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Miya's Lesson Column へようこそ

このページでは、Q&A、お勧めの音源、
曲の解説など、日々のフルートライフに役立つ情報を毎月更新していきます。

こんな事聞いてみたい!という事がありましたら、是非チームカノンまでご連絡ください。


レッスンコラム

Vol.39 2017年お世話になりました!

即興ワークショップ、アンサンブルミーティング、フルートパーティと、
カノンミュージックスクールの3本柱のイベントが定着してきました。
2017年はスクールにとって実りの多い一年だったと思います。
新しい生徒さんが仲間に加わり、
続けてきてくださっている方にもそれぞれ変化があったりして、
私も相変わらず良い刺激を受けています。

自分の活動のメインは、良い音楽を世の中に届けたいということ。
そのためには第一線で活躍しなければならないと思っています。
ありがたいことにライブでの共演者は超一流の方とクリエイトできているので、
第一段階はクリアと思っていて、
あとはこれをどれだけ深めて揺るぎないものにできるかが私のチャレンジです。

この流れの中でレッスンを継続して行うことに迷いはなくて、
ライブで得た素晴らしい体験を生徒の皆様にできる限り全てお伝えしたいです。
その素材をどう生かすかは一人ひとりの目標によって変わってきます。

一人ひとりのカラーを大切に育てていきたいと思っていて、
パーティで皆が揃うとはっきりとわかるのですが、
スタイルがそれぞれ全然違うというのが私の自慢です。

(対応できる伴奏者を見つけるのが大変ですが、必然的にレベルの高い方にお願いすることになります。それはそれでチャレンジグな喜びがあります)

人間が違うのだから音色や音楽の方向性が違っていて当然です。
向き合って一緒に音楽について考えることができることは喜びです。
その過程で、趣味の世界では楽器の上手い/下手というのは
関係ないということもつくづく感じさせられます。

もちろん技術を向上して欲しいと思ってレッスンに取り組んでいますが、
その方が歩んできた人生のかけがえのない瞬間が音楽の中で現れてくるので、
教えている方はまったく油断できないのです。

この方の技術はこのくらいだろうな、と思っていたことが、
違う角度から見てみると大きく間違っていた、というような、
嬉しい誤解を何度も経験しました。

できる限り思い込みは作らず、全ての可能性にアプローチできるようなレッスンをこれからも目指してまいります。

2018年もどうぞよろしくお願いいたします。


Vol.38 第2回目の即興ワークショップを終えて。

いよいよ今年も残す所あと2ヶ月。
Can On Music Schoolでは一年の中で目標を決めて、
ペース配分しながらレッスンを進めておりますが、
着実に皆さんの上達を感じられる事、とても嬉しいです。
月に1~2回定期的にいらしてくださる事がやはり大切で、
まさに継続は力なりです。

年に3つのイベント

・即興ワークショップ
・アンサンブルミーティング
・フルートパーティ

を開催しています。
本来は年に1回ずつの予定なのですが、
UKを代表する即興ヴィオラ奏者のBenedict Taylor氏の来日を記念して、
友人特権でゲストとして来ていただき、
先月、特別に第二回目を開催しました。
こうしてフットワーク軽く来てくれるというのが、
即興表現者(インプロヴァイザー)の面白いところです。
それに、技術の有無を問わないというのも即興の一つの大きな特徴。
上手ければ上手いほどアンサンブル能力も上がってくるので、
初心者の方ほど、上手で経験豊富なインプロヴァイザーとの共演のチャンスがあったら、
絶対にやってみる事をお勧めしています。
即興は技術だけでなく、発想や着眼点がモノを言う世界。
そしてベネディクトのような素晴らしい方と共演すると特にそう思うのですが、
アンサンブルを大切にするので、
今、自分がいる空間を音を通して体感し、
共演者とも一体感を感じる豊かな時間を過ごす事ができます。

私のレッスンを受けに来てくださる方は、
ジャズを学びたいという方が100%なので、
即興と言われるとちょっと難しいとか、抵抗を感じるかもしれません。
レッスン内ではジャズにフォーカスするとして、
音楽的視野を広げる意味でこのようなワークショップに参加していただけると、
「こうしなければいけない」と、
無意識の内に自分に植え付けてしまった思い込みから解放されて、
もっと楽に、自由に音楽に取り組んでいただけると思います。

また来年以降も計画してまいりますので、
是非皆様オープンな気持ちでご参加いただけたら嬉しいです。

さて、今月はいよいよ待ちにまったフルートパーティです。
こちら打って変わって年に一度、各自やりたい事をやりたい放題やる会です。
選曲も出揃って、今年もバラエティ豊かなラインナップになりました。
また嬉しい事にカノンのもう一つの拠点、福島県南相馬市からもお客様をお迎えします。
楽しみに準備を進めてまいります!

vol.37 年に一度のFlute Party

いよいよ来月は年に一度のフルートパーティ。
おかげさまで今年で4年目。
皆様と楽しくこの会を続けてこられた事、
そして毎回ゲストでご参加くださる超一流のミュージシャンの皆様に心から感謝です。
技術の段階は関係なく音楽の喜びを共有する事を目的にしています。
伴奏を超一流の方にお願いするのは私にとってもチャレンジでありますが、
それだけ普段から質の良いレッスンを、
ご提供できるようにするためのモチベーションに繋がります。
生徒の皆様と音楽の喜びを共有する事、
そして、フルートを通して音楽とより深く繋がるお手伝いをする事は私の喜びです。
毎年パーティに参加してくださっている方は、
それぞれ本番に向けてペース配分が上手になってきています。嬉しい限りです。

はじめて参加する方はきっと緊張すると思います。
特に経験が浅かったり、自分の技術に自信がない場合はストレスさえ感じるかもしれません。
私のチャレンジはその不安を緩和する事です。
このパーティは上手い下手は本当に関係なくて、
ただただ音楽の喜びを味わえば良い会です。
万が一音が出なくなってしまったら、
伴奏をしてくださる今回の素晴らしいゲスト、
鬼怒無月さんの音色に耳を傾けていれば良いし、
曲として成立させるために、
難しい箇所があったらもちろん私も助っ人で入ります。

1番大切なのは喜びのイメージを持つ事。
どんな曲をどんな風に演奏して、
音楽の喜びを自分の身体と聴いている人の耳にとどけるか、
具体的なビジョンを思い描く事ができれば、
楽器の技術は後から勝手についてきます。
私達もそれを実現するために全力でサポートします。

年に一度のやりたい事をやりたい放題やる会です。
みんなで盛大に楽しみましょう!

vol.36 自分の音を自分で聞く事

自分の姿形を客観視する事は意外と難しいものですが、
自分の音を自分で聞く事も、
思ったほどできていないというがあるかもしれません。

どれだけ自分の音を自分で理解しているのか。
自分の音を自分で聞くという技術は、
自然に身につくものだけではなく、
ある程度の訓練も必要だと感じています。

自分の音に対する意識を変えるだけで、
驚くほど演奏が変わります。

自分の音色、そして、演奏しようとしている音楽をどれだけ信頼しているか。
自分の身体と自分が出した音の間には自分の心しかない。
他の人の耳に届く前にまず自分で自分の音を受け入れる事が大切なのではないか、
と最近思うようになりました。

これは発展途中の様々な段階で言える事ですが、
もしも自分の音色に自信がない、
どんな音楽をやろうとしているのかイメージがつかめないというのであれば、
まずはそのイメージを具体化する事をお勧めします。

どのような音色を出したいのか、
どのような音楽をやりたいのか、
大きな目標と小さなビジョンを持ってください。
大きな目標は漠然としたもので構いません。
小さなビジョンは実現可能なものです。
どのような段階でも必ずできるポイントがあります。
例えば早いフレーズが吹けないのであれば、必ずできるテンポまで落とす。
コードの仕組みに理解が追いつかないのであれば、
ルートとメロディの関係性から押さえていく。
思いどおりの音色が吹けないようであれば、
確実に出せる音から気持ちよく吹けるようにする。

できないからといって、そこだけを執拗にやるのではなく、
イメージを持つ事を大切にして、
できそうなポイントが見つかったらそこを少しずつ深めていく事。
小さなビジョンから押さえていけば、必ずブレイクスルーするところがあります。

Vol.35 即興ワークショップ開催します。

ロンドンよりヴィオラ奏者Benedict Taylorの来日を記念して、
即興ワークショップを開催します。
どなたさまも歓迎ですので興味のある方はカノンまでお問い合わせください。
今年の2月に初開催した即興WSがが好評+私自身手応えを感じたので、
Benedictの来日に合わせて企画しました。
ロンドンは私が即興の基礎学んだ場所。
Benedictはロンドンの即興シーンの中心人物の一人です。
即興の表現は音楽の技術の中でも最上位のテクニックであると同時に、
生きるための根源的な要素にも繋がっているように感じます。
即興とは何なのか、答えは一つではないし、一度で出す必要もないと思います。
まずは体感して頂いて、感覚を味わっていただいて、
じわじわ育ていくものかもしれません。

即興の理解はミルフィーユのようにいくつもの層があって、
どこを食べても美味しいように、
どの段階でもそれなりの楽しみ方があります。

ワークショップではみんなで感覚をシェアしたり、
場面によってはテクニックを体系立てて分析したり、
コンダクションもやろうとおもっています。

先日、レッスンでプログラマーでもある生徒さんが、
ジャズにおける先読みの技術はチェスの感覚に共通するものがあると言っていて、
面白いな、と思いました。

コンダクションはその要素がさらに強くなって、
どうやって音楽を構築していくか、
楽器の技術とはまた別の音楽的能力が開発される事でしょう!

みなさまのご参加お待ちしています。

Vol.34 篠笛レッスン

今回は私がレッスンを受けました、というお話。
江井の神楽を演奏するにあたって、
フルートで取り組んでも良かったのですが、
やはり一度篠笛で体験した方が良いだろう、という事で、
今年から篠笛に取り組んでいます。

幸運な事に、素晴らしいご縁に恵まれて、
良い先生に出会う事ができました。
フルートと篠笛の共通点、そして違いを理解する事によって、
さらにフルートの表現の可能性の広がりを実感しました。

一番面白いと思ったのは、
土着的な神楽で使用される篠笛には明確な奏法が統一されていない、という事。
日本全国各地域にそこにしかないオリジナルな笛の吹き方があると思うと、
とってもワクワクしますね!

今回、実感したのは、
習いごとというのは習う先生によって得られるものが大きく違うという事。
最初が肝心という事で、信頼する方に相談して、
安心して相談できる先生に出会う事ができました。

柔軟な考え方の持ち主で、視野がとっても広がったのですが、
私も自分のレッスンでもそうありたいものです。

面白い事に、カノン青山校では最近民謡に取り組みたいという声が
いくつか出てきています。

私自身、与論島や奄美の音楽から始まり、
今関わっている福島県南相馬市の民謡などに取り組んで、
ちょうど10年ぐらいです。

ジャズとの共通点もたくさん感じるし、(もちろん違いもあります)
専門分野以外の音楽に目を向ける事によって、
視野が広がる経験をしてきました。

レッスンではジャズをメインでやっていて、
ジャズ以外でももしも生徒さんがやりたい事があれば、
できる限り対応するようにしていますが、
生徒さんの方から民謡をやってみたい、
という声が上がるとは思っていなかったので、嬉しい驚きです。

例えばバルトークや、日本人で言えば坂田明さんの取り組みなど、
民謡の要素を取り入れて、
それが生まれた土地からさらに遠くまで、
広がる事ができる形に昇華させた先達の方々の手法などを参考にしつつ、
私なりの、そして取り組む生徒さんなりのやり方が見つかる事を願っています。

Vol.33 レッスン改革!

生徒さんも変化しますが、私も変化します。
カノンにいらしている皆様はそれぞれの分野で活躍されています。
生活の中の様々の要素が音楽に良い影響を与えていて、
私もみなさんの専門分野のお話を聞くとワクワクします。
そして、生徒さんの音楽の成長に合わせて、
私も手応えを感じられるようになってきました。

レッスン内で楽しく演奏してほしいという気持ちは変わりませんが、
それにプラスして家に持ち帰ってから復習してできるようにするのではなくて、
(もちろんそれも歓迎ですが)
レッスン内でその場でできるようにするという、
強い気持ちで臨むようにしています。
不思議なものでそう覚悟すると本当にその場でできるようになります。
なんでもっと早くこうしなかったのか悔やまれますが、
ここまで来てやっとそれができるようになったのかもしれません。

今月のようにアンサンブルミーティングに向けてなど、
強い動機があるとそれに向けてレッスン内容も、
普段だったらここまででいいかな、
という所よりも一歩踏み込もうという気持ちになります。

今月はチャレンジングな内容になると思いますが、
みなさんバッチリ応えてくれています。
本番がとても今後が楽しみです。

6月11日、喫茶茶会記でのアンサンブルミーティング。
スクールに興味のある方は見学可ですので、
ご興味のある方はご連絡ください。

Vol.32 青山校 アンサンブルミーティングに向けて Part 2 「イスラエル」

生徒さんにやりたい曲を選んで頂く方式で人気が高かったのがISRAEL。
今までセッションでたまにやる曲、というような認識でしたが、
せっかくの機会なのでオリジナルを聴いてみようと思い、
Johnny Carishiのバージョンを聞いたらびっくり!
こんなに緻密に積み上げられた内容だったとは!
難易度は高いですが、ブルースの広がり可能性を示す曲として、
今回のアンサンブルミーテイングの個人的な目玉となりそうです。

ジェリー・マリガンが、
「様々なパーツが一つにまとまっているこの形がいつも好きだった」と語るように、
たった12小節にたくさんのアイディアを詰め込まれていて、
それでいて、スッキリそした印象に仕上がっています。

卓越した技術はメロディだけでなく、
オリジナルの録音のアンサンブル編曲にも発揮されています。
サックス、トランペット、トロンボーンのスモールアンサンブルから、
ビッグバンド編成まで数種類のバージョンが録音されていますが、
どれもまるで高級時計のムーブメントのように緻密に計算された音の配置です。

耳が不快に感じる一歩手前のギリギリのところで、
見事に進行を機能させている、そのスリルは爽快であり、
秩序の中で自由自在に音を操る技術に、
耳がどんどん惹かれていきます。

今回のアンサンブルミーティングでISRAELを吹くのは、
この洗練された曲の空気感が似合う上級者のお二人。
せっかくなので、普段のセッションでやるようなバージョンと、
Johnny Carishiのオリジナルバージョンの2パターンをやっていただきます。
(ちなみにオリジナルのKeyはセッションKeyの全音下、Cmです)

早速、Johnny Carishiのアレンジを私を含めた、
フルート3本のアレンジに置き換えてみたのですが、
これがかなり手強い!

サックス、トランペット、トロンボーンと、
音域の広さや違う音色のコントラストとギリギリセーフの音使いは
同じ楽器の音色、そしてフルート3本だと、
場所によっては近い音域にどうしてもなってしまうのですが、
それだと完全にアウトになってしまいます。

ところどころ工夫をして、
なんとか元に近い状態のアレンジを完成させました。
枠にとらわれないJohnny Carishiのアレンジテクニック、改めてすごいです。
生徒さんに体感してもらうのが楽しみです。

さて、この曲はタイトルと音の構造のリンクも興味深いです。
ちょうどイスラエルが建国された時期と重なって書かれたこの曲。
ユダヤ人であるJohnnyの気持ちも込められているのだろう、と推測します。

例えば、私が「ニッポン」という曲を書いたとします。
そんなタイトルをつけてはいけないなんてルールはどこにもないけれど、
タイトルだけ見ると、なんだか変な感じがするし、
そのタイトルに見合った中身で、しかもブルース形式(12小節)で表現するとなると、
ハードルは上がる一方です。

もしかしたら、ISRAELが初めて世に出た時は、
同じような反応もあったかもしれません。
でも、その曲を聴いた瞬間、
様々の要素が交錯し共存するその圧倒的な構造に、
聞き手は全てを直観で受け止めます。

谷川俊太郎が「音楽は予言だ」と語っています。
音楽は言葉で説明する事が難しい事を、
瞬間的にクリアする力があるとの事。

本当にそうだとしたら、
この曲が持つ力、秩序の中の自由、が、
これからの世界の国々への予言である事を願います。

国名をタイトルにつけるというのは、
やはりすごい事なのですね。
ISRAELを吹くお二人はご自身で作曲もされます。
きっとこの曲と向き合う事でさらに幅が広がる事と思います!

Vol.31 青山校 アンサンブルミーティングに向けて

即興ワークショップも無事に終えて、Can On Music School 青山校の次なるイベントは、
アンサンブルミーティングです。
フルートのみのアンサンブルでキュー出し、
イントロやエンディングの出し方などジャズの合奏の技術を磨きます。

二回目となる今年はテーマを決めました。「ブルース」です。
シンプルかつ奥深いテーマで究極の課題とも言えるかもしれません。
私もジャズを始めたばかりの頃、
ブルースが思いどおりに吹けるようになれば、
なんでもできるようになるよ、と先輩に言われましたが、
その意味がやっとわかってきました。

今回は初心者から上級者まで取り組めるように、
なるべく雰囲気が違うものを中心に、
15曲のブルースをピックアップしました。

この中から好きなものを選んでいただきます。
誰がどの曲をチョイスするかも私にとっては面白いポイントです。

ブルースの音楽的な仕組みを理解したり、
自分なりの解釈を見つけたり、
きっと様々な層での理解の段階があると思います。

私自身、とっても楽しみです。

それにしても南相馬でも、
即興ワークショップやアンサンブルミーティングが開催できないのが残念。
いつか南相馬でもこういうイベントができるようにするのが目標です。

今は少人数でしかできない事にフォーカスしています。
年に1回超一流の人と一緒に演奏する機会を設ける、というのが約束です。
今の南相馬の人数では単体でパーティを企画する事は出来ないので、
視点を変えて私のライブに生徒さんに出演してもらうという作戦です。

5月20日南相馬市串焼きアンカーにて、
人数限定のライブを行います。
ギターは鬼怒無月さんと超豪華!
詳細はまた来月の記事に書こうと思いますが、
もしもいらっしゃりたい、という方がいましたら、
カノンまでお問い合わせください。
お席に限りがあるので早めがオススメです。

Vol.30 祝!初即興ワークショップ

Can On Music School 第1回目の即興ワークショップ無事に終わりました。
ずっとやってみたかった事でしたが、
やってよかった!手応えを感じています。
興味のある方にはレッスン内で少しやったりもしているのですが、
即興のみにフォーカスしたのは初体験。
皆、こんな一面もあったのか!と驚きの発見でした。

ジャズ、そして音楽そのものの中でも「即興」は重要な要素。
本能的な感覚としてはわかるのですが、
実際にやってみるとなかなか怖い。
私は最初凄く怖かったし、今も恐怖心がないといえば嘘になります。
だからこそ、面白いとも言えるのですが。

プールで泳いでいたのが、
いきなり海に放り出されたような感覚でしょうか。
どこまで行けば岸に着くのか、深さはどこまであるのか、
想像もつかない世界の中で、自由に表現するのはすごい事だと思います。
生徒さん達は見事に自由に、そして柔軟に泳ぎ切ったので大拍手です!

次回はもっと細かい要素に焦点を当てて、
一つ一つやってみたいと思っています。

とりあえず、第1回目は大成功でしょう。

今回のワークショップのもう一つのトピックでコンダクション。
コンダクションは即興演奏+指揮でアンサンブルを作る手法です。
指揮者の構成力が重要な要素になってきます。

参加者全員が指揮にトライしましたが、
こちらもみなさん初めてとは思えない出来でした。
フルートのみというバリエーションがつけにくい状況の中、
色々な景色が見えましたよー!

みなさん新しい感覚を味わったと思うのですが、
これが普段の楽曲を演奏する時に新たな広がりにつながる事と思います。

無事に終わって一安心!
終わった後、みんなで行ったワインバーで飲んだワインの味も格別でした。

Vol.29 定期録音

Can On Music Schoolでは一年ごとに記念録音をしています。私とDUOです!
録音したものは軽くミキシングをしてCDに焼いてお渡ししています。
一年通ってくださった事へのささやかなお礼のプレゼントです。
先月は2名、一年のポイントが貯まった生徒さんがいらっしゃって、
先ほど音源の編集が終わった所です。
曲目はFly Me To The MoonとSpain。
こうした定期録音は、
一年ごとの変化がわかって面白いというのと、
普段とは違う集中力を発揮するので、
新たな一面が引き出される事がある事、
また客観的に聞く事で演奏中も、
自分の音を観察できる技術が身につくなどのメリットがあります。

今回のお二人はベテランの生徒さんで、難易度も高め。
録音を聴いてみるとあらためて色々な発見があります。

それにしても生徒さんに言った事は、
全部なんらかの形で自分に返ってくるものですね!
録音を聴きながらしみじみしてしまいました。

これからも一緒に発展していきましょうね。

vol.28 2017年よろしくお願いします!

1月もあっという間に終わりですね。
2017年がCan On Music School にいらしてくださる受講生の皆様にとって、
どんな一年になるのかワクワクしながらこの記事を書いています。

フルートとの関わりは趣味としての楽しみから、
本格的なレベルアップまで、様々な目的があると思います。

どのような形でも生活の中に音楽があるという事は、
とっても豊かで素敵な事です。

その一部の時間を共有できる事、とても嬉しいですし、
それぞれ前に、もしくは深く進むために役に立てるよう、
私も前に進んでいきます。

今年は早速ですが、新たな試みとして、
即興のワークショップを開催します。
音楽の中の様々なミクロな要素に焦点を当て、
理解する事で、音楽の中の柔軟性が身につくような内容にしたいと思っています。

基本的にはカノンの受講生が対象ですが、
楽器や人が多ければ多いほど面白くなるので、
受講生でなくてもこのコラムを読んでいる方で、
興味のある方がいらっしゃいましたら、
参加できるようにしたいと考えています。

準備不問、経験不要。
唯一必要なのはオープンハートでいらしていただく事。

日程は2月25日の夜、場所は外苑前の近くです。
ご興味のある方がいらっしゃいましたら、
チームカノン(03-6427-9156)までお気軽にお問い合わせください。

vol.27 2016年を振り返って

2016年のレッスンが終了しました!

今年も生徒さん一人一人と一緒に、
音と向き合い音楽を作る事が出来た事、
とても嬉しく感じています。

今年は一番印象に残ったのは、
アンサンブルミーティングにチャレンジした事。

フルートのみのアンサンブルで何が可能なのか
手探りの状態でしたが、
みなさん真剣に向き合ってくださって、
私も色々と発見がありました。

メインだけやっているとわからない、
他の人のサポート役にフォーカスするというのは、
アンサンブルミーティングならではの経験だったと思います。

実はサポートをするのが得意など、
普段のレッスンだけではわからない、
それぞれの特性が見えて私も楽しかったし、
これからの参考にしていきます。

年に一度のフルートパーティは、
今年も様々なドラマがあり…
黒田京子さんの深く包み込むようなサポートもあって、
本当に音楽って素晴らしいな!と感動する内容でした。

年に1回、超一流の方とセッションする機会を設けることは、
Can On Music Schoolを立ち上げた時の自分との約束ですが、
やはり、このような経験は1回でレッスン10回以上の効果があることを実感します。

一年間、本当にありがとうございました。

さて、来年は前から温めていた一つの新しい企画を実行します!
「即興ワークショップ」です。

今まで、少しずつレッスン内やみんなで集まる機会に
コンダクションをやったり、即興のアイディアのお話をしたのですが、
丁寧に「即興の要素」だけにフォーカスする時間をとってみたいと思います。

即興というのに変な話なのですが、
アンサンブルをする上で即興にもテクニックがあります。
ワークショップでは、いろんなアイディアを実践してみたり、
音楽的な視野を広げる機会にしていただきたいです。

これは参加する方の経験値は問わず、
とくに準備もいりません。
オープンな気持ちで来てくださる事だけでOKです。

①即興ワークショップで音楽の中の柔軟性を身につけ、
②アンサンブルミーティングでミュージシャンシップを自分のものにして、
③フルートパーティで思う存分自分の世界を表現する

そんな風にCan On Music Schoolのイベントを利用していただけたら嬉しいです。
日程など詳細は来年のレッスンでお伝えしますね!
では、皆様どうぞ良いお年をお迎えください。

Vol.26 Flute Party 2016

Miya’s Flute Party 2016 無事終了しました!
ピアノに黒田京子さんを迎え、豪華に開催しました。
一年に一度、超一流の演奏家とセッションする機会を設ける事。
これはCan On Music Schoolを立ち上げる時に決めた、
続けていくための大切なモチベーションです。
今年も無事に開催できて嬉しく感じています。

参加してくださった方は、
思い通りに行った事、行かなかった事、
生伴奏ならではの様々な展開を味わえた事と思います。

アンサンブルの中で自分を表現する事の楽しさや、
人前で演奏する時のちょっとしたテクニックなど、
一対一のレッスンでは伝えきれない事を体感して、
すぐに実践できる場になったと思います。

このような場での経験は、
1回の体験で、レッスン10回分ぐらいの効果があります!

来年以降もこのパーティは続けていきますので、
目標とビジョンを持って取り組んで、
この場を有効利用していただきたいです。
絶対にお得ですし、いい事がありますよ!

Can On Music Schoolにいらしてくださっている生徒の皆さんは、
皆さん、それぞれの生活の中で、
フルートを通して音楽を上手に取り入れていて、
それが他の事にも良い影響を与えているし、
それぞれの生活の様々な要素が音楽に還元されているのを感じます。

こうなってくると、上手い下手ではなく、
その人そのものの魅力が音に出てきます。
そういう音に私は惹かれます。

生徒さん達との関わりの中で、
一緒に音楽を作っていくうちに、
私自身にも変化があります。
生徒さんの上達に合わせて、
私もどんどんレッスン中に吹く時間が増えてきています。

レッスンは一人一人違う内容ですが、
私も全力で向き合う事によって、
方向生が見えてくるのかな、と感じていて、
そのためには音での会話が一番話が早いようです。

これから、どんな展開になるか、私にもわかりませんが、
「音楽はこうでなければいけない」という思い込みをできる限りなくして、
聞き手が幸せになる事はもちろん、
フルートを吹く事で自分を癒すような体験になる事を願って、
レッスンを続けていきたいと思っています。

Vol.25 譜面台

ずっと買わなきゃと思っていたのですが、
実物を見る事はできないし、譜面がない世界に慣れて頂きたいから、
そんなに大げさにしなくても良い、などと理由をつけて、
先延ばしにしていたものをついに購入しました!

譜面台です。しかも高級品!

今までは折りたたみ式の軽量のものを使用していたのですが、
これだとメモを取る時に下敷きがいるし、
高さが出せないので、譜面をしっかりみなければいけない時は、
背が高い人がだと姿勢が悪くなってしまうというデメリットが ありました。

それでもなるべく譜面に依存したくないから、
これで良いのだ、などといってそのままにしていたのですが、
先日決定的な事があって、ついに 購入を決断しました。

今年からはじめた横浜 大倉山記念館での Story of Jazz シリーズ。
雰囲気がある素敵な会場です。
前回の会にいつも応援してくださっている、
イベンターの方がいらしてくださったのですが、
終了後に一言、あの譜面台は会場の雰囲気に合ってないよ、との事。

持ち込んだ譜面台はいつものレッスンで使用している軽量のもの。
重厚な会場の中では、確かに異質な存在です。
でも、指摘されるまで全然気がつきませんでした!
さすが、数々の華やかなイベントをプロデュースしているだけあります。
(その方のお仕事はいつも素敵な会場なのです)

帰宅後、一念発起してすぐにネットで探しました。
以前買おうとした時は、実物を見る事が出来ないから、
イメージがわかず、最後の購入ボタンを押せなかった経緯があります。

良い譜面台は結構お値段がするものなのです。

最初は憧れていた木製のものを見ていたのですが、
装飾的で美しいのですが持ち運ぶ事を考えると、
現実的ではないという事で金属製ものに絞りました。

これはこれで、結構種類があるのです。
しかもデザインが美しく、しっかりした作りのものはかなり高級品です。

ここまで迷ったのだから、最高のものを買いたい!
迷いに迷った結果、
軽量化のために譜面を置くプレートの所は穴が空いていて、
作りがしっかりしていて、持ち運びのためのケースがついていて、
組み立てがしやすいドイツ製のものにしました。

届いてみて大正解!
なんでこれをもっと早く買わなかったのか信じられません。

面がしっかりしているので、メモを取りやすいし、
何よりも安定感があります。
高さもしっかりあるので、姿勢が悪くなる事もありません。

線も面も美しいし、そういう安定して美しいものが目の前にあるのと、
ネジが壊れてセロテープでとめてあるような不安定なものがあるのとでは、
気分がまったく違います。

生徒の皆さん、今までごめんなさい!
これからは、気持ち良く譜面台をお使いいただけます。

もちろん、一番大切なものは目に見えない世界。
そして、どんな環境でも自分の身体と心から自信のある音を出す事。

Can On Music Schoolにやってきた新しい譜面台に、
どんな音のドラマが刻まれてゆくか、
楽しみで仕方ありません。

ちなみにこの譜面台は青山用に購入したのですが、
もう一つの拠点、南相馬にも欲しいなー、とおもって、
ふらっとリサイクルショップに立ち寄ったら、
なんと、買うのを諦めた、
プレートは木製、胴体の軸は金属製の、
理想的なシンプルで美しいシルエットの譜面台が、
格安で売られていました。

かぶっていた埃を払い、ペンキとニスを塗ったら、
見違える様な美しい姿になりました。
もともとの作りが良いので、よっぽどぶつけたりしない限りは、
長くつかえるものなのですね。

こうして一週間ぐらいの間に、
念願だった完璧な譜面台が2台手に入りました。
ベストタイミングで指摘して下さった方のおかげです!

これからこの譜面台達の周りで、
様々な音楽が生まれる事でしょう。
大切に使っていきます!


Vol.24 不思議なMiya's Flute Party in 南相馬

一年に一回、生徒さんに超一流の方との共演の機会を作る事。
Can On Music Schoolを始めた時に自分との約束で決めた事です。
自分で主催しているからこそできる事でもあり、
他のプロの方に生徒さんの演奏を聴いていただく訳ですから、
私自身のチャレンジでもあります。

生徒さんの発表の場でもありますが、
上手い下手という事は関係なく、
「音楽を楽しむ」という気持ちを一番大切にしたくて、
[Miya’s Flute Party ] という名前にしています。

今年の共演者は南相馬、南青山ともに、
ピアニストの黒田京子さんに依頼する事が出来ました。
音色の美しさ、音楽の深い洞察と幅広さを持つ黒田京子さんと共演する事で、
きっと生徒さんにとって新たなステージに進むきっかけになる事と思います。

11月に開催される南青山編に先立ちまして、南相馬編を開催いたしました。
Can On Music School 南相馬校の生徒は現在2名。
エース的存在である中学生のRちゃん、
そしてダンディな魅力でスクールのエレガント率を、
ぐっと引き上げてくれているSさんはボーカルで受講されています。

さて、2名でパーティではちょっと物足りない。
幸い、二人ともとても上手で、人前で演奏する度胸もバッチリなので、
普段お世話になっている近所の方や、地元で応援してくださる方をご招待して、
公開演奏の場とする事にしました。

スクールの会場は南相馬市の中でも東京原子力第一発電所の事故により、
帰宅準備区域に指定されていた場所だったのですが、
今年の7月にやっと指定が解除になり、
これから人間の暮らしが少しずつ戻ってくるであろうというところに位置しています。

まさに今の瞬間しかない不思議な空気を感じる場所。
これはせっかくだから不思議なパーティにしよう、と思い立ち、
不思議の国のアリスの「Mad Tea Party」をモチーフにした会にしました。
もちろん、仮装もアリです。
私はハートの女王の格好をしましたよ。
地元の方は仮装してくれるか、不安だったのですが、
当日、蓋を開けてみたら、なんと沢山の方が仮装していらしてくださって、
びっくり!楽しむ時はとことん楽しむ!という気概は素晴らしいですね。

本当は庭でテーブルを出して、楽しむ予定だったのですが、
台風の影響で残念ながらぐずついた天気。
仕方なく室内で開催となりましたが、
なんとか無事に終了する事が出来ました。

黒田京子さんのご紹介で、東北を拠点に活動されている、
素晴らしい調律師の方との出会いがあったり、
民謡の先生が飛び入りしてくださったり、
何より生徒さん二人も素晴らしい演奏でした。

準備の大変さも全て報われました〜!
今しかない不思議な空間なので、同じことは多分二度とやらないと思います。
あとは南相馬での生徒さんが増えてくれるのを願うのみ。

Can On Music SchoolのFacebook Page
パーティの写真もアップしていますので、
ご覧ください。

そして、これから気持ちを切り替えて、
南青山でのパーティにフォーカスしています。
南青山校では、私の自慢でもあるのですが、
生徒さん、一人ひとりが個性を発揮できるような内容になる予定です。

楽しみに準備を進めています。

Vol.23 譜面の整理について

以前もどこかに書いたかもしれませんが、
譜面の整理が趣味です。
自分のレパートリーを把握する事で、
これまで世界中の音楽家達が積み重ねてきた音楽の歴史の中での、
自分の立ち位置が明確になってきます。
そのルーツを感じながら演奏すると、
さらに安定感のあって未来につながる音が出るように感じます。

例えば、作曲家や国ごとに譜面を整理する事で、
系統立てて音楽の歴史が見えてくるし、
私の場合、譜面を整理すると仕事が増えるというジンクスがあるので、
そういう意味でもオススメ、と書こうと思ったのですが、
譜面を整理しなくても素晴らしい音楽を奏でる人はたくさんいると思うので、
誰にでも当てはまるものではないのかもしれません。

例えば、料理をする時、
キッチンが荒れていても美味しい料理を作ることができる人は、本当に尊敬します。
(私はキッチンが片付いていないとスタートすらできないので)
キッチンが片付いているからといって、
美味しいものが必ずつくれるとも限らないし、
最終的に食べてみて美味しければ、なんでもOK ですよね。

音楽も一緒でどんな背景を持つ音でも、
一度外部の空間に解き放たれたら、
その音がどういう過程を通って奏者の体の中から紡ぎ出されたのかなんて、
どうでもよくて、ただただ良いものは良い、という、
それに尽きるのだと思います。

では、「良い」音楽はどうやって見極めるのか。
「美味しい」ということをどうやって決めるのかに似ているかもしれません。
その日の体調や、一緒に食べる(聴く/演奏)する人によっても、
感じ方が変わってくるかと思います。

あまり深いことを考えずに、直観で判断すると良いと思います。
そこで、気をつけなければいけないのは、無意識による思い込みによる縛りです。

私もレッスンで生徒さんたちに接していて、
みなさん、様々なバックグランドから紡ぎ出される音を、
レッスン室に持ってきてくださるのですが、
その時に、私の勝手な思い込みによって、
可能性を狭くするような事だけはないように気をつけなければ、と思っています。

vol.22 楽器アレコレ再び

楽器へのこだわり

私自身それほど楽器そのものには、こだわりがないのですが、
楽器の種類によって、こだわりアレコレは大分毛色が違ってくるようです。

例えば、パーツの一つ一つ細部までこだわるギターマニアや、
リガチャーのネジを交換したら音色が変わった、
などというサックスプレイヤーの話を聴いていると、
遠い世界の気がしてしまいます。

何しろ、フルートは、
箱を空ける→頭部管と足部管を本体に接続させる、
というほぼツーステップで組み立て完了です。

私自身、サックスにトライしていた時期もあるのですが、
続かなかった理由は、
リードを任意の位置にセットしなければいけなかったり、
一番はストラップを首からぶらさげなければいけないのが、
なんだかピンとこなかったし、
ライブ会場について、万が一ストラップを家に忘れていたらどうしよう、とか、
リードが割れて使えなくなっていたらどうしよう、とか
本当にちいさな事ですが、
これが毎日の事となると、やっぱりフルートは楽で良いナ〜
と思ってしまいます。

こんな事を書いたら、毎日あの大きな楽器を運んでいるベーシストや、
車に積み込むだけでも重労働なドラマーの方に怒られてしまいますが、
そういう楽器にまつわる「まわりのこと」も含めて、
きっと潜在意識もふくめて楽器を選んでいるのだろうな、と思います。

楽器を運ぶのが苦にならないぐらい好きでないと、
きっとベースやドラムは勤まらないし、
細かいパーツの選択肢がある喜びも、
きっとギターやサックスならでは醍醐味なのでしょう。

ちなみにフルートの中にもマニア層はやはりいるもので、
私が使用しているヘインズも製造番号でいうと、
マニア心をくすぐる時代に近いものだと言われた事があります。
ヘインズは音色に特徴があるので、そういう事もあるのかもしれません。

さて、「楽器にこだわりがない」アピールをしてきましたが、
お手入れはきちんとしなければいけません。

実は最近ちょっと楽器の調子が悪くて、先日修理にだしました。

本当はもっとはやく出せばよかったのですが、
ハードプレイする事が予想されるライブがあったので、
それが終わってからにしようと先延ばしにしてしまっていました。

予想通り、自分と楽器の限界までアタックするライブとなったのですが、
その時に楽器にとどめをさしてしまいました。

翌日の日中のホテルでの演奏での出来事。
なんだか、いつもに増して音が出ない・・・
嫌な予感が的中して、音の焦点が定まらない状況から、
ついにF#の音が全く出なくなりました。
「ぼくの壊れたクラ〜リネット」の歌が頭をよぎりましたが、
なんとかF#の音を避けてそのステージを乗り切り、
冷や汗をかきながら原因をさぐりました。
右手親指を押さえる位置の後ろに、キーとキーの位置を調整する、
厚さで言えばおそらく、サランラップぐらいのうす〜い紙(2ミリ×2ミリぐらい)が、
本来あるべき場所からズレて今にも落ちそうになっているではありませんか!?
落としたら一大事!必死に指でキーとキーの間に押し戻し、
(本当は接着剤でくっついているのですが)
なんとかF#を復活させる事が出来ました。

さすがにその夜のライブには怖くでその楽器をもっていけなかったので、
普段滅多に使わないサブの楽器をひっぱりだして持って行きました。

楽器自体は決して悪いものではないのですが、
ライブで使用するとあまりに勝手が違って驚きました。
キーの配列のバランスが微妙に違うので、
早いパッセージの時に指が思うようにいかなかったり
高音の下支えの時の腹筋のバランスがわからなくて、
四苦八苦しながらなんとか乗り切りました。

終演後、メンバーに、
実は今日、いつもと違う楽器だったんだ、と告白した所、
全然気がつかなかった!との事。

それぞれ、全体で音楽を捉えているからこそだと思うのですが、
自分が思っているほど、楽器に関する細かい事は人に伝わらないものだな、と感じた夜でした。

その夜にすぐに修理の約束をとりつけて、
無事にヘインズも復活しましたよ。

それにしてもあんなに薄い紙一枚で音が出なくなる事があるなんて、
やはりフルートは繊細な楽器なのだと思います。

私もこだわりがないといいつつ、ここまで長い文章がかけたのだから、
きっとなんらかのこだわりがあるのでしょう。

カノンにいらしている、フルート職人のUさんがしばらくお休みしているので、
フルート談義が出来ずに寂しい思いをしています。
どの楽器でも、楽器にまつわるその周辺の出来事には、
本当に面白い話が転がっています。

いつか、まとめて本になったら良いな、と夢みています。

vol.21 アンサンブルミーティング無事終了!

Can On Music School 初の試みであるアンサンブルミーティング、無事に終了しました。
総勢7名の優秀なジャズフルーティストの参加でフルートの音色に包まれる一日となりました。
二人は今年に入ってからスクールにいらした方なのですが、
フルートアンサンブルという特殊な形態にも関わらず、
見事なソロを聞かせてくれました。

アンサンブルにフォーカスする事で、
イントロ/エンディングや、曲中のキューの出し方などを実体験するとともに、
経験を積んだメンバーには、サポート役として、
ハーモニーやリズムを支えるベースパートや、
カウンターラインのパートにチャレンジして頂きました。

みなさん、メインの時とはまた違う表情で、
こんな一面もあったんだ!と新鮮な驚きでした。

フルートのみのアンサンブルの場合、
サポートで入るほうが、難しい面もありますが、
こういう時こそ、それぞれが生きて来た人生が音に出ます。
技術的な次元を超えて感動するものがありました。

私自身、今回のアンサンブルミーティングはチャレンジでしたが、
やってよかったと思っています。
生徒さんの新たな一面も見れたし、
この体験を経て通常のバンド形式の演奏に戻った時に、
もっともっと他の楽器とのコミニュケーションがとれるようになると思います。

個人的な発見としては、
今回、ミーティングに向けてのレッスン時に、
アンサンブルという事で実際に一緒に音を出す場面が普段より増えました。
これが大変ではあったのですが、意外と良い感触がありました。
言葉で言うよりも、音で会話したほうが伝わる事が多いですね。
ケースバイケースだとは思うのですが、
積極的にレッスン中での音の会話も増やしていこうかな、と思っています。

という訳で、これからも一緒に良い音楽をつくっていける事、
とても楽しみにしています。
参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

vol.20 アンサンブルミーティングにむけて

アンサンブルミーティングに向けて5月の生徒さんのレッスンが無事終了しました。カノンミュージックスクールの初挑戦の、
アンサンブルミーティングには8名の生徒さんが参加します。
一人一人曲を決めて、一人ずつのフルートアンサンブルの編曲も完成しました。
これで私の仕事の大半は終わったようなものなので、まずは一安心。
あとは、現場で楽しむのみですね!

さて、まだ開催もしていないのになんですが、
今回このような企画をしてよかったな、とすでに感じています。
何か形にするとなると、
まだまだ音楽的に入って行ける所が見えて来ます。
(普段のレッスンも全力でやっていても)
たまには、締め切りとか目標があると、
メリハリが出て、普段出さないような力が出たり、
見えなかった事が見えてきます。

曲は生徒さんが演奏したいものを決めて頂いていて、
ジャズのスタンダードナンバーだけでなく、
めずらしい所では、
All Man Brothers Band (アメリカのロックバンド)の曲や、
セルジュ・ゲンズブールの曲などにもチャレンジします。
私も新しい曲を知るチャンスなので、ありがたいです〜!

こうして、生徒さんと一緒に真剣に音楽に向き合うと、
楽器の上手い下手ではなく、
一音、一音に奏者の人生が刻まれているものなのだな、
と感じる事があります。

私自身も成長させてもらっているし、
一緒にこうして音楽が出来る喜びを感じています。

Vol.19 祝!Can On Music School アンサンブルミーティング 初開催が決定しました。

6月に初開催するCan On Music Schoolのアンサンブルミーティング。
大体の出演者と曲目が出そろいました。
Can On Music Schoolを立ち上げた時の目標でもあった、
年に一回の一流ミュージシャンとともに演奏するフルートパーティが、
おかげさまで軌道にのってきたというのもあって、
新たに、もう少し気楽にアンサンブルを体験しよう、という事で、
喫茶茶会記にて初開催致します。

ジャズフルートのみアンサンブルは実際珍しいですし、
参加される一人一人をイメージしたアレンジにするとはいえ、
フルートだけで、リズム、ハーモニー、メロディを完結させるのは、
伝統的なアプローチからすると、ちょっと難しいとお思いになるかもしれません。

ソロで楽曲に取り組んでいる経験から、
不可能ではないという確証はあるのですが、
積極的にリズムやハーモニーのアプローチに、
取り組もうという意識は必須かもしれません。

でも、同じ楽器同士、相手の事を理解しやすいし、
何よりも普段と違う視点で音楽に取り組む事で、
通常のセッション形式に戻った時に、
かなり深く音楽と関われるようになると思います。

難しい事は考えず、ただ、音楽を楽しむ!という事を大切に、
準備を進めています。

そんな事を考えながら、昨日、ピットインにライブを見に行ったら、
とても良いインスピレーションを得る事が出来ました。

見に行ったのは渋谷毅さんのオーケストラ。
ピアノ、ベース、ドラム、ギター+サックス(バリトン〜ソプラノまで)とトロンボーンという編成ですが、オーケストラの名に相応しい豊かな音場でした。

20年以上続いているオーケストラで、
メンバーも気心の知れた間柄だと思うのですが、
年季の入った素晴らしいアンサンブルでした。

以前、水谷浩章さんのフォノライトでご一緒させて頂いて、
私自身ファンでもある松風紘一さんとお話していて、
とっても良い話を聞いたので、これはすぐに取り入れたいと、
ここに書いている次第です。
松風さんがおっしゃっていたのは、
(ここに書ける事は私が受け取った要約になってしまいますが)

アンサンブルを成功させる上で大切なのは、
個人の音色だという事。

個人の音色が確立されている人はアンサンブルした時も、
ハーモニーをつくるのが上手いそうです。

各プレイヤーの個性的な音色が際立ちながらも、
全体としてものすごくまとまりのある渋谷毅オーケストラの
ライブの休憩中の何げない会話ですが、
この説得力は半端ではありません!

Can On Music Schoolにいらしてくださる生徒さんは、
年齢も社会的立場もそれぞれ違いますが、
楽器の技術の上手い下手は関係なく、
それぞれ個性的な音色をお持ちです。

それを自信を持って活かせるような環境を創る事が出来たら… !
その上で、みんなでハーモニーを創る事が出来たら…!

今回のアンサンブルミーティングの一つの目標が出来ました。

個々の音色を大切にする事。
あらためてその価値を認識する事。

その上で、みんなで合奏する時の基礎になるマナー、
Musicianshipについて考える事。

具体的にはイントロやエンディングなど、
ちょっとした音楽内の方向付けの方法などを体感する事。

そんな事にチャレンジしたいと思っています。

来月には、参加してくださるメンバーの皆様に、
それぞれが担当する曲のアレンジした