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Can-On
Music School

「Vol.E」
Zelphabet

Zelphabet は2008年アメリカにてスタートしたノイズを中心とした実験的音楽のサウンドアートのシリーズ。同じ頭文字を持つアーティストを数組、組み合わせて一枚の作品に仕上げます。Aから始まり、最終的にはZまで行く予定。こちらのシリーズは「E」のアーティストが集められています。一つのジャンルの中にも様々な方向性を持つ表現者がいるので、こうして、記号(頭文字)でランダムにアーティストをピックアップするところからもう作品作りが始まっていて興味深いです。作品として綺麗に並べられると、全く無関係のはずの音楽が何らかの意味を持って聞こえて来てしまう不思議。

このCDは今年1月に来日したEvil Moisture ことAndy Bolusさんのライブで入手しました。Andyさんのノイズコラージュ、素晴らしいです。お話してみると、とっても気さくな方で、そして話題も情報量も豊富。何でも知っているだけでなく、私にも話のレベルを合わせてくださるところがありがたい。ライブで聴いた美川俊治さんとのDUO、最高でした!しかし、このZelphabet シリーズは残念ながら2012年「M」のシリーズでストップしています。名前順はやっぱり早い人の方得なのかなぁ?あと14タイトル、頑張って出して欲しい!

*  *  *


「MONOLOGUE 01」
THODORIS ZIARKAS  


昨年のロンドンツアーで出会ったベーシスト。ギリシャ出身で、現在はロンドンの様々なシーンで活躍するThodoris ZIarkasの意欲作。シリアルナンバー入り(8/30)で、こういうのってちょっと嬉しい。即興や自分の音楽のCDが積極的に作れる時代だからこそ、あえて枚数を限定するのは賢明なアプローチですね。プロフィールにはギリシャの民俗音楽をバックグラウンドに持つと書かれています。音を聞くと、確かにその豊富なアイディアの背景に様々な世界を感じます。弓のアプローチも素晴らしいし、曲の構成も素晴らしい。何よりも音が美しいです。日本に来日する事もあるそうなので、その時は是非コンタクトを取りたいです!

*  *  *

「Ah! 」
George Khan
昨年のロンドンツアーで、Terry Day 御大よりたくさんのCDをいただきました。少しずつ紹介していきたいと思っています。Londonの即興シーンを語るに欠かせないEMANEM レーベルです。マルチリード奏者のGeorge Khanはこれまた同シーンを語るに欠かせない、知られざるシーンの立役者、しかし、一度その音に出会ったら、なかなか忘れることのできない独自の音楽性の持ち主。1980年から2005年の貴重なライブ録音を集めた作品です。

ロンドンの伝説の即興バンド、Continuous Music Ensemble (後のPeople Band)は1960年ごろスタートし、Derek Bailey などが国際的に知られるようになる土壌にはこのようなバンドの活躍がありました。Terry とGeorgeはこのころからの縁で、体調不良で一時休養したテリーの復活を聴ける嬉しい作品でもあります。

2枚組のCDで、サロンでは主に1枚目をかけていましたが、2枚目にはMopomosoでのフルートソロも収録されていて、これを皆さんにお聞かせすればよかったなぁ、と今更思っています。興味のある方はリクエストしてください!フルートソロは、楽器を自由自在に操るテクニックだけでない、味のある無骨さが魅力で、即興音楽の持つ感性の広がり、魂の喜びの可能性を感じる演奏となっています。

稀有な才能の持ち主、George Khanをロンドンシーンの宝として、大切に皆が思っていることが伝わってくる作品。確かにロンドンの即興シーンはお互いのリスペクトと音楽への深い愛情を感じる場所であることは間違いありません。

このような作品に出会うと、自分の道をまっすぐ進まなければ、と気が引き締まります。

*  *  *



「Louis And The Angels」
Louis Armstrong

Can-Onのクリスマスと言えば、名盤「Louis and the GoodBook(ルイと聖書)」!
「誰も知らない私の苦悩」から始まり心慰めるゴスペルのコーラスと、明日へ向
かう私たちの足取りを鼓舞してくれるサッチモのトランペットと歌声。今年はあ
らたに「Louis & The Angels(ルイと天使)」がコレクションに加わりました。
「Angels」のLPはやや希少化しているようです。天使をテーマにしたゴスペルを
集めたこのアルバムは「GoodBook」と比べると、コーラスがやや重厚になり、
しっとりと荘厳なイメージですね。どちらもビターな大人のクリスマスにぴった
りです。CDは簡単に入手できますので、是非聞いてみて下さい。(hogyoku)

*  *  *

「Corcovado High」
バケツドラマー MASA
バケツや塩ビ管など身近にある材料だけで構成されるマサさんの楽器こういう
クリエイティブな方、大好きです!魅力的なアイディアだけでなく、演奏もタイト
ですごくカッコ良い!世界のどこに行ってもそこにある素材を使って周りの人たち
を喜ばせることができるというのは、素晴らしく羨ましい才能です。それでいて、
バケツの中でもこれがベスト!というこだわりがあったりしてそれがまた面白い。
先日(一緒に演奏はできませんでしたが)ご一緒したトライバルノイズフェスでの
演奏を聴いていても、耳がすごく良い事が伝わってきて、音楽家としての一番大事
な要素を全て持っているような演奏ですとにかくワクワクする音楽。ぜひ聴いてみて!

*  *  *


「LOOPHEAVEN」
小埜涼子 内橋和久
名古屋のSax奏者 小埜涼子さんとダクソフォン奏者の即興音楽界の重鎮、内橋和久さん
とのアルバム。小埜さんはアルバム紹介文で自ら「名古屋の叩き上げ即興音楽家」と称
していらっしゃいますが、東京以外を拠点に精力的に活動する素晴らしい音楽家が大勢
いるということを最近知りました。このCDを聴くとどうしても東京にいなければいけ
ない理由はますますなくなってくるように感じます。私は東京が好きなので、地震で
壊滅しない限り居続けますが、それでも、どんどん外に行ってすごい音楽家に会いに
いかないといけません!素晴らしい環境に素晴らしい音がないと嘘で、その理屈でい
くと地方にこそ、最高の音楽があるような気がしています。そして、東京には素晴らし
い音同士が出会うハブ的な機能があると信じて頑張ります。話は戻ってこちらのCDですが、
ジャケットも最高!本当に音楽に合っているからますます面白い。小埜涼子さんの、
サックスにエフェクトをかけたアプローチを聴きたくて購入しましたが、有機的で
効果抜群のエフェクト、そして内橋さんとの相性も抜群で、刻々と変化する音の色彩
を堪能する一枚。何度聞いても飽きません。衝撃のライブ録音です。


「月の光」富田勲

*  *  *

世界に衝撃を与えた富田勲のモーグ・シンセサイザーでドッビューシーの名曲に新しい命を吹き込んだ作品。一番好きなCDは?と聞いて、このCDの名を挙げた人がいれば、絶対に信用できる人です!1974年に発表された本作は今聴いても新鮮な驚きに溢れていますが、2008年に発売された別冊大人の科学マガジン「シンセサイザー・クロニクル」に富田先生の魅力的なインタビューが載っていたので、ここでご紹介します。

「スイッチト・オン・バッハ」のジャケットにmoog社のモジュラーシンセを発見した富田氏は、直観でこれは買うしかない、と思い立つも、当時はとにかく情報がなく、どうしたら良いかわからない。それでもいろいろ聞き当たるうちに、アメリカのバッファローというところで作っているらしい、との情報を入手し、渡米。モーグ博士を対面を果たし、無事に入手します。しかし、アメリカでも<最先端>の楽器、日本に入国するまでにもまだまだ困難は続きます。
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「税関で(申告書に)”楽器”と書いてあるけどこれは違うじゃないか!」と止められてしまったんです。まぁ、初めて見たモジュラーシンセを普通は楽器とは判断できないでしょうね。そこで「さあどうやって楽器であることを証明しよう?」となるわけです。

まず、楽器であることがわかりやすいオプションの鍵盤部分だけは通してくれました。でもそれ以外がなかなかわかってもらえない。そもそもどうやって音を出すのか、それを研究するために買ってきたわけですからね(笑)。仕方がないのでまず「スイッチト・オン・バッハ」のジャケットを見せてみました。でも係官は「写真のバッハはベッドフォンをしているだけで演奏はしていない」と言って信じてくれない(笑) 。最終的にはモーグさんにお願いして楽器とわかる写真を送ってもらって、ようやく何らかの音楽装置だと証明できました。その時点でシンセ到着からすでに一ヶ月ぐらいは経っていましたよ。やっとのことで手に入れたシンセでしたが、初めて鳴らしてみた時はまず音が止まってくれませんでした(笑)普通なら鍵盤を離せば音が止まると思うでしょう?でもそのためには<音を止める回路>を作らなければならないわけです。理論的には理解していたつもりでも実際にやってみるとやはりずいぶん戸惑いましたね。
―――シンセサイザークロニクルより

そこからすごい勢いで加速して最高傑作と呼ばれる「月の光」が誕生するわけですが、富田勲の音楽の原点には、新しいものを理解するのが楽しくて仕方がない、誤解を恐れずに言えば子供のような無邪気な好奇心があって、それが聴く方にも伝わってワクワクドキドキする音になるのだと思います。

富田流の音楽の解釈、想像の源とも言える事も同じインタビューに書かれています。

「例えばフルートとオーボエの中間の音とか、フルートからだんだんオーボエになっていく音とか、そういうことがやりたくなるんです。でもそれは現実のオーケストラでは不可能ですよね。それがシンセサイザーによって可能になった。自分が<発想した音>を出す事ができる初めての楽器です」

「例えばウッドベースというのは指にタコができるほど力の必要な楽器です。しかしその音にはそれだけの存在感がありますね。一方でエレキベースはそれほど力は必要ないかわりにその音は味気ないものです。ただ、それがすべてではありません。エレキベースはその音の存在感の代わりに<力を必要としないからこそできる新しい奏法>というのを編み出した。これによってエレキにしか出せない魅力的なフレーズというのができたのです。つまり楽をした分は必