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本当に大変な状況ではありますが、
今は、何のために音楽をやっているのか、
自分にとって本当に大切なものが見えてくる瞬間でもあります。

音楽と繋がって生きるという選択をした時から、
どんな状況でも自分の中の音楽の歩を止める事はできません。

この状況が落ち着いて、皆で安心して集えるようになる日が来た時に、
今延期になっているライブやさらに新しい活動が待ち構えています。
準備することが山のようにあります。

今まで棚上げして来た事に取り組む絶好のチャンス。
まさに、今やらなかったら、いつやるの?という事がたくさんあります。

それはそれで続けつつ、日々、自分の癒しのための音楽も、見つめています。

さて、今やらなければ一生できない事、
一番はエレクトロニクスやシンセサイザーの仕込みですが、
その前に目星をつけておきたい事は、邦楽古典の練習の道筋をつける事。

能管のお稽古からご縁が繋がって、福島県南相馬市の雅楽隊の一員として、
神社の例祭での奉納演奏に参加する予定でした。

急に決まった事で、日数がない中、急遽、龍笛の先生をご紹介していただき、
なんと怜楽舎の八木千暁先生に習える事になりました。

本当にありがたい展開で、急な状況にも関わらず、
最大限(以上)のサポートをしていただきました。
音楽の神様のお導きで出会えた事に、ただただ感謝です。

今回の雅楽会への参加の経緯の詳細は省きますが、
たまたま正式なメンバーの方が参加できない時の補欠のような形で参加でした。

表現の幅を広げるために、能管のお稽古を続けつつも、
正式に邦楽の合奏に参加できる事はないだろう、と思っていたので、夢のような展開でした。

雅楽用の笛は持っていなかったので、
貸し出し用の龍笛、プラスチックの菅を地元でレンタルしたのですが、
正直行って、和笛の素人の私でも、物足りない響きでした。
ただ、意外と律は安定しているし、吹き口のストレスはないので、
初心者はお試しとしては良いかもしれません。

問題は、雅楽の演奏で使用するもう一つの笛、
日本古来の楽器で雅楽で使用される横笛の中でももっとも高貴な笛とされる神楽笛。

こちらも地元で余っていた笛をお借りしたのですが、
これが、もう楽器と呼べる体となしていないのです。

(念のため、雅楽会の正式なメンバーはもちろん本物の楽器を使用しています。
私の参加がレアケースなのでこのような事態に)

音が出たり、出なかったりと、ムラがあり、仮に出る時も、
かなり押さないと安定しない。
私の技術不足かもしれないと、能管の師匠に見ていただいたらやはり粗悪品とのこと。
何でこんなものが市場に出ているのか謎はいずれ解けます。

神聖な儀式で使用する笛がこの状態では、
ミスするのが目に見えて、あまりに恐ろしく、
何とか状態の良い笛を調達しようと決めました。

最初はオークションで適当なものが見つかるだろう、と甘く考えていたのですが、
現実はほど遠く、日本の笛の現状についてあまりにも何も知らなかった事に気がつきました。

能管の師匠、一噌幸弘さんによると、
全国各地の民俗神楽や地域に伝わる伝統芸能で使われる笛は本当に様々な種類があって、
今は「篠笛」という事で統一されているけれど、
もともとは地域ごとに音律も違うものだそう。
名前も「お笛」と呼ばれて、本来はその地域を出る予定がないものですから、
ごくごく一部でのみ使用されている「お笛」が無数にあったそうです。

何と豊かな事でしょう!

それとは別に、雅楽で使用される笛は三種類あって、
龍笛・高麗笛・神楽笛、それぞれ演奏される曲ごとに使い分けます。

雅楽は日本を代表する伝統文化の一つで、宮中で演奏されるもの。
大切に継承されているもので、きっときちんと学びたいと思ったら、
入門編でも色々な種類があるだろう、と思った私が大間違いでした。
以下、Wikipediaの引用ですが、民間への雅楽の普及には多くの問題があるそうです。
—————————————————————————
  • 伝統的製法の楽器や舞楽装束は元々需要が殆ど無かった事もあり、職人の技量の維持や技術の継承が難しくなってきている。具体的に一例を挙げると割管という龍笛や篳篥の製作技法を持つ職人は今や数人しか残っていない。
  • 雅楽の民間への普及は進んでいるものの、実力のある指導者が少なく寺社などで技量を問われず慣習によって演奏を任される場合が多いため技量の低い団体が非常に多くなっている。さらに技量の低い者が指導を行い、間違った演奏方法、舞楽の舞い方が広まるという悪循環に陥っている。また、寺社の関係者の場合は儀式のために仕方なくやっているという意識の者も多く技量向上に関心を示さないというケースが多い。
  • 宮内庁式部職楽部においては楽師の定員が少なく、年間の活動時間の大半を洋楽に取られているため雅楽の技量の維持が難しくなっており若手の楽師に細かい技法の伝承がうまくなされていないのが現状である。
—————————————————————————

まさに、レンタルの神楽笛の質がこの悪循環を物語っています。
これは笛にかかわる人間として、看過できません。
何としても、吹奏の喜びのあるきちんとした楽器を、
手に入れるという意欲がメラメラ燃えてきました。

種類を揃えなければいけないという難点はありますが、
きちんとしたもので、フルートの頭部菅銀モデルよりちょっと安いぐらいの値段で購入できます。

それでも一度の急な出費としては、結構大きく、ゆっくり選ぶ日数もありません。
いずれきちんとしたものを買うとして、今回の例祭では、
どうにか儀式で使えるクオリティの楽器をレンタルする方法はないか、
頭をフル回転させつつ、音楽の神様に猛烈にお願いしました。

見事にその願いが届いて、最初の龍笛のお稽古の日、
状況を察した先生が、例祭まで使って良いですよ、
と予備の楽器を貸してくださったのです。
大切な笛を貸し出す事の大きさはものすごく理解しています。
このご恩は一生忘れません。音楽の神様・素晴らしい先生方に心から感謝です。

さて、これらの出来事は全て3月中の出来事。
それからどんどん状況が変化して、結局お祭りは本番数日前にキャンセルが決まりました。

色々ありすぎて、集中して練習できない状況が続いていましたが、
やっとここ数日、心に平安を取り戻して、練習を再開しました。

それにしても、なんて良い楽器なのだろう~!!
吹奏の喜び溢れます。この楽器だったらいつまでも吹いていられます。
実はお借りしている笛は、私の能管と同じ製作者、笛師、蘭照先生の作品です。
そんなところにもご縁を感じます。

そして、能管や龍笛の吹き方や考え方を学ぶ事で、
フルートや洋楽へのアプローチにもとても良い影響があります。
まるで海外に行って違う視点を知る事で、自分の国の文化がより理解できるような関係です。
次回は龍笛の練習で気がついた事を書きます。

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2月下旬から日々変わる状況。気がつけば、4月末まで全ての仕事がなくなりました。
ホテルはキャンセル、ライブは延期。
でもこういうときだからこそ、勉強したい事は山ほどあります。
友人からは本当に困ったら、いつでもバイトを紹介するという嬉しい言葉も。
どんな事をしても、数ヶ月は生き延びる謎の自信はあります。
皆が安心して集まれる日が来たら、ライブは必ず再開するので、
その時に力強く音を発信できるよう、今は力を蓄えています。

そして、現代は対面以外で音を届ける方法がたくさんあります。
この状況を経て、ポストコロナの時代には様々なメデイアを通して、
音楽がますます発展するでしょう。音楽的にはとても面白い事になってきました。
その点は希望を感じています。

音楽は生きるために必ず必要なもの。
その必要となるタイミングは、今のような緊急事態では、人それぞれ違います。
全く音楽に触れたくない、触れる余裕もない方も、
こういう時こそ、好きな音楽に浸りたいという方もいらっしゃると思います。
音楽をシャットアウトした状況でも、落ち着いたときに、
ふとしたときに流れてきた音楽で、癒されたり、力を得ることがあります。
なにがきっかけでその時がくるかわかりません。
私たち表現者は、音楽の力が必要となった時に、すぐに最高の音を提供できるよう、
準備万端にする事が今の役割だと感じています。

緊急事態ではありますが、何が本当に大切かを改めて考えるきっかけでもあります。
この状況を乗り越えたら、生み出される音は今までとは全く違うものになるでしょう。
少なくとも、私はそう感じています。
今、コロナの症状と戦っておられる方の一日も早い回復、
そして、私たちのために最前線で日々全力を尽くしてくださっている、
医療関係者の皆様に感謝を申し上げます。

自粛を要請されているライブハウスや夜の街からの悲鳴が胸に刺さります。
個人としてなんとか生きながらえる事は出来たとしても、
補償なしに、人々が集まるクリエイティブな場所の維持は困難です。
しかし、この状況を脱した時、社会全体がリハビリとして音楽や芸術、
娯楽を必要とする日が必ず来ます。
建築でいえば、一度壊してしまった歴史的価値のある建造物の修復が難しいように、
音楽も一度流れが途絶えてしまうと、二度と取り返す事は出来ません。
芸術文化が後退する事は、人間として成長するチャンスを失う事になり、
社会全体の大きな損失となります。
私たちは今、対面でのイベント開催ができない事は理解しています。
どんな事をしてでも、なんとか持ちこたえるので、
どうか、今後活動を継続できるような業界全体への十分な補償を切に願います。
私を育ててくれた夜の街のエネルギーをなんとしてでも守りたいです。

緊急事態宣言前、名指しで自粛を求められた音楽業界ですが、
各自、単独で判断しなければならない状況は本当に悲惨でした。
それぞれの立場があり、どの選択も私は支持します。
とくにオリンピック延期が決まる前の3連休は、
ライブを開催しても、しなくても、どちらにしろ主催者は本当に苦しい判断だったと思います。
少なくともこの時期にライブを開催した・聴きに行ったお客様は、
苦しい中で音楽の喜びを共有した事は間違いないのですから、
それはそれで重要なことだと思います。

感染拡大防止に努める事と、生きるために必要な活動。
なんとかこれを両立するバランスを探して、それぞれが画策した時期でした。

不要不急で音楽をやっているプロは一人もいません。
それに、私たちはもともと、クリエイティブな事を生業としているので、
どんな状況でも創意工夫をする事に慣れています。
できる限り換気や消毒、席の距離を保った状態で、
なんとか開催する方向を探るのは当然の流れだだったと思います。

今となっては後の祭ですが、一概に3密を避けると言っても、
会場により状況は違うわけで、例えば、何平米に何人まで、とか、何人以上の集会は禁止とか、
数字の目安があれば、イベントの開催の可否の判断がずっとしやすかったと思います。
(2mの距離というのは、当時はポスターに掲載されておらず)

表現者と観客の人数という事で、少し話は逸れますが、
このような危機的状況になると必ず思い出す映画があります。

古い映画ですが、武満徹が音楽を書いている「青幻記」という成島東一郎監督の作品。
(東日本大震災の際もブログに書きました)
沖永良部島の美しくも厳しい自然と母と子の悲しい運命が交錯する物語。
その中で大変印象に残っているシーンが、家を訪ねてきた客人を迎える際、
母屋から少し離れた所にある崖の上で絶景の海を見渡せる四阿(あずまや)で、
客人と対峙して三線を演奏するシーン。
大自然の風を感じる舞台で、向かい合って静かに奏でられる音。
その瞬間、二人は完全に宇宙を共有します。

同じ奄美群島の島の一つ、与論島のかりゆしバンドのリーダー、
哲さんは、「奄美の音楽は、一対一で聴かせる音楽なんだ」とおっしゃっていました。

この考え方は私の創作表現のルーツとして大切に受け継いでいます。

さて、今後の活動ですが、安心して集える日がくる日のために、粛々と準備を進めます。
新しい事にトライする絶好のチャンスでもあります。
今年の目標だった、全て自作で納得のいく音源を作る事はもちろん、
その他にもやってみたい事は山のようにあります。

配信もいずれトライしたいですが、先じてオンラインレッスンを開始しました。
実際にやってみるまで、ネット環境による音質に不安がありましたが、
予想よりはるかにうまくいって、これはこれで可能性を感じています。

対面のレッスンとは違うアプローチは必要ですが、
例え画面越しでも、どういう気持ちで音を相手が吹いているのか、
はっきりと伝わってくることは嬉しい発見でした。
後ほどオンラインレッスンについては詳しく書きます。

家にいる時間が増える今、この貴重な時間を楽しい創意工夫で過ごしたいです。
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目白の古民家ギャラリー ゆうどで開催された「赤と白と黒の物語」を見に行ってきました。
(ありがたい事に一部飛び入りさせていただきました)
ゆうどは面白い出会いがたくさんある場所で、私にとってパワースポットです。
11年に一度、立ち退き問題が浮上するそうで、なんと今がまさにその時。
なんとか、表現者とお客様が安心して集える場所として続いていきますように 祈っています。

ゆうどに書道家の白石雪妃さんのユニット「直書観音」で、
何度も出演させていただきました。

今後も続く事を願っていますが、一応区切り、節目として、
私たちも最後に出演します。 4月14日(火)  直書観音初の夜の開催です。
また詳細は後日お知らせしますが、是非楽しみにしていてください。

さて、写真は「赤と白と黒の物語」で展示されていた、
キルト作家秦泉寺由子さんの作品で、
青竹で染めた白く染めた布を、紅花100%で染めたもの。

紅花は希少なもので、 これだけの大きさの布を染めるために、
必要な紅花の量を考えると、本当にすごいです!

秦泉寺さんによると、紅は日本独特の色だそう。
色々な書物に「紅色」という表現は出てくるけど、
本当の紅色を見る事はなかなかできないそうです。

実際に古い着物で紅色が残っているものはあるけれど、
それはもう風化していて本当の色合いはわからない。
それで、どうしてもご自分の目で見てみたくて、
こうしてこの大きな作品を作られたそうです。

鮮やかでやわらかい赤。みているだけで高揚感があります。

秦泉寺さんの作品は、言葉では伝えられないけれど、
自然の美しさが、ドーンとそのまま心にまっすぐ入ってくるような、そんな気配があります。

この日のゆうどには、ガラス作家の荒川尚也さんや、詩人で翻訳家の内藤里永子さんがいらしていて、まさにパワースポット。とても良いエネルギーでした!

さて、連日、不安なニュースが続きますが、この時期にどれだけ蓄積できるか。
次のステージに立つために、淡々と進みます。

音楽の喜びをどうやって一番良い形で皆様にお伝えできるか考えています。

日々新しい勉強があって「こんな事も知らずに音楽をやっていたのか!」と、
驚く事もあれば、全体を把握できず恐怖を感じて、 逃げてしまいたくなる事もあります。

世界の音楽や音楽とつながっている数学や物理や哲学に目を向けると、
今まで無意識に受け流してきた事も、
全て音楽と繋がる要素がある事に気がつかされます。

子供の頃から将来の夢は音楽家として生きていく事でした。
もし音楽家以外の職業を選ぶとしたら、興味があるのはジャーナリズムでした。

音楽の道に進んでからはその事はすっかり忘れていたのですが、
最近、インターネットで世界の色々なドキュメント番組が見られるようになって、
ふと、その事を思い出しました。

音楽もジャーナリズムも共通していることは「伝える」ということ。
さらに私が面白いと思うメディアは中立の立場で物事の本質を伝えている、と感じるもので、
私が大切にしている音楽にも同じことが言えます。

私は担っている音楽は言葉を使わない世界。
新しい可能性を求めて、今の時代に合う、わかりやすい音の世界の本質をお伝えする事。
ありがたい事に、目標となり、刺激を受ける同志が周りにたくさんいます!

また、お客様と共有出来る空間は私たちにとってものすごく大切な場所で、
良い表現を伝えるという志で、
イベントスペースやライブハウスを運営してくださっている皆様、
一緒に空間を作りあげるスタッフの皆様に本当に感謝しています。

今回のコロナウイルス対策でのイベントの開催の可否は皆それぞれの判断がありますが、
今のところスケジュールに掲載されているライブは予定通り行います。
(一部キャンセルされたものもあります。変更がある際は随時更新しますので、
お出かけ前に必ず確認ください)

開催が決定されたイベントにいらっしゃる方は、どうぞお気をつけてお越しください。
各会場ともできる限りの対策をしています。

3月7日の青い鷲のシリーズも開催予定です。
いらっしゃれなくても、ライブレコーディングをするイベントですので、
後ほど音源でお楽しみいただく事も可能です。
とにかく今は、なるべく楽しい事を考えて、免疫をあげていきましょう。
この時期の仕込み次第で、次のステージが全く変わってくるはず!
そう思うとワクワクします!
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レッスンブログ更新しました。
Vo.66 アナログとデジタル 音のコントロール


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ライブレポートのページ更新しました。

遊佐未森の新しい室内楽 @ 浜離宮朝日ホール


Andy Bolus Japan Tour@ 秋葉原グッドマン

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遊佐未森さんのSalon de Mimo 「新しい室内楽」、
浜離宮ホールでのコンサートのリハーサル。
未森さん、大口俊輔さんのピアノとアレンジ、チェロの越川和音さんとのカルテットで、
嬉しいことに3年続いているアンサンブルです。




プロ活動をはじめたときから、記譜がない世界で仕事をしてきたので、
最初の年は、書いてある音符をその通りに演奏する、という工程は新鮮な体験でした。
新しい事にチャレンジできるというのは、なんとも嬉しいです!
そして3年間、同じメンバーで続けられて、どんどん発見があります。
最高に楽しい体験をさせていただいています。

先日のカノンの即興ワークショップでもお話しましたが、
(そうそう、即興ワークショップのレポート更新したので、ぜひご覧ください)、
西洋クラシック音楽は、記譜の方法の発達と共に、音楽の本質から離れた所があって、
それを理解した上でどうやって書かれた音符と向き合うかが大切だと感じています。

楽曲を深く理解すると、音符の書かれている意味が見えてくる。
昨年末未森さんのクリスマスコンサートのシリーズ、
ギターの西海孝さんとのトリオ。
こちらもありがたいことに、短い期間で同じメンバーで複数回演奏できたので、
毎回更新しつつ、ほとんど暗譜してできるようにして取り組みました。
1曲1曲真剣に向き合った結果、未森さんの音楽がより理解できました。

未森さんの音楽は言葉の魅力もすごいですが、それと音とのバランス、
音楽への深い信頼の世界に、
演奏しながら安心して没入できる事、本当に喜びです。

その経験を踏まえて、今回の大口さんの素晴らしいアレンジに対して、
良い意味で前より力の抜けたアプローチで向き合えるようになりました。

記譜された音楽への取り組み方は、
喜んでその音を演奏したい!というところまで理解できれば、

書いてある音符もそうでないものも、境目がなく自由で立体的な音像。
これが、未森さんのおっしゃている、
喜び溢れる新しい室内楽なのかな、と感じています。

音楽への深い信頼とフレッシュな世界、とっても楽しみです。
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喫茶茶会記での南無観、無事終了しました。
今回のテーマは呼吸でした。
いらしてくださった皆さま本当にありがとうございます。

喫茶茶会記の音環境はもちろん気に入っていますが、
ヨーガが入ることによって、環境に影響されない自分本来の身体を感じることで、
さらに気持ちよい状況が整います。

呼吸を合わせることで、言葉では表せない一体感も生まれます。
まるでフェスにいるかのような気持ちです。
ヨーガの呼吸で身体を整えているので、それぞれが自分の身体を見失うことなく、
独立して存在し、さらに一体感もあるハイブリッドな空間が生まれます。

事前にヨーガをする事で、身体はリラックスして、
でも頭脳は明晰な状態でステージに臨むと、
たとえ自分の音楽であっても普段より深く音楽が理解できる気がします。

シュトックハウゼンが奏者に瞑想を要求したり(時には断食すら!)するのも、
きっとこういう効果の延長にある世界を表現しているからでしょうね。

今まで漠然と取り組んできたヨーガですが、音楽で聞いてくださる方を癒したり、
気持ちよくなっていただきたいと思うと、ヨーガとの共通点がたくさん見つかって、
もっと本格的にヨーガも勉強したいと思っています。

吸う息は交感神経を、吐く息は副交感神経を刺激・作用するそう。
フルートの演奏は必然的に吐く呼吸が長くなりますが、
だから聞いていて心地よいのだね、と陽佳さんが言ってくださいました。
陽佳さんとのコラボレーションで新しい世界を見せてもらっています。
本当にありがとう!
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ライブレポートのページ更新しました。
1月11日青い鷲の13の視点 第1回目スタート!
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昨日は陽佳さんのシヴァナンダヨーガのクラスに参加してきました。
その後、ちかくのカフェで閉店まで金曜日のナムカンのうちあわせ。
陽佳さん、レッスン後お疲れのはずなのに、エネルギーでいっぱい。
やるべきことにフォーカスしていると、力がみなぎってくるのを実感。

今回のナムカン+ヨーガのテーマは「呼吸」。呼吸=生きること。
呼吸を合わせるだけで、会場に一体感が生まれます。
陽佳さんのヨーガのコーナーが加わって、
茶会記でのアコースティックの即興コンサートの理想の環境が整いました。
ヨーガを通して、自分の身体にフォーカスして、
そこから音を聴いていただくと、固定概念や雑念が消えて、
ただただ、素のままの音が入ってきます。それはそれは気持ち良いですよ!

ヨーガの呼吸法に関しては明日、詳しくは陽佳さんから解説がありますが、
呼吸をコントロールすることが「気」だとしたら、音楽は気、そして呼吸そのもの。

陽佳さんのすごいところは、
今でも十分素晴らしいのにもっともっと貪欲に勉強を続けていること。
陽佳さんが学んだ場所の一つ、友永ヨーガ学院は私も10年ぐらい前、
断食コースで会員として通っていた時期があって、
その頃からきっとこう言うご縁がつながっていたのだと思うと感慨ぶかいです。

明日は旧暦の大晦日。心も身体もクリアになること、本当に楽しみです!
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2020年明けましておめでとうございます。
本年も皆様にとって音楽と愛溢れる一年になりますように心より願います。



令和元年は私にとってエレクトロニクスの道がひらけた年でした。
最初に影響を受けたのは坂口光央さん。
もっと一緒に演奏したり、色々と聴いたりしたい、
と思っているうちに、全く別のルートから、
Giga Noise スピンオフに声がかかりました。

そこで一楽儀光さんと運命の出会いを果たします。
流れのままに、気がついたら、機材も揃い、
ひたすら、エフェクターやAbleton Live ! に取り組みました。

エレクトロ二クスの表現は、私にとって、全く新しいものではなくて、
今までの表現の延長線上にあるものなので、

楽曲の表現の中にもどんどん取り入れたいと思っています。
もちろん、全く新しいアプローチにもトライします!

新展開で一番良かったことは、一緒に演奏できるミュージシャンや場所が増えたこと。

ドミューンや瀬戸内国際芸術祭など今までは全くご縁がなかった、
素晴らしいところに出演できたこと、
そして、アメリカから来日したVictoria Shenさんをはじめ、
素晴らしい電子楽器・自作楽器・モジュラー奏者の方と共演させていただきました。

それだけでなく、今年大変お世話になった遊佐未森さんのツアーでも、
ぜひエフェクターを取り入れよう、というアイディアをいただき、
思いも寄らない展開でしたが、これがとってもうまくいって、
この表現の様々な環境での可能性をますます感じています。

チャレンジを成功させてフレッシュな音を作り続ける、
尊敬するミュージシャンと共演できる事、本当に幸せです。

そういえば、最初に影響を受けた二人のミュージシャンの名前に「光」が入っていること、
この文章を書きながら気がつきました。
エフェクトのアプローチは私にとってまさに光の表現です。
これからどうなるか、本当に楽しみ!

そんな音楽の土台となる企画が、1月11日よりスタートします。
下北沢のOTOOTOにて、全部で13回のシリーズです。
数ヶ月に1回のペースで、数年かけて開催します。
全て、フルート+エフェクトのソロです。毎回録音して作品に残します。


嬉しい事に、フライヤーはスイス人のデザインチームso+baが担当してくださって、
写真はNEW YORK DRY CUTのWORKSのチームが全面的に協力してくださいました。
最高の体制でのスタードです!ぜひぜひこのシリーズを見届けてください。

もちろん、エフェクトと対になるアコースティックや能管などの古典の勉強にも、
ますます励んで、喜びの音をお届けして参ります。

1月24日にはヨーガ講師の青木陽佳さんをお迎えし、
即興音楽とヨーガのコンサート「南無観」を開催します。
音響が大好きな会場、喫茶茶会記でのソロフルートです。
何年も続けている企画ですが、
昨年、陽佳さんのヨーガが入り、理想の形に進化しました。



私にとって音楽でとても重要なのは「からだがよろこぶ」という事。
即興音楽にはその要素が強いと感じていますが、
ヨーガは入る事で、より分かりやすく、感じていただけるようになりました。
普段着のままでできる簡単な動きです。
ものすごく気持ち良いですよ!ぜひぜひご参加くださいね。

今回の南無観では、カエルと花の写真のパイオニア、光と色の表現が最高に美しい、
写真家の谷和葉さんが鳥取で撮影してくださった写真に音楽をつけた、
映像作品「Connecting Places」の新作を上映します。

即興演奏を重ねる事で場所と場所をつないでいきます。
Ableton で編集した音を追加する予定で、
Connecting Placesもいよいよ次のステージに突入します。

そんなわけで1月はエレクトロニックとアコースティックの両方で、
最高の環境でのライブからスタートです。

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