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このページでは、Q&A、お勧めの音源、
曲の解説など、日々のフルートライフに役立つ情報を毎月更新していきます。
こんな事聞いてみたい!という事がありましたら、チームカノンまでご連絡ください。

vol.41  祝!即興ワークショップ初開催@南相馬

今年は即興演奏やコンダクション(即興指揮)をもっと深めたいと思っています。
ジャズの重要な要素の一つでもある即興ですが、
音楽の表現のカテゴライズとなると、
ジャズと即興は別のものです、

音楽の形式だけで言えばコードがある程度支配し、
リズムもどんなに複雑な形をとったしても枠組みがあるというのが、
ジャズの音楽形成のベースになっています。
このしっかりした枠組みというのがキーポイントで、
ジャズの中の即興は枠組みがあって大体の深さや距離がイメージできる、
プールで泳いでいるようなイメージだとしたら、
即興はどこまで泳げば良いのか、どのくらい深いのかも、
行ってみないとわからない、海で泳いでいるような感覚に近いです。
どんな音楽でも自由と秩序のバランスが重要です。

即興はやりたい事をやりたい放題という事ではなくて、
今自分がいる空間で、自分自身や同じ空間を共有する素晴らしい仲間と、
どれだけその瞬間を感じ、共有し、大切にその瞬間を生ききるか、
そこにフォーカスする事が醍醐味だと感じています。
時間の芸術/数学とも言われる音楽の喜びを、
最大限に感じる事のできるアプローチです。

意外に感じるかもしれませんが、
即興の手法はある程度体系立てて語る事が可能です。
そして、それを他のジャンルでの活用となると、
無限の可能性を持ちます。
即興のコンセプトを自分の中に持つ事ができれば、
必ず自分の音楽にとって良い影響があります。
ですので、どんなジャンルでもを演奏したい方にも、
是非本格的な即興を体験してみることをお勧めしています。

東京では何度か開催した即興ワークショップですが、
南相馬ではどのくらい反応があるかが未知数で、
でも、とにかくどこかで始めなければ、永遠に始められないので、
後先考えすに場所と日程を押さえたのが今回。

南相馬で活動するようになって本当に良かったと思うことは、
素晴らしい場所が簡単に利用できるという事。
ありがたい事に東京でも良い場所でさせていただいていますが、
今、気に入って利用している場所に出会うまでは、
涙なしには語れないさすらいの日々もあったし、
良い場所は当然競争率も高いので、
かなり前から計画をしないといけないし、
失敗できない、というのプレッシャーがあります。

今までの自分のパターンでは考えられない、
フットワークの軽さで今回の企画を準備して、
どうなるかわからない実験的な気持ちで臨んだ会でしたが、
結果的には大成功!
こういうやり方もある事が体験できてすごく良かった!

今回のワークショップに参加してくださった方は、
ギター、鍋の蓋、おろし金、法螺貝など、
南相馬ならでは?の楽器もあったりしてとってもユニーク。

今回集まったメンバーが偶然か必然か、
音楽的にオープンで柔軟な心の持ち主で、
新しいことにチャレンジすることを恐れないこと、
その空間にいる全員の音を尊重すること、
全てが可能な優秀な3名が集まりました。

譜面に書いたらものすごく難しいことを、
瞬間的に可能にするのが即興の醍醐味。
この日も素晴らしい作品がいくつか出来ました。
全員、即興指揮にもチャレンジして、
楽器の技術だけではなくて、
音楽構築のアイディアもいろいろと実験しましたよ!



ワークショップで行う即興は1960年代以降、
ロンドンで起きた即興の流れの考えかたをベースにしています。
おすすめの本がいくつかあります。
デレク・ベイリー著「Improvisation 即興の彼方へ」
日本語訳もありますので、興味のある方は是非!

2018. Feb

Vol. 40 2018年 どうぞよろしくお願いいたします



古代ローマでは幾何学/算術/天文学/音楽は同じ、
リベラルアーツという括りで学ばれていたそう。

幾何学は平面の数学で音楽は空間の数学であるというのをどこかで読んだ事があります。
そんな音楽の数学的側面をわかりやすく書いた本はないかなと探していたのですが、
ついに、理想の本に出会いました。

音楽の美しい宇宙
Jason Martineau 著 山田美明 訳
創元社 アルケミスト双書

音楽を数字でとってもわかりやすく解説しています。
挿入されているグラフィックが本当に美しくて、
それを見ているだけでも直観的に身体に入ってきます。

理論書とは一線を画す独自の体裁の本です。
音楽の仕組み~記譜法まで小さな一冊にまさに宇宙が凝縮されています。




ちなみにコードには様々な表記がありますが、
Standardized Chord Symbol Notation のシステムを使用するのがおすすめです。
このシステムはCount Basieのアレンジャーとして有名なSammy Nesticoが推奨していて、
私も昨年ごろから徐々にこれに切り替えています。
コードのグラフィックから、積み重ねの仕組みまで、
細部にわたって書かれていて、
これを使うと曖昧な表記が不可能になるので、
自分の思い通りのサウンドを書くことができます。

逆に自分がどの音の組み合わせを欲しているのか、
明確にわからないと書けないので、
コードのシステムを完璧に自分のものにできます。

システムを理解するのに、ちょっと時間がかかると思いますが、
その分得られることが多いです!
この本もおすすめしたいのですが、残念ながら絶版になっているようなので、
興味のある方はレッスンでお伝えしますので、お声がけください。

2018 Jan