁ。

ステージ上から凝視もできないので、結局よく見えず、どなただか確認出来なかった。ごめんなさい!もしも心当たりのある方がいらしたら、是非、教え
てくださいね。

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2011/7/23

藤野にあるCafe Shuで行われる、Dana Hanchardさんのライブに麗光道として出演。

Cafe Shuは緑溢れる山の麓にあるそれはそれは気持ちの良い場所でした。

たくさんの芸術家が移り住んでいる「藤野」という地域には、以前から興味があったのですが、短い滞在でも、その環境にある一つ一つのディテールから、文化的意識の高さを感じました。

畑でとれた野菜が中心の愛のこもったお料理。素朴さと同時に洗練されたセンスがありました。

私達に必要な事は、物質的な贅沢さではなく、自分の身の回りにあるものを、どれだけ愛する事が出来るか、というメッセージを感じました。

豊かな空間での、本物の暮らし。きっと大変な事もあると思うのですが、都会生活にも役立てたいヒントを感じます。

企画してくださったTabaさんが素敵なレポートを書いてくださいました。

是非御覧ください。

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20117/21

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Pipe-Lineの公演@公園通りクラシックス。

写真家のLeonardo PellegattaさんはUSでの個展のため、出席できず、前日に直人さんとLeoから託された映像を編集し、「渋谷川」という新作を用意しました。

Pipe-lineの演奏は、楽器のみの即興演奏に加え、「特別な場所」にチームで出かけて、その場で、即興演奏し、その空気感の中、撮影した写真を映像作品として、再構築し、それに合わせて、会場で、もう一度即興演奏をする、という手法をとっています。

前回。富士宮でつくった作品「Moving Water」も上演しました。

フランスでの映像+音楽のフェスティバルに出品した作品のサンプルです。
是非御覧ください。


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2011/7/22

相模原のカフェ・ソナンタにてアコーディオンの佐藤芳明さん、NYから来日中のDana Hanchardさんをお迎えし、Trioで演奏。

思いがけないご縁から、つながった今回のお仕事ですが、とってもアットホームな環境のなか、楽しく演奏出来て、最高に幸せでした。

いらしてくださった皆様、本当にありがとうございます。

ロンドンで演奏した時の写真を送って頂きました直書観音いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました!
即興の楽しさをたくさんの人に知ってもらいたい、という気持ちではじめたプロジェクト。この企画をとおして即興だけでなく、自分のルーツや音楽のルーツに、前よりも深い所で繋がる感覚がもてるようになりました。

一部は訓読みの「まわる」をテーマにした即興パフォーマンス。書では漢文学者の白川静さんの「字統」や「字訓」で調べた訓読みを使い、音楽では、「まわる」が持つ音の響きと、雪妃の書からくるインスピレーションで即興をしました。

訓読み=古来の日本語という事で、春日大社の宮司、葉室賴昭さんの著書「神道 見えないものの力」によるともともと文字がなかった日本人はどうやって意味を使い分けていたのかというと発音の微妙な違いで意味の違いを表していたそうです。コウエン(公演)とコウエン(講演)の違いのように。

2部では実際にお客様に参加して頂くワークショップ。音楽と書の一体感がテーマだったので、「空間を感じる」事を目標にに、書チームは音を感じながら、音チームは書を楽譜に見立てて演奏しました。この試みは大成功!確かに一緒につくった手応えを感じる事ができました。



会場の櫻井、本当に特別な場所です。3部の庭でのパフォーマンスの作品。着物は母が三十数年前に日本に来た時に、父の親戚からプレゼントされたもの。帯は福島の民謡の先生から頂いたもの。雪妃さんのおしゃれな着こなしからもとってもインスピレーションを頂いています。

今回は2nd CD Miya's Bookのカバーの絵をかいてくれた親友のAnjuliもUnicorn Bakeryで出店してくれました。ケーキとドリンクをお願いしていたのですが、旦那さんのシマちゃんも手伝ってくださって、まさかの本格的なBarを出店してくれました!もう少し時間があったら、絶対にゆっくりしていったのになぁ。珈琲や紅茶のリキュールもあって、最高の雰囲気でしたよ。

Unicorn Bakery今月末に国立でオープンするそうです。お近くにいかれた際は是非お立寄ください。

Unicorn Bakery 今月末オープン
東京都国立市中1-1-14
0906036763
www.facebook.com/UnicornBakery



個人的にはチョコマフィンが一推しです。そういえば、この日に向けて続けていたRaw Food Diary、最後の2日は準備が追いつかず、日記を書く事が出来ませんでしたが、一応当日まで続けましたよ。最終的にはローフー度70%ぐらいだったかな。身体の調子は良いですが、実際に書き出してみて、まだまだ勉強不足だなー、と痛感しました。また、色々食事の実験はこれからもしてみると思うので、時間があったら書きますネ。

最後になりましたが、プロジェクトパートナーの雪妃さん、あんちゃん&シマちゃん&看板娘♡、櫻井のオーナー様、そして何よりもいらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

来年も直書観音のイベントを計画しています。また是非お越しいただければうれしいです。
---------------------------------------------------------------------------------------Terry + Benedict との演奏の3daysの最終日、無事に終了しました。見て、この高い天井!


The 3rd day with Terry and Benedict has been another amazing experience for me with David Leahy joining us as a quartet. We have played in this format 3 years ago(although it feels like last year ) and I can say that this experience really did change a part of my life, it gave me so much energy to go back and develop my improvisation work in Tokyo, and it is just so great to be able to come together again.

This event's venue was so so amazing, It is very difficult to find a space with such high ceiling in Japan, and of course the acoustics are so different.

It makes me think why there are more successful improvisers using electronic instruments compared to musicians using western acrostic instruments (like me ) in Japan.

I can not help feeling the strong historical chain of the relationship with the music and the acoustics over in Europe, but I am sure there is some reason I am feeling this, and looking forward how I can develop this back in Tokyo.

Many many thanks to Benedict and the amazing musicians who participated, and most to the audience who turned up.It was such a treat to be able to a part of this event.

会場はLumenという教会。日本とイギリスの即興シーンの何が一番違うかと聞かれたら、やはりこのように建物とそれに付随する音響の違いが一番大きいと思います。

日本はこのように天井の高い建築をつくる必要もなかったし、もちろんその中で音楽が発展していく理由もない。

逆に教会のように豊かな倍音を作り出せる音環境の中で成熟していった音楽をバックボーンにした楽器を使った音楽家のアプローチというのは、土台が違うというか、そこには切っても切れない歴史のチェーンを感じます。

この日のように、環境が整った場合は最高のパフォーマンスが出来るのはもちろんですが、驚かざるを得ないのは、外の音がうるさかったり、となりの部屋の音楽が聞こえていたりと、劣悪な音環境でもまったく動じる事なく「これはこれで仕方ないか」といって淡々とミニマルで繊細な表現をする人達。今まで何回かこのような現場に出くわしたのですが、周りの環境に影響される事なく粛々と自分の身体の中から湧き出てくる音に忠実に演奏する姿から先祖代々積み重ねて来た細胞に刻まれた歴史を感じざるを得ません。

話は戻りますが、日本の即興界でエレクトリックな楽器で成功(何をもって成功とするかは人それぞれですが)している人にくらべて、アコースティックな西洋の楽器で(私からみて)圧倒的なパフォーマンスをする人が少ないのは、そのような建築と音響の歴史も影響しているような気がします。

素晴らしい音響を体感するチャンスを頂いたので、身体で覚えて帰りたいです。

さて、この日の演奏はベネ氏仕切りのイベント。ベネの音楽家を組み合わせる才能には一目置いています。テリーとベネのお馴染みのトリオにベーシストのDavid Leahy さんが参加してのカルテット。3年前にcafe otoで実現した、私の運命を変えたといっても過言ではないメンバーとやっと再演出来ました。この喜びは言葉では説明できません。

もう一組は奇才・Alex Word氏と今回のツアーではじめて知り合う事ができたTom JacksonさんのクラリネットDUO。お二人の演奏は多分即興演奏はおろか、音楽なんて興味ないっという人でさえも虜にしてしまうであろう強烈な美しさでした。

そして最後は六人で演奏。これはこれでまたそれぞれの単独のセットとはまったく別の内容。

最高の夜でした!ロンドンでは公には23:00以降の酒類の販売は禁止されているので終演後パブに駆け込み仕上げの一杯のロンドンエール。

メンバーの皆様、いらしてくださった皆様に心より感謝。ベネ企画は11月2日まで続きます。こちらもすごいラインナップ!11月2日

ベネが主催するCRAM RECODSのイベント。ロンドンのインプロ界には3世代あるそうです。ベネや私はもちろん、この日の出演の若手チームDaniel Tompson,Tom Jackson Stephen Crowel などは第三世代、David Leahy氏はおそらく第二と第三の架け橋的立ち位置?そしてインプロ創世記ですべての土台を築いたSteve Beresord やTerry Day などの巨匠が第一世代。私が体験したロンドンのインプロシーンでは世代間が健康的に交わっているように感じます。そしてこの日の美しいヴェニューはPolumi Desaiさんが主催するUSURPというギャラリー。ここではレジデンシーもやっているようで、今後が楽しみな場所です。

私が参加するセットはギターのDaniel Tompson さん、クラリネットのTom JacksonさんとのTrio。お二人とも正式には初共演でしたが、ベネが集めるメンバーと演奏すると、なんで私がベネの演奏に魅かれるのか、我ながら納得します。

I was told that there are 3 generations in the London Improvisers scene, 1st is people like Terry and Steve B who started the whole thing, and 3rd is probably young generation, and 2nd must be the in-between.

I feel that the events I have experienced here have a good organic mixture in these generations, Benedict does so well to plan a good line up and combinations. It was another event of CRAM records in a beautiful Gallerey called USURP.

It was such good energy there this night, I really hope all the best for the development and success for both CRAM records and USURP. I got many good inspirations from this event and the trio I played with Tom and Daniel. Great to play with new musicians, and to see the musicians Benedict chooses makes me realize why I respect his playing.