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あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。

2015年用のブログの新リンクをつくりました。
今後はこちらにて記事をアップして参ります。

http://miya-music.com/Miya-s-Voice-Blog-2015

今年もどうぞよろしくお願い致します。
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12月20日 セレオ国分寺で行われるクリスマスイベントに出演します。

クリスマスセッションライブ、なんとビブラフォンの香取良彦さんとのDUOです。

ビブラフォンとフルートの音色は相性抜群ですし、
香取さんとの共演は私にとって夢のような出来事で、
今からとても楽しみにしています。

ジャズやクリスマスにちなんだナンバーをお届けします。
入場無料ですので、是非お気軽にお越し下さい。

12月20日 クリスマスセッションライブ

Miya × 香取良彦(Vibraphone)

セレオ国分寺/9F「噴水特設ステージ」

12:30〜 / 14:30〜 / 16:30〜

各回 30分 入場無料
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Can On Music Schoolのレッスンで南相馬にきていたのですが、ちょうどレッスン日に相馬のエンドレスで多田誠司さんとスガダイローさんのDUOのライブがある、との事、レッスン内容を変更し、中学一年の生徒さんと一緒にライブを聞きに行ってきました。

エンドレスは薪ストーブがあって、ホームコンサートのような暖かい雰囲気です。
お店の皆さんが本当に音楽が好きなのが伝わってくる環境。
こういう場所はミュージシャンにとって宝のような場所です。

多田さんとダイローさんのDUOもそれはそれは素晴らしかった!
以前ダイローさんとDUOのユニットをやっていたので、
別の視点から勉強になったし、またやりたいなぁ、という気持ちも高まってきました。
そして、私も一曲飛び入りさせて頂いて、最高な時間でした。

生徒さんにとっては、人生初のジャズライブ。
どんなジャンルでも本物を見る事が一番大切だと感じています。

私が初めてジャズのライブを見に行ったのは、高校三年生の時。
当時師事していた、サックスの藤陵雅裕さんのライブをピットインに恐る恐る見に行った記憶があります。

生で見るジャズのライブは迫力があって、洗練されていて、
とにかくその場にいられる事が本当に幸せでした。

今回のライブ、生徒さんの心にはどのように響いたでしょうか。

これから先がとっても楽しみです。
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12月14日 発達障害を持つ子供達の支援施設 S 空間での「幸せ音楽会」にいって参りました。皆様からお預かりしました、Connecting Places 募金も谷地先生に手渡して参りました。皆様のご協力、心より感謝致します。

以下、コンサートのレポートです。
(S空間の現在の状況のレポートはこちらです。)

毎回オープニングで行う、谷地先生の朗読と即興フルートのセッション。
先生が選んでくださった本は「幸せを売る男」。



太陽と星空とともに生活する村に電気を売る男がやってくる物語。
先生が選ぶ本は、決してキレイごとではない、本質的なラインナップです。

朗読が本当に素晴らしく、これを普段から聴く事のできる環境は特別だと思います。私もセッションできてすごく幸せです。

そして、本編のコンサートはソロという事で内容をかなり吟味しました。

何しろ相手は素晴らしい教育に触れている反応がストレートな子ども達。
変なごまかしや、媚は一切通じません。

せっかくの機会なので、クリスマスについて色々調べてみました。

おおまかに言うと、もともとヨーロッパの土地にあった冬至の祭りに、クリスチャンの文化が加わって現在の形になったそうです。

冬至のお祝いだと思えば、日本にこれほどクリスマスが受け入れられている事も、自然な流れなような気もします。

さて、今回は時空を超える笛の力をつかって、フルートの音色で旅にでるようなイメージのプログラムにしました。

Santa claus is coming to Town, 聖者の行進、ジングルベルなど今までのレパートリーに加え、今回、新しくCradle in Bethlehem, Carol of the Bells , アイリッシュ民謡のJerusalem を追加しました。

Cradle In Bethlehemはナットキングコールの録音が有名ですが、星空の下、暖かい家の中でお母さんがゆりかごを揺らしているイメージで演奏しました。

Carol of the Bells はウクライナの作曲家Mykola Leontovtchの作品に、アメリカ人Peter J. Wilhouskyが英語の詩をつけたもの。もともとはウクライナの春の訪れを祝福した曲が、キリスト教の伝来とともに、クリスマス仕立ての英語の歌詞がついたものです。

どちらの曲も、舞台となっている土地は悲惨な状況にある….というはなし 
をすると、子どもの一人が、「知ってるよ、イスラエルはたくさんの宗教の聖地になっている所でしょ、それから、ウクライナはロシアの軍事介入で… 」と次から次へ大人顔負けの知識が出てきました。

発言をしてくれた子はおそらくまだ小学生だと思うのですが、ここに来ているのは特別な才能がある子どもたちなんだ、とあらためて気がつく出来事でした。

演奏に対しても、びっくりする程、一音一音に反応してくれます。

最後に演奏したアイリッシュの民謡「Jerusalem 」は心が喜ぶ、自分にとっての聖地という解釈で演奏しましたが、もともとはアイリッシュのコーラスグループAnunaにインスパイアされてレパートリーに取り入れたものです。

その場で出来るような簡単なアプローチを考えて、子供達にも歌ってもらったのですが、その対応力も素晴らしくて… 。

S空間を訪問する度の出来事ではありますが、感動のうちにあっという間に時間が過ぎました。

これからも定期的に訪問致します。震災をきっかけにはじまった募金ですが、今後も継続して行って参ります。

募金箱はレギュラーで開催している喫茶茶会記での南無観の時に設置しておりますが、他の時でもいつでもお声がけ頂ければお預かり致します。

引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

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12月26日のチャクラライブに向けた第二回目のリハーサル!
チェロの平山織絵さん、バイオリンの中垣真衣子さん、そして初共演となるパーカッションの服部恵さん。
素晴らしいプレーヤーの方々と密にリハーサルが出来て幸せです。

とある音楽室でリハーサルをさせてもらっているのですが、
すごくゴージャスで豊かな気持ちになる所です。
どれだけゴージャスな空間なのか、お見せ出来ないのが残念ですが、
リハーサル中の一場面をご紹介します。



一枚しかなかった譜面を三人でシェアしてみている所。(撮影 By 服部恵)
暖炉脇でクリスマスソングを演奏する三姉妹… にみえそうなほど
穏やかな表情のお二人ですが、実は織絵さんは立って演奏していたり、
なかなか高度な事をやっているのです。
難しいポジションで超絶な演奏をするお二人。
この時、私はこのお二人にどこまでもついていく事を誓いました!
これがChalagさんの映像と組み合わさったら、
どんな事になってしまうのでしょう!

チャクラ組曲は今回で4度目の上演となります。
今までの演奏が、記憶に残っていない、というのも変なのですが、
チャクラ組曲がはじまると40分間、意識がどこか遠くにいってしまうようで、
演奏の内容をぼんやりとしか思い出せないのです。
普段はそんな事なくて、この時だけの現象です。

でも、音を出してみると身体はおぼえているものですね。
リハーサルの甲斐あって、良い仕上がりになってきました。

今回のもう一つの見所は、「宇宙」をテーマにしたステージです。
それぞれが宇宙のイメージで書いたオリジナル曲を演奏します。

私はこの機会に、今回のライブのきっかけをつくってくださった、
織絵さんに捧げる曲が書きたくて、新曲を書きました。

織絵さんのチェロのイメージと、宇宙のイメージのつながりの中で
見えてきたのは、大きな宇宙樹の物語。

リサーチしてみると、日本にも古来から伝わる高樹伝説があって、
古代、現在の大阪に位置する等乃伎神社に大きな楠があって、
古事記にもこのような記述があります。

「免寸河の西に一つの高樹ありき。其の樹の影、旦日に当たれば淡島におよび、夕日に当たれば、高安山を超えき。故この樹を切りて船を作りしに、いとはやくいく船になりき。その船をなづけて枯野と謂ひき。」

その枯野という船で淡路島の清水を組んで、天皇に聖水を奉ったそうです。

また、その巨大な楠は高安山の山頂の夏至の日の出を仰ぐ場所であり、
高安山から見れば、冬至の太陽が海に沈む位置にあったそうです。

(出典:谷川賢一 編集 [日本民俗文化体系/太陽と月] )

太陽の動きと関連しているという事は、
日本のストーンヘンジのようなところなのでしょうか。
是非一度いってみたい場所です。

高樹といえば、もう一つ、思い浮かぶのが、
みなとみらい駅にあるアート作品
コンセプチュアルアーティストのJoseph Kosuth 作
「The Boundaries of the Limitless」です。

ご存知の方も多いと思うのですが、
みなとみらい駅からクイーンズスクエアにあがっていく所に位置する作品で、
22m × 14m の黒御影石に、ドイツの詩人Friedrich Von Shiller の
言葉が刻まれています。

前から好きな作品だったのですが、
今回の作曲をしている時に、ふと、現代でいう高樹とは
この事なのではないか、と思いました。

地下から空まで伸びていて、刻まれた言葉によって、
時空を超える美しさで人と人をつないでいる。

そんなイメージと等乃伎神社の巨大な楠の伝説を合わせたイメージで
新しい曲が出来ました。織絵さんに捧げる曲です。

タイトルはコスースの作品の中に刻まれているシラーの言葉から
「生命の無限の展開にむけての序曲」

壮大なタイトルになってしまいましたが、
織絵さんのチェロの音色で、きっと素晴らしい演奏になると思います。
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あっという間に2014年も終わりそうですね。
今年の年頭に思い描いた、今年のやりたい事は全部やりきる事が出来た、と
安心していたのですが、
11月の終わり頃から年末にむけて、
楽しくて、やりがいのある仕事がいくつか舞い込んで、
その準備で急に忙しくて充実した日々を送っています。

12月の新しいイベントも一つ決まりました。すごくお勧めの内容ですので、
まもなく内容を発表できますので、楽しみにしていてください。

さて、最近のライブの模様をいくつか報告致します。
まずは11月22日のB Gallery でのパーティの演奏。

写真はアンコールで、外で演奏した時のもの。
ちょうど新月の日だったのでテラスにて、「星に願いを」を演奏しました。
左側にいらっしゃるのが、ガーデンデザイナーの高柳登美さん。
高柳先生の作品のフレッシュハーブで出来たクリスマスリースを頂いて、
今、Can On Music Schoolのドアで飾っていますが、
通る度に良い香りがして、幸せな気持ちになります。

B Galleryの音響も素晴らしかったし、ガーデンデザイナーという自然との関わりをテーマにした内容に関わる事で、自分の音楽の幅も広がりました。

アート好きな方もたくさんいらしていて、楽しい現場でした。B Galleryのオーナーに感謝です。


そして、代々木NARUではピアノの井上ゆかりさんとボーカリストの方との
セッションも継続しています。今月は田口理恵さんとのトリオ。
とってもチャーミングな方でした。



そして、ちょっと前ですが、前回写真を載せられなかった
福岡からいらっしゃった素晴らしいシンガー豊島ひろ子さんとのトリオ。
豊島さん、ゆかりさんのトリオは来年の2月に代々木NARUで再演が決まっています。



ジャズは、演奏中に色々な事があって、その場で進行をきめていくのですが、
その時の合図の方法は奏者によって様々。

ただただカッコイイの一言なのは、以前も書きましたが、
ギタリストの大橋勇武さん。絶妙なタイミングで合図が来るのですが、
表情は普段と変わらないというか、
普段の時よりもおだやかといっても良いぐらいなのですが、
まるで後光がさしているかのようなオーラで、
導かれるように、次に音楽が進行してしまいます。

前回ご一緒した豊島ひろ子さんも印象的な合図を出される方でした。
初共演という事もあったと思うのですが、しっかり目をみてこられるのです。
目を見るというか、目の奥の目を見ているというか、
奥まで見透かされて、深い所でつながるような感覚になります。

私が合図を出す時は、
音で導きたくて、目どころか、顔すらみていないので、
最初はびっくりしたのですが、一度なれてしまうと、
気がついたら、こっちからひろこさんのほうを見るようになっていて、
すごくおもしろい体験でした。

ひろ子さんの合図は音楽を演奏する喜びが溢れているので、
見るだけでこちらも幸せになってしまうでしょうね。

次回の豊島ひろこ 井上ゆかり Miya代々木NARUトリオは来年の2月6日。とっても楽しみです。

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今週の土曜日 22日に目白にあるB Gallery にて高柳登美展 ガーデンデザイナーの仕事 のパーティで演奏します。

18:00〜 20分ほどの短い時間ではありますが、ミニライブという形で、ソロで演奏をします。フリーでどなたでも聴いて頂けますので、是非遊びにいらしてください。

花や小鳥にちなんだ曲を演奏する予定ですが、ちょうど新月の日ですので、星や夜空を感じられるような内容にしたいと思っています。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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織絵さんから12月のチャクラライブのフライヤーが届きました。


Chakra Suite の続編や新作などを演奏する予定です。
すっごく楽しみ!
皆様のご来場を心よりお待ちしています。
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先日のライブの模様の写真が届いたので、ご紹介します。

まずは、ピットインでの山下洋輔さんのセッション。



そして、大阪・寝屋川市のかりゆしバンドのライブ。



どちらも大盛り上がりでした!
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山下洋輔さんのセッション、そしてかりゆしバンドとの大阪ライブ、
大事なライブの二連続が無事に終了しました。

山下さんのセッション、ミュージシャンシップの固まりのような方と同じステージに立てるその喜びだけで爆発しそうです。

山下さんとの共演は毎回自分でも知らなかった未知の領域への旅になります。
ポジティブなエネルギーで、演奏中も自分の音楽性があがっていくのを感じます。
そういう力を引き出してくださる事に本当に感謝しています。
次のステージにつながるように日々の活動を続けて行く糧になります。

今回は初共演のドラムの植村昌弘さん、そして、
数年前に今堀恒雄さんのウンベルティポで、
一度だけご一緒した事のある、ベースのナスノミツルさん。
これ以上ない組み合わせでした。

それぞれのオリジナル曲を演奏するコーナーがあって、
私はチャクラ組曲から「Sahasrara」を選曲しました。

短い時間(当日リハーサルのみ!)、しかもほとんど初共演なのに、
曲の力を最大限(以上!)に引き出してくださって、
植村さん、ナスノさん、お二人の底知れない技術と音楽性に脱帽でした。

そんなお二人のゆるぎない安定感に山下さんの力強く、
クリエイティブなエネルギーがミックスされて、
今まで私も知らなかった新しい世界を見る事が出来ました。

そして、もう一つのチャレンジだったのが、
ここ数年取り組んで来た集団即興と指揮の関係性に
山下さんが興味をもってくださって、
私が指揮をするコーナーを設けてくださいました。

今まで取り組んできたものは20~30人ぐらいのためのものだったので、
このように必要最小限の編成で、
それぞれが単独で、
オーケストラ級の音楽的パワーを持つミュージシャンを指揮するとは、
夢にも思わない展開でした。

2度と無いチャンスと思い、チャレンジさせて頂きました!

(このメンバーだからこそというのはあると思うのですが)
結果は、おもしろかったです。指揮のない即興とはまた違って、
これはこれで様々な能性があるものだという事を知る事が出来ました。

20年ほど前、山下さんは世界中の即興オーケストラの、
インスピレーションになっているブッチ・モリスから話があって、
日本で即興オーケストラを開催するきっかけに関わっていらっしゃったとの事。
そして、ナスノさんも京都でブッチ・モリスのコンダクションを体験した事があるそう。

私はロンドンくんだりまで行かなければ、
ブッチの名前を知る事も出来なかったのですが、
必要な事は何十年か前にすべてここに揃っていた、と思うと、不思議な気持ちです。

今回の経験を通して指揮の中での自分の声を見つける事、
自分なりの方法で取り組む事のさらに必要性を感じました。
もっとこれから深めて行きたいと思っています。

山下さん、ナスノさん、植村さん、関係者の皆様、
そしていらしてくださった皆様に心より感謝致します。



またこのユニットの再演もあるかも!?
すっごく楽しかったので、期待と願いを込めてこの記事をアップします。

さて、翌日は長年お世話になっている与論島のバンド「かりゆしバンド」
のお仕事で大阪。

寝屋川市という昔ながらの商店街が印象的な人情味溢れる街での
コンサートで、大盛況でした。

コンサート終盤では、メンバーで手分けして与論献奉を、
お客様に振る舞うという演出があって、一升瓶をもって客席を練り歩きましたよ。

片手に杯、片手に有泉なのですが、
一升瓶が予想外に重く、これがこの日の最大のチャレンジだったかもしれません。

かりゆしバンドリーダーの哲さんの大阪在住の同級生の方が企画してくださったライブ、手作りコンサートならではの心づくしのイベントでした。

山下洋輔さんと同様に、かりゆしバンドも私の音楽の方向性に
影響を与えてくださった大きな存在です。

7年前、与論島ではじめて哲さんに紹介され、
飛び入りで一曲演奏した後に、哲さんがおっしゃった、
「これからも芸を磨いて、その道を進んでください。」
という言葉が胸に大きく響いています。

それまでは、音楽をやっている、という考えだったのですが、
私がやっている事は「芸」なのだ、と気がついて、
上手く説明が出来ないのですが、
なんだかすぅーっと腑に落ちる感覚でした。

芸で人と繋がって、生活のすべてが芸に関連していて、
その芸を日々磨いていく事。

大地とつながって音楽をつくっているかりゆしバンドの哲さんだからこそ、
そのようなパワフルな言葉でも自然に受け入れる事が出来たのだと思います。

そこからのご縁で、かりゆしバンドに
参加させて頂いてから7年がたちました。
メンバーも何度か入れ替わり、現在は島外の遠征ライブは私を含め、
ドラム、ベースと東京在住のメンバーが参加しています。

メンバーそれぞれのスタイルがあるのですが、
善し悪しの問題ではなく、今は音楽の方向性が限定されているので、
正直な所、どうやってこのメンバーの役に立てるのか、
試行錯誤している部分があります。

だけど、それは哲さん、美也子さんが伝えている、
かりゆしのメッセージとは違う次元の話で、
根源的な所に魅かれている以上、きっと何か自分に出来る事があるハズ。

前日のピットインで山下さんがおっしゃっていた、
「音楽家は大いに妄想するべし。」というお言葉がヒントになる気がしました。

例えば、ジャズの大スタンダード曲である「チュニジアの夜」を書いた
ディジー・ガレスピーはチュニジアには行った事がないそうです。
もともとは違うタイトルだったものを、あまりにもエキゾチックな
メロディだったため、メンバーのすすめによってこのタイトルに変えたそうです。

山下さんの代表曲の一つでもある「クルディッシュダンス」も
クルド人のリズムのイメージで書かれたそうです。

イメージで書いたものでも、説得力をもって、人を感動させる事が出来れば、
それが本物になってしまう事がある。

それならば、与論の民謡でも思いっきり妄想を羽ばたかせ、
自分の感性をぶつけて、人々を感動させるような演奏をしてみたい。

得意分野の柔軟性をもったエネルギーの強い演奏を、
アコースティックフルートのアプローチで、
強いパワーを持って吹ききる事がが出来れば、道が開けてくるのかもしれません。
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11月、12月のスケジュールを更新しました。
今週の土曜日は山下洋輔さんとの共演。
今回はたっぷり一緒に演奏出来るチャンス。緊張&楽しみです。
12月はチェロの織絵さんがきっかけをつくってくださったチャクラスイートの続編など、楽しみなライブがたくさんあります。

※現時点で分かっているものです。
追加になった場合は、スケジュールのページやこのページでもお知らせします。


11月8日 (土) 山下洋輔 2 Days

新宿 / ピットイン

山下洋輔 (piano) ナスノミツル (bass) 植村昌弘 (drums) Miya (flute)

19:30 Open 20:00 Start ¥4,320
予約・問い合わせ:03-3354-2024 (Pit Inn)
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11月9日 (日) かりゆしバンド

大阪 / カラオケダンス 舞華
大阪府寝屋川東大利町7-27

田畑哲彦(唄 三線 ギター) 牧美也子(唄 三線 太鼓) 渡名喜操(bass) 町田孝(drums) 特別出演 エイサー隊 (舞弦鼓)

17:00 Open 18:00 Start ¥2,500 1 drink 付き

予約・問い合わせ:
0997-97-4432
 (らいぶcafeかりゆし)
090-7163-7490 (牧美也子)
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11月22日(土) 高柳登美展<ガーデンデザイナーの仕事>

目白 /B-gallery

18:00〜 パーティにてミニライブ

Miya Flute Solo

国際バラとガーデニングショーでの優秀賞など多くの受賞経験を経て、安行造園顧問としての仕事の後に独立、作庭活動に入った画家&ガーデンデザイナー・高柳登美さんのB-galleryでの個展のパーティで演奏します。無料イベントです。どうぞお気軽にお越しください。

問い合わせ:03-3989-8608 (B-gallery)

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12月1日(月) 田口理恵セッション

代々木 / NARU

田口理恵(vo) 井上ゆかり(piano) Miya (flute)

19:15~ Start ¥2900 + オーダー
予約・問い合わせ:03-3370-8154 (代々木NARU)
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12月19日(金) 第三金曜日の男 最終回~もっけの幸い

渋谷 / クラシックス

柳原陽一郎(vo) 田辺和弘 (bass) 森本ミホ (perc)

19:00 Open 19:30 Start
予約 ¥3,500 当日¥4,000
予約・問い合わせ:050-3036-3294 (スイーツデリレコーズ)
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12月22日(月) Naru's Christmas Night
代々木 / NARU

七瀬薫(vo) 井上ゆかり(piano)里見紀子(vln) Miya (fl)

Start 19:15~ ¥2900 + オーダー
予約・問い合わせ:03-3370-8154 (代々木NARU)
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12月26日(金) チャクラ・ライブ
大塚 / Greco 

Miya (fl) 中垣真衣子(vn) 平山織絵(vc) 服部恵(per) Chalag (映像)

19:00 Open 20:00 Start ¥4,000 (季節の一品付き)
予約・問い合わせ:大塚グレコ greco@greco.gr.jp 0339169551
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スケジュールの内容は予告無く変更する場合があります。
変更がある場合はこのブログやスケジュールのページでお知らせ致します。


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次回の南無観のフライヤーが完成しました。



新月のタイミングでお送りしている、要の企画の一つです。来年なので、ちょっと先な気もしますが、きっとあっという間です。私も少しずつ準備をすすめて参ります。是非、日程をチェックしておいてくださいね ♪
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Can On Music Schoolのオープニングパーティ、無事に終了しました。

今年は立ち上げたスクールを軌道にのせる事が一つの目標だったので、
無事に終わってほっとしています。

自分が心から良いと思う環境でレッスンが出来る場所。
そこに集まってくださった生徒さん達との時間は、
インスピレーションを得られる貴重な経験になっています。

パーティでは谷川賢作さんのピアノという、
これ以上にないセッティングで、
生徒さん一人一人が全身全霊で音を奏でてくれました。

賢作さんのピアノもすごいエネルギーで、
一人一人に寄り添って全力で演奏してくださって、
プロ魂を見たり、という印象で、
私も燃え上がってくるものがありました!

共演者を輝かせる賢作さんの伴奏があってこそですが、
本当の音楽をつくるには、上手、下手は関係無い事を実感する内容でした。

生徒さんの演奏を聴いていて思った事は、
音楽性が一人一人、本当に素晴らしいという事。
それは、私が教えた事ではなくて、
もともと最初からもっているものなのだと思います。

それをそのまま出すだけで、素晴らしい音楽になります。

コード、スケール、フォームなど、
音楽の構造を捉えるテクニックとは別に、
もともと持っている音楽性を大切にするべきで、
それを自然に出せるようにするお手伝いが出来れば、
少しは仕事をしたと実感出来るのではないだろうか、という気がしました。

具体的には、自分の音、共演者の音を聴く事、
広い世界を見る事(それによって自分の音楽的位置を見つける事)、
自分のやっている事に自信がもてるようになる事。

そのようなアプローチになってくると思います。

これから、どのように成長するか、すごく楽しみだし、
私自身、貪欲に音楽的に成長していきたいと思っています。

欲といえば、今回は一回目という事もあって、
シンプルな内容にしようと思っていたのですが、
全体のビジョンが見えて来た所で、
フルーティスト全員のアンサンブルをやりたい、
という欲が出て来て、ピアソラの「孤独の歳月」とジャコ・パストリアスの
「Three Views Of a Secret 」をフルート7本にアレンジしました。

やろうと決めたのが本番3日前ぐらいだったので、
当然の事ながら、生徒さんに事前に譜面を渡す事が出来ず、
当日どうなる事かかなり緊張したのですが、
みなさん、驚くべき底力で、完璧にアンサンブルする事ができました。

孤独の歳月では、それぞれが客席から演奏して、
ダイナミックに盛り上げ、
Three views of a Secret はあの難しいハーモニー、
そして、一人一人が独立した動きでも、動じずにしっかり入って来て、
当日でここまでアンサンブルができるとは、うれしい驚きでした!

そうと分かったからには、今後が益々楽しみです。

賢作さん、そして美しいフルーティスト達と打ち上げ会場にて。


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先日、母校の小学校の90周年の同窓会イベントでの演奏がありました。

実は日本を代表するサックスプレイヤーのお一人、
本多俊之さんは私の小学校の先輩でもあります。

楽屋での一枚です。


小学生の時の芸術鑑賞会で本多さんの演奏を聴いていたのでした。
その時は、ジャズの事は何もしらなかったのですが、
二十数年後、プロとして活動するようになって、
ライブハウスで本多さんの演奏をきいて、
もしかしてあの時の!?と思い、
思い切ってご本人に確認した所、先輩だという事がわかったのでした。

私もいつか今教えている中学生の生徒さんと共演する日がくるかもしれません。
音楽の力ってやっぱりすごくて、
一度聴いた素晴らしい演奏は、
感覚として何十年も体内に残るものなのですね。

そのようなご縁で、今回の演奏会にも参加出来る事になった訳ですが、
メンバーは本多さん、本多さんの奥様の尚美さん、そして、
小学校の後輩で、音楽の授業を担当されている影山郁絵先生の四人。
色々な組み合わせの編成でのアンサンブルでした。

選曲は主に本多夫妻がしてくださったのですが、
これがバラエティに富んでいて、
クラシックの曲(ラベルの亡き王女のためのパヴァーヌ←アレンジがすごくかっこいい!)や、
S'Wonderful などジャズのスタンダードだけでなく、
コルトレーンのGiant Stepsや、なんと驚きの
水戸黄門のテーマも演奏しました。

このメンバーで演奏していて、あらためて気がついたのは、
いわゆる「名曲」というのは、曲自体が良い事も重要ですが、
曲そのものにインパクトがなくても、
演奏者によって注ぎ込まれるエネルギーで、
名曲に昇華する要素もある事です。

そのような意味で数々の名曲を生みだす名手として、
すぐに思いつくのは、ハーモニカのトゥーツ・シールマンスです。

幾人ものミュージシャンが録音しているおなじみのスタンダードナンバーも、
トゥーツが演奏すると、唯一無二の名曲になってしまいます。

本多さんにも同じようなパワーがあって、
私自身、水戸黄門のテーマをステージで演奏する日がくるとは、
夢にも思わなかったのですが、
本多さんと一緒だったら、心からその曲が演奏したい!
きっと、かっこいい演奏になるハズ、という気持ちになるから不思議です。

そして、Giant Steps → 水戸黄門 と来て、
最後には「マルサの女」ときた日には、
それはそれは盛り上がりましたよ。

譜面はかなり難しかったですが、ご本人と一緒に演奏出来て、
(実はこれで二度目です!)この経験は本当に宝になります。

最近は「ジャズ」「クラシック」「オリジナル」など
ジャンルの垣根が良い意味でなくなってきているように感じます。
ただただ良い音楽をつくるという事に、
ミュージシャンがフォーカスできるような環境が少しずつ整ってきています。

本多さんはジャンルを超えて活動する先駆者的存在です。

そういえば、ジャンルの垣根がなくなるポジティブな流れに関して、
ふと10年前の事を思い出しました。

活動をはじめたばかりの頃は、シネマというグループを組んでいて、
映画を見るように音楽でその場で生まれては消える景色を
つくりだしたいという目標をもって活動していました。

スタイルはジャズのフォーマットで、曲はメンバーの自作曲中心でした。

CDもつくる事ができたり、一定の評価はあったのですが、
いざライブハウスへの出演となると、
ウチはスタンダード曲でないとダメなのよ、とか、
オリジナルはノーサンキュー、と言われたり、
当時は本当に悔しくて、泣きながら帰った事が何度もありました。

歴史上に残るジャズの名曲の多くは、
奏者=作曲者な訳ですから、ジャズの本質でもある自発性や
クリエイティビティの視点からも外れている
そのような考え方のお店に出演出来なくて、
今となっては却ってよかったと思うのですが…

そのようなオーナーの助言のおかげもあって、
スタンダード曲のレパートリーが増えたので、
感謝している気持ちもあります。

きっとこの経験があったからこそ、
幅広い音楽性を持つ本多さんとご一緒する事が出来たのだと思います。

あの時、諦めないで本当によかった。

さて、本多さんから新作のご案内を頂きました。
11月に発売になるニューアルバムのプロモーション映像です。
この映像を見ると、ジャンルや言葉を超えた新しい希望に満ちた
コミュニケーションの方法がある事を知る事が出来ます。

本当に素晴らしい作品です。



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直書観音 Vol. 5 無事に終了しました。
いらしてくださった皆様、本当にありがとうございます。

とてもやりがいを感じている企画です。
共演者の白石雪妃さんに心より感謝です。

今回は目白・ゆうどの空間を利用して、
立体的な会場の使い方になりました。



ワークショップでは一人一人線をひいてみたのですが、
一本の線でも、どれも表情が違っておもしろかった。
音楽ではシンガーの高倉瞳さんが参加してくださって
彩りを豊にしてくださいました。

ゆうどの空間とお客様一人一人のエネルギーが
あわさって、すごく楽しいライブでした。

アンケートにご協力くださった皆様のお言葉を紹介します。

・普段意識していない呼吸や水、音、匂いなど、五感に感付かされる会で面白かったです。外での即興は途中から水が湧く音が大きくなったようで不思議でした。Y. S様

・昔ながらの雰囲気のステージで色々な音や書道を楽しむ事が出来ました。
テーマとパフォーマンスの関係をより明確にするとよりよいと思います。
(最初やや分かりにくかった)M.M様

・初参加でしたがとってもおもしろかったです。
ちょっと勇気なく書くのには参加出来ませんでしたが、
次回は頑張ります。
一度体験レッスンに伺えればと思います。K.N様


皆様、本当にありがとうございました。

直書観音は年に2回これからも続けて参ります。
リピーターの皆様も増えて来て、すごくうれしいですし、
私自身、回を重ねるごとに発見があるので、
続けて来られるときっとより楽しんで頂けると思います。もちろん初めての方も大歓迎です。
次回までに色々とアイディアを膨らませて参ります。
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今週の日曜日は、書道家・白石雪妃さんとの「直書観音」です。
年2回、とっても力を入れていて楽しみにしている企画です。
雪妃さんとの打ち合わせもバッチリ。
会を重ねるごとに内容も充実してきています。
あとは本番まで最終調整をするのみ。

さて、今回の直書観音のテーマ、「線をひく」のリサーチをしています。
書と音楽を結ぶキーワードとして、毎回一つの「訓読み」を取り上げています。
今回は「ひく」という響きがテーマです。

ひくという訓読みを持つ漢字 (たとえば 抽 弾 引 控 援 など)
語源を調べて、どうやって音楽的語法に置き換えるかを考えます。

毎回、訓読みの参考にしている白川静さんの「常用字解」です。



これによると、「引 という漢字は弓とI (こん)を組み合わせた形でI は直線であるが、弓の弦を示すものであろう。」と書いてあります。

そこで、弓について調べてみました。

梓弓は巫女が神や死者の霊を呼び寄せる時に使う弓で、源氏物語にも記載があるように、平安時代より弓を使った占いがあったそうです。

鳴弓は弦を鳴らし、魔物を退散させる儀式で、こちらも平安時代から現代まで続いており、天皇家に子どもが生まれた時に執り行われる「御湯殿の儀」の中に読書鳴弦の儀」があるそうです。

遠くの場所を引き寄せるイメージだったり、これから引き寄せられる点と点の間の空間。音楽に置き換えてイメージ出来る要素が色々と見つかりました。

音楽をやっていてよかったと思う瞬間です。

音楽のはじまりである「響き」にフォーカスできる、
この企画に私自身救われています。

是非皆様にも体感して頂きたいです。

ご予約はまだまだ受け付けております。
是非、皆様のご参加をお待ちしています。

詳細はこちらで御覧頂けます。
ご予約はこちらまで。
team.can-on@miya-music.com
03-6427-9156

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10月1日 In Fにてチェロの翠川敬基さん、ギターの加藤一平さんのトリオ。
数年ぶりのIn Fだったので、緊張したのですが、
経験豊かな翠川さん、そして、各方面で大活躍中の加藤一平さんとの
トリオで濃い内容の演奏でした。楽しかった!

以前In F に頻繁に出演していた頃は、
ありがたい事にすばらしい先輩方との組み合わせが多くて、
(そのおかげで今の人脈があるのですが)
毎回、緊張したり、新しいチャレンジでした。
今回はしばらくブランクがあったので、
フレッシュな気持ちで取り組む事が出来ました。

一番変われたのは「こうでなければいけない」という
思い込みを少しずつ解除出来てきた事だと思います。

きっと今までの経験のおかげです。
In Fの土台にやっと立てたような気がしました。

さて、終演後、ロードバイクが趣味という翠川さんと、
自転車談義に花を咲かせた後、地元の駅にたどり着き、
愛車(電動自転車)が停めてある駐輪場へ向かうと、
作業服を着たお兄さんが立っていました。

ここは工事区間だから迂回せよ、と言われたので、
自転車を出したいのだけど、というと、
それは失礼、と道をあけてもらいました。

出庫してからさっきはちょっとムッとした態度をとってしまって申し訳なかったナ、
と思いながら、前を通ろうとしたら、
「お疲れ様ですっ!」と声をかけられました。

(よっぽど疲れた顔をしていたのかもしれませんが)
見ず知らずの他人を思いやるその心のゆとりに感動しました。
(しかも声をかけてくださった方はこれから仕事なのに…)

汗水流して演奏した後だったので、
身体に染みる言葉でした。

ライブハウス出演後の24:00~25:00、
最寄り駅付近の「お疲れ様」はなんて心地良いのだろう。

やっぱり東京は良い所です。

さらにその後、信号待ちをしていると、
ふら~っと自転車に乗った外国の方がやってきて
「スミマセン、ニホンバシハドチラデスカ?」と
工事のお兄さんに聞いていました。

私を含め近くにいた全員が「日本橋っ?」と、
目を丸くしたのですが、道に慣れていたとしても、
おそらく30~40分の距離でしょう。
普通のシティサイクルに乗った、
土地勘のないの外国の方が、何故この時間に、
身一つで(とくにバックも持っていなかった)、
ここで道に迷っているのか、つっこみどころが満載でしたが、
なんだかほのぼのとした時間が流れました。

実は行き道でもびっくりする事があって、
久しぶりに電車に乗ったのですが、
(都内近郊の移動は最近はほとんど自転車です)

西武池袋線の乗り換えがどうにも苦手なので、
渋谷から一本で行ける電車を入念に調べました。

それなのに肝心の副都心線に乗るまでの時間を計算に入れていなくて、
直通電車に乗り遅れてしまいました。

どこで乗り換えようか考えていたら、
偶然、渋谷駅でかりゆしバンドの孝くんに遭遇!
西武池袋線に詳しい孝君のおかげて
最短距離で乗り換える事が出来て最高でした。

どうでも良い事のようにも思うかもしれないけれど、

どうやって目的地にたどり着くか、
またどのルートで家までたどり着くか、
モチベーションをキープしたり、
クールダウンを上手くするためには、
結構大事な事だと思っています。

そういう意味でもこの道中の出来事は、
久しぶりにIn Fに行くぞ!という気合いだったり、
無事にライブがうまく行ったという安心感だったり、
トーキョー・ミュージックシーンをキーワードに、
数々のミュージシャンの出会いをプロデュースしてきたIn Fに出演できて、
感覚が開いているからこそ感じられた出来事のかもしれません。

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9月28日 茶会記にてデザイナーのやましんさんの
個展に関連した演奏会に出演しました。

やましんさんは数多くの音楽家のフライヤーデザインを
手がけられているデザイナーで、
今回はアーティストとして
この個展のために制作した作品が、
並ぶ空間での演奏でした。



共演者は黒田京子さん。
大尊敬するピアニストです。
京子さんとやましんさんは、
密に一緒に制作をされていて
京子さんのアルバムデザインなども、
やましんさんが手がけています。

一部はアートと音楽の関係性についてのトークでした。
やましんさんと京子さんがどうやって、
一緒に制作しているのかお話を伺う事が出来て、
すごく勉強になりました。

デザイナーとしてのやましんさんは、
アーティストに寄り添うように作品を、
つくっている事が伝わってきました。

人と人をつなぐのがデザイナーの役割の一つならば、
芸術に関わる人々の出会いのプラットホームである茶会記という会場は、
やましんさんの個展にこれ以上ないぴったりの場所です。

やましんさんと茶会記のオーナー両方が持つ交流を促すエネルギーの相乗効果で、
とてもよい空気感になっていました。

「つなぐ」事で言えば、私も二つの土地の背景をもっている因果からか、
場所と場所をつなぐ事に興味があって、
そういう作品をつくり続けています。

やましんさんの作品や制作過程を少しだけでも知る事が出来て、
当然ではありますが、音楽家とは違うアプローチで、
きっと、みなそれぞれなんらかの役割があるのだと思うのですが
そういう分担も上手くできているのだな、と、
新しい視点をもらった気持ちです。

デザインのお話を色々と伺った所で、
脳が活性化されて、フレッシュな目で街を眺めてみると
世の中はなんとデザインに溢れている事か!

ジャズを始めたばかりでやっと、
この曲も、あの曲も、ジャズなんだ、と知り始めた頃、
街中がジャズの曲で溢れている事に気がついた時の、
衝撃がフラッシュバックしました。

2010年頃からジャズのライブハウスを飛び出し、
気持ちの良い空間で演奏出来る場所を探して活動して参りました。
必然的な流れなのかもしれませんが、
新しい空間でパフォーマンスする時は、
身体表現者や美術家、写真家、詩人など
音楽家以外の分野の方と制作する機会が増えてきました。

定期的に出演するパターンのライブハウスとは違い、
新しい会場にお客様にいらして頂く事はなかなか難しいですが、
音楽ファンの方にもこのような活動を知って頂きたいですし、
来てよかった、と思って頂けるように、
クオリティをあげて行きたいと思っています。

そのような意味でも、そのような活動の先駆者である
お二人とのトークや、共演ができる今回のライブの
話があった時はすごくうれしかったです。
演劇との共演や美術作品をモチーフに制作など、
経験豊富な黒田京子さんとの共演は最高の機会でした。

途中、やましんさんとの親交のある、
バイオリンの喜多直毅さんが飛び入りしてくださいました。

それはそれは素晴らしい演奏でしたよ。
喜多さんとも久しぶりの共演だったので、すごくうれしかったです。
終演後、喜多さんとお話していて、
ちょうど新しいアルバムを制作されたとの事、
喜多さんのオリジナル曲も聞いてみたいな〜、と思いました。

たくさん聞いて、吸収して、勉強したいと思っています。

おかげさまで満席御礼、やましんさんのお人柄が伝わってくるあたたかいライブでした。

やましんさん、京子さん、喜多さん、関係者の皆様、
いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

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Can On Music School 南相馬校 オープニングパーティ 無事に終了しました。



フルートを教えはじめて10年が過ぎました。
音楽の指導者には2パターンあります。

a. いわゆるレッスンプロで、音楽指導の専門家。
b. 自身の音楽活動と並行して、レッスンを行う場合。

aパターンも素晴らしい先生がいらっしゃるという話を聞いた事があります。
私はプレイヤー志望なので、bですが、
自分の音楽活動と良いバランスを見つけるまでには、
色々と試行錯誤しました。

ラッキーな事に生徒さんに恵まれて、
良いエネルギー交換を出来る生徒さんに出会う事が出来、
率先して新しい事にチャレンジしたり、
一線で活動できるようにがんばって、
そこで経験したものを持って帰って来て、
生徒さんとシェアする事を目標にしてから
レッスンもライブ活動と同様に全力で取り組めるようになりました。

そして、今年、守られた空間で集中して演奏出来るスペースで、
Can On Music Schoolをスタートする事が出来ました。

今年は最初の大事な年なので、
自分が理想とするレッスンスタイルを見つけるためにも、
教室での活動に力を入れる事を目標にしていました。

おかげさまで、1月にスタートしてから、
ここまで無事に続ける事が出来ました。

一つの節目としてオープニングパーティを企画しました。
Can On Music Schoolは東京・南青山校と福島・南相馬校と二カ所あるのですが
勇気を出して、谷川賢作さんにパーティでの演奏を依頼したら
快くOKしてくださいました。
もちろん、生徒さんも一緒に演奏します。

先月は南相馬校でのオープニングパーティがありました。
手作りの空間で、
英国式スコーンや紅茶をお出しして、ローカルな友人を招待して開催しました。



実は教室を開くにあたって、
先行投資でアップライトピアノを購入したのですが、
私はピアノは弾けないのです。
(ゆ〜っくり弾いたりコードの確認にはつかってますが…)

はやくこのピアノに命を入れなければ、と思っていた所
谷川賢作さんが南相馬に演劇のTAICHI KIKAKUの公演で、
いらっしゃると聞いたので、
ピアノの初演と生徒さんとの演奏をお願いしたら、
心の広い賢作さんがOKしてくださったのです。

(ちなみにパーティ前日にお寺の本堂で行われたTAICHI KIKAKUの公演を
見に行ったのですが、贅沢なロケーションで素晴らしい内容でした。
言葉を超えた演劇、身体詩… 賢作さんは「想像力へのチャレンジ」と
おっしゃっていましたが、普遍的なメッセージと、感覚を磨いてくれる
透徹された美しさでした。賢作さんのお仲間はみんな凄い方ばかりです!)

南相馬校は生徒さんは一人なのですが、
私のインスピレーションの一つの源でもある
才能溢れるRちゃんの存在が
今回の開催したいと思ったもう一つのきっかけでした。

内容は最高でした〜!
ピアノが想像していたよりもすっごく良く響いて、
天気も快晴だったので、窓を空けて
外の椅子に腰掛けて聞いてくださった方もいました。

Rちゃんも、初の生のピアノと合わせるアドリブとは思えない、
堂々とした演奏で素晴らしかったです。

Can On Music SchoolのFace Book ベージにも
当日の模様が紹介されています。


さて、今月は南青山教室のパーティです。
会場は以前お世話になった、松濤のピアノサロン、
各方面のピアニストに評判の高いタカギクラヴィアで開催します。
(3rd アルバム Oriental Sunはここで収録しました。)

東京は生徒さんの人数も、もう少し多いので、
どうやってみんなで一つの形に仕上げるか、
今から作戦を練っています。

こちらは非公開のイベントですが、
ここで経験した事が、きっと普段のライブにもまた
活かされると思っています。

今から楽しみ!
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南無観 Vol.24無事に終了しました。
いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
今回はRowland Sutherlandさんをお迎えしてのスペシャルヴァージョン。
暗闇の中で二人で吹いた時の身体の感覚がなくなるような気持ち良さや、
キャンドルが点火された瞬間に光を感じて、
内面から燃えるようなエネルギーが湧いて来たりと、
普段のソロとは違う体験をする事が出来ました。

2作品目でそれぞれのソロを演奏したのですが、
Rowlandのソロは本当に素晴らしかった!

ジャンルを超えて活躍されているRowlandさんの音色は艶があって、
きっとたくさんのフルーティストが憧れる音色だと思います。

「美しい音色」にはいくつもの解釈がありますが、
Rowlandの音色を聴いていて、
フルートはこんなに美しい音色が出せる楽器なのだから、
それをトライしないのはもったいない!とあらためて思いました。

同じ楽器の仲間だからこその気づきでした。

後半の呼吸法のコーナーでは、Rowlandのバージョンを伝授して頂きました。
こちらは妥協無し・マッチョな内容でしたが、
説得力満点で私をはじめ、会場にいたフルーティストにとって、
彼の本気モードはとてもありがたい内容でした。

今回の南無観にいらしてくださった方のアンケートをご紹介します。
皆様本当にありがとうございました。

心から来て良かったと思いました。暗闇の中でフルートの音を聴くのは初めての体験でしたが、音が質感を持って迫ってくるようでした。また機会があればお伺いします。素敵なライブをありがとうございました。Also it was great to learn the way for breathing practice and the music history in London. I didn't expect it and it was very interesting. Thank you. … T 様

暗闇の即興では空間の光をいっさい排除し、視覚からの情報を遮断した南無観独特の鑑賞の仕方を楽しみました。RowlandさんとMiyaさんのデュオが左右から聴こえ、共鳴する2本のフルートの生音が身体に心地よく響いてきました。前半の最後は「空間を感じる即興」。MiyaさんのソロにはじまりRowlandさんの個性溢れる演奏で締めくくられ、中休みのTea TimeにMiyaさんご自身が成都で調達した「観音王」という高級中国茶をいただき、Hotしたところで後半の「呼吸のエクササイズ」。血流が良くなって、さらに身体が温まるのを実感。続いて私の大好きなConnecting Placesが、壁一面のスクリーンにロンドンの写真が映し出されるとともにMiyaさんのソロではじまりました。画像に呼応して華麗な演奏がくり広げられ、このライヴのはじまり「暗闇の即興」との対比に一つのライブのストーリー性が感じられました。どんなに遠くはなれた所にいてもMiyaさんの「場所つなぎ」みんなつながっている、という感覚をひき起こしてくれる。最後は再びデュオ。「自由に感じる即興」で解放され、2度と訪れないこの瞬間、空間に居合わす事が出来て幸せでした。ありがとうございました。 Tom 様


これまでの南無観のアンケート結果もこちらで御覧頂けます。
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The Flute 138号に7月に行われたThe Tokyo Improvisers Festivalの模様が掲載されました。記事は音楽ライターの佐藤英輔さんが書いてくださっています。

チャレンジングな企画でしたが、こうして取り上げて頂けると本当にやってよかった、と思います。

アルソ出版の皆様、ありがとうございました。

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22日 ムリウイの写真です。
Rowland Sutherlandさん、山𡶜直人さん、森重靖宗さんとのカルテット。
素晴らしい演奏をしてくださったメンバーに心より感謝です。

この日の演奏は即興40分×2セット。

Rowlandから今回の来日の話があって、
昨年のロンドンからの流れもあるので
一緒に演奏するならば即興しかない、と思っていたのですが
このライブをやるかどうかはすごく悩みました。

ソロやアート関係の仲間との企画で即興で演奏する事はありますが、
音楽の仲間と、耳からの情報のみで、
すべて即興で企画するのははじめての経験でした。

他のミュージシャンに声をかけて頂いてメンバーとして
即興のセッションに参加したり、
ロンドンをはじめとした海外で信頼する仲間と
即興のみのライブをやった経験はあるのですが、
東京の私がいる環境とロンドンとは若干違うし、
自分がリーダーでやる場合は、
自分に求める事もまた変わってくるので
果たして納得のいく内容が出来るかどうか
具体的に計画をはじめるまですごく悩みました。

即興では、音楽的場面にもよりますが、
奏者それぞれが対等な面が強いので
リーダーといっても音楽的に主導するいうよりは、
日程や場所を決めるという事務的な事や、
気持ちよく迷いなく演奏出来るための
環境づくりというほうが強いです。

本当の音楽家としては、ただ演奏出来ればそれで良い、
という事なのかもしれません。

ただ、私はパフォーマンスとしてやる以上、
観客として聴いてくださる方も、一緒に演奏する仲間にも、
そして何よりも自分自身が迷いなく
音楽にフォーカスできる環境が
とても大切な事だと感じています。

ジャンルを超えて活躍されている経験豊富なRowlandさんの
存在が後押ししてくれた事も大きいですが、
このメンバーで、この環境だったら、
何が起きたとしてもきっと面白くなるだろう、
と思えた事が、やってみよう、と決心できた理由でした。

そして、奇跡的に良い日程でムリウイがとれて
こうして無事に開催する事が出来ました。

結果は、とても手応えのある内容でした。
新たな一歩を踏み出す事が出来て、本当にやってよかったです。

いらしてくださった皆様、本当にありがとうございました!

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蜂谷真紀さんのユニット、次ナルJAZZ問答のライブを
阿佐ヶ谷 Yellow Visionに見に行ってきました。

トランペット2本+真紀さんのフロント+
ベース、ドラムというコードレスのグループ。

聞く前はなんでこのような編成にしたのだろう、
次ナルJAZZ問答って何だろう、と楽しい疑問が一杯でしたが、
その心が喜ぶ期待をはるかに上回る素晴らしい内容でした。

前回、Connecting Peopleに真紀さんにご出演頂いた時に、
このライブの話を伺って、是非聞いてみたいと思っていました。

私自身数年前からジャズをメインにしたライブを長い間企画しているのですが
思い入れが強いせいか、なかなか具体化できません。

今はなるべくたくさんの尊敬するミュージシャンのライブをきいて
イメージを膨らませたいと思っています。

ジャンルを超え、声と唄でと日本だけでなく
世界中を縦横無尽に飛び回る真紀さんのプロジェクトにすごく興味がありました。

感想ですが...
まず、編成が抜群のバランスなのです。
蜂谷真紀さんという唯一無二な音楽的存在があってこそ
成立するバランスなのでしょうが、
全体的に真紀さんの存在感がありながらも一人一人がのびのびと表現出来るような信頼関係を感じました。

メンバーそれぞれが素晴らしいミュージシャンであればあるほど、
バンドリーダーとしてこういう環境をつくる事は
簡単な事ではないとおもいます。

またトランペット2本という編成も興味がありました。
同じ楽器同士のアンサンブル、しかも今回のように
それぞれが異才を放つスタープレイヤーの場合、
個性を活かしつつアンサンブルを成功させるのは
並大抵の事ではありません。

だからこそ、今回のように、
完成された時のパワーも強烈になるのでしょう。

真紀さんの声と歌が良い意味で違う二本のトランペットの
輝く音の間を縫うように全体を一つにまとめあげていました。

私もヴォーカリストと一緒に演奏する時は器楽奏者と同じような
密な関係で演奏したいと日頃から思っています。
技術の有無や、歌詞があるかどうかという事もありますが
もっと根本的な所で、歌も楽器も同じような気持ちで
取り組んでいる人と演奏したいと願っています。

そのような点でもこの日のライブは、
一つの理想を見る事が出来たように感じました。

また、今回のライブで、大好きな声の達人・Phil Mintonさんを思い出しました。
圧倒的な存在感で声を自由自在に操るPhilさんですが、
もともとはトランペット奏者だったそうです。

元祖をたどれば、Chet Bakerさんや、日本でもTokuさん、
先日、成都での対バンだった上海バンドのフロントも
トランペット&ボーカルの男性でした。

3本のバルブのみで複雑な音程をとる技術を必要とするトランペットは
きっと歌と、とても近い関係にあるのでしょうね。

いや〜、かっこよかった!!!
本当にいってよかったです。
こういうライブを聞くと、日本の音楽シーンのすごさをしみじみ感じます。

同じグループの演奏が本日、ピットインであります。
私は行く事が出来ないのですが、すっごくお勧めです!

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Miya ソロライブ 南無観 Vol.24 の開始時間につきまして

現在配布中の「Flute Cafe 2Days」のフライヤーにおいて、
23日の南無観の開演時間について記載ミスがございました。

フライヤーには「Start 20:00」とありますが、正しくは、
「Start 19:30」の間違いです。

お詫びして訂正致します


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南無観のメニューが完成しました!



9月23日(火)
Miya ソロライブ 南無観 Vol.24開催のお知らせ

※22日、Cafe MURIUIにて開催のMiya Improvising Quartetライブにて、
Flute Cafe 2Daysの割引チケットを配布します。チケットをお持ちのお客様に限り、
南無観の通常料金¥3,300のところ、¥2,000でお楽しみ頂けます。


Flute Cafe 2days 特設ウェブサイト

みなさま、こんにちは。
Miyaの最先端ソロライブ「南無観」。今月もその日が近づいて参りました。
四谷・喫茶茶会記の落ち着いた素材空間を、フルートの音色で彫刻します。
からだを意識したティータイムや簡単なエクササイズと新鮮な音は、
細胞が美しく生まれ変わる時期にぴったりな内容です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9月23日(火・祝) 南無観 vol.24@ 四谷 喫茶茶会記 
(東京都新宿区大京町2-4 1F)
19:00 open 19:30 Start
料金 予約 ¥2800 当日 ¥3300 学生 ¥1500
ご予約は喫茶茶会記まで 03-3351-7904

・・・・・・・ 今月のメニュー・・・・・・・・・

☆ 今回の南無観はスペシャルゲストとして、ロンドンを中心に世界で活躍するフルーティスト・
Rowland Sutherland(下にプロフィールを記載)をお迎えし、Flute Cafe 2Daysの2日目とし
てお送りします。ふたつのフルートの音色で、いつもと違った南無観の雰囲気をお楽しみ下さい。

◆ 即興演奏(暗転からキャンドルの灯りで)
真っ暗な空間からはじめ、キャンドルの灯りで演奏する、最初の即興演奏です。

◆ Tea time(休憩)
今月はMiyaの中国・四川省のお土産、烏龍茶の高級品種「鉄観音」の中でも、さらに品質を
厳選した「観音王」をみなさんと味わいます。

◆ 呼吸のエクササイズ
2ndの始まりはおなじみ呼吸のエクササイズのコーナーです。
Miyaの演奏するフルートの音に合わせて、
お客様と一緒に座ったままでもできる簡単な呼吸法を行います。
すっきりした気分で後半のライブをお楽しみ下さい。

◆ Connecting Places コーナー

地上に人の数だけある特別な場所をフルートの音色で繋いでいくプロジェクト、
今回はスペシャルゲスト・Rowlandの来日に合わせて、昨年のロンドン滞在記から、
ライブにまつわるシーンを編集した特別版をお送りします。

◆ 即興演奏
その月の南無観を締めくくる、最後の即興演奏です。

Rowland Sutherland (Flute) プロフィール
New Musicのアンサンブル、ジャズ、即興などの様々な音楽シーンで、ロンドンを拠点に
国際的に活躍している。フリーランスのミュージシャンとして、BBCウエールズナショナ
ルオーケストラ、ロンドンフィルハーモニックなどに参加。カーネギーホールなど名だた
るホールで演奏し、 2006年にはロイヤルアルバートホールで行われたステーブ・ライヒの
70歳生誕記念祭にてソリストを務める。フランク・ウエス、デイヴィッド・ムーリ、カー
ラ・ブレイ、ジョイス、エヴァン・パーカーなどと共演。ボストンのMIT など様々な大学
でフルートのワークショップやマスタークラスを担当、現在はギルドホール音楽演劇学校
などで教鞭をとる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Miyaより

今回の南無観は秋の特別バージョン。
ロンドンを拠点に世界で活躍するフルート仲間のRowland Sutherlandさんをスペシャルゲスト
にお迎えします。昨年のロンドンツアーでも大変お世話になり、ロンドンでのフルーティスト
との縁が広がりました。

Rowladは私が知る中で、もっともフルーティストらしいフルーティストです。ジャズフルート
の分野ではどちらかというと個性が際立つ奏者が活躍する場面が多く、「フルートらしさ」と
いう楽器そのもの特徴はそれほど重視されない事が多いのですがRowlandはフルートという楽
器を切り口にしてすべてのジャンルに溶け込むある異才を発揮しています。

出会ったのは即興の現場でしたが、クラシック、現代音楽、ジャズ、自作曲などどの分野でも
気負う事なく、「フルート」という共通項で、その空気に必要なフルートサウンドを正確な技術
で見事に造り出します。スティーブ・ライヒをはじめとした現役で活躍している最先端の作曲家
からも信頼の厚いフルーティストです。

一緒にお話していてもとにかくフルートを愛している事が伝わって来て本当に幸せな気持ちにな
ります。純粋に音楽のポジティブな力を感じられるライブになると思います。

もう一つのお勧めポイントはTea Timeのお茶です。
今月初めに急に行く事になった古都・成都の
歴史を感じられる錦里歩行街のお茶屋さんで購入してきました。中国茶専門店はまるで宝石店に
入ったかのような圧倒される雰囲気があって、(上段のお茶の値段にも圧倒されました...)
ちょっと勇気のいる買い物でしたが南無観のため!と思い切って買って来て大正解!すっごくお
いしくて優雅な気持ちになるお茶です。

自分で企画する海外ツアーは、現地の生活の中に入り込んでいくスタイルですが今回はイベント
での演奏だったので、また普段とは違う体験をする事が出来ました。外からあらためて自分の環
境を見つめてみると新しい発見があります。今回の経験をソロでの演奏で活かせると思うし、
Rowlandさんと比べる事によってまた新たな発見があるだろうと思っています。

皆様のご来場を、心よりおまちしております。


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ただいま!日本に戻って参りました。




























中国・成都にて7日間の滞在・5公演。
メンバーもすごく良いチームで充実した時間でした。

前回の記事にも書きましたが、共演者のEmiさんは、
イギリス育ちの日本とイギリスのハーフ。
イギリス人の友人と過ごす時とはまた違った感覚が脳の中で刺激されました。
すごく素敵なシンガーでした。
また一緒に共演できますように。

Emiさんの歌を聞いていて、高校の時に、
イギリスに留学していた頃の事を思い出しました。

親友Mは、一見おとなしくて控えめですが、
自分の世界観をしっかりと持っていて、
芯の強いかわいらしい女性です。
両親は筋金入りのヒッピーで、
帰国前に大規模なサマーキャンプに連れて行ってもらいました。
そこでは様々なクリエイティブなワークショップが開かれていて、
その中の一つにジャズのワークショップがありました。
そこで初めてジャズの即興にチャレンジしました。
あの時の緊張と喜びは今でも忘れません。

何よりもMの印象が残っている事は彼女の歌声。
スクールビッグバンドのボーカリストだったのです。
普段は普通のティーンエイジャーですが、
一旦ステージに上がると高校生とは思えない、
艶っほく洗練された出で立ちで独特の雰囲気を醸し出していました。
みんなをリードして歌っている姿がなんと眩しかった事か!

私自身あまりマメに連絡をとらないので
その後音信不通になってしまいましたが、
もう一人、印象に残っているのは、
同じく留学時の友人で、才色兼備、頭脳明晰の友人のA。
彼女はいつもクラスの中心にいて、みんなの憧れ的な存在でしたが、
ジャズが好きという事で、Diana Washington のCDを貸してくれました。
恋をするとこの曲を聞きたくなるの、といって
「What a difference a day makes 」を一緒に聞いたりしました。

後にジャズミュージシャンになってから、その曲を演奏する度に、
あの時の甘酸っぱい気持ちを思い出します。

私が留学していたのはBristol 郊外の田舎の村でしたから、
今考えてみるとあんなに小さなコミュニティーで
これだけ将来に繋がるインパクトのある出会いがあった事は驚きです。

話はすっかり中国から逸れてしまいましたが、
イギリスと日本、海を超えた二つのルーツを持つ者として、
自分の心の拠り所を何処に求めるのかは、
常にどこかでついてくる事の一つです。

どんな環境であっても、自分に自信を持つ事の大切だと思います。

日本で外国の友人と一緒にいると、
外国人がやると「自信があって良い」と言われるような事でも、
日本人がやったら「なんて傲慢なんだ」と言われてしまいそうだな、
と思う事があります。

私はこういう場合、どちらの背景も理解できるような気持ちになります。

ただ、傲慢と言われる事を必要以上に恐れる事は、
負のスパイラルのはじまりであって、
自分の中で勝手に作り上げている恐れと、
一つ一つ向き合っていかなければいけない事を思い知らされます。

こうでなければいけない、という思い込みを一つずつ解除して、
音楽が持つ本来のエネルギーに忠実に向き合っていきたいと願っています。

そのような意味でも、
こうして成都を訪れて新しい環境で、新しい視点をもって、
自分の周りを見つめる事が出来るチャンスを頂けた事、
すごくありがたかったです。
今回は急に決まったお仕事だったのですが、
この経験を通してより創作にフォーカスする事ができそうです。
スケジュール調整にご協力くださった皆様にあらためて感謝致します。

いよいよ話は中国にもどって、成都ですが、
人も良いし、街もキレイだったし、食事も最高でした!



唯一の心残りは火鍋が食べられなかった事。
アジアの街を公演で渡り歩いた経験を持つ
コミュニケーション能力抜群のピアノのSeanさんのおかげて、
一人だったら絶対に行く事の出来なかったであろう、
観光客がほとんどいないエリアまで行く事が出来たのですが
火鍋だけは、辛過ぎて体調を壊すかもしれないから
演奏の前は避けていたのですが
結局最終日も翌日の早朝の便だったので、断念。

すっごくおいしそうだったので、絶対にまたリベンジしたいです。

食べ物で個人的に一番ヒットしたのはこのザクロのジュース。



生のザクロの実を目の前でジューサーで絞ってくれます。
すこし後味に苦みがありましたらが、
生ならではのおいしさで感動しました!
これで400円ぐらい。








あとは、麺も、点心も、ダック、
(北京じゃないからなんていうのかな?アヒルの丸焼き?)も
すっごくおいしかった!

後半は少し余裕が出て来て、パンダを見に行けたのも最高でした。



レクサスの皆様もすごく良くしてくださって、感激でした。
本当にありがとうございました。
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レクサスのイベントで中国・成都に来ています。
オープニングパーティの写真です。
Seanさん、Emiさん、Alexさんとインターナショナルなメンバーです。



ヴォーカルのEmiさんは私と同じで、両親がイギリスと日本で国際結婚しています。

同じルーツを持っていても、Emiさんはイギリス育ち、私は日本育ちで、立ち振る舞いや仕草など小さな事の積み重ねだと思うのですが、お互いの雰囲気がどことなく違う様です。

その人らしさをつくるのは、育って来た環境も大きいのでしょうね。



姉妹に出会ったようなうれしい気持ちです。

28日からの滞在でしたが、昨日で折り返し地点を迎え、残す所2公演。楽しんで演奏して参ります!

ビーチパーティがイメージの会場はビルの屋上にあって、すごく素敵な雰囲気です。

ちなみに昨日アップしたパンダを下からみるとこんな感じ。



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突然ですが、あるお仕事で中国・成都に来ています。

イベントが行われる場所の地域性なのかもしれませんが、
街は清潔で、食べ物も美味しくて、現地の方も本当にフレンドリー。

楽しい経験をしています。
また詳細は後ほど書きますね。
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世界で活躍する表現者をインタビュー映像によりつなぐ企画、
Connecting People を更新しました。

今回のゲストはジャンルや国境を超えて活動されている
声、歌、唄のスペシャリスト 蜂谷真紀さんです。
真紀さんのエネルギーは空間を変えます。
今回のインタビューを通して、私も学ぶ事がたくさんありました。
すべての音楽好きの方に見て頂きたい動画です。

Maki and Miya JP from Miya on Vimeo.



Maki and Miya ENG from Miya on Vimeo.